JPH0635990B2 - デジタル・ストレージ・オシロスコープ - Google Patents

デジタル・ストレージ・オシロスコープ

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JPH0635990B2
JPH0635990B2 JP63077959A JP7795988A JPH0635990B2 JP H0635990 B2 JPH0635990 B2 JP H0635990B2 JP 63077959 A JP63077959 A JP 63077959A JP 7795988 A JP7795988 A JP 7795988A JP H0635990 B2 JPH0635990 B2 JP H0635990B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R13/00Arrangements for displaying electric variables or waveforms
    • G01R13/20Cathode-ray oscilloscopes
    • G01R13/22Circuits therefor
    • G01R13/34Circuits for representing a single waveform by sampling, e.g. for very high frequencies
    • G01R13/345Circuits for representing a single waveform by sampling, e.g. for very high frequencies for displaying sampled signals by using digital processors by intermediate A.D. and D.A. convertors (control circuits for CRT indicators)

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Complex Calculations (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、入力信号の選択された周波数帯域成分の信号
を表示するデジタル・ストレージ・オシロスコープに関
する。
[従来技術及び発明が解決しようとする課題] 広帯域のアナログ信号の選択された周波数成分の変化を
観測したい場合がしばしばあり、帯域内の各周波数成分
の振幅を周波数軸上に表示する装置としてスペクトラム
・アナライザがある。しかし、研究者は、ある周波数帯
域内の信号を時間軸上に表示して観測したい場合もあ
る。オシロスコープは、信号振幅を時間の関数として表
示出来るが、入力信号を表す波形を従来のオシロスコー
プで表示すると、特定の周波数帯域成分の信号を観測す
ることは、所望の帯域より高域或いは低域の周波数成分
が同時に存在する為に困難である。オシロスコープに入
力する前のアナログ信号から高域及び低域の周波数成分
を除去する為にアナログ帯域通過フィルタが用いられる
ことがあるが、広範囲の周波数帯域を選択して別々に表
示するには、数多くの異なる帯域通過フィルタが必要に
なる。
更に、従来のデジタル・ストレージ・オシロスコープ
(以下、DSOと記す)を入力信号の高周波数帯域を表
示するのに使用した場合には、正確に表示し得る時間周
期には限界がある。典型的なDSOは、入力信号を多数
の離散的な時点でサンプリングし、各サンプル点を表す
値であるデジタル・データ列を生成し、このデジタル・
データ列を取り込みメモリに記憶する。その後、このデ
ータ列がメモリから読み出され、DSOのスクリーン上
の波形表示を制御する為に用いられる。DSOの波形表
示の時間的範囲を表す「タイム・ウインドウ」の幅は、
同一のサンプリング周波数でサンプル点の数を増加する
か、或いはサンプリング周波数を低減して同一の数のサ
ンプリング点を取り込むことにより拡大し得る。メモリ
の容量には限界があるので、サンプル点の数を増加して
タイム・ウインドウを拡大し、且つサンプリング周波数
を高くするのは、実用的ではない。他方、タイム・ウイ
ンドウを拡大するには、サンプリング周波数を低減する
方法がより一般的であり、サンプリング周波数の低減に
より正確に表示可能な入力信号の周波数が制限される。
帯域通過フィルタを通過した入力信号が、サンプリング
周波数の1/2より高い周波数成分を含んでいる場合に
は、この信号から再生表示される波形は、所謂「エイリ
アシング」効果の為に元のアナログ信号の波形とは実質
的に異なるものになる。例えば、入力信号の高周波数成
分に起因して、DSOの表示波形が遥かに低い周波数の
信号として表示されることがある。
従って、本発明の目的は、入力信号の特定の周波数帯域
成分を任意に選択して表示し得るDSOを提供すること
である。
本発明の他の目的は、表示波形のエイリアシングの発生
を最少に抑制し得るDSOを提供することである。
[課題を解決する為の手段及び作用] 本発明のDSOによれば、アナログ入力信号の特定の周
波数帯域の成分波形を選択的に表示し得る。観測しよう
とする最高周波数の帯域成分を通過させるのに充分な特
性を有する低域通過フィルタに入力信号を通過させ、フ
ィルタ通過後の信号がサンプリングされる。このフィル
タの遮断帯域は、サンプリング周波数の1/2を超える
総ての周波数帯域である。サンプリングされた波形デー
タ列(第1デジタル・データ列)は、直角変調器に入力
し、複素波形データ列の実数成分及び虚数成分を表すデ
ータ列が発生する。この複素波形データ列は、入力波形
のデータ列に似た周波数スペクトラムを有するが、w
(但し、wは選択された周波数帯域の中心周波数)だけ
減算された周波数領域のデータに変換される。従って、
観測したい帯域に対応する複素波形データ列の周波数帯
域の中心周波数は、略0Hzになる。
データ列の実数成分及び虚数成分は、データ整合用の低
域通過フィルタ及び間引きフィルタを含む多段デジタル
・フィルタによって処理され、この間引きフィルタが発
生した所定の数の要素から成る出力データ列が取り込み
メモリに記憶される。間引きフィルタの間引き係数(即
ち、出力データ列の要素の数に対する入力データ列の要
素の数の比率)は、表示波形の所望のタイム・ウインド
ウの長さに応じて調整されるので、所望のタイム・ウイ
ンドウの全範囲の期間中に取り込まれた入力信号のサン
プルから所定の数の要素から成るデータ列が取り出さ
れ、取り込みメモリに記憶される。更に、低域通過型及
び間引き型のデジタル・フィルタの通過帯域幅が調整さ
れるので、取り込みメモリに記憶された波形データに従
って再生される波形表示にはエイリアシングが生じな
い。タイム・ウインドウの範囲が拡大されるにつれて、
フィルタの通過帯域幅が減少され、且つフィルタの間引
き係数の値が増加される。
波形を表示する為に、取り込みメモリに記憶されたデー
タ列の実数成分及び虚数成分は順次読み出されて、デー
タ整合用の多段補間フィルタに入力される。この補間フ
ィルタは、補間係数で決まる比率でデータ列の実数成分
及び虚数成分の要素の数を増加させる。この補間係数
(即ち、入力データ列の要素の数に対する出力データ列
の要素の数の比率)の値は、間引きフィルタの間引き係
数の値と等しい。その後、補間処理された出力データ列
の実数成分及び虚数成分は、直角復調器に供給され、ア
ナログ入力信号の観測したい周波数帯域内の成分を表す
出力データ列を所望のタイム・ウインドウの範囲で発生
する。直角復調器の出力データ列(第2データ列)によ
り波形表示が得られる。第1データ列から第2データ列
を得る一連の処理は、データ処理手段により実行され
る。
本発明のDSOによれば、取り込みメモリに記憶される
波形データの量は、観測したい周波数帯域の中心周波数
に関係なく、且つ、表示波形のタイム・ウインドウの範
囲にも関係なく、一定に保つことが出来る。通過帯域幅
を適当に調整することにより、エイリアシングの発生を
最少に抑制し得る。従来のDSOの場合よりも比較的少
量の記憶波形データによって、入力信号の長期間の高周
波数成分が、エイリアシングを生じさせることなく表示
される。
[実施例] 第1図は、本発明のDSO(10)のブロック図で、ア
ナログ入力信号V(t)をデジタル変換し、デジタル変
換された信号V(n)の選択された周波数帯域のデータ
列を記憶し、その後、この記憶データから時間領域及び
周波数領域の波形表示を行う。オシロスコープ(10)
には、入力信号V(t)の通過する低域通過フィルタ
(LPF)(12)と、LPF(12)の出力を増幅し
たり、オフセットを与えたりして調整する垂直前値増幅
器(14)が含まれている。前値増幅器(14)の出力
は、アナログ・デジタル変換手段であるデジタイザ(1
6)により一定の割合でサンプリングされ、アナログ・
サンプル列がデジタル・データ列V(n)に変換され
