JPH0637510U - エンジンのデコンプ装置 - Google Patents
エンジンのデコンプ装置Info
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- JPH0637510U JPH0637510U JP7978492U JP7978492U JPH0637510U JP H0637510 U JPH0637510 U JP H0637510U JP 7978492 U JP7978492 U JP 7978492U JP 7978492 U JP7978492 U JP 7978492U JP H0637510 U JPH0637510 U JP H0637510U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 規制突起部13の強度不足や操作レバー12
の被接当部の早期摩耗を解消する。 【構成】 ロッカアーム室1の外壁1bに耐摩耗材料製
の規制突起部13を付設し、この規制突起部13で上記
操作レバー12の回転範囲を規制してデコンプ位置とデ
コンプ解除位置とを設定可能に構成する。戻し巻バネ1
1は、その長腕部11Aを操作レバー12に係止し、そ
の短腕部11Bをロッカアーム室1の外壁1bのバネ係
止部14に係止し、上記規制突起部13とバネ係止部1
4とを別体に構成する。
の被接当部の早期摩耗を解消する。 【構成】 ロッカアーム室1の外壁1bに耐摩耗材料製
の規制突起部13を付設し、この規制突起部13で上記
操作レバー12の回転範囲を規制してデコンプ位置とデ
コンプ解除位置とを設定可能に構成する。戻し巻バネ1
1は、その長腕部11Aを操作レバー12に係止し、そ
の短腕部11Bをロッカアーム室1の外壁1bのバネ係
止部14に係止し、上記規制突起部13とバネ係止部1
4とを別体に構成する。
Description
【0001】
この考案はエンジンのデコンプ装置に関し、特にレバー操作部の構造に関する ものである。
【0002】
本考案の対象となるエンジンのデコンプ装置の基本構造は、図1〜図2に示す ように、以下のように構成されている。なお、符号6はデコンプ装置を示す。 即ち、このデコンプ装置6は、エンジンEのロッカアーム室1にロッカアーム 2を揺動可能に設け、ロッカアーム2で排気弁3を開閉駆動可能に構成し、上記 ロッカアーム室1にデコンプ軸7を回転可能に設け、デコンプ軸7にデコンプ作 用部8を突設し、デコンプ軸7のロッカアーム室1外の外軸部分7aに戻し巻バ ネ11を外嵌するとともに、その外軸部分7aの端部に操作レバー12を固設し て構成されている。
【0003】 即ち、ディーゼルエンジンは圧縮比が高いので、手始動式のものはロッカアー ム室1にデコンプ装置6を組み込み、上記操作レバー12の矢印A方向への回転 操作により、上記デコンプ作用部8がロッカアーム2を押し下げて排気弁3を開 き、燃焼室を減圧状態にして軽い力でクランク軸を回転できるようにしてある。 また、エンジン始動直前には、上記戻し巻バネ11の戻し力で上記デコンプ作用 部8のロッカアーム2に対する開弁操作を解除して排気弁3を閉じるようにして ある。
【0004】
ここで、従来のレバー操作部の構造は、以下のように構成されていた。 即ち、図5(A)(B)に示すように、上記ロッカアーム室の外壁に規制突起部1 3・14を付設し、この規制突起部13・14で上記操作レバー12の回転範囲 を規制してデコンプ位置とデコンプ解除位置とを設定可能に構成するとともに、 上記戻し巻バネ11は、一方の長腕部11Aを操作レバー12に係止し、他方の 短腕部11Bを上記規制突起部13・14に係止していた。
【0005】 そして図5(A)では、規制突起部13はロッカアーム室1の外壁に耐摩耗材料 製のピンを打ち込んだものである(以下、従来例1という)。 また図5(B)では、規制突起部14は当該外壁と一体に形成され、アルミ材か な成る(以下、従来例2という)。
【0006】
上記従来例1・従来例2ともに、規制突起部13・14で操作レバー12の回 転範囲を規制し、かつ、規制突起部13・14に戻し巻バネ11の短腕部11B を係止する関係上、これらの規制突起部13・14には大きな力が作用する。 これに加えて上記操作レバー12の戻し巻バネ11は、つる巻き状の形状であ り、その背丈がある程度高くなるから、これに伴って操作レバー12が接当する 規制突起部13・14も背丈が高いものになる。
