JPH1155511A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH1155511A
JPH1155511A JP9219044A JP21904497A JPH1155511A JP H1155511 A JPH1155511 A JP H1155511A JP 9219044 A JP9219044 A JP 9219044A JP 21904497 A JP21904497 A JP 21904497A JP H1155511 A JPH1155511 A JP H1155511A
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Makoto Ise
誠 伊勢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作者が装置の始動を指示してから原稿画
像を出力機器にて出力するまでの処理時間を短縮し、全
体として装置のスループットを向上させることが可能な
画像読取装置を提供する。 【解決手段】 操作者が装置の始動を指示するのに先立
って、予め先行してシェーディング補正の少なくとも一
部の処理を実施する画像処理ユニット114を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の出力
機器に接続されて原稿画像を読み取る画像読取装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の画像読取装置は、原
稿読み取り領域外に白レベルの基準となる標準白色板を
配設し、この標準白色板からの読み取りデータを基準の
黒及び白として原稿を照明するランプの光量調整、黒オ
フセット補正、シェーディング補正を行う。
【0003】シェーディング補正に関しては、原稿読み
取り画像に対して原稿読み取り毎に、この標準白色板を
原稿照明用ランプの消灯状態で読み取った黒データと点
灯状態で読み取った白データを基準として補正を行って
いた。
【0004】また、黒オフセット補正に関しては、原稿
読み取り画像に対して原稿読み取り毎に、この標準白色
板を原稿照明用ランプの消灯状態で読み取った黒データ
を最低反射濃度である黒レベルの基準値として記憶し、
原稿画像読み取り時に原稿画像読み取りデータから減ず
ることで補正を行っている。
【0005】このような黒オフセット補正回路として
は、例えば、図9に示す構成が一般的である。図9に示
すように黒オフセット補正回路は、CCDラインセンサ
901、増幅器(AMP)902、オフセット付加回路
903、A(アナログ)/D(デジタル)変換器90
4、黒オフセット演算回路905、メモリ906及びデ
ジタル減算器907とからなる。
【0006】そして、CCDラインセンサ901から読
み出された画像信号は、増幅器902及びオフセット付
加回路903を経てA/D変換器904に入力される。
増幅器902及びオフセット付加回路903の働きは、
CCDラインセンサ901から読み出された画像信号
が、A/D変換器904の入力電圧レンジにうまく合う
ように、直流的、交流的に設定するためのものである。
更に、A/D変換器904のデジタル変換出力は、一方
でデジタル減算器907の加算極に入力され、他方で黒
オフセット演算回路905に入力される。黒オフセット
演算回路905の演算出力はメモリ906に入力され、
このメモリ906の出力は後段の画像処理回路(図示省
略)へと供給される。
【0007】動作としては、まず、黒データの読み込み
が原稿画像の読取りに先立って行われる。CCDライン
センサ901から読み出された黒データが、増幅器90
2及びオフセット付加回路903を経てA/D変換器9
04に入力されてデジタル信号に変換される。このデジ
タル信号に変換された黒データは、黒オフセット演算回
路905で1ライン分の平均値が算出されて黒オフセッ
ト値としてメモリ906に一旦記憶される。次に原稿画
像の読み取り動作が開始されて、今度はCCDラインセ
ンサ901から原稿画像のデータが増幅器902及びオ
フセット付加回路903を経てA/D変換器904に入
力されてデジタル信号に変換される。このデジタル信号
に変換された原稿画像のデータは、デジタル減算器90
7で、既にメモリ906に記憶されている黒オフセット
値が減算されて、その減算出力が黒オフセット補正され
た原稿画像データとして出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来装置にあっては、シェーディング補正は、操作者
が画像読取装置の原稿画像読み取り動作の開始を指示す
る度に、まず、前記標準白色板を用いて黒データ及び白
データの読み取りを行い、しかる後に原稿画像の読み取
りを行い、この読取り画像に対して前記黒データ及び白
データを基準としてシェーディング補正を行っていたの
で、その分だけ余計に時間を要した。一方、この種の画
像読取装置には、操作者が画像読取装置の原稿画像読み
取り動作の開始を指示してから、できる限り迅速に読み
取り画像を得たいという要求があり、上述した従来のシ
ェーディング補正手順では、これを妨げる1つの要因と
なっていた。
【0009】また、上述した従来装置にあっては、黒オ
フセット補正は、原稿画像読み取りデータをA/D変換
した後のデジタル領域においてデジタル演算によって行
っているため、この部分の処理のASIC(appli
cation specific integrate
d circuit;特定用途向け集積回路)等により
IC化及びそれによるリアルタイム処理が容易に実現で
きる反面、A/D変換器904のA/D検知限度を超え
る精度での黒オフセット補正が困難である。
【0010】例えば、A/D変換器904(仮に変換ビ
ット数を8とする)により変換された黒データは、1ラ
イン分のデータの平均化処理の演算を、変換ビット数の
倍のデータ長(16ビット)で行うことで、容易に演算
値である黒オフセット値の精度を向上させることができ
る。
【0011】しかし、原稿画像データからこの黒オフセ
ット値を減算して黒オフセット補正を行う際に、黒オフ
セット値の精度を反映させるためには同様に原稿画像デ
