JPH08123130A - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JPH08123130A
JPH08123130A JP6262581A JP26258194A JPH08123130A JP H08123130 A JPH08123130 A JP H08123130A JP 6262581 A JP6262581 A JP 6262581A JP 26258194 A JP26258194 A JP 26258194A JP H08123130 A JPH08123130 A JP H08123130A
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image
tension
belt
color
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Application number
JP6262581A
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English (en)
Inventor
Norio Munakata
令夫 宗像
Kazuhiko Namiki
和彦 並木
Mitsuru Takahashi
充 高橋
Hideya Furuta
秀哉 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感光体上に形成された異なる色のトナー像をベ
ルト状の中間転写体に順次重ね転写し、さらに前記重ね
転写画像を転写紙に一括転写することでフルカラー画像
を得る多色画像形成装置において、色ずれ画像を生じな
いフルカラー画像形成装置を提供すること。 【構成】中間転写体19の転写時には中間転写体を感光
体9に接触させ、非転写時には中間転写体を感光体9よ
り離間させる接離手段(支持部材41、偏心カム45)
と、ずれ量調整手段(支持部材43、偏心カム45、付
勢部材46)を有し、中間転写体19における各画像の
副走査方向のずれ量を検出したずれ量検出手段51の検
出結果に基づいて前記瓜感光体9に対する中間転写体1
9の接触時もしくは離間時のテンションを変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を用いた
フルカラー画像形成装置に関するものであり、像担持体
上に色分解光による潜像を順次形成し、更に、これらの
潜像を高精度に位置合わせして顕像化する手段を有する
ものに係り、カラー複写機、カラーファクシミリ、カラ
ープリンタなどの電子写真方式を用いたカラー画像形成
装置に適用することができる多色画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】感光体上に形成された異なる色のトナー
像をベルト状の中間転写体に順次重ね転写してフルカラ
ートナー像を作り、この重ね転写画像を転写紙に一括転
写することでフルカラー画像を得る多色画像形成装置が
ある。
【0003】例えば、整数回転毎に形成される感光体上
のトナー像を継ぎ目のない無端ベルト状の中間転写体に
転写する行程を複数回繰り返して重ね転写像を中間転写
体上に形成し、この中間転写体上の重ね転写画像を転写
紙に一括転写することによりフルカラー画像を得るフル
カラー画像形成装置も周知である。
【0004】特開平5−53410号公報には、重ね転
写の工程中、中間転写体は感光体に対して接離される
が、非転写時に中間転写体を感光体より離間させるこ
と、前記接離間での感光体対向ローラ(バイアスロー
ラ)及びテンションローラの移動距離を同一に保つこと
により接時・離時の中間転写体のテンションを同一に設
定すること、前記ローラの移動は偏心カムの半回転毎の
位置制御により行うことが開示されている。
【0005】また、出願中の技術として、感光体に対す
る中間転写体の離間時に、中間転写体を転写時とは異な
る速度で移動させるスキップ往動方式もしくは、転写時
とは逆方向に移動させるクイックリターン方式による中
間転写体上への各色トナー像の位置合わせ手段が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のフルカラー画像
形成装置においては、以下に示す、の理由により、
中間転写体上の回転方向、所謂副走査方向に画像の平行
ずれが生じ、フルカラー画像を構成する各色トナー像の
ずれによる色ずれ画像となってしまう。
【0007】本発明は、色ずれ画像を生じないフルカラ
ー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、次のように構成した。 (1).感光体上に形成された異なる色のトナー像をベ
ルト状の中間転写体に順次重ね転写し、さらに前記重ね
転写画像を転写紙に一括転写することでフルカラー画像
を得る多色画像形成装置において、前記中間転写体の転
写時には中間転写体を感光体に接触させ、非転写時には
中間転写体を感光体より離間させる接離手段を有し、非
転写時には転写時とは異なる速度で順方向もしくは逆方
向に移動させて画像の位置合わせを行うものであり、前
記各画像の副走査方向のずれ量を検出するずれ量検出手
段と、前記ずれ量検出手段によるずれ量の検出結果に基
づいて前記感光体に対する前記中間転写体の接触時もし
くは離間時のテンションを変化させて前記ずれ量がなく
なるように調整するずれ量調整手段を有する(請求項
1)。
【0009】(2).(1)記載のずれ量検出手段が、
感光体上にレジストパターンを形成する手段及び、この
レジストパターンを検出するパターン検出器である(請
求項2)。
【0010】(3).(1)記載のずれ量検出手段が、
中間転写体上にレジストパターンを形成する手段及び、
このレジストパターンを検出するパターン検出器である
(請求項3)。
【0011】(4).(1)記載のずれ量調整手段が、
接離手段とは別個の手段として設けられている(請求項
4)。
【0012】(5).(4)記載のずれ量調整手段が、
感光体に対する中間転写体離間時のテンション調整ロー
ラの移動量をずれ量検出手段による検出結果に基づき制
御するものである(請求項5)。
【0013】(6).(4)記載のずれ量調整手段が、
中間転写体に接触させたテンション調整ローラの食い込
み量をずれ量検出手段による検出結果に基づき制御する
ものである(請求項6)。
【0014】(7).(4)記載のずれ量調整手段が、
感光体に対する中間転写体の接離時に、テンション調整
ローラを移動させるテンション調整ローラ移動手段と、
前記接離時にバイアスローラを移動させるバイアスロー
ラ移動手段を別個独立して設け、離間時のテンションロ
ーラ移動量をずれ量検出手段による検出結果に基づき駆
動制御するものである(請求項7)。
【0015】
【作用】感光体上への各色書き出しタイミングのばらつ
きや、中間転写体の非転写時の高速移動動作における駆
動ローラに対する中間転写体のすべりが、中間転写体の
テンションの変化に伴う伸縮作用を利用して解消され
る。
【0016】
【実施例】
(1)本発明が適用されたカラー複写器全体の概略説明 本発明にかかるカラー複写機の概略構成を説明した図2
及び、感光体、中間転写体としての中間転写ベルトまわ
りを拡大した図3を参照しつつ、該カラー複写機の概略
構成を説明する。中間転写体としては、中間転写ベルト
の他に、中間転写ドラムとして構成することも考えらえ
るが、以下の説明では、ベルトとして構成した例で説明
する。
【0017】カラー画像読み取り装置(以下、カラース
キャナという)1では、カラー画像の読み取りに際し、
原稿3の画像を照明ランプ4で照明し、その反射光を、
ミラー5−1、5−2、5−3等のミラー群およびレン
ズ6を介してカラーセンサ7に結像する。
【0018】カラーセンサ7に結像された原稿のカラー
画像情報は、ブルー、グリーン、レッドの各色分解光毎
に読み取られ、電気的な信号に変換される。このように
してカラースキャナ1で得られたブルー、グリーン、レ
ッドの色分解画像信号の強度レベルを基にして、画像処
理部で色変換処理を行い、ブラック(以下、Bkで示
す)、シアン(以下、Cで示す)、マゼンタ(以下、M
で示す)、イエロー(以下、Yで示す)のカラー画像デ
ータを得る。
【0019】これらのカラー画像データを、カラー画像
記録装置(以下、カラープリンタという)2において、
Bk,C,M,Yの各色にて顕像化を行い、これらの顕
像化されたトナー像を重ね合わせて4色フルカラー画像
を形成する。
【0020】カラープリンタ2において、光書き込み光
学ユニット8はカラースキャナ1からのカラー画像デー
タを光信号に変換して、原稿画像に対応した光書き込み
を行い、ドラム状の感光体9に静電潜像を形成する。
【0021】ドラム状をした感光体9は矢印で示す如く
半時計まわりの向きに回転するが、そのまわりには、感
光体クリーニングユニット10、除電ランプ11、帯電
器12、電位センサ13、Bk現像器14、C現像器1
5、M現像器16、Y現像器17、現像濃度パターン検
知器18、中間転写ベルト19等が配置されている。
【0022】図3に示すように、各現像器は、静電潜像
を現像するために現像剤を感光体9に対向させるよう回
転する現像スリーブ14−1、15−1、16−1、1
7−1と、現像剤を汲み上げ、撹拌するために回転する
現像パドルおよび現像剤のトナー濃度検知センサなどで
構成されている。
【0023】その他、主要部材について、部材名称のみ
列挙する。符号6はレンズ、符号8は、書き込み光学ユ
ニット、符号8−2はポリゴンミラー、符号8−3はポ
リゴンモータ、符号8−4はf/θレンズ、符号8−5
は反射ミラー、符号27は紙搬送ユニット、符号28は
定着器、符号28−1は定着ローラ、符号28−2は加
圧ローラ、符号29はコピートレイ、符号30〜33は
転写紙カセット、符号34は手差し給紙トレイをそれぞ
れ示している。
【0024】現像動作の順序をBk→C→M→Yとする
例で、以下説明する。但し、画像形成順序はこれに限定
されるものではない。コピー動作が開始されると、カラ
ースキャナ1で所定のタイミングからBk画像データの
読み取りが開始される。同時に、図2に示されていない
感光体の駆動機構により、感光体9は半時計回りの向き
に回転駆動されるとともに、感光体9は帯電器12によ
り一様に帯電させられる。
【0025】カラースキャナ1により読み取られたBk
画像データに基づき、レーザ光による光書き込み・潜像
形成が始まる。以下、Bk画像データによる静電潜像を
Bk潜像と称する。C、M、Yの各画像データに基づき
形成された各静電潜像もこれに準じてC潜像、M潜像、
Y潜像とそれぞれ称することとする。
【0026】Bk潜像の先端部から現像可能とすべく、
Bk現像器14の現像位置に潜像先端部が到達する前に
現像スリーブ14−1を回転開始して、Bkトナーで現
像する。以後、潜像領域の現像動作を続けるが、Bk潜
像後端部がBk現像位置を通過した時点で、現像不動作
状態にする。これは、少なくとも、次のC潜像先端部が
到達する前に完了させる。
【0027】感光体9に形成したBkトナー像は、感光
体と等速駆動されている中間転写ベルト19の表面に転
写する(以下、感光体から中間転写ベルトへのトナー像
の転写を「ベルト転写」と称する)。ベルト転写は、感
光体9と中間転写ベルト19の接触状態において転写バ
イアスローラ20に所定のバイアス電圧を印加すること
で行う。
【0028】感光体9には、順次、Bk,C,M,Yの
トナー像が形成され、形成された順に中間転写ベルトの
同一面に順次位置合わせして4色重ねのベルト転写画像
が形成される。こうして、フルカラーのトナー画像が形
成された後、該フルカラーのトナー画像は転写紙に一括
転写される。
【0029】ところで、感光体9では、Bk工程の次に
C工程に進むが、所定のタイミングからカラースキャナ
1によるC画像データの読み取りが始まり、その画像デ
ータによるレーザ光書き込みでC潜像形成を行う。
【0030】C現像器15は、その現像位置に対して、
先のBk画像潜像後端部が通過した後でかつ、C潜像の
