JP4091386B2 - フラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネス - Google Patents

フラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネス Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等に取付けられるフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフラットケーブルを自動車の車体等に取付けるフラットケーブル用クランプとしては、図10に示すようなものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図10に示すフラットケーブル用クランプとしてのクランプ100は、自動車の車体等の固定部に固定されるベース部101と、このベース部101にヒンジ102を介して一体成型されたカバー部110とから構成される。
このクランプ100は、フラットケーブル120の長手方向に所定のピッチで複数設けられ、それぞれが固定部に固定されることにより、フラットケーブル120を車体等に固定するものである。
【0004】
ベース部101は、フラットケーブル120の一部を収容する収容部103と、この収容部103の外周側に設けられたクリップ104とで形成されている。収容部103の底壁105は、矩形板状で中心部に穴106が貫通して形成されている。
また、底壁105の両端には、側壁107、107が設けられている。なお、この収容部103内の底壁105には、係止突起108が突設されている。
【0005】
収容部103の一方の側壁107の外側面には、ロック突起109が設けられており、カバー部110に設けられているロックアーム111と係合して、カバー部110を閉じた状態でロックするようになっている。
さらに、カバー部110のカバー本体112には、中央部に挿通穴113が貫通して設けられており、カバー本体112をベース部101の上方に閉じた際に、ベース部101の係止突起108の先端が貫通可能となっている。挿通穴113を挟んで両側には、一対の弾性押圧部材114が設けられている。
この弾性押圧部材114は、フラットケーブル120の取付方向に直交する方向に上下方向に回動自在に設けられており、互いに対向する方向に設けられて、中央側が自由端となっている。
【0006】
一方、フラットケーブル120を構成する複数本の電線121間の絶縁被覆部122には、フラットケーブル120係止用の係止穴123が、フラットケーブル120の長手方向に長く設けられている。
【0007】
従って、フラットケーブル120の係止穴123に、収容部103の係止突起108を挿通してフラットケーブル120を収容部103の底壁105に載置し、カバー部110をヒンジ102を中心として図10中矢印方向へ回動してフラットケーブル120の上に被せて、収容部103のロック突起109をロックアーム111によりロックする。これにより、カバー部110の一対の弾性押圧部材114がフラットケーブル120を押圧して挟んだ状態でカバー部110が固定される。
【0008】
その後、クリップ104の車体の所望の位置に設けられている係止穴に押し込んで係止し、フラットケーブル120を支持する。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−10452号公報(第3−4頁、第1図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したフラットケーブル用クランプでは、構造が複雑であり、コストが高いという問題がある。
また、被取付け部に取付けるクリップ104位置がフラットケーブル120に対して固定されているため、フラットケーブル120を被取付け部に取付ける際にクランプ100のフラットケーブル120に対する取付位置精度が要求されるという問題がある。
【0011】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、フラットケーブルの保持力を低下することなく簡単な構造としてコストダウンを図り、且つ取付位置に融通性を有するフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明にかかるフラットケーブル用クランプは、請求項1に記載したように、複数の電線間を絶縁被覆部により連結されたフラットケーブルを、被取付け部に取付けるためのフラットケーブル用クランプであって、前記フラットケーブルを支持するベース部と、前記ベース部から張り出すと共に、被取付け部に設けられている取付穴に取付けられるクリップを先端部下面に備えたアーム部と、前記フラットケーブルの絶縁被覆部に設けられている係止穴を貫通すべく前記ベース部の支持面に対して略直立し且つ前記フラットケーブルの幅方向に前記絶縁被覆部のピッチ間隔で設けられている少なくとも一対の保持部とを有し、隣り合う前記保持部のうち片方の保持部の先端にのみ係止爪を他方の保持部側に突設し、前記係止爪を突設した保持部の当該係止爪を設けていない側面に上下方向に沿って凸部を設けたこと、を特徴としている。
