JPH0637919A - 端末網制御装置 - Google Patents

端末網制御装置

Info

Publication number
JPH0637919A
JPH0637919A JP18908892A JP18908892A JPH0637919A JP H0637919 A JPH0637919 A JP H0637919A JP 18908892 A JP18908892 A JP 18908892A JP 18908892 A JP18908892 A JP 18908892A JP H0637919 A JPH0637919 A JP H0637919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
telephone line
line
potential
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18908892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3057915B2 (ja
Inventor
Yoshikatsu Oishi
芳功 大石
Shinichi Nakane
伸一 中根
Kunihiko Yamashita
邦彦 山下
Masaaki Sakata
雅昭 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4189088A priority Critical patent/JP3057915B2/ja
Publication of JPH0637919A publication Critical patent/JPH0637919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3057915B2 publication Critical patent/JP3057915B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電話回線とグランドの分離を可能とし、電波
ノイズや雷サージ等に対して強く、消費電流の少ない端
末網制御装置を提供する。 【構成】 電話回線2に接続され電話回線2の第2の線
より第1の線の電位が高いときの電圧を保持する第1の
電圧保持部28と、電話回線2の第1の線より第2の線
の電位が高いときの電圧を保持し第1の電圧保持部28
と直列に接続される第2の電圧保持部29と、直列に接
続された第1の電圧保持部28と第2の電圧保持部29
の両端の電圧を検出するための電圧検出部30を設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話回線に接続され端
末発信によるデータ通信やノーリンギング着信によるデ
ータ通信を行うための電話回線からの着信信号や極性反
転信号を検出する端末網関装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の端末網制御装置1は図4に示すよ
うに、電話回線2と電話機3に接続され電話機3のオフ
フックを検出するためのオフフック検出部4と、電話回
線2に接続され電話回線2の極性反転および極性復旧を
検出するための極性反転検出部5と、電話回線2に接続
され電話回線2からの着信信号を検出するための着信検
出部6と、電話回線2に接続され直流回路の開閉を行う
と共にデータの送受信を行うデータ送受信部7と、オフ
フック検出部4と極性反転検出部5と着信検出部6から
の信号を受信し、データ送受信部7の制御を行う制御部
8とから構成されている。
【0003】この端末網制御装置1は、ガスメータや水
道メータの自動検針等を行う端末網制御装置である。そ
のため、端末発信時には一般の電話サービスを利用して
おり、また着信時にはNTTのノーリンギング通信サー
ビスを利用する。
【0004】まず、端末網制御装置1が一般の電話サー
ビスを利用して端末発信を行うときの動作について説明
し、次に端末網制御装置1がノーリンギング通信サービ
スを利用してノーリンギング着信を行うときの動作につ
いて説明する。
【0005】端末網制御装置1が発信を開始するときに
は、制御部8は電話回線2が使用されておらず空き状態
であることを確認してから、選択信号送出動作に移行す
る。電話回線2が空き状態であるとは、1)電話機3が
使用されておらず、かつ2)電話回線2からの着信信号
