JP3192213B2 - 浴槽の肩当て用シャワー装置 - Google Patents

浴槽の肩当て用シャワー装置

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JP3192213B2
JP3192213B2 JP13305792A JP13305792A JP3192213B2 JP 3192213 B2 JP3192213 B2 JP 3192213B2 JP 13305792 A JP13305792 A JP 13305792A JP 13305792 A JP13305792 A JP 13305792A JP 3192213 B2 JP3192213 B2 JP 3192213B2
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俊之 柿木
一雅 六嶋
周子 井本
輝夫 増田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入浴しながら肩にシャ
ワー水の強い噴流を与えて肩をマッサージするのに用い
る浴槽の肩当て用シャワー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、肩にシャワー水の噴流を与える肩
当て用シャワーとしては実開平2−141282号公報
に開示されるものがある。これは、肩当て用シャワー装
置を浴槽のフランジにある一定の間隔を隔てて取り付
け、この各肩当て用シャワー装置に固定的に設けた肩当
て用ノズルから平行にシャワー水を噴射して入浴姿勢の
ままの肩にシャワー水を当てるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一対の肩当
て用シャワー装置は人間の肩幅より十分に広い間隔を隔
てて取り付けられ、この肩当て用シャワー装置の肩当て
用ノズルから平行に噴射したシャワー水が両側の肩に当
たるが、肩の外側に当たり、肩のつぼである肩井(両側
の肩に200mm程度の間隔を隔ててある)に効果的に
当たらなく、十分なマッサージ効果が得られないという
問題がある。また一対の肩当て用シャワー装置を設ける
間隔を狭くすると頭の邪魔になったり、頭にシャワー水
がかかったりするという問題がある。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、本発明の目的とするところは頭の邪魔になっ
たりすることなく、肩のつぼに効果的にシャワー水を当
てて十分なマッサージ効果を得ることができる浴槽の肩
当て用シャワー装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明浴槽の肩当て用シャワー装置は、浴槽1のフラン
ジ2の背方側の一辺に一対の肩当て用シャワー装置4を
人間の頭の幅より十分広い間隔を隔てて配置し、各肩当
て用シャワー装置4に入浴者の肩に向けてシャワー水を
噴射する肩当て用ノズル3を肩当て用ノズル3がフラン
ジ2の真上に位置するように設け、一対の肩当て用ノズ
ル3の向きを、上記一対の肩当て用ノズル同士3,3が
近接するように先端程内側に向け、且つ、先端程前方に
突出するように向け、且つ、先端程下方に下がるように
向け、一対の肩当て用ノズル3の先端から噴射するシャ
ワー水が上記浴槽のフランジ2の背方側の一辺にもた
れるように入浴する人間の肩のつぼに当たるようにして
成ることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成によれば、肩当て用シャワー装置4を
頭の邪魔にならないように頭の幅より十分の間隔を隔て
て配置しても内側に向けて傾斜させた肩当て用ノズル3
からのシャワー水を肩のつぼの肩井に効果的当てて十分
なマッサージ効果を得ることができる。
【0007】
【実施例】図1は浴槽1の全体の平面図であり、図2は
浴槽全体の背面図であり、図3は浴槽の配管を説明する
斜視図、図4は浴槽の全体のシステムを示す管路図であ
る。浴槽1の側方には循環ポンプ8を配置してあり、浴
槽1内の吸入口9と循環ポンプ8とを吸入管10にて連
結してあり、循環ポンプ8にて浴槽1内の湯を吸入でき
るようになっている。また浴槽1の内壁面には浴槽1に
