JP2950037B2 - 前方3chマトリクス・サラウンド・プロセッサ - Google Patents

前方3chマトリクス・サラウンド・プロセッサ

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JP2950037B2
JP2950037B2 JP4242687A JP24268792A JP2950037B2 JP 2950037 B2 JP2950037 B2 JP 2950037B2 JP 4242687 A JP4242687 A JP 4242687A JP 24268792 A JP24268792 A JP 24268792A JP 2950037 B2 JP2950037 B2 JP 2950037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マトリクス・サラウン
ド・プロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のマトリクス・サラウンド・プロセ
ッサは図6に示すように、TV,VTR等より出力され
たLch入力信号101とRch入力信号102を入力
としてL−R信号103を出力する差動増幅器2と、差
動増幅器2より出力されたL−R信号を入力とし、その
位相を回転させてφ(L−R)信号104を出力する移
相器4と、移相器4の極周波数(Lch出力信号105
とRch信号107の周波数特性の起伏の周波数)を決
定する時定数設定用コンデンサ8と、移相器4より出力
されたφ(L−R)信号を原信号である前記Lch入力
信号と前記Rch入力信号に加え合わせ、Lch出力信
号105とRch出力信号107として出力するマトリ
クス回路1とを有している。
【0003】前記Lch出力信号と前記Rch出力信号
の周波数特性は、移相器4の極周波数を時定数設定用コ
ンデンサ8により差動増幅器2から近い順に、90H
z,400Hz,400Hz,4kHz付近に設定する
ことにより、90Hz付近と4kHz付近の利得が入力
レベルに比べて大きく、400Hz付近の利得が入力レ
ベルに比べて小さくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマトリクス・サ
ラウンド・プロセッサでは、Lch,Rchの差信号L
−R信号を移相器4に通すことにより得られるφ(L−
R)信号をLchとRchの原信号に均等に加え合わ
せ、φ(L−R)信号は音の定位が大きく移動する程、
大きなレベルで出力されていた。
【0005】また、特にボーカル(400Hz付近)の
周波数帯域では、移相器4の極周波数の関係で利得が抑
えられていた。つまり、移相器4を使用することによ
り、音に広がり感を付加し、移相器4の極周波数の設定
により周波数特性に起伏を持たせ、ボーカル(400H
z付近)以外の環境音を強調することにより迫力感を付
加していた。しかしながら、それらと引き換えに音、特
にボーカル(400Hz付近)の定位の移動感を犠牲に
している部分があった。
【0006】本発明の目的は、特にボーカル(400H
z付近)の定位の移動感を強調するようにした前方3c
hマトリクス・サラウンド・プロセッサを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る前方3チャンネル・マトリクス・サラ
ウンド・プロセッサは、Lチャンネル入力信号とRチャ
ンネル入力信号の差信号を入力とし、該差信号の位相を
回転させた差信号を出力する移相器と該回転させた差
信号と前記Lチャンネル入力信号及び前記Rチャンネル
入力信号を入力とし、Lチャンネル出力信号とRチャン
ネル出力信号を生成する第1のマトリクス回路と前記
Lチャンネル入力信号と前記Rチャンネル入力信号との
和信号を出力する第2のマトリクス回路と前記Lチャ
ンネル入力信号、前記Rチャンネル入力及び前記第2の
マトリクス回路の出力を各々受け、前記移相器の極周波
数特性に対応した周波数帯域をもつ第1、第2及び第3
のバンドパスフィルタと前記第3のバンドパスフィル
タの出力を受け、該第1と該第2のバンドパスフィルタ
出力の差信号のレベルに応答してCチャンネル出力信号
を生成する回路とを有するものである
【0008】また前記周波数帯域は、400kHz付近
である
【0009】
【作用】TV,VTRのLch信号とRch信号より、
バンド・パス・フィルタを用いてボーカル(400Hz
付近)の出力のみ取り出し、VCA回路によりボーカル
(400Hz付近)の定位を判別してレベルを制御しセ
ンタ・チャンネル出力信号を出力する。これにより、ボ
ーカル(400Hz付近)の定位の移動感を強調する。
【0010】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0011】(実施例1)図1は、本発明の実施例1を
示すブロック図である。
【0012】図1において、本発明に係る前方3chマ
トリクス・サラウンド・プロセッサは、TV,VTR等
より出力されたLch入力信号101とRch入力信号
102とを入力として差(L−R)信号103を出力す
る差動増幅器2aと、差動増幅器2aより出力されたL
−R信号103を入力とし、その位相を回転させてφ
(L−R)信号104を出力する4段の移相器4と、移
相器4の極周波数を決定する時定数設定用コンデンサ8
と、移相器4より出力されたφ(L−R)信号104を
原信号であるLch入力信号101とRch入力信号1
02に加え合わせ、これらをLch出力信号105とR
ch出力信号107として出力するマトリクス回路1
a,1bとを有している。
【0013】Lch出力信号105とRch出力信号1
07の周波数特性は、移相器4の極周波数を時定数設定
用コンデンサ8によって、差動増幅器2から近い順に、
90Hz,400Hz,400Hz,4kHz程度に設
定する。このことにより、90Hz付近と4kHz付近
の利得が入力レベルに比べて大きく、400Hz付近の
利得が入力レベルに比べて小さくなっている。ここまで
は、従来の技術と同じである。
