JPH06350925A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH06350925A
JPH06350925A JP5160454A JP16045493A JPH06350925A JP H06350925 A JPH06350925 A JP H06350925A JP 5160454 A JP5160454 A JP 5160454A JP 16045493 A JP16045493 A JP 16045493A JP H06350925 A JPH06350925 A JP H06350925A
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JP
Japan
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output voltage
temperature
sensitivity difference
solid
pixel
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Application number
JP5160454A
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English (en)
Inventor
Takehisa Maeda
雄久 前田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体撮像素子の各画素毎の温度変化に対した
黒基準信号を用いて,高濃度部を実際に読み取った出力
と黒基準信号との差を低減し,正しい黒レベル補正を行
なえるようにする。 【構成】 固体撮像素子を用いた画像読取装置におい
て,CCD101の温度を測定する温度検出回路103
と,あらかじめ種々の温度に対するCCD101中の光
シールド画素の出力電圧を記憶したメモリ108bと,
温度検出回路103で測定した温度に基づいてメモリ1
08bから対応する出力電圧を入力し,入力した出力電
圧とCCD101の長手方向の温度分布とに基づいて,
CCD101の主走査方向の各画素における暗時出力電
圧を算出するコントローラ111と,コントローラ11
1で求めた暗時出力電圧に基づいて,CCD101で読
み取った画像信号を補正する黒レベル補正回路とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,スキャナ装置,複写機
またはファクシミリ装置に使用され,固体撮像素子を用
いた画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置では,固体撮像素
子,例えば電荷結合素子(以下CCD)を用いた画像読
取装置において,CCDから出力されるアナログ信号に
はオフセット電圧,暗時出力電圧が含まれており,また
温度による変動があるため,毎ライン読み取りの際にそ
れを検出して保持し,上記の不要な成分(オフセット電
圧,暗時出力電圧)を除去しなくてはならないという不
都合がある。
【0003】このため,これを解決する装置として,例
えば,特開平1−320877号公報「アナログ画信号
処理方法」が提案されている。このアナログ画信号処理
方法は,電荷結素子(CCD)から出力されるオフセッ
ト電圧と暗電流による変動分と黒基準信号を含むアナロ
グ画信号を,交流化せずにその黒基準信号レベルを抽出
し保持してアナログ画信号より除去して,黒基準部を0
ボルトとしたアナログ画信号を得る。また,アナログ画
信号処理方法では固体撮像素子中の光シールド部の出力
電圧を黒基準信号として用いている。
【0004】また,黒基準板を読み取って黒レベルの補
正を行なう画像読取装置においては,黒基準板に傷やほ
こり等の付着物が存在すると,一般的に黒色部分よりも
傷やほこりの部分の方が反射率が高いため,正常な黒補
正が行なわれないという不都合がある。このため,これ
を解決する装置として,特開平2−177669号公報
「画像読取装置」が提案されている。この画像読取装置
は,黒基準板の複数ラインをサンプリングして,同一画
素に対応する画像信号の内,最小値をこの画素における
黒基準信号とすることにより,黒基準板の傷やほこり等
の付着物が存在する部分の影響を最小にすることができ
る。
【0005】また,黒基準データは周囲の温度上昇また
はラインセンサーの温度上昇によって変化するという不
都合がある。例えば,原稿を読み取っている最中に温度
上昇があると,この温度上昇に伴って,黒基準データが
変化してしまい,この黒基準データを使用して補正を行
なうと,正常な補正が行なわれないという不都合があ
る。これを解決する装置として,特開平3−96171
号公報「画像読取方法」が提案されている。この画像読
取方法は,光源により原稿に光を照射しその反射光をラ
インセンサで受光することにより原稿画像を読み取る場
合に,原稿読み取り開始前に光源を点灯して基準の白を
読み取って白基準データとし,続いて光源を消灯して読
み取りを行なって黒基準データとし,その後光源を点灯
してラインセンサによる原稿の読み取りを行なうと共に
読み取った画像データを白基準データおよび黒基準デー
タを基に補正し,ラインセンサが予め設定された任意ラ
イン数読み取る毎に光源を消灯して読み取りを行なって
新たな黒基準データを得,その新たな黒基準データを画
像データ補正のための黒基準データに置き換える。従っ
