JPH05114323A - エナメル絶縁電線製造装置 - Google Patents

エナメル絶縁電線製造装置

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JPH05114323A
JPH05114323A JP30122591A JP30122591A JPH05114323A JP H05114323 A JPH05114323 A JP H05114323A JP 30122591 A JP30122591 A JP 30122591A JP 30122591 A JP30122591 A JP 30122591A JP H05114323 A JPH05114323 A JP H05114323A
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JP
Japan
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tension
wire
pass
enamel
stroke
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Pending
Application number
JP30122591A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Kawai
宏文 河合
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Publication of JPH05114323A publication Critical patent/JPH05114323A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 竪型焼付炉を走行する線材の張力を各パス行
程毎に所定張力に制御できるエナメル絶縁電線製造装置
を提供する。 【構成】 線材を同一のエナメル塗料アプリケータ、続
いて同一の竪型焼付炉内を複数回のパス行程で走行さ
せ、線材表面にエナメル塗料を塗布し焼き付けてエナメ
ル焼付皮膜を形成するエナメル絶縁電線製造装置におい
て、線材引張及び案内手段として回転数可変式駆動装置
により駆動されて各パス行程毎に独立して回転する駆動
ロールを竪型焼付炉の上部に設け、更に走行する線材の
張力を各パス行程毎に測定する張力測定装置と、及び各
パス行程で走行する線材の張力が所定張力になるように
各パス行程毎に駆動ロールの回転数を調整するために各
パス行程毎の測定張力に基づいて駆動装置の回転数を自
動制御する回転数制御装置とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、線材を同一エナメル塗
料アプリケータ、続いて同一竪型焼付炉内を複数回のパ
ス行程で走行させ、線材表面にエナメル塗料を塗布し焼
き付けてエナメル焼付皮膜を形成するエナメル絶縁電線
製造装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエナメル絶縁電線製造装置10
は、図3に示すように走行する線材にエナメル塗料を塗
布するエナメル塗料アプリケータ12と、線材に塗布さ
れたエナメル塗料を線材表面に焼き付ける竪型焼付炉1
4とを備え、更に上記エナメル塗料アプリケータ12と
竪型焼付炉14とに線材を複数回のパス行程で走行させ
るための案内として竪型焼付炉14の上部と下部に回転
自在のシーブ16と18、即ち駆動装置により駆動され
て回転するのでは無くて線材との摩擦により回転する単
に線材を案内するためのみのシーブ16と18とが設け
られている。上部及び下部シーブは、図4(a)と
(b)とに示されているように、線材の掛本数にパス行
程の数を乗じて得た個数のシーブからなり、一般には同
一回転軸の周りに相互に独立に回転している。各シーブ
には、それぞれ線材の案内路、例えば溝が設けられてい
る。
【0003】更に、エナメル絶縁電線製造装置10に
は、塗布焼付が完了した線材を引き取る引き取りロール
20が設けられている。エナメル絶縁電線製造装置10
に導入された線材22は、下部シーブ18の案内により
エナメル塗料アプリケータ12に導入されてエナメル塗
料が被着され、次いで竪型焼付炉14に導入されて線材
に被着したエナメル塗料が線材表面に焼き付けられる。
続いて、上部シーブ16に案内されて再び下部シーブ1
8に向かう。このような工程を複数回必要回数、即ち必
要な焼付皮膜が得られる回数のパス行程だけ繰り返され
る。所要のパス行程の数だけ塗布焼付工程が繰り返され
た線材は、引き取りロール20により引き取られて次の
工程に進む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエナメル絶縁電
線製造装置10では、竪型焼付炉14内各パス行程を走
行している線材に振動が発生して断線したり、或いは焼
付炉内で線材同志が接触して接着し断線したりする事故
がしばしば発生した。その度に、エナメル絶縁電線製造
装置の運転を中断して線材の通線をやり直すことが必要
になり、そのためエナメル塗料の塗布焼付作業の効率が
非常に悪く、中断前後の不合格品発生のため製品の歩留
りが向上しなかった。
