JPH0636570A - 半導体記憶装置のセンスアンプ回路 - Google Patents

半導体記憶装置のセンスアンプ回路

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JPH0636570A
JPH0636570A JP4189278A JP18927892A JPH0636570A JP H0636570 A JPH0636570 A JP H0636570A JP 4189278 A JP4189278 A JP 4189278A JP 18927892 A JP18927892 A JP 18927892A JP H0636570 A JPH0636570 A JP H0636570A
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JP
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current
sense amplifier
potential
sense
transistor
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JP4189278A
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Yasunobu Nakase
泰伸 中瀬
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C7/00Arrangements for writing information into, or reading information out from, a digital store
    • G11C7/06Sense amplifiers; Associated circuits, e.g. timing or triggering circuits
    • G11C7/062Differential amplifiers of non-latching type, e.g. comparators, long-tailed pairs

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  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリセルの保持するデータの読出を行なう
ためのセンスアンプ回路の高速化、構成素子数の低減お
よび低消費電力化を図ることを目的とする。 【構成】 選択されたメモリセルの保持データに従って
データ線(6C,6D:90)に現われる電流差を直接
カレントミラー回路(11,12,13,14,15,
16)により電位差に変換する。このカレントミラー回
路は、データ線の電位クランプ用のダイオード(11,
12)と、このダイオードとカレントミラー態様で接続
されるトランジスタ(13,14)を含む。ダイオード
に選択メモリセルの保持データに従ってセンス電流が流
れ、カレントミラー動作によりトランジスタに対応の電
流が流れ、センス電流がモニタされる。このモニタされ
たセンス電流が電圧信号に変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置にお
いて選択されたメモリセルのデータを検知し増幅するセ
ンスアンプ回路に関し、特に、選択されたメモリセルの
データに従って内部データ線にセンス電流を生じさせる
構成のセンスアンプ回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置は近年ますます高速化さ
れてきている。スタティック・ランダム・アクセス・メ
モリ(SRAM)のアクセス時間は10ns(ナノ秒)
以下となってきている。SRAMには、さらに、大記憶
容量、高速動作性、および低消費電力性を改善するため
に種々の改良が提案されている。
【0003】図14は従来のSRAMの全体の構成を示
す図である。図14において、SRAMは、行および列
のマトリクス状に配列されたスタティック型メモリセル
を有するメモリセルアレイ700と、Xアドレスを受け
て内部Xアドレスを生成するXアドレスバッファ702
と、Xアドレスバッファ702からの内部Xアドレスを
デコードし、メモリセルアレイ700内の1行(ワード
線)を選択するためのXデコーダ704と、Yアドレス
を受けて内部Yアドレスを生成するYアドレスバッファ
706と、内部Yアドレスをデコードし、メモリセルア
レイ700内の所定数の列(ビット線対)を選択する列
選択信号を発生するYデコーダ708と、列選択信号に
応答して対応の列を内部データ線に接続するY選択ゲー
ト710を含む。
【0004】Yデコーダ708が指定する列の数はSR
AMのビット構成により異なる。1ビットの単位でデー
タの入出力が行なわれる場合には1列が選択される。複
数ビット単位でデータの入出力が行なわれる場合には複
数列が選択される。またメモリセルアレイ700がブロ
ックに分割されている場合には、Yデコーダ708は、
またこのブロックを指定する信号をも生成する。
【0005】SRAMはさらに、Y選択ゲート710に
より選択された列上のデータを検知し増幅する第1のセ
ンスアンプ回路712と、第1のセンスアンプ回路71
2で増幅されたデータをさらに増幅する第2のセンスア
ンプ回路714を含む。この第1および第2のセンスア
ンプ回路712および714を設けることにより内部デ
ータ線における信号振幅を小さくし、それによりセンス
動作の高速化を図っている。
【0006】SRAMはさらに、第2のセンスアンプ回
路714で増幅されたデータから外部読出データを生成
する出力バッファ716と、データ書込時外部から与え
られる書込データ(図においてはDQで示す)を受け内
部書込データを生成する入力バッファ718と、入力バ
ッファ718からの内部書込データをY選択ゲート71
0により選択された列上に伝達する書込ドライバ720
を含む。図においては、データの入出力は共通のピン端
子を介して行なわれるように示される。別々のピン端子
が用いられてもよい。
【0007】周知のように、SRAMのデータの書込お
よび読出においては、XアドレスおよびYアドレスが指
定する行(ワード線)および列(ビット線対)の交点に
位置するメモリセルが選択され、この選択されたメモリ
セルに対しデータの書込または読出が行なわれる。
【0008】図15は従来の半導体記憶装置の要部の構
成を示す図である。図15に示す半導体記憶装置はSR
AMであり、たとえばISSCC、ダイジェスト・オブ
・テクニカル・ペーパーズ、の1992年2月、第21
0頁ないし第211頁においてカトウ等により開示され
ている。この図15には、前述の文献に示されたSRA
Mの回路構成を抽出しかつ簡略化して示す。図15に示
すSRAMは、NPN型バイポーラトランジスタと相補
型電界効果トランジスタ(CMOSトランジスタ)とを
構成要素として備える。図15においては、また図14
に示す構成要素と対応する部分に参照のために参照番号
を併せて示す。
【0009】メモリセルアレイ700は、行および列状
に配置されるスタティック型メモリセル61を含む。図
15においては1個のメモリセルのみを代表的に示す。
スタティック型メモリセル61は、ゲートとドレインと
が交差接続されたnチャネルMOSトランジスタ613
および614と、トランジスタ613および614のド
レイン(ノードNLおよびNR)を第1の電源電位VD
Dへプルアップするための高抵抗要素611および61
2を含む。言換えると、高抵抗要素611とnチャネル
MOSトランジスタ(ドライバトランジスタ)613は
一方のインバータ回路を構成し、高抵抗要素612とn
チャネルMOSトランジスタ(ドライバトランジスタ)
614が他方のインバータ回路を構成する。この一方お
よび他方のインバータ回路が交差接続される。
【0010】スタティック型メモリセル61はさらに、
nチャネルMOSトランジスタからなるアクセストラン
ジスタ615および616を含む。アクセストランジス
タ615および616は、それぞれ、ワード線62上の
信号電位に応答してノードNLおよびNRをビット線6
3および64へ接続する。ビット線63とビット線64
とは対を構成し、互いに相補な信号が伝達される。ビッ
ト線63および64にはこのビット線63および64へ
電流を供給するための負荷素子65および66を含む。
負荷素子65は電源電位VDDとビット線63との間に
抵抗接続されたpチャネルMOSトランジスタにより構
成される。他方の負荷素子66は、電源電位VDDとビ
ット線64との間に抵抗接続されたpチャネルMOSト
ランジスタ66を含む。この抵抗素子65および66は
ポリシリコンなどによる高抵抗素子で構成されてもよ
い。
【0011】第1のセンスアンプ回路712は、ビット
線63および64に対して設けられるセンスアンプ60
を含む。センスアンプ60は、各ビット線対に設けられ
る。図には、他のビット線対に設けられる第1のセンス
アンプ6Gを示す。
【0012】第1のセンスアンプ60は、エミッタが共
通に接続されたNPNバイポーラトランジスタ69およ
び6Aと、ビット線選択信号に応答して、バイポーラト
ランジスタ69および6Aのエミッタを第2の電源電位
(接地電位)へ接続するnチャネルMOSトランジスタ
6Bを含む。トランジスタ69、6Aおよび6Bはエミ
ッタ結合論理の構成を備える差動増幅器を形成する。
【0013】第1のセンスアンプ60はさらに、トラン
ジスタ69および6Aの飽和を防止するための第1およ
び第2のレベルシフタを含む。第1のレベルシフタは、
そのベースがビット線63に結合され、そのエミッタが
トランジスタ69のベースに接続され、そのコレクタが
電源電位VDDに接続されるNPNバイポーラトランジ
スタ67Aと、ビット線選択信号YSに応答してトラン
ジスタ69のベースを接地電位へ接続するnチャネルM
