JPH063673Y2 - 走行表示体における道路の表示機構 - Google Patents

走行表示体における道路の表示機構

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JPH063673Y2
JPH063673Y2 JP40163290U JP40163290U JPH063673Y2 JP H063673 Y2 JPH063673 Y2 JP H063673Y2 JP 40163290 U JP40163290 U JP 40163290U JP 40163290 U JP40163290 U JP 40163290U JP H063673 Y2 JPH063673 Y2 JP H063673Y2
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gear
shaft
road
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plate
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雅巳 古川
志郎 星野
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Tomy Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】本考案は、操作者が運転台の計器類を見な
がら運転操作をすることができる車の運転操作玩具に係
り、特に車の走行状態が前面スクリーンに映写される機
能を備えた走行表示体における道路の表示機構に関する
ものである。
【0002】そして、本考案の目的とするところは、走
行表示体に規則的に蛇行する道路を自動車が走行してい
るように表示することができ、もって自動車の運転台に
座しているような臨場感を満喫することができる走行表
示体における道路の表示機構を提供することにある。
【0003】以下、本考案に係る走行表示体における道
路の走行表示機構の構成等を図に示す実施例によって詳
細に説明する。
【0004】図7は運転操作玩具を前面から見た外観斜
視図で、これにより全体の構成を概略説明すると、1は
ケーシング、2はケーシング前面右側に配設した走行表
示部としての不透明部材からなるスクリーンである。ス
クリーン2にはケーシング1の内部から車3と道路巾を
示す道路4がランプ5により映写されている。ケーシン
グ1の前面左側には、計器表示部として、速度計6,回
転計7,走行距離計8,燃料表示計9などの模擬計器類
が設けられている。上記計器類の手前には、操作部とし
て、スクリーン2上の車3を操作するハンドル10と、
前記ランプ5を点滅させるキー形状をした電源スイッチ
操作摘み11と、前記走行距離計8及び燃料表示計9を
ゼロに戻すリセットレバー12とが設けてある。そし
て、スクリーン2の手前に延びている突出部13の上面
には、前後方向に形成した長孔14からシフトレバー1
5が突出し、その先端には把手部16が設けられてい
る。
【0005】まず、スクリーン2に映出した道路4は、
シフトレバー15をその側部の目盛N,1,2,3,4
に沿って手前から前方に徐々に移動させることにより、
スクリーン2の上から下に移動し、かつ移動スピードも
シフトレバー15の移動量に対応して徐々に増加する。
しかも、このとき道路4をスクリーン2に映出すランプ
5が移動するので、道路4は蛇行しながら移動する。
【0006】一方、車3はハンドル10の操作と連動し
て左右に移動するので、前述の如く手前に移動する道路
4に入っておれば、道路4上を車3が走行しているよう
に見える。そして、車3が道路4からはみ出さない限
り、道路4の移動と連動している計器類の1つである走
行距離計8の数字が増加する。逆に、ハンドル10の操
作を誤り車3が道路4からはみ出すと、ランプ5が点滅
し、走行距離計8の数字がカウントしなくなる。
【0007】つぎに、計器表示部における回転計7は、
所定の立上り曲線を描いて多数の孔17が断続的に開設
してあり、その後側に着色表示板18(図1参照)が回
動可能に配設してあって、これが前記シフトレバー15
の操作と連動し、スピードが速くなるに伴って回転計7
のより多くの孔17に着色表示板18が現れることによ
り、あたかもエンジンの回転数を示す指針が動いている
ように表示できるものである。
【0008】また、デジタル式速度計6は3桁の数字に
