JPH06348654A - 携帯型電子情報処理装置 - Google Patents

携帯型電子情報処理装置

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JPH06348654A
JPH06348654A JP16633193A JP16633193A JPH06348654A JP H06348654 A JPH06348654 A JP H06348654A JP 16633193 A JP16633193 A JP 16633193A JP 16633193 A JP16633193 A JP 16633193A JP H06348654 A JPH06348654 A JP H06348654A
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JP
Japan
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battery
information processing
power
portable electronic
printing
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Application number
JP16633193A
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English (en)
Inventor
Hideji Kurogane
秀司 黒金
Hiroshi Sonobe
啓 園部
Akihiko Hamamoto
昭彦 浜本
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大電力処理を実行している場合も、電池容量
を有効利用できる携帯型電子情報処理装置を提供する。 【構成】サーマルプリンタ2以外の処理手段が動作して
いるとき、電池5の電圧が第1の所定値V1を一瞬でも
下回ると第1の割り込み発生回路36は、信号LBAT
1を発生し、ローバッテリ処理が行われ、前記サーマル
プリンタ2による処理が行われているときに電池5の電
圧が前記第1の所定値V1よりも低い第2の所定値V2
を一瞬でも下回ると、第2の割り込み発生回路37は、
信号LBAT2を発生し、ローバッテリ処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池により駆動される
携帯型電子情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、使用者のポケットや鞄等に収納し
て携帯されて、アウトドアやインドアにおいて情報処理
や発券業務を行うために使用される携帯型電子情報処理
装置は、情報処理部、液晶等からなる情報表示部、キ−
またはタッチパネル等の情報入力部、プリンタ等の情報
出力部等を備えており、且つ、持ち運びに便利なように
小型で軽量に作られている。また、移動して使用するた
め電源には電池が使用されるが、連続して使用する場合
には各種の処理を実行中に電池容量がなくなり重要なデ
−タが破壊される恐れがあるので、電池容量がある一定
レベル以下になったら当該実行中の処理を中断して必要
なデ−タをメモリに記憶させてから使用者に電池交換を
要求する機能(以下、ロ−バッテリ処理機能という。)
を備えている。
【0003】図38は、この種の携帯型電子情報処理装
置における電池電圧低下を説明するための図であり、同
図中、69は負荷、70は電池、71はコンデンサ
(C)である。負荷69は、例えば、情報処理部である
CPUユニット、プリンタユニット、情報表示部である
LCDユニット等の、電池70から電気エネルギー(電
力)が供給される全てのユニットである。各ユニットに
は各部品の使用電圧を生成するレギュレータや昇圧DC
/DCコンバータ等が含まれている。負荷69に流れる
電流Iは、負荷69の各ユニットの動作状態に応じて絶
えず変化し、同時に、電池70の端子電圧Vの変化量
(以下、電池電圧ドロップという。)ΔVも瞬間的には
次式のように変動する。
【0004】
【数1】ΔV=Z(Δi1+Δi2) ここで、Zは電池70の内部インピ−ダンス、i1は電
池70の内部を流れる電流、i2はコンデンサ71を流
れる電流であり、I=i1+i2の関係にある。
【0005】一方、電池70の電圧は経時に伴い図39
に示す経時に伴う電池電圧の変化特性曲線のように低下
する。前記ロ−バッテリ処理を開始する基準値となる電
池70の電圧値は、装置で使用される各電子部品の最低
保証電圧プラス0.2V程度に設定される値であり、図
39の例では4.8Vに設定されている。従って無負荷
時の電池電圧が例えば4.8Vで前記ローバッテリ処理
が開始されることが電池を有効に使い切る理想条件であ
る。これに対し、例えばプリンタユニット以外のユニッ
トを駆動した時の瞬間的な電池電圧ドロップを図39に
示すように例えば0.4Vとした場合、無負荷時の電池
電圧が5.2V(4.8V+0.4V)を下回ると前記
ロ−バッテリ処理が開始される。
【0006】図40は、瞬間的に大電力を必要とする処
理(以下、大電力処理という。)を行うプリンタユニッ
トを駆動した場合のロ−バッテリ処理が行われる、従来
の携帯型電子情報処理装置の構成を示すブロック図であ
る。同図において、電池5はレギュレ−タ33を介して
情報処理部20に、昇圧DC/DCコンバ−タ32を介
してプリンタユニット2の512ドットサーマルヘッド
8とステッピングモ−タドライバ31にそれぞれ接続さ
れ、それぞれに電圧Vccを供給している。そして、プ
リンタユニット2を駆動させると昇圧DC/DCコンバ
−タ32へ大電流が流れ、電池電圧ドロップが生じる。
電池5の容量が少なくなると、電池電圧ドロップにより
レギュレ−タ33がVccを維持できなくなる。レギュ
レ−タ33の出力が所定値を下回ると、割り込み発生回
路54からロ−バッテリ処理要求信号(LBAT)が発
生し、該信号はゲ−ト38a、割り込みコントロ−ラ3
9を介して情報処理部20に伝えられ、ロ−バッテリ処
理が開始される。ローバッテリ処理が開始されると直ち
にプリンタユニット2による印字処理が中止されて、デ
ータがRAM27に格納され、電池5の交換要求メッセ
ージが図示しない表示器に表示されるものである。
