JPH0638985Y2 - 建材畳床 - Google Patents

建材畳床

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JPH0638985Y2
JPH0638985Y2 JP2218290U JP2218290U JPH0638985Y2 JP H0638985 Y2 JPH0638985 Y2 JP H0638985Y2 JP 2218290 U JP2218290 U JP 2218290U JP 2218290 U JP2218290 U JP 2218290U JP H0638985 Y2 JPH0638985 Y2 JP H0638985Y2
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JP
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tatami
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sewing
folded
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JP2218290U
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JPH03115742U (ja
Inventor
秀三郎 紀
信昭 茂木
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カイハツボード株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は軟質繊維板,合成樹脂多泡板の何れか一種また
は両者を単層または複層とした芯材層を有する所謂建材
畳床に関し、特にその芯材層の下面に設ける裏面保護シ
ートの長手両側縁部を補強して耐久性に優れた建材畳床
を得ることを目的とするものである。
〔従来の技術〕
木質繊維を抄造形成したインシュレーションボードなど
の軟質繊維板およびポリスチレンフォーム板などの合成
樹脂多泡板の何れか一種または両者によって芯材層を形
成し、その下面に裏面保護シートを設けて、その長手方
向に沿って平行する複数列の縫糸縫着線によって縫着結
合した建材畳床は従来集合住宅の畳に広く用いられ、一
般住宅等にも普及しつつあり、また日本工業規格として
もJISA5911〜5913が制定されているように従来公知であ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
建材畳床を構成する芯材層は、軟質繊維板,合成樹脂多
泡板の何れか一種または両者を併用して、50〜55mm厚の
ものとしている。
軟質繊維板としては通常嵩比重が0.25程度で厚さが10〜
20mmのインシュレーションボード、合成樹脂多泡板とし
ては通常嵩比重が0.03程度で厚さが20〜50mmのポリスチ
レンフォームボードが、一般に用いられている。
これら芯材板は断熱性,屈曲弾性,通気性,吸放湿性,
平面性,縫針貫通性などの点で、好ましい軽量畳床を得
ることができるが、引張り強度,耐衝撃性,耐摩耗性な
どの機械的強度は充分とは言えず、引掻き外傷を受けや
すいので、畳床の芯材層の下面全面を被覆するように、
裏面保護シートを層設し、芯材層とともに長手方向の平
行縫糸縫着線によって一体に結合している。
上記の裏面保護シートとしては引裂強度の優れた補強
紙,不織布等の薄いシートが用いられるが、特に一軸延
伸のポリエチレンまたはポリプロピレンフィルムを開裂
したフラットテープヤーンを織成した平滑薄クロスをク
ラフト紙で裏打ちしたシートが一般に好ましく用いられ
ている。
畳は通常85〜95.5cmの巾と巾の2倍の長さの長方形寸法
とされるが、建材畳床は所要畳寸法より僅かに大なる標
準寸法になるように、例えば巾が100cm,95cm,91cm巾の
軟質繊維板,合成樹脂多泡板が用いられ、また裏面保護
シートはこれらの芯材板巾よりさらに大なる巾のもの
が、長尺巻取りロール状として畳床製造工程において用
いられる。
そして、上記の裏面保護シートは、多数の縫針を8.5cm
以下の間隔で列設した縫着ミシンの供給側受台上に展張
し、その上面に芯材層を載置して縫着工程を通過するよ
うに移動しつつ、次ぎの芯材層を裏面保護シート上に載
置することによって連続的に縫着工程を施し、縫着ミシ
ンを通過した排出受板上において、芯材層後端の縫着糸
の切断および両側に延出した裏面保護シートの両耳を切
除することによって建材畳床を製造している。