より構成され、その1の位は口の字型セグメントで、1
0の位は日の字型セグメントで、100の位は1の字型
セグメントでそれぞれ形成する複数の長孔19…を有す
る。そして、その後側には前記着色表示板18と一体の
着色表示板20が配設してあって、これもシフトレバー
15の操作と連動する、すなわち道路4のスピードが速
くなるに従い、速度計6の10と100の各位の数字を
増加表示するようになっている。なお、1の位のセグメ
ントは後側の固定着色板(図示省略)に遮蔽され、常時
0を表示するものである。また、スピードが上がり所定
スピードを超えたときは着色表示板20によりターボ表
示計21が表示されるようにしてある。
【0009】さらに、燃料表示計9には多数の長孔22
…が上下に列設され、その後側には着色表示板23が配
設してある。これは、電源スイッチの操作摘み11をO
Nにしてモータ24(図2)を駆動し、前記着色表示板
23が経時的に下動することによって燃料消費が推移す
る状態を表示すると共に、着色表示板23が下り切った
所で停止するようにしたタイマ機能を備えたものであ
る。
【0010】以下、各部の構造を更に詳細に説明する。
【0011】まず、走行表示部における道路4の表示機
構につき説明する。
【0012】図2に示すように、ケーシング1内にはス
クリーン2の後方に回転ドラム30が配設されており、
この回転ドラム30の周面には、道路4をスクリーン2
に映し出すための長方形の透視孔31が、多数間欠的に
かつ、平行に開設されている。この回転ドラム30には
その一方の周縁に歯車の歯32が刻設され、これにはモ
ータ24より伝達駆動される歯車33が噛合しており、
シフトレバー15を操作することにより、駆動機構を介
して緩急自在に回転する。回転ドラム30内には、アー
ム34の一端に支持されたランプ5が位置しており、ア
ーム34の他端には、支持片36の凹部37に摺動自在
に支持された腕片35を有する連結板38を介して可動
リンク39が連結され、さらに可動リンク39の端部に
はL型状の揺動レバー40の基端が支点44にて軸支さ
れている。揺動レバー40の先端には、係合ピン41が
突設され、この係合ピン41は、環状カム42(図2)
にばね43の作用により係合している。
【0013】上記環状カム42はモータ24によって駆
動されるが、これは大小1組のカム部材を互いに嵌合し
た2重軸構造からなっている。すなわち、図3に示すよ
うに外側のカム部材は歯車45の一側にボス部46を突
設し、その先端周縁にカム突起47を形成する一方、内
側のカム部材も歯車48の一側にカム突起49を設けた
ボス部50を突設している。上記の各カム突起47,4
9の形状は外側の突起47が内側の突起49より巾広い
突起となっている。そして、内側の歯車48は外側の歯
車45より歯数が少ないため早く回転し、それ故、外側
の凹部47aに対して内側の突起49が均等に突出する
よう周回するものである。
【0014】従って、環状カム42に係合する前記揺動
レバー40の係合ピン41は、内外のカム突起47,4
9が定速で回転することから、スクリーン2には道路4
が規則的に蛇行して移動し、車3が走行している如く表
示することができる。
【0015】次に車3の移動機構について説明する。図
1に示すように、ケーシング1内に挿通しているハンド
ル10は、その軸51の先端偏心部が取付板52を介し
てピン53により作動レバー54に連結している。該作
動レバー54は、途中で所定方向に折れ曲がっており、
その先端は連結ピン55により連結リンク56の一端と
連結している。連結リンク56の他端部にはピン57が
突設され、一端を本体フレームに立設した支軸58によ
り枢支した回動アーム59には、その途中に設けた長孔
60に前記ピン57が枢支されている。回動アーム59
は上方へ折り曲げられ、その先端には車3を蛍光塗料に
より描いた黒板61を設け、該黒板61をスクリーン2
の傾斜と平行に傾斜させ、前記回転ドラム30の手前に
位置して立設するようにしている。
【0016】従って、回転ドラム30内のランプ5が点
灯すると道路4があらわれると共に、車3がスクリーン
2を通して見えるから、ハンドル10を操作して車3を
道路4内に入るよう操作することができる。
【0017】そこで、車3が道路4からはみ出したとき
これを検出する検出機構につき説明する。ハンドル10
の操作を誤り車3が道路4からはみ出すと、走行距離計
8の数字が停止するので、速やかに車3を道路4内へ戻
