JPH0638591A - ステッピングモータの駆動制御方法 - Google Patents

ステッピングモータの駆動制御方法

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JPH0638591A
JPH0638591A JP18415992A JP18415992A JPH0638591A JP H0638591 A JPH0638591 A JP H0638591A JP 18415992 A JP18415992 A JP 18415992A JP 18415992 A JP18415992 A JP 18415992A JP H0638591 A JPH0638591 A JP H0638591A
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speed
stepping motor
region
acceleration
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JP18415992A
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Yoshihiro Sakai
良博 堺
Hideya Furuta
秀哉 古田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加速又は減速中に負荷変動が発生しても脱調
することがないステッピングモータの駆動制御方法を提
供する。 【構成】 実線はモータ、破線は負荷のそれぞれ速度を
示し、両者間には22パルス程度のバックラッシュがあ
るため負荷変動が発生する。往動部は基準速度Vsの領
域CVの前後に緩やかな加減速領域SU,SDがあり、
ここでは脱調しない。復動部は高速度領域HVの前後に
急な加減速領域RU,RDがあり、脱調の恐れがある。
そのため、例えば領域RUの始点aから15パルス後の
点bまで急加速した後、aから30パルス後の点cまで
の期間、定速を保持させる。この定速保持期間bc内で
負荷変動が発生するが脱調はしない。点c以降は急加速
して高速度に達する。急減速領域RDについても同様で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】加速領域又は減速領域を有するス
テッピングモータの駆動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータは正逆の回転方向及
び回転速度を自在に制御することが出来ると共に、正し
く使用されている限り何回転させた後でもその位相が狂
うことはない。単に回転方向を変えたり回転速度を定速
に維持する目的であれば、フィードバック制御された
(クローズドループの)サーボモータの方が小型で騒音
がなく電力効率の点でも優れている。
【0003】しかしながら、オープンループで使用可能
であり、正確な位相制御を行なう目的には、ステッピン
グモータに優るものがないため、産業用のみならず民生
用機器においても、また回転用のみならず直線用駆動源
としても、広く用いられている。それだけに何等かの障
害で発生する脱調は絶体に許されず、したがって、ステ
ッピングモータには静止中でも脱調防止のための駆動電
流を流しているから、発熱が大きくなって電力効率が低
く、同じパワーの他のモータに比し大型化している。
【0004】また、駆動信号周波数が自起動周波数以下
であれば、定格負荷で静止状態からのスタート又は回転
状態からの急停止が可能であるが、一般に自起動周波数
はそれほど高くないから、いきなり所要の回転速度に対
応する周波数の駆動信号をかけてスタートすることが出
来ない。
【0005】そのため、例えば実開昭61−73134
号公報に示されたように、静止位置から所定の位置まで
なるべく短時間で移動させるために、自起動周波数と所
定のモータ電圧V1でスタートして最高周波数まで加速
した時点で保持電圧V2に切換えて定速駆動し、所定の
位置に達した時点で再びモータ電圧V1をかけて制動す
る提案があった。
【0006】あるいは、特開平2−95199号公報に
示されたように、駆動信号のパルス幅を変調する、即ち
ステッピングモータの駆動初期時にはパルス幅を拡げて
大電流を供給し、回転が立上った時点でパルス幅を戻し
供給電流を低下させて定常回転させるという提案もあっ
た。
【0007】このように、ステッピングモータの加速領
域あるいは減速領域では電圧又は電流を増大して脱調を
防止し、静止あるいは定速回転中は定常電圧又は定常電
流を供給することにより電力のロスと過度の温度上昇を
防ぐという技術があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな加速又は減速領域における供給電力の増大分は、負
