JPH0636955B2 - 精密鋳造用模型の脱ろう方法 - Google Patents

精密鋳造用模型の脱ろう方法

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JPH0636955B2
JPH0636955B2 JP16213587A JP16213587A JPH0636955B2 JP H0636955 B2 JPH0636955 B2 JP H0636955B2 JP 16213587 A JP16213587 A JP 16213587A JP 16213587 A JP16213587 A JP 16213587A JP H0636955 B2 JPH0636955 B2 JP H0636955B2
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resin
closed container
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drainage
container
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光秋 杉田
佑介 古居
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/02Sand moulds or like moulds for shaped castings
    • B22C9/04Use of lost patterns
    • B22C9/043Removing the consumable pattern

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、精密鋳造法で用いる模型を形成しているワ
ックスなどの樹脂を、耐火砂などの耐火物粒で覆って鋳
型を形成した後に溶出させる方法に関するものである。
従来の技術 周知のようにロストワック法と称されている精密鋳造法
は、ワックスによって得るべき鋳造品とほぼ同一形状の
模型を形成し、その模型を耐火物スラリに浸漬した後に
耐火砂をふりかけ、しかる後に耐火砂によってバックア
ップするか、もしくはコーティング層を厚く形成し、つ
いで模型を形成している樹脂を除去して鋳型を得るとと
もに、その鋳型内に注湯して鋳造品を得る方法である。
このような過程を経る鋳造法のうち、樹脂模型を形成し
ている樹脂を溶出させる脱ろう方法として、従来、オー
トクレーブを使用する方法や熱衝撃による方法などが知
られているが、操作性や公害防止などの観点からオート
クレーブによる方法が一般的となってきている。この脱
ろう方法は、例えば特開昭59−199030号公報に
記載されているように、耐火物粒で覆った樹脂模型をオ
ートクレーブ(密閉容器)内に収容し、その状態で高温
蒸気をオートクレーブ内に供給することにより、蒸気の
熱で樹脂を溶融する方法である。したがってこの方法で
は、蒸気が凝縮することによるドレイン水と加熱溶融し
た樹脂とが排出されることになるが、従来一般には、こ
れらを一律に排液槽に回収していた。
また溶け出した樹脂を回収し再利用するために、ドレイ
ン水とワックスとの混合液を凍結し、その状態で真空雰
囲気とすることにより、水分を昇華させる方法が例えば
特開昭56−139253号によって提案されている。
発明が解決しようとする問題点 上述のようにオートクレーブによって脱ろうを行なう場
合、蒸気の供給を開始した直後は全体の温度が未だ低い
ために蒸気が凝縮して多量のドレインを生じ、またワッ
クスが溶融し始めた後は、ワックスが潜熱を奪うために
蒸気が凝縮し、したがってオートクレーブからはドレイ
ン水とワックスとの混合液が排液として生じる。この排
液からワックスを回収する場合には、上記の特開昭56
−139253号による方法を採用することも可能であ
るが、この方法は回収コストがかかるために、ワックス
の価格と比較した場合、実用上のメリットが低く、その
ため多くの場合、排液は環境を害さないよう焼却処理し
ている。しかしながら処理すべき排液は多量に水を含ん
でいるために、多量の燃料を要し、処理コストおよび時
間が嵩む問題があった。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、脱