以上のようにして得られた畳床は、畳表縫着工程におい
て、その長さ,巾を所定寸法に切断するとともに、その
框縁には畳表を畳床を裏面にまで折り返し、畳床を貫通
する縫糸により、また畳表両側縁には縁布を畳床を上下
に貫通した縫糸により縫止めするとともに、畳床の両側
面に接した縁布の側布片を、畳床の下部隅角部におい
て、該部外面に沿い且つ隅角部畳床内を貫通するループ
状の縫止糸によって縁布を下方に引張るようにして縫着
して、畳表および畳縁上面を均斉に巾方向に緊張せしめ
ている。
畳の畳表は、一般家庭においては通常3年に1回の裏返
し、5年に1回の表替えが行われ、旅館,集会場などの
使用頻度の著しい場合には数カ月毎に裏返し,表替えを
することがあり、従って、その都度、畳床は前記のよう
な畳表縫着のための縫針貫通が繰返されることとなり、
特にその両側縁は、畳床の重層縫着線,畳縁重合縫着、
畳縁側布片の緊張縫着により縫針貫通密度が大となり、
しかも畳縁側布片の緊張縫着により外側方向への引張り
力を受けて、その縫糸張力によって裏面保護シート及び
芯材層の下面の糸貫通孔縁が拡大することは避けられな
く、その繰返しによって、畳床の芯材層の下部縁の引裂
破壊を生じ、畳床自体の取替えをしなければならない問
題点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は前記の建材畳床にける使用寿命の短縮の問題点
を簡単な手段によって軽減したものである。
すなわち、本考案は軟質繊維板,合成樹脂多泡板の何れ
か1種または両者を単層または複層した芯材層と、その
下面に積層される裏面保護シートを有し、これらがその
長手方向に沿って平行する複数列の縫糸縫着線によって
縫着結合された建材畳床において、前記裏面保護シート
が、その長手両側を上方に折返した折返し重合片縁を有
し、該折返し重合片縁が前記複数列の縫糸縫着線の両外
側列の縁部縫着線によって縫着結合されていることを特
徴とする建材畳床を要旨とし、該要旨において裏面保護
シートの折返し重合片縁が裏面保護シートの上面に接着
されていることも包含するものである。
上記において、裏面保護シートは従来と同じシートを用
いるが、従来の畳床製造工程において芯材層巾より大な
る巾の裏面保護シートを用い、芯材層巾に合せてその両
耳部を切除していたのに対し、該両耳部を上方に折返し
て折返し重合片縁として、これを縁部縫着線により縫着
結合することによって、特に畳床に対する畳表の縫着支
持を強固にする補強縁とするものであり、前記の芯材層
と裏面保護シートの積層状態においてこれを縫着結合す
る複数列の縫糸縫着線列は8.5cm以下の列間隔を有し、
その外側列の縁部縫着線は畳床の側縁から通常3〜5cm
の間隔の位置に設けられるので、前記の折返し重合片縁
の巾はこれより大であることが必要であり、従って、裏
面保護シートの巾は芯材層の巾より10cm以上広い巾のも
のとすることが好ましい。
このようにすることにより、畳床に畳表を縫着するさい
に畳表の両縁の縫着糸、あるいは畳縁布の縫着糸および
その側布片の縫止糸は、何れも裏面保護シートの折返し
重合片縁に係合し強固に支持される。
また、前記の折返し重合片縁は上方に折返されて芯材層
の下面に接し、その端縁は外面に露出しないので、畳床
裏面は平滑状を維持し、該端における裏面保護シートの
引掛け破損を防止することができ、さらに該折返し重合
片縁を裏面保護シートに接着しておけば、より強度を高
めることができるとともに、畳床両側縁を切除しても折
返し重合片縁を安定に維持することができ好ましい。
さらに、この建材畳床の製造時には裏面保護シートの両
耳を切断しないので、従来のような廃材処理の手間を省
くことができる。
〔作用〕
本考案の建材畳床は、裏面保護シートの両側縁を折返し
重合片縁として、芯材層巾に適合せしめて、縁部縫着線
によって芯材層に縫着結合されることにより畳表縫着縁
部における縫糸結合部を補強することができ、畳表の縫
着を安定にするとともに、畳表裏返し、表替えによって
生ずる裏面保護シートの破損、芯材層端縁の欠損などの
発生を著しく低減することができる。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例によって本考案を説明する。
第1図は本考案の建材畳床の一部を切欠した斜視図、第
2図はその巾方向に切断した側面図であり、1は芯材層
であって、巾91cm,長さ182cmの長方形をなす15mm厚の軟
質繊維板2、25mm厚のポリスチレンフォーム板よりなる
合成樹脂多泡板3、10mm厚の軟質繊維板4を積層したも