が到来していない状態である。上記1)2)を確認する
ために、制御部8はオフフック検出部4及び、着信検出
部6からの入力信号を確認する。電話回線2が空き状態
でないときには、空き状態となるまで待ち、空き状態で
あるときには選択信号送出動作に移行する。選択信号を
送出するときには、制御部8がデータ送受信部7を制御
して電話回線2を閉結し、端末網制御装置の技術基準に
定められた3秒が経過したことを確認した後に選択信号
を送出し始める。相手先端末との接続が完了すると、制
御部8はデータ送受信部7を制御して、データ通信を開
始する。一方、データ通信終了時には、制御部8はデー
タ送受信部7を制御して電話回線2を開放状態としてか
ら待機状態に戻る。
【0006】次にノーリンギング通信サービスの接続シ
ーケンスの説明を行い、端末網制御装置がノーリンギン
グ着信を行うときの各部の動作について説明する。ノー
リンギング通信サービスを利用して着信するときには、
まず電話回線の極性が反転する。極性反転信号が到来
し、次に端末網制御装置の呼出信号であるNRS呼出信
号が電話回線2から到来する。NRS呼出信号を受信し
自端末が呼び出されたことを確認すると、端末網制御装
置1は応答信号(ANS信号)を電話回線2へ送信す
る。端末網制御装置1が送出した応答信号を図示しない
ノーリンギングトランクが受信することにより相手先端
末との接続が完了し、データ通信可能な状態となる。端
末網制御装置1と相手先端末とのデータ通信が終了する
と、電話回線2の極性が再び反転し(極性復旧という)
相手先端末とのリンクが開放される。また、ノーリンギ
ング着信時の各部の動作は次のとおりである。電話回線
2の極性が反転すると極性反転検出部5が極性反転を検
出し、制御部8に極性反転検出部5からの検出信号が入
力される。極性反転検出信号を受信した制御部8はデー
タ送受信部7の直流回路を制御しNRS信号受信可能な
状態となる。次に電話回線2からNRS信号が到来する
とデータ送受信部7でこれを受信しデコードする。デコ
ードされた信号は制御部8に入力され、デコードされた
信号があらかじめ設定された自端末の呼出信号と一致す
ると、制御部8はデータ送受信部7を制御し応答信号を
送出する。応答信号(ANS信号)を送出したことによ
り相手先端末とのリンクが確立し、データ通信可能とな
る。相手先端末との通信中に終了電文を受信すると、制
御部8はデータ送受信部7を制御して回線を開放し待機
状態に戻る。
【0007】図5は図4に示す端末網制御装置1のうち
極性判定検出部5および着信検出部6の具体回路構成を
示すものである。図5を参照しながら、まず極性反転検
出部5との着信検出部6の回路構成について説明する。
図5において、極性反転検出部5の抵抗R1(構成要素
番号9、以下括弧内は図面上の構成要素番号を示す)、
抵抗R3(11)は電話回線2の第1の線(以下L1と
呼ぶ)および第2の線(以下L2と呼ぶ)に接続されて
いる。抵抗R1(9)、抵抗R2(10)、抵抗R3
(11)、抵抗R4(12)は、電話回線2のL1、L
2間の電圧を分圧し、極性検出用のトランジスタQ1
(13)およびトランジスタQ2(14)のベースに電
圧を印加するための抵抗であり、また抵抗R2(10)
と抵抗R4(12)の接続点は接地されている。抵抗R
5(17)および抵抗R6(18)は、それぞれ一方が
電池により構成される電源電圧Vddに接続され、他方
が電流制御用のトランジスタQ3(15)、トランジス
タQ4(16)のコレクタに接続されたプルアップ抵抗
であり、トランジスタQ3(15)、トランジスタQ4
(16)のコレクタとベースは制御部8に接続され、エ
ミッタはそれぞれ、極性検出用のトランジスタQ1(1
3)、トランジスタQ2(14)のコレクタに接続さ
れ、トランジスタQ1(13)、トランジスタQ2(1
4)のエミッタは共に接地されている。
【0008】一方、着信検出部7は、電話回線2のL1
側に、直列に接続されたコンデンサC1(19)と抵抗
R7(20)を介してダイオードブリッジDB(21)
に接続され、ダイオードブリッジDB(21)の正極性
側からホトカプラPC1(22)のホトダイオードを介
してツェナダイオードZD1(23)に接続され、ツェ
ナダイオードZD1(23)のアノード側がダイオード
ブリッジDB(21)の負極性側に接続されている。こ
こで、ツェナダイオードZD1(23)のツェナ電圧は
電話回線2の極性が反転したときには導通せず、着信信