OSトランジスタ68Aを含む。他方のレベルシフタ
は、そのベースがビット線64に結合され、そのコレク
タが電源電位VDDに接続され、そのエミッタがバイポ
ーラトランジスタ6Aのベースに接続されるNPNバイ
ポーラトランジスタ67Bと、ビット線選択信号YSに
応答してバイポーラトランジスタ6Aのベースを接地電
位へ接続するnチャネルMOSトランジスタ68Bを含
む。トランジスタ67Aおよび67Bはエミッタフォロ
ア態様で動作し、ビット線63および64の電位をレベ
ルシフトしてトランジスタ69および6Aのベースへ伝
達する。トランジスタ68Aおよび68BはY選択ゲー
トを構成し、またトランジスタ6BはY選択ゲートおよ
びセンスアンプ駆動回路を構成する。
【0014】通常、バイポーラトランジスタは飽和状態
となると、ベース−コレクタ接合およびベース−エミッ
タ接合がともに順方向にバイアスされる。順バイアス状
態の接合ダイオードは大きな拡散容量を有するため、コ
レクタ−ベース間が逆バイアスされるまでコレクタ電流
は減少しない。すなわちバイポーラトランジスタを飽和
領域で動作させるとそのスイッチング速度が遅くなる。
高速動作させるためにバイポーラトランジスタを不飽和
状態で動作させる。このためにレベルシフタが設けられ
る。第1のセンスアンプ60の出力はデータ線6Cおよ
び6Dに伝達される。
【0015】第2のセンスアンプ回路714はこのデー
タ線6Cおよび6D上の電流に従って電圧信号を生成す
る第2のセンスアンプ6Eを含む。第2のセンスアンプ
6Eは、データ線6Cおよび6Dを所定電位にクランプ
するためのクランプダイオード6E1および6E2と、
このクランプダイオード6E1および6E2に一定の定
常電流を供給するための電流源6E9および6EAと、
このデータ線6Cおよび6Dの電位差を差動的に増幅す
るためのエミッタ結合論理を構成するNPNバイポーラ
トランジスタ6E5および6E6と、トランジスタ6E
5および6E6から電流を引抜くための電流源6EB
と、このトランジスタ6E5および6E6のコレクタ電
流に従う電圧信号を生成するための抵抗要素6E3およ
び6E4と、抵抗6E4および6E3が生成した電圧信
号に従って出力信号線6EFおよび6EGを駆動するN
PNバイポーラトランジスタ6E7および6E8を含
む。トランジスタ6E7および6E8のエミッタにはそ
れぞれ電流源6ECおよび6EDが接続される。電流源
6E9および6EAは同一の定電流を供給する。
【0016】第2のセンスアンプ6Eの出力は出力回路
6Fへ伝達される。この出力回路6Fは出力バッファ7
16に含まれるものであってもよく、また出力バッファ
前段のプリアンプであってもよい。次にセンスアンプ回
路の動作、すなわちメモリセル61のデータを読出す動
作について説明する。
【0017】メモリセル61の選択は、それが接続され
るワード線62の電位およびそれが接続されるビット線
対を選択するためのビット線選択信号YSを高電位にす
ることにより行なわれる。今、説明の便宜上、メモリセ
ル61は、ノードNLが高電位(電源電位VDDと等し
い)、ノードNRが低電位(接地電位と等しい)の状態
で保持されていると仮定する。また、ビット線63およ
び64は、データ読出前に予め高電位に充電されている
ものと仮定する。
【0018】ワード線62の電位が高電位となると、ア
クセストランジスタ615および616がオン状態とな
る。ノードNRの電位は低電位であり、ビット線64か
らトランジスタ616を介してノードNRに電流が流れ
込む。この電流はビット線64に設けられた負荷素子6
6を介して電源電圧VDDから供給される。すなわちビ
ット線64に電流が流れ、この負荷素子66の抵抗によ
りビット線64の電位が低下する。
【0019】一方、ノードNLはトランジスタ615を
介してビット線63に接続される。ノードNLの電位は
高電位であり、ビット線63およびノードNLは同電位
であり、トランジスタ615を介してノードNLへは電
流は流れない。すなわち、ビット線負荷素子65にも電
流は流れないため、ビット線63の電位はプリチャージ
された高電位のままである。このビット線63および6
4の電位はトランジスタ67Aおよび67Bのベースへ
与えられ、トランジスタ67Aおよび67Bのベース−
エミッタ間順方向電圧だけレベルシフトされてバイポー
ラトランジスタ69および6Aのベースへ与えられる
(トランジスタ68A,68Bがオン状態となったと
き)。
【0020】ビット線選択信号YSが高電位となると、
トランジスタ68A、68Bおよび6Bが導通状態とな
る。バイポーラトランジスタ67Aおよび67Bはエミ
ッタフォロア態様で動作しており、このエミッタ電位を
クランプする機能を備える。ビット線63の電位は高電
位であり、ビット線64の電位は低電位であるため、バ
イポーラトランジスタ69がオン状態、バイポーラトラ
ンジスタ6Aがオフ状態となる。バイポーラトランジス
タ69を流れる電流値はトランジスタ6Bの電流駆動力
により決定される。
【0021】第2のセンスアンプ6Bにおいて、電流源
6E9および6EAは等しい電流量を供給するように設
定されている。データ線6Cおよび6Dに電流が流れな
い場合には、バイポーラトランジスタ6E5および6E
6のベース電位は等しい。データ読出時においてはデー
タ線6Cおよび6Dの一方に電流が流れる。この場合、
バイポーラトランジスタ69がオン状態であり、データ
線6Cからバイポーラトランジスタ69およびMOSト
ランジスタ6Bを介して電流が流れる。データ線6Cへ
はダイオード6E1を介して電源電位VDDから電流が
供給される。したがって、ダイオード6E1を流れる電
流値がダイオード6E2を流れる電流値よりも大きくな
る。これにより、バイポーラトランジスタ6E5のベー
ス電位がバイポーラトランジスタ6E6のベース電位よ
りも若干低くなり、バイポーラトランジスタ6E5が非
導通状態、バイポーラトランジスタ6E6が導通状態と
なる。
【0022】バイポーラトランジスタ6E6が導通する
ことにより抵抗6E4に電流が流れ、バイポーラトラン
ジスタ6E7のベース電位が低下する。バイポーラトラ
ンジスタ6E8のベース電位は、抵抗6E3に電流が流
れないため高電位レベルである。バイポーラトランジス
タ6E7および6E8はこのベース電位に従って、エミ
ッタフォロア態様で動作し、出力信号線6EFおよび6
EGを駆動する。すなわち、出力ノード6EFの電位は
出力ノード6EGの電位よりも低くなる。この出力ノー
ド6EFおよび6EGの信号電位は出力回路6Fにより
さらに増幅され、読出データが生成される。
【0023】上述のように、図15に示す従来のセンス
アンプ回路においてはビット線63および64の電位差
を第1のセンスアンプ60で電流差に変換し、さらに第
2のセンスアンプ6Eにおいて再び電位差に変換する。
【0024】データ線6Cおよび6Dには、一般に、ビ
ット線対と同数の数多くの第1のセンスアンプ60が接
続される。また1行には数多くのメモリセルが接続され
るため、同様にデータ線6Cおよび6Dの配線長も長く
なる。このためデータ線6Cおよび6Dには大きな寄生
容量が存在する。データ読出時にデータ線6Cおよび6
Dの電位を変化させることはこの大きな寄生容量の充放
電を伴うため、時間遅延が大きくなり、センス動作を高
速で行なうことができなくなる。このデータ線6Cおよ
び6Dの電位変化をできるだけ小さくするために、デー
タ線6Cおよび6Dの電位をダイオード6E1および6
E2でクランプし、この第2のセンスアンプ6Eへの信
号伝達を電流モードで行なうようにしている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】図15に示す従来のセ
ンスアンプ回路においては以下のような問題が生じる。
上述のように、データ6Cおよび6Dにおける電位変化
は、それが大きいほど第2のセンスアンプ6Eへの信号
伝達時間が大きくなるため、できるだけ小さく設定する
必要がある。この電位変化を小さくするため、データ線
6Cおよび6Dの電位はダイオード6E1および6E2
でクランプされる。一般に、ダイオードに電流IFが流
れたときに、ダイオードのアノードとカソードとの間に
生じる電位差VFは次式で与えられる。
【0026】VF=VT・ln(IF/A) ここで、VTは、通常kT/qで与えられる温度に従っ
て変化する係数であり、室温で26mVである。kはボ
ルツマン定数,qは電子の電荷量,Tは絶対温度,およ
びAは定数である。
【0027】電流源6E9および6EAが供給する電流
が0.1mA、トランジスタ6Bが供給する電流すなわ
ちセンス電流が0.5mAに設定されていると仮定す
る。ダイオードに流れる電流が0.1mAのときこのダ
イオードにおける電位差VFが0.8mVとすると、セ
ンス電流が流れたときダイオードに生じる電位差は、ダ
イオードに0.6mAの電流が流れるため、約0.85
Vとなり、データ線6C(または6D)における電位振
幅は0.85−0.8(V)より50mVに抑制するこ
とができる。
【0028】この電位差は第2のセンスアンプ6E内の
バイポーラトランジスタ6E5および6E6により増幅
される。データ線6Cおよび6Dの電位差が小さくなれ
ばなるほどエミッタ結合されたバイポーラトランジスタ
6E5および6E6の導通/非導通の切換を完全に行な
うことが困難となり、第2のセンスアンプ6Eの出力振
幅(出力ノード6EFと出力ノード6EGにおける電位
差)が小さくなるとともに第2のセンスアンプ6Eにお
ける電位増幅に要する時間が長くなるという問題が生じ
る(バイポーラトランジスタ6E5および6E6がとも
に電流を流す状態が生じるため)。すなわち、第1のセ
ンスアンプ60の高速化と第2のセンスアンプ6Eの高
速化それぞれに要求される条件は互いに背反する。
【0029】第2の問題点は以下のとおりである。第2
のセンスアンプ6Eの出力電位振幅は、バイポーラトラ
ンジスタ6E5および6E6の飽和を防止するため0.