のである。
6は不織布よるなる表面保護シート、7は巾101cmの両
側縁を5cm巾で折返して、両側を折返縁8として折返し
重合片縁9を形成した裏面保護シートであって、該裏面
保護シート7は、一軸延伸ポリエチレンフィルムを開裂
したフラットヤーンを10×10/25cmの平織とした平滑ク
ロスの上面にクラフト紙を熱圧着積層したラミネートシ
ートである。
10は上記の積層物を、その長手方向に平行した複数列の
ミシン縫いにより結合した縫糸縫着線であって、列間隔
を4cmとし、その両外側列は、長手両側縁から1.5cmの間
隔を有する縁部縫着線10′となり、前記の裏面保護シー
ト7の折返し重合片縁9を貫通した縫糸による縫着が成
されて建材畳床が得られる。
第3図は前記の本考案の畳床に、畳表20を展張載置し
て、その両側縁に畳縁布30を設けて縫着した畳の縁部の
断面図であって、畳表20の側縁は、畳床縁に一致するよ
うに切断され、畳縁布30が裏返しされて、約3cmの縁巾
位置で縫合糸31により畳床に縫着され、該縫着位置で表
返しされてその側布片32が畳床の側面を被覆し、該側布
片32は畳床の下部隅角部を貫通し、且つ隅角部の下面,
側面に外接した縫糸ループよりなる縫止糸33による緊張
縫着により側布片32を下方に引張り、したがって畳縁布
30,畳表20は巾方向に緊張されて、安定な平面性の表面
が形成される。
このさい、前記の縫止糸33は、裏面保護シート7の折返
し重合片縁9を貫通し、裏面保護シート7を巾方向に引
張るが、折返し重合片縁9は縁部縫着線10′および縫合
糸31によって芯材層1に縫着固定され、縫止糸33による
巾方向の引張力は裏面保護シート7の2枚によって支持
され、縫止糸33の貫通係合部における孔拡大変形を著し
く小とすることができ、したがって芯材層1の最下層の
軟質繊維板4の縫止糸33の係合部の変形も小とすること
ができる。
なお、裏面保護シート7の折返し重合片縁9を、第3図
に示すように接着剤層36によって裏面保護シート7の上
面に接着固定しておくことによって、前記の縫止糸33の
係止強度を高めて糸掛部の変形防止性を向上することが
できる。
〔考案の効果〕
本考案の建材畳床は前述のとおりの構成作用を有してい
るので、従来芯材層巾に合せて両耳部を切除していた両
耳部を、折返し重合片縁としてこれを畳床に一体に縫着
して、畳表縫着用補強縁として有効に利用し、畳床の態
様寿命を延長することができるものであり、また、その
製造も簡単であり、裏面保護シート自体の損傷も防止で
き、取扱いも容易となるなど実用上の多くの効果を奏し
得るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので第1図は一部を切欠
した斜視図、第2図はその巾方向に切除した断面図、第
3図は本案の建材畳床に畳表を展張縫着した畳の縁部の
断面図である。 1……芯材層、2……軟質繊維板 3……合成樹脂多泡板、6……表面保護シート 7……裏面保護シート、8……折返し縁 9……折返し重合片縁、10……縫糸縫着線 10′……縁部縫着線、20……畳表 30……畳縁布、31……縫合糸、32……側布片 33……縫止糸、36……接着剤層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質繊維板,合成樹脂多泡板の何れか1種
    または両者を単層または複層とした芯材層(1)と、そ
    の下面に積層される裏面保護シート(7)を有し、これ
    らがその長手方向に沿って平行する複数列の縫糸縫着線
    (10)によって縫着結合された建材畳床において、前記
    裏面保護シート(7)が、その長手両側を上方に折返し
    た折返し重合片縁(9)を有し、該折返し重合片縁
    (9)が前記複数列の縫糸縫着線(10)の両外側列の縁
    部縫着線(10′)によって縫着結合されていることを特
    徴とする建材畳床。
  2. 【請求項2】裏面保護シート(7)の折返し重合片縁
    (9)が、裏面保護シート(7)の上面に接着されてい
    る請求項1記載の建材畳床。
JP2218290U 1990-03-07 1990-03-07 建材畳床 Expired - Lifetime JPH0638985Y2 (ja)

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JPH03115742U JPH03115742U (ja) 1991-11-29
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