て,原稿読み取り中に温度変化があっても温度変化に応
じて黒基準データが変更され,温度変化の影響を回避し
て画像データの補正を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来技術によれば,CCDの各画素には感度むらがあり,
暗示出力電圧は画素ごとにばらつきがあるため,特開平
1−320877号公報のように光シールド部の出力電
圧を固体撮像素子の各画素の黒基準信号として黒補正を
行なうと,特に高濃度部において濃度のばらつきが顕著
となるという問題点があった。
【0007】また,特開平2−177669号公報によ
れば,黒基準板を読み取って黒レベル補正を行ってお
り,黒基準板を読み取った時の信号レベルを0Vとなる
ように補正すると,読み取り最大濃度が黒基準板の濃度
で決定してしまい,また黒基準板の濃度むらが補正むら
となって画質の劣化となって現れてくるという問題点が
あった。
【0008】また,特開平3−96171号公報によれ
ば,光源を消灯した時の画像信号を黒基準信号としてい
るが,光源を消灯した時の画像信号と実際の黒画像を読
み取った場合の画像信号とでは,誤差を伴うため,理想
的な黒基準とならないという問題点があった。
【0009】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り,固体撮像素子の各画素毎の温度変化に対した黒基準
信号を用いて,高濃度部を実際に読み取った出力と黒基
準信号との差を低減し,正しい黒レベル補正を行なえる
ようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために,固体撮像素子を用いた画像読取装置にお
いて,固体撮像素子の温度を測定する温度測定手段と,
あらかじめ種々の温度に対する固体撮像素子中の光シー
ルド画素の出力電圧を記憶した記憶手段と,温度測定手
段で測定した温度に基づいて記憶手段から対応する出力
電圧を入力し,入力した出力電圧と固体撮像素子の長手
方向の温度分布とに基づいて,固体撮像素子の主走査方
向の各画素における暗時出力電圧を算出する暗時出力電
圧算出手段と,暗時出力電圧算出手段で求めた暗時出力
電圧に基づいて,固体撮像素子で読み取った画像信号を
補正する補正手段とを具備した画像読取装置を提供する
ものである。
【0011】なお,前記温度測定手段,記憶手段,暗時
出力電圧算出手段および補正手段は,固体撮像素子が複
数個使用されている場合,それぞれ1ライン分の固体撮
像素子毎に温度の測定,出力電圧の記憶,暗時出力電圧
の算出および画像信号の補正を行なうものである。
【0012】また,本発明は上記の目的を達成するため
に,前述した構成に加えて,固体撮像素子の各画素の感
度差を検出する感度差検出手段と,感度差検出手段の検
出した感度差を記憶する感度差記憶手段とを具備し,補
正手段が,感度差記憶手段に記憶されている感度差に基
づいて,暗時出力電圧算出手段からの暗時出力電圧を補
正し,補正後の暗時出力電圧を用いて,固体撮像素子で
読み取った画像信号を補正する画像読取装置を提供する
ものである。
【0013】また,前記感度差検出手段は,固体撮像素
子が任意の複数ラインを読み取る毎に,光源を消灯して
読み取りを行なって感度差を検出し,感度差記憶手段
は,感度差検出手段から感度差を入力する毎に,感度差
を更新するものである。
【0014】
【作用】本発明の画像読取装置は,あらかじめ種々の温
度に対する固体撮像素子中の光シールド画素の出力電圧
を記憶手段に記憶しておき,黒レベル補正時,測定した
温度に基づいて記憶手段から対応する光シールド画素の
出力電圧を入力し,入力した出力電圧と固体撮像素子の
長手方向の温度分布とに基づいて,固体撮像素子の主走
査方向の各画素における暗時出力電圧を算出し,求めた
暗時出力電圧に基づいて,固体撮像素子で読み取った画
像信号を補正(黒レベル補正)することにより,温度上
昇による暗時出力電圧の増大を考慮した黒レベル補正を
行う。
【0015】また,固体撮像素子が複数個使用されてい
る場合,それぞれ1ライン分の固体撮像素子毎に温度の
測定,出力電圧の記憶,暗時出力電圧の算出および画像
信号の補正を行なうことにより,各固体撮像素子の暗時
出力電圧のバラツキを考慮した黒レベル補正を行う。
【0016】また,固体撮像素子の各画素の感度差を検
出して記憶しておき,各画素の感度差に基づいて暗時出
力電圧を補正し,補正後の暗時出力電圧を用いて,固体
撮像素子で読み取った画像信号を補正することにより,
各画素の感度のバラツキを考慮した黒レベル補正を行
う。
【0017】また,固体撮像素子が任意の複数ラインを
読み取る毎に,光源を消灯して読み取りを行なって感度
差を検出・記憶して感度差を更新することにより,各画
素の感度の経時変化を考慮した黒レベル補正を行う。
【0018】
【実施例】以下,本発明の画像読取装置について,〔実
施例1〕,〔実施例2〕,〔実施例3〕,〔実施例
4〕,〔実施例5〕の順で図面を参照して詳細に説明す
る。
【0019】〔実施例1〕図1は,実施例1の画像読取
装置の電装部の構成を示すブロック図であり,原稿を読
み取り,光信号を電気信号(画像信号)に変換して出力
するCCD101と,CCD101の各素子の温度を測
定するためのサーミスタ102と,サーミスタ102を
介してCCD101の温度を検出する温度検出回路10
3と,温度検出回路103により検出した温度情報を記