す必要がある。この車3のはみ出しを検知する検出機構
は、前記アーム34と連結リンク56の間に設けられ
る。
【0018】前記ランプ5を設けたアーム34の他端と
前記連結リンク56の他端にはそれぞれピン70,71
が突設されており、アーム34とリンク56とは、連結
リンク56のピン71に一端を枢支し、他端には長孔7
2を形成してアーム34のピン70を遊嵌させた揺動リ
ンク73によって連結されている。この揺動リンク73
の中間部には、リンク74の一端がピン75により枢支
されている。該リンク74の他端には、軸ピン76によ
り一端部を本体フレームに枢支された揺動板77が設け
られ、その他端部は軸78により枢支されている。この
軸78の両側には、所定の間隔をおいて作動ピン79,
79が設けてあり、かつ軸79から一方に離間した下端
部に歯車軸80の一端が当接している。
【0019】上記歯車軸80には間隙部81を設けて2
個の歯車82,83が軸着しており、該歯車軸80は本
体フレームに開設した軸孔84に軸方向に摺動自在に挿
入されており、かつコイルバネ85を介して歯車軸80
の端部と前記揺動板77の一側下端部を所定のばね力に
より接触するようにしている。
【0020】しかして、揺動板77が傾いていない中立
位置にあるとき、上記一対の歯車82,83の中間間隙
部81にはモータ24の駆動により回動する歯車86が
位置し、この歯車86は揺動板77が軸78を支点とし
て左または右に若干回動し、それに伴い歯車軸80が上
下動すると、歯車82,83が何れかに噛合して歯車軸
80が回動する。そして、歯車軸80の下端には偏心カ
ム87が軸着してあり、これが歯車軸80と一体に回転
するとき、接点88の一方の可動接触片89を弾いて接
点88を開閉させるもので、これによってランプ5が点
滅するのである。
【0021】このようにランプ5の点滅により車3が道
路4からはみ出したことを検知する検知機構は、つぎの
ように機能するものである。
【0022】すなわち、車3が蛇行している道路4から
はみ出さないということは、揺動リンク73の中間部の
ピン75が移動せず、常時静止するようにハンドル10
を操作することである。というのは、ハンドル10をな
んら操作しないでいると、ランプ5はアーム34によっ
て左右に移動し、それ故道路4が蛇行するので、車3は
道路4からはみ出す。また、ハンドル10を誤って操作
するときも、車3は道路4からはみ出す。このように道
路4からはみ出す車3の移動は、上記揺動リンク73の
中間のピン75の動きとして現れるからである。そこ
で、ランプ移動アーム34のピン70が右または左へ移
動するとき、ハンドル10を操作して、それと反対の方
向へ同じ移動量だけピン71を移動させると、車3は道
路4からはみ出さず、中間のピン75も静止したままで
ある。従ってリンク74及び揺動板77は作動せず、回
転する歯車86は歯車82,83の間隙部81に位置す
るので、歯車軸80は回転しない。
【0023】これに対し、ハンドル10の操作を誤る
と、揺動リンク73の上下のピン70,71は互いに反
対方向にかつ、同じ移動量だけ移動せず、従って上下の
ピン70,71のいずれかが支点となって、揺動リンク
73は揺動し、中間のピン75も揺動する。それによ
り、リンク74を介して揺動板77は軸78を支点とし
て揺動し、それに伴って歯車軸80は若干上下動する。
このとき、回転中の歯車86は上下の歯車82,83の
いずれかと噛み合い、歯車軸80を回転させるので、偏
心カム87が回転し、接点88が開閉してランプ5は点
滅し、車3が道路4からはずれたことを表示するもので
ある。
【0024】次に、燃料表示をするタイマ機構について
図2を参照して説明する。上記タイマ機構はケーシング
1内に配設した前記モータ24により駆動され、従動側
端部に設けられた前記着色表示板23を作動させ、計器
表示部の燃料表示計9を表示するものである。
【0025】まず、モータ24の駆動軸100にはピニ
オン101が固定され、これには中間軸102の一端に
設けた歯車103が噛合し、また、中間軸102の他端
に設けた小歯車104には燃料表示用の着色表示板23
を作動するための第1の歯車105が噛合している。第
1の歯車105は軸106の一端に設けられ、他端には
ウオーム107が設けられている。該ウオーム107に
は軸108の一端に設けた歯車109を噛合させると共
に、他端にはウオーム110を固定し、このウオーム1
