JP6068284B2 - 離型シート付き床材 - Google Patents

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Description

本発明は、離型シートが添付されたカーペットなどの床材に関する。
従来、建築物の床面には、様々な床材が敷設されている。
床材のうちカーペットは、例えば、カーペットは、部屋、台所、玄関先、浴室の入り口、廊下などに敷かれる。なお、このようなカーペットは、マットやラグとも呼ばれる。
前記カーペットの位置ずれや滑りを防止するため、特許文献1に示すように、床面とカーペットの間に、ピールアップ接着剤などの付着部が設けられた敷設シートを介在させることが知られている。裏面に付着部が直接設けられたカーペットも知られている。
裏面に付着部が設けられたカーペットは、それを床面に敷設すると、付着部が床面に対して十分に密着するので、カーペットの位置ずれや滑りを防止できる。
かかる付着部が裏面に設けられたカーペットにおいては、それをロール状に巻いて保管したり、或いは、その複数を積み重ねて保管すると、上側のカーペットの付着部が下側のカーペットの表面に付着し、ブロッキングを生じるという問題点がある。なお、ブロッキングは、シート状物が複数積層された状態にいて、重なったシート同士が付着し合うことである。
この点、特許文献1のように、カーペットの裏面に付着部を覆うように離型シートを添付することにより、カーペットをロール状に巻いて又は複数積み重ねて保管できる。
かかる離型シートは、カーペットを使用する際に剥離されるが、ロール状に巻いて又は積み重ねて保管された離型シート付きカーペットは、カーペットの厚み方向に圧力が加わるので、離型シートを剥がし難いという問題点がある。
特開平6−158837号公報
本発明の目的は、ロール状に巻いて又は積み重ねて保管でき、使用時には離型シートを簡単に剥離できる床材を提供することである。
本発明の離型シート付き床材は、床材本体と、前記床材本体の裏面に設けられ且つ吸着又は粘着によって床面に付着する付着部と、を有し、前記床材本体の周縁部にかがり加工を施すことにより、前記床材本体が、前記付着部が露出した付着領域と、前記かがり加工が施された縁かがり領域と、に区画され、
前記床材本体と同形同大の離型シートが、前記縁かがり領域の全体及び付着領域の全体に跨がって添付されている。
発明の好ましい離型シート付き床材は、前記かがり加工が、前記床材本体の周縁部にオーバーロック糸を縫い付けるオーバーロック加工又は前記床材本体の周縁部にテープを抱着するテープロック加工である。
本発明の離型シート付き床材は、離型シートが付着領域と縁かがり領域に跨がって添付されているので、ロール状に巻き取って保管できる。また、縁かがり領域に離型シートが添付されているので、離型シートの縁部を捲り易く、離型シートを簡単に剥離できる離型シート付き床材を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る離型シート付き床材の裏面図。 図1のII−II線で切断した端面図。 同離型シート付き床材に用いられる床材の裏面図。 図3のIV−IV線で切断した端面図。 離型シート付き床材の製造手順の一例を示す参考断面図。 第2実施形態に係る離型シート付き床材の裏面図。 図6のVII−VII線で切断した端面図。 同離型シート付き床材に用いられる床材の裏面図。 他の実施形態に係る離型シート付き床材の裏面図。 更なる他の実施形態に係る離型シート付き床材に用いられる床材の裏面図。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
ただし、各図において、厚みなど寸法は実際のものとは異なっていることに留意されたい。また、「PPP〜QQQ」という記載は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
[第1実施形態]
図1及び図2において、本発明の離型シート付き床材1は、床材2と、床材2の裏面に添付された離型シート3と、を有する。なお、図1において、離型シート3を判りやすく図示するため、離型シート3に無数のドットを付加している。
前記床材2は、図3及び図4にも示すように、床材本体4と、床材本体4の裏面に設けられた付着部5と、を有し、その付着部5が設けられた床材本体4の周縁部には、かがり加工が施されている。かがり加工としては、オーバーロック加工、テープロック加工などが挙げられるが、本実施形態では、床材本体4の周縁部にオーバーロック糸6を縫い付けるオーバーロック加工が用いられている。