先端が到達する前に現像スリーブ15−1を回転開始し
て現像可能状態にし、C潜像をCトナーで現像する。
【0031】以後、C潜像領域の現像を続けるが、潜像
後端部が通過した時点で先のBk現像器の場合と同様に
現像不動作状態にする。これもやはり、次のM潜像先端
部が到達する前に完了させる。なお、MおよびYの工程
については、それぞれの画像データ読み取り・潜像形成
・現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様であるの
で、説明を省略する。
【0032】次に、中間転写ベルトユニットの構成・動
作について図3を参照しつつ説明する。中間転写ベルト
19は、ベルト転写バイアスローラ20、駆動ローラ2
1および従動ローラに掛け回されている。また、ベルト
転写バイアスローラ20のとなりには、所定のニップ幅
を維持するためにニップ領域形成ローラ54が設けられ
ている。
【0033】ベルトクリーニングユニット22は、ブラ
シローラ22−1、ゴムブレード22−2およびベルト
からの接離機構22−3等で構成されている。ベルトク
リーニングユニット22の接離動作タイミングは、プリ
ントスタートからY(最終色の4色目)画像後端部のベ
ルト転写が終了するまではベルト面から離間させてお
き、その後、所定のタイミングに、接離機構22−3を
構成する偏心カムを回転させて、ゴムブレード22−2
を中間転写ベルト19のベルト面に接触させてクリーニ
ングを行う。
【0034】次に、紙転写ユニット23は、紙転写バイ
アスローラ23−1、ローラクリーニングブレード23
−2およびベルトからの接離機構23−3等で構成され
ている。紙転写バイアスローラ23−1は、通常は、中
間転写ベルト19のベルト面から離間しているが、中間
転写ベルト19の面に形成された4色の重ね画像を転写
紙に一括転写するときに、タイミングをとって接離機構
23−3を構成する偏心カムの回転により押圧され、該
紙転写バイアスローラ23−1は中間転写ベルト19に
押圧されて所定のバイアス電圧を印加される。
【0035】なお、転写紙24は、給紙ローラ25レジ
ストローラ26によって中間転写ベルト19面の4色重
ね画像の先端部が紙転写位置に到達するタイミングに合
わせて給紙される。
【0036】中間転写ベルト19の動きかたは、1色目
のBkトナー像のベルト転写が後端部まで終了した後の
動作方式として、次の2通りが考えられ、この中の1方
式か、又は効率的な方式の組合せによって動作させる。
【0037】(i)スキップ往動方式 これは、1番目のBk画像が転写された後、感光体9か
ら中間転写ベルト19を離間させるとともに、1番目の
Bk画像の転写が行われていた時よりも高速で同じ方向
に移動させ、所定量移動した時点で、当初の移動速度に
切り換えて再度感光体9に当接する方式であり、このと
き、感光体9での画像形成は、第一番目のBk画像と次
の色のC画像の位置が合致するようにタイミングを設定
して行われる。
【0038】(ii)クイックリターン方式 これは、第一番目のBk画像を転写した後、感光体9か
ら中間転写ベルト19を離間させ、今までよりも高速で
逆方向に中間転写ベルト19を移動させて、前に転写さ
れた画像の位置を感光体9に担持されている次の色のC
画像位置に合致させた状態で待機させ、再度感光体9に
当接させて感光体9の移動方向と同方向に移動を開始す
るようにし、この動作を最終色のY画像の転写前まで継
続するさせる方式であり、この場合にも感光体9での画
像形成は、第一番目のBk画像と次の色のC画像の位置
が合致するようにタイミングを設定されて行われる。
【0039】これらの方式において、各画像の位置合わ
せは、これら2方式における離間時の中間転写ベルトの
移動量(往動・復動)の設定と各色潜像の感光体への書
き込み開始タイミングの設定により決定されるものであ
るが、以下の2点に代表される要因により、副走査方向
(中間転写ベルトの回転方向)に画像の位置ずれが生
じ、色ずれによる画質低下の原因になっている。
【0040】感光体9に対する潜像書き込み開始信号
のばらつき 感光体9上の各色画像を検知・フィードバックしてベル
ト上のトナー像の位置合わせを行う手段を持たない場合
には、書き込み開始信号のばらつきにより、各色画像の
副走査方向の平行位置ずれが生じる。
【0041】中間転写ベルト19のベルト駆動ローラ
21に対するすべり 中間転写ベルト19の移動量の設定は、上記すべりを考
慮に入れて設定されてはおらず、このようなすべりが発
生すると各色画像の副走査方向の平行位置ずれが生ず
る。
【0042】以下に説明する本発明では、各色画像の副
走査方向のずれ量の検出手段と、この検出手段による検
出結果に基づいて中間転写ベルトの接触若しくは離間時
のテンションを変化させてずれ量を補正する手段を設け
る。
【0043】(2)請求項1、請求項2、請求項3に対
応する説明 (i)中間転写ベルトの副走査方向での伸縮に伴う画像
ずれの発生及び補正原理先ず、感光体9に対し中間転写
ベルト19を接触させ、もしくは離間させる時のテンシ
ョンを変化させて、当該中間転写体の副走査方向でのず
れ量を補正するメカニズムについて説明する。
【0044】駆動ローラ21は図示省略のステッピング
モータと連結されている。このステッピングモータを所
定角度分回転させて、中間転写ベルト19を副走査方向
に送り、中間転写ベルト19の所定の画像形成部位を感
光体9の画像先端部に合わせる操作が各色毎になされ
る。
【0045】中間転写ベルト19はETFE等のフッ素
樹脂シートを無端ベルト状に成型したものであり、感光
体9から離間した状態では、与えられるテンションが増
大するため、副走査方向に伸び、接触した状態では、離
間時に比べて縮む。
【0046】ここで、中間転写ベルトとして、ベルト厚
0.15mm、幅338mmにてテンションローラに加
わるテンション(荷重)1Kgf当たりのベルトの伸び
は約0.03mmとなる材質が選ばれている。
【0047】ここで、中間転写ベルト19の感光体9か
らの離間時のテンションが接触時のテンションより0.
