JPH1147234A - 医療用ゴム栓 - Google Patents

医療用ゴム栓

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JPH1147234A
JPH1147234A JP9219100A JP21910097A JPH1147234A JP H1147234 A JPH1147234 A JP H1147234A JP 9219100 A JP9219100 A JP 9219100A JP 21910097 A JP21910097 A JP 21910097A JP H1147234 A JPH1147234 A JP H1147234A
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rubber
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freeze
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Kazuo Nishikawa
和男 西川
Tetsuya Okamoto
哲也 岡本
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NANIWA RUBBER KOGYO KK
NIPPON IIRAIRIRII KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D51/00Closures not otherwise provided for
    • B65D51/002Closures to be pierced by an extracting-device for the contents and fixed on the container by separate retaining means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
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    • B65D51/24Closures not otherwise provided for combined or co-operating with auxiliary devices for non-closing purposes
    • B65D51/241Closures not otherwise provided for combined or co-operating with auxiliary devices for non-closing purposes provided with freeze-drying means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61JCONTAINERS SPECIALLY ADAPTED FOR MEDICAL OR PHARMACEUTICAL PURPOSES; DEVICES OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR BRINGING PHARMACEUTICAL PRODUCTS INTO PARTICULAR PHYSICAL OR ADMINISTERING FORMS; DEVICES FOR ADMINISTERING FOOD OR MEDICINES ORALLY; BABY COMFORTERS; DEVICES FOR RECEIVING SPITTLE
    • A61J1/00Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes
    • A61J1/14Details; Accessories therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製剤をバイアル内で凍結真空乾燥後、凍結乾
燥庫棚の押圧板によりバイアル口内に完全に嵌入して施
栓する際のゴム栓天面と押圧板の密着を防止する。 【解決手段】 バイアル1口内に嵌入される脚部4と、
同バイアル1口上縁面5に接するフランジ部6とを備え
た医療用ゴム栓2であって、該ゴム栓2の笠部天面7の
密着防止用の突起物8を円弧状とすると共に、バイアル
口内径より外側の上縁面5上部に位置させて配置するこ
とにより、ゴム栓笠部天面7の円弧状突起物8下部がバ