かがり加工(オーバーロック加工)を施すことにより、床材本体4は、付着部5の裏面全体が露出した付着領域と、縁かがり領域と、に区画されている。本実施形態における縁かがり領域は、オーバーロック糸6が縫い付けられた領域である。
具体的には、離型シート付き床材1は、長尺状又は枚葉状のいずれでもよい。長尺状の離型シート付き床材1は、平面視細長い長方形状であり、通常、ロール状に巻いて保管・運搬される。前記長尺状の離型シート付き床材1の幅及び長さは、適宜設計されるが、例えば、幅が300mm〜3000mm、好ましくは幅300mm〜2000mmであり、長さが1m〜10m、好ましくは長さ1m〜4mである。枚葉状の離型シート付き床材1は、通常、その複数を積み重ねて保管・運搬される。枚葉状の離型シート付き床材1の平面視形状は、特に限定されず、長方形又は正方形などの矩形状、円形状、楕円状などが挙げられる。前記平面視矩形状の枚葉状の離型シート付き床材1の縦及び横は、適宜設計されるが、例えば、縦が300mm〜1000mm、横が300mm〜1000mである。
なお、図示例では、便宜上、枚葉状の離型シート付き床材1を例示している。
本発明において、床材2(床材本体4)は、従来公知のものを採用できる。例えば、床材2(床材本体4)としては、カーペット、ゴム製又は軟質若しくは硬質合成樹脂製床シート、竹、籐又はコルクなどの木質材を表面に設けた木質床材などが挙げられる。図示では、床材2としてカーペットを例示している。
図2及び図4において、カーペットを構成する床材本体4は、例えば、基布41と、基布41の上面から突出し且つ基布41にタフトされたパイル42と、基布41の裏面に積層された裏打ち層43と、裏打ち層43の裏面に積層された接着層44と、接着層44の裏面に積層されたバッキング層45と、を有する。
このバッキング層45の裏面に、付着部5が設けられている。
前記基布41は、パイル42をタフトするために設けられている。基布41は、特に限定されず、例えば、不織布、織布、編物布帛などが挙げられ、中でも、不織布を用いることが好ましい。また、前記基布41には、SBR系、MBR系、PVC系ラテックス、及びEVA系などのプレコート剤が塗布されていてもよい。
前記パイル42は、図示したようなループパイルでもよいし、カットパイルであってもよい(図示せず)。前記パイル42の素材は、特に限定されず、例えば、ナイロン等のポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニルクロライドなどからなる公知の繊維加工糸を用いることができる。
前記裏打ち層43は、タフトされたパイル42を固定するために設けられている。裏打ち層43は、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、SBRなどの合成樹脂を用いることができ、中でも、エチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。
前記接着層44は、裏打ち層43とバッキング層45を接着するために設けられている。もっとも、裏打ち層43がバッキング層45に対して十分に接着できるものである場合、前記接着層44を省略し、裏打ち層43の裏面にバッキング層45を直接設けてもよい。
前記バッキング層45としては、不織布、フェルト、織布、ゴム層、合成樹脂層、発泡樹脂層、不織布又は織布に樹脂又はゴムを含浸させたものなどが挙げられる。また、床材2にクッション性を付与する場合には、バッキング層45として、フェルトを用いることが好ましい。前記フェルトとしては、例えば、ポリエステルフェルト、ポリプロピレンフェルト、ナイロンフェルト、ニードルパンチングフェルト、羊毛フェルトなどが挙げられ、中でも、耐久性及び柔軟性に優れることから、ポリエステルフェルトが好ましい。前記合成樹脂層及び発泡樹脂層の樹脂成分は、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリレート樹脂などのアクリル樹脂、ポリエステルなどが挙げられる。
また、パイル42、基布41及び裏打ち層43に代えて、ニードルパンチ法などによって得られる不織布を用いた床材本体4でもよい。かかる床材本体4は、前記ニードルパンチなどの不織布の裏面に、接着層44及びバッキング層45が設けられる。
バッキング層45の裏面には、付着部5が設けられている。
この付着部5は、バッキング層45の裏面から突設された複数の凸部からなる。
なお、付着部5の形成範囲を判りやすく図示するため、図3において、便宜上、付着部5に網掛けを付加している。
付着部5は、床材2を床面に対して滑り難くするために設けられている。なお、床面は、床材2を敷設する場所である。