5Kgf大きくなるように設定した時の平行ずれ補正に
ついて説明する。
【0048】.スキップ往動方式の場合 図4(1)は、Bk画像のベルト転写後、中間転写ベル
ト19を感光体9から離間状態にして高速で所定量移動
させ、次のC画像の転写のための等速移動を始めるため
にタイミングをとって待機している状態を示している。
【0049】中間転写ベルト19が感光体9から離間す
るときの該ベルトの副走査方向での伸びの量は、テンシ
ョンが0.5Kgf増大するとして、0.015mmで
あり、この0.015mmだけ、本来移動するべき量よ
りも少なく、C画像の先端よりBk画像先端は矢印で示
す紙送り順方向に対して遅れ側となる(図4(2)参
照)。
【0050】それは、図4(1)に示すように、中間転
写ベルト19上の位置A1にBk画像の先端が位置し、
次に形成されるべきC画像の先端は、中間転写ベルト1
9上の位置B1に位置することとなり、両画像は、位置
A1と位置B1間の距離、つまり中間転写ベルト19の
伸びの量に相当する0.015mmの画像の位置ずれを
生ずるからである。
【0051】同様の手順でM画像、Y画像もそれぞれ位
置ずれを生じるので、結局、図4(2)に示す、一括紙
転写前の中間転写ベルト19上の4色重ね画像は、紙送
り順方向、つまり、副走査方向に対してY画像,M画
像,C画像,Bk画像の順にそれぞれ0.015mm平
行ずれを生じた画像となる。
【0052】.クイックリターン方式の場合 図5(1)は、Bk画像のベルト転写後、中間転写ベル
ト19を感光体9から離間状態にして高速で所定量リタ
ーンさせ、次のC画像の転写のための等速移動を始める
ためにタイミングをとって待機している状態を示してい
る。
【0053】中間転写ベルト19が感光体9から離間す
るときの該ベルトの副走査方向での伸びの量は、テンシ
ョンが0.5Kgf増大するとして、0.015mmで
あり、この0.015mmだけ、本来移動するべき量よ
りも少なく、C画像の先端よりBk画像先端は矢印で示
す紙送り順方向に対し進み側となる(図5(2)参
照))。
【0054】それは、図5(1)に示すように、中間転
写ベルト19上の位置A2にBk画像の先端が位置し、
次に形成されるべきC画像の先端は、中間転写ベルト1
9上の位置B2に位置することとなり、両画像は、位置
A2と位置B2間の距離、つまり、中間転写ベルト19
の伸びの量に相当する0.015mmの画像の位置ずれ
を生ずるからである。
【0055】同様の手順でM画像、Y画像もそれぞれ位
置ずれを生じるので、結局、図5(2)に示す、一括紙
転写前の中間転写ベルト19上の4色重ね画像は、紙送
り順方向、つまり、副走査方向に対してBk画像,C画
像,M画像,Y画像の順にそれぞれ0.15mm平行ず
れを生じた画像となる。
【0056】以上、スキップ往動方式の場合、クイ
ックリターン方式の場合であって、Bk→C→M→Yの
順に画像を形成し、中間転写ベルト19の感光体9から
の離間時のテンションを接触時のテンションより大きく
した場合を説明したが、これに限らず、中間転写ベルト
19の感光体9からの離間時のテンションを接触時のテ
ンションよりも小さく設定すれば、平行ずれの順はそれ
ぞれ逆となり、また、テンション差を各色で切り換えれ
ば、各色の平行ずれ量は任意に設定できることになる。
【0057】(ii)感光体上での潜像書き込み開始位
置のばらつき検知手段 色ずれの発生原因の一つである、感光体9に対する潜像
書き込み開始信号のばらつきについて、このばらつきの
検出手段について説明する。
【0058】図2、図3において、感光体9まわりの位
置であって、回転方向上、ベルト転写位置の直上流位置
には、パターン検出器50が配置されている。図6に示
す全体制御ブロック図において、システム制御板60は
レーザー駆動制御板61を機能させて半導体レーザー8
−1を発光させ、各色画像形成時、感光体上の転写紙上
画像形成領域よりも先行する領域にレーザ書き込みに
て、レジストパターンRPを発生させる。
【0059】そして、これらのレジストパターンRPを
読み取ったパターン検出器50からの各色検知信号間を
タイミングカウントして感光体上に本来、各色画像が来
るべき位置からのずれ量を算出する。
【0060】これを図7において、Bk画像の作像工程
について説明する。レーザ駆動制御板61は画像書き込
み開始信号により、レーザー8−1を発光させて書き込
み開始信号ばらつき検知用レジストパターンRPを書き
込む。そして、その後、画像上間隔Sに相当する時間だ
け、遅らせて画像を書き込む。
【0061】図7は、レジストパターンRPがBk現像
器14により顕像化され、ベルト転写位置前のパターン
検出器50の位置に至った状態を示している。パターン
検出器50により、レジストパターンRPが検知される
とシステム制御板60内の比較演算回路にて、図7に示
したように、本来の画像位置におけるレジストパターン
RP’との画像上のずれ量に相当する距離LPBKを算出
し、このずれ量を補正するようBk画像の転写時の中間
転写ベルトのテンションに対する離間時(非転写時)の
テンションを変化させるべく、後述するようにずれ量調
整手段として設けられた離間時ベルトテンション調整機
構66を必要量駆動させるための信号を発生する。
【0062】ここで、実際に形成されたレジストパター
ンRPと、本来の画像位置におけるレジストパターンR
Pとの間の距離LPBKは、例えば、コピースタートスイ
ッチのオン時点から本来レジストパターンRPが読み取
られるべき時間と、実際にコピースタートスイッチのオ
ン時点からレジストパターンRPが読み取られた時点ま
での時間の差に感光体9の周速度を乗じて求める。
【0063】同様にして、C,M,Yの各作像工程にお
いても、パターン検出器50により検出したレジストパ
ターンにより、ずれ量に相当する距離LPC,LPM,LPY