気泡混じりの浴湯を噴射する背用の噴射ノズル11や足
用の噴射ノズル12を複数個設けてあり、この噴射ノズ
ル11,12と循環ポンプ8とがノズル給水管13,1
4にて連結してあり、噴射ノズル11,12に浴湯を供
給できるようになっている。浴槽1のフランジ2には空
気吸入口15を設けてあり、空気吸入口15と噴射ノズ
ル11,12とを空気配管16にて連結してあり、これ
により噴射ノズル11,12に空気が供給できるように
なっている。浴槽1のフランジ2には入浴者の肩に対応
する位置で一対の肩当て用シャワー装置4を配置してあ
り、肩当て用シャワー装置4と循環ポンプ8とを肩当て
用シャワー給水管18にて連結してあり、浴湯が肩当て
用シャワー装置4に供給されるようになっている。浴槽
1の操作はリモコン20にて行われるようになってお
り、各運転パターンの選択、及び流量の強弱調節、噴流
変化の周波数調節などが行えるようになっている。リモ
コン20からの信号はリモコン受光部21に送られ、循
環ポンプ8に収められた制御部22に伝えられるように
なっている。
【0008】吸入口9から吸い込まれた浴湯は循環ポン
プ8から、ポンプユニット内部において循環流量を制御
する流量制御弁23を介してノズル給水管13,14、
肩当て用シャワー給水管18に供給されるようになって
いる。ノズル給水管13,14及び肩当て用シャワー給
水管18には夫々モータバルブのような背用流路切換弁
24、足用流路切換弁25、肩用流路切換弁26を設け
てあり、浴湯の供給を切り換えられるようになってい
る。背用流路切換弁24及び足用流路切換弁25を通っ
てノズル給水管13,14を介して循環してきた浴湯
は、噴射ノズル11,12で空気配管16からの空気と
混合され、浴槽1内に気泡混じりの噴流が噴射される。
肩用流路切換弁26を通って肩当て用シャワー給水管1
8を介して循環してきた浴湯は、肩当て用シャワー装置
4に供給され、肩当て用シャワー装置4の肩当て用ノズ
ル3から噴射される。噴射ノズル11,12、肩当て用
シャワー装置4に循環供給する浴湯の流量は制御部22
で、ステッピングモータを用いて弁開度にて流量を制御
できる流量制御弁23を制御することにより循環流量を
調節することができ、噴射ノズル11,12、肩当て用
シャワー装置4の肩当て用ノズル3から噴射される噴流
の強弱調節や、様々なバリエーションの噴流が得られ
る。
【0009】一対の肩当て用シャワー装置4は浴槽1の
フランジ2に人間の両肩に対応するように設置される
が、この一対の肩当て用シャワー装置4は図1に示すよ
うに人間の頭の幅より十分に広い間隔を隔てて設置され
る。具体的には一対の肩当て用シャワー装置4の中心間
の間隔aは362mmである。この一対の肩当て用シャ
ワー装置4にはシャワー水を噴射する肩当て用ノズル3
が設けられるが、この肩当て用ノズル3は先端に行く程
内側に向くように傾斜しており、肩当て用ノズル3から
噴射されるシャワー水が肩のつぼである肩井に集中的に
当たるようになっている。図1で符号bの印の部分が浴
槽1内に入って座ったとき人間の肩の肩井がくるおおよ
その位置であり、この間隔cは具体的には200mmで
ある。上記肩当て用ノズル3は内側に向けてαの角度傾
斜しているが、この角度は具体的には17゜である。ま
た肩当て用ノズル3は上下方向にも斜め下方に向けて傾
斜しており、肩のつぼの肩井に向けてシャワー水が噴射
されるようになっている。この肩当て用ノズル3の斜め
下方に傾斜せる角度βは具体的には44°である。また
図2の肩当て用ノズル3の先端からフランジ2の上面ま
での距離dは具体的には72.3mmである。このよう
に構成することにより肩当て用ノズル3から噴射される
シャワー水が肩のつぼである肩井に集中的に当たり効果
的なマッサージがされる。
【0010】また肩当て用ノズル3内には図5に示すよ
うにフィードバック発振型純流体素子のような発振型純
流体素子27を内装してあり、発振型純流体素子27の
発振にて噴流の向きを交互に切り換えるようになってい
る。つまり発振型純流体素子27の主ノズル28から噴
射される噴流がフィードバック管路29の負圧にて切り
換わり、図2のイ方向やロ方向に交互に噴射される。こ
れにより肩当て用ノズル3からシャワー水がパルス状の