付着部5は、床材2の滑りを防止できる程度の十分な密着力で床材に付着しうるものであれば、その形成材料は、特に限定されない。付着部5の形成材料としては、床面に対して吸着又は粘着によって付着するようなものが挙げられる。吸着による付着部5は、敷設した床材2に荷重が加わっているときには床面に対して強く密着するので、床材2のズレを防止でき、他方、前記荷重が加わっていないときには床面に対して弱く密着するので、床材2を比較的容易に取り外すことができる。吸着による付着部5を用いれば、それに添付された離型シート3は、同様な作用により、床材1の保管時には付着部5に強く密着して剥がれにくくなっており、他方、使用時には比較的容易に引き剥がすことができる。このため、本発明の離型シート付き床材1において、付着部5は、吸着によって付着するようなものが好ましい。
例えば、前記吸着によって付着する付着部5の形成材料としては、柔軟性を有する発泡樹脂、軟質ゴムなどが挙げられる。前記粘着によって付着する付着部5の形成材料としては、ピールアップ性粘着剤などが挙げられる。特に、付着部5の形成材料としては、柔軟性を有する発泡樹脂が好ましい。
柔軟性を有する発泡樹脂は、その裏面に複数の微細孔を有する多孔質構造である。前記発泡樹脂は、連続気泡構造又は独立気泡構造の何れでもよいが、吸盤機能を十分に有し、高い吸着力を発揮することから、連続気泡構造が好ましい。前記発泡樹脂の材質は特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン−酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、エポキシ樹脂、アクリル酸エステル、ポリエステル等の熱可塑性樹脂などが挙げられる。密着性に優れることから、付着部5の形成材料として、アクリル樹脂を発泡させた発泡アクリル樹脂を用いることが好ましい。発泡樹脂の発泡倍率は、特に限定されないが、例えば、1.1倍〜6倍が好ましく、1.6倍〜2倍がより好ましく、さらに、1.6倍以上2倍未満が特に好ましい。発泡倍率が低すぎると吸着力が弱くなり、高すぎると付着部5が脆くなって材料破壊を起こすおそれがある。
図示例では、付着部5は、床材本体4の裏面の全体に設けられておらず、床材本体4の裏面に部分的に設けられている。つまり、床材2の裏面は、付着部5の裏面と床材本体4の裏面とが露出している。この付着部5は、平面視帯状の複数の凸部からなる。帯状の各凸部は、床材本体4の第1縁4aからその反対側の第2縁4bにまで延びている。帯状の各凸部は、第3縁4cからそれとは反対側の第4縁4dの間に、所要間隔を開けて平行に形成されている。帯状の各凸部を平行に形成しているので、左端の凸部5cは、床材本体4の第3縁4cの近傍に配置され、右端の凸部5dは、床材本体4の第4縁4dの近傍に配置されている。なお、前記左端の凸部4cは、その側縁が床材本体4の第3縁4cに一致するように配置されていてもよい。前記右端の凸部5dは、その側縁が床材本体4の第4縁4dに一致するように配置されていてもよい。もっとも、離型シート3を床材本体4の縁から捲り易くするために、前記凸部5c,5dは、床材本体4の縁の近傍に配置されていることが好ましい。
凸部の断面形状は、特に限定されず、通常、半円弧状、略矩形状、略三角形状に形成される。床材2を敷設した際に、均等に変形して床面に良好に密着することから、凸部の断面形状は、半円弧状が好ましい。複数の凸部の断面形状は、全て同じ形状でもよいし、そのうちの一部の凸部の断面形状が異なっていてもよい。
前記凸部の高さHは、特に限定されないが、余りに小さいと、床材2のズレ防止効果を得られないおそれがあるので、例えば、0.1mm〜2mmであり、好ましくは、0.2mm〜0.5mmである。なお、凸部の高さHは、バッキング層45の裏面から凸部の頂点までの直線長さ(その直線はバッキング層45の裏面に対して鉛直)である。
前記凸部の幅W1は、特に限定されないが、余りに小さいと、床材2の位置ずれや滑りを防止できないおそれがあり、余りに大きいと、敷設した床材2を敷き代える際に床材2を床面から取り外し難くなるおそれがある。このような観点から、凸部の幅W1は、1mm〜10mmが好ましく、1.5mm〜8mmがより好ましい。なお、前記凸部の平面視形状が帯状で且つその幅が一様でない場合には、前記凸部の幅W1は、最も大きい箇所における幅に該当する。また、前記凸部の平面視形状が点状などのその他の形状である場合においても同様に、最も大きい箇所における幅である。