ータのデータ長も倍化させなければならない。原稿画像
データのデータ長の増加は、この部分の処理を含めて後
段の画像データ処理(不図示)の回路規模をそのまま増
大させる結果となるので、あまり実用的ではない。
【0012】また、この種の画像読取装置において、高
速に画像データを読み出すために通常使用されるフラッ
シュ方式のA/D変換器(変換速度10〜40MIPS
くらいのもの)は、変換ビット数が1ビット増加するご
とに、回路規模、消費電力及びコストが指数的に増大す
るため、むやみに変換ビット数を増やすこともできな
い。
【0013】一方、前記画像読取装置に繋がるプリンタ
等の出力機器は、最近、高精細で、しかもダーク部分か
らハイライト部分までの階調表現に優れたものが多く実
用化されてきており、画像読取装置においても、これに
見合う高品位な読み取り画像がますます要求されるよう
になった。
【0014】ところで、要求される黒オフセット補正の
精度が不十分な場合には、単に補正された画像データの
ダーク部分の階調再現性が損なわれるだけではない。例
えば、最近、この種の画像読取装置において広く利用さ
れるようになったBI−LINEAR構造のCCDライ
ンセンサ(図10参照)では、空間的に隣り合う偶数画
像と奇数画像の信号電荷を別々に読み出して転送・分離
出力される出力構造であるために、偶数画像信号と奇数
画像信号のそれぞれに対して前記黒オフセット補正が個
別に行われる。互いの黒オフセット補正のずれ分が1ラ
インデータを再構成する際に、偶数、奇数画素の信号段
差になり、縞状の画像ノイズを生じる結果にもなる。
【0015】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の
目的とするところは、操作者が装置の始動を指示してか
ら原稿画像を出力機器にて出力するまでの処理時間を短
縮し、全体として装置のスループットを向上させること
が可能な画像読取装置を提供しようとするものである。
【0016】また、本発明の第2の目的とするところ
は、デジタル変換する際のA/D変換器の変換ビット数
を増やしたり、回路規模を増加させることなく黒オフセ
ット補正の精度を向上させ、ダーク部分の階調再現性に
優れた高品位な画像読取装置を提供しようとするもので
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1記載の画像読取装置は、光電変換手段
により原稿画像を読み取る画像読取装置において、前記
原稿画像の読み取りを行う第1の読取面と、その原稿読
み取り領域外にほぼ均一な濃度を有すると共に前記第1
の読取面と同一面上に配置される第2の読取面と、点灯
・消灯の制御が可能で前記第1及び第2の読取面を照射
する光源体と、前記第1及び第2の読取面からの反射光
を前記光電変換手段に伝達する光伝達手段と、前記光源
体を消灯し前記第2の読取面からの反射光を前記光伝達
手段により前記光電変換手段に伝達して得られた電気信
号から第1の補正信号を作成する第1の補正信号作成手
段と、前記第1の補正信号作成手段により作成された前
記第1の補正信号を記憶する第1の記憶手段と、前記光
源体を点灯し前記第2の読取面からの反射光を前記光伝
達手段により前記光電変換手段に伝達して得られた電気
信号と前記第1の記憶手段により記憶された前記第1の
補正信号とから第2の補正信号を作成する第2の補正信
号作成手段と、前記第2の補正信号作成手段により作成
された第2の補正信号を記憶する第2の記憶手段と、前
記第1及び第2の記憶手段により記憶された前記第1及
び第2の補正信号に基づいて前記第1の読取面からの反
射光を前記光伝達手段により前記光電変換手段に伝達し
て得られた画像信号を補正する画像信号補正手段とを有
することを特徴とする。
【0018】また、上記第1の目的を達成するために請
求項2記載の画像読取装置は、請求項1記載の画像読取
装置おいて、予め原稿画像の読み取り動作に先行して前
記第2の補正信号作成手段により前記第2の補正信号を
作成して前記第2の記憶手段により記憶し、操作者の原
稿画像の読み取り動作の開始の指示を受けて、前記第1
の補正信号作成手段により前記第1の補正信号を作成し
て前記第1の記憶手段により記憶し、前記第1及び第2
の記憶手段により記憶された前記第1及び第2の補正信
号に基づいて、前記第1の読取面からの反射光を前記光
伝達手段により前記光電変換手段に伝達して得られた画
像信号を、前記画像信号補正手段により補正し、原稿画
像の読み取り動作の終了時、改めて前記第1及び第2の
補正信号作成手段により前記第1及び第2の補正信号を
作成して前記第1及び第2の記憶手段により記憶し、前
記第2の記憶手段により記憶された前記第2の補正信号
は、次回の原稿画像読み取りの際の補正信号として使用
して、一連の原稿画像の読み取りを行うことを特徴とす
る。
【0019】また、上記第1の目的を達成するために請
求項3記載の画像読取装置は、請求項1記載の画像読取
装置おいて、前記第2の読取面は、反射濃度の管理され
た標準白色板であることを特徴とする。
【0020】また、上記第2の目的を達成するために請
求項4記載の画像読取装置は、光電変換手段により原稿
画像を読み取る画像読取装置において、前記光電変換手
段により読み出されたアナログ量の画像信号に対してオ
フセット電圧を付加するオフセット調整手段と、前記オ
フセット調整手段により前記オフセット電圧を付加した
画像信号をデジタル量の画像信号に変換するA/D変換
手段と、予め黒色の基準となる黒色基準画像の読み取り
時に得た前記A/D変換手段の出力信号を基に前記光電
変換手段により読み出されたアナログ量の画像信号に対
して前記オフセット調整手段により前記オフセット電圧
を付加し前記A/D変換手段の出力信号に対して所定の
黒オフセット量を得る第1の調整手段と、前記第1の調
整手段により新たに読み出された黒オフセット量に基づ
いて原稿画像読み取り時に前記オフセット調整手段を微
調整する第2の調整手段とを有することを特徴とする。
【0021】また、上記第2の目的を達成するために請
求項5記載の画像読取装置は、請求項4記載の画像読取
装置において、前記第2の調整手段は、前記第1の調整
