JPH0635537U - 立体車庫の駐車・受車装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 事故を起こす恐れがなく、運転者の心理的不
安を排除することができる立体車庫の駐車、受車装置を
提供する。 【構成】 支持台２は２つの止め爪で可動デッキ３を固
定する。油圧シリンダー１２のピストンロッド先端は可
動デッキ３の爪孔内に嵌入する。感応器がマグネットス
イッチに感応して止め爪を収縮させると、油圧シリンダ
ー１２のピストンロッドが伸びて可動デッキ３を移動さ
せる。ピストンロッドが外デッキ１１の溝内に伸びる
と、可動デッキ３は滑溝から外デッキ１１の滑溝内に移
動して、可動デッキ３を外デッキ１１の上に停止して定
位する。車の出し入れが完了すれば、油圧シリンダー１
２のピストンロッドは収縮し、可動デッキ３を支持台２
の上に引き戻す。支持台２は可動デッキ３を載せて車庫
上層に移動して定位する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案の立体車庫駐車受車装置は極めて創意に富んだもので、自動的に駐車、 受車を行うことのできる実用的な考案である。

【０００２】

【従来の技術】

一般のビルの立体駐車場はその占める空間が非常に大きく、人口の稠密な国で は不経済である。又高架式立体車庫では、運転者が狭小な駐車台上に車を乗り入 れ、制御機構によって駐車デッキを移動させて一定の位置に定位させるのである が、従来の駐車設備の移動過程では、人が車内に居て車と共に移動した後、適切 な所まで車を運転して行って駐車しなければならないので、運転者に心理的負担 をかけるばかりでなく、事故を起こし易いものである。従って高架式駐車庫の自 動駐車、受車の要求は切なるものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の欠点に鑑み、事故を起こす恐れがなく、運転者の心理的不安 を排除することができる立体車庫の駐車、受車装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の立体車庫の駐車・受車装置は一種の高架式立体駐車庫底部の自動車自 動出し入れ装置で、ベース、支持台、可動デッキから構成される。

【０００５】 ベースの側方には外デッキが設けられており、外デッキの中央に溝を、その両 側に滑溝をそれぞれ設けている。ベース中央には油圧シリンダーが設けられてお り、油圧シリンダーの前端上側に三角凸塊を、下側には一つの弾力片をそれぞれ 備える。油圧シリンダーのピストンロッド先端は上に曲がってフックを形成し、 フック側面には感応器が設けられている。

【０００６】 支持台はチャンネル型鋼を交叉して組み立てて作られ、その中の２本の縦向チ ャンネル鋼は滑りレールを形成する。両外側は２本の滑溝となっており、滑溝の 上方にストッパーを設け、そして最前端の横向チャンネルには２つの止め爪が設 けられている。

【０００７】 可動デッキの左右両側に傾斜辺を設け、前後両端は上に折り曲げて、ストッパ ーと組み合わされる。可動デッキの四方はみんな囲まれ、車が滑落するのを防ぎ 、そして可動デッキの前端には２つの爪孔が設けられ、後部中央にはフック孔を 設け、底部の四つ角には脚輪をそれぞれ設けている。

【０００８】 可動デッキは支持台の上に置かれ、支持台の止め爪は爪孔に嵌合して可動デッ キを支持台上に固定する。支持台が可動デッキを載せてベースの後方から前に移 動して油圧シリンダーの前端に来ると、三角凸塊が圧迫されて油圧シリンダーは 下方に押されて弾力片を圧迫するが、支持台の横梁が通過すると停止し、弾力片 の弾力によって油圧シリンダーは上方に押し上げられる。フックは可動デッキの フック孔に嵌入し、支持台が可動デッキを載せて上方から定位置に下降した時は フックはフック孔の間隙に嵌入し、フック上の感応器に感応されてマグネットス イッチは止め爪を吸い出す。それと同時に、油圧シリンダーのピストンロッドが 伸び、溝に沿って前進するので、可動デッキの両側の傾斜辺は支持台の滑溝から 外デッキの滑溝内に入る。可動デッキ底部の脚輪はレールから外デッキ上に移行 するので、車を可動デッキに乗り入れるか又は可動デッキから乗り卸すことがで きる。車の乗り入れ又は乗り卸の動作が完了すると、ピストンロッドは収縮し、 可動デッキを支持台上に引き戻し、感応器はマグネットスイッチの電源を切断す るので、止め爪は爪孔に嵌入して可動デッキを固定し、再び支持台に載せられて 移動する。

【０００９】

【作用】

駐車又は受車する人が立体車庫の外で磁気カードを差し込むと、支持台は一つ の可動デッキを載せて移動し、車庫の出口の定位置まで来ると、油圧シリンダー のピストンロッドの先端のフックは可動デッキ前端のフック孔内に嵌入し、油圧 シリンダーのピストンロッドは伸びて可動デッキの両側を支持台の滑溝に沿って 外デッキの滑溝内迄すべらせて定位させる。この位置に来ると外にある車は簡単 に可動デッキの上に乗り上げ、或は可動デッキ上の車を可動デッキから乗り卸す ことができる。

【００１０】 乗り上げ或は乗り卸の動作が完了すれば、油圧シリンダーは収縮し、可動デッ キは支持台に載せられて車庫内の定位置に定位される。これらの動作はすべてコ ンピューターで自動制御され、駐車、受車動作はすべて室外で行われるので、運 転者は、車を車庫外に出された可動デッキの上に乗り上げるか、或は可動デッキ の上から車を乗り卸すだけでよい。

【００１１】

【実施例】

本考案の主要構造はベース１、支持台２、可動デッキ３から構成される。ベー ス１の側方には外デッキ１１が設けられており、外デッキ１１の中央には溝１１ １を、そして両側には滑溝１１２を設けている。ベース１の中央には油圧シリン ダー１２が設けられており、油圧シリンダーの前端上方には三角凸塊１２１があ り、その下側には弾力片１２２が設けられてある。油圧シリンダー１２のピスト ンロッド１２３の前端はフック１２４状に曲げられ、フック１２４の側面には感 応器１２５が設けられている。

【００１２】 支持台２は、チャンネル鋼の交叉組み立てにより構成され、その中、２本の縦 方向チャンネルがレール２１を形成している。レール２１の両方の外側には２つ の滑溝２２が設けられ、滑溝２２の上方には車を止めるためのストッパー２３が 設けられている。又最前端の横方向のチャンネルには２つの止め爪２４を設けて いる。

【００１３】 可動デッキ３の左右両側は傾斜辺３１になっており、前後端側は折上げ辺３２ になっているので、ストッパー２３と組み合わせると、四辺が囲い状になり、車 の滑落を防止することができる。可動デッキ前方には２つの爪孔３３を設け、後 方中央には鈎孔３４があり、又底部の四つ角には脚輪３５が設けられている。

【００１４】 可動デッキ３を支持台２の上に載せ、支持台２の止め爪２４を爪孔３３に嵌合 させて、可動デッキ３を支持台の上に固定させる。車を駐車又は引取りに来る人 は、立体車庫の入口で磁気カードを差し込むと、支持台２は可動デッキ３を載せ て移動を開始する。若し支持台２が可動デッキ３を載せてベース１の後方から前 方に移動し、油圧シリンダー１２の前端迄来ると、三角凸塊１２１は圧迫されて 、油圧シリンダー１２は下降し、弾力片１２２は圧迫される。支持台２の横向き チャンネルが通過して停止すると、弾力片１２２の作用によって油圧シリンダー １２は上方に押し上げられ、フック１２４は可動デッキ３のフック孔３４に嵌入 する。

【００１５】 支持台２が可動デッキ３を載せて上方から下降して定位する場合は、フック１ ２４は直接フック孔３４の間隙に嵌まる。この時、フック３４の感応器１２５に よってマグネットスイッチは止め爪２４を吸い出し、油圧シリンダー１２のピス トンロッド１２３は溝１１１に沿って伸び、可動デッキ３を動かし、両側の傾斜 辺３１は支持台２の滑溝２２から外デッキ１１の滑溝１１２内に移動し、可動デ ッキ３の底部の脚輪３５はレール２１から外デッキ１１の上に移る。

