JPH0636273A - 磁気ディスク媒体 - Google Patents
磁気ディスク媒体Info
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- JPH0636273A JPH0636273A JP21228592A JP21228592A JPH0636273A JP H0636273 A JPH0636273 A JP H0636273A JP 21228592 A JP21228592 A JP 21228592A JP 21228592 A JP21228592 A JP 21228592A JP H0636273 A JPH0636273 A JP H0636273A
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- JP
- Japan
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- magnetic disk
- magnetic
- center line
- roughness
- roughness curve
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 磁気ディスク基板の半径方向における表
面粗さが、基準長さ250μmの間において、Pc(+
100A)≧30(但し、Pc(+100A)とは、粗
さ曲線の中心線に対し上側に100オングストロームの
位置に、中心線に対して平行な1本のピークカウントレ
ベルを設けたとき、中心線と粗さ曲線が交差する2点間
において、ピークカウントレベルと粗さ曲線が交差する
点が1回以上存在する場合一山とし、基準長さにおいて
の山の合計数を表す)である磁気ディスク媒体 【効果】 耐久性に優れた磁気ディスク媒体が得ら
れる。
面粗さが、基準長さ250μmの間において、Pc(+
100A)≧30(但し、Pc(+100A)とは、粗
さ曲線の中心線に対し上側に100オングストロームの
位置に、中心線に対して平行な1本のピークカウントレ
ベルを設けたとき、中心線と粗さ曲線が交差する2点間
において、ピークカウントレベルと粗さ曲線が交差する
点が1回以上存在する場合一山とし、基準長さにおいて
の山の合計数を表す)である磁気ディスク媒体 【効果】 耐久性に優れた磁気ディスク媒体が得ら
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定磁気ディスク装置
に用いられる磁気ディスクに関し、特に表面にテクスチ
ャリング加工を施した磁気ディスク媒体に関するもので
ある。
に用いられる磁気ディスクに関し、特に表面にテクスチ
ャリング加工を施した磁気ディスク媒体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気ディスクは、アルミニウム合
金などからなる非磁性の表面をアルマイト処理、または
ニッケル−リン無電解メッキ処理等により硬化し、その
表面を所定の粗さに研磨した後、磁性層の特性を向上さ
せるための下地層、次いで磁性層、保護層を連続して形
成し、さらに潤滑剤層を設けて作製される。
金などからなる非磁性の表面をアルマイト処理、または
ニッケル−リン無電解メッキ処理等により硬化し、その
表面を所定の粗さに研磨した後、磁性層の特性を向上さ
せるための下地層、次いで磁性層、保護層を連続して形
成し、さらに潤滑剤層を設けて作製される。
【0003】磁気ディスク装置においては、磁気ヘッド
と磁気ディスク間の微小な空隙を安定に維持するため
に、磁気ディスク停止時には磁気ヘッドが磁気ディスク
上に接触して停止しており、回転起動時にその面上を摺
動し浮上走行するいわゆるコンタクト・スタート・スト
ップ(C.S.S.)方式が採用されている。このC.
S.S.方式では、磁気ディスク装置の起動と停止時に
発生する磁気ディスクと磁気ヘッド間の、摺動摩擦係数
を十分小さく維持しうる耐久性が必要とされる。このた
め、基板上の非磁性の表面層に微小な凹凸を形成し、磁
気ディスクと磁気ヘッド間の摩擦係数を低下させるテク
スチャリング加工を施すことが従来から行われてきた。
このような加工による表面形状の制御法としては、主に
表面粗さの代表的な値として、中心線平均粗さRaの値
により規定する方法が採用されてきた。
と磁気ディスク間の微小な空隙を安定に維持するため
に、磁気ディスク停止時には磁気ヘッドが磁気ディスク
上に接触して停止しており、回転起動時にその面上を摺
動し浮上走行するいわゆるコンタクト・スタート・スト
ップ(C.S.S.)方式が採用されている。このC.