憶するメモリ104と,CCD101を駆動するCCD
ドライバ回路105と,CCD101から出力される画
像信号からDC分(直流分)を削除するアナログ処理回
路106と,アナログ処理回路106から出力されるア
ナログ信号(画像信号)をデジタル信号(画像信号)に
変換するA/D変換部107と,A/D変換部107か
ら出力されるデジタル信号に各種デジタル処理を施すデ
ジタル処理回路108と,上記各部の制御タイミングを
を制御するタイミングジェネレータ109と,読み取り
開始の指示等の各種入力を行なうための各種キー群およ
びLED等の表示部からなる操作表示ボード110と,
上記各部を制御するコントローラ(CPU)111とか
ら構成されている。
【0020】なお,デジタル処理回路108は,CCD
101の温度に対する出力電圧を記憶するメモリ108
aと,メモリ108aの記憶情報に基づいて,A/D変
換部107より出力される画像信号から暗示出力電圧
(CCD101の光シールド画素における温度に対する
出力電圧)を減算補正するための黒レベル補正回路10
8bと,黒レベル補正回路108bから出力される画像
信号を原稿1ライン分記憶するラインメモリ108c
と,シェーディング補正用のデータを記憶するメモリ1
08dと,メモリ108dの記憶情報に基づいてシェー
ディング補正を行なうシェーディング補正回路108e
と,シェーディング補正回路108eから出力される画
像信号に各種画像処理を施す画像処理回路108fと,
ホスト装置(図示せず)とデータのやり取りを行うため
のI/F部(インターフェース部)108gとから構成
されている。
【0021】図2は,実施例1の画像読取装置の概略構
成を示す説明図であり,原稿201を載置するコンタク
トガラス202と,原稿201をコンタクトガラス20
2に押さえつけるための原稿圧板203と,原稿201
に光を照射する光源(蛍光灯)204と,光源204か
ら原稿201に照射された光の反射光を集光し,CCD
101に導くレンズアレイ205と,該反射光の赤外線
成分を除去する赤外カットフィルタ206と,レンズア
レイ205および赤外カットフィルタ206を固定する
ためのホルダ207と,ホルダ207の下部に設けられ
たCCD101と,CCD101の各素子の温度を測定
するサーミスタ102と,ホルダ207に押さえつける
ようにCCD101を固定するCCDドライバボード2
08と,光源204,レンズアレイ205,赤外カット
フィルタ206およびCCDドライバボード208を搭
載するキャリッジ209と,キャリッジ209を駆動す
るモータ210と,図1に示した各種信号処理回路を搭
載した信号処理ボード211と,CCDドライバボード
208と信号処理ボード211との間で処理される各種
信号を中継する中継ボード212およびフレキシブルケ
ーブル213と,電力を供給する電源部214と,操作
表示ボード110とから構成されている。なお,CCD
ドライバボード208には,CCDドライバ回路105
が搭載されている。
【0022】図3は,実施例1の画像読取装置に使用さ
れているCCD(固体撮像素子)101の構成を示す説
明図であり,CCDセンサ301とCCDセンサ301
の受光部となるウィンドウガラス302とから構成され
ている。図示の如く,CCDセンサ301の下部には前
述したサーミスタ102が取り付けられており,CCD
センサ301の主走査方向の温度分布を検出している。
なお,CCDセンサ301が局所的に温度上昇すること
はないため,サーミスタ102の数は,CCDセンサ3
01の温度分布が分かる程度で良い。
【0023】図4は,温度検出回路103の構成を示し
た説明図である。温度検出回路103は,サーミスタ1
02の温度に対する抵抗値の変化により,温度を検出
し,検出された温度データ(温度情報)をコントローラ
111へ送る。
【0024】以上の構成により,その動作を説明する。
実施例1の画像読取装置では,画像信号の処理動作にお
いて,本発明の特徴となる黒レベル補正動作(暗時出力
電圧の減算補正)を行なっている。先ず,画像信号の処
理動作に先立って,図2を参照して読み取り動作を説明
する。原稿201がコンタクトガラス202上に載置さ
れ,操作表示ボード110より読み取り開始が指示され
ると,光源204はコンタクトガラス202を介して原
稿201を照射する。原稿201に照射された光の反射
光はレンズアレイ205および赤外カットフィルタ20
6を介してCCD101の受光面であるウィンドウガラ
ス302を介してCCDセンサ301に結像される。上
記読み取り動作において,主走査方向への走査は,CC
Dセンサ301の主走査方向に延びる各画素の読み込み
により行なわれる。また,副走査方向への走査は,キャ
リッジ209の移動により行なわれる。キャリッジ20
9の移動は,モータ210の駆動により行なわれる。
【0025】すなわち,原稿画像の読み取りは,CCD
101によって主走査方向に1次元的に読み取られ,キ
ャリッジ209が移動することにより,全原稿面が読み
取られる。なお,CCD101から出力される画像信号
は,中継ボード212およびフレキシブルケーブル21
3を介して,信号処理ボード211に送られる。
【0026】ここで,図5を参照してCCD101から
出力される画素信号(画像信号)について説明する。図
5は,CCD101から出力される主走査方向の1ライ
ン分の画素信号を示す説明図である。図示の如く,1ラ
インの出力期間において,最初に光シールド画素(光が