号が到来したときには導通するように設定されている。
また、ホトカプラPC1(22)のホトトランジスタの
エミッタは並列に接続された抵抗R8(24)とコンデ
ンサC2(25)を介して接地されており、さらにエミ
ッタ側はヒステリシス付きのバッファ(26)に接続さ
れている。
【0009】次に、電話回線2から着信信号が到来した
ときの着信検出部6の回路動作について説明する。着信
信号が到来する場合には、極性が反転してから回線の直
流電圧に着信信号が重畳されて到来する。着信信号は周
波数16Hz、実効値電圧75Vの交流信号である。着
信信号が到来すると着信検出部6では、着信信号の電圧
がツェナダイオードZD1(23)のツェナ電圧以上と
なるたびにツェナダイオードZD1(23)が導通し、
ホトカプラPC1(22)が発光する。ホトカプラPC
1(22)のホトトランジスタには抵抗R8(24)と
並列にコンデンサC2(25)が接続されているのでホ
トカプラPC1(22)がオフであっても着信信号が到
来していれば、出力信号がヒステリシス付きのバッファ
26のしきい値電圧以下とならず着信検出部6の出力が
ハイ状態を保つ。
【0010】一方、電話回線2から極性反転信号が到来
したときの極性判定検出部5の回路動作は以下のように
なる。図5において、制御部8はまず初期状態において
電流制限用のトランジスタQ3(15)およびトランジ
スタQ4(16)を共にオンにする。この状態におい
て、例えばL2およびL1にそれぞれ、+48V、0V
が印加されると、+48Vの電圧が抵抗R1(9)、抵
抗R2(10)に印加されると、+48Vの電圧が抵抗
R1(9)、抵抗R2(10)によって分圧されてトラ
ンジスタQ1(13)がオンとなる。一方、トランジス
タQ2(14)のベース電位は接地電位となるのでオフ
である。したがって、電流経路は電源電圧Vdd→抵抗
R5(17)→トランジスタQ3(15)→トランジス
タQ1(13)→GNDのみとなる。制御部8は、トラ
ンジスタQ3(15)のコレクタ電位がロウレベルとな
ることにより、電話回線2のL1側がL2側より電位が
高くなったことが検出できる。制御部8では、電話回線
2のL1側がL2側より高い電位であることを検出する
と、電流制御用トランジスタQ3(15)をオフ状態と
することにより電流が消費されるのを防止する。ただ
し、このとき電話回線2の極性反転を検出可能とするた
めにトランジスタQ4(16)はオフにしない。
【0011】上記極性反転待ち状態において、電話回線
2の極性が反転すると、L1、L2間に印加された電圧
が抵抗R3(11)、抵抗R4(12)により分圧さ
れ、分圧された電圧がトランジスタQ2(14)のベー
スに印加されてトランジスタQ2(14)がオンとな
る。したがって、電流経路は電源電圧Vdd→抵抗R6
(18)→トランジスタQ4(16)→トランジスタQ
2(14)→GNDのみとなる。制御部8は、トランジ
スタQ4(16)のコレクタ電位がロウレベルとなるこ
とにより、電話回線2のL2側がL1側より高い電位と
なったことが検出できる。制御部8では、電話回線2の
L2側がL1側より高い電位であることを検出すると、
電流制御用トランジスタQ4(16)をオフ状態とする
ことにより電流が消費されるのを防止すると共にトラン
ジスタQ3(15)をオンとし、電話回線2の極性反転
を検出可能な状態とする。このように、電池電源で構成
される端末網制御装置1の消費電流を削減するために極
性が反転したときのみ電流が流れる構成としている。
【0012】ところで、端末網制御装置の技術基準では
待機状態の回線間の直流抵抗値が規定されており、1M
Ω以上を確保しなければならない。そのため、電話回線
2のL1、L2間に接続される抵抗R1(9)、抵抗R
2(10)、抵抗R3(11)、抵抗R4(14)はこ
の規格を満足するように、高抵抗を用いている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、以下のような課題があった。1)高抵抗を
用いて電話回線の極性を検出しているため、外部からの
電波ノイズ等により極性反転を誤検出しやすい。2)電
話回線側の制御側とでグランドを共通としているため、
雷等のサージに対して弱い。3)極性反転検出のための
制御が複雑である。
【0014】本発明は上記課題を解決するもので、電話
回線とグランドの分離を可能とし、電波ノイズや雷サー
ジ等に対して強く、消費電流の少ない、制御が簡単な極