S.S.方式では、磁気ディスク装置の起動と停止時に
発生する磁気ディスクと磁気ヘッド間の、摺動摩擦係数
を十分小さく維持しうる耐久性が必要とされる。このた
め、基板上の非磁性の表面層に微小な凹凸を形成し、磁
気ディスクと磁気ヘッド間の摩擦係数を低下させるテク
スチャリング加工を施すことが従来から行われてきた。
このような加工による表面形状の制御法としては、主に
表面粗さの代表的な値として、中心線平均粗さRaの値
により規定する方法が採用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法を用いて中心線平均粗さRaにより表面形状
を規定した磁気ディスクにおいては、同じRaの値のデ
ィスクであっても、耐久性試験を行ったときの結果に大
きなばらつきがあり、安定した耐久性を備えた磁気ディ
スクを提供することが困難であった。
ような方法を用いて中心線平均粗さRaにより表面形状
を規定した磁気ディスクにおいては、同じRaの値のデ
ィスクであっても、耐久性試験を行ったときの結果に大
きなばらつきがあり、安定した耐久性を備えた磁気ディ
スクを提供することが困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、磁気ディスク
基板の半径方向における表面粗さが、基準長さ250μ
mの間において、 Pc(+100A)≧30 (但し、Pc(+100A)とは、粗さ曲線の中心線に
対し上側に100オングストロームの位置に、中心線に
対して平行な1本のピークカウントレベルを設けたと
き、中心線と粗さ曲線が交差する2点間において、ピー
クカウントレベルと粗さ曲線が交差する点が1回以上存
在する場合一山とし、基準長さにおいての山の合計数を
表す)に制御することにより、従来の技術に比べ、安定
した耐久性を備えた磁気ディスクを提供できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
を解決するために鋭意検討を行った結果、磁気ディスク
基板の半径方向における表面粗さが、基準長さ250μ
mの間において、 Pc(+100A)≧30 (但し、Pc(+100A)とは、粗さ曲線の中心線に
対し上側に100オングストロームの位置に、中心線に
対して平行な1本のピークカウントレベルを設けたと
き、中心線と粗さ曲線が交差する2点間において、ピー
クカウントレベルと粗さ曲線が交差する点が1回以上存
在する場合一山とし、基準長さにおいての山の合計数を
表す)に制御することにより、従来の技術に比べ、安定
した耐久性を備えた磁気ディスクを提供できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0006】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0007】図1は、本発明による磁気記録媒体の断面
図を示す一例である。同図においては、アルミニウム基
板1上にニッケル−リン(Ni−P)メッキ2が施され
ており、次いで例えばクロム等からなる下地層3、次い
でコバルト−12クロム−2タンタル(Co−12Cr
−2Ta)等からなる磁性層4、その上にカーボン等か
らなる保護層5が、スパッタリング法等の成膜法を用い
て、順次積層されている。更に保護層の上には弗素系の
液体潤滑剤6が塗布された構造になっている。
図を示す一例である。同図においては、アルミニウム基
板1上にニッケル−リン(Ni−P)メッキ2が施され
ており、次いで例えばクロム等からなる下地層3、次い
でコバルト−12クロム−2タンタル(Co−12Cr
−2Ta)等からなる磁性層4、その上にカーボン等か
らなる保護層5が、スパッタリング法等の成膜法を用い
て、順次積層されている。更に保護層の上には弗素系の
液体潤滑剤6が塗布された構造になっている。
【0008】本発明においては、表面粗さのパラメータ
ーとして、基準長さ250μmの間において、粗さ曲線
の中心線に対して上側に100オングストロームの高さ
の位置に、中心線に対し平行なピークカウントレベルを
設け、中心線と粗さ曲線が交差する2点間において、ピ