イアル口外側の上縁面5に当接することとなり、上縁面
5が土台となって円弧状突起物8の圧縮変形が抑制さ
れ、製剤をバイアル1内で凍結真空乾燥後、完全にゴム
栓2を施栓時に天面7全体が凍結乾燥庫棚の押圧面に密
着せず、押圧面とゴム栓2の天面7の間に空間が生じて
密着が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療用容器、特
に凍結乾燥製剤を保存するバイアルの開口部を密封また
は止栓する医療用ゴム栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抗生物質等の製剤を保存するバイ
アルの開口部を密封または止栓する医療用ゴム栓は、図
2に示すとおり、バイアル21口内に嵌入される脚部2
2と、同バイアル21口上縁面23に接するフランジ部
24とを備えている。この医療用ゴム栓の笠部天面25
には、従来よりゴム栓の洗浄、滅菌および乾燥時にゴム
栓とゴム栓との密着防止や、ゴム栓の上に巻締めされる
アルミニウムキャップとゴム栓の密着防止効果を持たせ
るための突起物26を設けているのが一般的である。こ
のゴム栓の笠部天面25の突起物26の形状や設ける位
置については、特に限定されておらず、図3に示すT字
状突起物27、図4、図5に示す蒲鉾状突起物28、2
9等種々の突起物が設けられている。
【0003】一方、抗生物質等の製剤の凍結真空乾燥
は、バイアル内に所定量の薬液を充填し、薬液の水蒸気
が通過し易いように脚部に開口を設けたゴム栓をバイア
ルの開口部内に半打栓状態で装着し、これを凍結乾燥庫
内の棚に収納し、凍結乾燥庫内を所定の温度と真空度に
保持して凍結真空乾燥している。凍結乾燥庫内での凍結
真空乾燥は、通常、温度−30〜−45℃にして薬液を
凍結後、真空度1〜0.03Torrおよび温度−20
℃〜+30℃に保持し、12〜36時間の範囲内で一次
乾燥を行う。さらに、温度を+20℃〜+40℃に保持
し、1〜6時間の範囲内で二次乾燥することにより製剤
の凍結真空乾燥が終了する。
【0004】次に凍結乾燥庫内を窒素で常圧(−300
mmH2O〜0)に戻し、凍結乾燥庫棚のステンレス鋼
製の押圧板によってゴム栓を押圧し、完全にバイアル口
部に嵌入して施栓する。この時の施栓の条件は、バイア
ル1個当たり押圧力1〜5kg、押圧時間1〜10分、
押圧回数1〜2回程度が一般的である。ゴム栓の施栓が
完了したバイアルは、凍結乾燥庫内から取り出され、次
工程に搬送してゴム栓にアルミニウムキャップを巻締め
て、止栓し製剤を得ている。
【0005】上記凍結真空乾燥用製剤は、密封保存中に
外部からの水分および空気等の侵入を遮断し、あるいは
バイアル内部の気密性を維持するために、ゴム栓の材料
としてイソブチレン、イソプレン共重合体等のブチルゴ
ムが一般に使用されている。しかしながら、ブチルゴム
は、不飽和度が高く、架橋密度が低いため、弾性が劣っ
ており、ゴム表面の粘着性が強い材料である。このた
め、ブチルゴムのゴム栓は、凍結真空乾燥完了後、凍結
乾燥庫棚の押圧板によってゴム栓を押圧して施栓する
際、ゴム栓天面が押圧板に密着し、押圧板を上昇させた
際に押圧板に密着したゴム栓と一緒にバイアルが吊り上
げられ、数秒後に落下した際、周辺のバイアルを転倒さ
せることとなり、凍結乾燥庫内からのバイアルの取り出
し、次工程への搬送を阻害することとなる。
【0006】このため、ブチルゴムのゴム栓天面には、
凍結乾燥庫棚の押圧板への密着を少なくする目的でオイ
ルまたは反応型のシリコーンをコーティングすることが
行われている。また、凍結乾燥庫棚の押圧板への密着の
ないゴム栓としては、図6、図7に示すとおり、ゴム栓
51の天面52、または天面52と脚部53を樹脂フィ
ルムでラミネートする方法、すなわち、ゴム栓51の天
面52と脚部53の全部もしくは一部をフッ素系樹脂フ
ィルム54でラミネートしたゴム栓(特許第25455
40号公報)、ゴム栓51の天面52または脚部53あ
るいは全面を超高分子ポリエチレンフィルム55のコロ
ナ放電処理面とラミネートされてなるゴム栓(特開平4
−22362号公報)等が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゴム栓表面へ
のシリコーンのコーティングは、従来ゴム栓天面に粘着
防止のために設けている突起物の形状、数量および位置
が特に限定されていないため、ゴム栓とゴム栓の密着が
防止できても、凍結乾燥庫棚の押圧板への密着が完全に
防止できないのが現状である。このため、一般には、凍
結乾燥庫棚の押圧板の表面にシリコーンを塗布してゴム
栓天面の押圧板への密着を防止している。この方法は、
凍結乾燥庫棚の押圧板の表面へのシリコーンの塗布作業
の煩雑さ、凍結乾燥庫の汚染の心配がある。
【0008】また、ゴム栓天面に樹脂フィルムをラミネ
ートする技術は、ゴム栓天面が凍結乾燥庫棚の押圧板に
密着しないという利点があるが、軟質ゴムに樹脂フィル
ムがラミネートされた二層構造となっており、ゴム栓の
成形方法が煩雑で、しかも、フィルム破片の発生(コア
リング)が避けられず、医療用ゴム栓としての品質を保
持することは困難である。さらに、このゴム栓天面に樹
脂フィルムをラミネートしたゴム栓は、樹脂フィルムが
比較的高価であり、しかも、多数の工程を要することに
よって、安価にゴム栓を提供できないという欠点を有し
ている。
【0009】この発明の目的は、上記従来技術の欠点を
解消し、医療用ゴム栓として要求される低ガス透過性、
低水分透過性、気密性、針刺性、耐熱性、耐老化性なら
びに低コアリング性等の諸特性や、日本薬局方、輸液用
ゴム栓試験規格を満たし、かつ、製剤をバイアル内で凍
結真空乾燥後、凍結乾燥庫内でバイアル開口部に半打栓
のまま保持されたゴム栓を、凍結乾燥庫棚の押圧板によ
りバイアル口内に完全に嵌入して施栓する際、ゴム栓天
面が押圧板に密着しない医療用ゴム栓を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべくゴム栓笠部天面の突起物の形状、数量およ
び設ける位置について種々試験検討を重ねた。その結
果、医療用バイアル口内に嵌入されるゴム栓の密着防止
用突起物は、バイアル口内径の外側に位置する縁面の上
部に位置させて配置することによって、凍結乾燥庫棚の
押圧板へのゴム栓天面の密着を防止でき、しかも、従来
の樹脂フィルムでラミネートした二重構造のゴム栓より
も製造工程が簡単で、安価に提供できることを知見し、
この発明に到達した。
【0011】この発明の請求項1の医療用ゴム栓は、バ
イアル口内に嵌入される脚部と、同バイアル口上縁面に
接するフランジ部とを備えた医療用ゴム栓であって、該
ゴム栓の笠部天面の密着防止用の突起物を円弧状とする
と共に、バイアル口内径より外側の縁面上部に位置させ
て配置している。このように、ゴム栓の笠部天面の密着
防止用の突起物を円弧状とすると共に、バイアル口内径
より外側の縁面上部に配置させたことによって、ゴム栓
笠部天面の円弧状突起物下部がバイアル口外側の縁面に
当接することとなり、縁面が土台となって円弧状突起物
の圧縮変形が抑制されてゴム栓天面全体が押圧面に密着
せず、押圧面とゴム栓天面の間に空間が生じて密着が防
止される。
【0012】また、この発明の請求項2の医療用ゴム栓
は、ゴム栓の笠部天面の密着防止用の円弧状突起物が6
個〜12個としている。このように、ゴム栓の笠部天面
の密着防止用の円弧状突起物を6個〜12個とすること
によって、凍結乾燥庫棚の押圧面とゴム栓天面との密着
が防止できると共に、ゴム栓フランジ部とアルミニウム
キャップとの巻締性が良好となり、針を刺突する際、バ
イアル内へのゴム栓脱落を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明に係る医療用ゴム栓は、
従来のゴム栓と同様にバイアル口内に嵌入される脚部
と、同バイアル口上縁面に接するフランジ部とを備え、
その大きさや形状は特に変わらない。しかし、この発明
のゴム栓の笠部天面に設ける突起物は、円弧状であると
共に、バイアル口内径の外側縁面上部に位置させて配置
している点が従来のゴム栓と異なる。このため、この発
明に係る円弧状突起物は、バイアル口内径の外側縁面上
部に位置させて従来のゴム栓に付加しても、何ら作用効
果が異なることはない。また、ゴム栓の材料としては、
ガス透過性や水蒸気透過性の低い従来から一般的に用い
られているブチルゴムを使用する。
【0014】この発明に係る医療用ゴム栓の笠部天面に
設ける円弧状の突起物の大きさは、医療用ゴム栓の大き
さによって決定されるもので、特に限定されないが、例
えば、底辺が1.0〜2.0mm、高さが0.4〜0.
8mmの範囲が適当である。また、円弧状の突起物の数
は、6個〜12個の範囲で同一円周上に等間隔で設ける
のが好ましい。円弧状の突起物の数が6個未満の場合
は、ゴム栓天面とアルミニウムキャップとの密着を防止
できるが、凍結乾燥庫棚の押圧面とゴム栓天面との密着
を完全に防止することができず、また、12個を超える
と凍結乾燥庫棚の押圧面とゴム栓天面との密着を完全に
防止できるが、ゴム栓フランジ部とアルミニウムキャッ
プとの巻締性が不良となり、針を刺突する際、バイアル
内へゴム栓が脱落し易くなる。
【0015】この発明に係る医療用ゴム栓の使用方法
は、従来の医療用ゴム栓と同様であって、バイアル内に
所定量の薬液を充填し、バイアルの開口部にゴム栓を半
打栓状に嵌入したのち、凍結乾燥庫内の各棚に多数本整
列して入れ、所定の条件(温度、真空度、時間)で凍結
真空乾燥したのち、所定温度で所定時間乾燥し、凍結乾
燥庫棚の押圧板にてゴム栓を押圧し、バイアルの口部に
ゴム栓を完全に嵌入させて施栓する。
【0016】
【実施例】
実施例1 以下にこの発明の医療用ゴム栓の詳細を実施の一例を示
す図1に基づいて説明する。図1(a)はこの発明の医
療用ゴム栓の平面図、図1(b)はこの発明の医療用ゴ
ム栓をバイアル口内に完全に嵌入した状態の縦断面図で
ある。
【0017】図1において、1はバイアル、2はバイア
ル1の口内に嵌入される開口3を設けた脚部4と、同バ
イアル1口上縁面5に接するフランジ部6とを備えたゴ
ム栓で、ゴム栓2のフランジ部6の天面7には、バイア
ル1の口上縁面5の上部に位置する円弧状突起物8が設
けられている。円弧状突起物8の中心間の距離Dは、バ
イアル1の口の内径dより大きく、ゴム栓2の外径と前
記内径dとの差a部の円周上に等間隔で6〜12個、図
1では8個の円弧状突起物8が設けられ、ゴム栓2の洗
浄、滅菌および乾燥時にゴム栓2とゴム栓2との密着
や、ゴム栓2の上に巻締められる図示しないアルミニウ
ムキャップとゴム栓2の密着、あるいは薬液の凍結真空
乾燥後の凍結乾燥庫棚の押圧面とゴム栓の天面7との密
着を防止するよう構成されている。
【0018】上記のとおり構成したことによって、バイ
アル1の口内にゴム栓2を半打栓状態で装着し、薬液を
凍結真空乾燥したのち、図示しない凍結乾燥庫棚の押圧
板によりゴム栓2の天面7を押圧し、ゴム栓2をバイア
ル1の口内に完全に嵌入する際、ゴム栓2のフランジ部
6の下面がバイアル1口上縁面5に当接するため、上縁
面5が土台となって天面の円弧状突起物8が強く支えら
れ、ゴム栓2の天面7全体の押圧板への接面が防止さ
れ、押圧面へのゴム栓2の天面7の密着が皆無となる。
また、ゴム栓2の洗浄、滅菌および乾燥時のゴム栓2と
ゴム栓2との密着や、ゴム栓2の上に巻締められる図示
しないアルミニウムキャップとゴム栓2の巻締性が良好
に保持されることは勿論である。
【0019】実施例2 容量10ml用の口内径12.5mm、口部縁面の外径
20mm、高さ50mmのガラス製バイアルに、バイア
ル口内径より外側に位置する縁面の上部に位置する天面
に底辺1.5mm、高さ0.6mm、突起物中心間の距
離D15.5mmの円弧状突起物4〜14個を対称配置
し、天面に30〜50mg/個のシリコーンコーティン
グを施した本発明例のゴム栓と、比較のため、バイアル
口内径より内側または縁面との境界部の上部に位置する
天面に底辺1.5mm、高さ0.6mm、突起物中心間
の距離D10.5mm、12.5mmの円弧状突起物
8、12個を対称配置し、天面に30〜50mg/個の
シリコーンコーティングを施した比較例のゴム栓を、バ
イアル口内に半打栓状態で嵌入したのち、ステンレス鋼
製の押圧板で、ゴム栓1個当たりの押圧力5kg、押圧
板の押圧時間10分間押圧し、押圧面とゴム栓天面の密
着度を、押圧板を上昇時の状況をビデオ撮影して測定し
た。測定は、検体各50個について行い、押圧板に密着
した時間を求めた。また、ゴム栓フランジ部とアルミニ
ウムキャップの巻締性も合わせて調査した。その結果を
表1に示す。なお、巻締性の評価方法は、ゴム栓の針刺
部に先端を直径5mmにカットしたプラスチック針で加
圧し、バイアル内に5kg以下で脱落するゴム栓を計数
した。
【0020】
【表1】
【0021】表1に示すとおり、本発明例のゴム栓は、
円弧状突起物6〜12個の場合、いずれも押圧板とゴム
栓天面の密着が皆無で、また、ゴム栓フランジ部とアル
ミニウムキャップの巻締性も良好な結果が得られたが、
円弧状突起物4個の場合は、押圧板とゴム栓天面の密着
が若干認められ、また、円弧状突起物14個の場合は、
ゴム栓フランジ部とアルミニウムキャップの巻締性が不
良となり、針刺突によるゴム栓の脱落が認められた。一
方、比較例のゴム栓は、いずれも全て押圧板とゴム栓フ
ランジ部の密着が認められた。
【0022】実施例3 実施例2の本発明例3のゴム栓と同一の本発明例6のゴ
ム栓、樹脂フィルムをラミネートした二層構造の従来例
1のゴム栓、底辺の幅1.2mm、長さ3.0mm、高
さ0.4mmの突起物3個を突起物中心間の距離11.
5mmで同一円周上に等間隔で放射状に配置し、天面に
30〜50mg/個のシリコーンコーティングを施した
従来例2のゴム栓、底辺の幅1.0mm、長さ2.5m
m、高さ0.4mmの突起物4個を突起物中心間の距離
12.5mmで同一円周上に等間隔で放射状に配置し、
天面に30〜50mg/個のシリコーンコーティングを
施した従来例3のゴム栓、幅1.2mm、高さ0.6m
m、長さが各4.0mmの前記図3に示すT字状突起物
4個を突起物中心間の距離13.0mmで同一円周上に
等間隔で放射状に配置し、天面に30〜50mg/個の
シリコーンコーティングを施した従来例4のゴム栓のそ
れぞれについて、実施例2と同一条件で押圧板とゴム栓
天面の密着度を、押圧板を上昇時の状況をビデオ撮影し
て測定した。測定は、検体各50個について行い、押圧
板に密着した時間を求めた。また、ゴム栓フランジ部と
アルミニウムキャップの巻締性も合わせて調査した。そ
の結果を表2に示す。なお、巻締性の評価方法は、実施
例2の評価方法に準じて実施した。
【0023】
【表2】
【0024】表2に示すとおり、本発明例6のゴム栓と
樹脂フィルムをラミネートした二層構造の従来例1のゴ
ム栓は、いずれも押圧板とゴム栓天面の密着が皆無で、
ゴム栓フランジ部とアルミニウムキャップの巻締性も良
好であったが、他の従来例2〜4のゴム栓は、ゴム栓フ
ランジ部とアルミニウムキャップの巻締性が良好であっ
たが、いずれも押圧板とゴム栓天面の密着が認められ
た。
【0025】
【発明の効果】この発明の請求項1の医療用ゴム栓は、
ゴム栓のフランジ部天面の密着防止用の突起物を円弧状
とすると共に、バイアル口内径より外側の縁面上部に配
置させたことによって、ゴム栓フランジ部天面の円弧状
突起物下部がバイアル口外側の縁面に当接することとな
り、縁面が土台となって円弧状突起物の圧縮変形が抑制
されてフランジ部天面全体が押圧面に密着せず、押圧面
とフランジ部天面の間に空間が生じて密着を防止するこ
とができる。
【0026】また、この発明の請求項2の医療用ゴム栓
は、ゴム栓のフランジ部天面の密着防止用の円弧状突起
物を6個〜12個とすることによって、凍結乾燥庫棚の
押圧面とゴム栓天面との密着が完全に防止できると共
に、ゴム栓フランジ部とアルミニウムキャップとの巻締
性を良好に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の医療用ゴム栓を示すもので、(a)
図は平面図、(b)図はゴム栓をバイアル口内に完全に
嵌入した状態の縦断面図である。
【図2】従来の医療用ゴム栓を示すもので、(a)図は
平面図、(b)図はゴム栓をバイアル口内に完全に嵌入
した状態の縦断面図である。
【図3】従来の天面にT字状突起物を設けた医療用ゴム
栓の平面図である。
【図4】従来の天面に蒲鉾状突起物を設けた医療用ゴム
栓の平面図である。
【図5】従来の天面に他の蒲鉾状突起物を設けた医療用
ゴム栓の平面図である。
【図6】従来の天面および脚部にフッ素系樹脂フィルム
をラミネートした医療用ゴム栓の縦断面図である。
【図7】従来の天面に超高分子ポリエチレンフィルムを
ラミネートした医療用ゴム栓の縦断面図である。
【符号の説明】
1、21 バイアル 2、51 ゴム栓 3 開口 4、22、53 脚部 5、23 上縁面 6、24 フランジ部 7、25、52 天面 8 円弧状突起物 26 突起物 27 T字状突起物 28、29 蒲鉾状突起物 54 フッ素系樹脂フィルム 55 超高分子ポリエチレンフィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイアル口内に嵌入される脚部と、同バ
    イアル口上縁面に接するフランジ部とを備えた医療用ゴ
    ム栓であって、該ゴム栓の笠部天面の密着防止用の突起
    物を円弧状とすると共に、バイアル口内径より外側の縁
    面上部に位置させて配置したことを特徴とする医療用ゴ
    ム栓。
  2. 【請求項2】 ゴム栓の笠部天面の密着防止用の円弧状
    突起が6個〜12個であることを特徴とする請求項1記
    載の医療用ゴム栓。
JP9219100A 1997-07-29 1997-07-29 医療用ゴム栓 Pending JPH1147234A (ja)

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PCT/JP1998/003218 WO1999006006A1 (fr) 1997-07-29 1998-07-17 Bouchon en caoutchouc pour equipement medical
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