をそれぞれ算出し、このずれ量をなくす様にC,M,Y
画像の転写時の中間転写ベルトのテンションに対する離
間時のテンションを変化させる。
【0064】レジストパターンは、原稿画像ではないか
ら転写紙上に形成されてはならない。この要求を満足す
るため、レジストパターンと画像先端位置との間隔S
は、紙転写において、画像と転写紙と所定の位置関係を
合わせて転写紙が送られてきたとき、中間転写ベルト1
9上に転写されたレジストパターンが転写紙先端より先
行して、転写紙上には形成されずにベルトクリーニング
ユニット22にてクリーニングされるような間隔の値が
選択される。或は、S=0、すなわち、画像書き込み開
始信号と同時に画像を書き込み始めることとして、副走
査方向と直交する主走査方向画像領域外にレジストパタ
ーンを形成することとすることもできる。 (iii)中間転写体の副走査方向でのずれ量検知手段 (a)パターン検出器による検出 中間転写ベルト19のベルト駆動ローラ21に対するす
べりによる副走査方向の各色画像の副走査方向の検出手
段の例について説明する。図2、図3に示すように、中
間転写ベルト19に対向してパターン検出器51が配置
されている。
【0065】レーザー駆動制御板61の指令に基づき、
半導体レーザー8−1を発光させて感光体9上にパター
ン像を書き込み、これを現像後、中間転写ベルト19に
転写して、該中間転写体上にレジストパターンRBを形
成する。
【0066】図8はこのレジストパターンRBがBk画
像に対して距離u先行して書き込まれ、Bk現像器14
にて顕像化された後、中間転写ベルト19に転写され、
該中間転写ベルトに対向するパターン検知器51の位置
に至った状態を示している。この図8を参照しつつ、B
k画像の作像工程について説明を行う。
【0067】パターン検知器51により、レジストパタ
ーンRBが検知されると、システム制御板60内の比較
演算回路にて、図8に示したように、本来の画像位置に
おけるレジストパターンRB’との画像上の距離LBBK
を算出し、このずれ量をなくす制御を行う。この制御
は、Bk画像の転写時の中間転写ベルト19のテンショ
ンを、該ベルトの感光体9に対する離間時(非転写時)
において変化させて行うもので、ずれ量調整手段66
(図6参照)を機能させて行う。このため、ずれ量調整
手段66を必要量駆動する信号を発生する。
【0068】同様に、C画像,M画像,Y画像の各画像
の作像工程においても、パターン検出器51により検出
したレジストパターンより各画像用のずれ量LBC
BM,LBYを算出して、このずれ量がなくなるように、
C画像、M画像、Y画像の転写時の中間転写ベルト19
のテンションについて、離間時(非転写時)のテンショ
ンを変化させる。
【0069】このように、パターン検出器51による中
間転写ベルト19上での各色画像の、副走査方向での平
行ずれの検出を行う場合は、前述の感光体9への潜像書
き込み信号のバラツキの分も含んでいるため、前記パタ
ーン検出器50に基づくずれ量調整を同時に行う必要は
ない。
【0070】パターン検知器50の検出結果に基づいて
画像の位置ずれ量の調整を行うのは、中間転写ベルト1
9の感光体9に対する接離時における該ベルトのすべり
が問題にならない場合であって、感光体9への書き込み
開始信号にバラツキがある場合である。
【0071】(b)ラインセンサによる検出 図9に示すように、Bk画像の転写後の高速スキップ往
動もしくはリターン動作の終了後にタイミングをとって
待機している状態にて、レジストパターが形成される範
囲をカバーするような大きさの、CCD(電荷結合素
子)からなるラインセンサによるパターン検出器51’
にて、本来の位置のレジストパターンRB’の位置に対
する実際のレジストパターンRB或はRB”の位置を検
知する。この方法においては、走行中の画像を検知する
必要がないため、極めて高精度のずれ量検知が可能とな
る。
【0072】(iv)接離手段及びずれ量調整手段 図1、図10〜図12により説明する。中間転写ベルト
19の感光体9との対向部分は、感光体上のトナー像を
ベルト転写するためにバイアス電圧が印加されるベルト
転写バイアスローラ20と、ベルト転写部のニップを形
成するローラ54で支持されており、これらのローラは
支点47を中心に揺動可能な支持部材41に支持されて
いる。
【0073】支点47から離間した支持部材41の一部
にはカムフォロワ42が設けられており、このカムフォ
ロワ42には、偏心カム45が圧接している。偏心カム
45は図示省略のステッピングモータにより回転駆動さ
れるようになっていて、偏心位置にある回転軸45aと
一体的に回転し、この回転により、支持部材41が支点
47を中心に揺動し、バイアスローラ20やローラ54
に支持された中間転写ベルト19を感光体9に対して接
離するので、これら支持部材41、偏心カム45は、感
光体に対する中間転写ベルトの接離手段の一例を構成す
る。
【0074】ベルト転写バイアスローラ20の隣に位置
するテンションローラ53は支持部材43に支持されて
いる。この支持の態様は、該テンションローラ53を支
持する軸受を該支持部材43に形成した溝の内部にスラ
イド自在とするものである。更に、この軸受は、伸長性
のばねからなる付勢部材46により、テンションローラ
53を外側に押し出す傾向に付勢されている。
【0075】支持部材43は、支点48を中心にして揺
動自在であり、該支持部材43の一部に設けられたカム
フォロワ44は偏心カム45に圧接している。よって、
中間転写ベルト19のテンションは、付勢部材46の弾
性により与えられるようになっている。
【0076】偏心カム45の回動位置に応じて支持部材
43の揺動位置も変化し、これに伴い、付勢部材46の
長さLT1〜LT4も変化して、中間転写ベルト19の
テンションも変化する。よって、偏心カム45、支持部
