JPH0637051A - プラズマ装置 - Google Patents

プラズマ装置

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JPH0637051A
JPH0637051A JP20948992A JP20948992A JPH0637051A JP H0637051 A JPH0637051 A JP H0637051A JP 20948992 A JP20948992 A JP 20948992A JP 20948992 A JP20948992 A JP 20948992A JP H0637051 A JPH0637051 A JP H0637051A
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JP
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electrode
electrodes
plasma
upper electrode
processing chamber
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JP20948992A
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Yoichi Deguchi
洋一 出口
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対向する電極間で発生させるプラズマ密度を
均一化する。 【構成】 処理室1内の上部電極11は、絶縁材からな
る支持部材15、16によって複数の電極12、13、
14に絶縁分割されて構成され、これら電極12、1
3、14は各々対応する整合器34、35、36を介し
て接地されている。 【効果】 整合器34、35、36を調整するだけで、
各電極12、13、14の表面電位を個別に変化させて
プラズマ密度を均一化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】処理室内にプラズマを発生させるプラズ
マ装置は、例えば半導体製造における形成膜のエッチン
グを始めとして、CVD、アッシング、スパッタリング
などの処理を行う種々の装置において利用されている
が、このような装置に利用されるプラズマ装置において
は放電インピーダンスが非常に低いため、電極の表面電
位にわずかな差があってもプラズマが集中的に発生した
り、逆に発生しにくい部分が現れたりする。その結果、
電極間のプラズマ密度が不均一になり、例えばエッチン
グ装置においてそのような状態が生じると、部分的にエ
ッチング速度に差が出てしまい、歩留り低下の原因とな
る。このようなプラズマ密度の不均一による悪影響は、
他のCVD装置やアッシング装置、スパッタ装置にとっ
ても同様である。
【0003】これを防止するため、従来から処理室内の
プラズマを均一化するための技術が種々提案されてい
る。その例として例えば特開昭58−145100号公
報に開示された「プラズマ利用装置における高周波電極
への電力制御装置」や特開昭58−42226号公報に
開示された「プラズマ半導体製造装置」を挙げることが
できる。
【0004】前者は図7に示したように、処理室101
内の下方に設けられた電源電極102に対して、夫々共
通の高周波電源103の出力側に接続される複数のRF
供給端子104を設け、これら各RF供給端子104に
おけるバイアス電圧をプローブ105や計測器106で
検出し、この検出された結果に基づいてこれら各RF供
給端子104の電圧が全て等しくなるように設定するた
めの可変容量107を、各RF供給端子104と高周波
電源103との間に設けた構成になっている。
【0005】また後者は図8に示したように、互いに対
向した円形の電源電極111と接地電極112を持った
プラズマ半導体製造装置であって、これら各電極の直径
方向における電界強度分布を変化させるために、電源電
極111として、夫々径の異なるリング状の電極11
3、114、115を用い、これらを同心円上に絶縁物
116を介在させて配設し、各リング電極113、11
4、115に夫々に対応する高周波電力の導入端子11
7、118、119を接続し、これら各導入端子11
7、118、119に、夫々対応する高周波電源(図示
せず)を接続する構成を採っている。さらに処理室12
0内への処理ガスの供給は、接地電極112の中心に設
けられたガスノズル121によって行われるようになっ
ている。そして各導入端子117、118、119に接
続される各高周波電源を夫々個別に調整・制御して、各
リング電極113、114、115の電界強度分布を夫
々個別に変化させ、接地電極112周辺に行くにしたが
って処理ガス濃度が低下して反応速度が減少することの
補償を、そのような電界強度分布の個別変化によって行
うようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図7のよ
うに1つの電源電極102に対して複数のRF供給端子
104を設けても、電源電極102のRF供給端子10
4部近傍しか電力供給量の調整はできない。また電源電
極102に多数のRF供給端子104を接続すれば、そ
れだけ高周波電源103と電源電極102間の高周波電
力供給のための配線が複雑化し、またその合計長も長く
なるため、これら高周波電力配線からの輻射による周辺
機器への影響も生ずる。
【0007】また後者によれば、電源電極の数に対応し
て高周波電源が夫々別個に必要となるため、装置全体と
し大型化、複雑化する。しかも処理ガス濃度の低下に伴
う反応速度の減少に対応させて、個々の高周波電源の調
整・制御をすることは、制御パラメータが多いため、実
際上その操作が難しい。また上記従来技術と同様、高周
波電力の配線が多数存在することになるため、やはり輻
射の問題が生ずる。
【0008】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、高周波電力の供給線の数、長さが必要最小限の
下で、プラズマ密度を簡単に調整してこれを均一化でき
るプラズマ装置を提供して、上記問題の解決を図ること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、まず請求項1として、処理室内の上下に対向して電
極を設け、高周波電源によってこれら電極間にプラズマ
を発生させる装置において、上部電極を接地電極、下部
電極を電源電極とし、さらに上部電極は複数に絶縁分割
され、分割された各電極は夫々その表面電位を調整する
調整手段を介して接地されていることを特徴とする、プ
ラズマ装置を提供する。
【0010】ここで表面電位を調整する調整手段として
は、例えば可変容量、可変抵抗及び可変インダクタン
ス、さらにはそれらとコンデンサー等を組み合わせたイ
ンピーダンス調整のための整合器などが挙げられる。
【0011】さらに請求項1に記載のプラズマ装置にお
いて、分割された各電極間から処理ガスが処理室内に供
給される如く構成されたことを特徴とするプラズマ装置
を、請求項2として提供する。
【0012】
【作用】請求項1によれば、接地電極たる上部電極は絶
縁物を介して複数に分割され、しかも分割された各電極
は夫々調整手段を介して接地されているから、これら各
調整手段を適宜調整するだけで、各電極毎にその電極電
位を変化させて上部電極と下部電極間に発生させるプラ
ズマ密度を部分的に変化させることが可能である。
【0013】そのうえ分割された上部電極に接続される
配線は接地されるものであり、一方電源電極たる下部電
極への高周波電力の供給線は短く、しかも1つで済むか
ら、不要な輻射は少なく、電源電極と高周波電源との間
の配線も単純化できる。
【0014】また請求項2では、そのような請求項1の
作用をそのまま有しているが、さらに加えて、分割され
た各電極間を通して処理ガスが供給されるから、処理ガ
スが均等に下部電極に向かって供給され、プラズマ密度
の均一化が一層向上する。また処理ガスの均等供給によ
り、相乗的に調整手段による調整も容易となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
すると、以下の実施例はいずれもプラズマエッチング装
置に適用した例を示しいる。
【0016】図1は第1実施例の側面の断面を示してお
り、アルミ等の材質からなる接地された気密容器である
処理室1内の下方には、載置させるウエハなどの被処理
物5を適正温度に保つために、冷却流体、例えばヘリウ
ムガスなどの流路(図示せず)が内部に形成され、かつ
載置台を兼ねた円盤状の下部電極2が設けられている。
この下部電極2は上記処理室1外部でマッチング装置3
を介して高周波電源4の出力側と接続され、またこの下
部電極2自体は、処理室1外部に設けられたモータなど
の駆動機構6によって上下動自在に構成されている。
【0017】上記処理室1の側面には開口部7が設けら
れ、この開口部7の外方には、上下動して開口部7を開
閉自在なゲートバルブ8が設けられ、さらにこのゲート
バルブ8の外方には、上記被処理物5を開口部7から上
記処理室1内に搬入、搬出するための搬送装置(図示せ
ず)が設けられている。また上記処理室1の底面には、
真空ポンプなどの排気手段に通ずる排気管9が設けられ
ている。
【0018】また上記処理室1内の上方には、接地電極
となる上部電極11が設けられており、この上部電極1
1は、図1、図2に示したように、下面側に円形の凹部
を有する円盤状の電極12、13及び円盤状の電極14
によって構成されており、電極12の凹部内に電極13
が適当なギャップを保持して、例えば2mmの間隔で収納
され、さらに電極13の凹部内に電極14も適当なギャ
ップを保持して、例えば2mmの間隔で収納されている。
