JPH0638434Y2 - 内部第2高調波発生発振器 - Google Patents

内部第2高調波発生発振器

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JPH0638434Y2
JPH0638434Y2 JP9713387U JP9713387U JPH0638434Y2 JP H0638434 Y2 JPH0638434 Y2 JP H0638434Y2 JP 9713387 U JP9713387 U JP 9713387U JP 9713387 U JP9713387 U JP 9713387U JP H0638434 Y2 JPH0638434 Y2 JP H0638434Y2
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JP
Japan
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light
fundamental wave
internal
phase plate
oscillator
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JP9713387U
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JPS642459U (ja
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修一 渡部
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NEC Corp
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NEC Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は内部第2高調波発生発振器に関し、特に固体レ
ーザ装置の内部第2高調波発生発振器に関する。
従来技術 固体レーザの内部第2高調波発生発振器[以下内部SHG
(second harmonic gerneration)発振器とする]は、
非線形光学結晶をレーザ共振器内部に挿入して構成され
ており、これにより高い効率で第2高調波光[以下SH光
とする]を得ることができる。第2高調波発生用の非線
形光学結晶には結晶の切出し方によってタイプIとタイ
プIIとの2種類があり、タイプIIの結晶には基本波の偏
光面を回転させるという性質がある。
この基本波の偏光面の回転を解消する方法としては、従
来、結晶軸が基本波の偏光と平行なλ/4(λは基本波の
波長)の位相板を、共振器内に挿入された非線形光学結
晶と出力ミラーとの間に設置し、非線形光学結晶によっ
て回転された偏光をλ/4の位相板を往復させることによ
って90°回転させ、この90°回転させた偏光が再び非線
形光学結晶を通過したときに、偏光の回転を相殺するよ
うな方法がある。
このような従来の内部SHG発振器では、λ/4の位相板の
厚さが一定であるため、基本波光の偏光の回転が固定さ
れており(λ/4)、しかも出力されたSH光は位相板の結
晶軸に対して45°傾いた方向で入射されるので、基本波
の直線偏光が保たれないという欠点がある。
したがって、このSH光を、たとえば、第4高調波発生に
使用する場合には非常に使用しにくく、また、効率の悪
い利用となってしまう。
考案の目的 本考案は上記のような従来のものの欠点を除去すべくな
されたもので、SH光を直線偏光に保つことができ、基本
波光の偏光の回転による損失をなくして効率的に第2高
調波発生を行うことができる内部SHG発振器の提供を目
的とする。
考案の構成 本考案による内部第2高調波発生発振器は、固体レーザ
発振器内に設けられた非線形光学結晶により第2高調波
を発生させる内部第2高調波発生発振器であって、前記
固体レーザ発振器から出射されるレーザ光の光軸方向に
対して垂直方向への移動により前記光軸上における厚さ
を可変とし、かつ結晶軸が前記レーザ光の基本波の偏光
方向に対して予め定められた所定角度を有する位相板を
設け、前記非線形光学結晶により回転された前記基本波
の楕円偏光を、前記位相板により前記回転を相殺して直
線偏光に補正するようにしたことを特徴とする。
実施例 次に、本考案の一実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案の一実施例の構成を示す構成図である。
図において、本考案の一実施例による固体レーザ装置
は、固体レーザ物質(ロッド)1と、励起光源2と、集
光器3と、出力ミラー4と、反射ミラー5と、音響光学
変調器6と、非線形光学結晶7と、クサビ形位相板8
と、スライド機構9と、ポラライザ10とにより構成され
ている。
固体レーザ物質1は出力ミラー4と反射ミラー5とから
構成されるレーザ共振器中に設置され、励起光源2と集
光器3とにより励起される。
また、このレーザ共振器中にはレーザ発振をパルス化す
るための音響光学偏重器6と、タイプIIの非線形光学結
晶7[たとえば、KTP(KTiOPO4)]と、スライド機構9
によってレーザ光の光軸に対して垂直方向に移動され、
レーザ光の光軸上において厚さが可変するクサビ形位相
板8とが設置されている。
非線形光学結晶7に入射されるレーザ光の基本波光は直
線偏光22であり、クサビ形位相板8の結晶軸20,21はこ
の基本波の直線偏光22に対して45°傾いている。
非線形光学結晶7を通過した基本波光は、一般的に楕円
偏光(図示せず)となるが、スライド機構9によりクサ
ビ形位相板8をレーザ光の光軸に対して垂直方向に移動
し、レーザ光の光軸方向におけるクサビ形位相板8の厚
さを調整することによって、クサビ形位相板8を通過後
の基本波光を楕円偏光から直線偏光とすることができ
る。
すなわち、クサビ形位相板8の厚さを調整することによ
って、基本波光が非線形光学結晶7を通過することによ
って受けた偏光の回転とまったく逆の回転を与えること
ができ、これにより基本波光が非線形光学結晶7の通過
によって受けた偏光の回転を相殺することができる(図
においてはクサビ形位相板8を通過後の基本波光25とし
て表示している)。
したがって、基本波光は出力ミラー4で反射されて再び
クサビ形位相板8および非線形光学結晶7を通過した後
も、固体レーザ物質1から出射されたときの直線偏光22
が保たれる。
また、出力される第2高調波光23(図においては非線形
光学結晶7を通過後の基本波光としてこの第2高調波光
23のみを図示している)は、クサビ形位相板8の結晶軸
20に平行な偏光となるため、偏光が解消されることなく
直線偏光となる。
第2図は本考案の他の実施例の構成を示す構成図であ
る。図において、本考案の他の実施例は2枚のクサビ形
位相板8−1,8−2が組合わされている以外は本考案の
一実施例と同じ構成となっており、本考案の一実施例と
同じ構成部品には同一符号が付してある。また、これら
構成部品は本考案の一実施例の構成部品同様の動作を行
う。
本考案の他の実施例においては、2枚のクサビ形位相板
8−1,8−2は図示せぬスライド機構により夫々独立し
て移動し、この移動の組合せにより位相板の厚さの可変
範囲を拡大している。すなわち、基本波光が非線形光学
結晶7の通過によって受けた偏光の回転をより広い範囲
で相殺することができる。
このように、結晶軸が基本波の偏光方向に対して45°傾
き、かつ非線形光学結晶7と出力ミラー4との間に設け
られたクサビ形位相板8をレーザ光の光軸方向に対して
垂直方向に移動させてその光軸方向における厚さを調整
することにより、基本波光が非線形光学結晶7を通過し
た後に生ずる楕円偏光において、非線形光学結晶7によ
る回転を相殺して直線偏光に補正するようにすることに
よって、第2高調波を直線偏光に保ち、基本波光の偏光
の回転による損失をなくして効率的に第2高調波発生を
行うことができる。
尚、本考案の一実施例および他の実施例において、非線
形光学結晶7による回転を相殺して直線偏光に補正する
クサビ形位相板8,8−1,8−2の結晶軸20,21を45°とし
たが、これは基本波光の偏光の回転の相殺と直線偏光の
補正とに対して最も効率がよいためであり、この結晶軸
の角度はこれに近ければ何度でもよく、これに限定され
ない。また、位相板をクサビ形としたが、これはレーザ
光の光軸に対して垂直方向に移動させることによって、
その厚さが可変となるものであればよく、これに限定さ
れない。
考案の効果 以上説明したように本考案によれば、結晶軸がレーザ光
の基本波の偏光方向に対して予め定められた所定角度を
有する位相板をレーザ光の光軸方向に対して垂直方向に
移動させて光軸上における厚さを調整し、非線形光学結
晶により回転される基本波の楕円偏光において、その回
転を相殺して直線偏光に補正するようにすることによっ
て、第2図高調波を直線偏光に保つことができ、基本波
光の偏光の回転による損失をなくして効率的に第2高調
波発生を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の構成を示す構成図、第2図
は本考案の他の実施例の構成を示す構成図である。 主要部分の符号の説明 4……出力ミラー 5……反射ミラー 7……非線形光学結晶 8,8−1,8−2……クサビ形位相板 9……スライド機構 20,21……結晶軸 23……第2高調波