ークカウントレベルと粗さ曲線が交差する点が一回以上
存在する場合一山とし、基準長さにおいての山の合計数
(以下Pc(+100A)と称す)を用い、このPc
(+100A)が30以上とするよう磁気ディスクを制
御することにより、安定した耐久性が得られる。
ーとして、基準長さ250μmの間において、粗さ曲線
の中心線に対して上側に100オングストロームの高さ
の位置に、中心線に対し平行なピークカウントレベルを
設け、中心線と粗さ曲線が交差する2点間において、ピ
ークカウントレベルと粗さ曲線が交差する点が一回以上
存在する場合一山とし、基準長さにおいての山の合計数
(以下Pc(+100A)と称す)を用い、このPc
(+100A)が30以上とするよう磁気ディスクを制
御することにより、安定した耐久性が得られる。
【0009】図2は、Pc(+100A)を説明するた
めの磁気ディスク表面の一部断面図である。同図におい
て、aは基準長さを示し、bは粗さ曲線の中心線、cは
上側ピークカウントレベルをそれぞれ示し、同図で一山
として示される山の合計数がこのピークカウントレベル
における山数として計算され、即ちPc(+100A)
を意味する。
めの磁気ディスク表面の一部断面図である。同図におい
て、aは基準長さを示し、bは粗さ曲線の中心線、cは
上側ピークカウントレベルをそれぞれ示し、同図で一山
として示される山の合計数がこのピークカウントレベル
における山数として計算され、即ちPc(+100A)
を意味する。
【0010】表面の粗さを制御するための装置として
は、一般に用いられているものが使用でき、その一例を
図3に示す。7は本発明のテクスチャリングが施される
磁気ディスク基板を示す。テクスチャリングを2段階で
行う場合、第1段めは、研削液を吐出口9より吐出しな
がら固定砥粒である研磨テープ8で、第2段めは、砥粒
が研削液に混合分散された遊離砥粒をスラリー吐出口9
´より吐出しながらバフテープ8´でそれぞれ行うこと
が好ましい。10は研磨テープまたはバフテープを基板
表面に圧着接触させるための加圧用ゴムローラを示す。
なお、このテクスチャリング加工において、上述のPc
(+100A)による規定のほかに、磁気ディスク基板
の半径方向における表面粗さが、中心線平均粗さで50
〜90オングストロームにあるとより好ましい結果が得
られる。
は、一般に用いられているものが使用でき、その一例を
図3に示す。7は本発明のテクスチャリングが施される
磁気ディスク基板を示す。テクスチャリングを2段階で
行う場合、第1段めは、研削液を吐出口9より吐出しな
がら固定砥粒である研磨テープ8で、第2段めは、砥粒
が研削液に混合分散された遊離砥粒をスラリー吐出口9
´より吐出しながらバフテープ8´でそれぞれ行うこと
が好ましい。10は研磨テープまたはバフテープを基板
表面に圧着接触させるための加圧用ゴムローラを示す。
なお、このテクスチャリング加工において、上述のPc
(+100A)による規定のほかに、磁気ディスク基板
の半径方向における表面粗さが、中心線平均粗さで50
〜90オングストロームにあるとより好ましい結果が得
られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0012】実施例1 直径3.5インチのアルミニウム合金の表面に、ニッケ
ル−リン合金の無電解メッキ処理を施こした後、表面層
の中心線平均粗さRaが20〜25オングストロームに
なるように鏡面研磨加工を施した。
ル−リン合金の無電解メッキ処理を施こした後、表面層
の中心線平均粗さRaが20〜25オングストロームに
なるように鏡面研磨加工を施した。
【0013】次にこの基板のニッケル−リン合金表面層
に対して、図3に示した装置を用いて、平均粒径3μm
のアルミナ砥粒がテープに固着された研磨テープ8(マ
イポックス社製、商品名「TOY−#4000」)を用
い、該テープを加圧用ゴムローラ10にてディスク基板
7に押し当て、純水により5容量%に薄めた研削液(マ
イポックス社製、商品名「スーパールブNo.65
Y」)を吐出口9から滴下させつつ,該テープを送りな
がらディスクを回転させて研削加工を施した。
に対して、図3に示した装置を用いて、平均粒径3μm
のアルミナ砥粒がテープに固着された研磨テープ8(マ
イポックス社製、商品名「TOY−#4000」)を用
い、該テープを加圧用ゴムローラ10にてディスク基板
7に押し当て、純水により5容量%に薄めた研削液(マ
イポックス社製、商品名「スーパールブNo.65
Y」)を吐出口9から滴下させつつ,該テープを送りな
がらディスクを回転させて研削加工を施した。
【0014】続いて、このディスク基板の同一表面に、
平均粒径1.0μmの酸化アルミニウムパウダー(バイ
コウスキージャパン社製、商品名「バイカロックス
1.0CR」)を研削液(マイポックス社製、商品名
「スーパールブNo.65Y」)に0.4g/lの濃度
で混合攪拌したスラリー液を、20ml/minの滴下
量で吐出口9´から滴下しながら、植毛布からなるバフ
テープ8´(千代田株式会社製、商品名「SPD 25
01−EG」)を用いて前段と同様に研削加工を施し
た。
平均粒径1.0μmの酸化アルミニウムパウダー(バイ
コウスキージャパン社製、商品名「バイカロックス
1.0CR」)を研削液(マイポックス社製、商品名
「スーパールブNo.65Y」)に0.4g/lの濃度
で混合攪拌したスラリー液を、20ml/minの滴下
量で吐出口9´から滴下しながら、植毛布からなるバフ
テープ8´(千代田株式会社製、商品名「SPD 25
01−EG」)を用いて前段と同様に研削加工を施し
た。
【0015】このディスク基板上にスパッタリング法で
クロム下地層2000オングストローム、コバルト−ク
ロム−タンタル(クロム:12原子%,タンタル:2原
子%,残部がコバルト)磁性層500オングストロー
ム、カーボン保護層200オングストロームを順次積層
した。このとき、磁気ディスク基板の中心から21mm
の位置の半径方向の表面粗さは、Pc(+100A)で
30以上に調整した。さらにパーフルオロポリエーテル
系の液体潤滑剤を、ディッピング法により20オングス
トロームの厚さで塗布して磁気ディスクを作製した。
クロム下地層2000オングストローム、コバルト−ク
ロム−タンタル(クロム:12原子%,タンタル:2原
子%,残部がコバルト)磁性層500オングストロー
ム、カーボン保護層200オングストロームを順次積層
した。このとき、磁気ディスク基板の中心から21mm
の位置の半径方向の表面粗さは、Pc(+100A)で
30以上に調整した。さらにパーフルオロポリエーテル
系の液体潤滑剤を、ディッピング法により20オングス
トロームの厚さで塗布して磁気ディスクを作製した。
【0016】実施例2 実施例1と同様な装置を用い、平均粒径2μmの研磨テ
ープ(マイポックス社製、商品名「FOY−#600
0」)を用い、テープ一段の研削を行った。さらに実施
例1と同様な方法により下地層、磁性層、保護層を順次
積層した。このときの磁気ディスク基板の中心から21
mmの位置の半径方向の表面粗さは、Pc(+100
A)が30以上に調整した。続いて潤滑剤層を形成し、
磁気ディスクを作製した。
ープ(マイポックス社製、商品名「FOY−#600
0」)を用い、テープ一段の研削を行った。さらに実施
例1と同様な方法により下地層、磁性層、保護層を順次
積層した。このときの磁気ディスク基板の中心から21
mmの位置の半径方向の表面粗さは、Pc(+100
A)が30以上に調整した。続いて潤滑剤層を形成し、
磁気ディスクを作製した。
【0017】比較例1 実施例1と同様に、平均粒径3μmの研磨テープを用
い、前段の研削を行った後、続いてこのディスク基板の
同一表面に、実施例1と同様な装置を用い平均粒径0.
5μmのダイヤモンドパウダー(東名ダイヤモンド社
製、商品名「IRM.0/1」)が混合攪拌されたダイ
ヤモンドスラリー液を用いて後段研削加工を行い、更に
下地層、磁性層、保護層を積層し、磁気ディスク基板の
中心から21mmの位置の半径方向の表面粗さPc(+
100A)が30未満の磁気ディスクを3種類作製し
た。最後に潤滑剤層を実施例1と同様に形成した。
い、前段の研削を行った後、続いてこのディスク基板の
同一表面に、実施例1と同様な装置を用い平均粒径0.