性反転検出や着信検出等ができる端末網制御装置を提供
することを目的としたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の端末網制御装置
は上記目的を達成するために、電話回線に接続され電話
回線の第2の線より第1の線の電位が高いときの電圧を
保持する第1の電圧保持部と、電話回線の第1の線より
第2の線の電位が高いときの電圧を保持し第1の電圧保
持部と直列に接続される第2の電圧保持部と、直列に接
続された第1の電圧保持部と第2の電圧保持部の両端の
電圧を検出するための電圧検出部を設けたものである。
【0016】
【作用】本発明は上記構成によって、第1の電圧保持部
が電話回線の第2の線より第1の線の電位が高いときの
電圧を保持し、第1の電圧保持部と直列に接続された第
2の電圧保持部が電話回線の第1の線より第2の線の電
位が高いときの電圧を保持し、電圧検出部が直列に接続
された第1の電圧保持部と第2の電圧保持部の両端の電
圧を検出することにより電話回線から到来する極性反転
信号や着信信号を検出する。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図1から図3を参照し
て説明する。図1において、オフフック検出部4と、デ
ータ送受信部7は従来例と同じ機能を持つ構成要素なの
で説明を省略する。また、端末網制御装置27の端末発
信動作およびノーリンギング着信動作も従来例と同様で
あるので説明を省略する。以下、電話回線2からの極性
反転信号や着信信号を検出するためのブロックについて
のみ説明する。
【0018】図1の端末網制御装置27は、オフフック
検出部4と、データ送受信部7と、電話回線2に接続さ
れ電話回線2のL2よりL1の電位が高いときの電圧を
保持するため第1の電圧保持部28と、電話回線2のL
1よりL2の電位が高いときの電圧を保持し第1の電圧
保持部28と直列に接続される第2の電圧保持部29
と、直列に接続された第1の電圧保持部28と第2の電
圧保持部29の両端に接続されA、B間の電圧を検出す
るための電圧検出部30と、オフフック検出部4と電圧
検出部30からの信号を入力信号とし、データ送受信部
7を制御する制御部31とから構成されている。
【0019】図2は、図1の中の第1の電圧保持部28
と第2の電圧保持部29と電圧検出部30の具体回路構
成の一例を示し、図3は電話回線2から極性反転信号お
よび着信信号が到来した場合の各部の電圧波形を示す図
である。図2において、第1の電圧保持部28は電話回
線のL1の電位がL2の電位より高い場合に電圧を保持
するためのコンデンサC3(32)と、放電防止用のダ
イオードD1(34)とから構成され、第2の電圧保持
部29は電話回線2のL2の電位がL1の電位より高い
場合に電圧を保持するためのコンデンサC4(33)
と、放電防止用のダイオードD2(35)とから構成さ
れている。また、電圧検出部30は、A、B間の電圧を
検出し所定の電圧値以上で導通するように設けられたツ
ェナダイオードZD2(36)と、電流制限用の抵抗R
9(37)と、ツェナダイオードZD2(36)が導通
したことを検出するためのホトカプラPC2(38)が
直列に接続されている。また、ホトカプラPC2(3
8)のエミッタは抵抗R10(39)を介して回路グラ
ンドに接続されている。
【0020】上記構成において、電話回線2から極性反
転信号および着信信号が到来した場合の動作について、
図2と図3を参照しながら説明する。図3は、上から順
番に電話回線2間の電圧(L2を基準としたL1の電
位)と、電圧検出部30の入力電圧(図3中のA、B間
の電圧)と、電圧検出部30の出力電圧をそれぞれ示し
ている。待機状態でL2の電位がL1の電位より高い状
態から、時刻t1に電話回線2の極性が反転した場合の
動作について説明する。初期状態で電話回線2のL1の
電位がL2の電位より高いと、L1→ダイオードD1
(34)→コンデンサC3(32)→L2のルートに電
流が流れる。上記の電流経路により第1の電圧保持部2
8のコンデンサC3(32)に電流が流れ、コンデンサ
C3(32)が電話回線2間の電圧48Vからダイオー
ドD1(34)の順方向電圧を引いた電圧47V程度と
なるまで充電され、充電が終了すると電流が流れなくな
る。一方、第2の電圧保持部29では放電防止用のダイ
オードD2(35)が逆バイアスとなるため充電されな
い。このとき、電圧検出部30の入力電圧であるA、B
間の電圧は回線電圧47Vであるが、ツェナダイオード
ZD2(36)のツェナ電圧を、例えば60Vとしてい
るのでホトカプラPC2(38)に電流は流れない。結
果として、コンデンサC3(32)は47Vまで充電さ
れ、コンデンサC4(35)は放電状態にある。
【0021】この状態で極性反転が時刻t1に生じる
と、今度はL2の電位がL1の電位より高くなる。第1
の電圧保持部28では、放電防止用のダイオードD1
(34)が逆バイアスとなるため電流が流れないので、
コンデンサC3(32)の電圧は47Vのまま保持され
る。一方、第2の電圧保持部29では、L2→コンデン
サC4(33)→ダイオードD2(35)→L1のルー
トで電流が流れるのでコンデンサC4(33)が先ほど
と同様に47Vまで充電される。その結果、電圧検出部
30の入力電圧は図3に示すように47Vの倍の94V
まで上昇する。電圧検出部30の入力電圧が60V以上
となるので、電圧検出部30のツェナダイオードZD2
が導通し、A→ツェナダイオードZD2(36)→抵抗
R9(37)→ホトカプラPC2(38)→Bのループ
により直列に接続されたコンデンサC3(32)とコン
デンサC4(33)が放電する。このときホトカプラP
C2(38)を介してコンデンサC3(32)とコンデ
ンサ(33)の充電電荷が流れ、放電が終了するまでホ
トカプラPC2(38)は発光するので、ホトカプラP
C2(38)のホトトランジスタにも電流が流れ、電圧
検出部30の出力OUTは図3に示すように一定時間だ
けハイ状態となる。制御部31では、電圧検出部31の
出力OUTが一定時間だけハイ状態となったことを検出
することにより電話回線2から極性反転信号が到来した
ことが検出できる。時刻t1から十分な時間が経過する
と、コンデンサC4(33)が今度は47Vまで充電さ
れ、コンデンサC3(32)は自己の漏れ電流により放
電し0Vとなる。この状態から時刻t2に極性反転信号
が到来すると、時刻t1のときと同様にコンデンサC3
(32)とコンデンサC4(33)が共に充電され、電
圧検出部30の入力電圧であるA、B間の電圧が94V
となる。そのため、電圧検出部30のツェナダイオード
ZD2(36)が導通し、コンデンサC3(32)、コ
ンデンサC4(33)が放電して電圧が下がるまでの一
定時間だけホトカプラPC2(38)が導通し、電圧検
出部30の出力OUTは図3に示すように一定時間だけ
ハイ状態となる。電圧検出部30の出力OUTが一定時
間だけハイ状態となったことを検出して制御部31は電
話回線2から極性反転信号が到来したことを検出でき
る。また、消費電流の観点からみると、端末網制御装置
27の電源Vddからグランドに電流が流れるのは、極
性反転が生じてから一定時間だけであり、待機状態では
電流は消費されない。
【0022】次に電話回線2から時刻t3に、着信信号
が到来したときの動作について説明する。着信信号は周
波数16Hz、実効値75Vの交流信号であり、交流信
号の片側のピーク電圧は106Vである。この交流信号
が到来すると、L1の電位がL2の電位より高い場合に
は、第一の電圧保持部28のコンデンサC3(32)が
充電され、L2の電位がL1の電位より高い場合には第
2の電圧保持部29のコンデンサC4(33)が充電さ
れる。また、それぞれのコンデンサは、逆流防止用のダ
イオードD1(34)およびダイオードD2(35)が
あるため一方のコンデンサが充電されている場合にも他
方のコンデンサは放電しない。この結果、電圧検出部3
0の入力電圧(A、B間の電圧)は着信信号の片側のピ
ーク電圧106Vの倍の212Vとなる。そのため、電
圧検出部30のツェナダイオードZD2(36)は導通
してホトカプラPC2(38)が発光し、コンデンサC
3(32)とコンデンサC4(33)は放電する。しか
し、電話回線2から着信信号の交流信号が到来している
ためすぐに充電され、A、B間の電圧を212Vに保持
する。そして、ホトカプラPC2(38)の出力OUT
は図3に示すようにハイ状態を維持する。つまり、着信
信号が電話回線2から到来している間は、電圧検出部3
0の出力OUTは、ハイ状態を維持するので、制御部3
1では電圧検出部30の出力OUTが極性反転時に生じ
るハイパルスの時間より長く、ハイ状態を保っているこ
とを確認することにより電話回線2からの到来信号が着
信信号であることが検出できる。消費電流の観点からみ