【0013】
このように構成されたフラットケーブル用クランプにおいては、ベース部に直立して設けられている保持部によりフラットケーブルの絶縁被覆部に設けられている係止穴を貫通し、保持部先端の係止爪が電線を係止する。
従って、フラットケーブルをクランプから一度に引き抜こうとすると、係止爪が電線に当たるため保持部を係止爪のない方向へ押して変形させようとするが、保持部の係止爪のない側面がとなりの電線に当接して移動することができない。
【0014】
このため、係止穴を貫通している保持部は係止穴から抜けることがなく、フラットケーブルを引っ張ったときに抜けない部分が少なくとも1箇所あるため、フラットケーブルは確実にクランプに支持されることになる。
なお、クランプに設けられているクリップはベース部から張り出すアーム部の下面に設けられているため、クリップ取付位置が調整可能になり、被取付け部の取付穴の位置からずれている場合でも、アーム部が変形して被取付け部に取り付けることができる。
【0015】
また、本発明にかかるフラットケーブル用クランプは、前記係止爪を突設した保持部の当該係止爪を設けてない側面に上下方向に沿って凸部を設けている。
【0016】
このように構成されたフラットケーブル用クランプにおいては、フラットケーブルを引っ張って保持部から取り外そうとすると、係止爪が設けられていない側の保持部側面に設けられている凸部が隣の電線に当接するため保持部は移動しない。このため、保持部の係止爪は電線から外れないので、フラットケーブルは外れないことになる。
【0017】
また、本発明にかかるフラットケーブル用クランプは、請求項3に記載したように、複数の電線間を絶縁被覆部により連結されたフラットケーブルを、被取付け部に取付けるためのフラットケーブル用クランプであって、前記フラットケーブルを支持するベース部と、前記ベース部から張り出すと共に、被取付け部に設けられている取付穴に取付けられるクリップを先端部下面に備えたアーム部と、前記フラットケーブルの絶縁被覆部に設けられている係止穴を貫通すべく前記ベース部の支持面に対して略直立して設けられた保持部と、前記ベース部に設けられ、当該ベース部に載置されたフラットケーブルの電線を少なくとも1本内包して先端が前記保持部に係止されるベルト部とを有し、前記保持部の先端部で少なくとも前記ベルト部とは反対側に前記ベルト部の先端が係止される係止爪が突設されたことを特徴としている。
【0018】
このように構成されたフラットケーブル用クランプにおいては、ベース部に直立して設けられている保持部によりフラットケーブルの絶縁被覆部に設けられている係止穴を貫通し、ベース部から設けられているベルト部が電線を少なくとも1本内包して先端が保持部先端の係止爪に係止される。係止爪は、ベルト部とは反対側に突設されているので、ベルト部を引っ張っても係止爪に係止されてベルト部は外れない。
従って、フラットケーブルをクランプから一度に引き抜こうとすると、少なくとも1本の電線がベルト部により保持されて外れないため、フラットケーブルがクランプから脱落するのを防止することができる。
なお、クランプに設けられているクリップはベース部から張り出すアーム部の下面に設けられているため、クリップ取付位置が調整可能になり、被取付け部の取付穴の位置からずれている場合でも、アーム部が変形して被取付け部に取り付けることができる。
【0019】
また、本発明にかかるフラットケーブルの支持方法は、請求項2に記載したように、複数の電線間を絶縁被覆部により連結されたフラットケーブルを、被取付け部に取付けるためのフラットケーブルの支持方法であって、前記フラットケーブルの前記絶縁被覆部に設けられている係止穴に、ベース部に直立して設けられている少なくとも一対の保持部を通し、隣り合う前記保持部のうちの片方の保持部の先端にのみ突設された係止爪により前記フラットケーブルの電線を係止した後、前記ベース部から張り出して設けられているアーム部の先端部下面のクリップを、前記被取付け部の取付け穴に取付け、前記保持部の係止爪により係止されているフラットケーブルを引き抜こうとすると、前記保持部の前記係止爪が設けられていない側面に上下方向に沿って設けられている凸部が当該保持部が撓むのを阻止して前記電線が抜けるのを防止することを特徴としている。
【0020】
このように構成されたフラットケーブルの支持方法においては、フラットケーブルの絶縁被覆部に設けられている係止穴に、クランプのベース部に直立して設けられている保持部を挿入してフラットケーブルを固定する。このとき、もしフラットケーブルに何らかの理由で引っ張り力が作用してクランプから取り外そうとしても、保持部の先端に設けられている係止爪により係止されるので、フラットケーブルは脱落しない。さらに強く引っ張り力が作用すると、フラットケーブルが係止爪を介して保持部を変形させようとするが、保持部において係止爪が設けられていない側面が隣の電線に当接して保持部の変形を阻止するので、保持部は係止穴から外れない。