隣接する凸部の間隔W2は、特に限定されないが、余りに小さいと、敷設した床材2を床面から取り外し難くなるおそれがあり、余りに大きいと、床材2の位置ずれや滑りを防止できないおそれがある。このような観点から、隣接する凸部の間隔W2は、5mm〜35mmが好ましく、10mm〜25mmがより好ましく、さらに、15mm〜25mmが特に好ましい。各凸部の間隔W2は、それぞれ異なっていてもよいし、同一でもよい。均等に床面に対して密着することから、各凸部の間隔W2は、同じが好ましい。
各凸部の間隔W2を前記のような範囲に設定した場合には、前記近傍は、第3縁4cと凸部5cの側縁の間隔及び第4縁4dと凸部5dの側縁の間隔がそれぞれ5mm以下、好ましくは3mm以下である。
前記床材本体4の周縁部には、かがり加工としてオーバーロック加工が施されている。床材本体4の周縁部は、床材本体4の第1縁部(第1縁4aを含む縁部。以下、同じ)、第2縁部、第3縁部及び第4縁部からなる。オーバーロック加工を施した周縁部には、付着部5の一部が含まれている。つまり、床材本体4の付着部5を含む周縁部にオーバーロック加工が施されている。
オーバーロック加工は、床材本体4の縁の解れを防止するため、オーバーロック糸6を用いた縁かがり縫いである。オーバーロック加工による縫い目としては、一本針三本糸、一本針二本糸、二本針四本糸、M縫いなどが挙げられる。オーバーロック加工は、公知のオーバーロックミシンを用いて実施できる。オーバーロック加工のステッチ間隔は、特に限定されず、例えば、5〜30ステッチ/インチであり、好ましくは14〜18ステッチ/インチである。
オーバーロック糸6は、特に限定されず、合成繊維、半合成繊維、天然繊維のいずれを用いてもよい。強度的に優れていることから、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂及び混合樹脂などからなる合成繊維を用いることが好ましい。前記合成繊維は、1種単独で、又は2種以上を併用した複合糸でもよい。
オーバーロック糸6の太さは、特に限定されないが、余りに小さいと、オーバーロック糸6の全体が柔軟な付着部5に埋没し、オーバーロック糸6が離型シート3に接しなくなるおそれがある上、縁かがり強度が低くなり、余りに大きいと、床材2を敷設した際に、床材2の周縁部が床面から僅かに浮き上がるおそれがある上、オーバーロック加工を行い難い。このような観点から、オーバーロック糸6の太さは、100d〜9000dが好ましく、1000d〜3000dがより好ましい。
オーバーロック加工が施された縁かがり領域においては、床材2の裏面にオーバーロック糸6が間隔を開けて存在している。付着領域には、オーバーロック糸6が存在せず、付着部5が露出している。付着領域は、図3に示すように、縁かがり領域にて囲繞されている。
縁かがり領域を裏面から見ると、床材2の裏面が露出した部分と、オーバーロック糸6と、からなる。換言すると、縁かがり領域の裏面においては、オーバーロック糸6の間に、付着部5の裏面とバッキング層45の裏面(床材本体4の裏面)とが露出している。縁かがり領域は、床材本体4の縁からオーバーロック糸6の先端6a(オーバーロック糸6の内側端)の間の領域である。本実施形態における縁かがり領域の幅は、特に限定されないが、通常、5mm〜20mmである。縁かがり領域の幅が余りに小さいと、離型シート3を周縁部から剥離し難くなるおそれがあり、その幅が余りに大きいと、製造・保管・運搬の際に離型シート3が捲れるおそれがある。
離型シート3は、前記付着領域と縁かがり領域に跨がって添付されている。
本実施形態では、離型シート3は、少なくとも一方面に離型処理が施されたシート材からなる。離型シート3は、床材本体4の裏面と同形同大のシートであり、付着領域の全体及び縁かがり領域の全体に跨がって添付されている。離型シート3の離型面は、付着領域においては付着部5の裏面に付着し、且つ、縁かがり領域においてはオーバーロック糸6の間の露出部分に存在する付着部5の裏面に付着している。縁かがり領域においては、離型シート3と床材2の層間に、部分的にオーバーロック糸6が介在している。このため、縁かがり領域に対応する離型シート3は、付着部5に付着した部分と、バッキング層45の裏面及びオーバーロック糸6に接する部分と、からなる。
離型シート3を構成するシート材としては、特に限定されず、紙、合成樹脂シートなどが挙げられ、中でも、合成樹脂シートが好ましい。シート材の厚みは、特に限定されず、例えば、5μm〜200μmであり、好ましくは5μm〜100μmであり、より好ましくは10μm〜30μmである。前記シート材の厚みが小さすぎると、不用意に破れるおそれがあり、その厚みが大きすぎると、剛性が高くなって柔軟性に欠けるので、離型シート3を剥がし難くなるおそれがある。離型処理としては、シリコーンの添加又は塗布などが挙げられる。
離型シート3は、無色透明、有色透明又は有色非透明のいずれであってもよいが、好ましくは、無色透明又は有色透明である。なお、前記有色透明は、ヘイズ値の高い所謂半透明と呼ばれるものを含む。無色透明又は有色透明の離型シート3を用いることにより、離型シート付き床材1において、離型シート3を通じて床材2の裏面の構成(例えば、床材2の裏面に設けられた付着部5の形状又は配置箇所など)を視認できるので、離型シート付き床材1の流通・使用時に便利である。
上記離型シート付き床材1は、例えば、次のようにして製造できる。
図5(a)に示すように、パイル42がタフトされた基布41と裏打ち層43が積層された生機Aを製造する。この生機Aを、製造予定の離型シート付き床材1の平面視形状に裁断する。
他方、付着部5が設けられたバッキング層45に離型シート3が添付された中間体Bを製造する。
生機Aと中間体Bの間に、接着層44を介在させて両者を接着し、離型シート3が付着部5の全体に添付された積層体を製造する。例えば、同図(a)のように、中間体Bの表面(バッキング層45の表面)に接着層44を積層し、その上から生機Aを載せる。なお、生機Aの段階で裁断せず、生機Aと中間体Bを接着した積層体を、製造予定の床材形状に裁断してもよい。また、前記生機Aは、裏打ち層43を有さないものでもよい。
次に、図5(b)に示すように、前記積層体Cに付着した離型シート3の周縁部3aのみを付着部5から引き剥がし、積層体Cの周縁部にオーバーロック加工を施す(オーバーロック糸は図示せず)。オーバーロック加工後、前記離型シート3の周縁部3aを、積層体Cの周縁部(縁かがり領域)の裏面に戻すことにより、離型シート3が縁かがり領域のオーバーロック糸の隙間から露出する付着部5に付着する。このようにして、図1及び図2に示すような、離型シート付き床材1を得ることができる。
なお、前記離型シート付き床材1の製造方法では、離型シート3を予めバッキング層45に添付したものを使用する場合を例示したが、離型シート付き床材1の製造方法は、これに限られず、様々に変更できる。例えば、図3及び図4に示すように、バッキング層45の裏面に付着部5が設けられ且つ周縁部にオーバーロック加工が施された床材2を製造した後、その床材2の付着領域及び縁かがり領域に跨がって離型シート3を添付してもよい。このようにしても、図1及び図2に示すような離型シート付き床材1を得ることができる。
上記離型シート付き床材1は、その形状に応じて、ロール状に巻き取って又は複数を積み重ねて保管・運搬される。
ロール状に巻き取る又は積み重ねると、離型シート付き床材1が厚み方向に加圧されるので、離型シート3が付着部5に強く付着するようになる。前記離型シート3は、縁かがり領域と付着領域に跨がって添付されているので、離型シート3の縁部において、離型シート3と付着部5の間の所々に、オーバーロック糸6が介在している。オーバーロック糸6は、離型シート3に付着しないので、本発明の離型シート付き床材1は、離型シート3の任意の縁部を捲り易く、離型シート3を簡単に剥離することができる。
離型シート付き床材1から離型シート3を剥離した後、床材2は床面に敷設される。床材2は、縁かがり領域を有するため、敷設後、床面から剥離ができ、配置変更や清掃などを容易に行うことができる。かがり加工として、オーバーロック加工又はテープロック加工を用いると、離型シート3の剥離も容易である上、床材2の意匠性を高めることができ、特に、床材2がカーペットである場合には、縁部の繊維解れを防止できるので好適である。
[第2実施形態]
第2実施形態は、床材本体の周縁部に、かがり加工としてテープロック加工が施されている離型シート付き床材に関する。以下、第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の構成及び効果については、(その説明をしたものみなして)その説明を省略し、用語及び符号を援用する場合がある。
図6及び図7において、本実施形態の離型シート付き床材1も、床材2と、床材2の裏面に添付された離型シート3と、を有する。なお、図8は、床材2(図6及び図7の離型シート付き床材1から離型シート3を除いたもの)を裏面から見た図である。図6において、離型シート3を判りやすく図示するため、離型シート3に無数のドットを付加している。また、図8において、(テープ7覆われていない)付着領域の付着部5に網掛けを付加している。
本実施形態では、かがり加工として、床材本体4の周縁部にテープ7を抱着するテープロック加工が用いられている。前記離型シート3は、テープロック加工の施された縁かがり領域及び付着部5が露出した付着領域に跨がって添付されている。
具体的には、床材本体4の周縁部に、2つ折りにしたテープ7が、その周縁部を抱き込むように取付けられている。テープ7が取り付けられた領域が縁かがり領域である。本実施形態における縁かがり領域の幅は、特に限定されないが、通常、1mm〜10mmである。
