JPH0635562Y2 - ステレオ受信機の音場拡大装置 - Google Patents
ステレオ受信機の音場拡大装置Info
- Publication number
- JPH0635562Y2 JPH0635562Y2 JP1848788U JP1848788U JPH0635562Y2 JP H0635562 Y2 JPH0635562 Y2 JP H0635562Y2 JP 1848788 U JP1848788 U JP 1848788U JP 1848788 U JP1848788 U JP 1848788U JP H0635562 Y2 JPH0635562 Y2 JP H0635562Y2
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- Japan
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- sound field
- signal
- stereo
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- Stereo-Broadcasting Methods (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は特に音場拡大装置を有するFMステレオ受信機の
音場拡大装置に関する。
音場拡大装置に関する。
[考案の概要] FMステレオ受信機において、エフェクトによる音場拡大
効果を電界強度に応じて異和感なく機能させるため、電
界強度検出出力で、左,右の信号の差信号の高域成分の
利得を制御している。
効果を電界強度に応じて異和感なく機能させるため、電
界強度検出出力で、左,右の信号の差信号の高域成分の
利得を制御している。
[従来の技術] 車載用ステレオ装置において音場効果を出すために、第
3図に示す、エフェクトと称する方法が行なわれてい
る。第3図中、OP1,OP2,OP5,OP6は反転増幅器、OP3,OP4
は差動増幅器、C1〜C4はコンデンサ、r1〜r8は抵抗を表
わす。第3図から明らかなように、上記方法により左
(L)と右(R)の信号成分から(L−R)′,(R−
L)′というLとRの差信号に高域よりの周波数特性を
持たせた信号を作ると同時に、LとRの位相反転成分−
L,−Rを加えて、L+(L−R)′及びR+(R−
L)′の信号を得ることによって音場拡大を行なってい
る。
3図に示す、エフェクトと称する方法が行なわれてい
る。第3図中、OP1,OP2,OP5,OP6は反転増幅器、OP3,OP4
は差動増幅器、C1〜C4はコンデンサ、r1〜r8は抵抗を表
わす。第3図から明らかなように、上記方法により左
(L)と右(R)の信号成分から(L−R)′,(R−
L)′というLとRの差信号に高域よりの周波数特性を
持たせた信号を作ると同時に、LとRの位相反転成分−
L,−Rを加えて、L+(L−R)′及びR+(R−
L)′の信号を得ることによって音場拡大を行なってい
る。
この方法は、カセットステレオ(テープ)再生のよう
に、LとRの分離度が一定の場合には効果が得られる。
に、LとRの分離度が一定の場合には効果が得られる。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、FMステレオの場合には、受信電界強度に
よって、中電界以上ではステレオ、弱電界ではモノラル
というように分離度が変化し、ステレオ感が変化する。
従って、これに第3図のようなエフェクトを加えると、
このステレオ感の変化がさらに強調されるため、音場効
果が不安定と成り、異和感として聞こえる欠点があっ
た。
よって、中電界以上ではステレオ、弱電界ではモノラル
というように分離度が変化し、ステレオ感が変化する。
従って、これに第3図のようなエフェクトを加えると、
このステレオ感の変化がさらに強調されるため、音場効
果が不安定と成り、異和感として聞こえる欠点があっ
た。
[考案の目的] 本考案の目的は、上記欠点をなくし、異和感なしに音場
効果を得ることを可能にするFMフテレオ受信機の音場拡
大装置提供することである。
効果を得ることを可能にするFMフテレオ受信機の音場拡
大装置提供することである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案は、受信再生信号の左
右側成分信号に、該左右側成分信号の差成分信号の高域
成分を重畳して上記受信再生信号の音場拡大処理を行う
ステレオ受信機の音場拡大装置において、前記受信再生
信号に基づいて受信電界強度を検出する電界強度検出手
段と、前記電界強度検出手段に接続され、ステレオの分
離度が0から最大までの間の1の所定値をとる電界強度
の場合に前記差成分信号の高域成分の利得をほぼ零と
し、電界強度が前記所定値に対応する値から増大するに
したがって前記差成分信号の高域成分の利得を増大させ
る利得制御手段と、を備えたことを特徴とする。
右側成分信号に、該左右側成分信号の差成分信号の高域
成分を重畳して上記受信再生信号の音場拡大処理を行う
ステレオ受信機の音場拡大装置において、前記受信再生
信号に基づいて受信電界強度を検出する電界強度検出手
段と、前記電界強度検出手段に接続され、ステレオの分
離度が0から最大までの間の1の所定値をとる電界強度
の場合に前記差成分信号の高域成分の利得をほぼ零と
し、電界強度が前記所定値に対応する値から増大するに
したがって前記差成分信号の高域成分の利得を増大させ
る利得制御手段と、を備えたことを特徴とする。
[作用] 受信再生信号に基づいて受信電界強度が検出され、その
強度に応じた検出信号によって左右側成分信号の差成分
信号の高域成分の利得が上述のように制御される。
強度に応じた検出信号によって左右側成分信号の差成分
信号の高域成分の利得が上述のように制御される。
従って受信電界強度レベルが低下し、セパレーション特
性が低下すると、前記検出信号に応答して上記高域成分
を減衰させるのでステレオ感の変化をなだらかにするこ
とができる。
性が低下すると、前記検出信号に応答して上記高域成分
を減衰させるのでステレオ感の変化をなだらかにするこ
とができる。
[実施例] 以下に、図面を参照しながら、実施例を用いて本考案を
一層詳細に説明するが、それらは例示に過ぎず、本考案
の枠を越えることなしにいろいろな変形や改良があり得
ることは勿論である。
一層詳細に説明するが、それらは例示に過ぎず、本考案
の枠を越えることなしにいろいろな変形や改良があり得
ることは勿論である。
第1図は本考案によるFMステレオ受信機の構成を示すブ
ロック図で、図中、第3図と共通する符号は第3図にお
けるものと同じか、またはそれに対応する部分を表わ
し、1はFMステレオチューナ、2は電界強度検出器、3
は利得制御回路を表わす。すなわち、第1図に示す回路
構成は第3図に示す回路に(L−R)′,(R−L)′
の利得を制御する利得制御回路3とFMステレオチューナ
1の出力の電界強度を検出する電界強度検出器2を加え
たものである。
ロック図で、図中、第3図と共通する符号は第3図にお
けるものと同じか、またはそれに対応する部分を表わ
し、1はFMステレオチューナ、2は電界強度検出器、3
は利得制御回路を表わす。すなわち、第1図に示す回路
構成は第3図に示す回路に(L−R)′,(R−L)′
の利得を制御する利得制御回路3とFMステレオチューナ
1の出力の電界強度を検出する電界強度検出器2を加え
たものである。
左右のチャンネルは全く同様に動作するので、ここでは
左チャンネル(以下本明細書においてはLCHと略記す
る)について第1図に示す装置の動作を説明する。
左チャンネル(以下本明細書においてはLCHと略記す
る)について第1図に示す装置の動作を説明する。
反転増幅器OP1に入力された信号は抵抗r5を経て、反転
増幅器OP5に入る。同時にコンデンサC1、抵抗r1を経た
高域成分と右チャンネル(以下本明細書においてはRCH
と略記する)からのコンデンサC2、抵抗r2を経た高域成
分が差動増幅器OP3に入り、その出力を(L−R)′と
する。
増幅器OP5に入る。同時にコンデンサC1、抵抗r1を経た
高域成分と右チャンネル(以下本明細書においてはRCH
と略記する)からのコンデンサC2、抵抗r2を経た高域成
分が差動増幅器OP3に入り、その出力を(L−R)′と
する。
この出力が利得制御回路3を経て反転増幅器OP5に入力
され、その出力はL+(L−R)′となる。
され、その出力はL+(L−R)′となる。
同様にしてRCHについてもその出力はR+(R−L)′
となる。
となる。
この時電界強度検出器2の出力は第2図(a)のように
なり、利得制御回路3の利得特性は、第2図(b)のよ
うに、強電界であるA点以上では一定の利得で、Aから
中電界であるBに向かって下降し、B点では利得0であ
る。つまり(L−R)′,(R−L)′成分は反転増幅
器OP5,OP6に入力されないため、音場拡大は行なわれな
い。
なり、利得制御回路3の利得特性は、第2図(b)のよ
うに、強電界であるA点以上では一定の利得で、Aから
中電界であるBに向かって下降し、B点では利得0であ
る。つまり(L−R)′,(R−L)′成分は反転増幅
器OP5,OP6に入力されないため、音場拡大は行なわれな
い。
また、FMステレオ受信機の分離度特性は第2図(c)の
ようにA点から下降し、弱電界であるC点で0dBにな