また、クランプを介してフラットケーブルを被取付け部に取付ける際には、ベース部から張り出しているアーム部の先端下面に設けられているクリップを被取付け部の取付穴に取付けるので、フラットケーブルに取付けられているクランプのクリップ位置が、被取付け部の取付穴からずれていても、アームの変形により容易に取付けることができる。
【0021】
また、本発明にかかるフラットケーブルの支持方法は、前記保持部の係止爪により係止されているフラットケーブルを引き抜こうとすると、前記保持部の前記係止爪が設けられていない側面に上下方向に沿って設けられている凸部が当該保持部が撓むのを阻止して前記電線が抜けるのを防止する。
【0022】
このように構成されたフラットケーブルの支持方法においては、フラットケーブルの絶縁被覆部に設けられている係止穴に、保持部が係止された状態でフラットケーブルを取り外す方向に引っ張り力が作用すると、保持部を変形させようとする。
しかし、保持部において係止爪が設けられていない側面に設けられている凸部が、隣の電線に当接して保持部の変形を阻止するので、フラットケーブルはクランプから外れない。
【0025】
また、本発明にかかるワイヤハーネスは、請求項に記載したように、複数の電線間を連結する絶縁被覆部に長手方向に沿って所定ピッチで係止穴を有するフラットケーブルに対し、前記フラットケーブルの係止穴に、請求項1又は3のいずれかに記載したフラットケーブル用クランプを所定ピッチで取付けたことを特徴としている。
【0026】
このように構成されたワイヤハーネスにおいては、一旦フラットケーブルの係止穴にクランパを取付けると、フラットケーブルを引っ張ってもクランパは外れない。
従って、クランパのクリップを被取付け部の取付穴に取付けることにより、ワイヤハーネスの配策を確実に行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネスの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、既に図10において説明した部材等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。
【0028】
まず、本発明に係るフラットケーブル用クランプの第1実施形態について説明する。
図1はフラットケーブル用クランプ10およびフラットケーブルの支持方法を示す分解斜視図、図2はフラットケーブル用クランプ10にフラットケーブル120を取付けた状態を示す斜視図、図3(A)は図2中III−III位置における断面図、図3(B)は図3(A)の平面図、図4はフラットケーブル用クランプ10がフラットケーブル120を保持する原理を示す断面図である。
【0029】
図1および図2に示すように、フラットケーブル用クランプ10は、フラットケーブル120を支持するベース部11と、フラットケーブル120をベース部11から外れないように保持する保持部12と、フラットケーブル120をクランプ10を介して被取付け部である自動車の車体等に設けられている取付穴に取付けるクリップ13を有するアーム部14とを備えている。
一方、フラットケーブル120の電線121間を連結する絶縁被覆部122には長手方向に、保持部12を係止する係止穴123が設けられている。
【0030】
保持部12はベース部11の支持面11aに対して略直立して設けられている平板状の柱部材であり、フラットケーブル120の幅方向に絶縁被覆部122のピッチ間隔(すなわち電線121のピッチと同じ。)で少なくとも一対(図1および図2においては2個)設けられている。
【0031】
なお、図1および図2においては、フラットケーブル120の長手方向に2組の保持部12が設けられているが、長手方向の組数は問わない。
また、保持部12の長手方向の組数に応じて、フラットケーブル120の係止穴123の長さが決定される。ここでは、2組の保持部12が係止できる長さとなっているが、各保持部12が別個に係止されるようにしてもよい。
【0032】
図3(A)、(B)に示すように、保持部12の先端には係止爪12aが突設されていて、隣り合う保持部12の間には、片方の係止爪12aのみが突出するように配置されている。
従って、保持部12間の1本の電線121を両側から係止爪12aにより係止している箇所はないが、図3中中央の電線121bのように隣接するどちらの保持部12からの係止爪12aが突出していない箇所がある。
なお、図3(B)に示すように、保持部12において係止爪12aが突設されていない側面には、凸部12bを上下に沿って設けるようにするのが望ましい。
【0033】
図3(A)、(B)に示されている場合に、フラットケーブル120を上方へ引っ張ってクランプ10から取り外そうとすると、図4に示されているように、両外側の電線121a、121cに上向きの力P1が作用するが、係止爪12aにより係止される。電線121a、121cは係止爪12aを上方へ押し上げようとするので、係止爪12aが設けられている保持部12は図4中矢印で示すように共に中央側へ変形しようとする。
その結果、中央の電線121bを下方へ押し付ける力P3が作用することになるので、少なくとも中央の電線121bはクランプ10から脱することはできない。
【0034】
さらに、両保持部12、12の間には電線121bがあるため保持部12、12も変形することができず、その結果両外側の電線121a、121cは係止爪12aに係止されて、クランプ10から取り外すことができない。
特に、保持部12の係止爪12aを設けていない側面に凸部12bを設けた場合には、凸部12bが電線121に当接することにより保持部12の変形を阻止するので、電線121は確実に保持された状態となる。
【0035】
一方、図1および図2に示すように、ベース部11の一方の側面11bから舌状のアーム部14が一体的に設けられている。アーム部14の先端部下面には、クランプ10を被取付け部の取付穴に取り付けるためのクリップ13が取付けられている。なお、クリップ13の形状は被取付け部の取付穴の形状等に対応して決定されるが、すでに知られている種々のものを使用することができる。
【0036】
なお、保持部12の係止爪12aの向きとしては、図3および図4に示したもののほか、図5(A)から(C)に示すようなものが考えられる。すなわち、図5(A)に示すクランプ10Aでは、2個の保持部12においていずれも図中左向きに係止爪12aが設けられている。また、図5(B)に示すクランプ10Bでは、左側の保持部12にのみ係止爪12aが図中右向きに設けられている。また、図5(C)に示すクランプ10Cでは、左側の保持部12にのみ係止爪12aが図中右向きに設けられている。
【0037】
図3(A)に示したクランプ10、あるいは上述した一連のクランプ10A、10B、10Cにおいては、いずれも保持部12により係止されているフラットケーブル120を引っ張って取り外そうとすると、少なくとも1本の電線121が確実に保持されて引き抜くことができないため、結果的にフラットケーブル120を取り外すことができないようになっている。
【0038】
以上、前述したフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法によれば、複数本の電線121間を絶縁被覆部122で連結したフラットケーブル120の少なくとも1本の電線121は、クランプ10の保持部12および係止爪12aにより確実に保持されてクランプ10から外れないので、確実にフラットケーブル120を保持することができる。
【0039】
また、被取付部の取付穴に取り付けるクリップ13が、アーム部14の先端に設けられているので、フラットケーブル120を保持しているベース部11の位置が取付位置から多少ずれていても、アーム部14が誤差を吸収する。
このため、フラットケーブル120に複数のクランプ10を所定ピッチで取付けて構成されているワイヤハーネス15aの配策を容易に行うことができる。
【0040】
次に、本発明に係るフラットケーブル用クランプの第2実施形態について説明する。図6はフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法を示す分解斜視図、図7はフラットケーブル用クランプにフラットケーブルを取付けた状態を示す斜視図、図8は図7中VIII−VIII位置における断面図である。
【0041】
図6および図7に示すように、フラットケーブル用クランプ20は、フラットケーブル120を支持するベース部21と、フラットケーブル120をベース部21から外れないように保持する保持部22と、ベース部21に設けられ、このベース部21に載置されたフラットケーブル120の電線121を少なくとも1本内包して先端が保持部22に係止されるベルト部23と、フラットケーブル120をクランプ20を介して被取付け部である自動車の車体等に設けられている取付穴に取付けるクリップ24を有するアーム部25とを備えている。
【0042】
保持部22はベース部21の支持面21aに対して略直立して設けられている平板状の柱部材であり、フラットケーブル120の幅方向に1個設けられている。保持部22の先端は、フラットケーブル120の絶縁被覆部122に設けられている係止穴123を図6および図7において下方から先端が突出する位置まで貫通し、先端に設けられている係止爪22aが上方に露出する。
なお、保持部22の先端部に設けられている係止爪22aの向きは、少なくともベルト部23とは反対側に突設されている。従って、図6および図7に示すように、保持部22の先端の片側に設ければ足りるが、両側に設けるようにするとさらにベルト部23が外れにくくなる。
【0043】
ベース部21の一方の側面には、ベルト部23が設けられている。このベルト部23は、首部26によりベース部21から上下に柔軟に変形自在となっており、ベルト部23の先端には、保持部22の先端が貫通して係止爪22aにより係止するための切欠き27が設けられている。
従って、図8に示すように、ベース部21に載置されたフラットケーブル120の電線121を2本内包するようにベルト部23を電線121に巻きつけて、ベルト部23の先端を保持部22の先端部により係止する。
なお、ベルト部23により把持する電線121は少なくとも1本あればよいので、図9に示すように、1本の電線121のみをベルト部23によって把持するようにしてもよい。
【0044】
なお、図6および図7においては、フラットケーブル120の長手方向に2組の保持部22が設けられているが、長手方向の組数は問わない。また、保持部22の長手方向の組数に応じて、フラットケーブル120の係止穴123の長さが決定される。ここでは、2組の保持部22が係止できる長さとなっているが、各保持部22が別個に係止されるようにしてもよい。
【0045】
従って、図7に示されている場合に、フラットケーブル120を上方へ引っ張ってクランプ20から取り外そうとしても、図8に示されているように、2本の電線121を把持しているベルト部23が保持部22の係止爪22aによって係止されていて外れない。
その結果、少なくとも1本以上の電線121がクランプ20から外れないため、フラットケーブル120は全体として確実に保持された状態となる。
【0046】
一方、ベース部21の一方の側面21bから舌状のアーム部25が一体的に設けられている。アーム部25の先端部下面には、クランプ20を被取付け部の取付穴に取り付けるためのクリップ24が取付けられている。
なお、クリップ24の形状は被取付け部の取付穴の形状等に対応して決定されるが、すでに知られている種々のものを使用することができる。
【0047】
以上、前述したフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法によれば、複数本の電線121間を絶縁被覆部122で連結したフラットケーブル120の少なくとも1本の電線121が、クランプ20の保持部22および係止爪22aにより確実に保持されてクランプ20から外れないので、確実にフラットケーブル120を保持することができる。
【0048】
また、被取付部の取付穴に取り付けるクリップ24が、アーム部25の先端に設けられているので、フラットケーブル120を保持しているベース部21の位置が取付位置から多少ずれていても、アーム部25が誤差を吸収する。
このため、フラットケーブル120に所定ピッチで複数のクランプ20に取付けて構成されているワイヤハーネス15bの配策を容易に行うことができる。
【0049】
なお、本発明のフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネスは、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態においては、フラットケーブル120を構成する電線121が3本の場合について説明したが、4本以上の場合でも、少なくとも1本の電線121を確実に保持するようにすることにより、全く同様に考えることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明にかかるフラットケーブル用クランプによれば、請求項1に記載したように、フラットケーブルをクランプから一度に引き抜こうとすると、係止爪が電線に当たるため保持部を係止爪のない方向へ押して変形させようとするが、保持部の係止爪のない側面に設けられた凸部がとなりの電線に当接して移動することができない。このため、係止穴を貫通している保持部は係止穴から抜けることがなく、フラットケーブルを引っ張ったときに抜けない部分が少なくとも1箇所あるため、フラットケーブルは確実にクランプに支持されることになる。なお、クランプに設けられているクリップはベース部から張り出すアーム部の下面に設けられているため、クリップ取付位置が調整可能となり、被取付け部の取付穴の位置からずれている場合でも、アーム部が変形して被取付け部に取り付けることができる。
【0051】
また、本発明にかかるフラットケーブル用クランプによれば、請求項3に記載したように、フラットケーブルをクランプから一度に引き抜こうとすると、少なくとも1本の電線がベルト部により保持されて外れないため、フラットケーブルがクランプから脱落するのを防止することができる。なお、クランプに設けられているクリップはベース部から張り出すアーム部の下面に設けられているため、クリップ取付位置が調整可能となり、被取付け部の取付穴の位置からずれている場合でも、アーム部が変形して被取付け部に取り付けることができる。
【0052】
また、本発明にかかるフラットケーブルの支持方法によれば、請求項2に記載したように、フラットケーブルに何らかの理由で引っ張り力が作用してクランプから取り外そうとしても、保持部の先端に設けられている係止爪により係止されるので、フラットケーブルは脱落しない。さらに強く引っ張り力が作用すると、フラットケーブルが係止爪を介して保持部を変形させようとするが、保持部において係止爪が設けられていない側面に設けられた凸部が隣の電線に当接して保持部の変形を阻止するので、保持部は係止穴から外れない。また、クランプを介してフラットケーブルを被取付け部に取付ける際には、ベース部から張り出しているアーム部の先端下面に設けられているクリップを被取付け部の取付穴に取付けるので、フラットケーブルに取付けられているクランプのクリップ位置が、被取付け部の取付穴からずれていても、アームの変形により容易に取付けることができる。
【0054】