10は軸111の一端に設けた歯車112を噛み合わ
せ、他端に設けたピニオン113を燃料表示用の着色表
示板23に連結した可動部材114の一部である側板1
15の一側縁に刻設したラック116に噛合させてい
る。該可動部材114は前記側板115の中心部より下
部に向かって切り欠いた凹部118を有し、更に該凹部
118の上縁から側板外面に向かって斜面119を備え
ている。また、横板117の先端にはピン120が突設
されて、着色表示板23の係合凹部23aに係合してい
る。
【0026】着色表示板23は、計器表示部に開設され
た複数段の長孔22…を覆うように、ケーシング1内に
立設されたガイド部材23bに上方から挿入されて上下
に摺動自在となっている。そして、前記側板115のラ
ック116が小歯車113との噛み合いにより着色表示
板23を下方に移動させ、それに伴い裏側から遮蔽して
いた全部の長孔22…が順に開口して、あたかもオイル
レベルが時間の経過とともに下降してゆくように表示す
る。尚、側板115には一端をフレーム本体に係止し、
他端を側板115に係止したコイルバネ121を張設
し、これにより可動部材114と着色表示板23を上方
へばね復帰するようにしている。
【0027】ところで、前記中間軸102に設けた歯車
104には、燃料表示用着色表示板23をさせる第1の
歯車105が噛合していることは既に述べたが、上記歯
車104は移動軸135に固定された第2の歯車136
にも噛合するものである。そして、移動軸135は、そ
の一端が前記可動部材114の側板115に設けた斜面
119に当接するように、第2の歯車136の一側面と
軸受137間にコイルバネ138を嵌挿してあるので、
可動部材114が下動した際、側板115の斜面119
により、バネ力に抗して押され、これにより歯車104
と第2の歯車136との噛み合いを外す。これら一連の
構成は、時間の経過とともに着色表示板23を移動さ
せ、これが下降し終わると、第2の歯車136により後
述の如く伝達駆動している回転ドラム30,ランプ5,
走行距離計カウンタ8まどの動きを停止させるというタ
イマ機能を具備したものである。
【0028】つぎに、シフトレバー15の構成と、その
関連機構につき図1及び図2を参照して詳述する。
【0029】まず図1に示したシフトレバー15には、
その基端にベベルギヤ130を設け、これにはアーム1
31の一端に軸支した扇形歯車132を噛合させ、前記
アーム131の他端を作動レバー133の一端に連結し
ている。該作動レバー133の他端には、半円形状の速
度表示用着色表示板20を設け、その回転軸20aより
外方へ偏心して設けた連結ピン20bによって作動レバ
ー133に連結している。上記着色表示板20の外周縁
には、帯状に形成した回転表示用着色表示板18が一体
に設けられている。従って、図1の如くシフトレバー1
5を矢印方向すなわち加速する方向に移動させると、作
動レバー133は図中、左へ移動するので、連結ピン2
0bも左方へ移動し、着色表示板20,18は回転軸2
0aを中心として右方へ回動する。従って、着色表示板
20の一面に描かれた模様20cが、着色表示板20の
回動に伴いケーシング1前面の速度計6の各セグメント
にあらわれてデジタル表示をすることができる。また、
着色表示板18も左へ回動し、曲線状に設けられた複数
個の孔17…を下方より順に着色表示することによりエ
ンジンの増速状態を表示するようにしている。
【0030】つぎに、シフトレバー15による変速機構
について述べる。図1及び図2に示すように、前記作動
レバー133の中間部には下向きの係合突起134が設
けられている。一方、前記第2の歯車136には常時噛
合している長尺ギヤ139を設け、これには摺動軸14
0に固定したピニオン141が噛合している。該ピニオ
ン141の一側面と摺動軸140の一端に設けた軸受1
42との間にはコイルバネ143を嵌挿し、摺動軸14
0の他端には前記作動レバー133の係合突起134に
より回動する係合部材144を間欠的に係合させてい
る。該係合部材144は、フレーム本体に立設した軸1
45に嵌合されており、前記作動レバー133の係合突
起134と係合自在な突片146を下部に、また、ピン
147を有する突片148を上部にそれぞれ形成した筒
軸149を軸145に嵌合させ、更に該筒軸149の上
方にも、ピン150を有する突片151を下部に、前記
摺動軸140の他端に係合自在な突片152を上部にそ
