JPH0635066Y2 - 建造物貫通用金属スリーブ - Google Patents

建造物貫通用金属スリーブ

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JPH0635066Y2
JPH0635066Y2 JP1988149624U JP14962488U JPH0635066Y2 JP H0635066 Y2 JPH0635066 Y2 JP H0635066Y2 JP 1988149624 U JP1988149624 U JP 1988149624U JP 14962488 U JP14962488 U JP 14962488U JP H0635066 Y2 JPH0635066 Y2 JP H0635066Y2
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JP
Japan
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frame body
metal sleeve
lower frame
heat insulating
upper frame
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JP1988149624U
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JPH0271751U (ja
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正伸 藤井
敬三 水野
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、コンクリート等の建造物と金属スリーブの
境界面からの火災時の漏煙を防ぐとともに非火災側のス
リーブ表面の温度上昇を防ぐようにした建造物貫通用金
属スリーブに関する。
〔従来の技術〕 従来、コンクリート等の建造物の防火区画を貫通するケ
ーブル用の開口部は木製型枠を用いて形成する一般的な
方法の他に、第4図に示すように、金属製スリーブを用
い、これをそのままスラブ開口部の構成部材の一部とす
る構成も行われている。
第4図において、金属製スリーブ1は枠体2が、例えば
建物の上、下階を区画するスラブ3を貫通して設けられ
る。4は耐熱ケーブルであって金属製スリーブ1の下蓋
5と上蓋6とを貫通している。7はこの金属製スリーブ
1内に充填された断熱性を有する無機質部材である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の金属スリーブにあって
は、例えば第4図において下階に火災が発生した場合
に、この火災が2時間程度の長期火災であると、スリー
ブを形成する金属板の熱膨張によって周囲のコンクリー
ト面といわゆる肌分れを生じ、この境界面から漏煙を生
じる。また同時に、金属は熱伝導が良好なために非火災
側である階上側に露出する金属スリーブ表面の温度が木
材の引火点260℃を超えると階上側が延焼の危険に曝さ
れるという問題があった。
この考案は、このような従来の問題点にかんがみてなさ
れたものであって、金属製スリーブを上部枠体と下部枠
体とにより構成すること等によって、上記問題を解決す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、コンクリート建造物を貫通して上階に突出
する金属製の上部枠体と下部枠体とに分割された金属ス
リーブであって、前記上部枠体と下部枠体とのコンクリ
ート建造物内における接合部に不燃性断熱部材を介装
し、少なくとも下部枠体の接合部側の外周に外方に向か
って延出するフランジ部を形成したことを特徴とする建
造物貫通用金属スリーブとしたものである。
〔作用〕
この考案は、上記のように構成されているために、例え
ば下部枠体が火災のために加熱されて高温となっても、
上部枠体との間に不燃性断熱部材を介装しているために
下部枠体の熱は断熱部材により遮断されて上部枠体に伝
導されない。
従って、上部枠体は高温とならないのでこれと接触する
コンクリートとの間でいわゆる肌分れは生じないため、
その境界面からの漏煙等は起こらない。たとえ、肌分れ
が生じても、少なくとも下部枠体に形成したフランジ部
により確実に漏煙が防止される。
〔実施例〕
以下、この考案を図面に基づいて説明する。第1図〜第
3図はこの考案の実施例を説明する図である。なお、各
図において従来例と同一部分については同一符号を付
し、重複する説明を省略する。
第1図は、上部枠体12と下部枠体13とは同一形状をな
し、それぞれの接合部側の外周に外方に向かって延出す
るフランジ部12a,13aを形成し、フランジ部12aと13aと
の間に不燃性断熱部材14を介装して金属スリーブ11を形
成している。15は両フランジ部12a,13aを挟持するクリ
ップである。
また、上,下部枠体12,13には上蓋6,下蓋5を有し、耐
熱ケーブル4はこの上,下蓋6,5を貫通している。7は
ロックウール・パーライトモルタル等の無機充填材であ
って断熱性が高く枠体の変形と温度上昇を抑制するもの
である。
上記、各部材による組立てられた金属スリーブ11は、上