遮断された画素)により72画素分のダミー信号が出力
され,続いて2688画素分の有効画素信号がシリアル
に出力される。なお,有効画素信号は,G(グリー
ン),B(ブルー),R(レッド)を1組の画像信号と
して,G1,B1,R1,G2,B2,R2‥‥‥のよ
うに各896画素分出力される。実施例1の場合には,
CCD101は4つのセンサチップで構成されており,
上記画素信号を4つパラレルで出力する。また,実施例
1では,ダミー信号を発生する光シールド画素を利用し
て,CCD101の温度に対する暗時出力電圧,すなわ
ち,温度の上昇によって発生してしまう誤電流を算出
し,有効画素信号から該暗時出力電圧を減算補正するも
のである。なお,光シールド画素における周囲温度と暗
時出力電圧の関係を示したグラフ(暗時出力電圧の温度
特性図)を図6に示す。図示の如く,暗時出力電圧は温
度の上昇に伴って大きくなる特性があり,CCD101
の主走査方向の温度分布にばらつきがある場合には,各
画素毎に暗時出力電圧が異なる。従って,各画素毎に黒
レベル補正(暗時出力電圧の減算補正)を行なう必要が
ある。図6に示した,周囲温度と暗時出力電圧との関係
は,コントローラ111により,予めメモリ108aに
記憶しておき,黒レベル補正回路108bによる黒レベ
ル補正時に使用する。
【0027】次に,図7のフローチャートを参照して,
画像信号の処理動作(図1に示した各部の動作)につい
て説明する。装置本体の電源がONされると,原稿の読
み取りに先立って,先ず,図4に示した温度検出回路1
03によってCCD101の各部の温度を検出し(S7
01),検出した温度データをコントローラ111に送
り(S702),CCD101の主走査方向の温度分布
の近似式を算出する(S703)。次に,このコントロ
ーラ111の算出結果,すなわち,CCD101の各画
素に対応した温度データをメモリ104に記憶する(S
704)。上記ステップS701〜S704を読み取り
開始まで繰り返し(S705),メモリ104に最新の
温度データを記憶しておく。
【0028】ステップS705において,読み取りが開
始と判定されると,CCDドライバ回路105によって
駆動されたCCD101から図5に示した画素信号(O
S1〜OS4)が出力される。画素信号は,アナログ処
理回路106において,DC分(直流分)の削除,サン
プルホールド,RGBレベル補正,増幅等の処理が行な
われ,A/D変換部107において,A/D変換され,
先頭画素から,順次,デジタル処理回路108に入力さ
れる。デジタル処理回路108に入力された画素信号
は,黒レベル補正回路108bにより,ステップS70
6〜S708に示す黒レベル補正が行なわれる。
【0029】すなわち,先頭画素から順に,メモリ10
4に記憶されている,CCD101の各画素に対応する
温度に応じて,メモリ108aから,対応する暗時出力
電圧を読み出し(S706),読み出した暗時出力電圧
を画素信号から減算し,画素信号を補正する(S70
7)。この減算補正を,1ライン毎に,読み取り終了ま
で繰り返す(S708)。なお,実施例1は4つのセン
サチップから構成されており,これに伴って,メモリ1
04およびメモリ108aは4つの領域に別れており,
各センサチップ毎のデータを各々の領域に記憶し,黒レ
ベル補正において,各センサチップの画素信号に対応し
た暗時出力電圧を読み出せる構成となっている。
【0030】補正された信号は,ラインメモリ108c
に入力され,G1,B1,R1,G2,B2,R2,G
3・・・の順となっている4つのパラレル信号をR1,
R2,R3・・・,G1,G2,G3・・・,B1,B
2,B3・・・等のように3つのパラレル信号に変換さ
れる。変換された3つのパラレル信号は,読み取り直前
にメモリ108dに記憶された補正データに基づいて,
シェーディング補正回路108eにおいて,光量むら等
によって生じるCCD101の各画素のレベル差を補正
する。シェーディング補正後のパラレル信号は,画像処
理回路108fにおいて,各種画像処理が行なわれ,I
/F部108gを介して,ホスト装置へ出力される。
【0031】前述したように実施例1によれば,CCD
101の各画素の画素信号から暗時出力電圧を減算補正
しているため,温度上昇を考慮して正確な黒レベル補正
を行なうことができる。
【0032】〔実施例2〕実施例2は,実施例1におけ
る画像信号の処理動作において,CCD101の72画
素分のダミー信号の出力期間を利用して,読み取り動作
中に,CCD101の各画素の温度データを更新するも
のである。なお,実施例2の構成は実施例1と同様に
付,図示および説明を省略する。
【0033】以上の構成により,図8を参照して,その
動作を説明する。図8は,CCD101から出力される
主走査方向の1ライン分の画素信号を示す説明図であ
る。なお,実施例2の動作は基本的には実施例1と同様
に付,異なる部分の動作のみを説明する。図8に示すよ
うに,光シールド画素による1ライン毎のダミー信号の
出力期間において,温度検出回路103により,CCD
101の温度を検出し,メモリ104に記憶された温度
データを更新する。黒レベル補正回路108bにおいて
は,メモリ104に記憶されている,CCD101の各
画素に対応する温度に応じて,メモリ108aから,対
応する暗時出力電圧を読み出すため,メモリ104の温
度データが更新されることにより,読み取り動作中の温
度上昇が考慮された黒レベル補正を行なうことができ