【0007】 即ち、背丈が高い規制突起部13・14には、操作レバー12の接当による大 きな接当モーメントと、戻し巻バネ11の短腕部11Bの大きなバネ係止力とが 作用する。なお、短腕部11Bのデコンプ操作時のバネ係止力は、腕が短いので 長腕部11Aに作用するバネ係止力より格段に大きくなる。このため、従来例1 ではピン13、及びピン13の打込穴の強度が不足する。また、短腕部11Bの 短腕先端部11cがデコンプ操作時の大きなバネ係止力で破損することがある。 さらに従来例2では、規制突起部14がアルミ材であるから、操作レバー12 の被接当部が早期に摩耗する。 本考案はこのような事情を考慮してなされたもので、これらの規制突起部に作 用する戻し巻バネ11のバネ係止力と、操作レバー12の接当力とを分散させて 、規制突起部の強度不足や操作レバーの被接当部の早期摩耗を解消することを技 術課題とする。
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1の考案が採用した手段は、前記前提構造 のデコンプ装置において、以下のように構成したことを要旨とする。 即ち、上記ロッカアーム室1の外壁1bに耐摩耗材料製の規制突起部13を付 設し、この規制突起部13で上記操作レバー12の回転範囲を規制してデコンプ 位置とデコンプ解除位置とを設定可能に構成し、 上記戻し巻バネ11は、その長腕部11Aを操作レバー12に係止し、その短 腕部11Bをロッカアーム室外壁1bのバネ係止部14に係止し、上記規制突起 部13とバネ係止部14とを別体に構成したことを特徴とするものである。
【0009】 また、請求項2の考案は、請求項1に記載したエンジンのデコンプ装置におい て、ロッカアーム室外壁1bのバネ係止部14が、上記戻し巻バネ11の短腕部 11Bの短腕途中部11bと短腕先端部11cとを、各別に受け止めて係止する ように構成したものである。
【0010】
請求項1の考案では、操作レバー12の回転範囲を規制する規制突起部13と 、戻し巻バネ11の短腕部11Bを係止するバネ係止部14とを別体に構成した ことから、これらの規制突起部13とバネ係止部14とが分担する力が分散する 。つまり、規制突起部13は操作レバー12の接当力を分担し、バネ係止部14 はバネ係止力を分担する。これにより、規制突起部13の強度不足を解消する。 また、上記規制突起部13は耐摩耗材料製のものであり、操作レバー12の回 転範囲を規制する接当部の早期摩耗を解消する。
【0011】 請求項2の考案では、上記ロッカアーム室外壁1bのバネ係止部14が、上記 戻し巻バネ11の短腕部11Bの短腕途中部11bと短腕先端部11cとを、各 別に受け止めて係止するから、このバネ係止部14の各係止点に作用するバネ係 止力が分散する。これにより、短腕部11Bの短腕先端部11cがデコンプ操作 時の大きなバネ係止力で破損するおそれがなくなる。
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて述べる。図1は実施例1に係るロッカ アーム室の横断平面図、図2は図1中のI−I線矢視縦断正面図、図3は図1中 のレバー操作部Lの要部を示す図で、同図(A)はその要部正面図、同図(B)はそ の要部側面図である。 この実施例は、図1〜図2に示すように、横型ディーゼルエンジンEのロッカ アーム室1にロッカアーム2を揺動可能に設け、ロッカアーム2・で排気弁3を 開閉駆動可能に構成するとともに、ロッカアーム室1の左上部にデコンプ装置6 を付設してある。
【0013】 上記デコンプ装置6は、図1に示すように、ロッカアーム室1に回転可能に設 けたデコンプ軸7と、デコンプ軸7に突設した雄ネジ状のデコンプ操作部8と、 デコンプ軸7のロッカアーム室1外の外軸部分7aに外嵌した戻し巻バネ11と 、その外軸部分(7a)の端部に固設した操作レバー12とから構成される。 図2に示すように、上記操作レバー12のデコンプ操作により、上記デコンプ 作用部8がロッカアーム2を押して排気弁3を開き、上記戻し巻バネ11の戻し 力で上記デコンプ作用部8のロッカアーム2に対する開弁操作を解除して排気弁 3を閉じるようにしてある。