荷の慣性に抗して加速又は減速するために必要なエネル
ギであるから、定速回転中は問題にならない程度でも、
加速又は減速中に負荷変動特に負荷の増大があると脱調
する危険性があった。
【0009】例えば回転方向を逆転する時に、いきなり
逆回転させると脱調するので、一度減速して静止させた
後、逆方向に加速して定速に到達させるように制御を行
なっている。負荷がモータ直結であればよいが中間に伝
達機構が介在していると、そのバックラッシュのため当
初無負荷でスタートして加速中に全負荷がかかることに
なり、脱調の原因になる。
【0010】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、加速又は減速中に負荷変動が発生しても脱調す
ることがないステッピングモータの駆動制御方法を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、ステッピングモータの駆動信号周波数を
時間と共に増大させる加速領域又は時間と共に減少させ
る減速領域を有するステッピングモータの駆動制御方法
において、ステッピングモータを加速又は減速領域で制
御中に負荷変動が発生する場合、該負荷変動が発生した
時の又は発生が予想される時点の直前の駆動信号周波数
を維持してステッピングモータを定速に保持し、負荷変
動が終了した後に加速又は減速領域の制御に復帰するも
のである。
【0012】ステッピングモータをスタートさせた後に
負荷変動が発生することが予め分っている場合には、ス
テッピングモータを先ず自起動周波数以下の駆動信号周
波数でスタートさせ、負荷変動が終了した後に所要速度
に到達するまで加速させるとよい。
【0013】
【作用】上記のステッピングモータの駆動制御方法は、
ステッピングモータを加速又は減速領域で制御している
間に負荷変動が発生するか発生が予想されると、発生し
た時の、又は予想される時点の直前の駆動信号周波数を
維持することにより、ステッピングモータを加速又は減
速から定速に切換えて保持するから、脱調を生じない。
負荷変動が終了すれば、それ以前の加速又は減速領域の
制御に復帰するから、所要速度まで到達する時間が負荷
変動期間分長くなるだけで済む。
【0014】スタート後に負荷変動が発生することが予
め分っている場合は、ステッピングモータを自起動周波
数以下の駆動信号周波数でスタートさせれば、負荷変動
による脱調がなく、負荷変動が終了した後に加速させる
から制御が簡単であり、駆動信号周波数が自起動周波数
に近いほど所要速度まで到達する時間が短くなる。
【0015】
【実施例】図1はこの発明によるステッピングモータの
駆動制御方法を適用するカラー複写装置の構成を示す側
面図であり、図2は図1に示した感光体ドラム及び中間
転写ベルト回りの部分拡大図である。
【0016】カラー画像を読取るカラースキャナ1は、
原稿3の画像を、照明ランプ4,ミラー5a,5b,5
c及びレンズ6を介してCCDからなるカラーラインセ
ンサ7に結像し、原稿3のカラー画像情報を、加色法3
原色のR(赤),G(緑),B(青)に分解して読取
り、電気的な画像信号に変換する。このR,G,Bの色
画像信号を、画像処理部で色変換処理を行ない、減色法
3原色のC(シアン),M(マゼンダ),Y(黄)及び
K(黒)のカラー画像データを得て画像メモリに記憶す
る。
【0017】記憶されたカラー画像データを読出して、
カラープリンタ2によりC,M,Y及びKの各トナー像
を形成し、これを重ね合わせてフルカラー画像を形成す
る。カラープリンタ2の書込ユニット8は、カラー画像
データを光信号に変換して原稿画像に対応した光書込み
を行ない、感光体ドラム9に静電潜像を形成する。
【0018】矢示Aの如く反時計方向に回転する感光体
ドラム9の周囲には、クリーニングユニット10,除電
ランプ11,帯電チャージャ12,電位センサ13,K
現像器14,C現像器15,M現像器16,Y現像器1
7,現像濃度パターン検知器18,中間転写ベルト19
などが配置されている。
【0019】各現像器14〜17は、静電潜像を現像す
るため、トナーを感光体ドラム9に接触させるように回
転する現像スリーブ14a〜17aと、トナーを汲み上
げて撹拌する現像パドル14b〜17b及びトナー濃度
検知センサ14c〜17c等により構成されている。光
書込みと現像の順序(カラー画像形成順序)を、例えば
K,C,M,Yとして以下説明する。
【0020】コピーが開始されると、先ずカラースキャ
ナ1で色分解して読取られた後、画像処理して得られた
カラー画像データに基いて、カラープリンタ2はレーザ
光の光書込みによって潜像形成を始める。書込ユニット
8がK画像データに応じて帯電チャージャ12により一