れぞれ形成した筒軸153を軸145に嵌合させてい
る。そして、各ピン147,150にはコイルバネ15
4が張設されている。かくして、係合部材144は、作
動レバー133が図示の矢印方向に移動すると、その突
起134により下部突片146が時計方向に回動し、バ
ネ154及び上部突片152を介して摺動軸140をコ
イルバネ143に抗して軸方向に移動させる。作動レバ
ー133が反対方向に移動すると、係合部材144は、
コイルバネ143の反発力により摺動軸140を介して
反時計方向に回動復帰する。尚、コイルバネ154は、
ピニオン141と後述のクラウンギヤ160とがうまく
噛合しないとき、摺動軸140を無理に移動させるのを
防止するために設けられたものである。
【0031】前記摺動軸140上のピニオン141は、
摺動軸140の移動により、その下側に配設されたマル
チクラウンギヤ160を構成する同心円上のクラウンギ
ヤ161,162,163,164と順次噛合するもの
である。
【0032】従って、シフトレバー15をニュートラル
位置におき操作しないときには、ピニオン141はマル
チクラウンギヤ160の何れとも噛合せず、コイルバネ
143の弾発力によりマルチクラウンギヤ160の外方
に移動している。ここで、シフトレバー15を加速方向
にスライドさせると、作動レバー133の係合突起13
4が係合部材144の下段突起146を押し、これによ
り上段突起152が摺動軸140の端部を押すので、ピ
ニオン141は最外周のクラウンギヤ161と噛み合
う。シフトレバー15を順次切り換えると、ピニオン1
41は、摺動軸140の移動に伴って内方のクラウンギ
ヤ162,163…と順次噛合する。よって、従動側は
順次加速状態となり、従動側に配置され駆動するように
した回転ドラム30,ランプ移動用環状カム42,音出
し部材174,カウンタ200なども増速作動するよう
になる。
【0033】前記マルチクラウンギヤ160には歯車1
65が一体に設けられ、これには軸166の下端に固定
した歯車167が噛合する。軸166の上端には小歯車
168が設けられている。また、軸の中間にはクラウン
ギヤ169が固定され、これには軸170の一端に設け
たピニオン171が噛合すると共に、軸170の他端に
は星形の回転子172が設けられている。この回転子1
72には、これと間欠的に係合可能な打撃杆173を設
け、該打撃杆173の基端を模擬エンジン音の音出し部
材174に固着する一方、その中間部を折り曲げ、該部
が音出し部材174の太鼓面175を打撃するようにし
ている。従って、前記第2の歯車136が歯車104と
噛合してピニオン141がマルチクラウンギヤ160の
うちいずれかと噛合しているときは、打撃杆173は太
鼓面175を間欠的に打撃しつづけ、これによってエン
ジン擬音を発生する。このエンジン擬音は、第2の歯車
136が歯車104から外れない限り、ピニオン141
はマルチクラウンギヤ160のいずれかと噛み合ってい
る間続行する。
【0034】前記軸166上の小歯車168には軸17
6に固定したクラウンギヤ177を噛合させ、該軸17
6の一端には前述の回転ドラム30を駆動する歯車33
が設けられており、また、軸176の他端には歯車17
8が設けられ、これと軸179の一端に設けた歯車18
0とが噛合している。該軸179の他端には、前記環状
カム42の歯車45,48に噛合する各歯車181,1
82と、更にもう1つの歯車183とが設けられてい
る。さらに、歯車183には軸184の一端に固定した
歯車185が噛合しており、この軸184には前に述べ
たランプ5点滅用の歯車86を設けているとともに、軸
184の他端にはクラウンギヤ186を固定し、これに
は軸187の一端に固定した歯車188を噛み合わせ、
同軸187の他端には、クラッチを介してカウンタ駆動
軸190に回転を伝達する歯車189を固定している。
上記カウンタ駆動軸190の基端には、前記歯車189
と常時噛合するクラウンギヤ191が遊嵌し、軸190
の先端には、走行距離表示用カウンタ200の一側周縁
に刻設された歯201と常時噛合する小歯車192が固
定されている。また、上記クラウンギヤ191は、その
側面にクラッチ部材193を一体に有し、これとかみ合
う他のクラッチ部材194が軸190に固着され、該ク
ラッチ部材194と前記小歯車192の下側に設けたば
ね受け195aとの間にコイルバネ195を介挿してい
る。かくして、上方のクラッチ部材194は、ばね19