【0007】しかし、電池5を交換しても、印字処理を
中止した状態から直ちに復帰するわけではなく、印字す
る文字フォントのビットイメージ等のデータはRAM2
7に格納されるため、再度プリント処理を最初から行わ
なければならず、その作業が煩雑である。
【0008】また、上述した図40に示す従来の携帯型
電子情報処理装置におけるプリンタユニット2の印字方
式は、感熱紙に対して500〜1000個(ドット)の
一列に並んだ発熱体を24ドットずつ同時に通電するこ
とにより感熱紙を発色させる感熱記録方式が採用されて
いるが、1ドット当たりの抵抗値は380ミリオ−ム
で、20ドットの通電(ヒート)によって生じる電池電
圧ドロップは図39に示すように例えば1.0V程度と
なり、無負荷時の電池電圧が5.8Vでローバッテリ処
理が開始されるので、電池容量の約30%は残って使用
できなくなり、電池容量を有効利用することができな
い。
【0009】更に、上述した図40に示す従来の携帯型
電子情報処置装置においては、感熱紙を搬送するモータ
15としては、印字位置の制御を精度良く行なうために
ステッピングモータが採用され、そのモータ15の駆動
回路(ステッピングモータドライバ)31として、効率
のよい定電流制御回路が用いられる。図41は、この定
電流制御回路によるトルクと駆動周波数との関係を示す
グラフで、同図に示すように一定の電流値では印字速度
が高くなるほど即ち駆動周波数が高くなるほどステッピ
ングモータ15のトルクが低下すると共に駆動電流値I
が小さくなるほどトルクが低下する。
【0010】このような携帯型電子情報処理装置は、ア
ウトドアでの情報処理を行うために用いることが多いた
め、予備の電池を用意するより電池容量の有効利用を図
る装置が望まれていると共に、処理時間の短縮等のため
に高速印字可能な装置が望まれていた。
【0011】電池容量の有効利用を図るためには、 1)前記ローバッテリ処理を開始する基準となる電池電
圧の値を、従来より低く設定する。
【0012】2)大電力が必要な処理(以下、大電力処
理という。)を実行する時には、前記ローバッテリ処理
を実行しない。 という2つの方法が考えられる。
【0013】また、印字処理速度を高めるためには、 1)サーマルヘッドの同時ヒートドット数を増やし、ヒ
ート時間を短くする。 2)感熱紙の搬送速度を高める。 という2つの方法が考えられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池容
量の有効利用を図るため、ロ−バッテリ処理を開始する
電圧値を従来より低く設定した場合は、装置に使用する
電子部品として、最低保証電圧の低い部品を採用しなけ
ればならないので、コストが高くなる。また、大電力処
理を実行する時には、前記ローバッテリ処理を実行しな
いようにした場合は、大電力処理により電池容量を使い
切ってしまい、大電力処理の終了後にローバッテリ処理
を実行できなくなる虞がある。
【0015】また、印字速度を高めるため、サーマルヘ
ッドの同時ヒートドット数を従来の20ドットから32
ドットに増やした場合、瞬間的な電池電圧ドロップは図
39に示すように例えば1.5V程度になり、無負荷時
の電池電圧が6.3V(4.8V+1.5V)を下回る
とローバッテリ処理が開始され、その時の電池の残容量
は約50%である。従って、使用者は電池容量を使い切
る前に電池の交換または充電を行ってしまい、電池容量
を有効利用できないと共に、帳簿等に印字する場合には
1行当たりの印字率が低く、印字を伴わない感熱紙の搬
送処理が多いので、ユーザのメリットがない。また、感
熱紙の搬送速度を高めるためには、トルク不足による脱
調を防ぐためにモータ15の電流値を大きくして、その
トルクを上げなければならないが、電流値を大きくする
と、前述したサーマルヘッドの同時ヒートドット数を3
2ドットに増やした場合と同様に、電池容量の約50%
を残してローバッテリ処理が開始され、電池容量を有効
利用できない。また、このような使用を繰り返すと、2
次電池で問題となる、周知のメモリ効果を引き起こす。
【0016】更に、この種の携帯型電子情報処理装置は
上述したように使用者のポケットや鞄等に入れて携帯さ
れるが、この際に電源を切り忘れた場合、入力キーが押
されることによって、誤作動やデータ破壊を引き起こ
す。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、大電力処理を行う場合も、電池容量を有効利用でき
る携帯型電子情報処理装置を提供することを第1の目的
としている。
【0018】またメモリ効果を引き起こすことなく、高
速印字が可能で、しかも電池を有効利用できる携帯型電
子情報処理装置を提供することを第2の目的としてい
る。
【0019】更に、電源を切り忘れたままの状態でポケ
ットや鞄等に入れられても、誤作動やデータ破壊を生じ
ない携帯型電子情報処理装置を提供することを第3の目
的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明の第1発明は、入力された情報を処理す
る情報処理手段と、前記情報処理手段により処理された
情報に基づいて瞬間的に大きな電力を要する処理を実行
する大電力処理手段と、少なくとも前記情報処理手段と
前記大電力処理手段とを動作させるのに必要な電気エネ
ルギーを供給する電池と、前記電池の容量を検出する電
池容量検出手段と、前記電池容量検出手段により検出さ
れた電池容量が第1の所定値以下になると動作して当該
実行中の処理を中断させるローバッテリ処理手段と、前
記大電力処理手段が動作しているときは前記ロ−バッテ
リ処理手段の動作開始基準となる前記電池容量の値を前
記第1の所定値より低い第2の所定値に切り換える切り
換え手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0021】また、前記第1の目的を達成する上で、少
なくとも前記情報処理手段を動作させるのに必要な電気
エネルギーを前記電池容量が前記第2の所定値になるま
で供給する電力供給手段を備えたり、前記大電力処理手
段が動作しているときは、前記電力供給手段から前記情
報処理手段へ供給することが望ましい。
【0022】また、前記第2の目的を達成するため本発
明の第2発明は、入力された情報を処理する情報処理手
段と、前記情報処理手段により処理された情報を記録用
紙に印字出力する印字手段と、ステッピングモータによ
り前記記録用紙あるいは前記印字手段の少なくとも一方
を移動させることにより前記記録用紙と前記印字手段の
相対位置を可変制御する搬送手段と、少なくとも前記搬
送手段を動作するのに必要な電気エネルギーを供給する
電池と、前記電池の容量を検出する電池容量検出手段
と、前記搬送手段のステッピングモータの駆動周波数と
駆動電流値とを制御する駆動制御手段とを備え、前記駆
動制御手段は、第1の所定駆動周波数と第1の所定駆動
電流値に制御する第1の駆動制御シーケンスと、前記第
1の所定駆動周波数より低い第2の駆動周波数と前記第
1の駆動電流値より低い第2の駆動電流値に制御する第
2の駆動制御シ−ケンスとを有し、更に、前記電池容量
検出手段により検出された電池容量に基づいて前記第1
の駆動制御シーケンスによる制御と前記第2の駆動制御
シーケンスによる制御とに択一的に切り換える切り換え
手段を備えたを特徴とするものである。
【0023】また、前記第2の目的を達成する上で、前
記搬送手段の動作中は前記第2の駆動シーケンスによる
制御から前記第1の駆動シーケンスによる制御への切り
換えを行えないようにしたり、前記第1の駆動シーケン
スによる制御と前記第2の駆動シーケンスによる制御と
の切り換えを、ヒステリシスをもって行うようにすると
良い。
【0024】また、前記第3の目的を達成するため本発
明の第3発明は、情報を入力する入力手段と、前記入力
手段を動作不可能状態にロックするロック手段と、周囲
の明るさを検出する光検出手段と、前記光検出手段から
出力される検出信号に応じて前記ロック手段を制御する
制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0025】更に、前記第4の目的を達成するため本発
明の第4発明は、情報を入力する入力手段と、電源がオ
フ状態になる直前のデータを記憶する記憶手段と、周囲
の明るさを検出する光検出手段と、前記光検出手段から
出力される検出信号に応じて前記電源をオフにする電源
オフ手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0026】
【作用】請求項1の携帯型電子情報処理装置は、大電力
処理手段が動作しているときは、切り換え手段によりロ
ーバッテリ処理手段の動作開始基準となる電池容量の値
が第1の所定値より低い第2の所定値に切り換わる。
【0027】また、請求項2の携帯型電子情報処理装置
は、上述した請求項1の携帯型電子情報処理装置の作用
に加えて、前記電池容量が前記第2の所定値になるまで
電力供給手段から前記情報処理手段に電力が供給され
る。
【0028】また、請求項3の携帯型電子情報処理装置
は、上述した請求項1の携帯型電子情報処理装置の作用
に加えて、大電力手段が動作しているときだけ、前記電
力供給手段から前記情報処理手段に電力が供給される。
【0029】また、請求項4の携帯型電子情報処理装置
は、電池容量が所定値を下回ると、第1の駆動制御シー
ケンスによる制御から第2の駆動制御シーケンスによる
制御に切り換わる。
【0030】また、請求項5の携帯型電子情報処理装置
は、上述した請求項4の携帯型電子情報処理装置の作用
に加えて、搬送手段が動作している間は、前記第2の駆
動制御シーケンスによる制御から前記第1の駆動制御シ
ーケンスによる制御への切り換えが行えない。
【0031】また、請求項6の携帯型電子情報処理装置
は、上述した請求項4の携帯型電子情報処理装置の作用
に加えて、前記第1の駆動制御シーケンスによる制御か
ら前記第2の駆動制御シーケンスによる制御への切り換
えがヒステリシスをもって行われる。
【0032】また、請求項7の携帯型電子情報処理装置
は、周囲が暗くなったことを光検出手段が検出すると、
ロック手段により入力手段が自動的にロックされる。
【0033】また、請求項8の携帯型電子情報処理装置
は、周囲が暗くなったことを光検出手段が検出すると、
電源オフ手段により電源が自動的にオフとなると共に、
電源オフになる直前のデータが記憶手段に記憶される。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1乃至図37に
基づき詳説する。
【0035】[第1実施例]まず、本発明の第1実施例
を、図1乃至図14を参照して説明する。
【0036】図1は、本実施例に係る携帯型電子情報処
理装置の上面斜視図、図2は同装置の下面斜視図であ
る。両図中、1は本体で、この本体1には、処理された
情報を印字出力するサーマルプリンタ(大電力処理手
段)2、情報を入力するための多数のキーを有する情報
入力部3、情報を表示する液晶ディスプレイ等からなる
情報表示部4が備えられている。サーマルプリンタ2
は、プリント処理に際しては、瞬間的に大きな電力を要
するものである。本体1内には、本装置を駆動するため
の電源電池5が収納されている。
【0037】図3は、サーマルプリンタ2の分解斜視
図、図4は同プリンタの側断面図である。両図中、6は
筺体で、その内部にはプラテンローラ7が回転可能に軸
支され、その上部には例えば512個の発熱体を持つサ
ーマルヘッド8が接触している。該サーマルヘッド8
は、回動可能なヘッド取付板9の一側面に取り付けら
れ、このヘッド取付板9はばね10a、10bにより、
サーマルヘッド8がプラテンローラ7に圧接する方向に
回動付勢されている。ヘッド取付板9は取付軸11によ
り筺体6に取り付けられている。プラテンローラ7の一
端側には手動ノブ12が取り付けられ、他端側にはギア
13、14を介してステッピングモータ15の出力軸
(図示省略)が連結されている。搬送手段は、駆動回転
体となるプラテンローラ7に従動回転体となるピンチロ
ーラ16を図示しない板バネ等の付勢手段により圧接し
て構成されている。このとき、サーマルヘッド8の発熱
体はプラテンローラ7の母線と一致して圧接され、印字
の際には感熱紙(記録用紙)17を発熱体表面に密着せ
しめる機能も果たす。また、感熱紙17の搬送路のピン
チローラ16より挿入口6a側にはシートセンサ18
が、ピンチローラ16より挿出口6b側にはレジストセ
ンサ19がそれぞれ設けてあり、これら両センサ18、
19は感熱紙17の検出を行う。なお、挿入口6aと挿
出口6bは、本体1の上面において開口している。
