JPH0635804Y2 - 自動車用内装材 - Google Patents

自動車用内装材

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JPH0635804Y2
JPH0635804Y2 JP1726788U JP1726788U JPH0635804Y2 JP H0635804 Y2 JPH0635804 Y2 JP H0635804Y2 JP 1726788 U JP1726788 U JP 1726788U JP 1726788 U JP1726788 U JP 1726788U JP H0635804 Y2 JPH0635804 Y2 JP H0635804Y2
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JP
Japan
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heat generating
carpet
sheet
base
heating
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JP1726788U
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誠 田村谷
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 −産業上の利用分野− 本考案は自動車の内装材に関し、特に、暖房機能をもっ
た内装材に関する。
−従来の技術− 周知のように、厳寒期におけるエンジン始動に際して
は、エンジン運転開始からヒータの作動開始までにかな
りの時間を要するので、車室内温度が適温に達するまで
に長時間を必要とし、この間、車室内の運転者や乗員は
低温状態の車室内空気に直接に晒されることになる。こ
のため、従来では、第6図示のような補助暖房器が実公
昭52−36335号公報により提案されている。即ち、この
補助暖房器は、自動車用ドアのウエストトリム部に、ド
アの閉鎖時にインスツルメントパネルAに接続される成
形ダクトBを備えたもので、この成形ダクトBには乗員
の身体に向って温風を吹出す吹出口Cが形成してある。
そして、同成形ダクトBはインスツルメントパネルA中
に組込んだ補助ヒータ(図示せず)に接続可能な接続口
Dを備えているから、厳寒期のエンジン始動時に補助ヒ
ータのスイッチを入れると、エンジンの暖機を待たず
に、吹出口Cより温風が吹出されて車室内に寒さが緩和
される。
−考案が解決しようとする課題− しかしながら、このような補助暖房器の構造では、エン
ジン始動直後の状態では、インスツルメントパネルA及
び成形ダクトBは未だ低温状態にあるから、乗車後に直
ちに補助ヒータのスイッチを入れても、これらの温度が
上昇するまでは、あまり暖房効果を期待できない問題が
あった。また、同構造では、乗員の体感温度を上昇する
ためには、流速をできるだけ小さくした多量の送風を行
なう必要があるけれども、このような要求を満たす成形
ダクトBでは、その断面積が大きくなり、車室内空間が
減少してしまう。さらに、同構造によると、成形ダクト
Bの接続口DとインスツルメントパネルAの間を完全に
シールする必要があるので、同シールのために、製造原
価が割高になり、ドアを開放したときに、同シールが見
えるため、見映えもよくなかった。
本考案の目的は、以上に述べたような従来のエンジン始
動時用補助暖房器の問題に鑑み、エンジン始動時に迅速
な補助暖房効果が得られ、車室内空間が狭くなることが
なく、製造原価が割高となることのない自動車用内装材
を得るにある。
−問題点を解決するための手段− この目的を達成するため、本考案は、ハードボード等の
基材の表面に表皮材を固定する自動車用内装材におい
て、前記表皮材と前記基材の表面との間に、ベースの表
面に発熱層を有する発熱シートを介装し、前記発熱シー
トのベースに形成した穴部と対応する部位の前記表皮材
と基材とを接合することを提案するものである。
−実施例− 以下、第1図から第5図について本考案の実施例の詳細
を説明する。
第1図から第3図は、ドアトリムの中はぎ部に本考案を
施した場合の実施例であり、ドアトリムはハードボード
1の場合を示す基材を基準に組立てられる。即ち、ハー
ドボード1の表面には加熱により溶融される溶着シート
2が積層され、この溶着シート2により表皮材としての
カーペット3がハードボード1に固定される。そして、
本考案にあっては、前記溶着シート2とカーペット3の
背面基布3aとの間に、補助暖房用発熱体となる発熱シー
ト4が介装される。
図示実施例の発熱シート4は、カーペット3及び密着シ
ート2よりも一回り小さな外形寸法に作られたベースフ
ィルム4a(基布であってもよい)を有し、このベースフ
ィルム4aの表面には、例えばニクロム線等の蛇行した電
気抵抗体層で構成する発熱層4bが所定パターンに印刷配
線される。そして、前記ベースフィルム4aに対しては、
発熱層4bの不存在部に複数の透孔4cを形成してあり、こ
れらの透孔4cを通じてカーペット3の背面基布3aを溶着
シート2に固定できる。勿論、本考案は、表皮材と溶着
シート2との間に、発泡ウレタン等の緩衝パットを介装
する内装材にも適用可能であるが、この場合には、発熱
シート4と表皮材との間または発熱シート4と溶着シー
ト2との間にいずれかに、同緩衝パットを介装すればよ
い。
図示実施例のドアトリム中はぎ部は、以上のような構造
であるから、カーペット側から溶着シート2を加熱圧搾
することにより、発熱シート4を両側から挟持した状態
で、カーペット3をハードボード1に直接に固定でき
る。即ち、第1図の仮想線a,bはベースフィルム4aより
も外側のカーペット3の周辺及び透孔4cにそれぞれ対応
した高周波ウエルダまたは超音波接着パターンを示して
おり、これらのパターンa,bに沿ってカーペット3をハ
ードボード1側に加熱圧搾すると、溶着シート2が加熱
溶融され、発熱シート4とは無関係に、カーペット3が
部分的にハードボード1の表面に固定される。この場
合、発熱シート4は、これらの接着パターンによりハー
ドボード1及びカーペット3からの脱落を阻止されるか
ら、従来と全く同様の高周波ウエルダまたは超音波接着
機によりドアトリムを加工できる。
また、組立状態のドアトリムにあっては、急速暖房用ス
イッチの投入により発熱層4bに電圧が印加されると、発
熱層4bが発熱し、同熱線が車室内に輻射され、この輻射
熱によりエンジン始動時の暖房が行なわれることにな
る。この場合、ハードボード1及びカーペット3に対し
て間接的に保持されているため、発熱シート4の熱が溶
着シート2の溶着部に直接に作用することはないから、
加熱溶融接着剤を使用した場合のような異臭の発生や接
着剤の溶融を阻止できる。勿論、図示例のドアトリムに
あっては、従来のドアトリムに比較して、発熱シート4
の厚みだけが増加しただけの外形寸法となるので、車室
内空間が狭くなることはない。
第4図及び第5図はマガジンラックの表面内装材に施し
た本考案の第2実施例であり、ドアトリムの下部に固定
される成形マガジンラック5の車室内側表面には、対応
外形に裁断したカーペット3Aを受入れるトリム穴6が形
成してある。第5図の断面から理解されるように、同ト
リム穴6はカーペット3Aの背面基布3aの周辺部を接着剤
を用いて固定できる枠状固定面5aをもつ深さとされ、同
固定面5aで囲まれたトリム穴6の内部には発熱シート4A
を受入れる取付空間Xが形成してある。
即ち、発熱シート4Aは同取付空間Xに対応した外形寸法
に裁断されたベースフィルム4aを有し、この実施例の場
合、同ベースフィルム4aは”くし歯”状形状に裁断さ
れ、その表面に蛇行した発熱層4bが積層される。ベース
フィルム4aの不存在部、つまり複数の逃げ溝4dに対応し
た成形マガジンラック5の部分には、前記固定面5aと同
一高さとする複数の成形リブ5bが一体成形され、したが
って、カーペット3Aの背面基布3aの一部をこれらの成形
リブ5bの端面に接着できる。
第2実施例は、以上のような構造であるから、成形マガ
ジンラック5の取付空間X中に発熱シート4Aを落込んだ
後、接着剤を用いてカーペット3Aの背面基布3aを固定面
5a及び成形リブ5bの端面に固定すれば、カーペット3Aの
固定と同時に、発熱シート4Aの取付作業も終了する。し
たがって、この組立作業は、従来と全く同様の接着作業
となるので、単純化した作業により作業能率の向上と製
造原価の削減を図ることができる。また、使用時の発熱
層4bの熱は、カーペット3Aと成形マガジンラック5との
接着面に直接に熱伝導することもないので、発熱層4bの
熱で接着面が剥がれるおそれもない。
なお、前記実施例においては、本考案をドアトリムに施
した例について説明したけれども、本考案は、他の自動
車用内装材にも適用できるのは明らかである。
−考案の効果− 以上の説明から明らかなように、本考案によれば、内装
材の内部に発熱体となる発熱層を組込むので、エンジン
始動時や体感温度が寒いときに使用できる迅速暖房装置
を得ることができる。また、本考案による自動車用内装
材は、従来と全く同様の手法で製造できるので、製造原
価の安い、外観の優れた構造とすることができ、広い車
室内空間が得られる効果がある。そして、本考案の自動
車用内装材にあっては、発熱シートを間接的に固定する
ために、その発熱により異臭が生じたり、固定状態が不
確実になるおそれもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例によるドアトリム中はぎ部
の要部拡大分解斜視図、第2図は本考案を施したドアト
リムの全体斜視図、第3図は第2図のIII−III線に沿う
拡大断面図、第4図は本考案の第2実施例によるマガジ
ンラック要部の分解斜視図、第5図は第4図のV−V線に
沿う断面図、第6図は従来の補助暖房装置の斜視図であ
る。 1…ハードボード(基材)、 3,3A…カーペット(表皮材)、 4,4A…発熱シート、 4a…ベースフィルム、 4b…発熱層、 5…成形マガジンラック(基材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハードボード等の基材の表面に表皮材を固
    定する自動車用内装材において、前記表皮材と前記基材
    の表面との間に、ベースの表面に発熱層を有する発熱シ
    ートを介装し、前記発熱シートのベースに形成した穴部
    と対応する部位の前記表皮材と基材とを接合したことを
    特徴とする自動車用内装材。
JP1726788U 1988-02-12 1988-02-12 自動車用内装材 Expired - Lifetime JPH0635804Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1726788U JPH0635804Y2 (ja) 1988-02-12 1988-02-12 自動車用内装材

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JPH01123751U JPH01123751U (ja) 1989-08-23
JPH0635804Y2 true JPH0635804Y2 (ja) 1994-09-21

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JP5515201B2 (ja) * 2007-03-29 2014-06-11 パナソニック株式会社 車両用暖房装置
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