ろうに伴って生じる排液の処理を容易に行なうことので
きる脱ろう方法を提供することを目的とするものであ
る。
問題点を解決するための手段 この発明は、上記の目的を達成するために、耐火物粒で
覆った樹脂模型を密閉容器内に配置するとともにその密
閉容器内に高温蒸気を供給することにより前記模型を形
成している樹脂を溶出させるにあたり、前記密閉容器に
対する高温蒸気の供給を開始した後、所定の条件を満す
までは、密閉容器からの排液を第1容器に流出させ、か
つ前記所定の条件を満した後は、密閉容器からの排液を
第2容器に流出させることを特徴とする方法である。
なお、この発明の方法では、排液を第2容器に排出させ
るための条件として、所定の時間の経過や温度もしくは
圧力が所定の値に達することを採用することができる。
作 用 この発明の方法においても、高温蒸気の供給開始当初
は、全体の温度が低くなっているために蒸気が凝縮して
多量のドレインが生じるが、この時点では、密閉容器か
らの排液は第1容器に排出され、したがって第1容器に
はドレイン水が溜る。蒸気の供給開始後、予め定めた時
間が経過し、もしくは温度や圧力が所定の値に達するな
どの条件が満足されると、密閉容器からの排液は第2容
器に排出される。この時点では、模型を形成している樹
脂の溶解が始まっており、したがって樹脂を主体とした
排液は、第2容器に回収される。すなわちこの発明の方
法では、ドレイン水と樹脂とが分離されて回収される。
実施例 つぎにこの発明の方法を実施例に基づいて説明する。
まずこの発明の方法を実施するために使用する設備につ
いて簡単に説明すると、第1図はその一例を示す系統図
であって、樹脂模型1を収容してその脱ろうを行なう密
閉容器2は、固定された基体部3と昇降装置4によって
上下動させられるとともに旋回式蓋締め装置5によって
基体部3に対して連結一体化される蓋部6とから構成さ
れている。その基体部3の内部には、樹脂模型1を湯口
を下にして載せる網目構造の積載台7が基体部3の開口
端とほぼ同一高さに設けられるとともに、その積載台7
の下側に受け皿8が配置されており、その受け皿8の最
下部に形成した回収口9に排液回収配管10が接続さ
れ、その配管10は密閉容器2の外部に引き出されてい
る。また基体部3の底部にはドレイン口11が形成さ
れ、ここにドレイン配管12が接続されている。
前記排液回収配管10は、電気的に切換制御される三方
切換弁13に排液トラップ14を介して接続されてお
り、その三方切換弁13のうちの第1の排出口は集水枡
15に接続され、また他の排出口は樹脂廃棄槽16に接
続されている。さらに前記集水枡15には、前記ドレイ
ン配管12がドレイントラップ17を介して接続されて
いる。
脱ろうのための高温蒸気を供給するためのボイラ18は
電気的にオン・オフ制御される仕切弁19を介して基体
部3に接続されている。これに対して密閉容器2の内部
の圧力を抜くための放圧管20が設けられており、この
放圧管20は電気的にオン・オフ制御される開閉弁21
を介してサイレンサ22に接続されている。そして基体
部3には内部温度を検出するための熱電対23が取付け
られ、この熱電対23は制御盤24に接続されている。
なお、前記三方切換弁13および仕切弁19ならびに開
閉弁21は制御盤24に接続されて制御盤24からの出
力信号によって動作するようになっている。また密閉容
器2および排液回収管10の配管系統は、第1図に破線
で示すように断熱材25によって断熱被覆されている。
上記の装置による脱ろうは、耐火砂などで覆った樹脂模
型1をその湯口が下側となるよう前記積載台7の上に載
せ、その状態で蓋部6を基体部3の上に被せて蓋締め装
置5によって両者を連結一体化し、ついで前記仕切弁1
9を開いてボイラ18から高温蒸気を密閉容器2の内部
に供給する。この高温蒸気による密閉容器2の内部のヒ
ートパターンは第2図の通りであり、また内部圧力のプ
ロフィールは第3図の通りであり、内部圧力が所定の圧
力(例えば3Kg/cm2)に達した時点で仕切弁19を閉
じるとともに開閉弁21を開いて放圧する。
第2図におけるI期が昇圧過程であり、この間では、密
閉容器2や樹脂模型1などの全体が冷えているために、
蒸気が凝縮して多量のドレインが生じる。またII期が実
質的な脱ろう過程であって、密閉容器2の内部が例えば