8Vより大きくすることができない。具体的に説明す
る。第2のセンスアンプ6Eの出力電位振幅は、バイポ
ーラトランジスタ6E5および6E6のコレクタ電位の
振幅に等しい。今、ダイオード6E2における電位降下
が0.8Vであれば、バイポーラトランジスタ6E6の
ベース電位はVDD−0.8Vとなる。第2のセンスア
ンプ6Eの出力電位振幅がたとえば1.0Vの場合、バ
イポーラトランジスタ6E6のコレクタ電位はVDD−
1.0Vとなり、バイポーラトランジスタ6E6はベー
ス−コレクタ間が順バイアスされ、飽和状態で動作す
る。この状態を防止するため、第2のセンスアンプ6E
の出力電位振幅は0.8Vより大きくすることができな
い。
【0030】この0.8Vの電位振幅は、インタフェー
スがECL(エミッタ結合論理)の場合には大きな問題
ではない。エミッタ結合論理の場合、高電位レベルは−
0.9V、低電位レベルは−1.7Vであり、その電位
振幅は0.8Vであるためである。しかしながらインタ
フェースがTTL(トランジスタ−トランジスタ論理)
のように入力信号の高電位VIHが2.0V、高電位V
ILが0.8Vのような場合、またはCMOSのように
高電位が電源電位レベルおよび低電位が接地電位レベル
の場合には、それぞれその電位振幅は1.2Vおよび5
V(動作電源電位が5Vの場合)となり、そのままでは
インタフェースをとることができない。このため、TT
LまたはCMOSに対しインタフェースをとるために
は、出力回路6Fにレベル変換器を設けてさらに電圧増
幅する必要があり、このため出力回路6Fにおける遅延
時間が増大する。
【0031】第3の問題点は、消費電流が多いことであ
る。第2のセンスアンプ6Eにおいては電流源が5個
(参照数字6E9、6EA、6EB、6EC、および6
ED)必要とされる。この半導体記憶装置が複数ビット
単位でデータの入出力を行なう場合、第2のセンスアン
プ6Eをその入出力単位のビット数に等しい数だけ設け
る必要があり、消費電流が大幅に増大する。たとえば内
蔵メモリとして用いる場合のように32ビット構成では
第2のセンスアンプ6Eが32個必要とされ、したがっ
て電流源が160個(5×32)必要とされる。
【0032】それゆえ、この発明の目的は上述の従来の
センスアンプ回路の有する欠点を除去し、高速で動作す
るとともに出力電位振幅を十分に大きくすることのでき
るセンスアンプ回路を提供することである。
【0033】この発明の他の目的は低消費電流のセンス
アンプ回路を提供することである。
【0034】
【課題を解決するための手段】この発明に係るセンスア
ンプ回路は、要約すれば、データ線に現われる電流差に
付随する微小な電位差を増幅するのではなく、データ線
に現われる電流差そのものを直接電位差に変換する構成
を備える。
【0035】すなわち、請求項1に係るセンスアンプ回
路は、データ線の電位をクランプするためのクランプ手
段を構成要素とし、データ線に現われる電流信号をカレ
ントミラー動作により電位信号に変換するカレントミラ
ー型センスアンプを備える。
【0036】請求項2に係るセンスアンプ回路は、クラ
ンプ手段としてPNダイオードを利用し、カレントミラ
ー回路をこのPNダイオードとPNPバイポーラトラン
ジスタとで構成する。
【0037】請求項3に係るセンスアンプ回路は、請求
項2のPNPバイポーラトランジスタがラテラル構造を
備える。
【0038】請求項4に係るセンスアンプ回路は、PN
ダイオードとPNPバイポーラトランジスタからなる第
1のカレントミラー回路と、このPNPバイポーラトラ
ンジスタの供給する電流を電位信号に変換するnチャネ
ルMOSトランジスタからなる第2のカレントミラー回
路とを備える。
【0039】請求項5に係るセンスアンプ回路は、デー
タ線電位クランプ用PNダイオードとPNPバイポーラ
トランジスタからなる第1のカレントミラー回路と、こ
のPNPバイポーラトランジスタを流れる電流を電圧信
号に変換するための、PNPバイポーラトランジスタと
第2の電源電位との間に接続される抵抗要素を備える。
【0040】請求項6に係るセンスアンプ回路は、請求
項5における抵抗要素が生成する電圧信号の振幅を低減
するための振幅低減要素を備える。
【0041】請求項7に係るセンスアンプ回路は、請求
項6における電圧振幅低減要素として抵抗と第2の電源
電位との間に設けられるダイオードを備える。
【0042】請求項8に係るセンスアンプ回路は、請求
項4記載のPNPバイポーラトランジスタの飽和を防止
するための飽和防止手段を備える。
【0043】請求項9記載のセンスアンプ回路は、請求
項8記載の飽和防止手段がPNPバイポーラトランジス
タのコレクタ(出力ノード)と第2の電源電位との間に
設けられるクランプ回路を備える。
【0044】請求項10に係るセンスアンプ回路は、請
求項9に係るクランプ回路が直列接続された複数のダイ
オードを備える。
【0045】請求項11に係るセンスアンプ回路は、請
求項1に係るクランプ手段がダイオード接続されたPチ
ャネルMOSトランジスタを有し、かつこのダイオード
接続されたPチャネルMOSトランジスタとカレントミ
ラー態様で接続されるPチャネルMOSトランジスタを
備える。
【0046】請求項12に記載のセンスアンプ回路で
は、データ線は1本の信号線で構成される。
【0047】請求項13記載のセンスアンプ回路は、デ
ータ線に選択されたメモリセルデータに応じてセンス電
流を供給するセンス電流供給手段と、クランプ手段に定
常的に電流を供給する電流源とを含み、センス電流がク
ランプ手段の定常電流よりも十分大きくされる。
【0048】
【作用】請求項1記載のセンスアンプ回路においては、
データ線に現われる電流差が直接電位差に変換されるた
め、微小な電位差を増幅する必要がなく、高速で大きな
出力電位振幅の信号を生成することができる。
【0049】請求項2記載のセンスアンプ回路はクラン
プ手段をカレントミラー回路の構成要素とすることによ
り簡易な回路構成でカレントミラー回路を実現すること
ができる。
【0050】請求項3に係るセンスアンプ回路はカレン
トミラー回路の構成要素がラテラル構造を備えるため、
このPNPバイポーラトランジスタをCMOS製造技術
で作成することができる。
【0051】請求項4に係るセンスアンプ回路は、2段
のカレントミラー回路でデータ線に生じる電流変化を電
圧変化に変換しているため、確実に高速で微小電流変化
を十分な大きさの電圧変化に変換することができる。ま
たカレントミラー回路にそれぞれ電流源が1個ずつ必要
とされるだけであり、電流源の数を低減することがで
き、全体として低消費電流性能が得られる。
【0052】請求項5に係るセンスアンプ回路は、抵抗
で電流変化が電圧変化に変換されているため、素子数を
大幅に削減することが可能となる。
【0053】請求項6に係るセンスアンプ回路は電圧振
幅低減手段により出力電圧振幅を小さくすることがで
き、さらに高速にセンス動作を実行することができる。
また抵抗を用いて電流/電圧変換を行なっているため、
PNPバイポーラトランジスタのコレクタがハイインピ
ーダンス状態となることはなく高速でセンス動作を実行
することができる。
【0054】請求項7に係るセンスアンプ回路はダイオ
ードを電圧振幅低減手段として用いており、このダイオ
ードには定常的に電流が流れるため、確実に電圧振幅を
所定の電位レベル内に設定することが可能となる。
【0055】請求項8に係るセンスアンプ回路において
はPNPバイポーラトランジスタが飽和することはな
く、センス動作を高速で行なうことができる。
【0056】請求項9に係るセンスアンプ回路において
は、クランプ回路によりPNPバイポーラトランジスタ
の飽和を防止しているため、出力電位振幅を十分大きく
設定することができ、ECLインタフェース以外のイン
タフェースに対してレベル変換をする必要がなく信号の
伝搬遅延を大幅に低減することができる。
【0057】請求項10に係るセンスアンプ回路はクラ
ンプ回路としてダイオードを用いているため、所定の電
位レベルに確実にクランプすることができる。
【0058】請求項11に係るセンスアンプ回路は、M
OSダイオードとMOSトランジスタによりカレントミ
ラー回路を構成しているため、通常のCMOS製造工程
のみでセンスアンプ回路を作製することができ、製造コ
ストを低減することができる。
【0059】請求項12に係るセンスアンプ回路はデー
タ線として1本の信号線のみを用いているため、センス
アンプ回路の構成素子数を大幅に削減することができ
る。
【0060】請求項13に係るセンスアンプ回路では、
センス電流がクランプ手段により生成される電流よりも
十分に大きくされているため、カレントミラー回路が供
給する電流を十分大きくすることができ、高速でセンス
動作を行なうことができる。
【0061】
【実施例】
[実施例1]図1はこの発明の第1の実施例であるセン
スアンプ回路の構成を示す図である。図1においては、
図15に示す第2のセンスアンプに相当する部分のみを
示す。第1のセンスアンプ60および他の構成は図15
に示すものと同様であり、データ線6Cおよび6Dに、
選択されたメモリセルの保持データに従って電流差を生
じさせる回路構成は図15に示すものと同じである。こ
のため、第1のセンスアンプ60およびメモリセル等の