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体レーザ発振器内に設けられた非線形光
    学結晶により第2高調波を発生させる内部第2高調波発
    生発振器であって、前記固体レーザ発振器から出射され
    るレーザ光の光軸方向に対して垂直方向への移動により
    前記光軸上における厚さを可変とし、かつ結晶軸が前記
    レーザ光の基本波の偏光方向に対して予め定められた所
    定角度を有する位相板を設け、前記非線形光学結晶によ
    り回転された前記基本波の楕円偏光を、前記位相板によ
    り前記回転を相殺して直線偏光に補正するようにしたこ
    とを特徴とする内部第2高調波発生発振器。
JP9713387U 1987-06-24 1987-06-24 内部第2高調波発生発振器 Expired - Lifetime JPH0638434Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9713387U JPH0638434Y2 (ja) 1987-06-24 1987-06-24 内部第2高調波発生発振器

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JPS642459U JPS642459U (ja) 1989-01-09
JPH0638434Y2 true JPH0638434Y2 (ja) 1994-10-05

Family

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JPH0718294B2 (ja) * 1989-04-14 1995-03-01 旭化成工業株式会社 樹脂製キャリアプレート
CN114441454A (zh) * 2021-12-31 2022-05-06 中国人民解放军国防科技大学 一种偏振分辨二次谐波测试装置及方法

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