材43、付勢部材46等は、感光体に対する中間転写体
のテンションを変化させる、ずれ量調整手段の一例を構
成する。
【0077】偏心カム45を駆動するステッピングモー
タはシステム制御板60からの駆動信号により、必要な
回転角位置での位置決め及びその状態の保持を容易に達
成することができる。
【0078】偏心カム45を回転させると、ベルトテン
ションによりカムフォロワ42、44が偏心カム45に
圧接されていることにより、支持部材41、43が揺動
させられる。これにより、前記したように、中間転写ベ
ルト19の感光体9に対する接離動作が行われる。
【0079】図1、図10、図11は、それぞれ、中間
転写ベルト19が感光体9から離間した時に、偏心カム
45の回転位置の違いに応じて、支持部材41、43の
揺動量が異なり、これに伴い、ベルトテンションも変わ
ることを示している。図12は、中間転写ベルト19が
感光体9に接触しており、この状態で感光体から中間転
写ベルトに画像が転写される時の状態を示している。
【0080】中間転写ベルト19のテンションは、付勢
部材46の長さにより表すことができる。よって、偏心
カム45の回転角位置により、 LT1<LT2<LT3 ,LT2=LT4 とすると、ベルトのテンションは、 T3<T2<T1 , T2=T4 となる。つまり、図12に示すベルトの離間状態、図1
2に示すベルトの接触状態で共にベルトテンションを等
しくできるし、更に、偏心カム45の回転角を変化させ
ることにより、ベルト離間時のベルトテンションを所望
の値に自在に設定することができる。
【0081】従って、偏心カム45の回転角を制御する
ことにより、ベルト接触時とベルト離間時とで、中間転
写ベルトの副走査方向に位置ずれが生じないように、中
間転写ベルトのテンションを調整することが可能であ
る。よって、フルカラー画像を構成する各色トナー像の
ずれによる色ずれ画像の発生を防止することができる。
【0082】以上の実施例において、多色画像形成装置
においては、副走査方向のずれ量の検出手段による検出
結果に基づいて中間転写ベルトのテンションを変化させ
てずれ量を補正する手段を有するため、副走査方向の位
置ずれ、色むらのない高品位なフルカラー画像を得るこ
とができる。
【0083】又、副走査方向のずれ量の検出手段として
感光体上にレジストパターンを形成することにより、感
光体上への各色書き出しタイミングのバラツキによる副
走査方向の位置ずれを補正することができるため、副走
査方向での位置ずれ、色むらない高品位なフルカラー画
像を得ることができる。
【0084】更に、副走査方向のずれ量の検出手段とし
て中間転写ベルト上にレジストパターンを形成すること
により、感光体上への各色書き出しタイミングのバラツ
キ及び、中間転写ベルトの非転写時の移動動作における
駆動ローラに対する中間転写ベルトのすべりによる副走
査方向の位置ずれ、色むらのない高品位なフルカラー画
像を得ることができる。
【0085】(3)請求項4に対応する説明 (i)第1の例 前記(2)(iv)の項で図1、図10〜図12に即し
て説明したように、支持部材43、付勢部材46、テン
ションローラ53等と共に構成されたずれ量調整手段
は、支持部材41、ベルト転写バイアスローラ20、ロ
ーラ54等と共に構成された接離手段とは別個の手段と
して構成されている。
【0086】このように、別個の構成とすることによ
り、接離手段及びずれ量調整手段の各々の移動量を分担
して精密な移動量制御を可能とし、接離手段に関しては
転写時においてベルト転写バイアスローラ20及びロー
ラ54間の中間転写ベルトの感光体に対するニップを変
化させないで、各色のニップ差による色変化等の不具合
を防止できる。
【0087】つまり、転写時の感光体とのニップを変化
させないテンション調整機構であるため、各色のニップ
差による色変化等の不具合がなく、かつ、副走査方向の
位置ずれ、色むらのない高品位なフルカラー画像を得る
ことができる。このことは、次に述べる(ii)第2の
例においても同様である。
【0088】(ii)第2の例 前記(2)(iv)の項で図1、図10〜図12に即し
て説明した方法では、偏心カム45の回転により、支持
部材43のみならず、支持部材41の位置も変化する。
すなわち、中間転写ベルト19の感光体9に対する接離
時の支持部材41、43の位置決め機能と、ベルトテン
ション調整機能を同時に偏心カム45に持たせているた
め、ベルトテンションの設定が安定しない傾向にある。
【0089】支持部材41については、接離制御のみ行
えば足るのに対し、支持部材43については、中間転写
ベルト19のテンションを変える制御も同時に行うた
め、偏心カム45の回転に対し、支持部材43を支持部
材41よりも大きく揺動させねばならない。
【0090】このため、回転部材45aからカムフォロ
ワ42までの距離よりも、回転軸45aからカムフォロ
ワ44までの距離を大きくしているが、支持部材41の
揺動は、中間転写ベルト19のテンションにも影響を与
えるため、支持部材43の揺動によるテンションの設定
は不安定にならざるを得ないのである。
【0091】そこで、本例では、ずれ量調整手段を、接
離手段とは別個の手段として設けている。図13、図1
4に示すように、ずれ量調整手段として、図中、中間転
写ベルト19の面と直交する矢印方向へ、ベルトテンシ
ョン調整ローラ49を制御信号により移動させるように
構成する。移動手段は、図示を省略しているが、例え
ば、ベルトテンション調整ローラ49を揺動する支持部
材に設け、該支持部材を、ソレノイド或は、偏心カム等
で揺動する方法が考えられる。
【0092】かかる方法により、中間転写ベルト19に
対するベルトテンション調整ローラ49の食い込み量を
可変とし、ベルトテンションを変化させることができ
る。
【0093】図13における食い込み量をdA、そのと