構成および動作について対応する部分には同一の参照番
号を付し、その詳細説明は省略する。
【0062】図1において、第2のセンスアンプ600
Aは、データ線6Cおよび6Dを所定電位にクランプす
るためのクランプダイオード11および12と、ダイオ
ード11および12に定常的に電流を供給する電流源1
8および19を含む。電流源18および19は同一の電
流量を供給する。電流源18および19が供給する電流
は第1のセンスアンプ60に含まれるトランジスタ6B
が供給する電流すなわちセンス電流よりも十分小さな値
に設定される。
【0063】第2のセンスアンプ600Aはさらに、ク
ランプダイオード11とカレントミラー回路を構成する
PNPバイポーラトランジスタ13と、クランプダイオ
ード12とカレントミラー回路を構成するPNPバイポ
ーラトランジスタ14と、PNPバイポーラトランジス
タ13が供給する電流をカレントミラー動作により電圧
信号に変換するためのNチャネルMOSトランジスタ1
5および16を含む。トランジスタ15はそのゲートお
よびドレインがバイポーラトランジスタ13のコレクタ
に接続され、トランジスタ16はそのゲートがバイポー
ラトランジスタ13のコレクタに接続され、そのドレイ
ンが出力ノード1Bを介しPNPバイポーラトランジス
タ14のコレクタに接続される。
【0064】第2のセンスアンプ600Aはさらに、バ
イポーラトランジスタ14の飽和を防止するために、出
力ノード1Bの高電位レベルを所定電位にクランプする
ためのクランプ回路1Aを含む。第2のセンスアンプ6
00Aの出力ノード1Bの信号電位はバッファ回路17
へ与えられる。このバッファ回路17は出力バッファで
あってもよく、出力バッファ前段に設けられる回路であ
ってもよい。
【0065】バイポーラトランジスタ13および14の
ベースはそれぞれデータ線6Cおよび6Dに接続され
る。次に動作について説明する。
【0066】図15に示すセンスアンプ回路の動作説明
時と同様に、選択されたメモリセルの保持データに従っ
てデータ線6Cにセンス電流が流れるものと仮定する。
【0067】ダイオード11とバイポーラトランジスタ
13はカレントミラー回路を構成し、またダイオード1
2とバイポーラトランジスタ14はカレントミラー回路
を構成する。ダイオード11に流れる電流はバイポーラ
トランジスタ13を流れる電流と等しく、またダイオー
ド12を流れる電流はバイポーラトランジスタ14を流
れる電流と等しい。
【0068】バイポーラトランジスタ13を流れる電流
はMOSトランジスタ15を流れる電流と等しく、また
バイポーラトランジスタ14を流れる電流はMOSトラ
ンジスタ16を流れる電流と等しい。MOSトランジス
タ15および16はカレントミラー回路を構成してい
る。
【0069】データ線6Cにセンス電流が流れるため、
このセンス電流すなわち第1のセンスアンプ60におけ
るトランジスタ6Bが供給する電流ISNと電流源18
が供給する電流ICSとの和の電流がダイオード11を
流れ、したがってカレントミラー動作によりバイポーラ
トランジスタ13を介して流れる。一方、ダイオード1
2には電流源19による電流ICSが流れるだけであ
る。バイポーラトランジスタ13を流れる電流がバイポ
ーラトランジスタ14を流れる電流よりも大きくなる。
したがって、バイポーラトランジスタ14が供給する電
流よりもMOSトランジスタ16を流れる電流が大きく
なり、出力ノード1BはMOSトランジスタ16により
接地電位へと放電される。
【0070】出力ノード1Bの電位変化は、バイポーラ
トランジスタ14が供給する電流よりもMOSトランジ
スタ16に流れる電流が大きくなるほど高速となる。バ
イポーラトランジスタ14を流れる電流は電流源19が
供給する電流ICSであり、MOSトランジスタ16に
流れる電流はセンス電流ISNと電流源18が供給する
電流ICSとの和である。したがって、(ICS+IS
N)とICSとの比を十分大きくするために、ISN≫
ICSとなるように設定される。この構成は、後に詳細
に説明するが、トランジスタ6Bの電流駆動能力を電流
源18および19を構成するトランジスタの電流駆動力
よりも十分大きくすることにより実現される。
【0071】センス時間をできるだけ短くし、センス動
作を高速で行なうためには、センス電流が流れるときと
センス電流が流れないときのデータ線6Cおよび6Dそ
れぞれの電位差をできる限り小さくする必要がある。
【0072】電流源18および19は定常電流をダイオ
ード11および12に供給する。ダイオード11および
12にその順方向降下電圧を確実に生じさせることがで
き、データ線6Cおよび6Dの電位をVDD−VBE=
VDD−0.8Vに確実に固定することができる。ここ
で、VBEはダイオード11および12の順方向降下電
圧である。
【0073】データ線6Cおよび6Dに現われる電流差
はカレントミラー回路により検出される。したがって、
図15に示す構成のようにデータ線の微小な電位振幅を
検出して差動的に増幅する構成に比べてより高速でセン
ス動作を実行することができる。
【0074】次にデータ線6Dにセンス電流が流れる場
合の動作を説明する。この場合、バイポーラトランジス
タ14が供給する電流がMOSトランジスタ16に流れ
る電流よりも大きくなる。MOSトランジスタに流れる
電流はICSであり、バイポーラトランジスタ14を流
れる電流はISN+ICSである。したがって、出力ノ
ード1Bはバイポーラトランジスタ14により充電さ
れ、その電位が上昇する。
【0075】出力ノード1Bの電位が上昇し、バイポー
ラトランジスタ14のエミッタ−コレクタ間の電位差が
0.6V以下になるとバイポーラトランジスタ14には
飽和現象が生じバイポーラトランジスタ14の動作速度
性能が劣化する。これはセンスアンプ600Aの動作特
性を劣化させる。すなわち、バイポーラトランジスタ1
4において、ベース電位がVDD−0.8V、エミッタ
電位がVDDであれば、コレクタ電位がVDD−0.6
V以上に上昇すると、ベース−エミッタ間およびベース
−コレクタ間両者がともに順方向にバイアスされる。通
常、バイポーラトランジスタのエミッタ−コレクタ間飽
和電圧VCESATが指定されるが、PNPバイポーラ
トランジスタでは、このエミッタ−コレクタ間飽和電圧
VCESATは0.6Vである。
【0076】上述のPNPバイポーラトランジスタ14
の飽和を防止するためにクランプ回路1Aが設けられ
る。クランプ回路1Aは出力ノード1Bの電位がVDD
−0.6V以上に上昇しないように出力ノード1Bの高
電位レベルをクランプする。このクランプ回路1Aの機
能によりバイポーラトランジスタ14を不飽和状態で動
作させるとともに出力ノード1Bにおける電位振幅を可
能な限り大きく設定することができる。すなわち出力ノ
ード1Bの電位振幅をVDD−0.6Vの範囲まで設定
することができる。
【0077】上述のように、データ線6Cおよび6Dに
現われる電流変化そのものをカレントミラー回路を用い
て電位変化に変換することにより高速でセンス動作を実
行することが可能となる。
【0078】図2は、図1に示す電流源18および19
の具体的構成例を示す図である。図2(a)は、MOS
トランジスタを用いて電流源を構成したものである。図
2(a)において、電流源となるMOSトランジスタ
は、そのゲートが電源電位VDDに接続され、そのソー
スが第2の電源電位である接地電位に接続される。MO
Sトランジスタはそのゲート電位の自乗に比例する電流
を供給することができる。ゲート電位が電源電位VDD
と一定であればこのMOSトランジスタは一定の電流を
供給することができる。
【0079】図2(b)は電流源をNPNバイポーラト
ランジスタと抵抗とで構成するものである。すなわち図
2(b)において電流源18(または19)は、そのベ
ースが所定の基準電圧VCSに接続され、そのエミッタ
がエミッタ抵抗REを介して接地電位に接続されるNP
Nバイポーラトランジスタを含む。このバイポーラトラ
ンジスタPTは、エミッタ電流IEが、抵抗REの抵抗
値をRE,ベース−エミッタ間電圧をVBEとすると、 IE=(VCS−VBE)/RE であるため、コレクタ電流ICSは、 ICS=α・IE となる。αは、バイポーラトランジスタPTのベース接
地電流増幅率である。
【0080】この図2(a)および(b)いずれの構成
においても、所定の電流値を常時供給することができ
る。
【0081】図2に示す電流源はカレントミラー回路に
電流を供給する。このカレントミラー回路のクランプダ
イオード11および12を流れる電流ICSは、センス
電流よりも十分小さくされる。次にこの構成について説
明する。
【0082】図3は図1に示す電流源6B、18および
19の具体的構成の一例を示す図である。図3におい
て、第1のセンスアンプの電流源すなわちnチャネルM
OSトランジスタ6Bはそのゲートに一定の電圧VG1
を受ける。この基準電圧VG1はビット線選択信号であ
り、その高電位レベルは電源電圧VDDレベルである。
電流源18および19は、基準電圧発生回路からの基準
電圧VG0をそのゲートに受けるnチャネルMOSトラ
ンジスタを備える。基準電圧発生回路は、その一端が電
源電圧VDDに接続される抵抗R0と、抵抗R0の他端
と接地電位との間に直列に接続されるダイオード接続さ
