JPH0638688B2 - プロテクタ及びプロテクタへの電線収納治具 - Google Patents

プロテクタ及びプロテクタへの電線収納治具

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JPH0638688B2
JPH0638688B2 JP1115980A JP11598089A JPH0638688B2 JP H0638688 B2 JPH0638688 B2 JP H0638688B2 JP 1115980 A JP1115980 A JP 1115980A JP 11598089 A JP11598089 A JP 11598089A JP H0638688 B2 JPH0638688 B2 JP H0638688B2
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JP
Japan
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protector
electric wire
jig
protector body
cover
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JP1115980A
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隆悦 及川
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Yazaki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は電線を収納して保護するプロテクタ、及びこ
のプロテクタへ電線を収納するときに用いる電線収納治
具に係り、特に屈曲部を有するプロテクタへ電線を容易
に収納することができるプロテクタ及びプロテクタへの
電線収納治具に関する。
(従来の技術) プロテクタ本体に電線を収納し、上面をカバーで被覆す
るプロテクタにおいて、第16図に示すようにプロテク
タが屈曲しているときに、プロテクタ本体1内に収納さ
れた電線2はその剛性による反力のため、屈曲部におい
て浮き上がる。このため従来は作業者が電線2を押え込
んでカバー3をプロテクタ本体1に嵌合していた。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように屈曲部を有するプロテクタに電線を収納
したときに、電線が浮き上がってカバーをプロテクタ本
体に容易に嵌合できず、作業者が強い力で電線を終え込
みながらカバーを装着しなければならなかった。このた
め作業者に大きな負担がかかり、作業時間も長くかかっ
て作業性が悪いという問題があった。
この発明は特に屈曲部を有するプロテクタの本体内に、
電線をその浮上りを防いで収納し容易にカバーを装着す
ることのできるプロテクタ及びプロテクタへの電線収納
治具を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、第1の請求項によるこの発
明は、断面がほぼU字溝状に形成され、内部に電線を収
納保護するプロテクタ本体と、前記プロテクタ本体の上
面を被覆するカバーとからなるプロテクタにおいて、前
記プロテクタ本体の側壁の対向する位置に、前記電線を
押圧する治具ピンの両端を係止離脱可能に係合する孔部
を設けるとともに、前記カバーの側壁の前記孔部に対向
する位置に、前記治具ピンが挿抜自在に嵌合する切欠部
を形成したものである。
また、第2の請求項によるこの発明は、断面がほぼU字
溝状に形成され、内部に電線を収納保護するプロテクタ
本体と、前記プロテクタ本体の上面を被覆するカバーと
からなり、前記プロテクタ本体及び前記カバーの側壁の
対向する位置に、それぞれ前記電線を押圧する治具ピン
が挿通される孔部あるいは切欠部が形成されたプロテク
タを支持して、前記電線をこのプロテクタ内に収納する
プロテクタへの電線収納治具であって、この収納治具の
側壁の前記プロテクタ本体の側壁に形成された孔部ある
いは切欠部に対向する位置に、前記治具ピンの両端を係
止離脱可能に係合する切欠部を形成したものである。
(作用) 上記の第1の請求項によるプロテクタによれば、プロテ
クタ本体に電線を収納した後、プロテクタ本体の側壁に
形成された孔部に治具ピンを挿入し、治具ピンにより電
線を押圧して治具ピンの両端を孔部に係止することによ
り、電線の浮上りを防止することができる。従ってカバ
ーのプロテクタ本体への装着も容易となる。治具ピンは
カバー装着後にプロテクタ本体から引き抜かれる。
また第2の請求孔による電線収納治具によれば、この治
具にプロテクタ本体を装着した後プロテクタ本体内に電
線を収納し、治具の側壁に形成された切欠部及びプロテ
クタ本体の側壁に形成された開口部を貫通して治具ピン
を挿入し、治具ピンにより電線を押圧して治具ピンの両
端を治具に形成された切欠部に軽視することにより、電
線の浮上りを防止することができる。従ってカバーのプ
ロテクタ本体への装着も容易となる。治具ピンはカバー
装着後治具及びプロテクタ本体から引き抜き、さらにプ
ロテクタを治具から取り外す。
