JPH0636482U - 浴槽の肩当て用シャワー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入浴者の体の位置を変えずに肩の任意の位置
に任意の角度で浴湯の噴流を当てる。 【構成】 浴槽１のフランジ２に上下に出入り自在な支
持部材３０を設けると共に肩当て用シャワー器具１７を
上記支持部材３０の上端に装着する。肩にシャワー水を
噴射する肩当て用ノズル３を肩当て用シャワー器具１７
に回転自在に装着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、入浴しながら肩にシャワー水の強い噴流を与えて肩をマッサージす るのに用いる浴槽の肩当て用シャワー装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の浴槽の肩当て用シャワー装置としては例えば実開平２−１４１２ ８２号公報に開示されるものがある。これは、肩当て用シャワー器具を浴槽のフ ランジの上に取り付け、入浴姿勢のまま肩に肩当て用シャワー器具の肩当て用ノ ズル部からシャワーを当てることを目的としている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記従来例にあっては、肩当て用シャワー器具がフランジに固定さ れ、肩当て用ノズルだけが上下に回動するようになっており、肩に浴湯の噴流が 当たる位置は肩当て用ノズルの角度によって決まり、肩当て用ノズルを位置決め すると肩に当たる角度も決まり、肩に当てる位置や肩に当てる角度の双方を独立 して調節することができない。

【０００４】 本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであって、本考案の目的とするとこ ろは入浴者の体の位置を変えずに肩の任意の位置に任意の角度で浴湯の噴流を当 てることができる浴槽の肩当て用シャワー装置を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案浴槽の肩当て用シャワー装置は、浴槽１のフラ ンジ２に上下に出入り自在な支持部材３０を設けると共に肩当て用シャワー器具 １７を上記支持部材３０の上端に装着し、肩にシャワー水を噴射する肩当て用ノ ズル３を肩当て用シャワー器具１７に回転自在に装着して成ることを特徴とする 。

【０００６】

【作用】

上記の構成によれば、支持部材３０を上下に出入りさせることにより、肩当て 用シャワー器具１７の上下位置を任意の位置に変えることができ、また肩当て用 ノズル３を回動することにより肩当て用ノズル３の角度を自在に変えることがで き、入浴者の体の位置を変えずに肩の任意の位置に任意の角度で肩に浴湯の噴流 を当てることができる。

【０００７】

【実施例】

図２は浴槽１の全体の斜視図であり、図３は全体のシステムを示す管路図であ る。浴槽１の側方には循環ポンプ８を配置してあり、浴槽１内の吸入口９と循環 ポンプ８とを吸入管１０にて連結してあり、循環ポンプ８にて浴槽１内の湯を吸 入できるようになっている。また浴槽１の内壁面には浴槽１に気泡混じりの浴湯 を噴射する背用の噴射ノズル１１や足用の噴射ノズル１２を複数個設けてあり、 この噴射ノズル１１，１２と循環ポンプ８とがノズル給水管１３，１４にて連結 してあり、噴射ノズル１１，１２に浴湯を供給できるようになっている。浴槽１ のフランジ２には空気吸入口１５を設けてあり、空気吸入口１５と噴射ノズル１ １，１２とを空気配管１６にて連結してあり、これにより噴射ノズル１１，１２ に空気が供給できるようになっている。浴槽１のフランジ２には入浴者の肩に対 応する位置で１対の肩当て用シャワー器具１７を配置してあり、肩当て用シャワ ー器具１７と循環ポンプ８とを肩当て用シャワー給水管１８にて連結してあり、 浴湯が肩当て用シャワー器具１７に供給されるようになっている。この肩当て用 シャワー器具１７は後述するように支持部材３０で支持されて上下動自在になっ ている。浴槽１の操作はリモコン２０にて行われるようになっており、各運転パ ターンの選択、流量の強弱調節、及び噴流変化の周波数調節などが行えるように なっている。リモコン２０からの信号はリモコン受光部２１に送られ、循環ポン プ８に収められた制御部２２に伝えられるようになっている。２７は浴槽１のフ ランジ２に取り付けたオンオフスイッチであり、噴射ノズル１１，１２のオンオ フが操作されるようになっている。２８は排水栓スイッチであり、浴槽１の底部 の排水栓の開閉を行うようになっている。

【０００８】 吸入口９から吸い込まれた浴湯は循環ポンプ８から、ポンプユニット内部にお いて循環流量を制御する流量制御弁２３を介してノズル給水管１３，１４、肩当 て用シャワー給水管１８に供給されるようになっている。ノズル給水管１３、１ ４及び肩当て用シャワー給水管１８には夫々モータバルブのような背用流路切換 弁２４、足用流路切換弁２５、肩用流路切換弁２６を設けてあり、浴湯の供給を 切り換えられるようになっている。背用流路切換弁２４及び足用流路切換弁２５ を通ってノズル給水管１３，１４を介して循環してきた浴湯は、噴射ノズル１１ ，１２で空気配管１６からの空気と混合され、浴槽１内に気泡混じりの噴流が噴 射される。肩用流路切換弁２６を通って肩当て用シャワー給水管１８を介して循 環してきた浴湯は、肩当て用シャワー器具１７に供給され、肩当て用シャワー器 具１７の肩当て用ノズル３から噴射される。噴射ノズル１１，１２、肩当て用シ ャワー器具１７に循環供給する浴湯の流量は制御部２２で、ステッピングモータ を用いて弁開度にて流量を制御できる流量制御弁２３を制御することにより循環 流量を調節することができ、噴射ノズル１１，１２、肩当て用シャワー器具１７ の肩当て用ノズル３から噴射される噴流の強弱調節や、様々なバリエーションの 噴流が得られる。