手段により調整された所定の黒オフセット量に対する新
たに読み出された黒オフセット量のずれ分を補正するこ
とを特徴とする。
【0022】また、上記第2の目的を達成するために請
求項6記載の画像読取装置は、請求項5記載の画像読取
装置において、予め前記第1の調整手段に与える制御値
と前記A/D変換手段の出力信号に対して得られた黒オ
フセット量の関係を測定する測定手段と、前記測定手段
の測定値に基づいて所定の黒オフセット量に対する新た
に読み出された黒オフセット量のずれ分の補正量を予測
する予測手段とを有することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1〜図8に基づき説明する。
【0024】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図1〜図6に基づき説明する。図1は、
本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置の概略構
成を示す図であり、同図中、101は画像読取装置であ
るデジタルカラースキャナで、画像出力機器であるカラ
ープリンタ102に接続されている。
【0025】デジタルカラースキャナ101において、
原稿103を原稿台ガラス104上に載せ、露光ランプ
105により露光走査することにより、標準白色板10
6及び原稿103からミラー107,108,109に
より反射された反射光像を、レンズ110によりカラー
CCDセンサ111に集光し且つ光電変換させて、色分
解されたカラー画像信号を得る。このカラー画像信号
は、増幅回路(アンプ)112、A(アナログ)/D
(デジタル)変換器113を経て画像処理ユニット11
4へ入力され、各色ごとにシェーディング補正を含む種
々の画像処理が施された後、プリンタ102に送出され
るように構成されている。なお、115はスキャナモー
タである。
【0026】図2は、図1に示す画像処理ユニット11
4内部のシェーディング補正に関する部分の画像処理手
段及び画像信号の流れを説明するための回路ブロック図
であり、色分解されたカラー画像信号の1色当たりの回
路ブロック図である。
【0027】図2において、シェーディング補正回路
は、大まかには、加算回路201、乗算回路202、黒
オフセットレジスタ回路203、平均化演算回路20
4、ラインメモリ回路205及びスキャナ制御回路20
6とから構成されている。
【0028】加算回路201は、加算器207とセレク
タ208とを有している。セレクタ208は、入力信号
209のスルー信号と、入力信号209から黒オフセッ
トレジスタ203の値を加算器207により減算した出
力とを切り換えて出力するもので、そのための切り換え
信号である黒オフセット制御信号210がスキャナ制御
回路206からセレクタ208に与えられる。加算回路
201の出力信号は、後段の乗算回路202に入力され
ると共に、平均化演算回路204にも入力され、この平
均化演算回路204の出力信号は黒オフセットレジスタ
203に入力される。
【0029】同様に、乗算回路202は、乗算器211
とセレクタ212を有している。セレクタ212は、入
力信号213のスルー信号と、入力信号213からライ
ンメモリ回路205の値を乗算器211により乗算した
出力とを切り換えて出力するもので、そのための切り換
え信号であるシェーディング制御信号213がスキャナ
制御回路206からセレクタ212に与えられる。
【0030】そして、図1においてA/D変換器113
によりA/D変換された画像信号は画像処理ユニット1
14に入力されると、まず、図2に示す加算回路201
及び乗算回路202を経て、一方で後段の画像処理回路
(不図示)に供給されると共に、他方でラインメモリ回
路205に書き込まれる。ラインメモリ回路205は、
スキャナ制御回路206で画素単位でアクセスし読み書
き可能な構成になっており、ラインメモリ回路205か
ら読み出した画像信号を画素単位で演算するための演算
機能及び演算結果で再びラインメモリ回路205の値を
書き換える機能を有する。
【0031】次に、図1〜図3を用いて、本実施の形態
に係る画像読取装置の動作を説明する。図3は、本実施
の形態に係る画像読取装置の動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【0032】図1において、標準白色板106は所定の
反射濃度で管理されたものであり、原稿受光面と同一面
上の原稿読み取り領域外に配置されている。標準白色板
106には、更にこの標準白色板106の反射濃度デー
タを表わすバーコードデータが記載されており、原稿台
ガラス104上に載置された原稿103及び標準白色板
106と共にこのバーコードデータを読み取るために露
光ランプ105より発せられた照明光は原稿103面上
で反射し、ミラー107,108,109を介してレン
ズ110によりカラーCDセンサ111上に結像され
る。カラーCDセンサ111では、結像されたカラー画
像がR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各
成分に色分解されて電気信号に変換され増幅回路112
に入力され、この増幅回路112で信号のゲインやオフ
セット量が調節され、A/D変換器113に入力され、
このA/D変換器113でデジタル画像に変換される。
その後、画像処理ユニット114でR、G、Bの各色ご
とにシェーディング補正を含む所定の画像処理が施さ
れ、最終的にプリンタ102に適合したカラー画像形式
(本実施の形態ではY、MC、Kデータ形式)に変換さ
れたカラー画像信号がプリンタ102へ送出されて、カ
ラー複写画像として紙に出力される。
【0033】なお、本実施の形態におけるカラーCCD
センサ111は、RGB構成の3ラインセンサを用いて
おり、更に素子の温度上昇に伴う信号ノイズの増加や信
号平坦性の劣化を抑えるために、カラーCCDセンサ1
11の周辺回路として信号読み出し時に併せて供給電源
のオン・オフ制御の機能を設けてある。
【0034】最初に、本実施の形態に係る画像読取装置
のセットアップ時における調整動作を説明する。
【0035】(1)バーコードデータの読み取り 本実施の形態に係る画像読取装置のセットアップ時にお
いて、図1の露光用ランプ105を標準白色板106の
下に記載されているバーコードの下に移動させ、初期値
の光量で点灯させる。バーコードはミラー107,10
8,109、レンズ110、カラーCCDセンサ11
1、初期値のゲインに設定された増幅回路112を経て
読み取られた標準白色板106の濃度がRGBに変換さ
れたデータで不図示の記憶部に記憶される。
【0036】(2)増幅回路112の調整 露光用ランプ105を消灯し、標準白色板106のバー
コードの記載されていない部分へ移動させる。増幅回路
112を初期値のゲインに設定し、各色ごとのオフセッ
ト調整を行う。
【0037】(3)露光用ランプ105の光量調整 露光用ランプ105を初期値の光量で点灯して標準白色
板106を読み取る。この時のカラーCCDセンサ11
1のRGBの出力データのうちで最も大きい値を示して
いる画素に注目し、その画素の示している値から算出さ
れた目標値になるように、露光用ランプ105の光量を
調整する。また、この時、カラーCCDセンサ111の
出力値のうちの最小値を測定し、その値が所定の値以下
の場合、露光用ランプ105の配光、標準白色板10
6、カラーCCDセンサ111のうち、いずれかが異常
であるとして警告を発する。
【0038】(4)増幅回路112の調整 露光用ランプ105の光量が確定した段階で、カラーC
CDセンサ111の各色の出力値の最大値が一致するよ
うに増幅回路112の各色のゲイン、オフセットを調整
する。
【0039】(5)初期シェーディングデータの読み取
り処理 前記セットアップ時における調整動作を完了後、操作者
の原稿画像読み取り開始の指示とは無関係に、予め調整
済みの露光用ランプ105の光量、増幅回路112の各
色のゲイン、オフセットを基に標準白色板106のデー
タの読み取り処理を行う部分で、この時の処理フローを
図3に示す。
【0040】図3において、まず、ステップS301で
装置電源の瞬断対策として読み取り系の回路の各設定値
及び予め調整済みの各調整値を改めて再設定し直す初期
化を行う。次に、ステップS302でスキャナ読み取り
位置がホームポジションであるか否かを調べ、ホームポ
ジションでなければホームポジションへの移動を行う。
その後ステップS303で、後述する黒オフセット補正
及びシェーディング・サンプルのサブルーチンへ進ん
で、黒オフセットの補正データ及びシェーディング補正
データの作成処理を行った後、本処理動作を終了する。
【0041】この黒オフセットの補正データ及びシェー
ディング補正データの作成処理の詳細については、図2
に示すシェーディング補正回路の動作と併せて後述す
る。
【0042】以上の動作完了後、本装置の画像読取部
は、初めて原稿読み取り可能な状態になる。
【0043】(6)原稿画像の読み取り処理 原稿画像の読み取り時の処理フローを図4に示す。本処
理は、操作者による原稿画像の読み取り開始の指示を受
けてスタートする部分で、シェーディング補正を含めた
画像画像読取処理の基本シーケンスとなっている。
【0044】まず、ステップS401で装置電源の瞬断
対策として読み取り系の回路の各設定値及び予め調整済
みの各調整値を改めて再設定し直す初期化を行う。次
に、ステップS402でスキャナ読み取り位置がホーム
ポジションであるか否かを調べ、ホームポジションでな
ければホームポジションへの移動を行う。その後ステッ
プS403で、後述する黒オフセット補正のサブルーチ
ンへ進んで、黒オフセット補正処理を行った後、ステッ
プS404で操作者によって設定された一連の原稿画像
読み取り処理及び図1のプリンタ102への複写原稿の
出力を行う。次にステップS405で黒オフセット補正
及びシェーディング・サンプルのサブルーチンへ進ん
で、黒オフセットの補正データ及びシェーディング補正
データの作成処理を行った後、本処理動作を終了する。
【0045】ここで、原稿画像読み取り処理中の図2に
示すシェーディング補正回路の動作について説明する。
まず、スキャナ読み取り位置を順次動かしながら読み出
した原稿画像読み取りデータを、R,G,Bの各色ごと
に色分解されたデジタルデータとして、それぞれ独立
に、図2のシェーディング補正回路に入力する。この
時、スキャナ制御回路206により加算回路201内の
セレクタ208は、黒オフセット補正されたシェーディ
ング補正データである黒オフセットの減算出力信号を選
択し、乗算回路202へ入力する。同時に乗算回路20
2内のセレクタ212は、スキャナ制御回路206によ
りシェーディング補正係数であるラインメモリ回路20
5との乗算出力、即ちシェーディング補正出力を選択
し、これを後段の不図示の信号処理回路へ出力する。
【0046】(7)黒オフセット補正データの作成処理 黒オフセット補正データの作成時の処理フロー(黒オフ
セット補正のサブルーチン)を図5に示す。本処理は、
図1の標準白色板106の露光用ランプ105消灯時の
反射濃度データが読み取り画像のゼロ基準となるよう
に、標準白色板106からの読み取りデータから黒の平
均値を求める。
【0047】図5において、まず、ステップS501で
図1のカラーCCDセンサ111の電源をオンしてか
ら、ステップS502でスキャナ読み取り位置を露光用
ランプ105を消灯した状態で標準白色板106のバー
コードの記載されていない部分へ移動させる。そこでス
テップS503でカラーCCDセンサ111を通して読
み出された標準白色板106からの黒の読み取りデータ
を、R,G,Bの各色ごとに色分解されたデジタルデー
タとして、それぞれ独立に、図2のシェーディング補正
回路に入力する(黒オフセットの読み込み)。
【0048】この時、図2のスキャナ制御回路206に
より加算回路201内のセレクタ208は、入力スルー
信号を選択し平均化演算回路204へ入力する。この平
均化演算回路204では、ステップS504で所定期間
に読み出された複数の黒の画素データの平均化演算を行
い(黒オフセット補正値の演算)、その平均値をステッ
プS505で黒データの代表値として、黒オフセットレ
ジスタ203に設定する(黒オフセット補正値の設
定)。そして、ステップS506で後続処理のために露
光用ランプ105を点灯してステップS507で元の処
理へ戻り、本処理動作を終了する。
【0049】(8)シェーディング補正データの作成処
理 シェーディング補正データの作成時の処理フローを図6
に示す。本処理は、図1の標準白色板106の露光用ラ
ンプ105点灯時の反射濃度データが全て所定の値(既
に読み込み済みのバーコードの値)になるようなシェー
ディング補正係数を読取画素ごとに演算により作成す
る。
【0050】図6において、まず、シェーディング補正
データの作成に先立って、ステップS601で黒オフセ
ット補正サブルーチンへ進んで、前述した黒オフセット
の補正データの作成処理を実行する。その後、ステップ
S602で露光用ランプ105点灯状態での標準白色板
106からのシェーディングデータがR,G,Bの各色
ごとに色分解されたデジタルデータとして、それぞれ独
立に図2に示すシェーディング補正回路に入力する(シ
ェーディングデータの読み込み)。
【0051】シェーディングデータは所定期間に複数画
素読み出され、このとき、スキャナ制御回路102によ
り加算回路201内のセレクタ208は、黒オフセット
補正されたシェーディングデータである黒オフセットの
減算出力信号を選択し、乗算回路202へ入力する。同
時に乗算回路202内のセレクタ212は、スキャナ制
御回路206により入力スルー信号、即ち黒オフセット
補正されたシェーディングデータを選択し、順次ライン
メモリ回路205に書き込み、一連のシェーディングデ
ータの書き込みが終了したら、今度はステップS603
でスキャナ制御回路206により1画素ずつラインメモ
リ回路205からシェーディングデータを読み出して、
シェーディング補正係数を演算により求め、この補正係
数でラインメモリ回路205の値を置き換える(シェー
ディング補正データの更新)。
【0052】次にステップS604で露光用ランプ10
5を消灯し、次のステップS605でカラーCCDセン
サ111の電源をオフし、次のステップS606でスキ
ャナの読み取り位置をホームポジションへ移動した後、
次のステップS607で喪との処理へ戻り、本処理動作
を終了する。
【0053】以上詳述したように、本実施の形態に係る
画像読取装置によれば、操作者が装置の始動を指示する
のに先立って、予め先行してシェーディング補正の少な
くとも一部の処理を実施するための図2に示すシェーデ
ィング補正回路を設けたことにより、操作者が原稿画像
の読み取り動作の始動を指示した後の原稿画像読み取り
動作の前処理時間を短縮することができる。
【0054】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図7及び図8に基づき説明する。なお、
本実施の形態に係る画像読取装置の構成は、上述した第
1の実施の形態における図1と同一であるから、同図を
流用して説明する。
【0055】図7は本発明の第2の実施の形態に係る画
像読取装置における画像処理ユニット114内の黒オフ
セット補正に関係する部分の画像処理手段及び画像信号
の流れを説明するための回路ブロック図であり、色分解
されたカラー画像信号の1色あたりの回路ブロック図で
ある。
【0056】図7において、黒オフセット補正回路は、
大まかには、アナログ加算器701、D(デジタル)/
A(アナログ)変換器702、A(アナログ)/D(デ
ジタル)変換器703、デジタル加算回路704、平均
化演算回路705、黒オフセットレジスタ回路706及
び制御回路707とから構成されている。
【0057】デジタル加算回路704は、デジタル加算
器708とセレクタ709とを有している。
【0058】そして、図1の増幅回路112の出力信号
が、まず、アナログ加算器701に入力され、オフセッ
ト加算出力がA/D変換器703(ここでは変換ビット
数8)に入力される。このA/D変換器703でA/D
変換されたデジタル画像信号(8ビット)は、デジタル
加算回路704に入力され、その出力(8ビット)は、
一方で平均化演算回路705に入力されると共に、後段
の図1の画像処理ユニット114に出力される。デジタ
ル加算回路704は、入力信号のスルー信号と、入力信
号から黒オフセットレジスタ706の値を減算した出力
とを切り換えて出力するための加算器708とセレクタ
709とを有し、そのための切り換え信号である黒オフ
セット信号(1ビット)710が制御回路707からセ
レタ709に与えられる。
【0059】平均化演算回路705の出力値は、2つ
(いずれも8ビット)あり、1つは黒オフセットレジス
タ回路706に入力され、他の1つは制御回路707に
入力される。更に、制御回路707の出力信号には黒オ
フセット制御データ(8ビット)があり、この黒オフセ
ット制御データ(8ビット)が電圧制御用のD/A変換
器702のデータ入力端子に入力される。このD/A変
換器702の出力電圧は、アナログ加算器703の一方
の入力端子に入力される。
【0060】次に本実施の形態に係る画像読取装置の動
作を説明する。
【0061】最初に、本画像読取装置のセットアップ時
における調整動作を説明する。
【0062】(1)バーコードデータの読み取り 本実施の形態に係る画像読取装置のセットアップ時にお
いて、図1の露光用ランプ105を標準白色板106の
下に記載されているバーコードの下に移動させ、初期値
の光量で点灯させる。バーコードはミラー107,10
8,109、レンズ110、カラーCCDセンサ11
1、初期値のゲインに設定された増幅回路112を経て
読み取られた標準白色板106の濃度がRGBに変換さ
れたデータで不図示の記憶部に記憶される。
【0063】(2)黒オフセット調整 図1の露光用ランプ105を消灯し、標準白色板106
のバーコードの記載されていない部分へ移動させる。増
幅回路112を初期値のゲインに設定し、各色ごとの黒
オフセット調整を行う。本処理は、標準白色板106の
読み取りデータから黒の平均値を求め、その平均値が黒
オフセットの設定目標値(ここでは値8を設定)に最も
近づくように調整する。
【0064】(黒オフセットの読み込み)まず、カラー
CCDセンサ111の電源をオンしてから、スキャナ読