る。なお,メモリ104に記憶する温度データの更新
は,所定のライン読み取る毎に行なうようにし,読み取
り速度の速い装置の場合には,温度上昇が少ないので更
新回数を少なくし,読み取りの遅い装置の場合には,温
度上昇が多くなるので更新回数を多くするようにする。
【0034】前述したように実施例2によれば,所定の
ライン読み取る毎に,メモリ104に記憶してある温度
データを更新するため,実施例1より更に正確な黒レベ
ル補正を行なうことができる。
【0035】〔実施例3〕実施例3の画像読取装置は,
実施例1における画像信号の処理動作において,CCD
101の各画素の感度差を検出し,検出した感度差に基
づいて,黒レベル補正処理において使用する暗時出力電
圧を補正するものである。図9は,実施例3の画像読取
装置の電装部の構成を示すブロック図であり,901
は,CCD101の各画素の感度差を検出する感度差検
出回路を示し,902は,感度差検出回路901が検出
した感度差を記憶するためのメモリを示し,903は,
メモリ902に記憶された感度差に基づいて,メモリ1
08aに記憶された暗時出力電圧を補正するための黒デ
ータ補正回路を示している。なお,図1と同符号のもの
は実施例1と同様に付,説明を省略する。
【0036】以上の構成により,図10のフローチャー
トを参照して,その動作を説明する。電源がONされる
と,原稿の読み取りに先立って,先ず,ステップS70
1〜S704において,画素温度データ検出処理(図7
のS701〜S704と同じ処理)を,読み取り開始ま
で繰り返し行ない,メモリ104に,CCD101の各
画素の温度データを記憶させる。
【0037】一方,ステップS701〜704の画素温
度データ検出処理と並行して,ステップS1001〜S
1003の感度差検出処理を行なう。すなわち,光源
(蛍光灯)204がOFFの状態でCCD101から出
力される全画素信号(全画素データ)を検出し(S10
01),CCD101における感度差データを算出する
(S1002)。続いて,算出した感度差データをメモ
リ902に記憶する(S1003)。
【0038】ステップS1004aで読み取り開始と判
定されると,CCD101より,各画素の画素信号が出
力され,実施例1と同様に処理され,A/D変換部10
7によるA/D変換処理後にデジタル処理回路108に
送られる。画素信号は,先頭画素より順次送られ,メモ
リ104に記憶された温度データの内,注目画素に対応
した温度データが読み出され,読み出された温度データ
に対応した暗時出力電圧が,メモリ108aから読み出
される(S1005)。
【0039】一方,ステップS1004bで読み取り開
始と判定されると,注目画素に対応した感度差データが
メモリ902から読み出される(S1006)。次に,
黒データ補正回路903により,メモリ902から読み
出された感度差データに基づいて,メモリ108aから
読み出された暗時出力電圧を補正する(S1007)。
すなわち,暗時出力電圧において,感度差による誤差分
を削除し,正確な暗時出力電圧を算出する。暗時出力電
圧の補正終了後,黒レベル補正回路108bにより,先
頭画素より,順次,画素信号から,S1007で補正さ
れた暗時出力電圧が読み取り終了まで減算補正される
(S1008,S1009a,S1009b)。この場
合,読み取り終了の分岐は,次のように行なわれる。す
なわち,S1009aでの分岐では,S1005に進
み,暗示出力電圧を読み出し,また,S1009bでの
分岐では,S1006に進み,感度差データの読み出し
を行ない,以降の処理を繰り返す。補正された画素信号
は,実施例1と同様に,ラインメモリ108c,シェー
ディング補正回路108e,画像処理回路108f,I
/F部108gの順で処理され,ホスト装置に送られ
る。なお,暗時出力電圧は,読み取りが1ライン終了す
る毎に補正される。すなわち,1ライン毎にメモリ10
8aおよびメモリ902からデータを読み出して補正を
行なう。
【0040】前述したように実施例3によれば,感度差
データによって暗時出力電圧を補正するため,実施例1
より更に正確な黒レベル補正を行なうことができる。
【0041】〔実施例4〕実施例4の画像読取装置は,
実施例3の処理動作において,感度差検出処理を,読み
取り開始指示の直後に行なうことにより,読み取り毎
に,感度差データを更新するものである。なお,実施例
4の構成は,実施例3と同様に付,図示および説明を省
略する。
【0042】以上の構成により,その動作を説明する。
実施例4の処理動作は,基本的に実施例3の処理動作と
同様に付,図11のフローチャートを参照して,異なる
部分についてのみ説明する。実施例4の処理動作では,
画素温度データ検出処理(S701〜S704)が終了
し,操作表示ボード110を介して,読み取り開始の指
示があると(S1101),感度差検出処理を行ない
(S1001〜S1003),感度差検出処理終了後に
光源204をONにし,読み取りを開始して(S110
2),黒補正データ算出処理および黒レベル補正処理
(S1005〜S1009)を1ライン毎に行なう。従
って,読み取り動作毎に感度差データが更新される。
【0043】前述したように実施例4によれば,読み取
り毎に感度差データが更新されるため,実施例3より更
に正確な黒レベル補正を行なうことができる。
【0044】〔実施例5〕実施例5の画像読取装置は,
実施例4の処理動作において,読み取り中にも感度差デ
ータを更新し,実施例4より更に正確な黒レベル補正を
行なうものである。すなわち,読み取り動作中に,所定
のライン毎に光源204を消灯して,感度差検出を行な
う。なお,実施例5の構成は,実施例3と同様に付,図
示および説明を省略する。
【0045】以上の構成により,図12のフローチャー
トを参照して,その動作を説明する。先ず,読み取りラ
イン数を示すLを0とする(S1201)。次に,操作
表示ボード110から読み取り枚数などの各種情報を読
み込む(S1202)。続いて,読み取りスタート指示
があるまで,画素温度データ検出処理(図11に示した
S701〜704)を行ない,(S1203,S120
4)メモリ108aを更新する。読み取りスタート指示
があると,感度差検出処理(図11に示したS1001
〜S1003)を行ない(S1205),感度差検出処
理終了後に,光源204をONにし,読み取りを開始す
る(S1206)。
【0046】読み取りが開始されると,黒補正データ算
出処理(図11に示したS1005〜S1007)を行
なう(S1207)。黒補正データ算出処理後,1ライ
ン分の黒レベル補正処理を行なう(S1208)。次
に,Lを1増やし(S1209),Lが1000に達す
るまで,S1207〜S1209の処理を繰り返す(S
1210)。すなわち,1000ライン分の黒レベル補
正処理が行なわれたことになる。1000ライン分の黒
レベル補正処理が終了すると(S1210),S121
1の判断により,S1212へ進む。すなわち,モータ
210を停止し(S1212),光源204をOFFに
する(S1213)。光源204がOFFされると,S
1205に戻り,感度差検出処理を行ない(S120
5),光源204をONにし,モータ210を駆動し
て,読み取りを開始する(S1206)。
【0047】読み取りが再開されると,S1207〜S
1209の処理を繰り返す。すなわち,1ライン毎に,
黒レベル補正処理が行なわれる。なお,この時のライン
数は1001ライン(L=1001)となっているの
で,S1210およびS1211の判断を介して,S1
214へ進む。S1214およびS1215の判断処理
により,1000ラインまでの処理と同様に,1001
ラインから2000ラインまで,S1207〜S120
9の処理が繰り返される。2000ラインに達すると
(L=2000),S1212,S1213,およびS
1205の処理が行なわれる。すなわち,2000ライ
ン終了すると,1000ラインの終了時と同様に,感度
差検出処理が行なわれる。その後,3000ラインまで
(L=3000まで),S1207〜S1209の処理
を繰り返し,1ライン毎に,黒レベル補正処理が行なわ
れる(S1216)。なお,実施例5では,1000ラ
イン毎に感度差データを更新しているが,特にこれに限
定するものではなく,装置にあわせた任意のライン毎に
感度差データを更新すれば良い。
【0048】前述したように実施例5によれば,読み取
りラインが所定のラインに達すると,光源204をOF
Fにし,感度差データが更新されるため,換言すれば,
読み取り中でも,感度差データが更新されるため,実施
例4より更に正確な黒レベル補正を行なうことができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上より明らかなように本発明の画像読
取装置によれば,固体撮像素子を用いた画像読取装置に
おいて,固体撮像素子の温度を測定する温度測定手段
と,あらかじめ種々の温度に対する固体撮像素子中の光
シールド画素の出力電圧を記憶した記憶手段と,温度測
定手段で測定した温度に基づいて記憶手段から対応する
出力電圧を入力し,入力した出力電圧と固体撮像素子の
長手方向の温度分布とに基づいて,固体撮像素子の主走
査方向の各画素における暗時出力電圧を算出する暗時出
力電圧算出手段と,暗時出力電圧算出手段で求めた暗時
出力電圧に基づいて,固体撮像素子で読み取った画像信
号を補正する補正手段とを具備したため,固体撮像素子
の各画素毎の温度変化に対した黒基準信号を用いて,高
濃度部を実際に読み取った出力と黒基準信号との差を低
減し,正しい黒レベル補正を行なえるようにすることが
できる。
【0050】また,本発明の画像読取装置によれば,前
記固体撮像素子が複数個使用されている場合,前記温度
測定手段,記憶手段,暗時出力電圧算出手段および補正
手段は,それぞれ1ライン分の固体撮像素子毎に温度の
測定,出力電圧の記憶,暗時出力電圧の算出および画像
信号の補正を行なうため,固体撮像素子の各画素毎の温
度変化に対した黒基準信号を用いて,高濃度部を実際に
読み取った出力と黒基準信号との差を低減し,正しい黒
レベル補正を行なえるようにすることができ,更に,各
固体撮像素子の暗時出力電圧のバラツキを考慮した黒レ
ベル補正を行うことができる。
【0051】また,本発明の画像読取装置によれば,固
体撮像素子の各画素の感度差を検出する感度差検出手段
と,感度差検出手段の検出した感度差を記憶する感度差
記憶手段とを具備し,補正手段は,感度差記憶手段に記
憶されている感度差に基づいて,暗時出力電圧算出手段
からの暗時出力電圧を補正し,補正後の暗時出力電圧を
用いて,固体撮像素子で読み取った画像信号を補正する
ため,固体撮像素子の各画素毎の温度変化に対した黒基
準信号を用いて,高濃度部を実際に読み取った出力と黒
基準信号との差を低減し,正しい黒レベル補正を行なえ
るようにすることができ,更に,各画素の感度のバラツ
キを考慮した黒レベル補正を行うことができる。