【０００９】 １対の肩当て用シャワー器具１７は図１に示すように取り付けられている。浴 槽１のフランジ２に設けた取り付け孔３１には台座３２が設けられ、この台座３ ２に支持部材３０を上下動自在に装着してある。支持部材３０は本実施例の場合 伸縮ロッド３０ａにて形成されている。この伸縮ロッド３０ａは複数本の筒状の ロッド３３を互いに挿合して連結すると共にシール材を兼ねたスペーサ３４を間 に介在してある。このスペーサ３４にて伸縮ロッド３０ａを伸縮させたときロッ ド３３を任意に位置で止めることができるようになっている。伸縮ロッド３０ａ の上端には肩当て用シャワー器具１７を取り付けてあり、肩当て用シャワー器具 １７に肩当て用ノズル３を上下に回転自在に装着してある。肩当て用シャワー給 水管１８の肩当て用シャワー器具１７と接続する部分はフレキシブルな接続ホー ス１８ａとなっており、接続ホース１８ａを伸縮ロッド３０ａ内に挿通して接続 ホース１８ａを肩当て用シャワー器具１７に接続してあり、肩当て用シャワー器 具１７に浴湯を供給できるようになっている。しかして伸縮ロッド３０ａを上下 に伸縮させることにより、肩当て用シャワー器具１７の上下位置を自在に調節す ることができ、また肩当て用ノズル３を上下に回転することにより肩当て用ノズ ル３の上下方向の角度を自在に調節することができ、さらに伸縮ロッド３０ａの 部分で肩当て用シャワー器具１７を周方向に回動して肩当て用ノズル３の向きを 左右方向に自在に調節することができ、これにより入浴者の位置を変えることな く、肩の任意の位置に任意の角度で肩当て用ノズル３から浴湯の噴流を当てるこ とができる。また本実施例の場合、伸縮ロッド３０ａで肩当て用シャワー器具１ ７を上下できるようになっているため、伸縮ロッド３０ａを浴室の天井近くまで 伸ばし、打たせ湯のように使うことができる。

【００１０】 図４は他の実施例を示す。支持部材３０は本実施例の場合、弧状に曲がった曲 がりパイプ３０ｂにて形成してある。この曲がりパイプ３０ｂは台座３２に上下 動自在に挿通してあり、曲がりパイプ３０ｂの上端には肩当て用シャワー器具１ ７を装着してある。曲がりパイプ３０ｂを上下することにより、肩当て用シャワ ー器具１７の上下位置と肩当て用ノズル３の角度を変えることができ、また肩当 て用ノズル３を肩当て用シャワー器具１７に対して上下に回転することにより肩 当て用ノズル３の角度を変えることができ、これにより入浴者の位置を変えるこ となく、肩の任意の位置に任意の角度で肩当て用ノズル３から浴湯の噴流を当て ることができる。台座３２にはシール材を兼用したスペーサ３５を設けてあり、 このスペーサ３５で上下に位置調整した曲がりパイプ３０ｂを任意の位置で保持 できるようになっている。また曲がりパイプ３０ｂの下部には曲がりパイプ３０ ｂを最上部まで引き出したとき止めるストッパー３６を設けてある。また接続ホ ース１８ａは曲がりパイプ３０ｂ下端に接続してあり、曲がりパイプ３０ｂを介 して肩当て用シャワー器具１７に浴湯を供給できるようになっている。

【００１１】

【考案の効果】 本考案は上述のように浴槽のフランジに上下に出入り自在な支持部材を設ける と共に肩当て用シャワー器具を上記支持部材の上端に装着し、肩にシャワー水を 噴射する肩当て用ノズルを肩当て用シャワー器具に回転自在に装着しているので 、支持部材を上下に出入りさせることにより肩当て用シャワー器具の上下位置を 任意の位置に変えることができ、また肩当て用ノズルを回動することにより肩当 て用ノズルの角度を自在に変えることができるものであって、入浴者の体の位置 を変えずに肩の任意の位置に任意の角度で肩に浴湯の噴流を当てることができる ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の肩当て用シャワー器具部分
の断面図である。

【図２】同上の浴槽全体を示す斜視図である。

【図３】同上の全体のシステムの管路図である。

【図４】同上の他の実施例の肩当て用シャワー器具部分
の断面図である。

【符号の説明】

１ 浴槽 ２ フランジ ３ 肩当て用ノズル １７ 肩当て用シャワー器具 ３０ 支持部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽のフランジに上下に出入り自在な支
   持部材を設けると共に肩当て用シャワー器具を上記支持
   部材の上端に装着し、肩にシャワー水を噴射する肩当て
   用ノズルを肩当て用シャワー器具に回転自在に装着して
   成ることを特徴とする浴槽の肩当て用シャワー装置。