【0005】本発明者は、研究の結果、上述の竪型焼付
炉内での線材の振動或いは線材同志の接触の原因が、パ
ス行程を走行す線材の張力の過不足にあることを見出し
た。即ち、上述の断線事故は線材の張力が或るパス行程
では必要な値以上であったり或いはその逆に必要な値以
下であったりすることに起因することを本発明者は見出
した。更に、線材の張力の過不足が、得られるエナメル
絶縁電線の寸法及び柔軟性等品質のバラツキをも生み出
していることも見出した。本発明者の上述の知見に基づ
いて、本発明の目的は、竪型焼付炉を走行する線材の張
力を各パス行程毎に所定張力に制御できるようにしたエ
ナメル絶縁電線製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明に係
る次の特徴を有するエナメル絶縁電線製造装置により達
成される。即ち、その特徴とは、線材を同一のエナメル
塗料アプリケータ、続いて同一の竪型焼付炉内を複数回
のパス行程で走行させ、線材表面にエナメル塗料を塗布
し焼き付けてエナメル焼付皮膜を形成するエナメル絶縁
電線製造装置において、各パス行程で線材を竪型焼付炉
内から引き出し再びエナメル塗料アプリケータに向け走
行させるための線材引張及び案内手段として回転数可変
式駆動装置により駆動されて各パス行程毎に独立して回
転する駆動ロールを竪型焼付炉の上部に設け、更に走行
する線材の張力を各パス行程毎に測定する張力測定装置
と、及び各パス行程で走行する線材の張力が所定張力に
なるように各パス行程毎に駆動ロールの回転数を調整す
るために各パス行程毎の測定張力に基づいて駆動装置の
回転数を自動制御する回転数制御装置とを具備させたこ
とである。
【0007】本発明で使用する駆動ロールは、各パス行
程毎に走行する線材を竪型焼付炉から引き出し案内する
ために各パス行程毎に個別に設けられており、共通の又
は個別の駆動装置により各パス行程毎に駆動されて独立
して回転する。各パス行程の駆動ロールは、中心線の周
りに回転するほぼ円筒体から形成されており、好適には
その円筒面に線材の掛本数に等しい数の案内路、例えば
断面半円形の溝等が円周に沿って並列に形設されてい
る。案内路間のピッチは、通常等間隔であるが、必要に
応じ間隔を変えることも可能である。駆動ロールを回転
する駆動装置は、それぞれの駆動ロールに設けた個別の
駆動機、例えば電気モータとそれに連結した個別の回転
伝達機構により構成され、駆動機又は回転伝達機構のい
ずれかが回転数可変式となっている。別法として、共通
の駆動機、例えば電気モータを備え、それぞれの駆動ロ
ールに個別の回転数可変式回転伝達機構を介して駆動ロ
ールを回転することもできる。尚、本発明で使用する回
転伝達機構及び回転数可変手段は、従来から常用されて
いた技術である。
【0008】走行する線材の張力を各パス行程毎に測定
する張力測定装置及び各パス行程で走行する線材の張力
が所定張力になるように各パス行程毎に駆動ロールの回
転数を調整するために各パス行程毎の測定張力に基づい
て駆動装置の回転数を自動制御する回転数制御装置は、
同じく一般的な従来からの装置で市販品を使用すること
ができる。以下に、添付図面を参照して実施例に基づき
本発明をより詳細に説明する。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係る4パス行程のエナメル
絶縁電線製造装置30の概念的系統図である。本発明に
係るエナメル絶縁電線製造装置30は、従来のエナメル
絶縁電線製造装置10の上部シーブ16に代えて駆動ロ
ール32と駆動ロールの駆動装置34とを備えており、
更に張力測定装置36と回転数制御装置38とを備えて
いる。駆動ロール32と駆動装置34の詳細は、図2に
示されている。本実施例での駆動ロールは、中心線に回
転軸を有する4個の円筒体の駆動ロール32a、b、c
及びdからなっていて、各パス行程にそれぞれ1個設け
てある。駆動ロール32a、b、c及びdは、それぞれ
線材の掛本数の数、即ち本実施例では4本の断面半円形
の溝がその円筒面に等間隔に形設してあって、回転する
につれ溝面と線材表面との摩擦により線材22を引っ張
り、かつ案内する。
【0010】駆動ロール32a、b、c及びdをそれぞ
れ駆動する4本の駆動シャフト40a、b、c及びd
は、駆動側から見て最も遠くに位置する駆動ロール32
aの駆動シャフト40aが最も内側に位置し、順次その
外側に遠近の順に接触等の相互干渉が無いように同心状
に配置された4本の中空シャフトからなっている。駆動
シャフト40a、b、c及びdは、環状ベルトとプーリ
との常用の伝達手段を介してそれぞれ個別の回転数可変
式電気モータ42a、b、c及びdにより駆動される。
【0011】線材の張力を測定する市販の4台の張力測
定装置36a、b、c及びdが、竪型焼付炉14の上部
に設けられていて、駆動ロール32により引っ張られて
竪型焼付炉14から出てきた各パス行程の線材の張力を
オンラインで測定する。測定された各パス行程の線材の
張力は、張力測定装置34から回転数制御装置36に信
号にてオンラインで伝達される。そこで、測定された張
力が、所定の張力より大きい場合にはそのパス行程の駆
動ロール32の回転数を低下させ、所定の張力より小さ
い場合には回転数を増加するように電気モータ42a、