れたnチャネルMOSトランジスタTR1、TR2およ
びTR3を含む。基準電圧VG0は、3・Vthで与え
られる。ただし、VthはトランジスタTR1〜TR3
のしきい値電圧である。この場合、VG1>VG0とな
り、トランジスタ6Bは、電流源18および19よりも
十分大きなセンス電流ISNを生じさせることができ
る。
【0083】また基準電圧発生回路を用いず、電流源1
8および19を構成するMOSトランジスタのゲートへ
電源電圧VDDを直接与える構成であっても、そのトラ
ンジスタのゲート幅(チャネル幅)をW1>W0と設定
することにより同様にISN>ICSという関係を満足
することができる。ここでW1はトランジスタ6Bのチ
ャネル幅(ゲート幅)であり、W0は、電流源18およ
び19を構成するMOSトランジスタのチャネル幅(ゲ
ート幅)である。これらの二つの方法が組合せられても
よい。
【0084】図4は、図1に示す出力ノードクランプ回
路の具体的構成を示す図である。図4(A)は電源電圧
VDDが3Vの場合に用いられ、図4(B)に示すクラ
ンプ回路は電源電圧VDDが5Vの場合に用いられる。
図4(A)において、クランプ回路1Aは、出力ノード
1Bと接地電位との間に直列に接続されるダイオードD
1、D2およびD3を含む。ダイオードD1〜D3の各
順方向降下電圧VBEを0.8Vとすると、出力ノード
1Bの高電位レベルが2.4Vにクランプされる。この
場合、PNPバイポーラトランジスタ14のコレクタ−
エミッタ間電位差が0.6V以下になるのを防止でき
る。
【0085】図4(B)において、クランプ回路は出力
ノード1Bと接地電位との間に設けられる直列接続され
たダイオードD1、D2、D3、D4およびD5を含
む。この場合、ダイオードD1〜D5各々の順方向降下
電圧VBEが0.8Vであれば、出力ノード1Bの高電
位は4.0Vにクランプされる。この場合、図1に示す
PNPバイポーラトランジスタ14のベース−エミッタ
間電位差は1.0V以下になることはなく、PNPバイ
ポーラトランジスタ14が飽和状態に入るのを確実に防
止できる。
【0086】この図4(A)および(B)に示すクラン
プ回路を用いれば出力ノード1Bにおける電位振幅はこ
のクランプ回路1Aのクランプ電位により決定される。
すなわち、電源電圧VDDが3Vの場合には電位振幅は
2.4Vまでの範囲に設定することができ、また図4
(B)に示す構成では電位振幅を4.0Vまでの範囲に
設定することができる。PNPバイポーラトランジスタ
14はそのエミッタ−コレクタ間電位差が0.6V以下
にならなければよい。したがって電源電圧VDDが5V
の場合クランプ回路1Aのクランプ電位の最高電位は
4.4Vに設定することができる。この場合出力電位振
幅は最大4.4Vまでの範囲に設定することができる。
したがって、図15に示す従来のセンスアンプ回路の電
位振幅0.8V以下という条件と比較すると、ECLイ
ンタフェース以外のインタフェースに対してレベル変換
を行なわずに対応することができる。
【0087】図1に示すセンスアンプ回路はPNPバイ
ポーラトランジスタとNPNバイポーラトランジスタと
を利用する。リニア集積回路を製造する際に用いられる
バイポーラ集積技術においては、PNPバイポーラトラ
ンジスタとNPNバイポーラトランジスタ両者をP型半
導体基板2に同一の構造で集積化することは、トランジ
スタ製造工程が増大し、また製造プロセスも複雑となる
ため、一般に、NPNバイポーラトランジスタとPNP
バイポーラトランジスタとは異なる構造で作製すること
が多い。
【0088】図5(A)は従来のリニア集積回路におい
て用いられるPNPバイポーラトランジスタの断面構造
を示す図である。図5(A)において、PNPバイポー
ラトランジスタは、低不純物濃度のP型半導体基板75
0上に形成されるN型島領域753と、島領域753の
表面にそれぞれ互いに分離して形成される高不純物濃度
N型領域754および高不純物濃度P型領域755を含
む。島領域753は、高不純物濃度のP型領域751お
よび752により他の素子と分離される。一般にこのP
型領域751および752とP型島領域753とを逆バ
イアス状態に保持する。
【0089】この図5(A)に示すPNPトランジスタ
は、P型領域752がコレクタ電極Cに接続されて、P
型領域755がエミッタ電極Eに接続され、N型領域7
54がベース電極Bに接続される。すなわち、基板75
0がコレクタ、N型島領域754がベース領域となるバ
ーティカルトランジスタ構造を備える。図5(A)に示
すPNPバイポーラトランジスタはN型島領域753と
P型基板750と間に埋込層が形成されていない。この
PNPバイポーラトランジスタは、その用途が常にコレ
クタが基板電位(最低電位)となる使用方法に限定され
る。このため図1に示す第2のセンスアンプにこの図5
(A)に示すトランジスタ構造を利用することはできな
い。
【0090】そこで、一般にPNPバイポーラトランジ
スタとNPNバイポーラトランジスタ両者を同一半導体
基板上に集積化するリニア集積化技術においては図5
(B)に示すようなトランジスタ構造が採用される。
【0091】図5(B)は従来のリニア集積回路(バイ
ポーラ集積回路)において用いられるトランジスタの断
面構造を示す図である。この図5(B)に示す集積回路
は、同一のP型半導体基板800上にNPNバイポーラ
トランジスタとPNPバイポーラトランジスタとが集積
化される。図5(B)に示す集積回路は、N型素子形成
領域811および821を互いに、高不純物濃度のP型
領域802、804、および806により分離する。素
子形成領域811および821の底部には、高不純物濃
度のN型領域813および823がそれぞれ形成され
る。この高不純物濃度N型領域813および823は、
ディープコレクタまたはフローティングコレクタと呼ば
れ、素子形成領域811および821の抵抗を低減する
機能を備える。
【0092】NPNバイポーラトランジスタは、素子形
成領域811の表面に形成される高不純物濃度のN型領
域810と、このN型領域810と分離して形成される
高不純物濃度N型領域814と、N型領域814と隣接
して形成されるP型領域812を含む。P型領域812
は、N型領域814を覆うように形成されてもよい。N
型領域810がコレクタ電極Cに接続され、N型領域8
14がエミッタ電極Eに接続され、P型領域812がベ
ース電極Bに接続される。素子形成領域811がコレク
タとして機能する。
【0093】PNPバイポーラトランジスタは、N型の
素子形成領域821の表面に形成されるP型領域82
0、821、および823と高不純物濃度のN型領域8
24を含む。このP型領域820、821および823
はP型領域812と同一工程で形成される。P型領域8
21がエミッタ電極Eに接続され、P型領域820およ
び823がともにコレクタ電極Cに接続され、N型領域
824がベース電極Bに接続される。N型素子形成領域
821がベースとして機能する。
【0094】この図5(B)に示すPNPバイポーラト
ランジスタはNPNバイポーラトランジスタのベース形
成と同一製造工程で作製することができ、製造工程を増
加させることはない。図5(B)に示すPNPバイポー
ラトランジスタはN型領域821がベースとして機能す
る横方向動作を行ない、ラテラル構造を備える。ラテラ
ルPNPバイポーラトランジスタは、一般に遮断周波数
および増幅率は小さく速度性能は少し低下する。またこ
の図5(B)に示すPNPバイポーラトランジスタの構
成の場合、N型領域821表面に4つの不純物領域82
0、821、823、および824を必要とし、高集積
化するのが困難である。そこで、以下に高集積化に適し
た構造を備えるPNPバイポーラトランジスタについて
説明する。
【0095】図6は、この発明におけるセンスアンプ回
路に利用される改良されたPNPバイポーラトランジス
タの断面構造を示す図である。図6において、PNPバ
イポーラトランジスタは、P型基板76表面に形成され
るN型ウェル75の表面に形成されるP型不純物領域7
2および73と、高不純物濃度のN型不純物領域74を
含む。図6に示すPNPバイポーラトランジスタはCM
OS製造プロセスのみを用いて実現することができる。
この図6に示すPNPバイポーラトランジスタはCMO
SトランジスタにおけるPチャネルMOSトランジスタ
と同一構造を備える。すなわち、PチャネルMOSトラ
ンジスタにおいては、不純物領域72および73がソー
スおよびドレイン領域に対応し、不純物領域74がウェ
ルへのバイアス電圧印加領域に対応する。P型不純物領
域72と不純物領域73の間の間隔はゲート電極71に
より決定される。すなわち不純物領域72および73は
ゲート電極71に対し自己整合的に作製される。不純物
領域72がコレクタ電極C(またはエミッタ電極E)に
接続され、P型不純物領域73がエミッタ電極E(また
はコレクタ電極C)に接続され、N型不純物領域74が
ベース電極Bに接続される。
【0096】図6に示すPNPバイポーラトランジスタ
は、N型ウェル75がベースとして機能するラテラル構
造を備える。不純物領域72および73の間の距離すな
わちベース幅はゲート電極71により決定される。この
ベース幅はMOSトランジスタにおけるチャネル長に対
応する。したがって、図6に示すPNPバイポーラトラ