交互に噴射されて一層マッサージ効果が得られる。
【0011】
【発明の効果】本発明は上述のように浴槽のフランジの
背方側の一辺に一対の肩当て用シャワー装置を人間の頭
の幅より十分広い間隔を隔てて配置し、各肩当て用シャ
ワー装置に入浴者の肩に向けてシャワー水を噴射する肩
当て用ノズルを設け、一対の肩当て用ノズルの向きを、
上記一対の肩当て用ノズル同士が近接するように先端程
内側に向け、且つ、先端程前方に突出するように向け、
且つ、先端程下方に下がるように向け、一対の肩当て用
ノズルの先端から噴射するシャワー水が上記浴槽のフラ
ンジの背方側の一辺にもたれるようにして入浴する人間
の肩のつぼに当たるようにしてあるので、一対の肩当て
用シャワー装置を浴槽のフランジの背方側の一辺で、且
つ、人間の頭の幅より十分広い間隔を隔てた位置に配置
したことから、上記肩当て用シャワー装置は上記浴槽の
フランジの背方側の一辺にもたれるようにして入浴する
人間の頭の邪魔にならない位置に配置されたものであ
り、また、一対の肩当て用ノズルの向きを上記一対の肩
当て用ノズル同士が近接するように先端程内側に向け、
且つ、先端程前方に突出するように向け、且つ、先端程
下方に下がるように向けたことから、一対の肩当て用ノ
ズルの先端から噴射するシャワー水を上記浴槽のフラン
ジの背方側の一辺にもたれるようにして入浴する人間の
肩のつぼに確実に当てることができるものであり、ま
た、一対の肩当て用ノズルの向きを先端程下方に下がる
ようにしたことから、上記シャワー水に下方向の力を持
たせることができ、シャワー水が人間の肩のつぼである
肩井に集中的に力強く押圧するように当てることができ
るものであって、肩のつぼが効果的にマッサージされる
ものであり、さらに肩当て用シャワー装置に入浴者の肩
に向けてシャワー水を噴射する肩当て用ノズルを肩当て
用ノズルがフランジの真上に位置するように設けたの
で、上記のように肩のつぼにシャワー水を当てて効果的
にマッサージできるものでありながら、浴槽のフランジ
の上の肩当て用シャワー装置の肩当て用ノズルが浴槽の
内周面より浴槽内側に突出することがなくて入浴の邪魔
にならないように肩当て用シャワー装置を設けることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の浴槽全体の平面図である。
【図2】同上の浴槽全体の背面図である。
【図3】同上の浴槽の配管を示す斜視図である。
【図4】同上の全体のシステムの管路図である。
【図5】肩当て用ノズルの内部構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 浴槽 2 フランジ 3 肩当て用ノズル 4 肩当て用シャワー装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 輝夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−222118(JP,A) 実開 平3−111330(JP,U) 実公 平3−36353(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 9/00 A47K 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽のフランジの背方側の一辺に一対の
    肩当て用シャワー装置を人間の頭の幅より十分広い間隔
    を隔てて配置し、各肩当て用シャワー装置に入浴者の肩
    に向けてシャワー水を噴射する肩当て用ノズルを肩当て
    用ノズルがフランジの真上に位置するように設け、一対
    の肩当て用ノズルの向きを、上記一対の肩当て用ノズル
    同士が近接するように先端程内側に向け、且つ、先端程
    前方に突出するように向け、且つ、先端程下方に下がる
    ように向け、一対の肩当て用ノズルの先端から噴射する
    シャワー水が上記浴槽のフランジの背方側の一辺にもた
    れるように入浴する人間の肩のつぼに当たるようにして
    成ることを特徴とする浴槽の肩当て用シャワー装置。
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