【0038】上記構成のサーマルプリンタ2は、図4に
示す如く、感熱紙17をサーマルプリンタ2の挿入口6
aに挿入すると、シートセンサ18が感熱紙17の存在
を検知し、その検知信号に基づいてステッピングモータ
15が回転される。このステッピングモータ15の回転
によりプラテンローラ7が回転し、これに伴いピンチロ
ーラ16が従動回転する。感熱紙17は、プラテンロー
ラ7とピンチローラ16とにより挟持され、プラテンロ
ーラ7の周面に沿って搬送される。そして、感熱紙17
がレジストセンサ19上に達すると、これをレジストセ
ンサ19が検知し、その検知信号に基づいてステッピン
グモータ15が更に所定ステップ数回転され、これによ
り感熱紙17がサーマルヘッド8まで搬送される。この
ようにして、プラテンローラ7とサーマルヘッド8との
間に感熱紙17が挟まれている状態で、後述する制御部
からサーマルヘッド8へヒート信号を含む印字データが
送られると、512個の発熱体のうちヒート信号が入力
した発熱体が加熱され、感熱紙17のサーマルヘッド8
に対面している部分のうち、加熱された発熱体に接して
いる部分がほぼ発熱体と同じ面積だけ変色することによ
り印字される。このようにして1行の印字が終了する
と、ステッピングモータ15によりプラテンローラ7が
所定ステップ数回転され、感熱紙17が所定ピッチで挿
出口6b側に搬送される。
【0039】なお、本実施例では、両センサ18、19
をフォトインタラプタにより構成したが、磁気を利用し
たセンサを用いてもよい。
【0040】図5は、本実施例に係る携帯型電子情報処
理装置の概略構成を示すブロック図である。同図中、2
0は携帯型電子情報処理装置全体を制御する情報処理部
であり、この情報処理部20はメインCPU21とサブ
CPU23とを有している。メインCPU21は、OS
及びアプリケーション等の制御を行うものである。ま
た、サブCPU23は情報入力部3、サーマルプリンタ
2、LCDコントローラ22などの制御を行うものであ
る。フォント情報を記憶しているROM24及び該フォ
ント情報を展開するRAM25は、メインCPU21と
サブCPU23とに共有されている。また、サブCPU
23は、プログラム及びフィードテーブルが記憶されて
いるROM26とフォント情報を一時的に格納するRA
M27とを占有している。さらに、サブCPU23はシ
ートセンサ18及びレジストセンサ19に接続され、前
述のように感熱紙17の位置が確認される。
【0041】文字のプリントを行なう場合には、メイン
CPU21にバッファを2つ用意し、ROM24からフ
ォント情報を取り出して、RAM25でフォント展開を
行ない、バスの占有権をサブCPU23へ移す。サブC
PU23はRAM25からRAM27へ1ドット分のフ
ォントデータをブロック転送させ、そのデータをモータ
フィードデータと共に印字データ送信信号(PDA)と
して出力する。その後バスの占有権をメインCPU21
に戻し、2つのバッファのうちの空になっている方のバ
ッファにフォント展開を行い、いつでもRAM27へフ
ォントデータを転送できるようにしておく。
【0042】一方、サーマルプリンタ2は、PDA信号
に含まれているフォントデータをシフトする512ビッ
トシフトレジスタ28と、印字ラッチ信号(PLA)に
より得られる1ドット=1ビットで対応するヒートを行
なうべき印字データを一時格納する512ビットラッチ
レジスタ29と、ストローブ信号(STB)により前記
PLA信号に基づいて実行されるヒートを制御して印字
出力を行う512ドットのサーマルヘッド8と、モータ
フィードデータを出力する8ビットシフトレジスタ30
とを有している。各レジスタはそれぞれサブCPU23
に、8ビットシフトレジスタ30は、ステッピングモー
タ15を駆動する電流を制御するステッピングモータド
ライバ31にそれぞれ接続されている。
【0043】サブCPU23により出力されたPDA信
号は、前述のようにして展開された1ドット分のフォン
トデータとモータフィードデータとを含み、該フォント
データは512ビットシフトレジスタ28によりシフト
され、モータフィードデータは8ビットシフトレジスタ
30にシフトされる。サブCPU23は、モータフィー
ドデータが8ビットシフトレジスタ30にシフトされる
と同時にモータラッチ信号(MLA)を出力することに
よりモータフィードデータを8ビットシフトレジスタ3
0にラッチさせ、フィードデータを出力させる。
【0044】サーマルヘッド8によるヒート実行は、前
記STB信号によって制御されている。STB信号はサ
ーマルヘッド8の512個の発熱体の全てのゲートに接
続されており、発熱体1つ1つを制御することができ
る。
【0045】前記PDA信号、MLA信号、PLA信
号、STB信号は各々サブCPU23から出力され、制
御されている。図6に、PDA信号とMLA信号とPL
A信号の出力タイミングとプリント制御動作との関係を
示す。
【0046】また、ステッピングモータドライバ31は
ステッピングモータ15に流れる電流を制御している
が、この電流制御は、例えば相信号(PHa,PHb)
2本と、電流量調節信号(I0a,I1a,I0b,I
1b)4本とで行なわれるので、8ビットシフトレジス
タ30からは6本の信号によって電流量制御が行われ
る。図7に、各信号と電流量との関係を示す。
【0047】電源は、公称電圧1.2Vのニッカド電池
を5本直列に接続したものであり、満充電時で7.5
V、容量が少なくなったときで4.8Vである。すなわ
ち、電池5の電池電圧は無負荷状態で7.5Vから4.
8Vまで変動する。
【0048】図5に戻って、電池5は、プリンタ2に電
源を供給する昇圧DC/DCコンバータ32と、情報処
理部20に電源Vccを供給するレギュレータ33及び
昇降圧DC/DCコンバータ34にそれぞれ接続されて
いる。昇圧DC/DCコンバータ32は、サーマルプリ
ンタ2のサーマルヘッド8とステッピングモータドライ
バ31にそれぞれ接続され、電池5の電池容量が7.5
Vから後述する第2の所定値V2になるまで駆動電圧1
7Vを出力し、その出力電流は2Aである。レギュレー
タ33は、電池5の電池容量が7.5Vから後述する第
1の所定値V1になるまで、電源電圧Vccを情報処理
部20に供給し、その最大電流は0.1Aである。昇降
圧DC/DCコンバータ34は電池5の電池容量が7.