【００１６】 車が可動デッキ３から離れた後、或は可動デッキ３に駐車した後、ピストンロ ッド１２３は収縮して可動デッキ３を支持台２に引き戻し、感応器１２５はマグ ネットスイッチの電源を切断して、止め爪２４は爪孔３３に嵌入して可動デッキ ３は固定され、再び支持台２に載せられ、車庫内に移動するので運転者は車庫外 で駐車や受車の目的を達成することができる。

【００１７】

【考案の効果】

上述の如く、本考案によれば、乗り上げ或は乗り卸の動作が完了すれば、すべ てコンピューターで自動制御されて可動デッキが支持台に載せられて車庫内の定 位置に定位されるものであり、また、これらの駐車、受車動作はすべて室外で行 われるので、運転者は、車を車庫外に出された可動デッキの上に乗り上げるか、 或は可動デッキの上から車を乗り卸すだけでよく、可動デッキに載せられて車と 共に移動する必要はないので、事故を起こす恐れがなく、運転者の心理的不安を 排除することができ、前記の欠点は改善され、実用性を大いに向上できるもので ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す分解斜視図である。

【図２】図１に示す実施例の組立て後を示す外観図であ
る。

【図３】本考案の実施例の駐車動作を示す斜視図であ
る。

【図４】本考案の可動デッキの駐車動作を示す斜視図で
ある。

【図５】図４に示す可動デッキの駐車動作の別の斜視図
である。

【符号の説明】

１ ベース ２ 支持台 ３ 可動デッキ １１ 外デッキ １２ 油圧シリンダー ２１ レール ２２ 滑溝 ２３ ストッパー ２４ 止め爪 ３１ 傾斜辺 ３２ 折上げ辺 ３３ 爪孔 ３４ 鈎孔 ３５ 脚輪

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース、支持台、可動デッキから構成さ
   れ、 ベースの側方に外デッキを設け、外デッキの中央に溝
   を、その両側に滑溝をそれぞれ設けており、ベース中央
   には油圧シリンダーを設け、油圧シリンダーの前端上側
   に三角凸塊を、下側には一つの弾力片をそれぞれ備え、
   油圧シリンダーのピストンロッド先端は上に曲がってフ
   ックを形成し、フック側面には感応器が設けられてお
   り、 支持台はチャンネル型鋼を交叉して組み立てて作られ、
   その中の２本の縦向チャンネル鋼は滑りレールを形成
   し、両外側は２本の滑溝となっており、滑溝の上方にス
   トッパーを設け、そして最前端の横向チャンネルには２
   つの止め爪が設けられており、 可動デッキの左右両側に傾斜辺を設け、前後両端は上に
   折り曲げて、ストッパーと組み合わされて、可動デッキ
   の四方はみんな囲まれ、車が滑落するのを防ぎ、そして
   可動デッキの前端には２つの爪孔が設けられ、後部中央
   にはフック孔を設け、底部の四つ角には脚輪をそれぞれ
   設けており、 可動デッキは支持台の上に置かれ、支持台の止め爪は爪
   孔に嵌合して可動デッキを支持台上に固定し、支持台が
   可動デッキを載せてベースの後方から前に移動して油圧
   シリンダーの前端に来ると、三角凸塊が圧迫されて油圧
   シリンダーは下方に押されて弾力片を圧迫するが、支持
   台の横梁が通過すると停止し、弾力片の弾力によって油
   圧シリンダーは上方に押し上げられ、フックは可動デッ
   キのフック孔に嵌入し、支持台が可動デッキを載せて上
   方から定位置に下降した時はフックはフック孔の間隙に
   嵌入し、フック上の感応器に感応されてマグネットスイ
   ッチは止め爪を吸い出すと同時に、油圧シリンダーのピ
   ストンロッドが伸び、溝に沿って前進するので、可動デ
   ッキの両側の傾斜辺は支持台の滑溝から外デッキの滑溝
   内に入り、可動デッキ底部の脚輪はレールから外デッキ
   上に移行するので、車を可動デッキに乗り入れるか又は
   可動デッキから乗り卸すことができ、車の乗り入れ又は
   乗り卸の動作が完了すると、ピストンロッドは収縮し、
   可動デッキを支持台上に引き戻し、感応器はマグネット
   スイッチの電源を切断するので、止め爪は爪孔に嵌入し
   て可動デッキを固定し、再び支持台に載せられて移動す
   ることを特徴とする立体車庫の駐車・受車装置。