5μmのダイヤモンドパウダー(東名ダイヤモンド社
製、商品名「IRM.0/1」)が混合攪拌されたダイ
ヤモンドスラリー液を用いて後段研削加工を行い、更に
下地層、磁性層、保護層を積層し、磁気ディスク基板の
中心から21mmの位置の半径方向の表面粗さPc(+
100A)が30未満の磁気ディスクを3種類作製し
た。最後に潤滑剤層を実施例1と同様に形成した。
【0018】比較例2 平均粒径2μmの研磨テープ(マイポックス社製、商品
名「FEY−#6000」)を用い、純水により3容量
%に薄めた研削液(マイポックス社製、商品名「スーパ
ールブNo.55G」)を用いて前段の研削を行った。
続いてこのディスク基板の同一表面に、比較例1と同様
に平均粒径0.5μmのダイヤモンドパウダーが混合攪
拌されたダイヤモンドスラリー液を用いて後段研削加工
を行い、更に下地層、磁性層、保護層を積層し、磁気デ
ィスク基板の中心から21mmの位置の半径方向の表面
粗さは、Pc(+100A)が30未満の磁気ディスク
を2種類作製した。最後に潤滑剤層を実施例1と同様に
形成した。
名「FEY−#6000」)を用い、純水により3容量
%に薄めた研削液(マイポックス社製、商品名「スーパ
ールブNo.55G」)を用いて前段の研削を行った。
続いてこのディスク基板の同一表面に、比較例1と同様
に平均粒径0.5μmのダイヤモンドパウダーが混合攪
拌されたダイヤモンドスラリー液を用いて後段研削加工
を行い、更に下地層、磁性層、保護層を積層し、磁気デ
ィスク基板の中心から21mmの位置の半径方向の表面
粗さは、Pc(+100A)が30未満の磁気ディスク
を2種類作製した。最後に潤滑剤層を実施例1と同様に
形成した。
【0019】前述のようにして加工した各種表面形状の
ディスク基板を用いて、実施例及び比較例の磁気ディス
クについて、表面粗さ(Ra,Pc(+100A)),
連続摺動摩擦特性を調べた。
ディスク基板を用いて、実施例及び比較例の磁気ディス
クについて、表面粗さ(Ra,Pc(+100A)),
連続摺動摩擦特性を調べた。
【0020】表面粗さは、(株)小坂研究所製の微細形
状測定器モデルET−30HKを用い、ダイヤモンド触
針方式でスタイラス半径0.5μmの条件で測定を行っ
た。
状測定器モデルET−30HKを用い、ダイヤモンド触
針方式でスタイラス半径0.5μmの条件で測定を行っ
た。
【0021】連続摺動摩擦特性は、クボタコンプス社
製、ウェアーテスターを用い、垂直荷重9.0g、磁気
ディスク基板の中心から21mmの位置で磁気ヘッドを
ディスク表面に接触させた状態で回転数100rpmで
回転させ、3時間連続摺動試験を行った後の動摩擦係数
を0.2rpmで測定した。これらの測定結果を表1に
示す。
製、ウェアーテスターを用い、垂直荷重9.0g、磁気
ディスク基板の中心から21mmの位置で磁気ヘッドを
ディスク表面に接触させた状態で回転数100rpmで
回転させ、3時間連続摺動試験を行った後の動摩擦係数
を0.2rpmで測定した。これらの測定結果を表1に
示す。
【0022】
【0023】また、Pc(+100A)と3時間連続摺
動試験を行った後の動摩擦係数との関係を図4に,また
Raと3時間連続摺動試験を行った後の動摩擦係数との
関係を図5にそれぞれ示す。
動試験を行った後の動摩擦係数との関係を図4に,また
Raと3時間連続摺動試験を行った後の動摩擦係数との
関係を図5にそれぞれ示す。
【0024】図4に示されるように、Pc(+100
A)と動摩擦係数の間には強い相間性が認められ、Pc
(+100A)の個数の増加に従って動摩擦係数の減少
傾向がある。しかもその動摩擦係数は、Pc(+100
A)が30以上になると0.5以下になっており、実用
上の使用に十分耐えられるものであることが分かる。
A)と動摩擦係数の間には強い相間性が認められ、Pc
(+100A)の個数の増加に従って動摩擦係数の減少
傾向がある。しかもその動摩擦係数は、Pc(+100
A)が30以上になると0.5以下になっており、実用
上の使用に十分耐えられるものであることが分かる。
【0025】一方、図5に示されるようにRaと動摩擦
係数の間には、明確な相間性は認められず、ディスク基
板の表面粗さをRaで制御した場合には、安定した耐久
性を備えた磁気ディスクを得ることは困難であることが
分かる。
係数の間には、明確な相間性は認められず、ディスク基
板の表面粗さをRaで制御した場合には、安定した耐久
性を備えた磁気ディスクを得ることは困難であることが
分かる。
【0026】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、磁気デ
ィスク基板の半径方向における表面粗さを、基準長さ2