ると、端末網制御装置27の電源Vddからグランドに
電流が流れるのは、着信信号が電話回線から到来してい
るときだけであり、待機状態では電流は消費されない。
【0023】また、待機状態では電話回線2のL1、L
2間はコンデンサC3(32)またはコンデンサC4
(33)により直流的にカットされているので、端末網
制御装置の技術基準に定められている直流抵抗値1MΩ
以上を満足している。コンデンサC3(32)とコンデ
ンサC4(33)は電話回線2間に接続されているの
で、高周波数の電波ノイズを吸収する役目も果たしてい
る。一方電話回線2側と制御部31側の回路グランド
は、ホトカプラPC2(38)により電気的に絶縁され
ている。
【0024】このように本発明の一実施例の端末網制御
装置によれば、第1の電圧保持部28が電話回線2の第
2の線より第1の線の電位が高いときの電圧を保持し、
第1の電圧保持部28と直列に接続された第2の電圧保
持部29が電話回線2の第1の線より第2の線が高いと
きの電圧を保持し、電圧検出部30が直列に接続された
第1の電圧保持部と第2の電圧保持部の両端の電圧を検
出することにより電話回線2から到来する極性反転信号
や着信信号を検出するので、電話回線2とグランドが分
離できるようになり、電波ノイズや雷サージ等に対して
強く、消費電流の少ない、制御が簡単な極性反転検出や
着信検出等ができる端末網制御装置を提供することがで
きるという効果がある。また、従来二つの回路ブロック
により構成されていた極性反転検出部と着信検出部を一
つの回路ブロックとすることができるので部品点数の削
減を図ることができ、コスト、実装面積の点からみても
有利になるという効果もある。
【0025】なお、本発明では電話回線2から極性反転
信号や着信信号を検出する例を説明したが、本発明は上
記実施例に限らず電圧検出部のしきい値電圧を変更する
ことにより極性反転後に150V以上の異常高電圧が生
じた場合の異常高電圧検出等にも利用できる。また、電
圧検出部30はしきい値電圧の異なる複数の回路を並列
に接続することにより極性反転信号と着信信号を識別す
るような構成も考えられる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の端末網制御
装置は、第1の電圧保持部が電話回線の第2の線より第
1の線の電位が高いときの電圧を保持し、第1の電圧保
持部と直列に接続された第2の電圧保持部が電話回線の
第1の線より第2の線が高いときの電圧を保持し、電圧
検出部が直列に接続された第1の電圧保持部と第2の電
圧保持部の両端の電圧を検出することにより電話回線か
ら到来する極性反転信号や着信信号を検出するので、電
話回線とのグランドが分離できるようになり、電波ノイ
ズや雷サージ等に対して強く、消費電流の少ない、制御
が簡単な極性反転検出や着信検出等ができる端末網制御
装置を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における端末網制御装置のブ
ロック構成図
【図2】同装置の第1の電圧保持部と第2の電圧保持部
と電圧検出部の回路例を示す図
【図3】同装置の各部の波形を示す図
【図4】従来の端末網制御装置のブロック構成図
【図5】同装置の極性反転検出部と着信検出部の回路図
【符号の説明】
27 端末網制御装置 28 第1の電圧保持部 29 第2の電圧保持部 30 電圧検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 雅昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話回線に接続され前記電話回線の第2の
    線より第1の線の電位が高いときの電圧を保持する第1
    の電圧保持部と、前記電話回線の第1の線より第2の線
    の電位が高いときの電圧を保持し前記第1の電圧保持部
    と直列に接続される第2の電圧保持部と、直列に接続さ
    れた前記第1の電圧保持部と前記第2の電圧保持部の両
    端の電圧を検出するための電圧検出部とからなる端末網
    制御装置。
  2. 【請求項2】電圧検出部は複数のしきい値電圧を持つ請
    求項1記載の端末網制御装置。
  3. 【請求項3】第1の電圧保持部および第2の電圧保持部
    は直列に接続されたダイオードとコンデンサからなる請
    求項1または請求項2記載の端末網制御装置。
JP4189088A 1992-07-16 1992-07-16 端末網制御装置 Expired - Fee Related JP3057915B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4189088A JP3057915B2 (ja) 1992-07-16 1992-07-16 端末網制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4189088A JP3057915B2 (ja) 1992-07-16 1992-07-16 端末網制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0637919A true JPH0637919A (ja) 1994-02-10
JP3057915B2 JP3057915B2 (ja) 2000-07-04

Family

ID=16235128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4189088A Expired - Fee Related JP3057915B2 (ja) 1992-07-16 1992-07-16 端末網制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3057915B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010077119A (ko) * 2000-01-31 2001-08-17 이종수 서지 방지 회로

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010077119A (ko) * 2000-01-31 2001-08-17 이종수 서지 방지 회로

Also Published As

Publication number Publication date
JP3057915B2 (ja) 2000-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4653084A (en) Remote actuated switch
US4079205A (en) Automatic number identification device
US5105461A (en) Telephone line interface circuit
JP3057915B2 (ja) 端末網制御装置
JPS6251018B2 (ja)
US3941941A (en) Relayless switching circuit for application of ringing signals
US5329584A (en) Interface circuit to quickly establish a loop current
JP3710006B2 (ja) 電話回線の極性検出回路
JPH0432580B2 (ja)
JP2840116B2 (ja) ダイヤルイン着呼受信装置
JP2864823B2 (ja) 端末網制御装置
US4232188A (en) Circuit arrangement for receiving simplex and duplex current telegraph characters
JPS62217755A (ja) ダイヤルパルス送出回路
JP3057930B2 (ja) 端末網制御装置
JPH05167725A (ja) 端末網制御装置
JP2984431B2 (ja) 網制御装置
JPH09102810A (ja) 回線の極性反転検出装置
JPS6259500B2 (ja)
JPH0622052A (ja) 端末網制御装置
JP4045520B2 (ja) 着信ベル信号印加制御回路
JP2950092B2 (ja) 極性反転検出回路及びこの回路を用いた端末装置
JPH0239906B2 (ja) Chakushinotokenchikairo
JPH08181774A (ja) 端末有無検出装置
JPH0342836B2 (ja)
JPH0312514B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080421

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees