JPS6241318B2 - - Google Patents

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JPS6241318B2
JPS6241318B2 JP55075038A JP7503880A JPS6241318B2 JP S6241318 B2 JPS6241318 B2 JP S6241318B2 JP 55075038 A JP55075038 A JP 55075038A JP 7503880 A JP7503880 A JP 7503880A JP S6241318 B2 JPS6241318 B2 JP S6241318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
anode
electrolytic cell
manufacturing
dialkoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55075038A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS572881A (en
Inventor
Tsunehiko Masatomi
Yoshihisa Tomotaki
Takeo Utsunomya
Shigeharu Ootsuka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Chemical Co Ltd
AGC Inc
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Chemical Co Ltd, Asahi Glass Co Ltd filed Critical Otsuka Chemical Co Ltd
Priority to JP7503880A priority Critical patent/JPS572881A/ja
Publication of JPS572881A publication Critical patent/JPS572881A/ja
Publication of JPS6241318B2 publication Critical patent/JPS6241318B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は3・5−ジアルコキシ−4−ヒドロキ
シベンズアルデヒドの新規な製造法に関する。 本発明の3・5−ジアルコキシ−4−ヒドロキ
シベンズアルデヒドは医薬及び農薬の中間体とし
て注目を浴びている化合物であり、その製造法も
多分野にわたつて研究報告がなされている。 本発明者等は、先きに、一般式 (Rは炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表わ
されている3・5−ジアルコキシ−4−ヒドロキ
シトルエンを有機溶媒中アルカリ金属又は水酸化
アルカリ金属の存在下に電解酸化することを特徴
とする一般式 (Rは前記に同じ)で表わされる3・5−ジアル
コキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの製造
法を提案した。 しかしながら、3・5−ジアルコキシ−4−ヒ
ドロキシトルエンの電解酸化、特に、無隔膜法
は、工業的に種々の問題がある。特に、高収率を
得るために、長時間電解をおこなわなければなら
ず、電解槽の利用効率が著しく劣る欠点があつ
た。 本発明の目的は、3・5−ジアルコキシ−4−
ヒドロキシトルエンの電解酸化によつて3・5−
ジアルコキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド
を製造する際に、電解槽の利用効率を高め、か
つ、電流効率を高め、高収率で目的生成物を得る
方法を提供するにある。 本発明の他の目的は、流動する溶液による電極
表面の活性化によつて、電解酸化効率を高める改
良法を提供するにある。 これらの本発明の目的及び其の他の目的は、導
電性陰極面とカーボン系陽極面との間に形成され
た間隙通路に、3・5−ジアルコキシ−4−ヒド
ロキシトルエンと塩基との有機溶媒溶液を10cm/
sec以上、好ましくは、20乃至1000cm/secの線速
度で供給し、電流密度1乃至100A/dm2で電解
することによつて達成しうる。 以下、本発明の3・5−ジアルコキシ−4−ヒ
ドロキシベンズアルデヒドの製造法について詳述
する。 本発明の3・5−ジアルコキシ−4−ヒドロキ
シベンズアルデヒドの製法は、第1図に示すよう
に、電解槽にポンプPを通して、原液が送入さ
れ、電解槽中で電解酸化をおこない、ここから
排出された反応混合物は、気液分離槽に送ら
れ、ここで気液分離をおこない、ポンプPを通し
て、電解槽へ循環して電解酸化をおこなうもの
である。 本発明に用いる電解槽の構造を図面を参照して
説明する。 第2図は、本発明の実施に用いる電解槽の正断
面図a及び側断面図bであり、第3図は、第2図
のケーシング中に収納配置される陽極の一部破断
側面図である。 図において、ケーシング1は、盲フランジ2を
有しており、反応用の原液の送入口3及び反応生
成物の排出口4を有している。該ケーシングは、
ステンレス スチールSUS 316により製造され、
その内面は陰極として用いられるものである。該
ケーシング1の中に、合成樹脂製のデイスタンス
ピース5、合成樹脂製の支持部6,7、合成樹脂
製の支持棒8によつて支持されている炭素材料
(グラフアイト)からなる陽極9がリング10,
11のスペーサーによつて保持されて断面円環状
に配置されている。これによつて、ケーシング1
と陽極9との間に断面円環状の間隙12が形成さ
れている。陽極9は、銅棒13によつて電気的に
接続されている。 本発明の装置のケーシング1を形成している陰
極と芯状の陽極9との間隙は、O−リングのスペ
ーサーを用いて一定に保つているが、その他のス
ペーサーによつて間隙を一定に保つても良い。こ
の間隙は、出来うる限り狭く、0.3mmから10mmで
あり、好ましくは、0.5mmから3mmであることが
望ましい。一方、原液の線速度は、本発明の製法
上、重要な要因となるものである。この線速度
は、通常20乃至1000cm/sec.好ましくは、50乃至
500cm/sec.特に好ましくは、100乃至300cm/
sec.である。 本発明の電解酸化を効果的におこなうために
は、陰極陽極の材質を適当に選択することが好ま
しい。特に陽極としては、炭素材質の電極を用い
ることが好ましく、その表面粗度及び、表面被膜
を種々配慮することが好ましい。更に陽極とし
て、白金族金属又はその導電性酸化物を表面被覆
したチタンなどの弁金属、酸化鉛などの材質が使
用される。 一方、陰極としては、鉄、ニツケルなどの鉄族
金属、ステンレスなどの材質が有利に使用でき
る。 本発明の出発原料及び目的物質は共に公知の化
合物である。一般式()及び()においてR
で表わされる置換基は炭素数1〜4のアルキル基
であり、具体例としてはメチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、t−ブチル等を挙げることができる。 本発明に用いる有機溶媒としては例えばメタノ
ール、エタノール、プロピルアルコール等の脂肪
族アルコール、テトラハイドロフラン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド
(DMF)等が好ましく、その使用量は原料である
3・5−ジアルコキシ−4−ヒドロキシトルエン
1モルに対して通常約1〜15の範囲で用いるの
が好ましく、約5〜10の使用量で用いるのが特
に好ましい。 支持電解質として用いられるアルカリ金属又は
水酸化アルカリ金属としては例えばナトリウム、
カリウム、リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化カリウム等を挙げることがで
き、その使用量は原料1モルに対して約1〜3モ
ルの範囲で用いるのが好ましく、約1.5〜2モル
の範囲で使用するのがより好ましい。この支持電
解質の使用量は電圧に影響を及ぼす為に、経済性
を考えて、その量を決定するのがより好ましい。 電解に最も重要である電流密度は約1〜100m
A/cm2の範囲で行なわれるが、好ましくは約30〜
60mA/cm2の範囲である。電流密度に関しては、
その密度が高ければ副生物の生成割合が多くな
り、低ければ生産効率が悪くなることから最適条
件を見い出すことが電解を行う場合の最も大きな
因子となる。 次に印加電圧は支持電解質の添加量によつて大
きく影響を受けるが本発明の電解反応に於ては約
1.5〜5Vの範囲で行うのが好ましく、約2〜3Vの
範囲で行うのがより好ましい。電解温度は約0〜
40℃の範囲で行なわれ、約20〜30℃で行うのがよ
り好ましい。 以下、実施例によつて本発明を説明する。 実施例 3・5−ジメトキシ−4−ヒドロキシトルエン
136.7g、水酸化ナトリウム85gをメタノール10
に溶解させる。この溶解液を電流密度5A/cm2
にセツト可能な第1図、第2図、第3図に示した
カーボン陽極を有する円筒形高電解槽(陽極と陰
極間の間隙は2.0mm)ラインに導入する。次いで
循環ポンプを用いて液を循環し、線速度180cm/
secに流速を調節した。温度を30℃以下に抑えな
がら4Fの電気量を流した。通電後、反応液を濃
縮し、濃縮残査を硫酸で中和を行えば3・5−ジ
メトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドが粗
製物として133g得られた。この粗製物を水で再
結晶することによつて無色の結晶が126g得られ
た。理論収率の85%であつた。 線速度の変えることにより収率の変動を検討し
た。この結果は下記のごとくであつた。
【表】 本発明によれば、陰極と陽極との狭い間隙通路
中を3・5−ジアルコキシ−4−ヒドロキシトル
エンと塩基との有機溶媒溶液を所望の線速度で通
過せしめて電解酸化をおこなうので、電解酸化効
率が著しく向上する利点がある。特に、この線速
度が低下すると収率が低下する傾向から見て明ら
かなように、線速度を高めて電解酸化をおこなう
と収率が著しく向上するものである。なお、陰極
と陽極との間隙は、0.3mmから10mmであり、好ま
しくは、0.5mmから3mmである。これによつて、
処理量が減少する欠点、目づまりが生じる欠点の
ないように留意すべきである。 本発明の装置は、円筒型に限定されるものでは
なく、陰極と陽極との間隙が狭く、かつ、原液の
循環通路を形成するものであれば、所望に応じて
変形しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による製法を実施するための工
程を示す概略説明図、第2図は、本発明の実施に
用いる電解槽の正断面図および側断面図、第3図
は、第2図のケーシング中に収納配置される陽極
の一部破断面図である。 1……ケーシング、3……送入口、4……排出
口、5……デイスタンスピース、6,7……支持
部、8……支持棒、9……陽極、13……銅棒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導電性陰極面と陽極面との間に形成された間
    隙通路中を3・5−ジアルコキシ−4−ヒドロキ
    シトルエンと塩基を有機溶媒に溶かした溶液を10
    cm/sec以上の線速度で通過せしめ、電流密度1
    乃至100A/dm2で電解することを特徴とする
    3・5−ジアルコキシ−4−ヒドロキシベンズア
    ルデヒドの製造法。 2 陰極が、水素発生用金属製導電材料により形
    成されている電解槽を用いた特許請求の範囲第1
    項記載の製造法。 3 陰極が、水素発生用金属製導電材料からなる
    ケーシングである電解槽を用いた特許請求の範囲
    第1項記載の製造法。 4 陽極が、炭素系の材料により形成されてお
    り、陰極との間に狭い間隙を形成するように配置
    されている電解槽を用いた特許請求の範囲第1項
    記載の製造法。 5 陽極が芯状であり、陰極が円筒状であり、陽
    極と陰極との間に筒環状の通路が形成されている
    電解槽を用いた特許請求の範囲第1項記載の製造
    法。 6 陽極と陰極との間隙をスペーサーによつて一
    定に保持した電解槽を用いた特許請求の範囲第5
    項記載の製造法。
JP7503880A 1980-06-04 1980-06-04 Manufacture of 3,5-dialkoxy-4-hydroxybenzaldehyde Granted JPS572881A (en)

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JPS572881A JPS572881A (en) 1982-01-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0635066Y2 (ja) * 1988-11-16 1994-09-14 大成建設株式会社 建造物貫通用金属スリーブ

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DE4440466A1 (de) * 1994-11-15 1996-05-23 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von p-Hydroxybenzaldehyden
ES2116886B1 (es) * 1995-06-05 1999-07-01 Univ Alicante Procedimiento para la obtencion a escala industrial de p-hidroxibenzaldehido a partir de acido p-hidroximandelico o una de sus sales por metodos electroquimicos.
JP2004251256A (ja) 2003-02-21 2004-09-09 Sanden Corp 斜板式圧縮機

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