きのベルトテンションをTA、図14における食い込み
量をdB、そのときのベルトテンションをTBとすると
き、dA<dBならば、TA<TBとなり、ベルトテン
ションに差が生ずるので、これらの値を適宜選択するこ
とにより、ベルト接触時とベルト離間時とで、中間転写
ベルトの副走査方向に位置ずれが生じないように、中間
転写ベルトのテンションを調整することが可能である。
よって、フルカラー画像を構成する各色トナー像のずれ
による色ずれ画像の発生を防止することができる。
【0094】このように、図13、図14に示した如
く、本例において、ずれ量調整手段としてのベルトテン
ション調整ローラ49は、支持部材41、転写バイアス
ローラ20等を含む接離手段とは別個に設けている。こ
のように、ベルトテンション調整ローラ49を接離手段
とは別個独立に設けたので、偏心カム45は、接離時の
支持部材41、43の位置を決める機能のみ持てば良
く、テンションの設定を安定して行うことができる。
【0095】又、(i)の場合と同じように、接離手段
及びずれ量調整手段を別個に設け、各々の移動量を分担
して精密な移動量制御を可能とし、接離手段に関しては
転写時においてベルト転写バイアスローラ20及びロー
ラ54間の中間転写ベルトの感光体に対するニップを変
化させないで、各色のニップ差による色変化等の不具合
を防止できる。
【0096】本例では、支持部材43や付勢部材46
は、ベルトテンションを変化させるためではなく、テン
ションを一定に調整させるために設けている。つまり、
ベルトテンション調整ローラ49による移動を行わない
と仮定したとき、支持部材41の揺動による接離のいず
れの状態でも中間転写ベルトのテンションが変わらない
ように機能させるべく設けている。
【0097】(4)請求項5に対応する説明 前記「(3)(i)第1の例」の項で説明したテンショ
ンローラ53の移動量を決定する偏心カム45の回転量
は、前記「(2)(iii)(a)パターン検出器によ
る検出」の項で説明した、パターン検知器51、レジス
トパターンRB等を用いたずれ量検知手段による検知結
果に基づいて制御し、離間時のテンションを設定するも
のとする。
【0098】本例では、離間時のテンションローラの移
動量をずれ量検出結果に基づき、駆動、制御して中間転
写ベルトの離間時のテンションを変化させて、ずれ量を
補正する手段を有するため、副走査方向の位置ずれ、色
むらのない高品位なフルカラー画像を得ることができ
る。
【0099】(5)請求項6に対応する説明 前記「(3)(ii)第2の例」の項で説明したベルト
テンション調整ローラ49の食い込み量は、前記
「(2)(iii)(a)パターン検出器による検出」
の項で説明した、パターン検知器51、レジストパター
ンRB等を用いたずれ量検知手段による検知結果に基づ
いて離間時のテンションを設定するものとする。
【0100】本例では、中間転写ベルトが感光体に対す
る接離時の支持部材41、43の位置決め機能のみを偏
心カム45に持たせ、ベルトテンションを与える手段は
別途設けるため、離間時のベルトテンションの調整を安
定して行うことができる。
【0101】(6)請求項7に対応する説明 前記「(3)(ii)第2の例」の項で説明したベルト
テンション調整ローラ49により、ベルトのテンション
を設定する方法では、中間転写ベルト19のローラの数
を増加すこととなる。このように、支持ローラの数を増
すと、ローラの回転摺動抵抗により、駆動ローラ21の
回転トルクの負担が増し、駆動モータの消費電力が増加
する。
【0102】そこで、前記図1、図10〜図12に示し
た例では、カムフォロワ42、カムフォロワ44を1つ
の偏心カム45で共通に駆動していたが、本例では、偏
心カムの共用を止め、各カムフォロワにそれぞれ偏心カ
ムを設けて駆動するようにした。
【0103】感光体9に中間転写ベルト19を接触させ
た状態を示す図15、感光体9から中間転写ベルト19
を離間させた状態を示す図16において、支持部材41
の位置決め手段である偏心カム45Aを設けてカムフォ
ロワ42と当接させると共に、支持部材43の位置決め
手段である偏心カム45Bを設けてカムフォロワ44と
当接させている。偏心カム45Aの回転軸を符号45A
1、偏心カム45Bの回転軸を符号45B1でそれぞれ
示す。
【0104】このように、本例では、図16に示す離間
時のベルトテンションが、画像位置ずれをなくすような
中間転写ベルトの伸びを与えるように前記「(2)(i
ii)(a)パターン検出機による検出」の項で説明し
たずれ量検知手段による検知結果に基づいて偏心カムの
停止位置が設定される。これにより、中間転写ベルト1
9の副走査方向での位置ずれが補正される。
【0105】本例では、支持部材41の位置決め手段で
ある偏心カム45Aと、支持部材43の位置決め部材で
ある偏心カム45Bを別個に設け、偏心カム45Bの回
転停止位置制御により、離間時のベルトテンションを設
定するため、中間転写ベルトの支持ローラの数を増加さ
せることなく、よって、駆動モータの消費電力増を招く
ことなく、離間時のベルトテンションの調整を安定して
行うことができる。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、色ずれ画像を生じない
フルカラー画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるずれ量調整手段を説明
した中間転写ベルト部分の正面図である。
【図2】本発明の実施例を説明したカラー複写機の概略
正面図である。
【図3】本発明の実施例を説明したカラー複写機の画像
形成プロセス部の正面図である。
【図4】スキップ往動方式において、中間転写ベルトの
副走査方向での画像位置ずれの発生を説明した中間転写
ベルト部分の正面図である。