【0014】 本実施例では、図1及び図3で示すように、上記戻し巻バネ11は、その長腕 部11Aの先端11aを操作レバー12に係止し、その短腕部11Bの短腕途中 部11bをロッカアーム室1の外壁1bに一体に形成したバネ係止凸部14aに 係止し、その短腕部11Bの短腕先端部11cをロッカアーム室外壁1bに形成 したバネ係止凹部14bに係止してある。これにより、バネ係止凸部14aとバ ネ係止凹部14bの各係止点に作用するバネ係止力が分散し、短腕部11Bの短 腕先端部11cが大きなバネ係止力で破損するおそれがなくなる。
【0015】 上記ロッカアーム室外壁1bに一体に形成したバネ係止凸部14aに、耐摩耗 材料製のピンを打ち込んで規制突起部13とし、この規制突起部13で上記操作 レバー12の回転範囲を規制してデコンプ位置とデコンプ解除位置とを設定可能 に構成してある。つまり、本実施例では、上記規制突起部13とバネ係止部14 とを別体に構成することにより、これらの規制突起部13と係止部14とに作用 する力を分散させて、規制突起部13の強度不足を解消するのである。
【0016】 また、上記規制突起部13は耐摩耗材料製のものであるから、操作レバー12 の回転範囲を規制する被接当部の早期摩耗をも解消する。なお、上記実施例のよ うに、ロッカアーム室外壁1bに一体に形成したバネ係止凸部14aに、耐摩耗 材料製のピンを打ち込んで規制突起部13とした場合には、ピン13の背丈を短 かくできるので、ピン13に作用する接当モーメントが大幅に小さくなり、その 強度不足を確実に解消する。
【0017】 図4(A)(B)(C)は、それぞれ本考案の変形例を示す。即ち、図4(A)は上記 実施例(図3)のバネ係止凸部14aに代えて、ロッカアーム室外壁1bに耐摩 耗材料製のピンを打ち込んでバネ係止凸部14aとしたものである。また、図4 (B)は上記実施例(図3)や図4(A)のロッカアーム室外壁1bに形成したバネ 係止凹部14bに代えて、ロッカアーム室外壁1bに耐摩耗材料製のピンを打ち 込んでバネ係止凸部14bとしたものである。さらに、図4(C)は上記バネ係止 凸部14aとバネ係止凹部14bに代えて、単一のバネ係止部14をロッカアー ム室外壁1bに一体に突設形成したものである。これらの変形例はいずれも、各 係止点に作用するバネ係止力が分散する点で共通し、デコンプ操作時に短腕部1 1Bの短腕先端部11cが大きなバネ係止力で破損するという問題を解消する。
【0018】 なお、本考案は上記実施例に限るものではなく、規制突起部13やバネ係止部 14の形態についても、適宜変更を加えて実施し得る。また、本考案はディゼル エンジンに限らずガソリンエンジンにも適用し得る。さらに、横型エンジンに限 らず、縦型エンジンにも適用し得ることは、多言を要しない。
【図1】本考案の実施例に係るロッカアーム室の横断平
面図である。
面図である。
【図2】図1中のI−I線矢視縦断正面図である。
【図3】図1中のレバー操作部Lの要部を示す図で、同
図(A)はその要部正面図、同図(B)はその要部側面図で
ある。
図(A)はその要部正面図、同図(B)はその要部側面図で
ある。
【図4】本考案の変形例を示し、同図(A)(B)(C)は、
それぞれ要部正面図である。
それぞれ要部正面図である。
【図5】従来技術を示す図3相当図である。
E…エンジン、 1…ロッカアーム
室、1b…ロッカアーム室の外壁、 2…ロッカアー
ム、3…開閉弁、 6…デコンプ装
置、7…デコンプ軸、 7a…デコンプ軸
の外軸部分、8…デコンプ作用部、 11…戻
し巻バネ、11A…戻し巻バネの長腕部、 11B…
戻し巻バネの短腕部、11b…短腕部の短腕途中部、
11c…短腕部の短腕先端部、12…操作レバー、
13…規制突起部、14(14a・14b)…外壁
のバネ係止部。
室、1b…ロッカアーム室の外壁、 2…ロッカアー
ム、3…開閉弁、 6…デコンプ装
置、7…デコンプ軸、 7a…デコンプ軸
の外軸部分、8…デコンプ作用部、 11…戻
し巻バネ、11A…戻し巻バネの長腕部、 11B…
戻し巻バネの短腕部、11b…短腕部の短腕途中部、
11c…短腕部の短腕先端部、12…操作レバー、
13…規制突起部、14(14a・14b)…外壁
のバネ係止部。