5Vから第2の所定量V2になるまで、電池5からの出
力を内部で8Vまで昇圧した後に4.8Vに降圧し、そ
れを情報処理部20の電源電圧Vccとして出力する。
前記昇圧DC/DCコンバーター32と昇降圧DC/D
Cコンバータ34は、PDC信号線35を介してサブC
PU23に接続されており、昇圧DC/DCコンバータ
ー32が作動しているとき、すなわちサーマルプリンタ
2が駆動しているときは、昇降圧DC/DCコンバータ
ー34も作動するように、オン/オフを制御される。
【0049】ローバッテリ処理を開始する信号LBAT
1を発生する第1の割り込み発生回路36は、レギュレ
ータ33と昇降圧DC/DCコンバータ34の間のOR
ゲート38aと情報処理部20との間のVcc信号線に
接続され、レギュレータ33及び昇降圧DC/DCコン
バータ34の出力を監視している。この第1の割り込み
発生回路36は、情報処理部20の電源電圧Vccが第
1の所定値V1を一瞬でも下回ると前記信号LBAT1
を発生する。また、第2の割り込み発生回路37は、電
池5と、情報処理部20の割り込みコントローラ39と
の間に接続されて電池電圧を直接監視しており、電池電
圧が第2の所定値を一瞬でも下回るとローバッテリ処理
を開始する信号LBAT2を発生する。第1の割り込み
発生回路36及び第2の割り込み発生回路37は、OR
ゲート38を介して割り込みコントローラ39に接続さ
れる。
【0050】本実施例では、同時ヒートドット数を従来
より多く36ドットとした。これは、プリンタの印字速
度を速くするためであり、プリンタ駆動時に生じる電池
電圧ドロップは1.5Vである。そこで、第1の所定値
V1を4.8V、第2の所定値V2を3.3V(4.8
V−1.5V=3.3V)に設定する。
【0051】前記信号LBAT1またはLBAT2は、
情報処理部20に内蔵されている割り込みコントローラ
39にORゲート38を介して伝えられる。割り込みコ
ントローラ39は前記信号LBAT1またはLBAT2
を受け取ると、メインCPU21またはサブCPU23
による処理を中断させ、必要なデータをRAM25に保
管させ、同時に操作者に対する電池交換または充電の要
求メッセージを情報表示部4に表示する。
【0052】図8に、昇圧DC/DCコンバータ32
と、昇降圧DC/DCコンバータ34と、第1及び第2
の割り込み発生回路36、37の仕様を示す。
【0053】次に、本実施例に係る携帯型電子情報処理
装置のプリントアウトの制御動作について、図9乃至図
12を用いて説明する。図9は、プリントアウトの制御
動作の流れを示すフローチャート、図10及び図11は
ビットイメージを示す図、図12は印字処理時の各信号
の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【0054】まず、メインCPU21によりアプリーケ
ーションソフトの中に印字処理を示す信号が検出される
と、プリント開始コマンドがサブCPU23に送られ
る。サブCPU23が前記コマンドに対応する処理を実
行するのと並行して、メインCPU21により最初の文
字列がRAM25上にフォント展開され、サブCPU2
3が前記コマンドに対応する処理の実行を終えた後に、
1文字列印字コマンドをサブCPU23に転送する。メ
インCPU21は、サブCPU23が1文字列の印字処
理を実行するのと並行して前述のように次の1文字列の
フォント展開を行なう。図10に、16×32の「H」
パターンをフォント展開した場合のビットイメージを示
す。前述のとおり、本実施例で使用されているサーマル
ヘッド8は512ドットであるので、16×32のフォ
ントをしようした場合には512ドットの中に32桁の
「H」を印字することが可能である。図10のビットイ
メージのうち、上から3列目までを、図11(a)〜
(c)に示す。また、図12に、16×32のフォント
で32桁の「H」を印字するときのタイミングチャート
を示す。本実施例において、ヒートに要する時間は、1
msecとする。
【0055】まず、図9のステップS09−01におい
て、前述のようにしてメインCPU21からプリント開
始コマンドを受けとったサブCPU23は、PDC信号
線35をアクティブにすることにより昇圧DC/DCコ
ンバータ32と昇降圧DC/DCコンバータ34とをオ
ン状態にし、サーマルヘッド8とステッピングモータ1
5に駆動電圧を供給する。次に、ステップS09−02
で紙送りを行なうことを想定し、紙送りカウンタを0に
した後、ステップS09−03に進んで、メインCPU
21により図11(a)に示される512ビット分のフ
ォントデータをサブCPU23に内蔵されているRAM
27に転送する。次いで、ステップS09−04で、該
フォントデータの中にヒートすべきデータが含まれてい
るか否かをサブCPU23により判別する。図11
(a)の場合にはヒートすべきデータが含まれていない
ので、ステップS09−05で紙送りカウンタをインク
リメントした後、前記ステップS09−03に戻って、
次の512ビット分、即ち図11(b)のフォントデー
タに対するブロック転送処理を実行する。この場合にも
ヒートすべきデータは含まれていないので、再びステッ
プS09−05で紙送りカウンタをインクリメントした
後、前記ステップS09−03に戻って、次の512ビ
ットのフォントデータ、即ち図11(c)に対するブロ
ック転送処理を繰り返し実行する。この図11(c)に
示す3番目の文字列にはヒートすべきデータが含まれて
いるので、ステップS09−06に進んで紙送りカウン
タに記録されているステップ数分の紙送りを行なう。
【0056】この紙送りは、サブCPU23により制御
される。サブCPU23はPDA信号に1ステップ分の
相信号、例えば、図12の点aであれば、PHaは1、
PHbは0、I0aは1、I1aは1、IObは1、I
1bは1であるので、(101111100)の8ビッ
ト信号を出力する。ここで、下2桁の「00」は、6ビ
ットの信号を8ビットの信号として転送するためのダミ
ーである。この信号が8ビットシフトレジスタ30にシ
フトされるのと同時に、サブCPU23はMLA信号を
アクティブにし、これにより8ビットシフトレジスタ3