テープ7としては、特に限定されず、例えば、布製テープ、合成樹脂シート製テープなどが挙げられる。前記布製テープの糸としては、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂などの合成樹脂繊維、又は、天然繊維などを使用できる。必要に応じて、前記テープ7に、模様印刷や刺繍などの化粧を施してもよい。このような化粧付きテープを用いることにより、床材2の意匠性を高めることができる。
テープ7の厚みは、特に限定されず、例えば、0.1mm〜2mmである。
前記テープ7を床材本体4の周縁部に取り付ける方法は、特に限定されず、例えば、接着剤を用いてテープ7を床材本体4の周縁部に貼り付ける方法、縫い糸を用いてテープ7を床材本体4の周縁部に縫い付ける方法、などが挙げられる。これらの方法は、単独で用いてもよいし、両者を併用してもよい。
特に、幅広のテープ7を用いる場合には、例えば、床材本体4の周縁部裏面とテープ7の間に、ホットメルト接着剤などの接着剤を介在させてテープ7を床材本体4の周縁部裏面に接着すると共に、縫い糸を用いてテープ7を縫い付けて床材本体4に固定してもよい。
本実施形態の離型シート付き床材1も、離型シート3が縁かがり領域と付着領域に跨がって添付されているので、離型シート3を容易に引き剥がすことができる。
[他の実施形態]
本発明の離型シート付き床材1は、上記第1及び第2実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。
例えば、上記第1及び第2実施形態では、離型シート3は、床材2の裏面全体(縁かがり領域の全体及び付着領域の全体)に添付されているが、これに限定されず、縁かがり領域の一部分と付着領域に跨がって添付されていてもよい。図9に示す例では、床材2の第3縁部に対応する縁かがり領域を除いて、床材2の付着領域及び縁かがり領域に離型シート3が添付されている。つまり、床材2の第1縁部、第2縁部及び第4縁部に対応する縁かがり領域及び付着領域の全体に、離型シート3が添付されている。なお、図9において、離型シート3を判りやすく図示するため、離型シート3に無数のドットを付加し、さらに、離型シート3で覆われていない付着部5に網掛けを付加している。縁かがり領域は、オーバーロック糸6によって付着部5の一部が覆われている上、付着部5は床材2の裏面全体に設けられていないので、付着領域に比して吸着力が小さい。このため、図9に示すような縁かがり領域の一部分に離型シート3が添付されていない離型シート付き床材1でも、ロール状に巻く又は積み重ねた際にブロッキングを抑制できる。本発明の離型シート付き床材1は、縁かがり領域の少なくとも一部分と付着領域に跨がって離型シート3が添付されていればよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、付着部5は、帯状の複数の凸部からなるが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、付着部5が、点状の複数の凸部から構成されていてもよい。図10において、便宜上、付着部5に網掛けを付加している。この点状の凸部の平面視形状は、特に限定されず、図示したような、円形状のほか、特に図示しないが、楕円形、四角形や三角形などの多角形、星形などが挙げられる。また、付着部5は、平面視格子状又は網目状の凸部から構成されていてもよい。
さらに、上記実施形態では、付着部5は、床材本体4の裏面に部分的に設けられているが、これに限定されず、床材本体4の裏面全体にベタ状に設けられていてもよい。
1 離型シート付き床材
2 床材
3 離型シート
4 床材本体
5 付着部
6 オーバーロック糸
7 テープ

Claims (2)

  1. 床材本体と、前記床材本体の裏面に設けられ且つ吸着又は粘着によって床面に付着する付着部と、を有し、
    前記床材本体の周縁部にかがり加工を施すことにより、前記床材本体が、前記付着部が露出した付着領域と、前記かがり加工が施された縁かがり領域と、に区画され、
    前記床材本体と同形同大の離型シートが、前記縁かがり領域の全体及び付着領域の全体に跨がって添付されている、離型シート付き床材。
  2. 前記かがり加工が、前記床材本体の周縁部にオーバーロック糸を縫い付けるオーバーロック加工又は前記床材本体の周縁部にテープを抱着するテープロック加工である、請求項1に記載の離型シート付き床材。
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