JPH06354Y2 - ラベル装着体付き包装体及び包装袋 - Google Patents

ラベル装着体付き包装体及び包装袋

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JPH06354Y2
JPH06354Y2 JP1988077387U JP7738788U JPH06354Y2 JP H06354 Y2 JPH06354 Y2 JP H06354Y2 JP 1988077387 U JP1988077387 U JP 1988077387U JP 7738788 U JP7738788 U JP 7738788U JP H06354 Y2 JPH06354 Y2 JP H06354Y2
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packaging bag
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film
heat
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為宇 内田
雅教 柴崎
治慶 河田
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冨士シール工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は商品名等を表示したラベルが商品に付される場
合に適用される全く新規な構成のラベル装着体付き包装
体に関する。
(従来の技術) 周知の如く、例えば手作りハムの如き比較的高額の商品
にラベルを付す場合には、当該商品の包装材に直接商品
名等を印刷せず、別体で作成したラベルを接着剤等によ
り貼着させる手段が慣用されている。
前記厚紙や合成紙等の別体のラベルを使用すると、包材
フィルムへの直接の印刷手段よりもその色彩,光沢,き
め細かい印刷表現性に優れ、ラベル自身はもとより商品
全体の体裁を良好にして高級感を醸し出す。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、前記従来の別体のラベルを商品に接着させる
手段では、そのラベルが付される商品の種類によっては
次の様な問題点が生じてきた。
例えば第9図の如く表面が凹凸状の食用ハム7を包装フ
ィルム10′でタイトに包装した場合には、該包装フィル
ム10′の表面も凹凸状となるために、当該部位にラベラ
ー等の機械装置によりラベル3eを適切に貼着させること
ができない。
つまり、裏面に接着剤が塗布されたラベル3eを只単に包
装フィルム10′の表面に当接させただけでは、ラベル3e
の外周部に多大な皺18が発生して、該ラベルが剥離し易
く、又ラベル3eが浮いた状態となって極めて不体裁とな
るのである。
従って、上記の様な場合にはラベル3eを食用ハム7の凹
凸面から剥離しない様にラベルの貼着作業を人手により
一枚づつ丁寧に貼着させる必要が生じ、貼着作業の手
間,労力が嵩み、その作業性に於いて大なる問題点を有
していた。
また、この様な問題点は商品の表面形状が凹凸面である
ことが原因となる場合に限らず、例えばラベルを貼着す
る部位が水で濡れている様な場合に於いても発生してい
た。
例えば上記の食用ハム等をラベル貼着作業を行うまで冷
蔵させた場合には、そのラベル貼着作業を行う該食用ハ
ムの包装フィルム表面には水滴が付着する。
しかるに、ラベルを貼着する表面に水滴が存在すれば、
ラベルの接着力が低下し、これがラベルの確実強固な接
着を妨げて、ラベルの剥離を生じさせ、特に一部剥離に
よって、ラベルの途中からの破断が生じる場合もあり、
そうなるとラベル交換も容易にできるものではなかっ
た。
また、前記ラベルの剥離後は接着剤の痕跡が残存して非
常に体裁が悪かった。
それ故、本考案はラベルの被装着体である物品表面に凹
凸が存在したり、或いは該物品を包装する包装体に水滴
等が存在する場合であっても、当該ラベルが装着される
物品に対してラベルを体裁良く、且つ確実に簡易な作業