そして上記電極13は上記電極12の凹部と上記電極1
3の上面との間にセラミック等の絶縁物からなる環状の
支持部材15を設けることによって、また電極14も、
同じくセラミック等の絶縁物からなる環状の支持部材1
6を電極13の凹部と電極14の上面との間に設けるこ
とによって、夫々支持されている。従って各電極の上下
間、側面間のギャップは、これら支持部材15、16に
よって維持されている。
【0019】また上記各電極12、13、14の内部に
は、ガス流路17が夫々放射状に形成され、その吹き出
し口18は図3に示したように、各電極12、13、1
4の下面において環状に配されている。さらに各支持部
材15、16にも、その半径方向に導入孔19が夫々複
数穿設されている。
【0020】本実施例においては、処理ガス、例えばC
4、CHF3などのエッチング反応ガスの処理室1内へ
の供給は、処理室1の上面に貫設されたガス供給管21
よってなされる。即ち、このガス供給管21は処理室1
の上面を貫通し、さらに上記電極12、13を貫通し
て、その端面は上記電極14の上面に達している。そし
て上記ガス供給管21と上記各電極12、13、14と
が接触する部分には、セラミックとOリングとの組合わ
せからなり上記ガス供給管21の外周に設けられた封止
体22が介在し、上記ガス供給管21と上記各電極1
2、13、14との間の絶縁が図られている。もちろん
上記ガス供給管21の処理室1上面の貫通箇所にも絶縁
封止処理が施されている。
【0021】そして上記封止体22の外周には、上記ガ
ス供給管21内に通ずる透孔23が多数穿設されてお
り、これら各透孔23は、上記ガス供給管21と上記電
極12、13との貫通箇所、及び上記電極14との当接
箇所で、夫々各電極12、13、14内のガス流路17
と接続されている。従って上記ガス供給管21から供給
される処理ガスは、これらガス流路17を通じて各電極
12、13、14の下面にある上記吹き出し口18から
下部電極2に向かって供給される。また上記透孔23
は、上記各電極12、13、14上下間のギャップの部
分にも位置し、この透孔23を通じて上記各電極12、
13、14上下間のギャップに供給された処理ガスも、
上記支持部材15、16の各導入孔19を通じて、上記
各電極12、13、14間の側面ギャップを経て処理室
1内の下部電極2に向かって供給される。
【0022】上記各電極12、13、14には、各々に
対応する端子31、32、33が夫々独立して接続され
ており、さらにこれら各端子31、32、33には各々
に対応する各整合器34、35、36が接続されてい
る。これら各整合器34、35、36は同一構成であ
り、可変誘導コイル37と容量38によって構成される
ものである。
【0023】そして上記各整合器34、35、36は1
本の接地用ケーブル39に接続され、上部電極11はこ
の接地用ケーブル39を介して高周波電源4の接地側に
接続され、そこから共に接地されている。
【0024】本実施例は以上のように構成されており、
被処理物5の半導体ウエハにエッチング処理を施す場
合、まずゲートバルブ8を開いて搬送装置(図示せず)
によって、被処理物5を処理室1内に搬入して下部電極
2の上の所定の位置に載置させる。搬送装置は真空排気
可能な予備真空室内に設けられ、ゲートバルブ8の開閉
はこの予備真空室内を処理室内と同一の真空度状態にし
てから行われる。
【0025】次にガス供給管21から処理ガスたるエッ
チング反応ガス、例えばCF4が100SCCM、処理
室1内に供給される。このときエッチング反応ガスは、
ガス供給管21から透孔23を経て、各電極12、1
3、14内の各ガス流路17を通して吹き出し口18か
ら被処理物5に向かって供給される。またそれと同時に
透孔23から各電極12、13、14の上下間のギャッ
プに放出されたエッチング反応ガスも、支持部材15、
16の導入孔19を経て、各電極12、13、14間の
側面ギャップを通って被処理物5に向かって供給され
る。従って、被処理物5上にはエッチング反応ガスが均
等に供給されている。またこのときの排気は排気管9を
通じて行われる。
【0026】そして処理室1内の内圧力を一定圧力、例
えば0.5torrに保ち、高周波電源4によって、例
えば周波数が13.56MHzの高周波電力を下部電極
2に印加して、上部電極11と下部電極2との間にプラ
ズマ40を発生させ、被処理物5にエッチングを施す。
【0027】このようにしてエッチングされた被処理物
5の結果を分析し、プラズマの不均一から生じたエッチ
ング速度の差異によるオーバエッチング等が検出されれ
ば、その発生箇所を特定して、それに応じて適宜整合器
34、35、36を調整することにより、各電極12、
13、14毎のインピーダンス特性を個別に変化させて
各電極12、13、14の表面電位を調整し、上部電極
11と下部電極2間に発生するプラズマを均一にするこ
とができる。