0は(101111)の信号を出力し、ステッピングモ
ータ15が1ステップ回転する。ここでは、紙送りカウ
ンタに記録されたステップ数が例えば2であれば、上述
の動作を2回繰り返すことにより上から2番目までの紙
送りが完了する。
【0057】次に、ステップS09−07に進んで、サ
ブCPU23の制御により1ドット列の印字を行なう。
サブCPU23は、RAM27にブロック転送された図
11(c)に示される3番目の文字列512ビットのデ
ータに基づいてヒートすべきドット数を数えながらPD
A信号を出力するが、同時ヒートドット数が例えば36
であれば、カウントしたドット数が36ドットに達する
と、それ以降は白データとして出力する。このデータを
512ビットシフトレジスタ28にシフトさせるのと同
時にPLA信号をアクティブにしてデータを512ビッ
トラッチレジスタ29にラッチさせる。その直後にST
B信号をアクティブにして前記データが512ドット
中、36ドット分のヒートを実行する。図11(c)に
示すデータでは、「H」1字分当たり4ドットのヒート
データが存在するので、1回のヒートで「H」9字分の
ヒートデータを得た時点で残りは全て空データを出力
し、PLA信号とSTB信号とをアクティブにして36
ドットのヒートを実行する。このようにして、9文字分
のヒートが終了すると、次は10文字目のヒートデータ
から36ドット分のデータをカウントし、PDA信号を
出力し、以後、前述の動作を繰り返す。512ビットの
中には「H」パターンが32文字分含まれているので、
前述の動作を4回繰り返すことにより1ドット列の印字
が終了する。
【0058】1ドット列の印字が終了すると、ステップ
S09−08に進んで、次の512ドットの印字を行う
ために、1ステップの紙送りを行なった後、次のステッ
プS09−09で1文字列分の印字が終了したか否かを
判別する。この印字が終了していない場合には前記ステ
ップS09−02に戻り、上記処理を繰り返す。そし
て、1文字列の印字が終了すると、ステップS09−0
9においてプリント処理が終了したと判断され、次のス
テップS09−10でサブCPU23によりPDC信号
線35をノンアクティブにし、昇圧DC/DCコンバー
タ32及び昇降圧DC/DCコンバーター34をオフに
して、本処理動作を終了する。
【0059】次に、上述のようにしてサーマルプリンタ
2を駆動させた場合のローバッテリ処理動作について説
明する。
【0060】大電力処理手段であるサーマルプリンタ2
以外の処理を実行しているときは、昇降圧DC/DCコ
ンバータ34はオフ状態であるので、情報処理部20に
はレギュレータ33を介して電源Vccが供給されてお
り、第1の割り込み発生回路36には4.8Vが入力
し、第2の割り込み発生回路37には電池電圧が入力す
る。この状態で電池容量が減少して4.8Vを下回る
と、レギュレータ33の出力は4.8Vを出力できなく
なり、第1の割り込み発生回路36は信号LBAT1を
発生する。第2の割り込み発生回路37は電池電圧が直
接入力するが、入力する電圧がV2(=3.3V)にな
るまで信号LBAT2は出力されない。前記信号LBA
T1がORゲート38を介して割り込みコントローラ3
9に入力すると、割り込みコントローラ39からメイン
CPU21及びサブCPU23に対して強制割り込みの
指示信号が出力され、ローバッテリ処理が行われる。
【0061】プリントアウト処理を実行中は、負荷によ
る瞬間的ドロップアウトは最大1.5Vになる。このと
き、昇降圧DC/DCコンバータ34はオン状態であ
り、電池5の電圧がV1(=4.8V)を下回った場合
であってもVccを維持することができるので、第1の
割り込み発生回路36には常に4.8Vが入力してお
り、信号LBAT1は発生しない。電池容量が第2の所
定値V2(=3.3V)を下回った場合、第1の割り込
み回路36には4.8Vが入力され続けるので信号LB
AT1は発生しない。一方、第2の割り込み発生回路3
7には直接電池電圧が入力しているので、信号LBAT
2が発生し、ORゲート38を介して割り込みコントロ
ーラ39に伝えられる。割り込みコントローラ39は上
記と同様にして強制割り込みの指示信号を出力し、ロー
バッテリ処理が実行される。
【0062】図13は、前記昇圧DC/DCコンバータ
32の回路図である。電池5は、入力段コンデンサC1
とコイルL1にそれぞれ接続し、電荷を供給している。
第1発振回路40はパルスワイドモジュレーション方式
で発振を行なうICと、スイッチングトランジスタTr
1をプッシュープル方式でドライブするトランジスタと
から構成され、抵抗R1及び抵抗R2の分圧をフィード
バックし、出力電圧の平滑を行なう。コンデンサC2
は、フィードバックの反応を速めるためのスピードアッ
プキャパシタである。
【0063】サブCPU23によりPDC信号線35が
アクティブになると第1発振回路40が発振を開始す
る。第1発振回路40の出力はスイッチングトランジス
タTr1を発振させる。該トランジスタTr1がオフ状
態になった瞬間にL1に蓄えられた電荷はスイッチング
ダイオードD1を介して出力段コンデンサC2に蓄えら
れる。これにより、昇圧DC/DCコンバータ32は、
入力電圧7.5V〜V2に対し、出力電圧17V、最大
出力電流2Aの電力を供給する。
【0064】図14は、昇降圧DC/DCコンバータ3
4の回路図である。該コンバータ34は、昇圧部41と
降圧部42とからなり、昇圧部41の構成は前述の昇圧
コンバータ32と同様であり、V2から7.5Vの入力
電圧に対して8Vの出力電圧を出力する。第2発振回路
43及び第3発振回路44は前記第1発振回路40と同
様に、PDC信号線35がアクティブになると発振が開
始される。降圧部42では、第3発振回路44が発振を
開始すると、トランジスタTr3が発振を開始し、コイ
ルL3に電流を供給する。トランジスタTr3がオフ状
態になった瞬間にL3に蓄えられた電荷はダイオードD
3から流れ込む電流のために降圧される。このような動
作により、昇圧部から出力された電圧は4.8Vまで下
げられる。即ち、昇降圧DC/DCコンバータ34は、
7.5VからV2の入力電圧に対して出力電圧4.8
V、最大出力電流0.1Aの電力を出力する。
【0065】以上のような構成により、サーマルプリン
タ2等により大電力を必要とする処理を実行していると
きは、ローバッテリ処理を行う基準となる電池容量レベ
ルを所定量下げることにより、電池容量を有効に利用で
きるほか、大電力処理がその瞬間的な電圧ドロップのた
めに途中で中止されずに最後まで実行できる。また、携
帯型電子情報処理装置の、満充電の状態からの使用時間
が増えると共に、従来より大きな電力を使用する処理を
行うことも可能となり、プリンタ等の処理スピードを高
速化することが可能となる。
【0066】[第2実施例]次に、本発明の実施例を図
15及び図16を参照して説明する。
【0067】図14は、本実施例の構成を示すブロック
図であり、同図において、前述した第1実施例の図5の
構成と異なる点は、昇降圧DC/DCコンバータ32の
かわりに降圧DC/DCコンバータ45を設け、この降
圧DC/DCコンバータ45を電池5に接続せず昇圧D
C/DCコンバータ32の出力側に接続したことであ
る。なお、本実施例におけるその他の構成は第1実施例
と同様であるから、図面の対応する構成要素には同一符
号を付してある。
【0068】降圧DC/DCコンバータ45は昇圧DC
/DCコンバータ32により生成された17Vの出力電
圧を4.8Vまで降圧し、情報処理部20へ電力供給を
行うものである。
【0069】図16に、本実施例に使用されている昇圧
DC/DCコンバータ32及び降圧DC/DCコンバー
タ45の電気回路図を示す。昇圧DC/DCコンバータ
32の構成は、第1実施例と同一である。すなわち、電
池5により入力段コンデンサC1とコイルL1に電荷が
供給されており、サブCPU23によりPDC信号線3
5がアクティブになると第1発振回路40が発振を開始
し、その出力がスイッチングトランジスタTr1を発振
させ、該スイッチングトランジスタTr1がオフ状態に
なった瞬間にコイルL1に蓄えられた電荷がスイッチン
グダイオードD1を介して出力段コンデンサC2に蓄え
られる。
【0070】降圧DC/DCコンバータ45は第4発振
回路46を有し、PDC信号線35がアクティブになる
と前記第4発振回路46が発振を開始し、これによりス
イッチングトランジスタTr4が発振を開始する。該ス
イッチングトランジスタTr4が発振を始めると、コイ
ルL4に電荷が供給され、スイッチングトランジスタT
r4がオフ状態になった瞬間にコイルL4に蓄えられた
電荷はスイッチングダイオードD4から流れ込む電流の
ために降圧され、4.8Vの出力電圧となって情報処理
部20に供給される。
【0071】以上のような構成により、サーマルプリン
タ2の駆動中は、昇圧DC/DCコンバータ32の出力
電圧を情報処理部20の電源電圧として使用できるた
め、第1実施例における昇圧部41が不要となり、その
分回路構成を簡単にすることができる。
【0072】[第3実施例]次に、本発明の第3実施例
を、図17を参照して説明する。本実施例において、上
述した第1実施例の図5と異なる点は、サーマルプリン
タ2に代えてハードディスク装置を大電力処理手段と
し、且つ昇圧DC/DCコンバータ32を削除したこと
である。
【0073】図17は、本実施例に係る携帯型電子情報
処理装置の構成を示すブロック図であり、同図におい
て、上述した第1実施例の図4と同一構成要素には同一
符号を付してある。同図中、47はハードディスク装置
で、サブCPU23に接続してある。このハードディス
ク装置47は昇降圧DC/DCコンバータ34によりV
ccの電源を供給されている。メインCPU21を起動
する場合の消費電力を例えば約1.0Aとしたときの電
池電圧ドロップは約0.1Vである。これに対し、ハー
ドディスク装置47を起動し、サブCPU23を介して
メインCPU21とアクセスする場合の電池電圧ドロッ
プは例えば約0.3Vである。昇降圧DC/DCコンバ
ータ34はメインCPU21とハードディスク装置47
とのアクセス時の電池電圧ドロップにより瞬間的に電池
電圧値が4.8Vを下回った場合にも4.8Vを供給で
きるようにしておく。すなわち、第1の所定値V1は
4.8V、第2の所定値V2は4.5V(4.8V−
0.3V)に設定される。
【0074】上記構成において、大電力処理ではない通
常の処理を行う場合は、電池電圧はレギュレータ33に
より4.8Vに制御されて供給されるが、電池電圧が第
1の所定値V1(4.8V)を下回ると、Vccも第1
の所定値V1を下回るので、第1の割り込み発生回路3
6により信号LBAT1が出力され、ローバッテリ処理
が実行される。
【0075】一方、メインCPU21とハードディスク
装置47とのアクセスが行われる場合は、PDC信号線
35をアクティブにすることにより昇降圧DC/DCコ
ンバータ34が発振して4.8Vを保持するので、第1
の割り込み発生回路36は信号LBAT1を出力するこ
とはない。また、アクセス中に電池電圧が第2の所定値
V2(4.5V)を下回ると、第2の割り込み発生回路
37によりLBAT2が出力され、ローバッテリ処理が
開始される。ローバッテリ処理終了後は、PDC信号線
35がノンアクティブになり、昇降圧DC/DCコンバ
ータ34の発振が停止する。
【0076】以上のような構成により、ハードディスク
装置47が大電力処理手段の場合において、上述した第
1及び第2実施例と同様に、ローバッテリ処理を開始す
る基準となる電圧値を、大電力処理実行時と、大電力処
理以外の通常処理実行時とで切り換えることにより大電
力処理実行中にその瞬間的な電池電圧ドロップのために
ローバッテリ処理を実行することがない。
【0077】[第4実施例]次に、本発明の第4実施例
を、図18を参照して説明する。本実施例において、上
述した第3実施例の図17と異なる点は、ハードディス
ク装置47に代えて、無線ユニット48を設けたことで
ある。
【0078】図18は、本実施例に係る携帯型電子情報
処理装置の構成を示すブロック図であり、同図におい
て、上述した第1実施例の図5と同一構成要素には同一
符号を付してある。
【0079】無線ユニット48による送信を行う場合、
例えば約0.5Vの電池電圧ドロップが生じる。そこ