様に帯電された感光体ドラム9上に形成したK潜像の先
端部が、K現像器14の現像位置に到達すると、K潜像
は回転する現像スリーブ14aによってKトナーで現像
され始め、K潜像の後端部が現像位置を通過した時点で
K現像が終了する。
【0021】感光体ドラム9に形成されたKトナー像
は、感光体ドラム9と等速で駆動されている中間転写ベ
ルト19に中間転写される。中間転写は、感光体ドラム
9と中間転写ベルト19とが接触した時に、転写バイア
スローラ20に所定のバイアス電圧を印加することによ
り行われる。
【0022】感光体ドラム9は、トナー像の中間転写後
にクリーニングユニット10により残留トナーを除去さ
れ、除電ランプ11で除電されてから、再び帯電チャー
ジャ12による帯電に始まり、光書込み,現像,中間転
写,クリーニングと続くサイクルを繰返す。
【0023】中間転写ベルト19には感光体ドラム9に
順次形成されたK,C,M,Yの各トナー像を順次位置
合せして4色重ねの中間転写像が形成され、その後、転
写紙に4色一括転写を行う。そのため、中間転写ベルト
19上にKトナーによるK中間転写像を形成するK工程
が終了すると、次にC工程に進むが、現像された感光体
ドラム9上のCトナー像の先端部と、中間転写ベルト1
9上のK中間転写像の先端部とが一致するように、書込
ユニット8によるC潜像の光書込み開始のタイミングが
調整される。
【0024】同様に、M工程及びY工程が行なわれて、
中間転写ベルト19上に4色重ねのフルカラー中間転写
像が形成される。ただし、画像形成順序はK,C,M,
Yに限定されるものではなく、トナーの特性と最終的に
転写紙上に形成されるカラー画像の仕上り効果とに応じ
て、画像形成順序が予め決定される。
【0025】中間転写ベルト19は、共にそれぞれ中間
転写ベルトユニットを構成する中間転写バイアスローラ
20,駆動ローラ21及び従動ローラ群に張架されて、
ステッピングモータ40により駆動ローラ21を介して
矢示Bの方向に駆動制御される。ベルトクリーナ22
は、ブラシローラ22a,ゴムブレード22b,ベルト
からの接離機構22c等から構成され、最初のKトナー
像を中間転写する前は中間転写ベルト19に接触してい
るが、中間転写が開始されると接離機構22cによって
ベルト面から離されている。
【0026】紙転写ユニット23は、バイアスローラ2
3a,ローラクリーニングブレード23b及びベルトか
らの接離機構23c等から構成されている。紙転写バイ
アスローラ23aは、通常は中間転写ベルト19から離
れているが、中間転写ベルト19上に形成された4色重
ねの中間転写像を転写紙に一括紙転写する時に、タイミ
ングを取って転写紙24を中間転写ベルト19に押圧
し、該ローラ23aに所定のバイアス電圧を印加して中
間転写像を転写紙24へ紙転写させる。
【0027】なお、その転写紙24は、給紙ローラ25
とレジストローラ対26とによって、中間転写ベルト1
9の4色重ね中間転写像の先端部が紙転写位置に到達す
るタイミングに合わせて給紙される。4色重ね中間転写
像が転写紙24に紙転写され始めると、ベルトクリーナ
22は接離機構22cにより紙転写を終った中間転写ベ
ルト19に接触し、ブラシローラ22aとゴムブレード
22bとによって残留しているトナーを回収することに
よりクリーニングを行なう。
【0028】以下、中間転写ベルト(以下単に「ベル
ト」ともいう)19の動作について説明する。1色目の
Kトナー像の中間転写が後端部まで終了した後の動作と
して次の3方式が考えられるが、コピー画像のサイズに
応じてコピー速度の点などで最も効率的な1方式、又は
方式を組合わせて動作させる。
【0029】1)定速往動方式 Kトナー像の中間転写後も、そのまま定速で往動を続
ける。 ベルト19上のK中間転写像の先端部が、再び感光体
ドラム9と接触する中間転写位置に到達した時、感光体
ドラム9には次のCトナー像の先端部が丁度その位置に
くるように、タイミングを取って画像形成されている。
したがって、Cトナー像はK中間転写像に正確に位置合
せしてベルト19上に中間転写される。 その後も同様に、M,Y工程が行なわれ、フルカラー
の4色重ね中間転写像が得られる。 Y工程に引き続きそのまま定速で往動しながら、ベル
ト19上の4色重ね中間転写像を転写紙24に一括紙転
写する。
【0030】2)スキップ往動方式 Kトナー像の中間転写が終了したら、ベルト19を感
光体ドラム9から離し、そのままの往動方向に所定の長
さ高速スキップさせた後、当初の往動速度に戻して再び
感光体ドラム9に接触させる。 以降は定速往動方式の以降と同一である。
【0031】3)往復動(クリックリターン)方式 Kトナー像の中間転写が終了したら、ベルト19を感
光体ドラム9から離し、一旦静止させてから逆方向に高