ンジスタはベース幅を精度よく微細にすることができ、
高集積化に適しかつ製造工程を追加することのないPN
Pバイポーラトランジスタを得ることができる。
【0097】図7は、この発明のセンスアンプ回路にお
いて利用される別の改良されたPNPバイポーラトラン
ジスタの断面構造を示す図である。図7に示すPNPバ
イポーラトランジスタは、NPNバイポーラトランジス
タとCMOSトランジスタとを製造するいわゆるBiC
MOS製造プロセスを用いて追加の製造工程を伴うこと
なく作製される。図7においてPNPバイポーラトラン
ジスタは、P型基板76上に形成され、隣接素子とは素
子分離領域となる高不純物濃度のP型領域77aおよび
77bにより分離される。PNPバイポーラトランジス
タは、この不純物領域77aおよび77bにより領域が
決定されるN型領域78と、このN型領域78の底部に
形成される高不純物濃度のN型領域80と、N型領域7
8の表面に形成されるP型不純物領域72および73
と、N型領域78の表面からN型領域80へ到達するよ
うに形成される高不純物濃度のN型領域79を含む。P
型領域72とP型領域73との間の距離はゲート電極7
1により決定される。すなわち不純物領域72および7
3はゲート電極71に対し自己整合的に作製される。P
型領域72がコレクタ電極C(またはエミッタ電極E)
に接続され、P型領域73がエミッタ電極E(またはコ
レクタ電極C)に接続され、N型領域79がベース電極
Bに接続される。
【0098】図7に示すPNPバイポーラトランジスタ
は、NPNバイポーラトランジスタにおける素子分離領
域形成、フローティングコレクタ(N型領域80)およ
びコレクタ電極取出領域79の形成工程と同一工程で作
製される。不純物領域72、および73とゲート電極7
1は図6に示すバイポーラトランジスタと同様Pチャネ
ルMOSトランジスタと同一の製造工程で作製される。
したがって、何ら余分の製造工程を用いることなくPN
Pバイポーラトランジスタを作製することができる。
【0099】この図7に示すPNPバイポーラトランジ
スタはN型領域78がベースとして機能する(NPNバ
イポーラトランジスタではコレクタとして機能する)ラ
テラル構造を備える。ベース幅はゲート電極71により
決定される。したがって、図6に示すトランジスタ構造
と同様、トランジスタサイズを精度よく微細化すること
ができるとともに分離領域77aおよび77bを利用す
るため図6に示すトランジスタ構造よりもさらにトラン
ジスタサイズを小さくすることができる。またフローテ
ィングコレクタとなる高不純物濃度領域80を備えてい
るためベース抵抗が小さくなり、より性能を高くするこ
とができる。
【0100】図6および図7に示すようにMOSトラン
ジスタと同一の製造工程でPNPバイポーラトランジス
タのコレクタおよびエミッタ領域を作製することによ
り、ラテラル型PNPバイポーラトランジスタを製造工
程を追加することなく微細なトランジスタサイズで作製
することが可能となる。
【0101】[実施例2]図8はこの発明の第2の実施
例であるセンスアンプ回路の構成を示す図である。図8
において、第2のセンスアンプ600Bは、PNPバイ
ポーラトランジスタ13のコレクタと第2の電源電位
(接地電位)との間に接続される抵抗素子31と、PN
Pバイポーラトランジスタ14のコレクタと接地電位と
の間に接続される抵抗素子32と、PNPバイポーラト
ランジスタ13および14のコレクタノード33および
34に現われる電圧を増幅する電圧増幅器35を含む。
【0102】電圧増幅器35は、コレクタノード30の
電位をゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタ3
56と、コレクタノード34の電位をゲートに受けるN
チャネルMOSトランジスタ354と、トランジスタ3
54および356へ電流を供給するためのPチャネルM
OSトランジスタ350および352を含む。Pチャネ
ルMOSトランジスタ350および352はカレントミ
ラー回路を構成し、トランジスタ350および352の
ゲートはトランジスタ354のドレインノードに接続さ
れる。トランジスタ350はトランジスタ354へ電流
を供給し、トランジスタ352がトランジスタ356へ
電流を供給する。トランジスタ356のドレインノード
が出力ノードとなる。
【0103】第1のセンスアンプ60は図1に示すもの
と同様の構成を備え、対応する部分には同一の参照信号
を付し、その詳細説明は省略する。次に動作について説
明する。
【0104】今、データ線6Cにセンス電流ISNが流
れた場合を想定する。この場合、PNPバイポーラトラ
ンジスタ13に電流ISN+ICSが流れ、PNPバイ
ポーラトランジスタ14に電流ICSが流れる。ノード
33の電位が(ISN+ICS)・R31となり、ノー
ド34の電位はICS・R32となる。ここでR31お
よびR32は抵抗素子31および32の抵抗値を示す。
抵抗素子31および32は同じ抵抗値を備える。したが
って、ノード33の電位がノード34の電位よりも高く
なる。このノード33および34の電位差は電圧増幅器
35により増幅されてバッファ回路17へ与えられる。
【0105】すなわち、電圧増幅器35において、トラ
ンジスタ356のコンダクタンスが、トランジスタ35
4のそれより大きくなる。トランジスタ350および3
52は同様の電流を供給する。トランジスタ354のコ
ンダクタンスは小さいため、トランジスタ350および
352のゲート電位が上昇し、このトランジスタ350
および352を流れる電流量が減少する。電圧増幅器3
5の出力ノード37はトランジスタ356により接地電
位へと放電され、低電位レベルとなる。
【0106】データ線6Dにセンス電流ISNが流れる
場合には、逆にトランジスタ352が供給する電流量が
トランジスタ356が放電する電流量よりも大きくな
り、出力ノード37は高電位に充電される。
【0107】図8に示す第2のセンスアンプの構成にお
いては、ダイオード11とバイポーラトランジスタ13
で構成されるカレントミラー回路およびダイオード12
とバイポーラトランジスタ14とで構成されるカレント
ミラー回路の電流出力は抵抗素子31および32により
電圧信号に変換される。この抵抗素子31および32に
より変換された電圧信号は電圧増幅器35により増幅さ
れる。抵抗素子31および32は固有の抵抗値を備え
る。コレクタノード33および34がハイインピーダン
ス状態となることはない。その最大上昇電位はバイポー
ラトランジスタ13および14が供給するコレクタ電流
と抵抗素子31および32の抵抗値により決定される。
したがって、この抵抗値を適当な値に設定することによ
りバイポーラトランジスタ13および14が飽和状態に
入るのを防止することができる。したがって、この場合
図1に示すようなクランプ回路1Aが不要となり、回路
構成要素の数を低減することができる。
【0108】また抵抗素子31および32を設けPNP
バイポーラトランジスタ13および14がコレクタがハ
イインピーダンス状態となるのを防止することは以下の
利点をも与える。
【0109】すなわち図1に示す構成では、PNPバイ
ポーラトランジスタ13のコレクタノードが高電位から
低電位へ変化する場合、このPNPバイポーラトランジ
スタ13のコレクタノードがNチャネルMOSトランジ
スタ15を介して放電され、NチャネルMOSトランジ
スタ15は最終的にハイインピーダンス状態となる。こ
のMOSトランジスタ15のハイインピーダンス状態へ
の移行に従ってNチャネルMOSトランジスタ16が非
導通状態となり、出力ノード1Bがバイポーラトランジ
スタ14により高速で充電される。この場合、Nチャネ
ルMOSトランジスタ15はハイインピーダンス状態と
なるためトランジスタ16のゲート電位の放電は高速で
行なわれにくくなり、トランジスタ16が非導通状態と
なるのに少し時間を要し、このため出力ノード1Bの低
電位から高電位への変化が遅くなる懸念が生じる。
【0110】図8に示す構成においてはPNPバイポー
ラトランジスタ13のコレクタノード33は抵抗素子3
1を介して接地電位に接続される。コレクタノード33
の放電はしたがって、高速で行なわれ、電圧増幅器35
の出力ノード37の電位も高速で確定する。同様にPN
Pバイポーラトランジスタ14のコレクタノード34も
同様である。したがってこのコレクタノード33および
34を一定の抵抗値で接地電位に接続することによりコ
レクタノード33および34がハイインピーダンス状態
に入ることを防止することができ、高速でセンス動作を
実行することができる。
【0111】[実施例3]図9はこの発明の第3の実施
例であるセンスアンプ回路の構成を示す図である。図9
において、第2のセンスアンプ600Cは、図8に示す
第2のセンスアンプ600Bの構成に加えて、抵抗素子
32および31と接地電位との間に接続されるダイオー
ド41をさらに備える。他の構成は図8に示す構成と同
じであり、対応する部分には同一の参照番号を付す。
【0112】図9に示す構成においては、ダイオード4
1に常時電流が流れる。これによりダイオード41のク
ランプ機能を確実に機能させることができ、バイポーラ
トランジスタ13および14のコレクタノード33およ
び34にはこのダイオード41の順方向降下電圧の0.