る。データ列V(n)は、波形データ処理装置(18)
に供給され、詳細に関しては後述するが、波形データ列
a(m)及びb(m)を出力するために、入力データ列
V(n)を直角変調し、低域通過フィルタ及び間引きフ
ィルタで処理する。データ列a(m)及びb(m)は、
複素データ列の実数部及び虚数部に対応し、これらのデ
ータ列から入力信号の選択された帯域成分の時間的変化
が測定される。
データ列a(m)及びb(m)は、ランダム・アクセス
型取り込みメモリ(20)に記憶される。その後、この
帯域の時間領域表示をする為に、データ列a(m)及び
b(m)がメモリ(20)から読み出され、波形データ
処理装置(18)に戻される。波形データ処理装置(1
8)は、a(m)及びb(m)の補間及び直角変調を行
い、この帯域の信号成分を時間の関数として表すデータ
列V′(n)を出力する。データ列V′(n)が供給さ
れるμP(マイクロプロセッサ)(22)は、ROM
(読み出し専用メモリ)(24)に記憶されているプロ
グラムにより制御され、RAM(ランダム・アクセス・
メモリ)(26)にデータを一時的に記憶する。μP
(22)は、この波形データ列V′(n)を従来の波形
表示制御データに変換し、この波形表示制御データを従
来の表示コントローラ(28)に送る。表示コントロー
ラ(28)は、表示制御データを表示メモリ(30)に
記憶し、この記憶データに従ってCRT(陰極線管)
(32)のスクリーン上の波形表示を周期的に更新す
る。
選択された周波数帯域の周波数領域表示を行うには、μ
P(22)は取り込みメモリ(20)からデータ列a
(m)及びb(m)を読み出し、従来のフーリエ変換ス
ペクトラム解析法を用いてこれらa(m)及びb(m)
を計算し、この帯域の信号成分を周波数の関数として表
す周波数スペクトラム・データ列を算出する。μP(2
2)は、この周波数スペクトラム・データ列を表示制御
データに変換して表示コントローラ(28)に送り、表
示コントローラ(28)はCRT(32)のスクリーン
上に周波数領域の波形表示を行う。
μP(22)は、バス(34)を介して前置増幅器(1
4)、デジタイザ(16)、波形データ処理装置(1
8)、取り込みメモリ(20)、ROM(24)、RA
M(26)及び表示コントローラ(28)と接続してお
り、バス(34)はデータ線、アドレス線及び制御線を
含んでいる。
μP(22)はバス(34)を介して前置増幅器(1
4)の利得及びオフセットを制御し、デジタイザ(1
6)の動作パラメータも制御する。また、μP(22)
はバス(34)を介して波形データ処理装置(18)及
び取り込みメモリ(20)間のデータ転送を制御すると
共に、後述するように、波形データ処理装置(18)の
動作パラメータも制御する。μP(22)へのオペレー
タからの入力は、制御つまみや押ボタンから従来のイン
タフェース回路(図示せず)及びバス(34)を介して
入力される。第1図において、波形データ処理装置(1
8)以外の総てのハードウエア・ブロックは、従来のデ
ジタル・オシロスコープで使用されているものなので、
これ以上の説明は省略する。波形データ処理装置(1
8)に関しては後述する。
第2図及び第3図は、第1図のオシロスコープ(10)
がアナログ入力信号V(t)を処理してデータ列a
(m)、b(m)及びV′(n)を発生する際の処理ス
テップを示す信号の流れ図及び一連の周波数スペクトラ
ムを夫々示している。例えば、アナログ入力信号V
(t)は第3A図では、低周波数wlから高周波数whまで
の平坦な周波数スペクトラムとして示されている。第1
図乃至第3図によれば、入力信号V(t)は先ず最初
に、ステップ(42)でws/2(wsはデジタイザ(1
6)のサンプリング周波数)から始まる遮断帯域を有す
るLPF(12)に入力し、第3B図の周波数スペクト
ラムを有する出力信号V′(t)を発生する。LPF
(12)の出力V′(t)がステップ(44)で前置増
幅器(14)により増幅され且つオフセットを与えられ
た後、デジタイザ(16)がステップ(46)でサンプ
リング周波数wsのV′(t)をデジタル変換して波形デ
ータ列V(n)を発生する。第3C図のV(n)のスペ
クトラムは、「鏡像」の正及び負の周波数帯域を含んで
いることに注意されたい。
その後、波形データ処理装置(18)は、ステップ(4
8)で入力データ列V(n)を直角変調する。即ち、サ
ブステップ(50)でV(n)にcos(wcn)を乗
算してデータ列a(n)を発生し、サブステップ52で
はV(n)にsin(wcn)を乗算してデータ列b
(n)を発生する。ここで、wcは入力信号V(t)の観
測したい周波数帯域の中心周波数である。第3D図は複
素データ列a(n)+jb(n)の周波数スペクトラム
を示している。a(n)+jb(n)の表示波形がV
(n)の正の周波数の分の波形に類似している点に注目
されたい。しかし、a(n)+jb(n)の波形は、wc
だけ左にシフトしているので、wcを中心周波数とするV
(n)に対応するa(n)+jb(n)の帯域の中心周
波数は約0になる。
波形データ処理装置(18)は、ステップ(54)及び
(56)により、データ列a(n)及びb(n)を低域
通過処理及び間引き処理を行い、データ列a(m)及び
b(m)を出力する。a(m)+jb(m)の周波数ス
ペクトラムは、第3E図に示されている。間引き処理に
用いられるフィルタは、間引きフィルタ(decimation fi
lter)と呼ばれるデジタル・フィルタの一種で、入力デ
ータ列に対して間引き係数(decimation factor)Mの割
合で決まる、より少ないデータ数の出力データ列を発生
する。この間引き係数Mは、対応する期間中に出力する
データ列の要素の数に対する入力データ列の要素の数の
比率である。データ列a(m)及びb(m)は、間引き
係数Mのフィルタを通過した出力である。この間引き係
数Mの値によって各データ列a(m)及びb(m)のデ
ータ数が決まり、予め定められた数(好適には512)
のデータを有するa(m)及びb(m)は、選択可能な
タイム・ウインドウ期間中の観測したい帯域の時間的変
化を表している。更に、ステップ(54)及び(56)
でフィルタ動作をするLPFの帯域幅は、所定の長さの
タイム・ウインドウが得られるように調整されており、
データ列a(m)及びb(m)に含まれる情報を用い
て、観測したい周波数帯域の波形がエイリアシングを生
じることなく表示される。この詳細については後述す
る。
ステップ(58)で、512のデータを有するデータ列
a(m)及びb(m)は取り込みメモリ(20)に記憶
される。その後、wcを中心周波数とする帯域内の入力信
号の成分を時間領域表示するために、波形データ処理装
置(18)は、ステップ(60)及び(62)でデータ
列a(m)及びb(m)が補間係数Lの補間フィルタに
かけられ、データ列a′(n)及びb′(n)が出力さ
れる。複素データ列a′(n)+jb(n)の周波数ス
ペクトラムが第3F図に示されている。補間係数Lは、
入力データ列のデータ数に対する出力データ列のデータ
数の比率であり、Lの値はステップ(54)及び(5
6)で用いられたMの値に等しく選択されるので、デー
タ列a′(n)及びb′(n)のデータ数は、データ列
a(n)及びb(n)のデータ数に等しくなる。
その後、波形データ処理装置(18)は、ステップ(6
4)でデータ列a′(n)及びb′(n)を復調する為
に、サブステップ(66)でa′(n)にcos(wc
n)を乗算し、b′(n)にsin(wcn)を乗算す
る。そしてステップ(70)で、両者を加算して第3G
図に示されているような周波数スペクトルを有するデー
タ列V′(n)を出力する。V′(n)の正の周波数帯
域は第3F図の中央の帯域a′(n)+jb′(n)と
形状が類似しているが、V′(n)が直角変調によりwc
だけシフトしているので、V′(n)の正の帯域の中心
周波数は約wcになっていることに留意されたい。V′
(n)は正の周波数帯域の鏡像である負の周波数帯域も
有している。μP(22)は、ステップ(72)で波形
データ列V′(n)を用いて第3G図のV′(n)の正
の周波数帯域内の入力信号成分の時間的変化を表す時間
領域表示を行う。
上述のように、間引き係数M及び補間係数Lの値は等し
く、選択されたタイム・ウインドウの長さによってM及
びLの値が選択される。特に、タイム・ウインドウの期
間中に入力信号V(t)をサンプリングして取り込まれ
たデータ列V(n)のデータから最初に512個のデー
タから成るデータ列a(m)及びb(m)を取り出すよ
うにM及びLの値が調整される。第3C図及び第3G図
を比較して明らかなように、上述の入力データ列を直角
変調し、低域通過フィルタ、間引きフィルタ及び補間フ
ィルタで処理し、直角復調するという一連の処理は、V
(n)データ列を帯域通過フィルタにかけたのと同様の
効果を有する。この通過帯域は、直角変調周波数及び直
角復調周波数であるwcを中心周波数とし、この通過帯域