50μmの間において、Pc(+100A)≧30と制
御することにより、安定した耐久性を備えた磁気ディス
ク媒体を提供することが可能となった。
ィスク基板の半径方向における表面粗さを、基準長さ2
50μmの間において、Pc(+100A)≧30と制
御することにより、安定した耐久性を備えた磁気ディス
ク媒体を提供することが可能となった。
【図1】 磁気ディスク媒体の構造の一例を示す図であ
る。
る。
【図2】 Pc(+100A)を説明するための磁気デ
ィスク基板表面の一部断面図を示す。
ィスク基板表面の一部断面図を示す。
【図3】 本発明を実施し得る装置の一例を示す模式図
である。
である。
【図4】 本発明の実施例と比較例における磁気ディス
ク媒体の、Pc(+100A)の個数と、3時間連続摺
動試験を行った後の動摩擦係数との関係を示す図であ
る。
ク媒体の、Pc(+100A)の個数と、3時間連続摺
動試験を行った後の動摩擦係数との関係を示す図であ
る。
【図5】 本発明の実施例と比較例における磁気ディス
ク媒体の、中心線平均粗さRaと、3時間連続摺動試験
を行った後の動摩擦係数との関係を示す図である。
ク媒体の、中心線平均粗さRaと、3時間連続摺動試験
を行った後の動摩擦係数との関係を示す図である。
1 …アルミニウム基板 2 …ニッケル−リン(Ni−P)メッキ層 3 …下地層 4 …磁性層 5 …保護層 6 …液体潤滑剤層 7 …ディスク基板 8 …研磨テープ 8´…バフテープ 9 …研削液吐出口 9´…スラリー液吐出口 10…加圧用ゴムローラ
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性基板の表面にテクスチャリング加
工を施し、さらに磁性層を積層してなる磁気ディスクに
おいて、磁気ディスク基板の半径方向における表面粗さ
が、基準長さ250μmの間において、 Pc(+100A)≧30 (但し、Pc(+100A)とは、粗さ曲線の中心線に
対し上側に100オングストロームの位置に、中心線に
対して平行な1本のピークカウントレベルを設けたと
き、中心線と粗さ曲線が交差する2点間において、ピー
クカウントレベルと粗さ曲線が交差する点が1回以上存
在する場合一山とし、基準長さにおいての山の合計数を
表す)であることを特徴とする磁気ディスク媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21228592A JPH0636273A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 磁気ディスク媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21228592A JPH0636273A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 磁気ディスク媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636273A true JPH0636273A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16620072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21228592A Pending JPH0636273A (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 磁気ディスク媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0636273A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013073159A1 (ja) | 2011-11-17 | 2013-05-23 | オイレス工業株式会社 | 円筒状ガスケット及びその製造方法並びに該円筒状ガスケットを使用した差し込み型排気管継手 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP21228592A patent/JPH0636273A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013073159A1 (ja) | 2011-11-17 | 2013-05-23 | オイレス工業株式会社 | 円筒状ガスケット及びその製造方法並びに該円筒状ガスケットを使用した差し込み型排気管継手 |
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