部枠体12を建造物であるコンクリートスラブ3の上面よ
りも上階側に突出させて埋設される。ここで、例えば図
においてはコンクリートスラブ3を境として下階に火災
が発生した場合、下部枠体13は加熱されて昇温するが、
この熱は不燃性断熱部材14により遮断されて上部枠体12
に伝達されない。従って、上部枠体12とコンクリートス
ラブ3との間に肌分れは生ぜず、漏煙は起こらないし、
また上部枠体12の上階側の突出部と接触する木質部材が
あってもこれが発火温度にまで昇温することは全くな
い。
第2図に第2の実施例を示す これは、ほぼスラブ3の厚さだけの高さを有する筒状の
不燃性断熱材24に上部枠体22を内嵌すると共に、下部枠
体23を外嵌することによって、両枠体22,23間の熱の伝
達を遮断した構造を有する金属スリーブ21であって、そ
の他の構成部材は前記実施例と同様である。また、この
例においては、上部枠体22の不燃性断熱部材24への挿入
深さと下部枠体23のスラブ3への埋込み深さを加えた寸
法を不燃性断熱部材24の筒状長さより大きくし、両枠体
による不燃性断熱部材24の挟持部分を設けて、コンクリ
ート埋設時における金属スリーブ21の形状強度を確保し
たものである。
第3図に第3の実施例を示す。
この金属スリーブ13は、上部枠体32及び下部枠体33共、
それぞれの筒状部分の長さを小さくし、不燃性断熱部材
34の筒状長さをスラブ3の厚みより大きくしたものであ
る。この場合、不燃性断熱部材34の形状強度が充分であ
れば、上部枠体32と下部枠体33との不燃性断熱部材34を
介した離間距離を大きくすることができるため、上記各
実施例よりさらに熱遮断効果を向上できるものである。
また、上記第1実施例においては、上,下部枠体12,13
にそれぞれフランジ部12a,13aを、第2及び第3実施例
においては、下部枠体23及び33にそれぞれフランジ部23
a,33aを設けてあるために、下部枠体が長時間加熱され
てコンクリートスラブ3と肌分れを生じても上階への漏
煙等の影響は全く生じないことと、金属スリーブのコン
クリートへの埋設強度を向上できる。
なお、本案においては、各実施例における上,下部枠体
及び不燃性断熱部材の横断面形状について特定するもの
ではなく、円形,四角形等のほか任意の形状として差し
支えない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、コンクリート建
造物を貫通して上階に突出する金属スリーブにおいて、
遮煙性と遮熱性とに優れた防火区画貫通部を構成するこ
とができるとともに躯体への埋設強度の大きい金属スリ
ーブとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る第1実施例の断面図、第2図は第
2実施例の断面図、第3図は第3実施例の断面図、第4
図は従来例の断面図である。 11,21,31……金属製スリーブ、12,22,32……上部枠体、
13,23,33……下部枠体、14,24,34……不燃性断熱部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート建造物を貫通して上階に突出
    する金属製の上部枠体と下部枠体とに分割された金属ス
    リーブであって、前記上部枠体と下部枠体とのコンクリ
    ート建造物内における接合部に不燃性断熱部材を介装
    し、少なくとも下部枠体の接合部側の外周に外方に向か
    って延出するフランジ部を形成したことを特徴とする建
    造物貫通用金属スリーブ。
JP1988149624U 1988-11-16 1988-11-16 建造物貫通用金属スリーブ Expired - Lifetime JPH0635066Y2 (ja)

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JPH0271751U JPH0271751U (ja) 1990-05-31
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE44295E1 (en) 1997-08-08 2013-06-11 Igt Gaming machine having secondary display for providing video content

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JPS6241318B2 (ja) * 1980-06-04 1987-09-02 Ootsuka Kagaku Kk
JPS6359958B2 (ja) * 1982-07-24 1988-11-22

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JPS6241318U (ja) * 1985-08-29 1987-03-12
JPH0538198Y2 (ja) * 1986-10-08 1993-09-28

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JPH0271751U (ja) 1990-05-31

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