【図5】クイックリターン方式において、中間転写ベル
トの副走査方向での画像位置ずれの発生を説明した中間
転写ベルト部分の正面図である。
【図6】本発明にかかるカラー複写機の制御システムの
ブロック図である。
【図7】感光体上でのレジストパターンの位置ずれを検
出する手段について説明した感光体まわりの正面図であ
る。
【図8】中間転写ベルト上でのレジストパターンの位置
ずれを検出する手段について説明した中間転写ベルト部
の正面図である。
【図9】中間転写ベルト上でのレジストパターンの位置
ずれを検出する手段としてラインセンサを使用した場合
について説明した中間転写ベルト部の正面図である。
【図10】本発明の実施例を説明した中間転写ベルト部
分の正面図である。
【図11】本発明の実施例にかかるずれ量調整手段を説
明した中間転写ベルト部分の正面図である。
【図12】本発明の実施例にかかるずれ量調整手段を説
明した中間転写ベルト部分の正面図である。
【図13】本発明の実施例にかかるずれ量調整手段を説
明した中間転写ベルト部分の正面図である。
【図14】本発明の実施例にかかるずれ量調整手段を説
明した中間転写ベルト部分の正面図である。
【図15】本発明の実施例にかかるずれ量調整手段を説
明した中間転写ベルト部分の正面図である。
【図16】本発明の実施例にかかるずれ量調整手段を説
明した中間転写ベルト部分の正面図である。
【符号の説明】
9 感光体 19 中間転写ベルト 51 パターン検出器 43 支持部材 44 カムフォロワ 45 偏心カム 46 付勢部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 43/04 G03G 15/00 303 15/16 (72)発明者 古田 秀哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体上に形成された異なる色のトナー像
    をベルト状の中間転写体に順次重ね転写し、さらに前記
    重ね転写画像を転写紙に一括転写することでフルカラー
    画像を得る多色画像形成装置において、 前記中間転写体の転写時には中間転写体を感光体に接触
    させ、非転写時には中間転写体を感光体より離間させる
    接離手段を有し、非転写時には転写時とは異なる速度で
    順方向もしくは逆方向に移動させて画像の位置合わせを
    行うものであり、 前記各画像の副走査方向のずれ量を
    検出するずれ量検出手段と、前記ずれ量検出手段による
    ずれ量の検出結果に基づいて前記感光体に対する前記中
    間転写体の接触時もしくは離間時のテンションを変化さ
    せて前記ずれ量がなくなるように調整するずれ量調整手
    段を有することを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のずれ量検出手段が、感光体
    上にレジストパターンを形成する手段及び、このレジス
    トパターンを検出するパターン検出器であることを特徴
    とする多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のずれ量検出手段が、中間転
    写体上にレジストパターンを形成する手段及び、このレ
    ジストパターンを検出するパターン検出器であることを
    特徴とする多色画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のずれ量調整手段が、接離手
    段とは別個の手段として設けられていることを特徴とす
    る多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載のずれ量調整手段が、感光体
    に対する中間転写体離間時のテンション調整ローラの移
    動量をずれ量検出手段による検出結果に基づき制御する
    ものであることを特徴とする多色画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載のずれ量調整手段が、中間転
    写体に接触させたテンション調整ローラの食い込み量を
    ずれ量検出手段による検出結果に基づき制御するもので
    あることを特徴とする多色画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載のずれ量調整手段が、感光体
    に対する中間転写体の接離時に、テンション調整ローラ
    を移動させるテンション調整ローラ移動手段と、前記接
    離時にバイアスローラを移動させるバイアスローラ移動
    手段を別個独立して設け、離間時のテンションローラ移
    動量をずれ量検出手段による検出結果に基づき駆動制御
    するものであることを特徴とする多色画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6963715B2 (en) 2002-06-03 2005-11-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image transfer section of color image forming apparatus
JP2006267709A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US7136600B2 (en) 2002-02-28 2006-11-14 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including controller driving image carriers

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