【0052】また,本発明の画像読取装置によれば,前
記感度差検出手段は,前記固体撮像素子が任意の複数ラ
インを読み取る毎に,光源を消灯して読み取りを行なっ
て感度差を検出し,前記感度差記憶手段は,前記感度差
検出手段から感度差を入力する毎に,感度差を更新する
ため,固体撮像素子の各画素毎の温度変化に対した黒基
準信号を用いて,高濃度部を実際に読み取った出力と黒
基準信号との差を低減し,正しい黒レベル補正を行なえ
るようにすることができ,更に,各画素の感度の経時変
化を考慮した黒レベル補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像読取装置の電装部の構成を示す
ブロック図である。
【図2】実施例1の画像読取装置の概略構成を示す説明
図である。
【図3】実施例1の画像読取装置に使用されているCC
D(固体撮像素子)の構成を示す説明図である。
【図4】実施例1の温度検出回路の構成を示した説明図
である。
【図5】CCDから出力される画素信号(画像信号)を
示す説明図である。
【図6】光シールド画素における周囲温度と暗時出力電
圧の関係を示したグラフ(暗時出力電圧の温度特性図)
である。
【図7】実施例1の画像信号の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】実施例2におけるCCDから出力される主走査
方向の1ライン分の画素信号を示す説明図である。
【図9】実施例3の画像読取装置の電装部の構成を示す
ブロック図である。
【図10】実施例3の動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】実施例4の動作を示すフローチャートであ
る。
【図12】実施例5の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】 102 サーミスタ 103 温度検
出回路 104 メモリ 108 デジタ
ル処理回路 108a メモリ 108b 黒レベ
ル補正回路 901 感度差検出回路 902 メモリ 903 黒データ補正回路
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また,特開平3−96171号公報によれ
ば,光源を消灯した時の画像信号を黒基準信号としてい
るが,光源を消灯した時の画像信号は完全に光が遮断さ
れた時の信号ではないので,理想的な黒基準とならない
という問題点があった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り,固体撮像素子の各画素毎の温度変化に対した理想的
黒基準信号を用いて,正しい黒レベル補正を行なえる
ようにすることを目的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】なお,デジタル処理回路108は,CCD
101の温度に対する暗時出力電圧を記憶するメモリ1
08aと,メモリ108aの記憶情報に基づいて,A/
D変換部107より出力される画像信号から暗示出力電
圧(CCD101の光シールド画素における温度に対す
る出力電圧)を減算補正するための黒レベル補正回路1
08bと,黒レベル補正回路108bから出力される画
像信号を原稿1ライン分記憶するラインメモリ108c
と,シェーディング補正用のデータを記憶するメモリ1
08dと,メモリ108dの記憶情報に基づいてシェー
ディング補正を行なうシェーディング補正回路108e
と,シェーディング補正回路108eから出力される画
像信号に各種画像処理を施す画像処理回路108fと,
ホスト装置(図示せず)とデータのやり取りを行うため
のI/F部(インターフェース部)108gとから構成
されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ここで,図5を参照してCCD101から
出力される画素信号(画像信号)について説明する。図
5は,CCD101から出力される主走査方向の1ライ
ン分の画素信号を示す説明図である。図示の如く,1ラ
インの出力期間において,最初に光シールド画素(光が
遮断された画素)を含む72画素分のダミー信号が出力
され,続いて2688画素分の有効画素信号がシリアル
に出力される。なお,有効画素信号は,G(グリー
ン),B(ブルー),R(レッド)を1組の画像信号と
して,G1,B1,R1,G2,B2,R2‥‥‥のよ
うに各896画素分出力される。実施例1の場合には,
CCD101は4つのセンサチップで構成されており,
上記画素信号を4つパラレルで出力する。また,実施例
1では,ダミー信号を発生する光シールド画素を利用し
て,CCD101の温度に対する暗時出力電圧,すなわ
ち,温度の上昇によって発生してしまう誤電流を算出
し,有効画素信号から該暗時出力電圧を減算補正するも
のである。なお,光シールド画素における周囲温度と暗
時出力電圧の関係を示したグラフ(暗時出力電圧の温度
特性図)を図6に示す。図示の如く,暗時出力電圧は温
度の上昇に伴って大きくなる特性があり,CCD101
の主走査方向の温度分布にばらつきがある場合には,各
画素毎に暗時出力電圧が異なる。従って,各画素毎に黒
レベル補正(暗時出力電圧の減算補正)を行なう必要が
ある。図6に示した,周囲温度と暗時出力電圧との関係
は,コントローラ111により,予めメモリ108aに
記憶しておき,黒レベル補正回路108bによる黒レベ
ル補正時に使用する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【発明の効果】以上より明らかなように本発明の画像読
取装置によれば,固体撮像素子を用いた画像読取装置に
おいて,固体撮像素子の温度を測定する温度測定手段
と,あらかじめ種々の温度に対する固体撮像素子中の光
シールド画素の出力電圧を記憶した記憶手段と,温度測
定手段で測定した温度に基づいて記憶手段から対応する
出力電圧を入力し,入力した出力電圧と固体撮像素子の
長手方向の温度分布とに基づいて,固体撮像素子の主走
査方向の各画素における暗時出力電圧を算出する暗時出
力電圧算出手段と,暗時出力電圧算出手段で求めた暗時
出力電圧に基づいて,固体撮像素子で読み取った画像信
号を補正する補正手段とを具備したため,固体撮像素子
の各画素毎の温度変化に対した理想的な黒基準信号を用
いて,正しい黒レベル補正を行なえるようにすることが
できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】また,本発明の画像読取装置によれば,前
記固体撮像素子が複数個使用されている場合,前記温度
測定手段,記憶手段,暗時出力電圧算出手段および補正
手段は,それぞれ1ライン分の固体撮像素子毎に温度の
測定,出力電圧の記憶,暗時出力電圧の算出および画像
信号の補正を行なうため,固体撮像素子の各画素毎の温
度変化に対した理想的な黒基準信号を用いて,正しい黒
レベル補正を行なえるようにすることができ,更に,各
固体撮像素子の暗時出力電圧のバラツキを考慮した黒レ
ベル補正を行うことができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】また,本発明の画像読取装置によれば,固
体撮像素子の各画素の感度差を検出する感度差検出手段
と,感度差検出手段の検出した感度差を記憶する感度差
記憶手段とを具備し,補正手段は,感度差記憶手段に記
憶されている感度差に基づいて,暗時出力電圧算出手段
からの暗時出力電圧を補正し,補正後の暗時出力電圧を
用いて,固体撮像素子で読み取った画像信号を補正する
ため,固体撮像素子の各画素毎の温度変化に対した理想
的な黒基準信号を用いて,正しい黒レベル補正を行なえ
るようにすることができ,更に,各画素の感度のバラツ
キを考慮した黒レベル補正を行うことができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】また,本発明の画像読取装置によれば,前
記感度差検出手段は,前記固体撮像素子が任意の複数ラ
インを読み取る毎に,光源を消灯して読み取りを行なっ
て感度差を検出し,前記感度差記憶手段は,前記感度差
検出手段から感度差を入力する毎に,感度差を更新する
ため,固体撮像素子の各画素毎の温度変化に対した理想
的な黒基準信号を用いて,正しい黒レベル補正を行なえ
るようにすることができ,更に,各画素の感度の経時変
化を考慮した黒レベル補正を行うことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子を用いた画像読取装置にお
    いて,前記固体撮像素子の温度を測定する温度測定手段
    と,あらかじめ種々の温度に対する前記固体撮像素子中
    の光シールド画素の出力電圧を記憶した記憶手段と,前
    記温度測定手段で測定した温度に基づいて前記記憶手段
    から対応する出力電圧を入力し,入力した出力電圧と前
    記固体撮像素子の長手方向の温度分布とに基づいて,前
    記固体撮像素子の主走査方向の各画素における暗時出力
    電圧を算出する暗時出力電圧算出手段と,前記暗時出力
    電圧算出手段で求めた暗時出力電圧に基づいて,前記固
    体撮像素子で読み取った画像信号を補正する補正手段と
    を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記固体撮像素子が複数個使用されてい
    る場合,前記温度測定手段,記憶手段,暗時出力電圧算
    出手段および補正手段は,それぞれ1ライン分の固体撮
    像素子毎に温度の測定,出力電圧の記憶,暗時出力電圧
    の算出および画像信号の補正を行なうことを特徴とする
    請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記固体撮像素子の各画素の感度差を検
    出する感度差検出手段と,前記感度差検出手段の検出し
    た感度差を記憶する感度差記憶手段とを具備し,前記補
    正手段は,前記感度差記憶手段に記憶されている感度差
    に基づいて,前記暗時出力電圧算出手段からの暗時出力
    電圧を補正し,補正後の暗時出力電圧を用いて,前記固
    体撮像素子で読み取った画像信号を補正することを特徴
    とする請求項1または2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記感度差検出手段は,前記固体撮像素
    子が任意の複数ラインを読み取る毎に,光源を消灯して
    読み取りを行なって感度差を検出し,前記感度差記憶手
    段は,前記感度差検出手段から感度差を入力する毎に,
    感度差を更新することを特徴とする請求項3記載の画像
    読取装置。
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