速リターンさせる。ベルト19上のK中間転写像の先端
部が中間転写位置を通過し、さらに予め設定された距離
だけ逆行した後に停止させて待機状態にする。 次に感光体ドラム9のCトナー像の先端部が中間転写
位置に到達した時に、ベルト19上のK中間転写像の先
端部が一致するようにタイミングをとって、中間転写ベ
ルト19を再び往動方向に定速でスタートさせると共
に、感光体ドラム9に再び接触させる。したがってCト
ナー像はK中間転写像に正確に位置合せして中間転写さ
れる。 その後も同様にクイックリターンを繰返しながら、
M,Y工程が行なわれ、フルカラーの4色重ね中間転写
像が得られる。 は定速往動方式のと同一である。
【0032】中間転写ベルト19から4色重ね中間転写
像を一括紙転写された転写紙24は、搬送ベルト27で
定着ユニット28に搬送され、所定温度にコントロール
された定着ローラ28aと加圧ローラ28bとでトナー
像が加圧溶融定着されてコピートレイ29に搬出され、
フルカラーコピーが得られる。
【0033】同一原稿から複数枚のコピーを作製するリ
ピートコピーの時は、カラースキャナ1は1枚目の時だ
け作動し、記憶されているカラー画像データから感光体
ドラム9への画像形成は、1枚目のY(4色目)工程に
引き続き所定のタイミングで2枚目のK(1色目)工程
に進む。
【0034】中間転写ベルト19は、1枚目の4色重ね
中間転写像の転写紙24への一括紙転写に引き続き、表
面をベルトクリーナ22によりクリーニングされた領域
に2枚目のKトナー像が中間転写されるようにする。そ
の後は1枚目と同様動作になる。3枚目以降は2枚目と
同様である。
【0035】転写紙カセット30乃至33は、それぞれ
各種サイズの転写紙が収納されており、図示しない操作
パネルにより指定されたサイズの転写紙を収納したカセ
ットからタイミングを取ってレジストローラ対26に給
送される。34はOHP用紙や厚紙などの手差し給紙ト
レイである。
【0036】以上、4色フルカラーを得るコピーモード
の場合について説明したが、3色コピーモードや2色コ
ピーモードの場合は、指定された色と色数の分について
同様の動作を行う。また、単色コピーモードの場合は、
所定枚数が終了するまで、指定された色の現像器のみ作
動し、中間転写ベルト19は感光体ドラム9に接触した
まま往動(矢示B)方向に定速駆動され、ベルトクリー
ナ22も中間転写ベルト19に接触したままの状態で動
作する。
【0037】ここで、中間転写ベルト19の長さをL
b、形成される画像(中間転写像)の長さをLpとし
て、コピー速度の点などで最も効率的なベルトの動作方
式について説明する。ただし、説明を簡単にするため、
ベルト19には継目がなく、ベルトクリーナ22による
クリーニングは最初のK工程の前か転写紙への紙転写直
後に行なわれて、K工程から紙転写までの間ではクリー
ニングのためのベルト19の移動はないものとする。
【0038】中間転写ベルト19の長さLbは、一般に
カラー複写装置の最大用紙サイズの長さより若干の余裕
をとって決められているから、画像の長さLpが最大用
紙サイズの長さ即ちLp≒Lbである場合は、或る色ト
ナー像の中間転写から次の色トナー像の中間転写に移る
時に、ベルト19は既に説明した定速往動方式により駆
動される。
【0039】画像の長さLpがベルト19の長さの1/
2以上、即ちLp≧Lb/2である場合は、次の中間転
写に移る時にスキップ往動方式により高速スキップさせ
た方がよい。また、画像の長さLpがベルト19の長さ
の1/2未満、即ちLp<Lb/2である場合は、往復
動すなわちクイックリターン方式により高速リターンさ
せた方が、工程移行時間が短縮されることは明らかであ
る。
【0040】中間転写ベルト19は、図2に示したよう
に、駆動ローラ21を介してステッピングモータ40に
より駆動される。すなわち、ステッピングモータ40の
軸に直結されたスプロット41と、駆動ローラ21とカ
ップリング45を介して結合したスプロケット42との
間は、タイミングベルト43により連結されている。ア
イドルローラ44はタイミングベルト43にテンション
を加えて、スプロケット41,42間のバックラッシュ
をなくしている。
【0041】駆動ローラ21とスプロケット42とを結
合するカップリング45は、図3に示すように凸部材4
5aと凹部材45bとからなり、軸方向に着脱可能にな
っている。中間転写ベルト19は、中間転写バイアスロ
ーラ20,駆動ローラ21,ベルトクリーナ22と一体
のユニットとして交換するから、このカップリング45
が設けられている。そのため、ステッピングモータ40
とスプロケット42との間にはないが、スプロケット4
2と駆動ローラ21との間にはカップリング45による
バックラッシュがある。
