JPH06355Y2 - プラグ型栓体 - Google Patents

プラグ型栓体

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JPH06355Y2
JPH06355Y2 JP18854986U JP18854986U JPH06355Y2 JP H06355 Y2 JPH06355 Y2 JP H06355Y2 JP 18854986 U JP18854986 U JP 18854986U JP 18854986 U JP18854986 U JP 18854986U JP H06355 Y2 JPH06355 Y2 JP H06355Y2
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JP18854986U
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幹 丸田
研一 丸田
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三伸樹脂工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 本考案はプラグ型栓体に係り、眞空処理の如きを適切に
行わしめて密封する打栓を円滑に行わしめ、長期保存を
横倒しのような不便な状態で実施する必要がなく、量産
的なプラグ型栓体を提供し、更にはその抜栓を円滑に行
わしめようとするものである。
(産業上の利用分野) ブドウ酒その他の果実酒や生清酒若しくは洋酒などの眞
空壜詰打栓に適したプラグ型栓体。
(従来の技術) 従来、果実酒や生清酒等の加熱高温殺菌および残存酵素
の失活を行うことが品質に重大な影響を与え、このよう
な加熱を行うことの出来ない飲料は貯蔵あるいは販売流
通中の品質保全が困難であり、苦心されている。即ちワ
インの場合を1例に採って説明すると、一般的には器材
等は酸化硫黄で消毒し、種々の酸化防止剤を添加する
が、壜詰め後は永い年月の体験から得た壜の横倒貯蔵と
いう巧妙な方法を採用している。これは従来のコルク栓
は乾燥が進むとコルク材の細胞導管や木理(木目)を通
して外気の温度の変化毎に外気が侵入し、このために空
気酸化が促進され、また外気と共に種々の雑菌が侵入し
て、ワインの風味を損ねるためで、前記したような壜の
横倒し保存においては、壜を内容液が充填したままで横
倒しすると壜口まで内容液で満されるので水封状態とな
り、上記したような外気の温度変化による空気の侵入等
の弊害を防止することができ、更に二次的成果としてコ
ルク栓が常に内容液に浸されるためにコルク材は吸液し
膨大するので密封度が高くなる。現在流通している壜の
口形は殆んどが断面小鼓形であるので元来が先端側が少
許小径とされたコルク栓であっても上記のような吸液膨
大で壜体口形に相似したものとなるわけで巧妙な手法と
言える。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記したような方法は反面大きな欠点も
伴うものである。即ち吸液膨化し小鼓形となったコルク
栓は、非常に脆くなり且つ形状変化のために打栓圧力に
倍する抜栓力を必要とする。このため抜栓の際は必ず器
具が必要であり、また抜栓途中でコルクが破断して壜口
に残る事がしばしば発生する。このコルク栓先端部が破
断して壜口内に残った破断片を抜き取ることは頗る至難
で、一般的には抜き取りを断念し、反対に壜内に押入し
て落し込み、液中に浮かべた状態で内容液を取出すが、
まことに不体裁で、又浮んだ破断コルク栓は液の取出し
を阻害する。勿論破断栓体は永久的に壜内の残ったまま
となる。
「考案の構成」 (問題点を解決するための手段) 軟質合成樹脂発泡成型体によって形成され心層部を比較
的低密度大気泡構造とすると共に外層部に到るに従い高
密度小気泡構造となし、表層に2〜10μmの厚さを有
する無気泡状態のスキン層を形成し、該栓体を軸方向に
おいて径を異にした多段構成となし、しかもその先端側
小径部と該小径部に隣接した段部に亘り上記栓体の軸方
向において排気溝を形成したことを特徴とするプラグ型
栓体。
(作用) 軸方向において中間に段部を形成した多段構成とするこ
とにより、先端側小径部のみを段部まで挿嵌した仮栓状
態を的確な所定関係を採って形成する。
先端側小径部と該小径部に隣接した段部に亘って軸方向
に排気溝を形成することにより前記仮栓状態で長期保存
に適した眞空処理を実施することができる。
上記した先端側小径部に対し段部を介して大径部が形成
されているので上記眞空処理に連続して密嵌打栓状態を
的確に行わしめる。
心層部を比較的低密度大気泡構造とし、外層部に到るに
従い高密度小気泡構造としたので前記密嵌打栓後の組織
内圧力作用で大径部側は縦方向に圧扁された気泡構造を
形成し、小径部側は横方向に圧扁化された気泡構造をな
して壜口最小径部より下方の部分は気泡内圧(+)と壜
内圧力(−)との差によって下方に拡径部を形成し安定
した封塞状態を形成する。
前記のように気泡構造が横方向に圧扁されまたは膨大化
して形成された拡径部は内圧(−)によって膨んでいる
だけであるから抜栓時において壜口の内面に対する残存
応力が小であり、例えば抜栓後長時間放置すると元の径
状態に復元する程で、抜栓を容易とする。
表層に形成されたスキン層の厚みが2μm以下であると
スキン層としての安定な作用が求められ難く、例えば打