み取り位置を露光用ランプ105を消灯した状態で標準
白色板106のバーコードの記載されていない部分へ移
動させる。そこでカラーCCDセンサ111を通して読
み出された標準白色板106からの黒の読み取りデータ
を、R,G,Bの各色ごとに色分解されたデジタルデー
タとして、それぞれ独立に図7に示す黒オフセット補正
回路に入力する。
【0065】(黒オフセット補正値の演算)まず、制御
回路707によりD/A変換器702に与える黒オフセ
ット制御データの値を0に設定しておく。また、制御回
路707によりデジタル加算回路704内のセレタ70
9は入力スルー信号を選択し、平均化演算回路705へ
入力する。この平均化演算回路705では、所定期間に
読み出された複数の黒の画素データ(8ビット)の平均
化演算を2倍の16ビットの精度でおない、その平均値
を黒データの代表値として、全16ビットを制御回路7
07に入力する。このとき、全16ビットのうちの上位
8ビットが黒オフセット値の整数部分で、下位8ビット
が少数部分を表わしている。
【0066】(黒オフセット値の調整)制御回路707
では、入力された黒オフセット値全16ビットを基に、
黒オフセットの設定目標値(ここでは値8を設定)に最
も近づくように、制御回路707によりD/A変換器7
02に与える黒オフセット制御データの値を順番にイン
クリメントして(値0から256まで)、前記黒オフセ
ット補正値の演算を繰り返しながら、アナログオフセッ
ト量の設定を行う。
【0067】(3)露光用ランプ105の光量調整 露光用ランプ105を初期値の光量で点灯して標準白色
板106を読み取る。この時のカラーCCDセンサ11
1のRGBの出力データのうちで最も大きい値を示して
いる画素に注目し、その画素の示している値から算出さ
れた目標値になるように、露光用ランプ105の光量を
調整する。また、この時、カラーCCDセンサ111の
出力値のうちの最小値を測定し、その値が所定の値以下
の場合、露光用ランプ105の配光、標準白色板10
6、カラーCCDセンサ111のうち、いずれかが異常
であるとして警告を発する。
【0068】(4)増幅回路112の利得調整 露光用ランプ105の光量が確定した段階で、カラーC
CDセンサ111の各色の出力値の最大値が一致するよ
うに増幅回路112の各色のゲインを調整する。
【0069】(5)黒オフセット補正テーブルの作成 本処理は、後述する黒オフセット補正時に算出された黒
オフセット値に基づいて、図7に示すD/A変換器70
2に対して与えるべき黒オフセット制御データを決定す
るデータテーブルを作成する。
【0070】具体的に、データテーブルの作成方法につ
いて説明する。
【0071】(黒オフセットの読み込み)まず、前記黒
オフセット調整の場合と同様にして、カラーCCDセン
サ111の電源をオンしてから、スキャナ読み取り位置
を露光用ランプ105を消灯した状態で標準白色板10
6のバーードの記載されていない部分へ移動させる。そ
こでカラーCCDセンサ111を通して読み出された標
準白色板106からの黒の読み取りデータを、R,G,
Bの各色ごとに色分解されたデジタルデータとして、そ
れぞれ独立に図7に示す黒オフセット補正回路に入力す
る。
【0072】(黒オフセット補正値の演算)まず、制御
回路707によりD/A変換器702に与える黒オフセ
ット制御データの値を0に設定しておく。また、制御回
路707によりデジタル加算回路704内のセレクタ7
09は、入力スルー信号を選択し、平均化演算回路70
5へ入力する。この平均化演算回路705では、所定期
間に読み出された複数の黒の画素データ(8ビット)の
平均化演算を2倍の16ビットの精度で行い、その平均
値を黒データの代表値として、全16ビットを制御回路
707に入力する。
【0073】(黒オフセット補正テーブルのデータの算
出)制御回路707では、入力された黒オフセット値全
16ビットを基に、黒オフセットの設定目標値の近傍の
所定範囲の値について、制御回路707によりD/A変
換器702に与える黒オフセット制御データを順番にイ
ンクリメントして(値0から256まで)、前記黒オフ
セット補正値の演算を繰り返しながら、黒オフセット制
御データの値と、そのとき得られた黒オフセット補正値
との関係を調べる。
【0074】こうして得られた前記の関係を説明するた
めのグラフを図8に示す。ここでは、黒オフセットの設
定目標値を値8に設定し、黒オフセット補正値7〜9の
範囲について、黒オフセット制御データの値と、そのと
き得られた黒オフセット補正値(上位8ビット)との関
係を示す。
【0075】図8(a)は、図8(b)に示すように黒
オフセットサンプリング値を7〜8、8〜9としたと
き、黒オフセット制御データの変化量、即ち、傾き(変
化の割合)δ1=n1−n0、δ2=n2−n1となる
ことを示すグラフである。
【0076】図8では、例えば、この場合には、黒オフ
セット制御データの値がn0からn1まで変化したとき
に黒オフセット補正値(上位8ビット)が、値7から値
8に変化している。同様に、黒オフセット制御データの
値がn1からn2まで変化したときに黒オフセット補正
値(上位8ビット)が、値8から値9に変化している。
【0077】従って、黒オフセット補正値の値7から値
8の区間における黒オフセット制御データの変化量δ1
は、(n1−n0)で与えられ、同様に、黒オフセット
補正値の値8から値9の区間における黒オフセット制御
データの変化量δ2は、(n2−n1)で与えられる。
そこで、黒オフセット補正テーブルとしては、黒オフセ
ット補正値の前記の区間とそれに対応する黒オフセット
制御データの変化量δ1及びδ2を算出して、制御回路
707の内部の記憶手段(不図示)に記憶する。
【0078】このようにすれば、後述する黒オフセット
補正時に算出された黒オフセット補正値に基づいて、例
えば、黒オフセット補正値の上位8ビット(整数部)が
値8で、下位8ビット(少数部)が値0.125である
場合に、デジタル加算回路704で整数部の補正を行
い、ここで補正のきかない少数部の補正をアナログ加算
器701で行うことができる。
【0079】即ち、少数部の値0.125に相当する黒
オフセット制御データの変化量(制御補正量)は、前記