8Vのオフセットが確実に与えられる。これによりコレ
クタノード33および34の電位振幅をこのオフセット
量0.8Vだけ小さくすることが可能となり、さらに高
速でセンス動作を実行することができる。
【0113】[実施例4]図10はこの発明の第4の実
施例であるセンスアンプ回路の構成を示す図である。図
10において、第1のセンスアンプ60は、トランジス
タ6Aのコレクタが電源電位VDDに接続されている点
を除いて図1、図9および図8に示したものと同じ構成
を備える。
【0114】第1のセンスアンプ60と第2のセンスア
ンプ600Dとの間には1本のデータ線90が設けられ
る。データ線90は第1のセンスアンプ60内のトラン
ジスタ69のコレクタに接続される。第2のセンスアン
プ600Dは、データ線90の電位をクランプするため
のダイオード91と、ダイオード91とカレントミラー
回路を構成するPNPバイポーラトランジスタ93と、
出力ノード95と接地電位との間に接続される抵抗とし
て機能するダイオード接続されたNチャネルMOSトラ
ンジスタ94と、ダイオード91に定常的に電流を供給
する電流源92を含む。NチャネルMOSトランジスタ
94は、抵抗要素と置換えられてもよい。次に動作につ
いて説明する。
【0115】データ線90には、ビット線63に現われ
たメモリセルの保持データに従ってセンス電流が現われ
る。ビット線63の電位が高電位であれば、データ線9
0にセンス電流が流れ、ビット線63の電位が低電位で
あればデータ線90にはセンス電流は流れない。ダイオ
ード91にはデータ線90を流れるセンス電流と電流源
92が与える電流との和の電流が流れる。このセンス電
流の有無に応じたコレクタ電流がPNPバイポーラトラ
ンジスタ93を介して流れる。トランジスタ93のコレ
クタ電流はNチャネルMOSトランジスタ94により電
圧信号に変換される。センス電流が流れている場合には
出力ノード95の電位は高電位となり、センス電流が流
れない場合には出力ノード95の電位は低電位となる。
この出力ノード95の電圧変化はバッファ17に伝達さ
れ増幅される。
【0116】上述の説明においてはNチャネルMOSト
ランジスタ94は抵抗として機能するとして説明した。
しかしながら、MOSトランジスタ94はダイオードと
しての機能を備えていてもよい。MOSダイオードは、
一般にそのドレイン電流Idはゲート電圧Vgの絶対値
(すなわち出力ノード95の電位)の自乗に比例するか
らである。すなわちバイポーラトランジスタ93が与え
る電流変化を確実に電圧変化に変換することができる。
この場合、図11に示すように2本のデータ線6Cおよ
び6Dを利用する回路構成と比較して、センス動作が少
し不安定になる懸念は生じる。2本のデータ線の場合電
位レベルが交差する時間Tsでセンスできるのに対し、
1本のデータ線では電位レベルの確定には時間2・Ts
を要する。時間Tsでセンスを実施すると1本のデータ
線の場合、電位レベルが不安定なためである。しかし図
11に示す構成では構成素子数を大幅に低減することが
可能となる。
【0117】[実施例5]図12はこの発明の第5の実
施例であるセンスアンプ回路の構成を示す図である。図
12において、第1のセンスアンプ60Aは、ビット線
63にそのゲートが接続されるNチャネルMOSトラン
ジスタ59と、ビット線64にそのゲートが接続される
NチャネルMOSトランジスタ5Aと、ビット線選択信
号YSに応答してトランジスタ59および5Aの一方導
通端子(ソース)を接地電位へ接続するNチャネルMO
Sトランジスタ6Bと、ビット線選択信号YSに応答し
てビット線63および64をそれぞれ接地電位に接続す
るNチャネルMOSトランジスタ68Aおよび68Bを
含む。トランジスタ68Aおよび68Bはビット線63
および64の電位振幅を小さくするとともにトランジス
タ59および5Aを線形領域(3極間領域)で動作させ
る機能を備える。すなわちMOSトランジスタ68Aお
よび68Bはビット線63および64の電位レベルをシ
フトする機能を備える。高電位レベルは、トランジスタ
68Aおよび68Bのオン抵抗により決定され、ビット
線63および64の低電位レベルは、メモリセル内のド
ライブトランジスタのオン抵抗とトランジスタ68Aま
たは68bのオン抵抗の並列合成抵抗値により決定され
る。
【0118】第2のセンスアンプ600Eは、データ線
6Cおよび6Dをそれぞれ所定電位にクランプするため
のダイオード接続されたPチャネルMOSトランジスタ
51および52と、トランジスタ51とカレントミラー
回路を構成するPチャネルMOSトランジスタ53と、
MOSトランジスタ52とカレントミラー回路を構成す
るPチャネルMOSトランジスタ54と、トランジスタ
53を流れる電流を受けるNチャネルMOSトランジス
タ15と、トランジスタ54を流れる電流を受けるNチ
ャネルMOSトランジスタ16を含む。トランジスタ1
5および16はカレントミラー回路を構成する。トラン
ジスタ15および16のゲートはトランジスタ53の導
通端子(ドレイン)に接続される。
【0119】第2のセンスアンプ600Eはさらにトラ
ンジスタ51に常時電流を供給する電流源57と、トラ
ンジスタ52に電流を供給する電流源58を含む。電流
源57および58は図2(a)に示す構成を利用する。
【0120】この図12に示すセンスアンプ回路は、第
1のセンスアンプ60Aにおいて、図1に示す第1のセ
ンスアンプ60におけるNPNバイポーラトランジスタ
69および6AがNチャネルMOSトランジスタ59お
よび5Aに置換えられる。第2のセンスアンプ600E
においては、図1に示すダイオード11および12がそ
れぞれPチャネルMOSトランジスタ51および52に
置換えられ、かつNPNバイポーラトランジスタ13お
よび14がPチャネルMOSトランジスタ53および5
4に置換えられる。図1に示すクランプ回路1Aは設け
られない。MOSトランジスタ54は、その内部にPN
接合を有しないため、内部のPN接合が順方向にバイア
スされる状態が存在せず、このような順方向バイアスを
防止する必要がないためである。
【0121】図12に示す第1および第2のセンスアン
プの60Aおよび600Aの動作は図1に示すセンスア
ンプ60および第2のセンスアンプ600Aの動作と同
じである。したがってその動作説明は繰り返さない。
【0122】図12に示すセンスアンプ回路の構成の場
合、その構成要素はNチャネルMOSトランジスタとP
チャネルMOSトランジスタのみであり、CMOSプロ
セス技術を利用することができる。このため、製造工程
を簡略化することができ、製造コストを低くすることが
できる。
【0123】一般にMOSトランジスタを用いたダイオ
ードはPNダイオードよりもクランプ能力が弱い。この
クランプ能力について少し説明する。
【0124】図13(A)は、PチャネルMOSトラン
ジスタをダイオード接続した場合の接続構成を示す図で
ある。図14(A)においてPチャネルMOSトランジ
スタはゲートとドレインとが接続される。
【0125】図14(B)はPNダイオードの構成例を
示す図である。図14(B)において、PNダイオード
は、ベースとコレクタが接続されたPNPバイポーラト
ランジスタの構造を備える。今、図14(A)および
(B)に示すように、MOSダイオードのソース−ドレ
イン間電位差をVD、ドレイン電流をidとし、またP
Nダイオードのコレクタ−エミッタ間電位差をVC、コ
レクタ電流をicとする。この場合図14(C)に示す
関係が得られる。
【0126】図14(C)はダイオードにおけるアノー
ドとカソード間の電位差とそのときに流れる電流との関
係を示す図である。MOSトランジスタを用いたMOS
ダイオードの場合ドレイン電流idはそのソース−ドレ
イン間電位差VDの絶対値の自乗に比例する。一方、P
Nダイオードは、コレクタ電流icはそのコレクタ−エ
ミッタ間電位差VCの絶対値の指数関数に比例する。し
たがって、PNタイミングにおける電流icの立上がり
はMOSダイオードの電流idの立上がりよりも急峻と
なる。
【0127】この場合、図14(C)において電流iが
i1からi2へ変化した場合、MOSダイオードにおい
ては、電位差はV1からV2へと変化し、一方PNダイ
オードにおいては電位差はV3からV4へと変化する。
明らかにMOSダイオードにおける電位変化の方がPN
ダイオードのそれよりも大きい。
【0128】したがってMOSダイオードを用いた場
合、センス電流の有無によるデータ線の電位変動がPN
ダイオードの場合よりも少し大きくなる。このため、P
Nダイオードを用いる場合よりも少し速度性能が劣るも
のの、電流モードで動作しているためそれほど重大な問
題とはならず、製造工程の簡略化による製造コスト低減
の効果が速度性能の劣化による欠点よりも大幅に上回
る。
【0129】なお上述の第1ないし第5の実施例におい
ては第1のセンスアンプが各ビット線対に対して設けら
れると説明している。しかしながら、この第1のセンス
アンプは複数のビット線対を含むブロックに対して設け
られており、対応のブロック内の選択されたビット線対
のみが第1のセンスアンプに接続される構成であっても
上記実施例と同様の効果を得ることができる。この場合
ビット線と第1のセンスアンプとの間にビット線選択信
号に応答して動作する列選択ゲートが設けられる。
【0130】さらに、メモリセルアレイが複数のブロッ
クを備えており選択されたブロックのみが第1のセンス
アンプに接続される構成であっても上記実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0131】すなわち、この発明によるセンスアンプ回
路は、選択されたメモリセルの保持データに従ってデー
タ線に電流変化が生じる構成であれば適用可能である。
【0132】
【発明の効果】以上のように、この請求項1記載の発明
によればデータ線に生じる電流変化をカレントミラー回
路で直接電圧変化に変換するため、データ線に現われる
微小電位差を検出する必要がなく、高速でセンス動作を
行なうことが可能となる。またカレントミラー回路を用
いているため、カレントミラー回路にセンス電流と同じ
電流が流れるため、センス電流が2倍となるものの、電