栓時において破損する恐れがある。これに対し該スキン
層が10μm以上となると該スキン層が強固となり、単
なる樹脂ブロックに準ずるような特性を示してクッショ
ン性が不充分となり、又心層部ないし中間層における気
泡構造の変形作用が損われる。つまり気泡内圧力は成形
時における圧力状態(+)となっており、常圧下におい
てはそのままの形状を保っているが、打栓された壜腔内
の減圧条件(−)にさらされることにより栓体下方部分
が拡径するものであり、又栓体上方部分は周囲からの緊
圧力で縦長状に変形するものであって、斯うした微妙な
変形作用はスキン層が余り厚いと阻害されることにな
る。
実施例 上記したような本考案によるものについて更に説明する
ならば、本考案者は前述したような従来技術の問題点に
鑑み鋭意検討を重ねた結果、このような問題点を防止
し、尚且つ横倒し保存や酸化防止剤の添加等の手段によ
らずに長期間保存可能であって、適度なクッション性を
有する合成樹脂発泡体によるプラグ型栓体を得ることに
成功した。
先ず本考案によるプラグ型栓体として選ばれる合成樹脂
材質としてはポリエチレンアクリルコポリマー、エチレ
ン酢酸ビニールコポリマー、ポリウレタン等による発泡
組織体であり、このような合成樹脂材による本考案の壜
栓の比較的簡易な構成は第1図に示す如くである。即ち
前記したような軟質合成樹脂発泡組織による成形栓体
は、心層部4が比較的低密度大気泡構造とされ、それよ
り外層部に到るに従って中間層3および外層2が次第に
高密度小気泡構造とされ、その外面の表層1は2〜10
μmの厚さを有するフィルム状無気泡状態で形成された
スキン層とされている。然してこのような成形体による
栓体はこの第1図のものにおいては中間に段部5が形成
され、該段部5より先端側6が適用すべき壜体10の口
部上端側の内径に略合致した外径のものとされ、然して
段部5より上部7は前記したような壜体口部11内に圧
密打栓される如く前記先端側6より例えば該先端側6の
外径に対し8〜14%程度大径とされている。更に本考
案においては上記したような先端側6から前記段部5に
亘ってその周面に排気溝8が形成され、打栓時において
先端側6が壜口11に挿入された状態で該壜口11の内
圧を調整し得るように成っている。
第2図と第3図は本考案により更に密封を的確化するよ
うにした実施態様が示されており、即ち段部5が、5、
5aと多段に形成されたものであって、第1図と同様
(但し軸方向の長さは異る)に形成された上部7の上方
に更に段部5aを介して最上部7aが形成されたもので
あって、芯層部4、中間層3、外層2およびスキン層1
の気泡構成関係については第1図について述べたところ
と同様であり、最上部7aの外径は先端部6の外径に対
し16〜20%程度大径とされたものである。なお第2
図のものは手指で抜栓し得るように栓体の上端に係止凹
凸9を形成したものであり、第3図のものは公知のよう
なスパイラル線材などを用いた栓抜きで抜栓するように
されたもので、上端に僅かな鍔部19が突設されてい
る。
このような栓体の使用操作について説明するならば、適
用される壜体10の口部11についての仔細は第4〜5
図に示してあるように壜口頂端から20〜30mm程度の
位置に最小径部Cが形成され、該最小径部Cより上端側
および内奥部側は夫々に拡径されて鼓型をなしたもので
あることは既述の通りである。然してこのような壜口部
に対し、その最小径部Cを超えた長さを有している従来
一般のコルク栓を打栓した場合には、前記最小径部Cよ
り上方部分は一定時間経過で、この最小径部Cより上方
の形状に従って変形されるが、外最小径部Cより先端側
は寸法的に原形と変化のない円筒形であって、C部より
下方に到るに従い拡径している壜口内壁面との間におけ
る間隙は殆んど埋らない。即ちこの従来一般のコルク栓
の場合には吸液膨化がない限りコルク栓が長くても最小
径部Cより下方においては密封性に寄与しないことにな
る。これに対し本考案による前記したような栓体はコル
ク材とは異り、例え横倒し保存を行ったとしても吸液性
がないので膨化することがないけれども、壜腔内を適当
な眞空度を採って打栓し、そのまま室温で一定時間保持
することにより、壜栓の気泡構造および栓体の形状は第
6図のように変化する。即ち前記C部より上方に相当し
た部分の気泡組織は縦長状気泡(4a)となるのに対
し、このC部より下方に相当した部分の気泡組織は横長
方向に圧扁化した楕円形の気泡または球状のままで膨大
化した気泡4bとなって該部分を膨大化する。
具体的に前記した第3図のような栓体として、先端部6
が19.0mmであって壜体口部における最小径部Cに合致
した寸法とし、上部7を21mm、最小部7aを22.5mm
として成形され長さを35mmとされたものをポリエチレ
ンアクリルコーポリマーの発泡組織体で形成し、この栓
体を壜腔中の眞空度を750mm/Hg程度として打栓し、
栓体の押込みによって壜腔内圧を400〜450mm/Hg
程度に上昇することとなり(このような内圧が上昇して
も密封性には影響しない)、そのまま室温近傍(18〜
30°C)の温度条件で48時間保持した場合におい
て、何れの栓体も第6図のように変形することが確認さ
れた。即ち上記のように長さ35mmの栓体を自由圏露出
寸法が10mmとして打栓し、上記条件で試験した結果に
ついて、その寸法、膨化関係を要約して示すと次表の如
くである。
上表のように膨化が得られる理由としては前記栓体の射
出成型時における射出圧と同圧程度のガス圧が気泡の内
部にあり、こうした気泡内ガス圧の条件下で壜腔中のマ
イナス内圧が作用することによるものと推定されるが、
何れにしても上表のような膨化が発生することにより本
考案によるものは栓体先端側においても第6図のような
膨大化再成型により有効なシール関係が得られる。
本考案による前記のような具体的栓体は打栓圧80kg/c
m2以下、前記膨大化後の抜栓力85kg/cm2以下で円滑に
装脱でき、好ましい栓体であることが確認された。
具体的な試験として前記した第4,5図のような口形を
有する周知のような壜に対し酸化剤無添加の市販ワイン
を充填し、上記した第3図の栓体を第4図のように嵌入
させた仮打栓をなし、これを眞空打栓機に送って排気溝
8から−27°Cに保持されたコールドトラップを経て
−750mm/Hgの眞空ポンプで抜気し、この眞空度を維
持しながら完全打栓し、次いで20°Cの室温で垂立状
態のまま1ヵ月保存し、10人の鑑定人により官能検査
した結果は、酸、甘、香、色相等全員変化なしとの鑑定
結果を得ることができた。
「考案の効果」 以上説明したような本考案によるときは樹脂質発泡成形
体として量産的に製造することができ、打栓が容易且つ
的確に行われ得ると共に眞空条件を利用した抜気処理の
如きを適切に実施せしめ、香味、色相の如きを長期に亘
って維持せしめ、果実酒、洋酒、生清酒などの壜詰封緘
に適し、従来のコルク栓における如き不便な横倒貯蔵な
いし保管を必要としないなど実用上その効果の大きい考
案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の技術的内容を示すものであって、第1図
は本考案によるプラグ型栓体の1例を示した部分切欠側
面図で、平面図と底面図を併せて示すものであり、第2
図と第3図は夫々本考案による別の実施態様を示した第
1図と同様な部分切欠側面図で、平面図と底面図を併せ
て示し、第4図は壜体に対する部分打栓状態の側面図、
第5図はその完全打栓状態の側面図、第6図は打栓後の
変形状態を示した部分切欠側面図である。 然してこれらの図面において、1は表面スキン層、2は
外層、3は中間層、4は芯層、4aはその縦長変化気
泡、4bはその横長変化または球状膨大変化気泡、5、
5aは段部、6は先端側、7は上部、7aは最上部、8
は排気溝、9は係止凹凸、10は壜体、11は口部、1
9は鍔部を夫々示すものである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質合成樹脂発泡成型体によって形成され
    心層部を比較的低密度大気泡構造とすると共に外層部に
    到るに従い高密度小気泡構造となし、表層に2〜10μ
    mの厚さを有する無気泡状態のスキン層を形成し、該栓
    体を軸方向において径を異にした多段構成となし、しか
    もその先端側小径部と該小径部に隣接した段部に亘り上
    記栓体の軸方向において排気溝を形成したことを特徴と
    するプラグ型栓体。
JP18854986U 1986-12-09 1986-12-09 プラグ型栓体 Expired - Lifetime JPH06355Y2 (ja)

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JP18854986U JPH06355Y2 (ja) 1986-12-09 1986-12-09 プラグ型栓体

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JP18854986U JPH06355Y2 (ja) 1986-12-09 1986-12-09 プラグ型栓体

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Publication Number Publication Date
JPS6394140U JPS6394140U (ja) 1988-06-17
JPH06355Y2 true JPH06355Y2 (ja) 1994-01-05

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ID=31140014

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JP18854986U Expired - Lifetime JPH06355Y2 (ja) 1986-12-09 1986-12-09 プラグ型栓体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009505790A (ja) * 2005-08-29 2009-02-12 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 多孔性イヤーマフを包含する聴覚保護装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009505790A (ja) * 2005-08-29 2009-02-12 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 多孔性イヤーマフを包含する聴覚保護装置

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