150〜170℃程度の温度に維持され、模型を形成し
ているワックスが溶融する。そしてIII期が放圧過程で
あって、内部温度および圧力が共に低下する。
この発明の方法は、上述したサイクルにおいて前記三方
切換弁13を切換制御する方法であって、第2図におけ
る昇温過程(I期)の間は三方切換弁13を集水枡15
に連通させ、脱ろう過程(II期)では三方切換弁13を
樹脂廃棄槽16に連通させる。このような切換制御は、
時間をパラメータとして行なうことができる。すなわち
第2図に示すI期の時間は、密閉容器2や樹脂模型1な
どの全体の熱容量によって決まり、実験的に知ることが
できるから、実験で得たデータに従って三方切換弁13
を切換えればよい。また三方切換弁13を樹脂廃棄槽1
6側に切換える時点での密閉容器2の内部温度および圧
力も、実験的に知ることができるので、時間をパラメー
タとせずに温度または圧力をパラメータとして三方切換
弁13の切換制御を行なうこともできる。
したがって蒸気の供給開始当初から昇温過程で生じるド
レイン水は、受け皿8および排液回収配管10と、ドレ
イン配管12を介して集水枡15に排出される。また密
閉容器2の内部温度が高くなった後の脱ろう過程では、
排液回収配管10が三方切換弁13によって樹脂廃棄槽
16に連通させられるから、溶融したワックスは、受け
皿8から排液回収配管10および三方切換弁13を通っ
て樹脂廃棄槽16に排出される。
すなわちこの発明では、ドレイン水とワックスとが時間
的にずれて排出されることを利用して両者が異なる箇所
に排出されることになるので、ドレイン水と樹脂とを分
離して回収することができる。その結果、焼却処理すべ
き排液は樹脂が大半であって、極く僅かドレイン水が混
入したものとなるので、その量が少ないうえに常温で固
型となり、そのため運送および焼却処理が容易になる。
なお、第1図に示すようにワックスの排出系統を断熱被
覆してあれば、ワックスが排出過程で固化することを防
止でき、その結果、配管の閉塞やそれに伴うメンテナン
スの必要性、さらには熱容量の増大などの不都合を解消
することができる。
発明の効果 以上の説明から明らかなようにこの発明の方法によれ
ば、密閉容器に対する高温蒸気の供給の開始後所定の条
件を満すまでは第1容器に排液を排出させ、その条件を
満した後は第2容器に排液を排出させるから、蒸気の凝
縮によるドレイン水と模型の溶融による樹脂とを分離し
て回収することかでき、その結果、処理すべき排液が樹
脂を主体とするものとなってその量が少なくなるために
処理を容易かつ安価に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法を実施するための設備の一例を
示す系統図、第2図はそのヒートパターンを示す線図、
第3図は内部圧力プロフィールを示す線図である。 1……樹脂模型、2……密閉容器、8……受け皿、10
……排液回収配管、12……ドレイン配管、13……三
方切換弁、15……集水枡、16……樹脂廃棄槽、18
……ボイラ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐火物粒で覆った樹脂模型を密閉容器内に
    配置するとともにその密閉容器内に高温蒸気を供給する
    ことにより前記模型を形成している樹脂を溶出させるに
    あたり、 前記密閉容器に対する高温蒸気の供給を開始した後、所
    定の条件を満すまでは、密閉容器からの排液を第1容器
    に流出させ、かつ前記所定の条件を満した後は、密閉容
    器からの排液を第2容器に流出させることを特徴とする
    精密鋳造用模型の脱ろう方法。
  2. 【請求項2】前記条件が、予め定めた時間が経過するこ
    と、もしくは温度または圧力が予め定めた値に達するこ
    とのいずれかであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の精密鋳造用模型の脱ろう方法。
JP16213587A 1987-06-29 1987-06-29 精密鋳造用模型の脱ろう方法 Expired - Lifetime JPH0636955B2 (ja)

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