5に押されて下方のクラッチ部材193とかみ合うこと
により回転し、カウンタ200を作動させる。しかして
カウンタ駆動軸190の下方に配設した回動片196の
回動により、回動片196の押し上げ端部197がバネ
195に抗して軸190の下端を押し上げてクラッチ部
材193,194のかみ合いを解除すると、カウンタ駆
動軸190の回転が停止してカウントを止めるようにな
っている。
【0035】前記回動片196は、前に述べた揺動板7
7の左右の作動ピン79,79に押されて回動するもの
である。すなわち、回動片196は支軸198を軸とし
て回動するが、支軸198の一方には一対の舌片19
9,199が突出していて前記作動ピン79,79と当
接自在であり、該舌片199,199のいずれか一方が
押し下げられる(すなわち、車が道路から脱れる)と、
他方の押し上げ端部197によりカウンタ駆動軸190
を押し上げ、上述の通りカウンタ200を停止させるも
のである。車が元の走行状態に復帰して、この押し上げ
端部197が下動すると、バネ195の弾発力によって
カウンタ駆動軸190のクラッチ部材194がその下方
のクラッチ部材193と再びかみ合ってカウンタ200
を作動させる。
【0036】つぎに走行距離をカウントするカウンタ2
00および燃料消費を表示する着色表示板23つまり、
タイマ装置のリセット機構について図4,5,6各図を
参照して説明する。
【0037】その前にカウンタ200の作動機構を説明
しておく。該カウンタ200は走行距離を表示する1の
位と10の位の数字を夫々0から9まで円周上に印字し
た2連のドラム202,203を軸204により連結し
たものである。そして、1の位のドラム202は、前述
の如く、その外側の周縁に設けた歯201がカウンタ駆
動軸190に固定された小歯車192に噛合してモータ
24の駆動力を伝達され作動すると共に、車3が道路4
からはみ出したとき、クラッチ部材193,194の噛
み合いが外れて停止するものである。また、ドラム20
2には走行距離計8の窓孔8aに表示する1の位の数字
9が0に変わるときに、10の位のドラム203の数字
を1つ進めるようにした円弧ギヤ205がドラム202
の内側面に設けられている。この円弧ギヤ205は各ド
ラム202,203の中間に配置された歯車206に噛
合し、さらに、歯車206からドラム203の内方端外
周面に一体形成した歯207に噛み合うようにしてい
る。各ドラム202,203の外側面にはドラム外周面
の数字に対応して円周を10等分した円弧状凹部208
が連続して形成されている。そして、図5に示すよう
に、ドラム202,203の後方に軸209で支持した
鈎型状のリセット部材210を配設し、その下部に形成
したクリック凸部211を前方へ付勢したばね212の
引張力で各凹部208に嵌合させることにより、表示さ
れる数字が窓孔8a内に位置決めするようにしている。
【0038】そこで、カウンタ200のリセット機構に
ついて説明する。各ドラム202,203の外側面にお
いて前記円弧状凹部208を形成している段部の外側に
は、ドラム軸204に偏心して固定したハート型カム板
220が突設されている。これらのハート型カム板22
0は、その変曲点221が上方に位置したときに、燃料
表示計8が0を表示するようになっている。
【0039】かくして、カウンタ200は車3が道路4
からはみ出すことなく正しい走行を継続する限り、カウ
ントし続けて走行距離計8に走行距離を示す数字を順次
表示するものである。
【0040】一方、リセット部材210の上部には、先
端部213を下方へ鋭角状に突設させたレバー214が
形成されており、リセット部材210の下端部を、計器
表示部に突出しているリセットレバー12の先端でばね
力に抗して押すことにより、リセット部材210は軸2
09を支点として図5において時計方向に回動するの
で、ドラム凹部208を嵌合しているクリック凸部21
1が凹部208から離脱するとともに、レバー214の
先端213がカム板220の外周面を摺接しながら、カ
ム板220を正規のハート型になるまで押し下げ、カム
板220の変曲点211にレバー214の先端213が
当たって止まるようになる。即ちドラム202,203
はカム板220の回転方向に回転して止まり、窓枠8
a,8aに0を表示するのである。
【0041】ところで、カウンタ200を上記のように
リセットする際には、ドラム202のクラウンギヤ20
1に噛合しているカウンタ駆動軸190の小歯車192
を外さなければならない。そのための機構を図6により
説明する。
【0042】ドラム202の外側方には、前述のように
ドラム202をリセットするためのレバー214がカム
板220の上方に臨んで配設されており、上記レバー2
14にはその外側面より側方に突出した支持部215が
下方へ延びており、その下端部には前方に突出した案内
板216が上方にやや傾いて固定されている。この案内
板216にはカウンタ駆動軸190の上端をガイドする
案内溝217が、先端より基端に向かって外方へ曲がっ
て設けられている。従って、リセット時においてリセッ
ト部材210が図中、下方に回動すると、リセット部材
210と一体の案内板216も下動するので、その先端
は前方へ押し出される状態となり、これによりカウンタ
駆動軸190の上端部が外方へやや傾き、ドラム202
と小歯車192との噛み合いが外されるので、ドラム2
02,203は回転自在となり、前述のようにリセット
される。
【0043】つぎに、燃料消費を表示する着色表示板2
3のリセット機構を図4,5により説明する。
【0044】リセット部材210の背面には後方に突出
したアーム230が一体に設けてあり、その上方には前
記側板115に連設されている押し上げ部材231が載
置されている。この押し上げ部材231には、その前面
に接するようにして前記側板115のラック116に噛
み合っている小歯車113が配設されており、押し上げ
部材231の下部に設けた膨出部232が前記小歯車1
13の下方に位置されている。さらに、この押し上げ部
材231には上下方向に伸縮するコイルバネ233が張
設されている。従って、リセットレバー12を押すと、
突出アーム230が軸209を支点として上方に回動す
るので、押し上げ部材231の膨出部232が上方の小
歯車113を側方へ押して移動させ、小歯車113は側
板115のラック116から離脱する。それ故、側板1
15がコイルバネ121の引張力によって上方に移動す
るので、着色表示板23も上動して当初の状態にリセッ
トされる。
【0045】以上のように、本考案にかかる走行表示体
における道路の表示機構によれば、発光素子を有し駆動
機構によって進退するアームと、このアームの周囲に回
転自在に設けられ周方向に延在しかつ軸線方向に並列す
る複数組の透孔列を有する筒体と、この筒体の前方に設
けられ道路と自動車を表示する走行表示体とを備え、こ
の走行表示体を、筒体の回転状態においてアームが進退
することにより道路を表示する走行表示体によって構成
したので道路表示は発光素子の光が各組透孔列の透孔か
ら交互に漏洩することにより行われる。したがって、走
行表示体に規則的に蛇行する道路を自動車が走行してい
るように表示することができるから、自動車の運転台に
座しているような臨場感を満喫することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る走行表示体における道路の表示機
構を説明するために示す斜視図。
【図2】駆動機構を示す斜視図。
【図3】環状カムの細部を示す断面図。
【図4】カウンタの駆動機構およびカウンタのリセット
機構を示す平面図。
【図5】カウンタおよび燃料表示用着色表示板のリセッ
ト機構を一方のドラム側より示す側面図。
【図6】カウンタのリセット機構を他方のドラム側より
示す斜視図。
【図7】運転操作玩具の全体を示す斜視図。
【符号の説明】
2…スクリーン 3…車 4…道路 5…ランプ 30…回転ドラム 31…透視孔 34…アーム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子を有し駆動機構によって進退す
    るアームと、このアームの周囲に回転自在に設けられ周
    方向に延在しかつ軸線方向に並列する複数組の透孔列を
    有する筒体と、この筒体の前方に設けられ道路と自動車
    を表示する走行表示体とを備え、この走行表示体を、前
    記筒体の回転状態において前記アームが進退することに
    より前記道路を表示する走行表示体によって構成したこ
    とを特徴とする走行表示体における道路の表示機構。
JP40163290U 1990-12-25 1990-12-25 走行表示体における道路の表示機構 Expired - Lifetime JPH063673Y2 (ja)

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