b、c及びdの回転数を制御する。更に説明すれば、最
終パス行程、即ち第4パス行程の駆動ロール32dの回
転数は、引き取り装置20から発信された線速指示信号
により決定される。第3パス行程、第2パス行程及び第
1パス行程を走行する線材の張力は、第3、第2次いで
第1パス行程の順に、張力測定装置32により測定され
た張力と所定張力との偏差に基づいて所定張力になるよ
うに回転数制御装置38が各電気モータ42c、b及び
aの回転数、従って駆動ロール32c、b及びaの回転
数を制御する。オンラインで測定する張力測定装置は、
本実施例では各パス行程を走行中の線材の内のいずれか
1本の張力を測定し、そのパス行程の線材の張力として
代表させている。それで、実用上は十分であるが、必要
ならば各パス行程を走行する線材の全ての張力を測定
し、平均するようにすることもできる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、各パス行程毎に独立して回転
数可変で回転する駆動ロールを竪型焼付炉の上部に設け
て、駆動ロールの回転数を制御することにより各パス行
程で走行する線材の張力を所定の張力に制御している。
これにより本発明は、張力の過不足による炉内での線材
の振動或いは線材同士の接触を防止することが可能にな
り、これが原因となって従来しばしば発生していた竪型
焼付炉内での線材の断線の回数を最小限に抑えることが
できる。更に、張力を制御することにより、エナメル絶
縁電線の寸法不良による不合格製品の発生を防止し、か
つ柔軟性等の品質管理を行い易くする効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るエナメル絶縁電線製造装
置の実施例の概念的系統図である。
【図2】図2は、図1に示した実施例に使用する駆動ロ
ールと駆動装置の模式的詳細図である。
【図3】図3は、従来のエナメル絶縁電線製造装置の概
念的系統図である。
【図4】図4(a)は従来のエナメル絶縁電線製造装置
に使用されていた上部シーブの模式的斜視図であり、図
4(b)は図4(a)に示した上部シーブの側面図であ
る。
【符号の説明】
10 従来のエナメル絶縁電線製造装置 12 塗料アプリケータ 14 竪型焼付炉 16 上部シーブ 18 下部シーブ 20 引き取りロール 22 線材 30 本発明に係るエナメル絶縁電線製造装置 32 駆動ロール 34 駆動装置 36 張力測定装置 38 回転数制御装置 40 駆動シャフト 42 電気モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を同一のエナメル塗料アプリケー
    タ、続いて同一の竪型焼付炉内を複数回のパス行程で走
    行させ、線材表面にエナメル塗料を塗布し焼き付けてエ
    ナメル焼付皮膜を形成するエナメル絶縁電線製造装置に
    おいて、 各パス行程で線材を前記竪型焼付炉内から引き出し再び
    前記エナメル塗料アプリケータに向け走行させるための
    線材引張及び案内手段として、回転数可変式駆動装置に
    より駆動されて各パス行程毎に独立して回転する駆動ロ
    ールを前記竪型焼付炉の上部に設け、 更に走行する線材の張力を各パス行程毎に測定する張力
    測定装置と、及び各パス行程にて走行する線材の張力が
    所定張力になるように各パス行程毎に前記駆動ロールの
    回転数を調整するために各パス行程毎の前記測定張力に
    基づいて前記駆動装置の回転数を自動制御する回転数制
    御装置とを具備させていることを特徴とするエナメル絶
    縁電線製造装置。
JP30122591A 1991-10-22 1991-10-22 エナメル絶縁電線製造装置 Pending JPH05114323A (ja)

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JPH05114323A true JPH05114323A (ja) 1993-05-07

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JP (1) JPH05114323A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4849779A (en) * 1984-11-14 1989-07-18 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Moving driving device of camera
CN102800429A (zh) * 2012-08-16 2012-11-28 兴乐电缆有限公司 一种防抖动恒张力牵引装置
JP2015043305A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 住友電工ウインテック株式会社 絶縁電線の製造装置及び製造方法
JP2016213097A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 日立金属株式会社 エナメル線の製造方法及び製造装置

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