(実施例) 以下、この発明の第1の請求項によるプロテクタの一実
施例を図面を参照して説明する。
第1図乃至第3図にこの一実施例を示す。図において、
第16図に示す従来例と同一または同等部分には同一符
号を付して示す。第1図において、合成樹脂などで断面
がほぼU字溝状に形成されL字状に屈曲したプロテクタ
本体1の対向する側壁1aの外側の端部近傍には、それ
ぞれロック部4が設けられており、これらのロック部4
には上下方向に貫通する係止孔4aが形成されている。
また、プロテクタ本体1の屈曲部1bの位置における側
壁1aには底面に対して約45度の方向に長孔状の孔部
5が形成されている。この孔部5の一辺には第2図に示
すように複数個、例えば3個の半円状の切欠部6a,6
b,6cが形成されており、各切欠部6の半円周の片側
の端部にはそれぞれ突起部7a,7b,7cが設けられ
ている。
一方、カバー3は合成樹脂などで断面がほぼ逆U字状に
形成され、プロテクタ本体1と同様にL字状に屈曲して
いる。そしてカバー3の上面の屈曲部3aの位置におい
て対向する両側の側壁3bには、上面に対して約45度
の方向に切欠部8が形成されている。そして、カバー3
をプロテクタ本体1の上面に嵌合装着したときに、プロ
テクタ本体1に形成された孔部5とカバー3に形成され
た切欠部8の位置がほぼ一致し、治具ピン9を貫通して
挿入できるようになっている。また、カバー3の両側の
側壁3bの端部には外側に向って突出するロック突起1
0が一体に設けられており、カバー3をプロテクタ本体
1に装着したときに、ロック突起10がロック部4に形
成された係止孔4aに嵌合係止されるようになってい
る。
次にこの実施例の作用を第3図及び第4図を参照して説
明する。電線2をプロテクタ本体1内に収納配線した
後、治具ピン9cを電線2の上方において両側の側壁1
aに形成された孔部5を貫通して挿入する。次に第4図
に示すように矢印Aの方向に治具ピン9cを押し下げ、
切欠部6c内に挿入して突起部7cによって係止する。
このとき電線2の上面が平坦な層となるように整理しな
がら、治具ピン9cによる押込みを行なう。続いて他の
電線2をすでに収納されている電線2の層上に収納配線
し、同様の方法で他の治具ピ9bを用いて押込み、治具
ピン9bを切欠部6bの突起部7bに係止させる。さら
にその上に電線2を収納配線し、治具ピン9aで押込み
切欠部6aの突起部7aに係止させる。このように電線
2を分割して層状にプロテクタ本体1内に収納配線する
ことにより、容易に屈曲部1bにおける電線2の押込み
を行なうことができる。
上記のように3回の電線2の収納が終了した後に、カバ
ー3をプロテクタ本体1の上部に嵌合装着し、ロック突
起10をロック部4の係止孔4aに嵌合係合した後、3
本の治具ピン9をプロテクタ本体1から抜き取る。この
とき、カバー3の側壁3bには切欠部8が形成されてい
るので、治具ピン9がカバー3に干渉することはない。
この実施例によれば、電線2が太径であっても分割して
プロテクタに収納するため、小さな力で電線2を押し込
むことができ、屈曲部1bにおける電線2の浮上りを治
具ピン9により容易に防止することができる。また治具
ピン9は孔部5に沿って摺動可能であるので、電線2を
整列しながら押し込むことができ、カバー3の装着が容
易となる。
上記実施例ではプロテクタ本体1に形成された孔部5に
3個の切欠部6を形成した場合について説明したが、こ
の切欠部6の数は3個に限定されない。また電線2を分
割してプロテクタ本体1に収納する場合に、既に挿入さ
れている下側に治具ピン9を抜きながら電線2の収納を
行なってもよい。さらに孔部5の形状は第5図に示すよ
うにプロテクタ1の側壁1aの上辺に貫通したものであ
ってもよく、また切欠部6の配置を第6図に示すように
孔部5の両側に設けてもよい。
さらに第7図乃至第9図に示すように孔部5を複数個、
例えば3個の丸孔11としてもよい。この場合の作用、
効果も前述した実施例の場合とほぼ同様で、第7図、第
8図及び第9図(a)(b)(c)はそれぞれ3分割さ
れた電線2を逐次プロテクタ本体1内に収納していく状
態を示している。この場合も既に挿入されている下側の
治具ピン9を抜きながら電線2の収納を行なってもよ
い。
次にこの発明の第2の請求項によるプロテクタへの電線
収納治具の一実施例を第10図乃至第12図を参照して
説明する。図において、第1図乃至第3図に示す第1の
実施例と同一または同等部分には同一符号を付して示
し、説明を省略する。この実施例に用いられるプロテク
タ本体1及びカバー3は前記実施例に示すものとほぼ同
様であるが、プロテクタ本体1に形成された孔部5の形
状は切欠部6のない長孔状となっている。
治具台20は第10図に示すようにほぼL字状に形成さ
れており、上面の直交する2面にはプロテクタ本体1の
幅に等しい溝部20aが形成されている。また治具台2
0の屈曲部における両側壁には、この治具台20にプロ
テクタ本体1を装着したときに、プロテクタ本体1の側
壁1aに形成された孔部5に整合する位置において、第
11図に示すように複数個、例えば3個の半円状の切欠
部21が並列して形成されており、切欠部21の半円周
の片側の端部には突起部22が設けられている。またプ
ロテクタ本体1に形成された長孔状の孔部5の幅は、プ
ロテクタ本体1を治具台20に装着したときに、孔部5
に挿入された第12図に示す治具ピン9が、治具台20
の切欠部21の外側を移動し切欠部21内に挿入可能な
幅となっている。
次にこの実施例の作用を第13図及び第14図を参照し
て説明する。プロテクタ本体1を治具台20の溝部20
aに接合装着し、プロテクタ本体1内に電線2を収納配
線する。その後治具ピン9cを電線2の上方においてプ
ロテクタ本体1の側壁1aに形成された孔部5を貫通し
て挿入する。次に第14図に示すように矢印Bの方向に
治具ピン9cを押し下げ、第1の実施例の場合と同様に
切欠部21c内に挿入して突起部22cによって係止す
る。以下、第1の実施例の場合と同様な作用により、プ
ロテクタ本体1内に電線2を整列して収納配線し、カバ
ー3を装着する。
この実施例によっても第1の実施例の場合と同様な効果
を得ることができる。
上記実施例では治具体20の両側壁に形成された切欠部
21が3個である場合について説明したが、この切欠部
21の数は3個に限定されない。また電線2を分割して
プロテクタ本体1に収納する場合に、既に挿入されてい
る下側の治具ピン9を抜きながら電線2の収納を行なっ
てもよい。さらにプロテクタ本体1に形成された孔部5
の形状は第15図に示すようにプロテクタ本体1の側壁
1aの上辺に貫通したものであってもよい。
又各実施例においては、屈曲部を有するプロテクタにて
説明を行なったが、これは直線部の部位にも応用が可能
なことは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、プロテクタ本
体内に電線を分割して収納し、その都度電線の上面を治
具ピンで押圧して電線の浮上を抑えるようにしたので、
プロテクタの直線部は勿論のこと、特に、屈曲部におけ
る電線の浮上を防止でき、整列しながらプロテクタ本体
内に容易に電線を収納して、カバーを装着することがで
き、作業性を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の請求項によるプロテクタの一
実施例を示す斜視図、第2図は第1図の孔部を示す側面
図、第3図及び第4図はこの実施例の作用を示す説明
図、第5図及び第6図はそれぞれこの発明の他の実施例
による孔部を示す側面図、第7図、第8図及び第9図
(a)(b)(c)はそれぞれこの発明のさらに他の実
施例を示す斜視図、第10図はこの発明の第2の請求項
による電線収納治具の一実施例を示す斜視図、第11図
は第10図の孔部を示す側面図、第12図は治具ピンを
示す斜視図、第13図及び第14図はそれぞれこの実施
例の作用を示す説明図、第15図はこの発明の他の実施
例を示す側面図、第16図は従来のプロテクタを示す斜
視図である。 1……プロテクタ本体、 1a……側壁、 1b……屈曲部、 2……電線、 3……カバー、 3a……屈曲部、 3b……側壁、 5……孔部、 6,8……切欠部、 9……治具ピン、 20……治具台、 21……切欠部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面がほぼU字溝状に形成され、内部に電
    線を収納保護するプロテクタ本体と、前記プロテクタ本
    体の上面を被覆するカバーとからなるプロテクタにおい
    て、前記プロテクタ本体の側壁の対向する位置に、前記
    電線を押圧する治具ピンの両端を係止離脱可能に係合す
    る孔部を設けるとともに、前記カバーの側壁の前記孔部
    に対向する位置に、前記治具ピンが挿抜自在に嵌合する
    切欠部を形成したことを特徴とするプロテクタ。
  2. 【請求項2】断面がほぼU字溝状に形成され、内部に電
    線を収納保護するプロテクタ本体と、前記プロテクタ本
    体の上面を被覆するカバーとからなり、前記プロテクタ
    本体及び前記カバーの側壁の対向する位置に、それぞれ
    前記電線を押圧する治具ピンが挿通される孔部あるいは
    切欠部が形成されたプロテクタを支持して、前記電線を
    このプロテクタ内に収納するプロテクタへの電線収納治
    具であって、この収納治具の側壁の前記プロテクタ本体
    の側壁に形成された孔部あるいは切欠部に対向する位置
    に、前記治具ピンの両端を係止離脱可能に係合する切欠
    部を形成したことを特徴とするプロテクタへの電線収納
    治具。
JP1115980A 1989-05-11 1989-05-11 プロテクタ及びプロテクタへの電線収納治具 Expired - Lifetime JPH0638688B2 (ja)

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JP2005160222A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Yazaki Corp プロテクタのロック構造およびワイヤハーネス

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