また、本発明にかかるワイヤハーネスよれば、請求項に記載したように、一旦フラットケーブルの係止穴にクランを取付けると、フラットケーブルを引っ張ってもクランは外れないので、所定ピッチで複数設けられているクランのクリップを被取付け部の取付穴に取付けることにより、ワイヤハーネスの配策を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネスの第1実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係るフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネスの第1実施形態を示す斜視図である。
【図3】(A)は図2中、III−III位置の断面図であり、(B)は、(A)においてB方向から見た平面図である。
【図4】保持部が電線を保持する原理を示す断面図である。
【図5】(A)から(C)は、保持部における係止爪の向きの別の例を示す断面図である。
【図6】本発明に係るフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネスの第2実施形態を示す分解斜視図である。
【図7】本発明に係るフラットケーブル用クランプおよびフラットケーブルの支持方法並びにワイヤハーネスの第2実施形態を示す斜視図である。
【図8】図7において、VIII−VIII位置における断面図である。
【図9】別の位置例に設けられている保持部を示す断面図である。
【図10】従来より知られているフラットケーブルのクランプおよびフラットケーブルの支持方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
10、20 クランプ
11、21 ベース部
12、22 保持部
12a、22a 係止爪
12b 凸部
13、24 クリップ
14、25 アーム部
15a、15b ワイヤハーネス
23 ベルト部
120 フラットケーブル
121 電線
122 絶縁被覆部
123 係止穴

Claims (4)

  1. 複数の電線間を絶縁被覆部により連結されたフラットケーブルを、被取付け部に取付けるためのフラットケーブル用クランプであって、
    前記フラットケーブルを支持するベース部と、
    前記ベース部から張り出すと共に、被取付け部に設けられている取付穴に取付けられるクリップを先端部下面に備えたアーム部と、
    前記フラットケーブルの絶縁被覆部に設けられている係止穴を貫通すべく前記ベース部の支持面に対して略直立し且つ前記フラットケーブルの幅方向に前記絶縁被覆部のピッチ間隔で設けられている少なくとも一対の保持部と
    を有し、
    隣り合う前記保持部のうち片方の保持部の先端にのみ係止爪を他方の保持部側に突設し、前記係止爪を突設した保持部の当該係止爪を設けていない側面に上下方向に沿って凸部を設けた
    ことを特徴とするフラットケーブル用クランプ。
  2. 複数の電線間を絶縁被覆部により連結されたフラットケーブルを、被取付け部に取付けるためのフラットケーブルの支持方法であって、
    前記フラットケーブルの前記絶縁被覆部に設けられている係止穴に、ベース部に直立して設けられている少なくとも一対の保持部を通し、
    隣り合う前記保持部のうちの片方の保持部の先端にのみ突設された係止爪により前記フラットケーブルの電線を係止した後、
    前記ベース部から張り出して設けられているアーム部の先端部下面のクリップを、前記被取付け部の取付け穴に取付け、
    前記保持部の係止爪により係止されているフラットケーブルを引き抜こうとすると、前記保持部の前記係止爪が設けられていない側面に上下方向に沿って設けられている凸部が当該保持部が撓むのを阻止して前記電線が抜けるのを防止する
    ことを特徴とするフラットケーブルの支持方法。
  3. 複数の電線間を絶縁被覆部により連結されたフラットケーブルを、被取付け部に取付けるためのフラットケーブル用クランプであって、
    前記フラットケーブルを支持するベース部と、
    前記ベース部から張り出すと共に、被取付け部に設けられている取付穴に取付けられるクリップを先端部下面に備えたアーム部と、
    前記フラットケーブルの絶縁被覆部に設けられている係止穴を貫通すべく前記ベース部の支持面に対して略直立して設けられた保持部と、
    前記ベース部に設けられ、当該ベース部に載置されたフラットケーブルの電線を少なくとも1本内包して先端が前記保持部に係止されるベルト部と
    を有し、
    前記保持部の先端部で少なくとも前記ベルト部とは反対側に前記ベルト部の先端が係止される係止爪を突設した
    ことを特徴とするフラットケーブル用クランプ。
  4. 複数の電線間を連結する絶縁被覆部に長手方向に沿って所定ピッチで係止穴を有するフラットケーブルに対し、前記係止穴に請求項1又は3に記載したフラットケーブル用クランプを所定ピッチで取付けた
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
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