の幅は採用した低域通過フィルタの周波数帯域幅によっ
て決まる。デジタル・データ列を直角変調し、低域通過
フィルタ及び間引きフィルタにかけ、補間フィルタにか
け、直角復調するという一連の処理に関しては、ローレ
ンス・ラニナー著「多比率デジタル信号処理(Multirate
Digital Signal Processing)」(プレンティスホール
(Prentice-Hall)社1983年刊)の48〜52頁を参
照されたい。
本発明の好適実施例では、μP(22)はステップ(7
6)で離散的フーリエ変換(好適には高速フーリエ変
換)を用いて選択された周波数帯域のスペクトラム解析
を行う。それによって、複素周波数領域の波形データ列
a(m)及びb(m)を入力信号V(t)の観測したい
帯域の周波数領域の特性を表すデータ列に変換する。そ
の後、μP(22)はこのデータ列を表示データに変換
して表示コントローラ(28)に送り、ステップ(7
8)で第3G図の正の周波数帯域と同様な周波数領域表
示をスクリーン(32)上に出力する。複素時間領域の
データ列を対応する周波数領域のデータ列に変換する為
に用いられる離散的フーリエ変換に関しては、ロナルド
・エヌ・ブルースウエル著「フーリエ変換とその応用(T
he Fourier Transform and Its Applications」」(マグ
ロウヒル(McGraw-Hill)社1986年刊)を参照された
い。データ列を波形表示に変換する為の処理は、当業者
には周知であるので、これ以上の詳細な説明は省略す
る。
第4A図は、入力波形(71)を示し、その周波数の2
倍より低いサンプリング周波数でサンプリングした場合
に取り込まれるサンプル点群(73)も共に示してい
る。サンプル値がデジタル変換され、第4B図に示され
ているようにDSOのスクリーン上に点群(75)とし
て表示されると、観測者は一般にサンプリングした元の
波形の周波数より低周波の波形(77)として認識して
しまう。このエイリアシング効果は、サンプリングされ
る波形の2倍の周波数より低いサンプリング周波数でサ
ンプリングされた時に生じる。
従来の代表的なDSOでは、サンプリング周波数に無関
係に、所定の数の記憶サンプル・データから各波形が表
示されていた。入力波形の表示部分(タイム・ウインド
ウ)の範囲を拡大する為には、サンプリング周波数を低
減することによって単位時間当たりに記憶される波形サ
ンプルの数を低減しなければならない。その場合、エイ
リアシングが現れずに表示し得る信号の最大周波数は低
下してしまう。
本発明のDSOでは、信号の周波数或いはタイム・ウイ
ンドウの範囲とは関係なく、記憶データの最大量から波
形表示が得られるが、記憶データの量は表示可能な波形
のタイム・ウインドウの範囲を制限しない。記憶データ
の量は、単に表示される観測したい通過帯域の帯域幅を
制限するに過ぎない。従って、例えば第4A図の波形に
対して、サンプリングされた波形データ列が帯域通過フ
ィルタにかけられて、第4B図の波形(77)の周波数
付近の周波数成分が遮断され、第4A図の波形(71)
の周波数付近の周波数成分が残される。この帯域通過フ
ィルタを通過したデータ列が記憶された後に、DSOは
補間処理によって追加波形データを発生し、それによっ
て第4B図の波形(77)のようにエイリアシングが生
じた波形でなく、第4A図の波形(71)の様な正確な
波形が再生表示される。DSOは、自動的に通過帯域の
幅を最大値に調整し、それによって最大通過帯域内の信
号成分が、所定のタイム・ウインドウ範囲及び中心周波
数に対してエイリアシングを発生させずに表示される。
DSOは、オペレータからの指令に応じて更に通過帯域
の幅を減少させても良い。
本発明のDSOは、ベースバンド・モードか或いはバン
ドパス・モードの何れかのモードで動作する。ベースバ
ンド・モードでは、オペレータが表示されるタイム・ウ
インドウの範囲を選択し、DSOが自動的にその帯域の
中心周波数と帯域幅を調整して、表示される帯域がDC
(直流)からエイリアシングを生じさせずに表示し得る
最高周波数まで広げられる。バンドパス・モードでは、
オペレータが中心周波数とタイム・ウインドウの範囲を
選択し、DSOが自動的にエイリアシングの発生を防ぐ
ように通過帯域の帯域幅を調整する。
第5A図乃至第5F図は、オペレータがベースバンド・
モードを選択し、その後、表示されるタイム・ウインド
ウの範囲を徐々に拡大していった場合の一連の時間領域
表示及び周波数領域表示を示している。本発明の好適実
施例では、アナログ入力信号は2MHzに帯域制限されて
おり、システムのサンプリング周波数は4MHzである。
第5A図及び第5B図は、オペレータが125μsのタ
イム・ウインドウを選択した時の時間領域表示及び周波
数領域表示を夫々示している。第5B図の周波数領域表
示によれば、この信号は、0MHz付近、150KHz付近及
び1.6MHz付近にピークを有する3つの主要帯域を含
んでいる。これら3つの帯域成分は第5A図の時間領域
表示においても確認出来る。緩やかに下がる傾斜は、0
MHz付近の成分に起因し、顕著な正弦波は150KHz付近
の成分に起因し、150KHzの正弦波上に重畳している
濃密な信号は1.6MHz付近の成分に起因するものであ
る。
第5C図及び第5D図は、オペレータが次にタイム・ウ
インドウを250μsに選択た時の時間領域表示及び周
波数領域表示を夫々示している。エイリアシングを防ぐ
ために、第2図のステップ(54)、(56)、(6
0)及び(62)で用いられている低域通過フィルタの
帯域幅を調整して、DSOは自動的に波形表示データの
帯域幅を1MHzまで減少させる。フィルタのプログラミ
ングの詳細は後述する。タイム・ウインドウの範囲を拡
大する為に、DSOは自動的にステップ(54)及び
(56)の間引き係数Mを2倍にして単位時間当たりに
メモリに記憶されるデータ数を半分にする。(ステップ
(60)及び(62)の補間係数Lの値もMの値に一致
するように2倍になる。)間引き係数Mの変更に関して
は詳細に後述する。第5D図に示されているように、こ
の変更された帯域幅により波形データは制限され、0MH
z付近と150KHz付近の2つの主要帯域が残り、1.6
MHz付近の帯域は遮断される。これら2つの帯域が残さ
れていることは、第5C図からも明らかである。0MHz
付近の成分に起因する緩やかな傾斜と、150KHz付近
の成分に起因する顕著な正弦波が表示されているが、第
5A図のような1.6MHz付近の成分に起因する信号は
なくなっている。
第5E図及び第5F図は、オペレータがタイム・ウイン
ドウを500μsに選択した場合の時間領域表示及び周
波数領域表示を夫々示している。再び、DSOは、第2
図のステップ(54)、(56)、(60)及び(6
2)で用いたLPFの帯域幅を調整して、波形表示デー
タの帯域幅を500KHzまで自動的に減少させる。即
ち、DSOは、ステップ(54)及び(56)の間引き
係数Mを2倍にして単位時間当たりにメモリに記憶され
るデータ数を半分にする。この時勿論、ステップ(6
0)及び(62)の補間係数Lの値も2倍になる。第5
F図の周波数領域表示から判るように、帯域制限された
信号はまだ0Hz付近及び150KHz付近の2つの主要帯
域を含んでいる。第5F図からも0Hz付近及び150KH
z付近の成分に起因する波形が表示されている。
従って、DSOがベースバンド・モードで動作している
時、オペレータがタイム・ウインドウの範囲を拡大する
につれて、サンプル・データを処理するデジタル・フィ
ルタの間引き係数Mを増加させて自動的に帯域幅が減少
される。その結果、波形表示にはエイリアシングが発生
することなく、記憶データから正確に再生表示される。
第1図のμP(22)にオペレータが中心周波数の値を
入力してパスバンド・モードを選択した場合を考える。
第6A図乃至第6F図は、第5A図乃至第5F図の場合
と同一の入力信号に対する時間領域表示及び周波数領域
表示を示しており、オペレータが中心周波数を150KH
zに選択してタイム・ウインドウの範囲を漸次拡大して
いった場合を示している。第6A図及び第6B図は、オ
ペレータがタイム・ウインドウを1250μsに選択し
た場合の時間領域表示及び周波数領域表示を示してい
る。周波数領域表示の範囲は、50KHzから250KHzま
でである。150KHzの帯域は、中心に表示され、0MHz
付近及び1.6MHz付近の帯域はなくなっている。第6
A図からも、0MHz付近と1.6付近MHzの成分がなくな
り、150KHz付近の成分が別の信号で変調されている
ことが判る。150KHzの信号の変調をより明確に示す
ために、DSOの垂直利得は増加して表示している。
第6C図及び第6D図は、オペレータがタイム・ウイン
ドウを2500μsに選択した場合の時間領域表示及び
周波数領域表示を夫々示している。DSOは自動的に帯
域幅を100KHzに制限し、第6D図に周波数領域表示