り、B点ではまだ20dB程である。したがって、ステレオ
感があるB点の中電界強度で音場拡大を止めるため、電
界強度の変動に対して聴感上の異和感が軽減される。
ようにA点から下降し、弱電界であるC点で0dBにな
り、B点ではまだ20dB程である。したがって、ステレオ
感があるB点の中電界強度で音場拡大を止めるため、電
界強度の変動に対して聴感上の異和感が軽減される。
本考案によれば、カセットステレオ再生だけでなくFMス
テレオ受信機においてもエフェクトによる音場拡大を行
なうことができ、例えば車室内での音響効果を向上させ
ることができる。利得を適宜制御することによってラジ
オ/カセットの複合機種にも使用することが可能であ
る。
テレオ受信機においてもエフェクトによる音場拡大を行
なうことができ、例えば車室内での音響効果を向上させ
ることができる。利得を適宜制御することによってラジ
オ/カセットの複合機種にも使用することが可能であ
る。
[考案の効果] 以上説明した通り、本考案によれば、異和感なしにFMス
テレオ受信機の音場拡大効果を向上させることができる
という利点が得られる。
テレオ受信機の音場拡大効果を向上させることができる
という利点が得られる。
第1図は本考案によるFMステレオ受信機の構成を示すブ
ロック図、第2図は電界強度検出器出力、利得および分
離度と電界強度の関係を示す図、第3図は従来の音場拡
大装置の構成を示すブロック図である。 1……FMステレオチューナ、2……電界強度検出器、3
……利得制御回路、OP1,OP2,OP5,OP6……反転増幅器、O
P3,OP4……差動増幅器、C1〜C4……コンデンサ、r1〜r8
……抵抗。
ロック図、第2図は電界強度検出器出力、利得および分
離度と電界強度の関係を示す図、第3図は従来の音場拡
大装置の構成を示すブロック図である。 1……FMステレオチューナ、2……電界強度検出器、3
……利得制御回路、OP1,OP2,OP5,OP6……反転増幅器、O
P3,OP4……差動増幅器、C1〜C4……コンデンサ、r1〜r8
……抵抗。
Claims (1)
- 【請求項1】受信再生信号の左右側成分信号に、該左右
側成分信号の差成分信号の高域成分を重畳して上記受信
再生信号の音場拡大処理を行うステレオ受信機の音場拡
大装置において、 前記受信再生信号に基づいて受信電界強度を検出する電
界強度検出手段と、 前記電界強度検出手段に接続され、ステレオの分離度が
0から最大までの間の1の所定値をとる電界強度の場合
に前記差成分信号の高域成分の利得をほぼ零とし、電界
強度が前記所定値に対応する値から増大するにしたがっ
て前記差成分信号の高域成分の利得を増大させる利得制
御手段と、 を備えたことを特徴とするステレオ受信機の音場拡大装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1848788U JPH0635562Y2 (ja) | 1988-02-15 | 1988-02-15 | ステレオ受信機の音場拡大装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1848788U JPH0635562Y2 (ja) | 1988-02-15 | 1988-02-15 | ステレオ受信機の音場拡大装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01122641U JPH01122641U (ja) | 1989-08-21 |
JPH0635562Y2 true JPH0635562Y2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=31233181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1848788U Expired - Lifetime JPH0635562Y2 (ja) | 1988-02-15 | 1988-02-15 | ステレオ受信機の音場拡大装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635562Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-02-15 JP JP1848788U patent/JPH0635562Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01122641U (ja) | 1989-08-21 |
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