黒オフセット補正テーブルの値8から値9の区間におけ
る黒オフセット制御データの変化量δ2を参照して、δ
2に少数部の値0.125を乗じた値で算出できるの
で、現在の黒オフセット制御データからその分の制御補
正量を減ずれば良い。
【0080】以上の動作完了後、本装置の画像読取部
は、初めて原稿画像読取可能な状態になる。
【0081】(6)原稿画像の読み取り処理 本処理は、操作者による原稿画像の読み取り開始の指示
を受けてスタートする部分で、黒オフセット補正、シェ
ーディング補正を含めた画像画像読取処理の基本シーケ
ンスとなっている。
【0082】まず、スキャナ読み取り位置がホームポジ
ションであるか否かを調べ、ホームポジションでなけれ
ばホームポジションへの移動を行う。その後、以下に説
明する黒オフセット補正データの作成処理及びシェーデ
ィング補正データの作成処理を行った後、操作者によっ
て設定された一連の原稿画像読み取り処理及び図1のプ
リンタ102への複写原稿の出力を行う。
【0083】(7)黒オフセット補正データの作成処理 本処理は、図1の標準白色板106の露光用ランプ10
5消灯時の反射濃度データが読み取り画像のゼロ基準と
なるように、標準白色板106からの読み取りデータか
ら黒の平均値を求める。
【0084】(黒オフセットの読み込み)まず、図1の
カラーCCDセンサ111の電源をオンしてから、スキ
ャナ読み取り位置を露光用ランプ105を消灯した状態
で標準白色板106のバーコードの記載されていない部
分へ移動させる。そこでカラーCCDセンサ111を通
して読み出された標準白色板106からの黒の読み取り
データを、R,G,Bの各色ごとに色分解されたデジタ
ルデータとして、それぞれ独立に、図7の黒オフセット
補正回路に入力する。
【0085】(黒オフセット補正値の設定)このとき、
制御回路707によりデジタル加算回路704内のセレ
クタ709は、入力スルー信号を選択し、平均化演算回
路705へ入力する。この平均化演算回路705では、
所定期間に読み出された複数の黒の画素データ(8ビッ
ト)の平均化演算を2倍の16ビットの精度で行い(黒
オフセット補正値の演算)、その平均値を黒データの代
表値として、上位8ビットを黒オフセットレジスタ回路
706に設定し、全16ビットを制御回路707に入力
する。
【0086】制御回路707では、入力された黒オフセ
ット値全16ビットのうちの下位8ビットを基に、前述
した如く予め作成済みのアナログオフセット量の補正テ
ーブルに従って、黒オフセット制御データをD/A変換
器702に設定することで、アナログオフセット量の微
調整を行う。
【0087】(8)シェーディング補正データの作成処
理 本処理は、図1の標準白色板106の露光用ランプ10
5点灯時の反射濃度データが全て所定の値(既に読み込
み済みのバーコードの値)になるようなシェーディング
補正係数を読取画素ごとに演算により作成する。
【0088】(シェーディングデータの読み込み)ま
ず、シェーディング補正データの作成に先立って、前述
した黒オフセットの補正データの作成処理を実行する。
その後、露光用ランプ105点灯状態での標準白色板1
06からのシェーディングデータがR,G,Bの各色ご
とに色分解されたデジタルデータとして、それぞれ独立
に図1に示す画像処理ユニット114に入力する。
【0089】(シェーディングデータの更新)シェーデ
ィングデータは所定期間に複数画素読み出され、このと
き、制御回路707によりデジタル加算回路704内の
セレクタ709は、黒オフセット補正されたシェーディ
ングデータである黒オフセットの減算出力信号を選択
し、後段の図1の画像処理ユニット114へ入力する。
画像処理ユニット114では、入力されたシェーディン
グデータを基に、シェーディング補正データを更新す
る。
【0090】以上詳述したように、本実施の形態に係る
画像読取装置によれば、原稿画像データの読み取りに先
立ち読み出された黒データに基づいて、原稿画像読み取
り時に、デジタル減算による前記黒データの減算処理を
行うデジタル加算回路704と併せて、オフセット付加
回路のアナログオフセット量を微調整するアナログ加算
器701を設けたことにより、黒オフセット補正の精度
が向上する。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1〜
3記載の画像読取装置によれば、操作者が原稿画像読み
取り動作の始動を指示するのに先立って、予め先行して
シェーディング補正の少なくとも一部の処理を実施する
ようにしたので、その分操作者が原稿画像読み取り動作
の始動を指示してから原稿画像を出力機器に出力するま
での処理時間を短縮し、装置のスループットを向上させ
ることができるという効果を奏する。
【0092】また、本発明の請求項4〜6記載の画像読
取装置によれば、原稿画像データの読み取りに先立ち読
み出された黒データに基づいて、原稿画像読み取り時
に、デジタル減算による前記黒データの減算処理を行う
と共に、オフセット付加回路のアナログオフセット量を
微調整するようにしたことにより、黒オフセット補正の
精度を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
における画像処理ユニットの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置
における画像処理ユニットの構成を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置
における黒オフセット制御データの値と、そのとき得ら
れた黒オフセット補正値との関係を説明するためのグラ
フである。
【図9】従来の画像読取装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図10】従来の画像読取装置におけるCCDラインセ
ンサの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】 101 画像読取装置(スキャナ) 102 プリンタ 103 原稿 104 原稿台ガラス 105 露光用ランプ 106 標準白板 107 ミラー 108 ミラー 109 ミラー 110 レンズ 111 カラーCCDセンサ 112 増幅回路(アンプ) 113 A/D変換器 114 画像処理ユニット 115 スキャナモータ 201 加算回路 202 乗算回路 203 黒オフセットレジスタ回路 204 平均化演算回路 205 ラインメモリ回路 206 スキヤナ制御回路 207 加算器 208 セレクタ 211 乗算器 212 セレクタ 701 アナログ加算器 702 D/A変換器 703 A/D変換器 704 デジタル加算回路 705 平均化演算回路 706 黒オフセットレジスタ回路 707 スキヤナ制御回路 708 デジタル加算器 709 セレクタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換手段により原稿画像を読み取る
    画像読取装置において、前記原稿画像の読み取りを行う
    第1の読取面と、その原稿読み取り領域外にほぼ均一な
    濃度を有すると共に前記第1の読取面と同一面上に配置
    される第2の読取面と、点灯・消灯の制御が可能で前記
    第1及び第2の読取面を照射する光源体と、前記第1及
    び第2の読取面からの反射光を前記光電変換手段に伝達
    する光伝達手段と、前記光源体を消灯し前記第2の読取
    面からの反射光を前記光伝達手段により前記光電変換手
    段に伝達して得られた電気信号から第1の補正信号を作
    成する第1の補正信号作成手段と、前記第1の補正信号
    作成手段により作成された前記第1の補正信号を記憶す
    る第1の記憶手段と、前記光源体を点灯し前記第2の読
    取面からの反射光を前記光伝達手段により前記光電変換
    手段に伝達して得られた電気信号と前記第1の記憶手段
    により記憶された前記第1の補正信号とから第2の補正
    信号を作成する第2の補正信号作成手段と、前記第2の
    補正信号作成手段により作成された第2の補正信号を記
    憶する第2の記憶手段と、前記第1及び第2の記憶手段
    により記憶された前記第1及び第2の補正信号に基づい
    て前記第1の読取面からの反射光を前記光伝達手段によ
    り前記光電変換手段に伝達して得られた画像信号を補正
    する画像信号補正手段とを有することを特徴とする画像
    読取装置。
  2. 【請求項2】 予め原稿画像の読み取り動作に先行して
    前記第2の補正信号作成手段により前記第2の補正信号
    を作成して前記第2の記憶手段により記憶し、操作者の
    原稿画像の読み取り動作の開始の指示を受けて、前記第
    1の補正信号作成手段により前記第1の補正信号を作成
    して前記第1の記憶手段により記憶し、前記第1及び第
    2の記憶手段により記憶された前記第1及び第2の補正
    信号に基づいて、前記第1の読取面からの反射光を前記
    光伝達手段により前記光電変換手段に伝達して得られた
    画像信号を、前記画像信号補正手段により補正し、原稿
    画像の読み取り動作の終了時、改めて前記第1及び第2
    の補正信号作成手段により前記第1及び第2の補正信号
    を作成して前記第1及び第2の記憶手段により記憶し、
    前記第2の記憶手段により記憶された前記第2の補正信
    号は、次回の原稿画像読み取りの際の補正信号として使
    用して、一連の原稿画像の読み取りを行うことを特徴と
    する請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の読取面は、反射濃度の管理さ
    れた標準白色板であることを特徴とする請求項1記載の
    画像読取装置。
  4. 【請求項4】 光電変換手段により原稿画像を読み取る
    画像読取装置において、前記光電変換手段により読み出
    されたアナログ量の画像信号に対してオフセット電圧を
    付加するオフセット調整手段と、前記オフセット調整手
    段により前記オフセット電圧を付加した画像信号をデジ
    タル量の画像信号に変換するA/D変換手段と、予め黒
    色の基準となる黒色基準画像の読み取り時に得た前記A
    /D変換手段の出力信号を基に前記光電変換手段により
    読み出されたアナログ量の画像信号に対して前記オフセ
    ット調整手段により前記オフセット電圧を付加し前記A
    /D変換手段の出力信号に対して所定の黒オフセット量
    を得る第1の調整手段と、前記第1の調整手段により新
    たに読み出された黒オフセット量に基づいて原稿画像読
    み取り時に前記オフセット調整手段を微調整する第2の
    調整手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の調整手段は、前記第1の調整
    手段により調整された所定の黒オフセット量に対する新
    たに読み出された黒オフセット量のずれ分を補正するこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 予め前記第1の調整手段に与える制御値
    と前記A/D変換手段の出力信号に対して得られた黒オ
    フセット量の関係を測定する測定手段と、前記測定手段
    の測定値に基づいて所定の黒オフセット量に対する新た
    に読み出された黒オフセット量のずれ分の補正量を予測
    する予測手段とを有することを特徴とする請求項5記載
    の画像読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010050910A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置、画像形成装置、画像読み取り方法、及びコンピュータプログラム
JP2022503323A (ja) * 2018-11-23 2022-01-12 ウェイハイ ファーリング オプト-エレクトロニクス カンパニー リミテッド 検出方法、検出装置及び検出過程

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