の範囲は100KHzから200KHzになり、150KHzの
帯域成分が中心に表示されている。150KHzのピーク
は分離しており、変調搬送波の信号を表している。第6
C図の時間領域表示には、第6A図より多くの搬送波信
号の反復が表示されている。第6E図及び第6F図は、
オペレータがタイム・ウインドウを5msに選択した場
合の時間領域表示及び周波数領域表示を示している。D
SOは自動的に帯域幅を50KHzに制限するので、第6
F図の周波数領域表示の範囲は125KHzから175KHz
である。150KHzのピークの分離状態は更に顕著にな
り、また、第6E図には更に多くの搬送波の反復が表示
されていることに留意されたい。
従って、デジタル・サンプル・データを処理する帯域通
過フィルタを調整することにより、波形表示にエイリア
シングを生じさせずにタイム・ウインドウを拡大し得
る。その上、一般に高周波成分の信号と低周波成分の信
号は互いに各成分の観測の邪魔になるので、波形データ
列を帯域通過フィルタで処理する機能により、オペレー
タは種々の帯域の成分の時間的変化を別々に観測出来る
ようになる。
第7図は、第1図の波形データ処理装置(18)の内容
を示すブロック図である。第2図のステップ(48)及
び(64)の直角変調及び直角復調の動作は変調器(8
0)で実行され、第2図のステップ(54)、(5
6)、(60)及び(62)の間引きフィルタ動作及び
補間フィルタ動作は、多段デジタル・フィルタ(82)
及び(83)によって実行される。第1図のデジタイザ
(16)の出力波形データ列V(n)は、バッファ(8
4)を介して変調器(80)に入力し、変調器(80)
は複素波形データ列a(n)及びb(n)を交互に発生
する。データ列a(n)は、バッファ(86)を介して
多段フィルタ(82)に入力し、データ列b(n)はバ
ッファ(87)を介して(82)と同様の多段フィルタ
(83)に入力する。多段フィルタ(82)及び(8
3)は、上記データ列a(n)及びb(n)を夫々低域
通過処理及び間引き処理して得たデータ列a(m)及び
b(m)をバッファ(88)及び(89)を介して第1
図の取り込みメモリ(20)に送る。周波数領域表示に
行う為に、μP(22)はバス(34)及びバッファ
(94)を介してメモリ(20)に記憶されたデータ列
a(m)及びb(m)を読み出す。
時間領域表示をする前に、メモリ(20)に記憶されて
いるデータ列a(m)及びb(m)を補間処理し、復調
するために、データ列a(m)及びb(m)はメモリ
(20)からバッファ(90)及び(91)を介して多
段フィルタ(82)及び(83)に夫々送られる。多段
フィルタ(82)及び(83)は、これらのデータ列を
補間処理し、データ列a′(n)及びb′(n)を同時
に発生し、これらのデータ列をバッファ(92)及び
(93)を介して変調器(80)に交互に送る。変調器
(80)はデータ列a′(n)及びb′(n)を直角復
調し、波形データ列V′(n)を出力する。波形データ
列V′(n)は、バス(34)と変調器(80)の出力
端子を接続しているバッファ(95)及びバス(34)
を介して第1図のμP(22)へ送られる。バッファ
(84)〜(95)の動作状態はバス(34)を介して
μP(22)から送られるデータにより制御され、ラッ
チ(96)がこれらの制御データをバッファの制御端子
へ供給する。μP(22)は、バス(34)を介して制
御データを送り、変調器(80)及び多段フィルタ(8
2)及び(83)も制御する。
第8図は、第7図の波形データ処理装置(18)内のフ
ィルタ(82)或いは(83)に好適な多段デジタル・
フィルタ回路(110)のブロック図である。フィルタ
回路(110)は、例えば第7図の変調器(80)のよ
うなデータ列発生器(112)からの入力データ列X
を、プログラムで決められた伝達関数に従って変換して
出力データ列Yを発生する。そして、この出力データ列
Yは、例えば第1図の取り込みメモリ(20)のような
宛先回路(114)に送られる。
フィルタ回路(110)は、入力データ列Xの1つ以上
のデータX(0)〜X(i)の値に応じて出力データ列
Yの各データY(i)を計算するデータ処理回路(11
6)を含んでいる。また、フィルタ回路(110)は、
ステート・マシン(118)も含んでいる。ステート・
マシン(118)は、データ及び制御信号をデータ処理
回路(116)に送ってその動作を制御するほか、デー
タ列発生器(112)、データ処理回路(116)及び
宛先回路(114)間のデータの入出力関係も制御す
る。
ステート・マシン(118)の基本的機能は、パターン
・データの入力に応じて予め定めたパターン・データ及
び制御信号を出力することで、種々の周知の手段で実現
し得る。第8図が示すように、ステート・マシン(11
8)は、RAM(120)と、外部クロックで駆動され
るレジスタ(122)を含んでいる。RAM(120)
は、通常読出しモードで動作し、RAM(120)内の
アドレス指定されたデータがレジスタ(122)に入力
される。レジスタ(122)の出力の中で、データ及び
制御信号はデータ処理回路(116)に入力し、アクノ
リッジ信号(XACK)はデータ列発生器(112)に
入力し、レディ信号(YRDY)は宛先回路(114)
に入力する。また、レジスタ(122)は、ステート・
データも記憶しており、それらをMUX(マルチプレク
サ)(124)を介してRAM(120)に帰還する。
データ列発生器(112)が出力するデータ・レディ信
号(XRDY)及び宛先回路(114)が出力するデー
タ・アクノリッジ信号(YACK)は、MUX(12
4)を介してRAM(120)の別のアドレス端子に入
力する。
デジタル・フィルタ(110)の動作を再プログラムす
る為に、例えば、第1図のμP(22)のようなコンピ
ュータ(126)がRAM(120)の記憶データを変
更しても良い。コンピュータ(126)は、RAM(1
20)のデータ入力端子に接続しているほか、MUX
(124)を介してRAM(120)のアドレス端子に
も接続している。コンピュータ(126)は、MUX
(124)と、RAM(120)の読出/書込制御端子
との間の切替え状態を制御する。コンピュータ(12
6)は、MUX(124)を介してRAM(120)の
アドレス端子に入力するRESET信号及びHALT信
号によりステート・マシン(118)を夫々初期状態に
リセットしたり、又は、状態変化を禁止したり出来る。
好適実施例では、フィルタ回路(110)は1から8ま
でのデジタル・フィルタ段を有する。各フィルタ段は、
入力データ列vに応じて出力データ列wを発生する有限
インパルス応答(FIR)フィルタである。そして、各
段は縦続接続しているので1段の出力データ列wは次の
段の入力データ列vになる。各フィルタ段の伝達関数は
異なり得るので、出力データ列(w(0),w(1),
・・・)のi+1番目の要素w(i)は複数の項の和で
表され、各項は、選択された入力データ列の要素(v
(0)乃至v(i)の何れか)と選択された係数h
(n)との積になる。例えば、1つの線形直接FIRフ
ィルタ段の伝達関数に関して次式が成立する。
ここで、Nはフィルタ段の「長さ」(出力データ列の要
素w(i)の項数)、「*」は乗算記号である。上記
(1)式は、出力データ列の各要素w(i)と入力デー
タ列の各要素v(i)との関係を表し、一般に、出力デ
ータ列の各要素w(i)は、入力データ列の要素v
(i)と係数h(n)との積の項がN個加算された多項
式になる。(1)式以外の伝達関数も可能であるが、そ
れに関しては後述する。
フィルタの「長さ」N=3の時、上記(1)式から出力
データ列wの要素w(i)の最初の5つを示せば、次の
(2)式のようになる。
(2)式によれば、入力データ列vの各要素v(i)は
3つの項、h(0)*v(i)、h(1)*v(i)及
びh(2)*v(i)を形成し、これらの積の項の和が
出力データ列wの連続している各要素w(i)を構成し
ている。
第9図は、第8図のデータ処理回路(116)を簡単に
示したブロック図である。乗算器(130)は、各フィ
ルタ段の出力データ列wの要素w(i)に含まれる項h
(n)*v(i−n)を発生する。累算器(132)は
乗算器(130)の出力を加算して出力データ列の要素
w(i)を生成する。従って、(2)式に示した直接F
IRフィルタの出力データ列を発生する為に、データ処
理回路(116)は、入力データ列の各要素v(i)に
3つの係数h(0)、h(1)及びh(2)を乗算し、
この結果得られた積を別の累積部分和R(i)、R(i
+1)及びR(i+2)に加算する。これら累積部分和
は夫々出力データ列の要素w(i)、w(i+1)及び
w(i+2)に対応している。特定のフィルタ段の出力
データ列の特定の要素w(i)に関する総ての項が累積
されると、この累算された値が次のフィルタ段への出力
データ要素w(i)となる。
各フィルタ段では、乗算器(130)で乗算される次の
入力データ列の要素がMUX(131)によって選択さ
れる。乗算器(130)の出力項が縦続フィルタ段の第
1段に入力する場合には、MUX(131)は縦続フィ
ルタ段の現在の入力データ列の要素X(i)を選択す
る。しかし、乗算器(130)の出力項が縦続フィルタ
段の第1段以外のフィルタ段に入力する場合には、前段
のフィルタ段が最後に出力した出力データ列の要素w′
(i)をMUX(131)は選択する。乗算器(13
0)に入力する適当な係数h(n)は、第8図のステー
ト・マシン(118)から供給される。
累算器(132)は、加算器(134)及びRAM(1
36)を含んでいる。加算器(134)は、乗算器(1
30)の各出力項をRAM(136)に記憶されている
累積部分和Rに加算する。加算器(134)の加算出力
は、RAM(136)に送られ累積部分和Rと置換され
る。RAM(136)の入出力アドレスは、第8図のス
テート・マシン(118)からのアドレス信号(ADD
R)によって制御される。RAM(136)のデータ出
力端子は、ANDゲート(138)を介して加算器(1
34)に入力している。このANDゲート(138)の
他方の入力端子には、第8図のステート・マシン(11
8)からの制御信号(NADD)が供給される。NAD
D信号が低状態(論理「0」)の時、RAM(136)
の現在のアドレス指定されたデータにかかわらず、AN
Dゲート(138)は「0」を加算器(134)に出力
する。加算器(134)の出力は別のANDゲート(1
40)を介してRAM(136)データ入力端子に供給
される。ステート・マシン(118)からの信号(NL
OAD)が、ANDゲートの他方の入力端子に供給さ
れ、NLOAD信号が「0」の時、加算器(134)の
出力の状態に関係なく、ANDゲート(140)から
「0」がRAM(136)に入力される。NLOAD信
号により、RAM(136)の任意の記憶位置の内容が
必要に応じて0に初期化される。
上記(1)式の伝達関数を有する全帯域FIRフィルタ
段を実現するに際し、このフィルタ段に対し、合計でN
−1個の記憶位置がRAM(136)の中に割り当てら
れ、N−1個の項の累積を可能にする。例えば、N=3
の時、RAM(136)の中に2つの記憶位置が用意さ
れ、出力データ列の次の2つの要素w(i)及びw(i
+1)を得るために累積部分和R(i)及びR(i+
1)が記憶されている。最初、乗算器(130)の一方
の入力端子にv(i)が入力すると、ステート・マシン
(118)は、乗算器(130)の他方の入力端子に係
数h(0)を入力し、乗算器(130)は、積の項h
(0)*v(i)を出力する。その後、この項は加算器
(134)によりRAM(136)に記憶されている累
積部分和R(i)に加算され、このフィルタ段の出力デ
ータ列の次の要素w(i)が得られる。このw(i)は
RAM(136)には記憶されない。その代わり、AN
Dゲート(140)に入力するNLOAD信号が「0」
になり、RAM(136)のw(i)に関連した記憶位
置にあった累積部分和R(i)の値が0に初期化され
る。その後、この記憶位置は、出力データ列w(i+N
−1)を得る為の累積部分和R(i+N−1)を記憶す
る為に使用される。
ステート・マシン(118)は、次に係数h(1)を乗
算器(130)に入力し、乗算器(130)から項h
(1)*v(i)が出力される。加算器(134)は、
この項をRAM(136)の中のw(i+1)に対応し
ている累積部分和R(i+1)に加算する。この加算結
果が、要素w(i+1)の総ての項を含んでいない場合
には、この値がRAM(136)に記憶され、直前の累
積部分和R(i+1)を更新する。
次に、ステート・マシン(118)は係数h(2)を乗
算器(130)に入力し、もう1つの項h(2)*v
(i)を発生させる。この項h(2)*v(i)はフィ
ルタ段の出力データ列の要素w(i+2)の第1項であ
る。ANDゲート(138)に入力するNADD信号が
「0」にして、加算器(134)がこの項に加算する値
も0にする。加算器(134)の出力値は、部分和R
(i+2)としてRAM(136)に記憶されるが、記
憶されるアドレスは、フィルタ段の現在の出力データ列
の要素w(i)に対応する累積部分和R(i)が以前記
憶されていたアドレスである。この時点で、MUX(1
31)から乗算器(130)に新しい入力データ列の要
素v(i+1)が入力し、その後このv(i+1)に3
つの係数h(0)、h(1)及びh(2)を乗算して、
これらの項を累算するという上記の過程が繰り返され
る。
従って、MUX(131)が特定のフィルタ段への入力
データ列の要素v(i)を選択する度に、乗算器(13
0)は合計N個の項を出力し、N個の項の中の1つが出
力データ列の要素w(i)を得る為に累積部分和R
(i)に加算され、残りのN−1個の項は、w(i+
1)からw(i+N−1)までの出力データ列の要素に
対応しているR(i+1)からR(i+N−1)までの
N−1個の部分和に夫々累積される。
加算器(134)が累積部分和R(i)に最後の項を加
算して特定のフィルタ段の出力データ列の要素w(i)
を生成し、且つこの特定のフィルタ段が縦続フィルタ段
の最後段であった場合には、データ処理回路(116)
は、出力データ列Yの次の要素Y(i)としてw(i)
を出力する。しかし、加算器(134)の現在の出力w
(i)がフィルタ段の最後段の出力でなければ、このw
(i)は他のRAM(142)に記憶される。RAM
(142)は、フィルタ段の最後段以外の中間段の最新
の出力データ列の要素w(i)を記憶している。
フィルタ段は縦続接続しているので、1フィルタ段の出
力データ列の要素w(i)は、次のフィルタ段の入力デ
ータ列の要素になる。その為、各中間フィルタ段では、
RAM(142)に記憶された出力要素w(i)は、M
UX(131)に入力するデータ列w′の次の要素w′
(i)になり、MUX(131)が選択した次の要素v
(i)が乗算器(130)に供給される。
従って、加算器(134)の出力と乗算器(130)の
入力間のRAM(142)及びMUX(131)から成
る帰還経路を設けたことにより、データ処理回路(11
6)は、時分割処理に基づく複数のフィルタ段として機
能し得る。例えば、乗算器(130)及び累算器(13
2)は、入力データ列の要素を第1段として処理する為
に、乗算器(130)の入力としてデータ列vの要素v
(i)を選択し、その後、第2段として入力データ列を
処理する為に乗算器(130)の入力としてデータ列
w′の要素w′(i)を選択し、その後、第1段の次の
入力データ列の要素v(i+1)処理する為に乗算器
(130)の入力としてv(i+1)を選択する。
ステート・マシン(118)は、データ処理回路(11
6)のデータの流れを制御し、データ処理回路(11
6)のフィルタ段の計算の優先順位はフィルタ段の順位
と逆順序になっている。即ち、最後段の優先順位が最高
で、第1段の優先順位が最低になっている。従って、フ
ィルタ段の最後段の入力データ列の要素がRAM(14
2)に記憶されている時、その要素が乗算器(130)
の次の入力として選択される。逆に、データ処理回路
(116)の入力データ列の要素X(i)が乗算器(1
30)に入力するのは、RAM(142)の内容が空の
時だけである。このように、後続のフィルタ段の計算
が、前段のフィルタ段の計算より常に優先的に実行され
る。
第10図は、データ処理回路(116)のより詳細なブ
ロック図である。詳細に関しては後述するが、データ処
理回路(116)では、各処理段階のデータをクロック
駆動するラッチ及びレジスタを使用して、MUX(13
1)、乗算器(130)、加算器(134)及びRAM
(142)でデータを「パイプライン処理」することに
より、データの処理速度を向上している。これによっ
て、各処理段階が同時に進行し得る。シフト・レジスタ
(158)は、乗算器(130)の出力項の値を2の累
乗で決まる比率で増減したり、或いはそのままの値を出
力したりする等の選択が出来るので、出力項の割合を選
択的に調整し得る。累算器(132)が、後述の或る種
のフィルタ段の累積動作を実行する速度は、二重ポート
型のRAM(136)と、加算器(134)の累積動作
を支援する追加加算器(135)を用いることにより改
善される。また、データ処理回路(116)のデータの
流れを必要に応じて一時的に停止する為の手段も含まれ
ている。
更に、第10図によれば、データ処理回路の18ビット
の入力データ列の要素X(i)は、MUX(131)の
入力端子に接続されたラッチ(150)にラッチされ、
MUX(131)の出力及び18ビットの係数h(n)
は、乗算器(130)の入力端子に接続されたラッチ
(152)及び(154)に夫々ラッチされる。乗算器
(130)の22ビットの出力は、ラッチ(156)を
介してシフト・レジスタ(158)に入力し、シフト・
レジスタ(158)の21ビットの出力の上位側20ビ
ットが加算器(134)及び(135)に供給される。
MUX(160)は、加算器(134)及び(135)
の20ビットの出力を切り換えてレジスタ(162)の
入力に供給し、レジスタ(162)の内容の上位側18
ビットが丸め回路(164)に入力される。丸め回路
(164)の18ビットの出力は、ラッチ(166)及
びRAM(142)のデータ入力端子に入力される。
加算器(134)の出力及びNLOADA信号は、20
個1組のANDゲート群(140)に入力され、AND
ゲート群(140)の出力は2重ポート型RAM(13
6)のポートAのデータ入力端子に供給される。RAM
(136)のポートAのデータ出力は、NADDA信号
と共に20個1組のANDゲート群(138)に入力さ
れANDゲート群(138)の出力は、加算器(13
4)に入力される。同様に、加算器(135)の出力及
びNLOADB信号が20個1組のANDゲート群(1
41)の入力端子に入力され、ANDゲート群(14
1)の出力はRAM(136)のポートBのデータ入力
端子に供給される。ポートBのデータ出力は、NADD
A信号と共に20個1組のANDゲート群(139)に
入力され、ANDゲート群の出力は、加算器(135)
に供給される。システム・クロック信号(CLOCK)
によって駆動されるNANDゲート(180)の出力
(書込みイネーブル)に応じて1対のラッチ(168)
及び(170)が、第8図のステート・マシン(11
8)からのRAMADDRA信号及びRAMADDRB
信号を夫々ラッチし、それらをRAM(136)のポー
トA及びBのアドレス端子に夫々送る。ステート・マシ
ン(118)からのWEDAR信号及びWEDBR信号
は、夫々ポートA及びBを読出しイネーブル状態或いは
書込みイネーブル状態に制御する。
(1)式の直接FIRフィルタの伝達関数に従ってフィ
ルタ段を動作させる際に、第8図のステート・マシン
(118)が、データ列発生器(112)からXRDY
信号を受けて入力データ列Xの18ビットの要素X
(i)がラッチ(150)に入力される場合、ステート
・マシン(118)は、WEIN信号をラッチ(15
0)に供給して要素X(i)をMUX(131)に入力
させる。その後、ステート・マシン(118)がX
(i)を処理すべきであると判断すると、ステート・マ
シンからINPSTG信号がMUX(131)に送ら
れ、MUX(131)はラッチ(152)にX(i)を
入力する。これと同時に、ステート・マシン(118)
は、18ビットの係数h(0)をラッチ(154)に入
力する。ステート・マシン(118)は、乗算器(13
0)が最後の乗算処理を完了したと判断すると、イネー
ブル信号(WEX)をNANDゲート(172)に送
り、NANDゲート(172)の出力によりラッチ(1
52)及び(154)がイネーブルされ、X(i)及び
h(0)が乗算器(130)に供給される。その後、乗
算器(130)はh(0)*v(i)を算出し、これを
ラッチ(156)にラッチする。ラッチ(156)は、
NANDゲート(174)を介してシステム・クロック
信号(CLOCK)によりイネーブルされ、乗算器(1
30)の22ビットの出力をシフト・レジスタ(15
8)に送る。
ステート・マシン(118)は、1対の制御信号SHF
L信号及びSHFR信号をシフト・レジスタ(158)
の制御端子に供給している。SHFL信号のみが入力し
た時、シフト・レジスタ(158)は入力データを2倍
したデータの上位側21ビットを加算器(134)及び
(135)に送る。SHFR信号のみが入力した時、シ
フト・レジスタ(158)は、入力データを2で割り算
する。SHFL信号及びSHFR信号のどちらも入力し
ない場合には、シフト・レジスタ(158)は、入力デ
ータの上位側21ビットをそのまま加算器(134)及
び(135)に出力する。シフト・レジスタ(158)
の21ビットの出力データのうち上位側20ビットだけ
が加算器(134)及び(135)の入力端子に供給さ
れる。残りの最下位ビットは、加算器(134)及び
(135)の桁上げ入力端子(CIN)に供給され、乗
算器(130)の出力を丸める為に用いられる。
第9図に比較して追加された加算器(135)は、フィ
ルタ段の加算器(134)と共に「対称な」係数h
(n)を用いて累積動作を同時に実行する為にある。
「対称な」係数h(n)とは、即ち、線形位相FIRフ
ィルタ段の総てのh(n)について互いに、h(n)=
h(N−1−n)である2つの係数のことである。例え
ばN=7の時、h(0)=h(6)、h(1)=h
(5)、h(2)=h(4)のようになる。係数が対称
であれば、乗算器(130)の出力項h(n)*v
(i)の値はh(N−1−n)*v(i)の値に等し
い。従って、二重ポート型RAM(136)に単独でア
クセスし得る加算器(135)は、加算器(134)が
項h(n)*v(i)の累積を実行するのと同時にh
(n)*v(i)の値を用いてh(N−1−n)*v
(i)の累積を実行する。これによって、データ処理回
路(116)が入力データ列の要素を処理する速度は、
1つの加算器の場合と比較して実質的に2倍に出来る。
加算器(134)及び(135)が、出力データ列の要
素w(i)に関する累積和R(i)の累積動作を完了し
ている場合には、ステート・マシン(118)は、SP
BTQ信号をMUX(160)に送って加算器(13
4)及び(135)の出力をレジスタ(162)の入力
端子に供給する。その後、ステート・マシン(118)
は、イネーブル信号(WESTG)をNANDゲート
(176)に送り、NANDゲート(176)の出力で
レジスタ(162)をイネーブルする。レジスタ(16
2)の内容の上位側18ビットは、丸め回路(164)
の入力端子に供給され、他方、最下位側の2ビット(L
SB1)及び(LSB2)と、最上位ビット(MSB)
は、丸め回路(164)の制御端子に供給される。丸め
回路(164)は、次の真理値表に従って18ビットの
入力データをインクリメントする。
丸め回路(164)の18ビットの出力がデータ処理回
路(116)の出力データ列の要素Y(i)である時、
ステート・マシン(118)は、イネーブル信号(WE
OUT)をNANDゲート(178)の入力端子に供給
する。NANDゲート(178)の出力により、データ
処理回路(116)の出力端子上のラッチ(166)
は、Y(i)をラッチする。その後、ステート・マシン
(118)は、第8図の宛先回路(114)にYRDY
信号を送り、宛先回路(114)は、データの受領を知
らせる為にYACK信号をステート・マシン(118)
に送る。
丸め回路(164)からの出力w(i)が、フィルタ段
の最後段以外の中間フィルタ段の出力である場合には、
ステート・マシン(118)は、アドレス信号(ADR
STR)を用いてその中間フィルタ段に対応するRAM
(142)の記憶位置をアドレス指定する。その後、ス
テート・マシン(118)は、WESTR信号をNAN
Dゲート(182)に送り、その出力によりRAM(1
42)をイネーブルしてw(i)を記憶させる。その
後、ステート・マシン(118)が、記憶したw(i)
の値を次のフィルタ段の入力信号として処理すべきであ
ると判断すると、前述の優先順位に従ってステート・マ
シン(118)はRAM(142)に適当なアドレス信
号(ADRSTR)を送り、w(i)の値を読み出す。
NANDゲート(172)、(174)、(176)、
(178)、(180)及び(182)は、夫々他方の
入力端子にステート・マシン(118)からNSTOP
信号がを受け、NSTOP信号が低状態になると、ラッ
チ(152)、(154)、(156)、(166)、
(168)及び(170)並びにレジスタ(162)並
びにRAM(142)は、総て書込み禁止状態になる。
NSTOP信号はRAM(136)のポートA及びBの
入力端子にも供給され、NSTOP信号が入力されると
RAM(136)はアクセス不能になる。従って、NS
TOP信号が発生した場合には、データ処理回路(11
6)のデータ処理動作は停止する。ステート・マシン
(118)がNSTOP信号を低状態に駆動するのは、
データ処理回路(116)のデータを処理するパイプラ
インが一杯になり、宛先回路(114)が他の出力デー
タ列の要素Y(i)が受け入れ不能になった場合であ
る。
以上説明してきたプログラム可能な多段デジタル・フィ
ルタ回路の各フィルタ段は、入力データ列vから前述の
(1)式に従って出力データ列wが発生する。しかし、
ステート・マシン(118)が発生する制御信号の特定
のパターンがRAM(120)に記憶されたデータによ
って変更し得るので、データ処理回路(116)のデジ
タル・フィルタ段を(1)式以外の伝達関数を有するよ
うに構成し得るということに留意すべきである。
例えば、間引きフィルタは、入力データ列の要素の数よ
り少ない要素数のデータ列を出力するフィルタである。
入力データ列の要素v(i)に対する出力データ列の要
素w(i)の関数を表すそのような間引きフィルタの伝
達関数は、次のような式で表しても良い。
ここで、Nはフィルタの「長さ」、h(n)は選択され
た係数、Mは間引き係数、Cはデータ列の選択定数であ
る。N=3、M=2及びC=0のフィルタでは、(3)
式から出力データ列wの最初の5つの要素w(i)を示
せば、次のようになる。
第10図に於いて、フィルタ段が上記(3)で表される
伝達関数を有する場合、第8図のステート・マシン(1
18)は、INPSTG信号によりMUX(131)を
設定してラッチ(152)の入力端子にv(0)を供給
し、その後、WEX信号をNANDゲート(172)を
介してラッチ(152)及び(154)に供給してh
(0)及びv(0)をラッチして乗算器(130)に入
力させる。乗算器(130)の出力は、ラッチ(15
6)にラッチされ、シフト・レジスタ(158)を介し
て加算器(134)に送られる。NADDA信号が低状
態に駆動されると、加算器(134)は、h(0)*v
(0)を0に加算し、その加算結果を出力データ列の要
素w(0)として出力する。ステート・マシン(11
8)は、h(2)をラッチ(154)の入力端子に入力
し、WEX信号を供給してh(2)及びv(0)をラッ
チし、これらを乗算器(130)に入力する。乗算器
(130)の出力は、ラッチ(156)及びレジスタ
(158)を介して加算器(134)に供給される。N
ADDA信号が再び低状態に駆動されると、加算器(1
34)は、h(2)*v(0)を0に加算し、その加算
結果である部分和R(1)をRAM(136)に記憶す
る。
次に、MUX(131)の入力端子にv(1)が供給さ
れると、第8図のステート・マシン(118)は、IN
PSTG信号によりMUX(131)を設定してv
(1)をラッチ(152)の入力端子に供給し、且つラ
ッチ(154)の入力端子にh(1)を入力する。その
後、ステート・マシン(118)は、WEX信号を供給
して乗算器(130)の入力端子にh(1)及びv
(1)を供給する。乗算器(130)の出力は、ラッチ
(156)及びレジスタ(158)を介して加算器(1
34)に供給される。NADDA信号が高状態に駆動さ
れると、加算器(134)は、h(1)*v(1)を累
積部分和R(1)に加算してh(1)*v(1)+h
(2)*v(0)を算出し、その値をRAM(136)
に記憶してR(1)の最後の記憶値を更新する。
MUX(131)の入力端子にv(2)が供給される
と、ステート・マシン(118)は、INPSTG信号
によりMUX(131)を設定して、ラッチ(152)
の入力端子にv(2)を供給し、h(0)をラッチ(1
54)に入力し、WEX信号を供給して係数h(0)及
びv(2)をラッチして乗算器(130)に入力する。
乗算器(130)の出力は、ラッチ(156)及びレジ
スタ(158)を介して加算器(134)に送られる。
NADDA信号が高状態に駆動されると、加算器(13
4)はh(0)*v(2)を累積和R(1)に加算し、
h(0)*v(2)+h(1)*v(1)+h(2)*
v(0)を算出され、この計算結果が、MUX(16
0)、レジスタ(162)及び丸め回路(164)を介
してこのフィルタ段の出力データ列の要素w(1)とし
て出力される。
その後、ステート・マシン(118)は、ラッチ(15
4)にh(2)を入力し、h(2)及びv(2)をラッ
チして乗算器(130)に入力する為にWEX信号をN
ANDゲート(172)に供給する。その後、乗算器
(130)の出力が加算器(134)に入力されると、
NADDA信号が低状態に駆動され、加算器(134)
はh(2)*v(2)を0に加算する。この加算結果
が、累積部分和R(2)としてRAM(136)に記憶
される。
その後の入力データ列の要素v(i)に関して、上述と
同様の乗算及び累積処理が実行され、iが偶数の場合に
は、v(i)はh(0)及びh(2)と夫々乗算され、
これら2つの乗算結果が連続する2つの累積部分和R
(i)及びR(i+1)として累積される。また、iが
奇数の場合、v(i)は、h(1)と乗算され、この乗
算結果が1つだけの累積部分和R(i)として累積され
る。従って、フィルタ回路(110)には、入力データ
列より出力データ列の要素の数が少なくなる間引きフィ
ルタ段を含めても良く、フィルタ段の入出力データ列の
関係を決める伝達関数はプログラムによって決定され
る。
フィルタ回路(110)には、入力データ列より出力デ
ータ列の要素の数が多くなる補間フィルタとして機能す
るフィルタ段を含ませても良い。このような補間フィル
タの伝達関数は、例えば、入力データ列の要素の数を2
倍にして出力データ列を発生する場合、次式で表され
る。
ここで、Nが奇数の場合、Lim1=(N−1)/2、
及びLim2={(N−1)/2}−1であり、また、
Nが偶数の場合には、Lim1=(N−2)/2、及び
Lim2=(N−2)/2である。
フィルタ段の「長さ」N=5の場合、上記(5)式及び
(6)式の伝達関数を有するフィルタ回路の出力データ
列の要素w(i)を最初の8項まで示せば次式のように
なる。
第10図に於いて、フィルタ段の伝達関数が上記(5)
及び(6)式で表される場合、第8図のステート・マシ
ン(118)は、INPSTG信号によりMUX(13
1)を設定してv(0)をラッチ(152)に入力する
と共にh(0)をラッチ(154)に入力する。その
後、WEX信号によりh(0)及びv(0)を乗算器
(130)に入力する。乗算器(130)の出力は、ラ
ッチ(156)及びシフト・レジスタ(158)を介し
て加算器(134)に送られる。NADDA信号が低状
態に駆動されると、加算器(134)は、h(0)*v
(0)を0に加算し、その結果を出力データ列の要素w
(0)として発生する。ステート・マシン(118)
は、h(1)をラッチ(154)に入力し、WEX信号
によりh(1)及びv(0)をラッチして乗算器(13
0)に供給する。乗算器(130)の出力は、加算器
(134)に入力し、NADDA信号が低状態に駆動さ
れると、加算器(134)はh(1)*v(0)を0に
加算する。この加算結果は、MUX(160)、レジス
タ(162)及び丸め回路(164)を介して出力デー
タ列の要素w(1)となる。
その後、ステート・マシン(118)は、h(2)をラ
ッチ(154)に入力すると共に、WEX信号によりh
(2)及びv(0)を乗算器(130)に供給する。乗
算器(130)の出力は加算器(134)に入力され
る。NADDA信号を低状態のままに保ち、加算器(1
34)は、h(2)*v(0)を0に加算し、その加算
結果を累積部分和R(2)としてRAM(136)に記
憶する。次にステート・マシン(118)は、h(3)
をラッチ(154)に入力し、WEX信号によりh
(3)及びv(0)を乗算器(130)に供給する。N
ADDA信号を低状態のままに保ち、加算器(134)
は、h(3)*v(0)を0に加算し、その加算結果を
累積部分和R(3)としてRAM(136)に記憶す
る。最後にステート・マシン(118)は、h(4)を
ラッチ(154)に入力し、WEX信号によりh(4)
及びv(0)を乗算器(130)に供給する。NADD
A信号を低状態のままに保ち、加算器(134)は、h
(4)*v(0)を0に加算し、その加算結果を累積部
分和R(4)としてRAM(136)に記憶する。
次に、入力データ列の要素v(1)がMUX(131)
に供給されると、ステート・マシン(118)は、IN
PSTG信号によりMUX(131)を設定してv
(1)をラッチ(152)に入力する。ステート・マシ
ン(118)の制御により、乗算器(130)は、h
(0)*v(1)、h(1)*v(1)、h(2)*v
(1)、h(3)*v(1)及びh(4)*v(1)を
順次出力し、累算器(132)がこれらの項を累積部分
和R(2)乃至R(6)として夫々累積し、この処理に
より累算器(132)は、出力データ列の要素w(2)
及びw(3)を生成する。その後の入力データ列の要素
v(i)も同様に処理され、各入力データ列の要素に対
して、2つの出力データ列の要素w(2*i)及びw
(2*i+1)が生成される。
上述のように、フィルタ回路(110)は、間引きフィ
ルタ段或いは補間フィルタ段をいくつか含んだ縦続デジ
タル・フィルタ段を実現していることが理解されよう。
各フィルタ段は、プログラムによって定められた伝達関
数に従って入力データ列を出力データ列に変換し、ま
た、各フィルタ段の伝達関数は、夫々別々に定めること
が出来る。従って、フィルタ回路(110)は、本発明
のオシロスコープの波形処理手順の第2図に示したステ
ップ(54)、(56)、(66)及び(68)を実現
する手段である。
第2図の直角復調ステップ(64)は、第7図の変調器
(80)により実行される。第11図のブロック図は、
好適な変調器(80)を示している。乗算器(200)
は、入力データ列の要素a′(n)と、ROM(20
2)からのcos(wcn)とを乗算し、その後、対応
するデータ列の要素b′(n)と、ROM(202)か
らのsin(wcn)とを乗算する。乗算器(202)
の出力a′(n)*cos(wcn)及びb′(n)*
sin(wcn)は、レジスタ(204)及び(20
6)に夫々記憶される。レジスタ(204)の内容は、
加算器(210)の一方の入力端子に直接入力するが、
レジスタ(206)の内容は、MUX(208)を介し
て加算器(210)の他方の入力端子に入力する。加算
器(210)は、レジスタ(204)及び(206)の
内容を加算してV′(n)を出力し、レジスタ(21
2)に記憶させる。このレジスタ(212)の内容は、
その後、第1図のμP(22)に送られる。
ROM(202)は、サイン関数及びコサイン関数を表
すデータ列を記憶しており、アドレス指定が一定のステ
ップで徐々に増加するにつれて、所望のサイン関数及び
コサイン関数をインターリーブ方式で発生する。アドレ
ス指定の増加ステップの値によってwcの値が決まる。
第11図のプログラム化されたステート・マシン(21
4)は、μP(22)からのプログラム・データにより
決まる増加ステップ値でROM(202)を順次アドレ
ス指定する。ステート・マシン(214)は、レジスタ
(204)、(206)及び(212)並びにMUX
(208)を制御し、レジスタ(212)にデータが用
意されている場合、μP(22)にその信号を送り、変
調器(80)が別のデータ列の要素a′(n)或いは
b′(n)を受けたことを指示する為に第7図のフィル
タ(82)或いは(83)にYACK信号を送り、次の
入力データ列の要素a′(n)或いはb′(n)が入力
する際にフィルタ(82)又は(83)から供給される
YRDY信号を監視する。
変調器(80)は、第2図の直角変調処理のステップ
(48)を実行する。デジタイザ(16)からのNEX
T SAMPLE信号を検出すると、それは、デジタイ
ザ(16)が次のデータ列の要素V(n)を出力したこ
とを意味し、乗算器(200)は、入力するV(n)と
cos(wcn)とを乗算し、その結果をレジスタ(2
04)に記憶する。ステート・マシン(214)は、M
UX(208)を切り換えてレジスタ(206)の内容
の代わりに0の入力値を加算器(210)に供給する。
従って、加算器(210)は、a(n)=V(n)*c
os(wcn)を出力してレジスタ(212)に記憶す
る。ステート・マシン(214)、要素a(n)がレジ
スタ(212)に記憶された時、第7図のフィルタ(8
2)にXRDY信号を送る。また、フィルタ(82)
は、a(n)の処理を開始した時、XACK信号をステ
ート・マシン(214)に送る。
a(n)がレジスタ(212)に記憶された後、乗算器
(200)は、V(n)とsin(wcn)とを乗算し
てb(n)を発生し、ステート・マシン(214)がフ
ィルタ(82)からXACK信号を受け取ってから加算
器(210)を介してb(n)をレジスタ(212)に
送ると共に、第7図のフィルタ(83)に別のXRDY
信号を送る。フィルタ(83)は、b(n)の処理を開
始すると共に、ステート・マシン(214)にXACK
信号を送る。その後、変調器(80)は、乗算器(20
0)の入力端子に次のデータ列の要素V(n)が供給さ
れれば、次の処理を開始し得る。
以上説明してきた本発明のデジタル・オシロスコープに
よれば、オペレータはアナログ信号成分の時間領域の変
化及び周波数領域の変化の両方を観測し得る。周波数領
域表示の際の波形の周波数帯域の中心周波数は選択可能
であり、時間領域表示の際のタイム・ウインドウの範囲
も選択出来る。入力信号はデジタル値に変換され、変換
されたデジタル波形データ列は変調され、低域通過フィ
ルタで処理され、調整可能な間引き係数を有する間引き
フィルタによって間引き処理される。この結果、メモリ
に記憶される波形データは、所定のタイム・ウインドウ
内の所定の周波数帯域内の成分の時間的変化を表すもの
になる。記憶された波形データ列は、補間され、復調さ
れて信号成分の時間領域表示が得られる。タイム・ウイ
ンドウの範囲を選択可能であるにもかかわらず、間引き
係数を調整することにより、記憶される波形データの量
を一定に保つことが可能になる。また、フィルタの通過
帯域の幅を調整することにより、時間領域表示における
エイリアシングの発生を最少に抑制し得る。
以上本発明の好適実施例について説明したが、本発明は
ここに説明した実施例のみに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱する事なく必要に応じて種々の変形
及び変更を実施し得る事は当業者には明らかである。
[発明の効果] 本発明のデジタル・ストレージ・オシロスコープによれ
ば、アナログ入力信号をデジタル変換したデータ列(第
1デジタル・データ列)を直角変調し、低域フィルタ及
び間引きフィルタで処理して所定の数の波形データを生
成し、該波形データを補間フィルタで処理し、直角復調
して第2デジタル・データ列を生成し、この第2データ
列から入力信号の選択された成分を時間領域表示してい
る。第1デジタル・データ列から第2デジタル・データ
列を得る一連の処理は、帯域通過フィルタによる処理に
相当し、選択されたタイム・ウインドウの範囲、或いは
選択された周波数帯域の帯域幅及び中心周波数に応じ
て、フィルタ処理、間引き処理及び補間処理を調整する
ことにより、表示波形の周波数成分の中心周波数及び帯
域幅を調整し、且つタイム・ウインドウの範囲の拡大に
伴い、サンプリング周波数を低減したり、記憶波形デー
タの量を増加する必要がなくなるので、構成が簡単にな
り、且つ時間領域表示の際のエイリアシングの発生を最
少に抑制し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるデジタル・ストレージ・オシロ
スコープのブロック図、第2図は、第1図のオシロスコ
ープによる信号処理の流れを示す信号系統図、第3図
は、第1図のオシロスコープの信号処理ステップを表す
周波数スペクトラムの図、第4A図及び第4B図は、従
来のオシロスコープにおける「エイリアシング」の様子
を表す表示例、第5A図乃至第5F図は、本発明のオシ
ロスコープがベースバンド・モードで動作中に、タイム
・ウインドウの拡大に応じて変化する時間領域及び周波
数領域の表示例、第6A図乃至第6F図は、本発明のオ
シロスコープがバンドパス・モードで動作中に、タイム
・ウインドウの拡大に応じて変化する時間領域及び周波
数領域の表示例、第7図は、第1図の波形データ処理装
置を表すブロック図、第8図は、第7図のプログラム可
能多段デジタル・フィルタのブロック図、第9図は、第
8図のデータ処理回路の簡略化したブロック図、第10
図は、第8図のデータ処理回路の詳細なブロック図、第
11図は、第7図の変調器のブロック図である。 (16)はアナログ・デジタル変換手段、 (18)はデータ処理手段、(20)は記憶手段、(3
2)は表示手段である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−119274(JP,A) 特開 昭61−116670(JP,A) 特開 昭58−66866(JP,A) 特開 昭58−123220(JP,A) 特公 昭50−20392(JP,B1) 特公 昭53−2743(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調整可能なタイム・ウインドウの範囲内で
    アナログ入力信号を第1デジタル・データ列に変換する
    アナログ・デジタル変換手段と、 上記第1デジタル・データ列を、調整可能な中心周波数
    及び帯域幅に基づいて直角変調し、低域通過処理し、間
    引き処理して波形データを形成し、該波形データを補間
    処理し、直角復調して第2デジタル・データ列を発生す
    るデータ処理手段とを具えることを特徴とするデジタル
    ・ストレージ・オシロスコープ。
  2. 【請求項2】調整可能なタイム・ウインドウの範囲内で
    アナログ入力信号を第1デジタル・データ列に変換する
    アナログ・デジタル変換手段と、 上記第1デジタル・データ列を、調整可能な中心周波数
    及び帯域幅に基づいて直角変調し、低域通過処理し、間
    引き処理して波形データを形成し、該波形データを補間
    処理し、直角復調して第2デジタル・データ列を発生す
    るデータ処理手段と、 上記波形データを記憶する記憶手段と、 上記第2デジタル・データから上記アナログ入力信号の
    成分波形を時間領域表示する表示手段とを具えることを
    特徴とするデジタル・ストレージ・オシロスコープ。
JP63077959A 1987-04-03 1988-03-30 デジタル・ストレージ・オシロスコープ Expired - Lifetime JPH0635990B2 (ja)

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