JPH0526607Y2 - - Google Patents

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JPH0526607Y2
JPH0526607Y2 JP3421689U JP3421689U JPH0526607Y2 JP H0526607 Y2 JPH0526607 Y2 JP H0526607Y2 JP 3421689 U JP3421689 U JP 3421689U JP 3421689 U JP3421689 U JP 3421689U JP H0526607 Y2 JPH0526607 Y2 JP H0526607Y2
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sheet
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は例えば医薬品用の瓶容器の如く品質や
効能表示等を比較的多く表示する必要のある容器
用のラベルとして、或いは商品の懸賞用のラベル
等として好適な使用が行える多重ラベルと当該多
重ラベルが装着された容器に関する。
(従来の技術) 従来、この種多重ラベルとしては、例えば第1
3図に示す二重ラベル35が存在する。
すなわち、この従来のものは、矩形状の紙製ラ
ベル30の印刷31が施された外表面側に、該ラ
ベル30と略同サイズの別の紙製ラベル32を重
ね合わせて、これらの両端部を接着剤33,33
を介して接着したものである。また、外側のラベ
ル32には当該ラベル32を破断するためのミシ
ン目線34を適宜刻設している。
当該二重ラベル35は、同図ロの如く内側のラ
ベル30の裏面が容器16の表面に粘着剤38を
介して接着されて使用されるが、当該ラベルで
は、外側ラベル32の表面側の印刷36の表示は
勿論のこと、外側ラベル32をミシン目線34か
ら破断して剥離させれば、その内面側の印刷3
1,37の表示も適切に行える。よつて、印刷表
示面積の拡大が図れる利点がある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記従来の二重ラベルは、夫々
別個に製作した二枚のラベル30,32を相互に
接着させるものであるから、これら二枚の各ラベ
ル30,32の製作は比較的簡易に行えるもの
の、各ラベル30,32の印刷等を位置ずれさせ
ることなく適切に貼り合わせる作業は煩雑で且つ
難しいものとなり、その生産作業性に問題点を生
じていた。
また、従来のものでは、二枚の紙製ラベル3
0,32の両端部を相互に接着させただけである
から、例えば同図ハの如く、当該ラベルの印刷表
示面積をより一層増大させんとして容器16の略
全周に渡つた長寸法に形成した場合には、両ラベ
ル30,32の相互間に隙間Hが発生して、外側
ラベル32に弛みを生じる虞れがある。よつて、
当該弛みを生じた外側ラベル32が容器の取扱中
に破れを生じる如き難点が生じ、二重ラベルを容
器の全周に設けることが困難となつていた。
尚、係る難点を解消する策として、例えば両ラ
ベル30,32をその中央位置で接着剤等を用い
て相互に接着させることが考えられる。しかる
に、当該手段では外側ラベル32を剥離させる際
に紙製のラベル30,32が破れたり、或いはこ
れらの各印刷面が剥離する様な難点を生じ、上記
問題点を適正に解消するには至らないのである。
それ故、本考案は個別に製造した複数のラベル
を相互に張り合わせる様な煩雑な作業を行うこと
なく簡易な製造工程で製作できるものとし、又多
重ラベルの各部に不当な弛み等を生じさせること
なく多重ラベルを容器に対して適切美麗な状態に
装着可能なものとすることを、その目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は従来の如く複数のシート材を用いて一
つの多重ラベルを形成するのではなく、一枚のシ
ート材を多重構造に形成して筒状に形成し、しか
もこのシート材が容器に装着される際に弛み等が
生じない様に当該シート材を熱収縮性素材とし
て、上記従来の課題を解決せんとするものであ
る。
すなわち、第1に本考案は、熱収縮性を備えた
一枚の合成樹脂製シート材2が、少なくとも二重
以上の折り返し又は二重以上の巻回によつて印刷
表示用の複数のシート部4,4aを内外に重ね合
わせた状態に形成され、且つ該複数の内外のシー
ト部4,4aは、その両端部側がシート材2の他
の部位に接着されて筒状に形成されてなる、多重
ラベルである。
第2に本考案は、上記構成に於いて、外側シー
ト部4aの一端部6aが、外側シート部4aの他
の部位の外表面部に接離自在に接着されてなる、
多重ラベルである。
第3に本考案は、上記何れかの構成に於いて、
内外シート部4,4aの両者が相互に剥離可能と
なるべく接着剤層12を介して相互に仮接着され
てなる、多重ラベルである。
また、第4に本考案は、上記何れかの構成の多
重ラベルが、容器16に外嵌又は巻き付けられ
て、その内外のシート部4,4aが加熱により収
縮して容器16に密接して装着されてなる、多重
ラベル付容器である。
(作用) 上記構成の多重ラベルに於いては、内外のシー
ト部4,4aの双方に印刷表示を施すことができ
て印刷表示面積の拡大が図れるが、当該シート部
4,4aは筒状に形成されているから、その表示
面積は各シート部4,4aの全周に渡つた一層大
きなものにできることとなる。
而して、前記多重ラベルは、一枚のシート材2
を折り返し又は巻回させて製作されるものである
から、複数枚のラベルを個々に製作した後に張り
合わせる様な面倒な手間が不要となる。
また、内外のシート部4,4aは熱収縮性を有
し且つ筒状に形成されているから、容器への装着
に際しては多重ラベルを容器に外嵌させた後に各
内外のシート部4,4aを加熱収縮させて緊張さ
せた密接状態の装着が可能となる。よつて、ラベ
ルが容器の全周の広範囲に渡つて装着されている
にも拘わらず、外側シート部4a等が不当に弛み
を生じることもなく、美麗な装着仕上げ状態にで
きることとなる。
更に、外側シート部4aの一端部6aを外側シ
ート部4aの他の部位の外表面部に接離自在に接
着させた手段に於いては、該外側シート部4aを
その一端部6aから内側シート部4の外方に剥離
させることができて、該外側シート部4aを分断
させることなく内側シート部4の印刷を確認でき
る。また、その確認後には再度該外側シート部4
aを元の位置に接着させて該外側シート部4aの
印刷表示状態を維持させておくこともできる。
更に、内外シート部4,4aを接着剤層12を
介して相互に仮接着させた手段に於いては、内外
シート部4,4aを加熱収縮させる際に、外側シ
ート部4aに付与される熱を前記接着剤層12を
介して内側シート部4側に伝達させて内側シート
部4の加熱効率を高めることができる。よつて、
内側シート部4の熱収縮に不足が生じて多大な皺
を発生させる様なことが解消できる。また、前記
接着剤層12はあく迄も両シート部4,4aを仮
接着させるものであるから、外側シート部4aを
内側シート部4から剥離させる作業に何ら支障を
生じない。また、両シート部4,4aは合成樹脂
製であるからその剥離作業時に破れや印刷の剥離
等は生じ難い。
更に、上記第4の構成の多重ラベル付容器に於
いては、容器に付された多重ラベルについての上
述の作用と同等の作用が得られる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。
〔第1実施例〕 先ず、第1図に於いて二重ラベル1を説明すれ
ば、同図中、2は熱収縮性を備えた合成樹脂製の
一枚のシート材で、折返し部3を介して折り返す
ことにより内外二重のラベルシート部4,4aを
形成し、又これら両シート部4,4aが筒状に形
成されるべくその両端部6,6a側が相互に重ね
合わされて接着剤7を介して接着されている。8
はラベル基材2の他端部6a側の位置で両シート
部4,4aどうしを相互に接着させる接着剤層を
示す。
9,10は外側シート部4aの端部6aの接着
位置を挟んでその両側に夫々二条ずつ平行に刻設
された切断用のミシン目線を示す。11,11
a,11bは外側シート部4aの表裏両面並びに
内側シート部4の表面側に夫々設けられた印刷層
で、商品名や用途等の所望の事項が印刷表示され
たものである。12は内外シート部4,4aの相
互間の略全面域に各印刷層11a,11bの上側
から塗着された弱粘着性の接着剤層で、当該接着
剤層12によつて前記内外シート部4,4aは相
互に仮接着されている。
上記構成の二重ラベル1の製造に際しては、次
の様にすればよい。
先ず、第2図イの如く、長尺状の帯状の熱収縮
性シート材2aの一側縁部15と中央位置14と
の各近傍位置にミシン目線9,10を一連に刻設
し、他側縁部15aには接着剤層8を塗着してお
く。また、同図ロの如くシート材2aの上面側に
は印刷層11a,11bを印刷し、又これら上面
側の全面又は片面側に仮接着用の接着剤層12を
コーテイングしておく。この様に設定されたシー
ト材2aを、その中央位置14を中心として矢印
a方向に折り返せば、第3図の如く二重のシート
部4,4aが形成できる。尚、印刷層11の印刷
作業は、シート材2aの折返し作業の前後何れか
の時期に行えばよい。
その後は第3図の如く形成された二重のシート
材2aの一端部6側に接着剤層7を設けて、該シ
ート材2aを第4図の如く丸めてその両端部6,
6aどうしを前記接着材層7を介して相互に接着
させる。当該一連の作業工程によつて長尺円筒状
の二重ラベルが形成でき、よつて当該ラベルを逐
次所定長さの個々のラベルとして切断すればよ
い。
次に、上記構成の二重ラベル1の使用例を説明
する。
先ず、第5図イの二点鎖線の如く、ラベル1を
容器16に外嵌させ、その後該ラベル1を加熱さ
せればよい。熱収縮性素材からなるラベル1の内
外シート部4,4aは、同図実線に示す如く当該
加熱作業により何れも熱収縮し、緊張状態で容器
16の表面に密着する。尚、内側シート部4は外
側シート部4aにて隠蔽されているが、両シート
部4,4aは仮接着用の接着剤層12を介して相
互に接着しているから、外側シート部4aから内
側シート部4側への熱伝導が非常に良好となる。
よつて、外側シート部4aへの大雑把な加熱作業
により内側シート部4も適切に熱収縮させること
が可能である。
上記二重ラベル付の容器では、同図ロの如くラ
ベルの内外両シート部4,4aが容器16の全周
に装着されているからその印刷表示面積を大きく
できるものとなる。
而して、これら各シート部4,4aは何れも熱
収縮されて緊張状態にあるために、外側シート部
4a等に何ら不体裁な弛みや皺を生じない。よつ
て、当該容器16の取扱中に該ラベルが不用意に
剥離、損傷する様なことがない。
また、前記二重ラベル1は常時はその外側シー
ト部4aの印刷層11が表示されているが、第6
図の如く外側シート部4aをミシン目10の位置
で分断させれば、該外側シート部4aを内側シー
ト部4から矢印b方向に適切に剥離させることが
できる。両シート部4,4aは弱い接着力の接着
剤層12によつて仮接着されているだけであるか
ら、当該樹脂層12が外側シート部4aの剥離作
業に不都合を来すことはない。また、合成樹脂製
の両シート部4,4aがその剥離作業時に容易に
破れを生じたり、或いは各印刷面が不用意に剥離
する虞れもない。よつて、外側シート部4aの内
面側の印刷層11aと内側シート部4の印刷層1
1bが適切に確認できることとなる。
更に、ミシン目9の部分に於いても外側シート
部4aを分断させれば、当該外側シート部4aを
完全に容器16から離脱させることができて、カ
ード状の説明書等して使用できる。一方、内側シ
ート部4の印刷層11bは容器側面に常時表示さ
せ得ることとなる。よつて、その具体的な使用例
の一例としては、商品の流通過程で小売業者が読
む内容を外側シート部4aに記載し、且つ消費者
が必要な内容を内側シート部4に記載して、小売
業者が消費者に手渡す時に外側シート部4aを分
断させ得ることとなる。
〔第2実施例〕 次に、本考案の第2実施例を第7図に於いて説
明する(尚、同図中第1実施例と同一部材は同一
符号で表している。以下、その他の実施例も同様
である)。
本実施例は内外二重の両シート部4,4aを円
筒状に形成した点で上記第1実施例と共通する。
しかし、本実施例では内側シート部4の一端部6
a側は接着剤7を介して他のシート材部位に接着
させてなるものの、外側シート部4aの一端部6
a側は接着剤層17を介して他のシート材部位に
接難自在に接着されている。これは外側シート部
4aの一端部6aと接着される部位にシリコン等
の離型剤を塗布しておけばよい。
上記構成の二重ラベル1aも前記第1実施例と
略同様に一枚の熱収縮性シート材を二重に折り返
して製造できるものである。また、一端部6a側
に於いて外側シート部4aが内側シート部4側よ
りも寸法Lだけ長めになる様に設定するには、一
枚のシート材を折り返す位置を該シート材の中央
位置から若干ずらせばよい。
更に、上記二重ラベル1aは容器に外嵌させた
後に加熱収縮させることにより、やはり上記第1
実施例と同様に弛みや皺等を生じさせることな
く、両シート部4,4aを容器表面に密着させる
ことができる。
而して、当該ラベル1aでは、外側シート部4
aの一端部6a側が他のシート材部位に接離自在
であるから、第8図の如く外側シート部4aを切
断させることなく内側シート部4から剥離させ
て、印刷層11a,11bを確認できる。また、
その後は再度外側シート部4aを接着剤層17を
介して元の位置に接着させることができて、外側
シート部4aの表面側の印刷層11を表示させて
おくことができる。
〔第3実施例〕 次に、第3実施例を第9図に於いて説明する。
同図に示す二重ラベル1bは、一枚の熱収縮性
シート材2を二重に折り返すことなくそのまま二
重に巻回して内外両シート部4,4aを形成した
筒状にしたものである。シート材2の両端部6
b,6cは夫々接着剤18,18aを介して他の
シート材部位に接着されている。9,10は破断
用のミシン目線である。
上記構成の二重ラベル1bは、例えば第10図
の如く、表裏両面に予め所定の印刷層11,11
a,11bを設け、且つ接着剤18,18aを設
けたシート材2の一端部6cを円柱状のマンドレ
ル20に位置決めさせた状態で、該マンドレル2
0を回転させてシート材2を巻き取ることにより
簡易に製造できる。
また、当該二重ラベル1bは、上記第1、第2
実施例と同様に、容器に外嵌させて熱収縮させる
ことにより、上記各二重ラベル1,1aと同様に
弛みや皺の無い美麗な状態に装着が行える。更
に、ミシン目10の位置で外側シート部4aを分
離させれば隠蔽されていた印刷層11a,11b
の確認でき、又ミシン目9で外側シート部4aを
分断させ得ることは上記第1実施例と同様であ
る。
尚、係る二重ラベル1bは、前記第10図のマ
ンドレル20を用いずに、例えば第11図の様に
直接容器16にシート材2を二重に巻き付けても
製造してもよい。係る手段では、シート材2を巻
き付けた後に該シート材2を加熱収縮させるだけ
でその装着作業が完了できるから、円筒状に形成
した二重ラベル1bを容器に外嵌させる作業工程
が不要となつて作業工程の簡素化が図れる利点が
ある。
〔他の実施例〕
本考案では、第1図の第1実施例の如く内外シ
ート部4,4aを接着剤層12によつて仮接着さ
せる手段が、上記第7図に示す第3実施例にも適
用できることは言う迄もなく、本考案の何れの態
様の多重ラベルにも適用できるものである。
また同様に、第1図及び第7図の第1及び第3
実施例に於ける外側シート部4aの一端部6a側
の接着剤層8,17の部位を他のシート材部位の
外面側に接離自在に設定させることも可能であ
る。
更に、上記第1及び第3実施例では、外側シー
ト部4aにミシン目線9,10を設けて、外側シ
ート部4aの切断分離に便宜を図つているが、当
該ミシン目線は必須要件ではない。外側シート部
4aの切断はミシン目線の有無に関係なく行える
からである。尚、係るミシン目線は一条のものよ
りも二条平行に設けたものの方が外側シート部4
aの切断分離が容易に行え、更にその作業性を良
好とするには破断開封用の摘み片を設ける等の工
夫を適宜行えばよい。
更に、上記各実施例では何れも二重ラベルとし
て形成して、外側シート部4aの表裏両面及び内
側シート部4の表面の計三箇所に印刷層11,1
1a,11bを設けているが、本考案は決してこ
れに限定されない。これらの印刷層の何れかを意
図的に除去して印刷層を設けない部位が存在する
場合であつても本考案の技術的範囲に属するもの
である。
また、本考案は二重ラベルとして形成せずに、
例えば第12図イ,ロの如くシート部4,4a,
4bを有する三重ラベル或いはそれ以上の多重ラ
ベルとして形成してもよい。
要は、一枚のシート材2を少なくとも二重以上
に折り返し又は巻回させて複数のシート部4,4
aを内外に重ね合わせた状態に形成して、当該複
数の内外のシート部4,4aの両端部がシート材
の他の部位に接着されて筒状に形成されていれば
よい。多重ラベルの基本的な構成が上記第1〜第
3実施例のものに限定されないことは言う迄もな
い。
また、ラベルのサイズや形状は装着対象となる
容器に対応させて適宜変更できる事項である。更
に、シート材2は要は熱収縮性を備えた合成樹脂
製のものであればよく、単層、多層の何れであつ
てもよく、その具体的な材質は問わない。
更に、本考案は多重ラベルが装着される容器と
しては、例えば効能書や成分表示等を詳細に行う
必要がある医薬品等用の瓶容器に最適であるが、
これに限定されない。これ以外の様々な容器にも
適用でき、容器の種類は一切問わない。尚、本考
案に係る多重ラベルは、外側シート部4aで隠蔽
された内側シート部4を利用してくじ等の所謂プ
レミヤ付の商品用ラベルとしても適用できるもの
であつて、ラベルの具体的な使用目的等も問うも
のではない。
その他、本考案は各部の具体的な構成は全て本
考案の意図する範囲内で設計変更自在である。
(考案の効果) 叙上の様に、本考案は熱収縮性を備えた一枚の
合成樹脂製シート材を二重以上に折り返し又は巻
回させて印刷表示用の複数のシート部を内外に重
ね合わせた状態に形成した上で、これらを一体化
した筒状に形成したために、従来の二重ラベルの
如く個々に製作した複数枚のラベルを張り合わせ
る様な面倒な手間が不要となつて、その製作作業
が格段簡易となり、しかも容器への装着も筒状の
各シート部を容器に外嵌又は巻き付けた状態とし
て加熱収縮させるだけで行えて、ラベルの製作か
ら容器への装着に到る一連の作業性が非常に良好
となり、生産コストが安価で大量生産に好都合と
なる効果を有するに至つた。
しかも、本考案では、印刷表示用の複数のシー
ト部を筒状に形成しているために、その印刷表示
を容器の全周に施すことができて、表示面積を一
層拡大させることができる利点を有する反面、表
示面積を容器全周に拡げても各シート部を熱収縮
によつて美麗な状態に仕上げることができて、従
来の紙製の二重ラベルの如く外側のシート部が不
当に弛みを生じる様なことも解消でき、商品価値
の向上が図れるという大なる実益をも有するに至
つた。
また、本考案の外側シート部の一端部を外側シ
ート部の他の部位の外表面部に接離自在に接着さ
せた手段によれば、外側シート部をその一端部か
ら内側シート部の外方に簡易に剥離させて外側シ
ート部を分断させることなく内側シート部の印刷
を確認でき、更にその確認後には再度該外側シー
ト部を元の位置に接着させることができる。従つ
て、容器側面に内外両シート部を装着保持させて
おく必要のある用途には好都合となる効果があ
る。
更に、本考案の内外シート部を相互に仮接着さ
せた手段によれば、内外シート部を加熱収縮させ
て容器に装着させる際に、外側シート部から内側
シート部への熱伝導を高めて内側シート部の加熱
を適切に行えることとなる。よつて、内側シート
部を皺の無い美麗な状態に熱収縮させることがで
き、その仕上げ状態を一層良好にできる効果があ
る。また、前記両シート部とあく迄も仮接着させ
るだけであるから、外側シート部を内側シート部
から剥離させる作業に何ら支障を生じることもな
く、極めて実用的である。
更に、本考案に係る多重ラベル付容器に於いて
も、上述の多重ラベルが奏する効果と同等の効果
を有し、実用的価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る多重ラベルの第1実施例
を示し、同図イは斜視図、同図ロは同図イのX−
X線拡大断面図。第2図乃至第4図は多重ラベル
の製造工程の一例を示し、第2図イはシート材の
斜視図、第2図ロは同図イのY−Y線拡大断面
図、第3図はシート材を折り返した状態の断面
図、第4図は筒状に形成する作業の斜視図。第5
図はラベルを容器に装着させる状態を示し、同図
イは正面断面図、同図ロは同図イのZ−Z線拡大
断面図、同図ハは同図ロのA部拡大図。第6図は
使用状態の断面図。第7図及び第8図は本考案の
第2実施例を示す説明図。第9図乃至第11図は
本考案の第3実施例を示し、第9図は斜視図、第
10図は製造作業の一例の断面図、第11図は製
造作業の他の例の斜視図。第12図は三重ラベル
としての一例を示す説明図。第13図は従来例を
示し、同図イ及びハは断面図、同図ロは斜視図。 2……シート材、4,4a……シート部、1
1,11a,11b……印刷層、12……接着剤
層、16……容器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 熱収縮性を備えた一枚の合成樹脂製シート材
    2が、少なくとも二重以上の折り返し又は二重
    以上の巻回によつて印刷表示用の複数のシート
    部4,4aを内外に重ね合わせた状態に形成さ
    れ、且つ該複数の内外のシート部4,4aは、
    その両端部側がシート材2の他の部位に接着さ
    れて筒状に形成されてなることを特徴とする多
    重ラベル。 2 外側シート部4aの一端部6aが、外側シー
    ト部4aの他の部位の外表面部に接離自在に接
    着されてなることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の多重ラベル。 3 内外シート部4,4aの両者が剥離可能とな
    るべく接着剤層12を介して相互に仮接着され
    てなることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項又は第2項に記載の多重ラベル。 4 実用新案登録請求の範囲第1項乃至第3項の
    何れかの請求項に記載の多重ラベルが、容器1
    6に外嵌又は巻き付けられて、その内外のシー
    ト部4,4aが加熱により収縮して容器16に
    密接して装着されてなることを特徴とする多重
    ラベル付容器。
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