【0042】したがって、往復動の場合は往動(矢示
B)から復動(矢示C)又はその逆に切換える時に、例
えばステッピングモータの駆動信号のパルス数にして約
22パルス分の遊びが生じ、逆方向にスタートする時は
無負荷で、約22パルス後に全負荷がかかるという負荷
変動が発生する。実際問題としては、往動のみの場合も
特に高速スキップして停止する時に、各ローラを含む中
間転写ベルト19系の慣性のために、減速領域に入る時
と静止状態からスタートする時にバックラッシュによる
負荷変動が発生する。
【0043】図4乃至図6は、クイックリターン(往復
動)方式により中間転写ベルト19を駆動する場合にお
けるステッピングモータ40(実線)及びベルト19
(破線)の速度の変化の一例を示す線図であり、横軸に
時間t、縦軸に往動を正として速度Vをとっている。
【0044】図示したように、往動部は緩加速領域SU
と基準速度領域CVと緩減速領域SDとからなり、復動
部は急加速領域RUと高速度領域HVと急減速領域RD
とからなっている。図4及び図5はこの発明の第1及び
第2実施例を、図6は従来例をそれぞれ示している。
【0045】図6に示した従来例において、往動部の基
準速度領域CVではベルト19が感光体ドラム9の周速
度と等しい基準速度Vsで駆動され、その間に感光体ド
ラム9から色トナー像の中間転写、又は転写紙24への
色重ね中間転写像の紙転写が行なわれる。領域SU又は
SDでは、スタートから基準速度又は基準速度から静止
までの加速又は減速が緩やかに行なわれているから、加
速又は減速の開始点から30パルス後でも、その時の速
度又は基準速度Vsとの速度差は、自起動周波数に対応
する速度Vss以下であり、バックラッシュによる負荷変
動があっても脱調しない。
【0046】復動部の高速度領域HVではベルト19が
可能な限りの高速度で駆動され、領域RU又はRDでは
スタートから高速度又は高速度から静止までの加速又は
減速も可能な限り短時間で行なわれる。いうまでもな
く、加速領域SU,RU及び減速領域SD,RDでの制
御中は、従来の技術の項で説明したように、供給電力を
増大している。高速領域HVにおいても、同様に定常電
力より大きな電力を供給してもよい。
【0047】上記の「可能な限り」とは、「そのような
電力供給の状態で、なるべく時間を短縮するために、脱
調を生じない限りの速さで」という意味である。したが
って、復動部の加速又は減速の開始点から30パルス後
の速度又は高速度との速度差は速度Vssより大きくなっ
ているから、バックラッシュによる負荷変動(増大)に
よって、「×」で示した時点で脱調する恐れが大きい。
【0048】図4に示した第1実施例は、復動部の領域
RUの加速開始点aから15パルス後の時点bで駆動信
号の周波数の変化(増加)を停止して、それに続く15
パルスの間すなわち時点cまでステッピングモータ40
の速度を一定に保持する。バックラッシュによる負荷変
動はこの15パルスの速度保持期間bc内で発生する
が、定速回転中であるから脱調は生じない。速度保持期
間bcが過ぎれば、即ち開始点aから30パルス経過し
た時点cから急加速に復帰する。
【0049】同様に、復動部の領域RDの減速開始点d
から15パルス後の時点eで駆動信号の周波数の変化
(減少)を停止して、それに続く15パルスの間すなわ
ち時点fまでステッピングモータ40の速度を一定に保
持するから、バックラッシュによる負荷変動はこの速度
保持期間ef内で発生する。速度保持期間efが過ぎれ
ば、即ち開始点dから30パルス経過した時点fから急
減速に復帰する。
【0050】図5に示した第2実施例は、復動部の領域
RUに入ると直ちに30パルスの間だけ自起動周波数の
駆動信号でステッピングモータ40を駆動する。即ち、
速度Vssでスタートして、30パルス経過したら高速度
まで急加速する。同様に、領域RDに入ると30パルス
の間だけ、高速時の駆動信号周波数から自起動周波数だ
け下げた周波数の駆動信号でステッピングモータ40を
駆動する。即ち、高速度からVssだけ遅い速度で定速駆
動した後、静止まで急減速する。いずれも定速駆動中に
負荷変動が発生するが、脱調はしない。
【0051】第1,第2実施例とも定速保持期間中は、
ステッピングモータ40への供給電力を定常電力に落し
てもよいが、増大電力のまま据置いた方が脱調防止が確
実になる。第2実施例は、静止から高速度まで或いは高
速度から静止までに要する時間が、第1実施例に比べて
僅かに長くなるが、制御が簡単である。
【0052】以上、クイックリターン方式のベルト駆動
の高速復動(クイックリターン)の場合について説明し
たが、この発明はスキップ往動方式の高速往動(高速ス
キップ)の場合にも適用出来る。また、往動部の緩加
速,緩減速領域SU,SDを、急加速,急減速してアイ
