JPH0635429B2 - 多塩基プロパンスルホン酸、それらの塩及びそれらの製法 - Google Patents

多塩基プロパンスルホン酸、それらの塩及びそれらの製法

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JPH0635429B2
JPH0635429B2 JP60142361A JP14236185A JPH0635429B2 JP H0635429 B2 JPH0635429 B2 JP H0635429B2 JP 60142361 A JP60142361 A JP 60142361A JP 14236185 A JP14236185 A JP 14236185A JP H0635429 B2 JPH0635429 B2 JP H0635429B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプロパン又は2−メチルプロパンの多塩基スル
ホン酸、それらの塩ならびにそれらの製法に関する。こ
れら新規の化合物は特定の“水性システム”製造のため
の添加剤として(ヒドロトロビー効果)工業的に使用で
きることが見出だされた。そのほかこれらの化合物のう
ち若干は反応性中間生成物としても使用可能である。さ
らにプロパントリスルホン酸及びその塩は他の可溶性金
属塩製造に役立ち後者はたとえばメツキ用電解性として
用いられる。
多塩基プロパンスルホン酸は従来記述されていない。
西独特許出願公告第1418746号及び西独特許出願
公開第2313539号からはオレフイン及び不飽和ア
ルコールにおいて水素亜硫酸塩を用いラジカル二官能化
が公知であり、これは有機ラジカル生成剤又は奈気中の
酸素の影響下に4乃至9望ましくは4乃至5のPH値範囲
において進行する。その際通常は1乃至数時間の反応時
間が必要である。こうして立証はされていないが確から
しい構造の、末端にスルホン酸基がまた隣接して亜硫酸
基がある生成物が得られた(西独特許第1117565
号)。
そのほかJ.Amer Pharm Assoc 46(1957)第578頁から
は1、2、3−トリハロゲンプロパンと亜硫酸塩との化
学変化生成物としてのプロパントリスルホン酸塩が公知
であるがこれらは複雑なプロパンスルホン酸混合物の成
分として僅かな収率で副生成物として得られたもので文
献記事の追試によつて近代的分光分析法を用いて示すこ
とができたとおりである(この点についての詳細な報告
は実施例第8にある)。
反応性プロパンスルホン酸塩製造のための原料としての
アリルスルホン酸へのこれらの作業法の応用は従来記述
されていない。
本発明には有用な諸特性を備えた新規の多塩基プロパン
スルホン酸及びそれらの塩を作り出し、単純な方法で安
価な技術的原料に基づいてこれらの化合物を化学式どお
りに入手するという課題が根拠となつている。
この課題は特許請求の範囲記載のとおりにして解決され
る。新規の多塩基プロパンスルホン酸は式I (式中XはSO2 -又はSO3 -、Rは水素又はメチル基を表わ
し、Mは同じ又は相異なるカチオンととくにNa+又はK+
などの金属カチオン、NH4 +又はアルキルアンモニウムイ
オンなどのN含有カチオン又はH+を意味する)のもので
ある。
本発明の対象はさらに式Iの化合物の製法でもある。
新規の式Iの化合物は本発明により、アリルスルホン酸
アルカリ又は−アンモニウム又は対応のメタリルスルホ
ン酸塩を室温、1.5乃至4.0のPH値範囲において少なく
とも2モル量の亜硫酸水素アルカリ又は−アンモニウム
と、ペルオキソ二硫酸アルカリ又は−アンモニウムの存
在において場合によつては他の酸化剤と組合せて水溶液
中において化学変化させることによつて得られる。
1乃至8モル%の量のペルオキソ二硫酸塩を添加する
と、1.3−ジスルホナト−2−スルフイナト−プロパ
ン乃至1、3−ジスルホナト−2−スルフイナト−2−
メチルプロパンが生成し、これらが或いは単離して或い
は直接に溶液としてさらに処理することができる。
技術の水準にたよつて水素亜硫酸塩及び空気中の酸素を
用い望ましいPH値範囲4乃至5において実施したアリル
スルホン酸塩の化学変化は予期のとおりに1、3−ジス
ルホナト−2−スルフイナトプロパンを生じたがもちろ
ん同時に少なからぬ程度に副成物として1、3−ジスル
ホナト−プロパン及び1、2、3−トリスルホナト−プ
ロパンも生じた。同時に西独特許出願公開第23155
39号(第4頁)の記載に従つてのラジカル亜硫酸塩反
応開始のための過酸化物の使用もあまり成果を期待させ
ない。何故かというと、“遊離ラジカル生成のための過
酸物の使用は急速かつ優先的な重亜硫酸塩反応へ導き、
その結果としてかなりの量の過酸化物が亜硫酸塩化合物
との化学変化の際に消費され、よつて遊離ラジカル生成
のために利用できる量が低減する”からである。それで
有機過酸化物又は他の有機ラジカル生成剤使用の際も均
一の反応生成物は達成できなかつた。
ペルオキソ二硫酸塩をラジカル生成剤として用いる際に
水素亜硫酸塩をアリに−又はメタリル−スルホン酸塩に
添加し同時に反応混合物のPH値を1.5乃至4.0の範囲に
下げると4乃至120倍も早い反応速度で純粋な1、3−
ジスルホナト−2−スルフイナトプロパン乃至1、3−
ジスルホナト−2−スルフイナト−2−メチルプロパン
へ導くことは予期できなかつたことであり意外であつ
た。
このように高い反応速度及び選択性を達成するためには
公知の開始法とは異なつて開始剤を一度に添加すること
ができる。
本発明によると発熱反応において数分間で又は数秒間で
さえ定量的な変化で1、3−ジスルホナト−2−スルフ
イナト、プロパン又は対応の2−メチルプロパンが得ら
れる。
開始剤としてのペルオキソ二硫酸塩の決定的な役割及び
意外な反応経過は、慎重に酸素を排除する際にも同じ結
果が達成されることから生じる。
経験によると、温度極大到達の際に化学変化も終了して
いる。第1図はPH値2.7、反応混合物1kg中の濃度アリ
ルスルホン酸ナトリウム1モル及び水素亜硫酸ナトリウ
ム2.1モルの場合(アリルスルホン酸ナトリウム14.4
重量%)の発熱反応持続時間と開始剤(ペルオキソ二硫
酸アンモニウム(NH4)2S2O8=APS)の使用量との関係を示
す。APS2モル%使用の場合化学変化の完了まで90秒を要
するにすぎない。開始剤1モル%では反応時間が4分間
に延長される。
しかし開始剤8モル%では化学変化の完了までの反応時
間は15秒間のみであるが調製作業にとつて言うに値する
ほどの利点とはならない。
APS0.5モル%以下の範囲では開始時位相において反応は
ペル化合物によつて開始され、次の酸素の作用によつて
もさらに推進される。もつぱら空気中酸素を用いる、た
とえば反応溶液中に攪拌しこむ開始では温度極大到達ま
での反応時間の延長が必要となる(115分)が化学変化
は完全ではない。確かに、反応溶液をよく攪拌してそれ
に空気中酸素を導入することにより反応時間をさらに短
縮することができるが、その際かなりの量の二酸化硫黄
も生成し、これがPH値の上昇乃至スルフイナト収率の低
下へ導く。
初期濃度を高くして(アリルスルホン酸ナトリウム19.
5重量%)開始剤としてペルオキソ二硫酸カリウム2モ
ル%を用いる場合化学変化完了までの反応時間は僅かに
40秒間にすぎない。
PH値1.5乃至4.0の範囲では1.3−ジスルホナト−2
−スルフイナト−プロパンの選択性が100%から90%に
低下する;PH値が大きくなると1.3−ジスルホナトプ
ロパン生成増大によりさらに強く選択性が低下する。
その他の位置異性体構造は13C-NMR分光学によると存在
しない。
本発明によるアリルスルホン酸塩又はメタリルスルホン
酸塩を1乃至8モル%の触媒的量の代りにモル当量のペ
ルオキソ二硫酸アルカリ又は−アンモニウムと水溶液中
において化学変化させると、プロパン−1、2、3−ト
リスルホン酸乃至2−メチルプロパン−1、2、3−ト
リスルホン酸又はそれらの塩が生じる。
好都合に本発明により、アリルスルホン酸塩−−たとえ
ば大規模工業的に作られたアリルスルホン酸ナトリウム
と水素亜硫酸塩とを1:2の比に水に溶かしPH値を2.0
に設定し攪拌しながらペルオキソ二硫酸塩を添加するよ
うに作業する:その際進行する反応は反応混合物の急速
な昇温によつて認められるようになりそこで沸騰するに
至ることがある。C=C二重結合の意外なジスルホン化
が急速にかつ定量的収率で行なわれる。化学変化生成物
の均一性及び用いられたアリルスルホン酸塩の変化の完
全性はNMR−分光によつて簡単に立証できる。
反応は特異的にペルオキソ二硫酸塩の存在と結びついて
いる。他のペル化合物たとえば過酸化水素又は過硼酸は
同等の反応を惹起こすことがなく、単に亜硫酸塩を酸化
して硫酸塩とするにすぎない。しかしペルオキソ二硫酸
塩を他の酸化剤と組合せて、アリルスルホン酸塩1モル
をプロパントリスルホナトに変えるのに必要なペル硫酸
塩が1モル当量より少なくなるように、使用することが
可能である。組合せ可能の酸化剤としてとくに過酸化水
素、塩素、塩素酸塩及び臭素酸塩が適している。
生成した水素硫酸塩とプロパンスルホナト乃至2−メチ
ルプロパントリスルホナトとの間の平衡成立の結果、化
学変化終了後の反応混合物中には卓越してプロパン−
1、2、3−トリスルホン酸乃至2−シチルプロパン−
1、2、3−トリスルホン酸が存在していて、多くの目
的には得られた反応溶液が別に処理加工なしに使用でき
るようになつている。
任意の塩基をもつて反応溶液を中和させてプロパン−
1、2、3−トリスルニン酸塩又は2−メチルプロパン
−1、2、3−トリスルホン酸塩が得られる。
従つて本発明による方法で化学式どおりの多塩基プロパ
ンスルホン酸の取得が可能でありこれは従来他のプロパ
ンスルホン酸から任意に作り得なかつたものである(こ
れについては技術の水準を追試した実施例第8参照)。
実施例 以下の実施例において示される13C-NMR−スペクトルはD
2O中において測定した。外部標準としてはテトラメチル
シラン(TMS)が役立つた。
構造式中のC原子記号の数値表示は化学シフト(ppm)
に相当する。
実施例1 (a)1.3−ジスルホナト−2−スルフイト−プロパン
−トリナトリウム塩。
NaCl25%及びNa2SO43%含有の工業用72%アリルスルホ
ン酸ナトリウム200g(1モル)を工業用35.33%亜硫酸
水素ナトリウム溶液(Fe++含有量は8mg/)618.5g
(2.1モル)と水道水150gとの混合物中へ攪拌しなが
ら添加する。
濃塩酸17gの添加によりPH値を2.1に調整した後に水10
g中のペルオキソ二硫酸アンモニウム4.56gの溶液の
添加により反応を開始する。20℃において開始して反応
混合物の温度は上昇し30秒後に50℃、60秒後に53℃、90
℃後に53.5℃極大に達し、それによると化学変化は終
了している。その化学変化は塩酸溶液中の沃素滴定によ
る残留亜硫酸測定によりまた臭素酸塩滴定によるスルフ
イナト測定により立証できるとおり定量的である。工業
用化学薬品のFe++含有量に基づいて開始剤添加の直後に
Fe+++-スルフイナトの赤色が認められる;この着色は完
成した反応生成物中において脱色性錯体生成剤たとえば
ジメチルアミノメタンビスホスホン酸の添加によるか又
はPH値を約7に調整しFe++を酸化してFe+++とし次に水
酸化第二鉄として沈澱させ別して除去するかして除去
できる。
反応溶液から得られた13C-NMR−スペクトルは対称構造
の存在を立証する。
(b)1、3−ジスルホナト−2−スルフイナト−プロパ
ン−トリナトリウム塩。
鉄含有量60mg/の工業用40.7%亜硫酸水素ナトリウ
ム溶液2582.5g(10.1モル)に工業用72%アリル
スルホン酸ナトリウム1000g(5モル)を攪拌しながら
添加する。得られた懸濁液に濃塩酸を55g添加し、溶液
のPH値は2.3に下る。攪拌しながら一度に微粉状のペル
オキソ二硫酸ナトリウム24g(2モル%)を加え、反応
溶液はただちに血赤色となり均質となる。40秒間で溶液
温度が31から70℃により、それによると化学変化は定量
的である。次に反応溶液を攪拌しながら約50℃まで冷却
させると、すでに無色の1、3ジスルホト−2−スルフ
イナトプロパントリナトリウム塩が結晶し始める。さら
に室温まで冷却させた後に約75%の収率で純スルフイナ
トが分離できる。冷蔵庫内に格納すると結晶生成物の収
率はさらに向上できる。トリナトリウム塩は水中から再
結晶させることができる。
実施例2 1、3−ジスルホナト−2−スルフイナト−プロパン−
トリナトリウム塩及び1、3−ジスルホナト−プロパン
−ジナトリウム塩。
実施例第1(a)及び(b)記載のとおりに作業する。ただし
PH値を5とする。PH値の調整はアリルスルホン酸塩/水
素亜硫酸塩溶液乃至懸濁液に水酸化ナトリウム溶液を添
加して行なわれる。このとき1、3−ジスルホナトプロ
パン−ジナトリウム塩が強く(約50%)現われ、その生
成はNMR−分光により立証された。13 C-NMR−スペクトル: 実施例3 1、3−ジスルホナト−2−スルフイナト−2−メチル
プロパン−トリナトリウム塩、1、2、3−トリスルホ
ナト−2−メチルプロパントリナトリウム塩及び1、3
−ジスルホナト−2−メチルプロパン−ジナトリウム
塩。
メタリルスルホン酸ナトリウム(水から再結晶させた均
質の生成物で、138.5ppm(c)、119.4ppm(CH2=)、60.4ppm
(CH2-SO3 -)及び23.4ppm(-CH3)に13C-NMR−信号のあるも
の)7.9g(50ミリモル)を水道水10.6gに攪拌しなが
ら溶かし、工業用35.33%亜硫酸水素ナトリウム溶液30.
9g(105ミリモル)と混合し(混合物のPH値は4.0)、
結晶ペルオキソ二硫酸アンモニウム0.57g(5モル%)
を一度に加えた。23℃で始まつて反応混合物(混合物kg
あたりメタリルスルホン酸ナトリウム1モル)の温度は
上昇して40秒後に42℃、70秒後には極大50℃に達しそれ
によると化学変化は終了している。
中和した反応溶液から作られた13C-NMR−スペクトルは
下記の生成物組成を示した: 主生成物: 及び 痕跡 実施例4 アリルスルホン酸ナトリウムからのトリナトリウム−プ
ロパン−1、2、3−トリスルホナト。
攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗及び温度計を装備したス
ルホン化フラスコでまずNaCl25%及びNa2SO43%含有の
工業用72%アリルスルホン酸ナトリウム200g(1モ
ル)、水200g及び37%塩酸35gを互いに混合し、そ
の際にアリルスルホン酸塩は大部分溶解した。
次に工業用亜硫酸水素ナトリウムの39%水溶液533.6
g(2モル)鉄含有量モルあたり9mgのものを加えて黄
ばんだ均質の溶液が得られ、そのPH値は2.0(ガラス電
極)であつた。こうして準備した出発溶液に、ペルオキ
ソ二硫酸ナトリウム238.1g(1モル)と水357.1
5gとから調製したペルオキソ二硫酸ナトリウムの40%
水溶液を、反応溶液が室温から始まつて約2.5分で沸騰
に至るまで昇温するように定量供給した。ペルオキソ二
硫酸塩の添加を円滑に続行して反応熱が還流冷却により
容易に運びさられるようにしこれにさらに1.5分を要し
た。ペルオキソ二硫酸塩添加の始めに反応溶液は温度上
昇にともなつて血赤色に着色し次に添加の進行に伴なつ
て色が淡くなり、約80%を添加した後にはほとんど無色
となり、最後には緑がかつた/黄色となつた。
下記の一覧表は酸化剤定量供給位相中の発熱反応の時間
的経過を示す: 強酸性の反応溶液を水酸化ナトリウム33%溶液で中和さ
せた後に、工業用薬品の使用によりもたらされた鉄が水
酸化第二鉄として凝集し大部分の硫酸ナトリウム水和物
とともに別できた。
無色の液から作られた1H−乃至13C-NMR−スペクトル
はアリルスルホン酸塩からプロパントリスルホナトへの
定量的かつ選択的化学変化を確認した。13 C-NMR−スペクトル: 実施例5 トリナトリウム−プロパン−1、2、3−トリスルホナ
ト。
この実施例は酸化剤組合せの適性を示そうとするもので
ある。
実施例第4に従つてPH値2の均質の出発溶液を作り、微
粉状ペルオキソ二硫酸ナトリウム11.9g(5モル%)
を一度に添加した。ペルオキソ二硫酸塩は速かに溶解
し、反応溶液は2分以内に室温から56℃まで昇温した。
次に3分間の間に30%過酸化水素107.7g(95モル
%)を定量添加し、その際溶液は再び昇温、沸騰し反応
熱は還流冷却により運び去られた。過酸化物添加終了時
には反応溶液は実質上無色で105℃で沸騰した。
下記の一覧表は酸化剤の定量供給位相中の発熱反応の時
間的経過を示す: 酸性反応溶液を水酸化ナトリウム33%溶液86gで中和し
た後に僅かな水酸化第二鉄が凝集した。
無色の液のNMR−スペクトルは得られた反応溶液は純
プロパントリスルホナトのものであることを示した。水
溶液の濃縮乾涸によりトリスルホナトが無機塩とともに
結晶して得られた。随伴塩との分離は水から再結晶させ
て行なわれた。カチオン交換によりほゞ無色の粘い油と
して遊離のプロパン−1、2、3−トリスルホン酸を得
ることができた。
実施例6 トリナトリウム−2−メチルプロパン−1、2、3−ト
リスルホナト及びジナトリウム−2−メチルプロパン−
1、3−ジスルホナト。
メタリルスルホン酸ナトリウム(水から再結晶させた、
均質の生成物で、138.5ppm(C)、119.4ppm(CH2=)、60.
4ppm(CH2-SO3 -)及び23.4ppm(-CH3)に13C-NMR−信号のあ
るもの)7.9g(50ミリモル)、水道水10.6g及び工
業用亜硫酸水素ナトリウム35.33%溶液30.9g(1
05ミリモル)からPH値4の均質の混合物を作り実施例
第5に従つてペルオキソ二硫酸ナトリウム5モル%及び
30%過酸化水素95モル%と化学変化させた。
中和した反応溶液から作られた13C-NMR−スペクトルは
下記の生成物組成を示した: 主生成物: 実施例7 トリナトリウム−1、2、3−トリスルホナト及びジナ
トリウム−プロパン−1、3−ジスルホナト。
この実施例は均質な出発溶液のPH値が>2の値に調整さ
れると進行する反応の選択性が低下するすなわち均一な
反応生成物が得られないという事実を明示しようとする
ものである。
工業用72%アリルスルホン酸ナトリウム1モルを亜硫酸
水素ナトリウム39%溶液2モルに溶かす。PH値4.8(ガ
ラス電極)のこの混合物を、実施例4又は第5記載の作
業法に従つて、ペルオキソ二硫酸塩又はペルオキソ二硫
酸塩/過酸化水素組合せと化学変化させると、プロパン
−1、2、3−トリスルホナトのほかにかなりの量のプ
ロパン−1、3−ジスルホナトが得られることが1H−乃
13C-NMR−分光分析で立証できる。
しかしたとえば東独汎用特許第154443号に記載の
とおりPH値>7において反応条件を実現することを可能
にする作業法を選ぶならばアリルスルホン酸ナトリウム
を選択的かつ定量的にプロパン−1、3−ジスルホナト
に変えることができる。
ジナトリウム−プロパン−1、3−ジスルホナトの13C-
NMR−スペクトル。
実施例8 1、2、3−トリブロムプロパンからのトリナトリウム
−プロパン−1、2、3トリスルホナト) W.D.Roll及びG.E.Cwalina J.Amer Pharm Assoc 46(195
7)第578頁に従つて1、2、3−トリブロムプロパン
及び亜硫酸ナトリウムから作られた化学変化生成物の13
C-NMR−スペクトルはこれが均一の生成物ではなくてい
くつかのプロパンスルホン酸塩の混合物であること、そ
れらのうちでトリナトリウム−プロパン−1、2、3−
トリスルホナトは二次的な成分であることを示す。実験
に用いた1、2、3−トリプロムプロパンは48.3ppm及
び35.0ppmに13C-NMR−信号のある均一な生成物であつ
た。
得られた混合生成物の13C-NMR−スペクトル: 137.6;130.9;59.2;55.2;54.4;52.7;51.2;41.2;
21.8(ppm) プロパン−1、2、3−トリスルナト(55.2、52.7)及
び他の固定不能の成分のほかにプロパン−1、3−ジス
ルホナト(51.2、21.8)及びプロパン−1、3ジスルホ
ナト(137.6、130.9、59.2)を認めることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は反応混合物の濃度がアリルスルホン酸ナトリウ
ム1モル/kg及び亜硫酸水素ナトリウム2.1モル/kg、
PH値2.7の場合の発熱反応持続時間と開始剤(APS)
使用量との関係を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨーヘン ルーシエ ドイツ連邦共和国 1136 ベルリン ハン スー ロツホー シユトラーセ 263 (72)発明者 ローラント オーメ ドイツ連邦共和国 1180 ベルリン ヴア ルトシユトラーセ 6

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I (式中XはSO2 -又はSO3 -、Rは水素又はメチル基を表わ
    し、Mは同じ又は相異なるカチオンとくにNa+又はK+
    どの金属カチオン・NH4 +又はアルキルアンモニウムイオ
    ンなどのN含有カチオン或いはH+を意味する)の多塩基
    プロパンスルホン酸。
  2. 【請求項2】式I (式中XはSO2 -又はSO3 -、Rは水素又はメチル基を表わ
    し、Mは同じ又は相異なるカチオンとくにNa+又はK+
    どの金属カチオン・NH4 +又はアルキルアンモニウムイオ
    ンなどのN含有カチオン或いはH+を意味する)の多塩基
    プロパンスルホン酸の製法において 式II (式中R及びMは上記の意味のものである) のアリルスルホン酸アルカリ又は−アンモニウム又は対
    応のメタリルスルホン酸塩を室温、1.5乃至4.0のpH値範
    囲において少なくとも2倍のモル量の亜硫酸水素アルカ
    リ又は−アンモニウムとペルオキソ二硫酸アルカリ又は
    −アンモニウムの存在において場合によっては他の酸化
    剤と組合せて、水溶液中において化学変化させることを
    特徴とする方法。
  3. 【請求項3】ペルオキソ二硫酸アルカリ又は−アンモニ
    ウムは用いられるアリルスルホン酸塩又はメタリルスル
    ホン酸塩に対して1乃至8モル%の触媒的量で添加され
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】ペルオキソ二硫酸アルカリ又は−アンモニ
    ウムは単独にモル量で又は用いられるアリルスルホン酸
    塩又はメタリルスルホン酸塩に対して2酸化当量の利用
    できる他の酸化剤と組合せて添加されることを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項記載の方法。
  5. 【請求項5】ペルオキソ二硫酸塩と組合せて利用できる
    酸化剤は塩素又は塩素放出物質、塩素酸塩、臭素酸塩又
    は過酸化水素であることを特徴とする特徴請求の範囲第
    2又は4項いずれかに記載の方法。
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