【0028】この場合、そのように調整する作業が整合
器34、35、36の調整で済み、特に高周波電源4を
制御する必要はないから、調整操作が簡単である。なお
下部電極2も上下動自在であるから、上部電極11に対
する距離も必要に応じて変えることができる。
【0029】そして上部電極11は接地電極であり、分
割された各電極12、13、14からの配線は接地ルー
トであるから、不要な輻射も少なく、また図1のように
途中で1本の接地ケーブル39にまとめることも可能で
あって、配線がさほど複雑化しない。従ってパーツ数も
低減でき、その分装置全体もコンパクトにできる。
【0030】さらにまた上部電極11の構成についてみ
れば、これを構成する各電12、13、14間のギャッ
プの維持は、支持部材15、16に拠っているが、これ
ら各支持部材15、16は各々電極12、13の各凹部
と電極13、14の各上面との間に位置しているので、
各電極の支持が容易である。しかもこれら各支持部材1
5、16は被処理物5に対して直接対峠しておらず、ま
た各電極12、13、14間の側面ギャップにもエッチ
ング反応ガスが流れているから、プラズマによる支持部
材15、16に対するスパッタのおそれはなく、エッチ
ング最中に処理室1内が汚染されることもない。
【0031】上記実施例では、上部電極11は3つの電
極12、13、14によって構成されていたが、必要に
応じて、また処理するウエハなどの径の大きさに対応さ
せて、それ以上の数の電極に分割構成してもよい。従っ
て例えば半導体ウエハの径が大きくなっても、適切に対
処できる。
【0032】次に第2実施例について説明すれば、本実
施例は方形のLCD等の角状基板の処理に対応させるた
めに、上部電極、下部電極の平面形態をそれに合わせて
夫々四角形としたものである。
【0033】即ち、その要部を図4、図5に基づき説明
すれば、被処理物たるLCD基板51を載置する下部電
極52は、平面形態が四角形であり、この下部電極52
はマッチング装置53を介して高周波電源54に接続さ
れている。
【0034】一方上部電極は55は、この下部電極52
の形態に対応して、下面側に四角形の凹部を有する方形
板状の電極56、57、及び方形板状の電極58によっ
て構成されており、上記第1実施例と同様にして、電極
56の凹部内に電極57が絶縁部材(図示せず)を介し
て収納、支持され、さらに電極57の凹部内に電極58
が絶縁部材(図示せず)を介して収納、支持され、各電
極56、57、58の上下間、並びに側面間には、適当
なギャップが保持されている。
【0035】これら各電極56、57、58には、各々
に対応する端子59、60、61が夫々独立して接続さ
れ、さらに各端子59、60、61には各々に対応する
整合器62、63、64が接続されている。そしてこれ
ら各整合器62、63、64は1本の接地用ケーブル6
5に接続され、上部電極55はこの接地用ケーブル65
によって高周波電源54の接地側に接続され、そこから
共に接地されている。
【0036】また処理ガスの供給経路も第1実施例と同
様であり、ガス供給管66から供給される処理ガスは、
上記各電極56、57、58の内部に形成されたガス流
路(図示せず)、並びに上記各電極56、57、58間
の上下間ギャップに配された絶縁部材の導入孔(図示せ
ず)から、下部電極52に向かって供給されるようにな
っている。そして本実施例における吹き出し口67は、
図5に示したように、上記各電極56、57、58の下
面側形態に沿って、方形に配されている。
【0037】以上のように構成した下部電極52と上部
電極55を有する第2実施例によっても、処理ガスは下
部電極52の上に載置されたLCD基板51に向かって
均等に供給され、また各整合器62、63、64を夫々
別個に調整して、各電極56、57、58毎のインピー
ダンス調整が個別に行える。従って、方形のLCD基板
51を処理するにあたり、必要に応じて適宜各電極5
6、57、58の表面電位変化させてプラズマ密度を均
一化した状態でこれを実施できるものである。またその
他第1実施例で得られた同一の作用効果も得られる。
【0038】次に第3実施例について説明すると、本実
施例では上部電極をさらに細分化して、より部分的、局
所的な調整を可能とした例である。
【0039】即ち図6に示したように、処理室71内の
上方に設ける上部電極72は、小さい方形(周辺部に位
置するものについてはその形状に応じて適宜円弧の周縁
部分を有する形態)の電極を、その隣接する他の電極と
は絶縁部材74で画するようにして、これらを多数配設
することによって構成されている。そして処理室71内
への処理ガスの供給は、処理室71の側方に設けたガス
供給管75によってなされるようになっている。
【0040】一方下部電極76は前出第1実施例と同様
な構成であり、その形態は円盤形状であって、またマッ
チング装置77を介して高周波電源78の出力側に接続
されている。
【0041】而して細分化された各電極の接続状況につ
いて説明すると、例えば上記上部電極72の中央直径方
向に配設されている電極81、82、83、84につい
ていえば、これら各電極81、82、83、84からの
各接続線に、夫々調整抵抗85、86、87、88を介
在させ、これらを結合器89でまとめ、この結合器89
から整合器90を経て接地用ケーブル91で高周波電源
78の接地側に接続するようにしてある。
【0042】上記各調整抵抗85、86、87、88は
本実施例では高周波抵抗を使用しており、その値は、予
め分析したプラズマ密度によって設定される。なお一般
的に周辺部はプラズマ密度が薄くなるため、上部電極7
2の周辺部に位置する電極84に接続する調整抵抗88
については、敢えてこれを設けず、そのまま電極84を
整合器90に接続するようにしてもよい。また各調整抵
抗85、86、87、88はこれを可変抵抗としてもよ
い。
【0043】本実施例は以上のように構成され、上部電
極72を構成している各電極81、82、83、84等
は上述の第1、第2の実施例よりもさらに細分化されて
いるから、各調整抵抗85、86、87、88並びに整
合器90の調整によって、上部電極72に対してより部
分的、局所的なインピーダンス調整が行え、その表面電
位を変化させることができる。従ってプラズマの不均一
な部分が微小であっても、これに対処して均一化させる
ことが可能である。
【0044】もちろんそのように細分化された各電極の
数に応じて配線が多くなるが、これらの配線は接地ルー
トであるから、不要な輻射もなく、また図6に示したよ
うに1本の接地用ケーブル91にまとめることができ
る。
【0045】なお上記第3実施例は、上部電極72及び
下部電極76の平面形態が円形のものについて適用した
例であったが、無論LCD等の角状基板に対応させて、
上部電極、下部電極の平面形態を夫々四角形とし、その
上部電極を全て方形の電極に細分化してもよい。
【0046】上記実施例は、いずれもプラズマエッチン
グ装置に適用した例を示したが、これに限らず、本発明
はCVD装置やアッシング装置、スパッタ装置に適用す
ることができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1によれば、接地電極たる上部電
極は、絶縁物を介して複数に分割され、しかも分割され
た各電極はそれぞれ調整手段を介して接地されているか
ら、各電極毎にその表面電位を調整して、プラズマを均
一化することができる。また分割された上部電極に接続
される配線は接地されるものであるから、そのように分
割しても配線回りはさほど複雑化せず、また不要な輻射
も少ないものである。
【0048】請求項2では、請求項1によって得られる
効果はこれをそのまま具有し、さらに処理ガスが均等に
下部電極に向かって供給されるから、プラズマの均一化
が一層向上する。また請求項1の作用と相まって相乗的
に調整手段による調整も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の側面の断面を示す説明図
である。
【図2】本発明の第1実施例で用いた上部電極及び下部
電極の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例で用いた上部電極の底面図
である。
【図4】本発明の第2実施例で用いた上部電極及び下部
電極の配線周りを示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例で用いた上部電極の底面図
である。
【図6】本発明の第3実施例の構成の概略を示す説明図
である。
【図7】従来技術の縦断面の説明図である。
【図8】従来技術の縦断面の説明図である。
【符号の説明】 1 処理室 2 下部電極 4 高周波電源 11 上部電極 12、13、14 電極 15、16 支持部材 34、35、36 整合器 39 接地用ケーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内の上下に対向して電極を設け、
    高周波電源によってこれら電極間にプラズマを発生させ
    る装置において、上部電極を接地電極、下部電極を電源
    電極とし、さらに上部電極は複数に絶縁分割され、分割
    された各電極は夫々その表面電位を調整する調整手段を
    介して接地されていることを特徴とする、プラズマ装
    置。
  2. 【請求項2】 分割された各電極間から処理ガスが処理
    室内に供給される如く構成されたことを特徴とする、請
    求項1に記載のプラズマ装置。
JP20948992A 1992-07-15 1992-07-15 プラズマ装置 Withdrawn JPH0637051A (ja)

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