【0014】本発明では、ボーカル(400Hz付近)
の定位の移動感を強調するためのセンタ・チャンネル
(以下、Cchという)出力信号106を得る回路とし
て、Lch入力信号とRch入力信号を加え合わせ、L
+R信号108を出力するマトリクス回路1cと、L+
R信号108を入力とし、ボーカル(400Hz付近)
の周波数帯域のみ通過させるバンド・パス・フィルタ3
aと、Lch信号101を入力とし、ボーカル(400
Hz付近)の周波数帯域のみ通過させるバンド・パス・
フィルタ3bと、Rch信号102を入力とし、ボーカ
ル(400Hz付近)の周波数帯域のみ通過させるバン
ド・パス・フィルタ3cと、バンド・パス・フィルタ3
b,3cよりそれぞれ出力されたLch信号とRch信
号を入力とし、その差成分を出力する差動増幅器2b
と、差動増幅器2bより出力された信号レベルに応じた
直流電圧を出力する図2のような入出力特性を持つレベ
ル検出回路5と、バンド・パス・フィルタ3aより出力
されたL+R信号を入力とし、レベル検出回路5より出
力された直流電圧によりCch出力信号106のレベル
を制御する図3のような入出力特性を持つVCA回路6
とを有している。7は、バンド・パス・フィルタ3aの
通過帯域を微調整するフィルタ調整用抵抗である。
【0015】(実施例2)図4は、本発明の実施例2を
示すブロック図である。
【0016】本実施例では、移相器4の出力側にVCA
回路6′を設け、VCA回路6′の出力をVCA回路6
とマトリクス回路1a,1bとに入力するようにしたも
のである。
【0017】実施例1においては、ボーカル(400H
z付近)の定位の移動感を強調するために、Cch出力
信号106を追加しているが、Lch出力信号105と
Rch出力信号107は従来の技術をそのまま利用して
いる。この場合、ボーカル(400Hz付近)の定位が
Lch側もしくはRch側に寄れば寄るほど、前記Cc
h出力信号106のレベルが小さくなり、従来の技術と
同じ効果になってしまう。
【0018】そこで、実施例2ではボーカル(400H
z付近)の定位がLch側もしくはRch側に寄った場
合でも、聞き取り易いように図5のような入出力特性を
持つVCA回路6を移相器4の後段に追加し、レベル検
出回路5の直流電圧によって出力レベルを制御し、φ
(L−R)信号104のレベルを小さくしてサラウンド
効果を弱め、ボーカル(400Hz付近)の出力レベル
がLch出力信号105とRch出力信号107の中で
相対的に減衰してしまい、聞き取り難くなるのを防いで
いる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ボーカル
(400Hz付近)の定位の移動感を強調するために、
ボーカル(400Hz付近)がセンタにあるときは、ボ
ーカル(400Hz付近)の周波数帯域のみ通過させる
バンド・パス・フィルタを用いてCch出力を大きく
し、ボーカル(400Hz付近)がLchもしくはRc
h側に寄るほどCch出力を小さくする。
【0020】また、Cch出力を追加することにより、
スピーカで物理的に分離されることになる。またLch
出力とRch出力は、移相器を使用し音に広がり感を持
たせているのに対し、Cch出力は移相器を使用してお
らず、音に広がり感を持たせていない。これらの理由か
らLch出力、Rch出力とCch出力との分離感が更
に増す効果がある。
【0021】そして、Cch出力レベルを制御するVC
A回路の設定を変更することにより、ボーカル(400
Hz付近)の強弱を独立に制御できるため、ボーカル
(400Hz付近)の前後の定位の移動感も付加でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】レベル検出回路の入出力特性を示す図である。
【図3】VCA回路の入出力特性を示す図である。
【図4】本発明の実施例2を示すブロック図である。
【図5】VCA回路の入出力特性を示す図である。
【図6】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 マトリクス回路 2 差動増幅器 3 バンド・パス・フィルタ 4 移相器 5 レベル検出回路 6 VCA回路 7 フィルタ調整用抵抗 8 時定数設定用コンデンサ 101 Lch入力信号 102 Rch入力信号 103 L−R信号 104 φ(L−R)信号 105 Lch出力信号 106 Cch出力信号 107 Rch出力信号 108 L+R信号 109 レベル検出回路入出力特性 110 VCA回路入出力特性1 111 VCA回路入出力特性2

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Lチャンネル入力信号とRチャンネル入
    力信号の差信号を入力とし、該差信号の位相を回転させ
    た差信号を出力する移相器と該回転させた差信号と前記Lチャンネル入力信号及び前
    記Rチャンネル入力信号を入力とし、Lチャンネル出力
    信号とRチャンネル出力信号を生成する第1のマトリク
    ス回路と前記Lチャンネル入力信号と前記Rチャンネル入力信号
    との和信号を出力する第2のマトリクス回路と前記Lチャンネル入力信号、前記Rチャンネル入力及び
    前記第2のマトリクス回路の出力を各々受け、前記移相
    器の極周波数特性に対応した周波数帯域をもつ第1、第
    2及び第3のバンドパスフィルタと前記第3のバンドパスフィルタの出力を受け、該第1と
    該第2のバンドパスフィルタ出力の差信号のレベルに応
    答してCチャンネル出力信号を生成する回路とを有する
    ことを特徴とする前方3チャンネル・マトリクス・サラ
    ウンド・プロセッサ。
  2. 【請求項2】 前記周波数帯域は、400kHz付近で
    あることを特徴とする請求項1に記載の前方3チャンネ
    ル・マトリクス・サラウンド・プロセッサ。
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