手段により装着させること、更に、例え該ラベルを脱離
したとしても何の支障も生じないことを、その目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、従来の如くラベルを被装着体である物品が包
装された包装体に直接貼着させるのではなく、該物品に
タイトな状態で装着させ得るように構成した他の部材を
ラベル装着に利用することにより、上記従来の問題点を
解決せんとして構成されたものである。
即ち、その第一の技術的手段は、ラベル付き包装体であ
って、リング状に形成された熱収縮性フィルムよりなる
リング状フィルム1と、該フィルム1に貼着され、且つ
非熱収縮性部材よりなる印刷等が施されたラベル3とか
ら構成されたラベル装着体5が、包装袋6によって物品
7が包装された一次包装体Bに、外嵌装着されてなるこ
とを特徴とするものである。
また、第二の技術的手段は、ラベル装着体付き包装袋で
あって、リング状に形成された熱収縮性フィルムよりな
るリング状フィルム1と、該フィルム1に貼着され、且
つ非熱収縮性部材よりなるラベル3とから構成されたラ
ベル装着体5が物品7を包装するための包装袋6に、外
嵌され、且つ該包装袋6からの前記ラベル装着体5の脱
離が阻止されるべく前記リング状フィルム1、或いはラ
ベル3の一部Aが包装袋6の表面部6bに接着されてなる
ことを特徴とするものである。
更に、第三の技術的手段は、ラベル装着体付き包装袋で
あって、物品7を包装するための包装袋6の両端熱シー
ル部12,12に、一片の熱収縮性フィルムよりなる帯状フ
ィルム11と、該フィルム11に貼着され、且つ非熱収縮性
部材よりなる印刷等が施されたラベル3とから構成され
たラベル装着体5の両端部11a,11aが接着されてなるこ
とを特徴とするものである。
(作用) 上記構成を特徴とするラベル装着体付き包装体では、ラ
ベル装着体5が、物品7が包装された包装袋6からなる
一次包装体Bに外嵌された状態で加熱収縮されることに
より、該ラベル装着体5のリング状フィルム1、又は帯
状フィルム11が、前記一次包装体Bに緊張状態で巻装さ
れることとなり、これによって間接的にラベル3を前記
一次包装体Bの表面部6bに装着できる。
而して、緊張状態に収縮される前記リング状フィルム
1、又は帯状フィルム11は、前記一次包装体Bの表面部
6bの凹凸形状に沿わず、その凹部との間に空間部8を形
成する平滑な状態で該一次包装体Bに巻装することとな
る。
従って、前記リング状フィルム1、又は帯状フィルム11
に貼着されたラベル3も平滑状態となって前記フィルム
1(11)との適正な接着状態を維持することができ、容易
に剥離するようなことがなく、又該ラベル3の印刷表示
が粗雑な凹凸状い歪められることもなくなる。
また、前記ラベル3を貼着してなるリング状フィルム1
の一部A、又は帯状フィルム11の両端部11a,11aが前記
一次包装体Bの表面部6b、又は両端熱シール部12,12に
接着された状態にて、該一次包装体Bに外嵌装着された
ものにおいては、前記ラベル装着体5が一次包装体Bか
ら安易に脱離する様なことがなくその取扱いに優れたも
のとなる。
而して、その包装作業後に於いては、一次包装体Bに装
着された前記ラベル装着体5を加熱収縮させるだけで、
間接的にラベル3の一次包装体Bへの装着作業が簡単に
行えることとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
(第1実施例) 第1実施例のラベル装着体付き包装体は、第1図で示す
ように、物品7が包装袋6によって包装された一次包装
体Bに、リング状フィルム1と、該フィルム1に貼着さ
れラベル3とからなるラベル装着体5が外嵌装着された
ものである。
第2図は前記実施例に係るラベル装着体5を示すが、同
図中、1は帯状の透明フィルムの両端部2a,2bが相互に
溶着手段等により接着されてリング状に形成されたリン
グ状フィルムで、当該フィルム1としてはその外周方向
に沿って延伸されて熱収縮性を具備する熱収縮性の合成
樹脂製フィルムが適用される。
3は該リング状フィルム1の表面部に接着剤4を介して
貼着されたラベルで、当該ラベル3は非熱収縮性で、し
かも耐水性を具備する合成紙等からなり、その表面には
商品名や所望の図柄等が耐熱性、耐水性等に優れた状態
で適宜印刷表示されている。
前記のように構成されたラベル装着体5は、第1図及び
第3図に示すように、例えば合成樹脂製の包装袋6によ
って一次包装された食用ハム等の表面に凹凸が存在した
り、或いは冷蔵保存により水滴等が存在し易い物品7か
らなる一次包装体Bの胴部10に外嵌装着され、本考案に
係るラベル装着体付き包装体が構成される。
上記構成よりなるラベル装着体付き包装体を製造するに
当たっては、前記一次包装体Bとラベル装着体5が別途
に製造される。
即ち、ラベル装着体5を製造するには、先ず第4図
(イ)の如く帯状の熱収縮性フィルム1aに複数のラベル
3…を所定ピッチで貼着させた後に、同図(ロ)の如く
該フィルム1aの両側縁2a,2bを重合接着させて筒状に形
成し、その後該筒状フィルム1aを各ラベル3,3…の相
互間で切断すればよい。
また、フィルム1aに対するラベル3…の貼着作業はフィ
ルム1aを筒状に形成した後に行って、その後該フィルム
1aを切断しても同様なラベル装着体5が得られる。
これらの製造手段によればラベル装着体5の大量生産が
簡易に行えるし、また前記ラベル3の貼着作業はフィル
ム1aが平坦な状態で行えるから、該ラベル3をリング状
フィルム1に対して確実強固に接着させ得るのである。
一方、前記一次包装体Bは通常の包装方法によって、前
記包装袋6の開口部6aから前記ハム7を収納し、この状
態で該開口部6aを介して包装袋6内を脱気し、その後第
3図の如く該開口部6aを閉塞シールすことで、包装袋6
はハム7に密着して多数の皺が発生した一次包装体Bと
なる。
次に該一次包装体Bの胴部10に前記ラベル装着体5を外
嵌し、この状態にてハム7を加熱したボイル殺菌するの
であるが、その際、ラベル装着体5のリング状フィルム
1が同時に加熱されて収縮し、第1図の(イ)で示す如
く一次包装体Bの外周に緊張して巻装されることとな
る。
その結果、ラベル3はハム7が収納されている包装袋6
の表面部6bに前記リング状フィルム1を介して表示され
ることとなる。
従って、本考案に係るラベル3の装着は、包装袋6の表
面部6bに水滴等が存在するか否かには一切関係なく行え
る。
而して、第1図(ロ)の如く前記収縮したリング状フィ
ルム1はハム7の表面に凹凸面に沿って凹凸状となった
包装袋6の表面部6bに追従して凹凸状とはならず、その
収縮緊張力によって包装袋6の表面部6bの凹部との間に
空間部8を形成する平滑な状態となる。
従って、該リング状フィルム1に接着されたラベル3は
平坦なリング状フィルム1に接着された際の適正な接着
状態を維持し、その一部が容易に剥離する様なことはな
い。
また、ラベル3はハム7の表面の凹凸の影響を受けない
平滑な状態となるから、印刷表示を適正美麗に維持する
のである。
上記のように、第一実施例のラベル装着体付き包装体で
は、前記一次包装体Bとラベル装着体5とを別途に製造
し、該ラベル装着体5を前記一次包装体Bに外嵌して加
熱収縮するだけて装着が可能であるので、どの様な物品
7をどの様に包装したもの(通常の包装袋での一次包装
体B)であっても物品に対して体裁良くラベルが装着で
き、該ラベル3が包装体Bに直接貼着されていないの
で、ラベル装着体5を脱離しない限りラベルが剥離する
こともなく、例えラベル装着体5が脱離しても、その痕
跡を残すようなことはない。
(第2実施例) 上記第1実施例では、ラベル3が貼着されたリング状フ
ィルム1、即ちラベル装着体5を、物品7が包装された
包装袋6、即ち一次包装体Bに外嵌装着した例として説
明したが、本考案は決してこれに限定されない。
本考案に係る前記構成のラベル装着体付き包装体の製造
においては、第5図に物品7を包装するための包装袋6
に予め外嵌させた状態、即ちラベル装着体付き包装袋に
て使用できるのである。
先ず、第5図で示すように、前記第1実施例で使用した
のと同様の合成樹脂等からなる包装袋6の胴部10にリン
グ状の前記ラベル装着体5を緩い状態で外嵌し、次に、
前記包装袋6の開口部6aから前記ハム7を収納し、この
状態で該開口部6aを介して包装袋6内を脱気し、その後
第3図の如く該開口部6aを閉塞シールする。
前記脱気作業により包装袋6はハム7に密着して多数の
皺を発生させるが、その際これとは別体のラベル装着体
5は該包装袋6に追随して収縮する様なことはない。よ
って、ラベル3が不当に折曲する様なこともない。
この際、前記ラベル装着体5は包装袋6から脱離しない
よう、例えば第5図で示すように、合成樹脂等からなる
包装袋6の胴部10に上述のラベル装着体5が外嵌される
と共に、前記リング状フィルム1の内面側の適当な一箇
所部Aが該包装袋6の表面部6bに感圧式或いは感熱式の
接着剤13を介して接着されている。
尚、上記実施例では、包装袋6からラベル装着体5が脱
離するのを阻止する手段として、該ラベル装着体5の内
面側の適当な一箇所部Aが包装袋6の表面部6aに接着剤
13を介して接着させてなるが、本考案はこれ以外に第6
図の如き様々な手段が採用可能である。
即ち、同図(イ)及び(ロ)はリング状フィルム1と一
次包装体Bの合成樹脂製の包装袋6との両者を両面接着
テープ13aにて相互に接着させる手段である。
また、同図(ハ)はラベル3をリング状フィルム1の内
面側に貼着したものであるが、この場合には前記ラベル
3の表面側の印刷が透視できる様に、該ラベル3の表面
側の接着剤4及びリング状フィルム1が夫々透明性を有
するものを使用し、該ラベル3の裏面側が接着剤13bを
介して一次包装体Bの合成樹脂製の包装袋6表面に接着
されている。
更に、同図(ニ)はリング状フィルム1の一部に穿設さ
れた孔部15を介してラベル3の裏面の接着剤4が前記合
成樹脂製の包装袋6の表面6bに接着されたものである。
この様に、本考案ではラベル装着体5を包装袋6に止着
させるための手段は適宜設計変更自在であり、要はラベ
ル装着体5が包装袋6から脱離するのを阻止すべくリン
グ状フィルム1の一部Aが包装袋6の表面部6bに接着さ
れていればよい。
尚、その接着箇所は上述のように一箇所で必要充分であ
るが、リング状フィルム1の熱収縮に支障の生じない範
囲でその接着箇所を二箇所或いはそれ以上設けても無論
構わない。
前記のように、ラベル装着体5の一部Aが包装袋6の表
面部6aに接着されているので、包装袋6から該ラベル装
着体5が脱離することがなく、従って、このラベル装着
体付き包装袋にて物品7を包装する包装作業を非常にス
ムースに行うことができる。
また、前記のように予め包装袋6にラベル装着体5を外
嵌固着させた状態にて物品7を収納できるので、脱気後
前記ラベル装着体付き包装袋を加熱することにて前記包
装袋6とリング状フィルム1の双方を同時に収縮するこ
とができ、製造行程が非常に容易になり得る。
(第3実施例) 次に、第7図に於いて示すように、6は前記第2実施例
と同様な合成樹脂製の包装袋であり、その両端12,12′
が熱シールによって接着されていると共に、その一端部
に開口部6aを有するものである。
11はその長手方向に延伸された熱収縮性フィルムからな
る帯状のフィルム片で、前記包装袋6の表面に沿う様に
その両端部11a,11aが前記包装袋6の両側縁部12,12′
に夫々接着されている。
3は該フィルム片11の表面に接着剤4を介して貼着され
た非熱収縮性のラベルを示す。
上記構成のラベル装着体付包装袋は例えば第8図の如き
行程により簡易に得られる。
先ず巻取ロール15から繰出された帯状の合成樹脂製フィ
ルム16をその長手方向に二つ折りしながら移送させる行
程で、熱収縮性のフィルム19を前記フィルム16の側面に
供給して重合させ、その後これらフィルム16,19に幅方
向の熱シール部17…を施し、又ラベル3を個々に貼着さ
せて、各熱シール部17の中央位置で切断させるのであ
る。
当該手段に於いてもラベル3に皺を発生させることなく
帯状フィルム11を介してラベル3の貼着が行えることは
勿論である。
以上の構成のラベル装着体付包装体に於いても上記の第
1実施例と同様に、包装袋6内にハム等の物品7を収容
した後に、帯状フィルム片11を加熱収縮させれば、前記
第5図(ロ)と同様に該フィルム片11が緊張状態で包装
体の表面に対して部分的に巻装された状態となり、ラベ
ル3及びその表面の印刷表示が不当に歪む様なことがな
いのである。
尚、本考案はその具体的な構造手段は上記の如く限定さ
れない他、帯状フィルム片11に対するラベル3の具体的
な貼着位置や貼着手段は問わないし、また、該フィルム
片11やラベル3の具体的な構成は任意に設計変更自在で
ある。
以上の様に、本考案はリング状フィルム1や帯状フィル
ム片11、ラベル3の具体的な形成手段,材質,大きさ,
形状等は本考案の意図する範囲内で任意に設計変更自在
であり、要はリング状フィルム1、又は帯状フィルム片
11の外面、或いは内面上にラベル3が貼着され、且つ物
品7が包装された一次包装体Bに外嵌可能なリング状に
形成されて熱収縮性を有しておればよいし、又ラベル3
は非熱収縮性の部材から形成されていればよく、該ラベ
ル3の表面の具体的な印刷な模様や印刷手段も一切限定
されない。
よって、本考案では一枚のリング状フィルム1又は帯状
フィルム片11に対して複数枚のラベル3を貼着させた
り、或いは一枚の包装袋6に対して複数のリング状フィ
ルム1又は帯状フィルム片11を装着させる様なことも自
在である。
また、本考案に係るラベル装着体5のリング状フィルム
1及びラベル3、一次包装体Bの物品7及び包装袋6の
具体的な構成も決して上記実施例の如く限定されず、特
に前記包装袋6の構成は、例えば第3図及び第5図で示
すように、完全リング状のものを脱気及び開口部6aの閉
塞によって包装袋6としたものであっても、また第6図
や第7図で示すように2枚シートの両側縁部12,12′を
熱シールしてリング状、或いは底部を有する袋状にした
ものであってもよく、その形状、材質等は任意に設計変
更自在であっても、要はあらゆる物品7を包装可能な包
装袋として構成されたものであればよい。
その他、本考案はその装着対象となる物品は上記の如き
食用ハムに限定されず、その他のあらゆる物品へのラベ
ル装着に適用できるもので、その具体的な種類を一切問
うものではない。
(考案の効果) 叙上の様に、本考案の熱収縮性のリング状フィルム、又
は帯状フィルム片に非熱収縮性のラベルを貼着させたラ
ベル装着体では、表面が凹凸状に形成され或いは表面に
水滴が付着されるものであってラベラー等の機械装置で
は適正なラベル貼着作業が行えないものであっても、従
来の如く人手によりラベルを一枚ずつ接着剤等を介して
接着させる如き煩雑な作業を行う必要が一切なく、単に
フィルムを被装着体である物品に外嵌させて加熱収縮さ
せるだけの非常に簡易に作業により適正なラベル装着が
行えることとなった。
その結果、従来よりもラベル装着作業を格段容易、且つ
短時間で行えて、その作業性の向上が図れ、係る作業コ
ストの低減化が図れるという格別な効果を有する。
しかも、本考案は表面が凹凸状の物品に使用される場合
であっても、加熱収縮して緊張されるリング状フィル
ム、又は帯状フィルム片は物品の表面の凹凸に沿った凹
凸状にはならず、ラベルと共に平滑な状態に維持され、
よってラベルはリング状フィルムから容易に剥離する様
なことがない他ラベルの印刷表示が粗雑な凹凸状に歪め
られることもなく、ラベル装着状態の外観体裁を非常に
美麗にできるという効果も得られる。
よって、本考案によれば、従来の包装フィルム等に文字
等を直接印刷する手段よりも優れた印刷表示が行えるラ
ベル使用の拡大が容易に図れ、優れた外観体裁の商品提
供に寄与できる利点がある。
また、本考案の非熱収縮性のラベルを貼着した熱収縮性
のリング状フィルム又は帯状フィルム片を物品を包装す
るための包装袋に装着した手段によれば、物品を該包装
袋で包装した後に前記フィルムを直ちに加熱収縮させて
所望のラベル装着が行えて、包装からラベル装着に到る
一連の作業性を極めて良好とできる実益がある。
その他、本考案では食品等を対象としてラベル装着を行
う場合には、当該食品の加熱殺菌工程を利用して熱収縮
性のリング状フィルムや帯状フィルム片の熱収縮が行
え、そのラベル装着作業に一層の便宜が図れる利点があ
る。
また、前記帯状フィルム片からなるラベル装着体はその
両端部が一次包装体の両端熱シール部に接着されている
し、また、リング状フィルムからなるラベル装着体も包
装袋の一部に接着することによって、該ラベル装着体が
包装体から安易に脱離する様なことがなくその取扱いが
非常に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るラベル装着体付き包装体を示し、
(イ)はリング状フィルムを収縮させた状態の斜視図、
(ロ)は同図(イ)のIII−III線断面図。 第2図は本考案に係るラベル装着体の一実施例を示し、
同図(イ)は斜視図、同図(ロ)は同図(イ)のI−I
線断面図。 第3図は脱気包装した状態の斜視図。 第4図は(イ),(ロ)はラベル装着体の製造工程の一
例を示す斜視図。 第5図は本考案に係るラベル装着体付き包装体の製造工
程の一例を示し、同図(イ)は斜視図,同図(ロ)は同
図(イ)のII−II線断面図。 第6図(イ),(ロ),(ハ),(ニ)はラベル装着体
付き包装袋との接着手段の他実施例を示す断面図。 第7図は本考案の係るラベル装着体付き包装袋の他の実
施例を示し、同図(イ)は斜視図、同図(ロ)は同図
(イ)のIV−IV線断面図。 第8図はラベル装着体付き包装袋の製造工程の一例を示
す斜視図。 第9図は従来例を示し、同図(イ)は斜視図、同図
(ロ)は同図(イ)のV−V線要部拡大断面図。 1…リング状フィルム 3…ラベル 5…ラベル装着体 6…包装袋 7…物品 11…帯状フィルム片 12…両側端部 A…接着部 B…一次包装体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リング状に形成された熱収縮性フィルムよ
    りなるリング状フィルム(1)と、該フィルム(1)に貼着さ
    れ、且つ非熱収縮性部材よりなる印刷等が施されたラベ
    ル(3)とから構成されたラベル装着体(5)が、包装袋(6)
    によって物品(7)が包装された一次包装体(B)に、外嵌装
    着されてなることを特徴とするラベル装着体付き包装
    体。
  2. 【請求項2】リング状に形成された熱収縮性フィルムよ
    りなるリング状フィルム(1)と、該フィルム(1)に貼着さ
    れ、且つ非熱収縮性部材よりなるラベル(3)とから構成
    されたラベル装着体(5)が物品(7)を包装するための包装
    袋(6)に外嵌され、且つ該包装袋(6)からの前記ラベル装
    着体(5)の脱離が阻止されるべく前記リング状フィルム
    (1)、或いはラベル(3)の一部(A)が包装袋(6)の表面部(6
    b)に接着されてなることを特徴とするラベル装着体付き
    包装袋。
  3. 【請求項3】物品(7)を包装するための包装袋(6)の両端
    熱シール部(12),(12)に、一片の熱収縮性フィルムより
    なる帯状フィルム(11)と、該フィルム(11)に貼着され、
    且つ非熱収縮性部材よりなる印刷等が施されたラベル
    (3)とから構成されたラベル装着体(5)の両端部(11a),
    (11a)が接着されてなることを特徴とするラベル装着体
    付き包装袋。
JP1988077387U 1988-06-10 1988-06-10 ラベル装着体付き包装体及び包装袋 Expired - Lifetime JPH06354Y2 (ja)

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JPH064375Y2 (ja) * 1985-08-02 1994-02-02 呉羽化学工業株式会社 ラベル
JPS6268178U (ja) * 1985-10-16 1987-04-28

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