ドル時間を少しでも短縮する場合にも適用出来る。
【0053】さらに、バックラッシュによる負荷変動の
ように、予め発生時点が分っている例について説明した
が、ステッピングモータから負荷までの伝達機構の一部
にトルク検出センサを設け、予め設定した負荷限界を超
える負荷変動を検出した時に、その検出期間中駆動信号
の周波数を保持して定速駆動すれば、脱調を生じること
なくアイドル時間を最小にすることが出来る。さらに、
負荷変動が負荷減少であれば、定速駆動に切換える必要
はなく、さらにアイドル時間を短縮することが出来る。
【0054】以上、この発明によるステッピングモータ
の駆動制御方法をカラー複写装置に適用した場合につい
て説明したが、この発明はカラー複写装置に限定される
ものではなく、他の機構,装置,機器にも適用出来る。
さらに、回転するステッピングモータの例について述べ
たが、直線運動するステッピング・リニアモータにも適
用出来ることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のステッ
ピングモータの駆動制御方法によれば、加速又は減速中
に負荷変動が発生しても脱調することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のステッピングモータの駆動制御方法
を適用するカラー複写装置の構成を示す側面図である。
【図2】図1に示した感光体ドラム及び中間転写ベルト
回りの部分拡大図である。
【図3】ステッピングモータの伝達機構に使用されるカ
ップリングの構成例を示す斜視図である。
【図4】この発明の第1実施例におけるステッピングモ
ータと中間転写ベルトの速度の変化の一例を示す線図で
ある。
【図5】この発明の第2実施例におけるステッピングモ
ータと中間転写ベルトの速度の変化の一例を示す線図で
ある。
【図6】従来例におけるステッピングモータと中間転写
ベルトの速度の変化の一例を示す線図である。
【符号の説明】
1 カラースキャナ 2 カラープリ
ンタ 9 感光体ドラム 19 中間転写
ベルト 21 駆動ローラ 24 転写紙 40 ステツピングモータ 41,42 ス
プロケット 43 タイミングベルト 45 カップリ
ング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッピングモータの駆動信号周波数を
    時間と共に増大させる加速領域又は時間と共に減少させ
    る減速領域を有するステッピングモータの駆動制御方法
    において、 前記ステッピングモータを前記加速又は減速領域で制御
    中に負荷変動が発生する場合、該負荷変動が発生した時
    の又は発生が予想される時点の直前の駆動信号周波数を
    維持して前記ステッピングモータを定速に保持し、前記
    負荷変動が終了した後に前記加速又は減速領域の制御に
    復帰することを特徴とするステッピングモータの駆動制
    御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステッピングモータの駆
    動制御方法において、前記ステッピングモータをスター
    トさせた後に前記負荷変動が発生することが予め分って
    いる場合には、前記ステッピングモータを先ず自起動周
    波数以下の駆動信号周波数でスタートさせ、前記負荷変
    動が終了した後に所要速度に到達するまで加速させるこ
    とを特徴とするステッピングモータの駆動制御方法。
JP18415992A 1992-07-10 1992-07-10 ステッピングモータの駆動制御方法 Pending JPH0638591A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000045803A3 (en) * 1999-02-08 2001-04-05 Cedars Sinai Medical Center Use of 5-aminosalicylates as antimicrobial agents
JP2007055238A (ja) * 2005-07-25 2007-03-08 Seiko Epson Corp サーマルプリンタ、サーマルプリンタの制御方法および印刷システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000045803A3 (en) * 1999-02-08 2001-04-05 Cedars Sinai Medical Center Use of 5-aminosalicylates as antimicrobial agents
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