流源はデータ線クランプ用のクランプ手段に対してのみ
必要であり、電流源を削減することができ全体として消
費電流を低減することができる。
【0133】請求項2記載のセンスアンプ回路において
は、カレントミラー回路をデータ線クランプ用のPNダ
イオードとPNPバイポーラトランジスタとで構成する
ため、確実にデータ線電位をクランプし、電流モードで
センス電流を検出して電位変化に変換することが可能と
なる。
【0134】請求項3記載のセンスアンプ回路において
は、カレントミラー回路のPNPバイポーラトランジス
タがMOSトランジスタと同一工程で製造されるラテラ
ル構造を有しているため、CMOS製造技術によりPN
Pバイポーラトランジスタを作製することができ、製造
工程を簡略化することができる。
【0135】請求項4記載のセンスアンプ回路において
は、PNPバイポーラトランジスタの出力電流をNチャ
ネルMOSトランジスタで構成されるカレントミラー回
路で電圧信号に変換しているため、高速で電流変化を電
圧変化に変換することが可能となる。
【0136】請求項5記載のセンスアンプ回路において
は、抵抗によりカレントミラー回路の出力電流を電圧信
号に変換しているため、PNPバイポーラトランジスタ
のコレクタノードがハイインピーダンス状態となる状態
が存在せず、高速で電圧信号を出力することができる。
【0137】請求項6および7記載のセンスアンプ回路
においては、出力電圧振幅が低減されるため、より高速
でセンス動作を行なうことができる。
【0138】請求項8および9記載のセンスアンプ回路
においては、出力PNPバイポーラトランジスタの飽和
がクランプ回路により防止されるため、出力電圧振幅を
このクランプ回路のクランプ電位までの範囲に設定する
ことができECLインタフェース以外のインタフェース
に対してレベル変換を行なう必要がなく、より高速でデ
ータの読出を行なうことができる。
【0139】請求項10記載のセンスアンプ回路におい
ては、クランプ回路が直列のダイオードにより構成され
るため、確実に出力電圧をクランプすることができる。
【0140】請求項11記載のセンスアンプ回路におい
ては、その構成要素がPMOSトランジスタでのみ構成
することができ、製造工程を簡略化することができ、製
造コストを低減することができる。
【0141】請求項12記載のセンスアンプ回路におい
てはデータ線が1本であり、センスアンプの構成素子数
を大幅に低減することができる。
【0142】請求項13記載のセンスアンプ回路におい
ては、クランプ手段に供給する電流はセンス電流よりも
十分に小さな値とされているため、高速かつ確実にセン
ス電流の有無を検出することができ高速で電流/電圧変
換を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるセンスアンプ回
路の構成を示す図である。
【図2】この発明におけるセンスアンプ回路において用
いられる電流源の構成を示す図である。
【図3】図1に示す第1のセンスアンプと第2のセンス
アンプに用いられるセンス電流供給源とクランプ用ダイ
オードへの定常電流供給源の構成を示す図である。
【図4】図1に示すクランプ回路の構成を示す図であ
る。
【図5】従来のリニア集積回路において用いられるバイ
ポーラトランジスタの断面構造を概略的に示す図であ
る。
【図6】この発明によるセンスアンプ回路において用い
られるPNPバイポーラトランジスタの断面構造の一例
を示す図である。
【図7】この発明によるセンスアンプ回路において用い
られるPNPバイポーラトランジスタの断面構造の他の
例を示す図である。
【図8】この発明の第2の実施例であるセンスアンプ回
路の構成を示す図である。
【図9】この発明の第3の実施例であるセンスアンプ回
路の構成を示す図である。
【図10】この発明の第4の実施例であるセンスアンプ
回路の構成を示す図である。
【図11】図10に示すデータ線におけるセンス電流発
生時におけるデータ線の電位変化を示す図である。
【図12】この発明の第5の実施例であるセンスアンプ
回路の構成を示す図である。
【図13】MOSダイオードとPNダイオードのクラン
プ能力を比較する図である。
【図14】従来の半導体記憶装置の全体の構成の概略を
示す図である。
【図15】従来のセンスアンプ回路の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1A 出力クランプ回路 6B センス電流供給用NチャネルMOSトランジスタ 6C データ線 6D データ線 11 クランプ用ダイオード 12 クランプ用ダイオード 13 PNPバイポーラトランジスタ 14 PNPバイポーラトランジスタ 15 NチャネルMOSトランジスタ 16 NチャネルMOSトランジスタ 18 電流源 19 電流源 60 第1のセンスアンプ 63 ビット線 64 ビット線 61 メモリセル 600A 第2のセンスアンプ 600B 第2のセンスアンプ 31 抵抗素子 32 抵抗素子 35 電圧増幅器 600C 第2のセンスアンプ 41 ダイオード 600D 第2のセンスアンプ 91 ダイオード 93 PNPバイポーラトランジスタ 90 データ線 92 電流源 600E 第2のセンスアンプ 51 MOSダイオード 52 MOSダイオード 53 PチャネルMOSトランジスタ 54 PチャネルMOSトランジスタ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が情報を記憶する複数のメモリセル
    を有する半導体記憶装置において、前記複数のメモリセ
    ルから選択されたメモリセルのデータを検知し増幅する
    ための回路であって、 データ線と、 前記選択されたメモリセルのデータに応答して、前記デ
    ータ線にセンス電流を生じさせる第1のセンス手段と、 前記センス電流に応答して、前記データ線上のセンス電
    流に対するカレントミラー動作により電位信号を発生す
    るカレントミラー型センス手段とを備え、前記カレント
    ミラー型センス手段は前記データ線の電位を所定電位に
    クランプするためのクランプ手段をその構成要素として
    含む、半導体記憶装置のセンスアンプ回路。
  2. 【請求項2】 前記クランプ手段は第1の電源電位と前
    記データ線との間に結合されるPNダイオードを備え、 前記カレントミラー型センス手段は、前記PNダイオー
    ドと、前記PNダイオードとカレントミラー態様で接続
    されるPNPバイポーラトランジスタとを含む、請求項
    1記載の半導体記憶装置のセンスアンプ回路。
  3. 【請求項3】 前記PNPバイポーラトランジスタはラ
    テラル構造を備える、請求項2記載の半導体記憶装置の
    センスアンプ回路。
  4. 【請求項4】 前記カレントミラー型センス手段は、さ
    らに、nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
    構成要素とし、前記PNPバイポーラトランジスタが供
    給する電流を受けてカレントミラー動作によりその受け
    た電流を電圧信号に変換するカレントミラー回路を備え
    る、請求項2記載の半導体記憶装置のセンスアンプ回
    路。
  5. 【請求項5】 前記カレントミラー型センス手段はさら
    に前記PNPバイポーラトランジスタと第2の電源電位
    との間に接合され、前記PNPバイポーラトランジスタ
    が供給する電流を電圧信号に変換する抵抗手段を備え
    る、請求項2記載の半導体記憶装置のセンスアンプ回
    路。
  6. 【請求項6】 前記カレントミラー型センス手段は、さ
    らに、前記抵抗手段が発生する電圧信号の振幅を縮小す
    る電圧振幅縮小手段を備える、請求項5記載の半導体記
    憶装置のセンスアンプ回路。
  7. 【請求項7】 前記電圧振幅縮小手段は、前記抵抗手段
    と第2の電源電位との間に前記抵抗手段から順方向に接
    続されるダイオードを備える、請求項6記載の半導体記
    憶装置のセンスアンプ回路。
  8. 【請求項8】 前記PNPバイポーラトランジスタの飽
    和を防止するための飽和防止手段をさらに備える、請求
    項4記載の半導体記憶装置のセンスアンプ回路。
  9. 【請求項9】 前記飽和防止手段は、前記PNPバイポ
    ーラトランジスタの電圧信号出力ノードとなるコレクタ
    と第2の電源電位との間に設けられ、前記電圧信号出力
    ノードの電位レベルを所定電位にクランプする第2のク
    ランプ回路を備える、請求項8記載の半導体記憶装置の
    センスアンプ回路。
  10. 【請求項10】 前記第2のクランプ手段は、前記電圧
    信号出力ノードと前記第2の電源電位との間に直列に接
    続される複数のダイオードを備える、請求項9記載の半
    導体記憶装置のセンスアンプ回路。
  11. 【請求項11】 前記カレントミラー型センス手段は、
    前記クランプ手段として機能するダイオード接続された
    pチャネル絶縁ゲート型トランジスタと、前記ダイオー
    ド接続されたpチャネル絶縁ゲート型トランジスタとカ
    レントミラー態様で接続される第2のpチャネル絶縁ゲ
    ート型トランジスタとを含む、請求項1記載の半導体記
    憶装置のセンスアンプ回路。
  12. 【請求項12】 前記データ線は1本の信号線を備え
    る、請求項1記載の半導体記憶装置のセンスアンプ回
    路。
  13. 【請求項13】 前記クランプ手段と第2の電源電位と
    の間に結合され、一定の電流を供給する電流源を含み、
    前記定電流源が供給する電流は前記第1のセンス手段が
    前記データ線に生じさせるセンス電流よりも十分小さく
    される、請求項1記載の半導体記憶装置のセンスアンプ
    回路。
JP4189278A 1992-07-16 1992-07-16 半導体記憶装置のセンスアンプ回路 Withdrawn JPH0636570A (ja)

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