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジン(E)のロッカアーム室(1)にロ
ッカアーム(2)を揺動可能に設け、ロッカアーム(2)で
開閉弁(3)を開閉駆動可能に構成し、 上記ロッカアーム室(1)にデコンプ軸(7)を回転可能に
設け、デコンプ軸(7)にデコンプ作用部(8)を突設し、
デコンプ軸(7)のロッカアーム室(1)外の外軸部分(7
a)に戻し巻バネ(11)を外嵌するとともに、その外軸
部分(7a)の端部に操作レバー(12)を固設し、 上記操作レバー(12)のデコンプ操作で、上記デコンプ
作用部(8)がロッカアーム(2)を押して開閉弁(3)を開
き、上記戻し巻バネ(11)の戻し力で、上記デコンプ作
用部(8)のロッカアーム(2)に対する開弁操作を解除し
て開閉弁(3)を閉じるように構成したエンジンのデコン
プ装置において、 上記ロッカアーム室(1)の外壁(1b)に耐摩耗材料製の
規制突起部(13)を付設し、この規制突起部(13)で上
記操作レバー(12)の回転範囲を規制してデコンプ位置
とデコンプ解除位置とを設定可能に構成し、 上記戻し巻バネ(11)は、その長腕部(11A)を操作レ
バー(12)に係止し、その短腕部(11B)をロッカアー
ム室(1)の外壁(1b)のバネ係止部(14)に係止し、上
記規制突起部(13)とバネ係止部(14)とを別体に構成
したことを特徴とするエンジンのデコンプ装置。 - 【請求項2】 ロッカアーム室外壁(1b)の上記バネ係
止部(14)は、戻し巻バネ(11)の短腕部(11B)の短
腕途中部(11b)と短腕先端部(11c)とを、各別に受
け止めて係止するように構成した請求項1に記載のエン
ジンのデコンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992079784U JP2580417Y2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | エンジンのデコンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992079784U JP2580417Y2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | エンジンのデコンプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637510U true JPH0637510U (ja) | 1994-05-20 |
JP2580417Y2 JP2580417Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=13699841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992079784U Expired - Fee Related JP2580417Y2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | エンジンのデコンプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580417Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5859911U (ja) * | 1982-07-08 | 1983-04-22 | 本田技研工業株式会社 | 四サイクルエンジンの始動用減圧装置 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP1992079784U patent/JP2580417Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5859911U (ja) * | 1982-07-08 | 1983-04-22 | 本田技研工業株式会社 | 四サイクルエンジンの始動用減圧装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2580417Y2 (ja) | 1998-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |