JPH0638568Y2 - 極細線の製造装置 - Google Patents

極細線の製造装置

Info

Publication number
JPH0638568Y2
JPH0638568Y2 JP1989113955U JP11395589U JPH0638568Y2 JP H0638568 Y2 JPH0638568 Y2 JP H0638568Y2 JP 1989113955 U JP1989113955 U JP 1989113955U JP 11395589 U JP11395589 U JP 11395589U JP H0638568 Y2 JPH0638568 Y2 JP H0638568Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
capstan
cone
winding
ultrafine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1989113955U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0351904U (ja
Inventor
英二 石橋
英隆 黒木
浩一 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP1989113955U priority Critical patent/JPH0638568Y2/ja
Publication of JPH0351904U publication Critical patent/JPH0351904U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0638568Y2 publication Critical patent/JPH0638568Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Extraction Processes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、コーンキャプスタンを用いて乾式スリップ方
式で伸線処理し、形成した極細線を断線なく緊密に巻取
ることを可能にした極細線の製造装置に関する。
従来の技術及び課題 コーンキャプスタンの間に配置した伸線ダイス群に、気
中において被処理金属線をコーンキャプスタンに対する
スリップ下に順次導入して伸線処理し、形成した極細線
をコーンキャプスタンとの同調回転下に巻取りボビンに
巻取るようにした、乾式スリップ方式の極細線製造装置
が知られている。
しかしながら、前記の乾式スリップ方式の極細線製造装
置にあっては、例えば直径50〜150μmの被処理金属線
を300〜1000m/分の高速度で伸線処理して直径10〜50μ
mの極細線としたものを、断線させることなく緊密に巻
取ることができず、巻回径が膨大化したり、取り扱い時
に巻回した極細線がボビンよりズレ落ちる問題点があっ
た。
巻取りボビンを高速回転させてトルク差で緊密に巻取る
方式は、断線問題を誘発して適用できない。
課題を解決するための手段 本考案は、巻取りボビンに誘導する形成極細線のコーン
キャプスタンに対する接触角を調節して巻取り張力を制
御する方式で前記の問題点を克服したものである。
すなわち本考案は、少なくとも一対のコーンキャプスタ
ンと、コーンキャプスタンの間に配置した伸線ダイス群
と、伸線ダイス群を通過させて形成した極細線の巻取り
ボビンと、巻取りボビンに極細線を巻取る際に最終の伸
線ダイスを通過して後に経由するキャプスタン形成単位
に対する極細線の接触中心角を調節し、それぞれのコー
ンキャプスタンの前記キャプスタン形成単位における極
細線のスリップ摩擦力の合計値を制御することにより巻
取り張力を制御する接触角調整手段とを備え、伸線処
理、及び形成した極細線の巻取りボビンへの巻取りは、
コーンキャプスタン及び巻取りボビンの同調回転下に行
われることを特徴とする極細線の製造装置を提供するも
のである。
作用 形成した極細線を巻取りボビンに誘導する過程で、接触
角調節手段を介しコーンキャプスタンに対する極細線の
接触中心角(例えば第1図:θ)を調節することによ
り、極細線がコーンキャプスタンをスリップする際の摩
擦力を加減できて巻取りボビンへの巻取り張力を制御す
ることができ、これによりその巻取り張力の制御下に極
細線を同調回転方式で断線なく、かつ緊密に巻取りボビ
ンに巻取ることができる。
実施例 第1図、第2図に本考案の極細線製造装置を例示した。
1,4がコーンキャプスタン、3が伸線ダイス群、6が接
触角調節手段、7が巻取りボビンである。なお、2は潤
滑液を含浸したフェルトからなる潤滑液塗布部、5は形
成した極細線、8は被処理金属線である。
第2図の如くコーンキャプスタン1,4は、半径の異なる
多数のキャプスタン形成単位を半径が一方向に順次減少
するよう重畳してなる段付き形態を有しており、その一
対が所定の間隔を設けて配置されている。
一対のコーンキャプスタン1,4の間に配置された伸線ダ
イス群3は、コーンキャプスタン1,4におけるキャプス
タン形成単位の半径が増大する方向に対応して順次、成
形孔の径を細くしたダイスを二列に千鳥状に配列してな
る。
接触角調節手段6はシーブからなり、形成した極細線5
を巻取りボビン7に最終的に誘導するコーンキャプスタ
ン1におけるキャプスタン形成単位11と、巻取りボビン
7との間に配置されている。その配置位置は、巻取りボ
ビン7に誘導され極細線5の当該キャプスタン形成単位
11に対する接触中心角θを制御しうる位置である。
伸線処理、及び形成した極細線5の巻取りボビン7への
巻取りは、コーンキャプスタン1,4及び巻取りボビン7
の同調回転下に行われる。その同調回転方式は、同じ回
転数のモーターを介してコーンキャプスタン1,4及び巻
取りボビン7を駆動する方式など、任意である。
伸線処理は気中、通例大気中において被処理金属線8
を、コーンキャプスタン1,4間にキャプスタン形成単位
の小径側より大径側に向かい、かつ途中の潤滑液塗布部
2と、対応する伸線ダイス(3)を経由させて架渡し、
コーンキャプスタン1,4の同期回転下に被処理金属線8
を、コーンキャプスタンにおけるキャプスタン形成単位
の小径側より大径側に向かってスリップ走行(矢印方
向)させることにより行うことができる。
一方、形成した極細線5の巻取りボビン7への巻取り
は、シーブ6を介した巻取り張力の制御下に行われる。
すなわち矢印F(第1図)の方向に誘導される極細線5
の張力は、伸線ダイス群3における最終伸線ダイス31を
通過した後に経由するコーンキャプスタン4におけるキ
ャプスタン形成単位41の表面を通過する際のスリップ摩
擦力A、及びコーンキャプスタン1において極細線5が
最終的に経由するキャプスタン形成単位11の表面を通過
する際のスリップ摩擦力Bとの合計値(A+B)に基づ
いて決定される。また、スリップ摩擦力A,Bのそれぞれ
の大きさは、キャプスタン形成単位11,41に対する極細
線5の接触長さに対応する接触中心角に比例して、その
角度が大きいほど摩擦力も大きくなる。実施例におい
て、キャプスタン形成単位41に対する極細線5の接触中
心角は通例180度である。一方、キャプスタン形成単位1
1に対する極細線5の接触中心角は、シーブ6を経由さ
せない場合には通例180度となるが、シーブ6を経由さ
せることによりその角度を、例えば20度以下と小さくす
ることができ、かつコーンキャプスタン1に対するシー
ブ6の配置位置の調節でその接触中心角を制御すること
ができる。その結果、スリップ摩擦力Bの値を、ひいて
はスリップ摩擦力A,Bの合計値を制御でき、極細線5の
巻取り張力を制御することができる。
前記した実施例では、1個のシーブを用いて、コーンキ
ャプスタン1におけるキャプスタン形成単位11に対する
極細線5の接触中心角のみを調節してスリップ摩擦力A,
Bの合計値を制御する方式を示したが、上記より明らか
なように本考案においては、最終の伸線ダイス(31)を
通過して後に経由するコーンキャプスタンにおるスリッ
プ摩擦力(A,B)の合計値を制御すればよいので、それ
らのコーンキャプスタンにおけるいずれか1個、又は2
個以上に対するスリップ摩擦力を制御する方式であって
よい。従って、接触角調節手段の1個又は2個以上を適
宜な位置に配置する方式であってよい。
なお実施例では、接触角調節手段にシーブを用いたが、
本考案ではこれに限定されず、極細線の方向転換が可能
な手段であればよい。
さらに接触角調節手段は通例、固定系とされるが、可動
系として形成した極細線の張力に応じ移動して当該張力
が一定となるよう自動的に制御する配置方式としてもよ
い。
一方、本考案においては3個以上のコーンキャプスタン
を適宜な形態に間隔を設けて配置し、それらの間に伸線
ダイス群等を配置して伸線処理部を形成したものであっ
てもよい。
本考案においては、伸線処理対象の被処理金属線につい
ては特に限定はない。従来、断線しやすくて極細線化が
困難とされてきた銅線等についても好ましく適用するこ
とができる。
考案の効果 本考案によれば、形成した極細線のコーンキャプスタン
に対する接触角を接触角調節手段を介して制御し、極細
線の張力の制御下に同調回転方式で巻取るようにしたの
で、極細線を断線させることなく、緊密に巻取りボビン
に巻取ることができる。
従って、コンパクトな巻回径に巻取ることができ、かつ
取り扱いに巻回した極細線がボビンよりズレ落ちること
がない状態に巻取ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の説明正面図、第2図はその平面図であ
る。 1,4:コーンキャプスタン 11,41:キャプスタン形成単位 3:伸線ダイス群 31:最終の伸線ダイス 5:形成した極細線 6:シーブ(接触角調節手段) 7:巻取りボビン 8:被処理金属線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一対のコーンキャプスタンと、
    コーンキャプスタンの間に配置した伸線ダイス群と、伸
    線ダイス群を通過させて形成した極細線の巻取りボビン
    と、巻取りボビンに極細線を巻取る際に最終の伸線ダイ
    スを通過して後に経由するキャプスタン形成単位に対す
    る極細線の接触中心角を調節し、それぞれのコーンキャ
    プスタンの前記キャプスタン形成単位における極細線の
    スリップ摩擦力の合計値を制御することにより巻取り張
    力を制御する接触角調整手段とを備え、伸線処理、及び
    形成した極細線の巻取りボビンへの巻取りは、コーンキ
    ャプスタン及び巻取りボビンの同調回転下に行われるこ
    とを特徴とする極細線の製造装置。
JP1989113955U 1989-09-28 1989-09-28 極細線の製造装置 Expired - Fee Related JPH0638568Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989113955U JPH0638568Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 極細線の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989113955U JPH0638568Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 極細線の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0351904U JPH0351904U (ja) 1991-05-21
JPH0638568Y2 true JPH0638568Y2 (ja) 1994-10-12

Family

ID=31662346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989113955U Expired - Fee Related JPH0638568Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28 極細線の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0638568Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5948498A (ja) * 1982-09-11 1984-03-19 Yamasa Shoyu Co Ltd 1−β−D−アラビノフラノシルシトシン−5′−りん酸誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0351904U (ja) 1991-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0638568Y2 (ja) 極細線の製造装置
JP2002507540A (ja) ファイバー被覆ラインに関連する配置
US4204417A (en) Apparatus and method for winding electrical coils
JP2002282929A (ja) スリップ型伸線機による金属細線の伸線方法及び伸線装置
JP2003053418A (ja) 金極細ワイヤの伸線方法及び伸線装置
EP0080843A2 (en) Apparatus and method for lubricating strand material
JP2890222B2 (ja) 塗工装置用ロッドの製造方法及び装置
JPS6122917Y2 (ja)
JPH05114323A (ja) エナメル絶縁電線製造装置
JP2003136126A (ja) 金属細線の伸線方法及び伸線装置
JPS6239548Y2 (ja)
JPS5919521Y2 (ja) 冷却床ライン装置用タンデムピンチロ−ルブレ−キ
JPS6014712A (ja) 平角エナメル線の製造方法
SU1067560A1 (ru) Способ автоматического разрезани и оконцевани жил
JPH02200311A (ja) 伸線機
JPS60221141A (ja) 金属線材の成形加工装置
JPH0357287Y2 (ja)
JPH0487223A (ja) エナメル線焼付装置
JPH0326757Y2 (ja)
JPS5948495B2 (ja) 撚線製造装置
JPS6347270A (ja) 多芯ケ−ブル用ワイヤ−分離装置
JPS5918131B2 (ja) 連続的な押出しのための装置
JPS61284712A (ja) 光フアイバケ−ブルの製造方法
JPH0410727B2 (ja)
JPS5842358Y2 (ja) 張力安定装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees