JPH0635157U - 液体注出容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器体口頚部６に嵌着した内キャップ３を被
覆して外キャップ４を着脱自在に装着し、内キャップ３
の頂壁に破断部11を介して切り取り可能な棒状突起10を
設けた液体注出容器であって、保管，運搬時に破断部11
の不慮の切断等の不都合を生じない容器を提案する。 【構成】 棒状突起10外周に該突起の切り取りを可能に
嵌合させるとともに、該突起10と外キャップ頂壁13との
間に隙間を形成させ、且つ外キャップ４の下降を防止さ
せるスペーサー５を設けて構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は液体注出容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】 【考案が解決しようとする課題】

液体注出容器として、容器体口頚部上端外周に嵌合させるとともに、頂壁中央 にその基端周囲を薄肉破断部に構成した棒状突起を突設してなる内キャップと、 口頚部外周下部に内面を嵌合させた周壁上端縁より内キャップ上面を閉塞する頂 壁を延設してなる外キャップとを有するものが知られている。これら容器は使用 に当たり、上記棒状突起を薄肉破断部の部分で破断して取り除き、そこに注出孔 を穿設して使用する。

【０００３】 従来のこの種の容器では、使用前の保管，運搬時に外キャップが外力により下 降して棒状突起を押圧し、その破断部の一部或いは全部を切断してしまい内容液 が漏出する不都合を生じる場合がある。

【０００４】 本考案は上記した従来容器の欠点を解消した優れた液体注出容器を提案するも のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案容器は上記課題を解決するため、容器体口頚部６上端外周に嵌着させた 周壁７上端縁より口頚部６上端開口を閉塞する頂壁８を延設するととも、該頂壁 ８中央より上方へ棒状突起10を突設し、且つ、該棒状突起10基端周囲に薄肉の破 断部11を形成してなる内キャップ３と、上記容器体口頚部外周下部に内周面を嵌 合させた周壁12上端縁より上記内キャップ３上面を閉塞する頂壁13を延設して着 脱自在に装着した外キャップ４とを有する液体注出容器に於いて、上記棒状突起 10外周に内周縁を該突起10の切り取りを可能に嵌合させて装着するとともに、上 記棒状突起10と外キャップ頂壁13との間に隙間を形成させ、且つ、外キャップ４ の下降を防止させるスペーサー５を設けて構成した。

【０００６】

【作用】

使用前の保管，運搬時はスペーサー５の存在で内キャップ３の棒状突起10と外 キャップ頂壁13との間に隙間が存在し、且つ、外キャップ４の容器体に対する下 降が不可能であるため、薄肉破断部11が破断されることなく、従って、この部分 から内容液が漏出することはない。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１及び図２は本考案の一実施例を示すもので、、液体注出容器１は、容器体 ２と、内キャップ３と、外キャップ４と、スペーサー５とから構成している。

【０００９】 容器体２は胴部より口頚部６を起立して構成しており、口頚部６の上端部には 内キャップ３を嵌着するための縮径口頚部6aを形成している。

【００１０】 内キャップ３は、上記縮径口頚部6a外周に凹凸係合手段をもって嵌着固定した 周壁７上端縁より口頚部６上端開口を閉塞する頂壁８を延設するとともに、該頂 壁８裏面中央部所定位置より垂設したシール筒９を縮径口頚部6a内周に液密に嵌 合させている。又、頂壁８中央上面からは上方に棒状突起10を突設し、該突起10 の基端周囲に薄肉の破断部11を周設して、該破断部11を破断することにより棒状 突起10を取り除き可能に構成するとともに、該突起10取り除き後の頂壁８中央に 注出孔が穿設される如く構成している。

【００１１】 外キャップ４は、容器体口頚部６外周下部に内面下部を螺合させた周壁12上端 縁より上記内キャップ３及びスペーサー５上面を閉塞する頂壁13を延設して構成 し、容器体２に着脱自在に装着させている。

【００１２】 スペーサー５は、上記棒状突起10外周に内周縁を嵌合させて、該突起10の切り 取りを可能に装着するとともに、棒状突起10と外キャップ頂壁13との間に隙間を 形成する如く構成したものである。

【００１３】 本実施例では、内周面に歯車状の凹凸14を周設するとともに、内周縁上下面を 下方及び上方へ凹ませた円筒状基部15を有し、該基部15外周面より等間隔をあけ て４枚の指掛け突起16を放射状に突設してスペーサー５を構成している。そして 、上記凹凸14を内キャップ３の上記棒状突起10外周に周設した歯車状の凹凸17に 嵌合させて相互に回動不能に装着させるとともに、基部15及び各指掛け突起16を 頂壁８上面に載置させて内キャップ３に装着させている。従って、例えば容器体 ２を持って指掛け突起16を回動させれは、内キャップ３の棒状突起10も同様に回 動するため、破断部11がネジ切られてそこに注出孔が開口する如く構成している 。

【００１４】 又、スペーサー５の高さを、内キャップ３上に装着した際に上記棒状突起10よ り高くなる如く構成して、棒状突起10上面と外キャップ頂壁13下面との間に隙間 が生じるとともに、外キャップ４の螺動下降が不可能に構成している。

【００１５】 図３及び図４に示すものは、本考案の他の実施例を示すもので、本実施例では スペーサー５を内面下部に嵌合用の突条18を周設した円筒状の基部15を有し、且 つ、該基部15の外周にヒンジ19を介して二重環状にプルリング20を一体に延設し て構成し、又、内キャップ３の棒状突起10外周に凹溝21を周設し、上記突条18内 周縁部を突起10上方より押圧嵌合させてスペーサー５を内キャップ３に抜け出し 不能に装着している。そして、プルリング20をヒンジ19部分を基点に起立させた 後上方に引き上げれば薄肉破断部11が破断されそこに注出孔が開口する如く構成 している。尚、図中22はプルリング20を水平に維持するための容易に破断する棒 状連結部である。

【００１６】 又、本実施例におけるスペーサー５の高さは上記棒状突起10と略同じか若干低 く構成し、外キャップ頂壁13下面より垂設したリング状の突条23を基部15上面に 当接させて外キャップ頂壁13と棒状突起10上面との間に隙間を形成している。又 、このリング状の突条23は容器使用に当たって棒状突起10を取り除き、内キャッ プ頂壁８中央部に注出孔を開口した際に、内キャップ頂壁８上面に当接して注出 孔をシールする役割も果たすものである。

【００１７】 尚、上記各部材は全て合成樹脂により形成したものである。

【００１８】 又、本考案は上記各実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を変える ことのない範囲で、その形状、材質、構造等は変更が可能である。例えば、スペ ーサーによる棒状突起と外キャップ頂壁との隙間の形成は図１の実施例のものを 図３の実施例に採用することも可能であるとともに、その逆も当然可能である。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案容器は、棒状突起と外キャップ頂壁との間に隙間を形 成させ、且つ外キャップの下降を防止させるスペーサーを設けたので、使用前の 保管，運搬時破断部が切断して内容液が漏出する等の不都合を生じる虞はない。

【００２０】 又、棒状突起外周に、該突起の切り取りを可能に内周縁を嵌合させてスペーサ ーを装着したため、従来の突起を手等で押圧切断除去するのに比較して小さな力 で容易に切断除去できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案容器の一実施例を示す要部切欠き要部
正面図である。

【図２】 同実施例の内キャップ及びスペーサーを示す
分解斜視図である。

【図３】 本考案の他の実施例を示す要部切欠き要部正
面図である。

【図４】 同実施例の内キャップ及びスペーサーを示す
分解斜視図である。

【符号の説明】

３…内キャップ，４…外キャップ，５…スペーサー，６
…容器体口頚部，７…内キャップ周壁，８…内キャップ
頂壁，10…棒状突起，11…破断部，12…外キャップ周
壁，13…外キャップ頂壁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器体口頚部６上端外周に嵌着させた周
   壁７上端縁より口頚部６上端開口を閉塞する頂壁８を延
   設するととも、該頂壁８中央より上方へ棒状突起10を突
   設し、且つ、該棒状突起10基端周囲に薄肉の破断部11を
   形成してなる内キャップ３と、上記容器体口頚部外周下
   部に内周面を嵌合させた周壁12上端縁より上記内キャッ
   プ３上面を閉塞する頂壁13を延設して着脱自在に装着し
   た外キャップ４とを有する液体注出容器に於いて、上記
   棒状突起10外周に内周縁を該突起10の切り取りを可能に
   嵌合させて装着するとともに、上記棒状突起10と外キャ
   ップ頂壁13との間に隙間を形成させ、且つ、外キャップ
   ４の下降を防止させるスペーサー５を設けてなることを
   特徴とする液体注出容器。