で、無線ユニット48の送信時に起きる電池電圧ドロッ
プを考慮して、第1の所定値V1を4.8V、第2の所
定値V2を4.3V(4.8V−0.5V)に設定して
いる。
【0080】上記のような構成において、大電力処理で
はない通常の処理を行う場合は、レギュレータ33によ
り4.8Vが電源電圧Vccとして情報処理部20と無
線ユニット48に供給されるが、電源電圧値が第1の所
定値V1(4.8V)を下回ると、Vccも第1の所定
値V1を下回るので、第1の割り込み発生回路36によ
り信号LBAT1が出力され、ローバッテリ処理が行わ
れる。
【0081】一方、無線ユニット48による送信を行う
場合には、PDC信号線35をアクティブにすることに
より昇降圧DC/DCコンバータ34が発振し、4.8
Vを保持するので、第1の割り込み発生回路36は信号
LBAT1を出力しない。無線ユニット48を駆動中に
電池電圧が第2の所定値V2(4.3V)を下回ると、
第2の割り込み発生回路37により信号LBAT2が出
力され、ローバッテリ処理が開始される。
【0082】以上のように、大電力処理手段を無線ユニ
ット48とした場合も、上述した第1〜第3実施例と同
様に、大電力処理実行時と大電力処理以外の通常処理実
行時とでローバッテリ処理を開始する基準となる電圧値
を変えることにより、大電力処理手段の実行中はその瞬
間的な電池電圧ドロップのためにローバッテリ処理を実
行することがない。
【0083】[第5実施例]次に、本発明の第5実施例
を、図19乃至図29を参照して詳説する。
【0084】図19は、本発明の概略構成を示すブロッ
ク図であり、同図において、上述した第1実施例の図5
と同一構成要素には、同一符号を付してある。図19に
おいて図5と異なる点は、図5におけるレギュレータ3
3、昇降圧DC/DCコンバータ34、第1、第2の割
り込み発生回路36、37、ORゲート38、38aを
それぞれ削除し、その代わりに、A/D変換器49、タ
イマ50、ホールド電圧作成部52、駆動電圧切り換え
部53、割り込み発生回路54を新たに設けたことであ
る。A/D変換器49及びタイマ50は、サブCPU2
3に内蔵されている。そして、A/D変換器49により
電池5から得られる電池電圧データがデジタル変換さ
れ、サブCPU23の内部レジスタに記録される。
【0085】ステッピングモータドライバ31には、ホ
ールド電圧作成部52により生成された電圧と昇圧DC
/DCコンバータ32により生成された電圧のいずれか
が、ステッピングモータ15がフィード状態かホールド
状態かによって駆動電圧切り換え部53により選択され
て、駆動電圧として入力される。
【0086】ローバッテリ処理を開始する信号を発生す
る割り込み発生回路54は、電池5と情報処理部20の
割り込みコントローラ39との間に接続され、直接電池
電圧を監視する。電池電圧が所定値を下回ると割り込み
発生回路54は割り込みコントローラ39に対してロー
バッテリ処理開始信号を送り、前述のようにしてローバ
ッテリ処理が開始される。
【0087】次に、本実施例に係る携帯型電子情報処理
装置のプリントアウトの制御動作について図20乃至図
22を用いて説明する。第1実施例と同様に、本実施例
の場合もメインCPU21とサブCPU23とを並行に
動作させることによりプリント動作の高速化を図ってい
る。
【0088】なお、以降の説明における数字の添字
「h」は16進数表示を、「b」は2進数表示を、添字
のない場合は10進数表示を表しているものとする。
【0089】図20は、プリントアウトを実行する際に
メインCPU21で実行される制御手順を示すフローチ
ャートを、図21は、同サブCPU23で実行される制
御手順を示すフローチャートを示している。
【0090】まず、メインCPU21の制御について説
明する。まずメインCPU21により、プリント開始コ
マンドをメインCPU21とサブCPU23の通信領域
にセットし(S20−01)、サブCPU23へコマン
ド割り込みをかけることにより(S20−02)、サブ
CPU23がサーマルプリンタ2のプリント処理動作を
実行させる。
【0091】次に、上述したように、RAM25にはバ
ッファ0(380120〜38051Fh)及びバッフ
ァ1(380520〜38091Fh)の2つのバッフ
ァがあるので、どちらのバッファを使用するかを決める
(S20−03)。アプリケーションプログラムからの
指定に応じてROM24に記録されているフォント情報
を読み出し、RAM25においてビットイメージとして
1文字列を展開する(S20−04、S20−06)。
例えば、512ドットのサーマルヘッド8を用いたサー
マルプリンタ2を用いると、図22に示す8×16ドッ
トのフォントを展開する場合はラインヘッド方向に最大
64文字展開できるが、図22の展開例では「H」から
「I」までの49文字の展開を行っている。展開されて
得られたビットイメージは、前記ステップS20−03
により選択されたバッファに一時格納される。1文字列
の展開が終了すると、次に展開すべきバッファを支持す
るためにフラグをたてる(S20−05、S20−0
7)。
【0092】次に、1文字列印字コマンドと印字に必要
なパラメータとをRAM25にセットする(S20−0
8)。図22の例では、バッファの先頭アドレス(下位
16ビット)として0120hを、ドット数として16
を、また、展開有効バイト数として49を、それぞれセ
ットする。
【0093】上記のステップS20−03からステップ
S20−08までは、サブCPU23のプリント開始処
理と並行して行われる。
【0094】サブCPU23のプリント開始処理が終了
すると(S20−09)、前記ステップS20−02と
同様に1文字列印字コマンドのコマンド割り込みをかけ
る(S20−10)。さらに、文字列が続いているか否
かを確認し(S20−11)、続いている場合には前記
ステップS20−03に戻り、前記処理を繰り返す。こ
のとき、ステップS20−05及びステップS20−0
7によるフラグの操作により、メインCPU21は、サ
ブCPU23がバッファ0のビットイメージの処理を行
っているときはバッファ1に、バッファ1のビットイメ
ージの処理を行っているときはバッファ0にフォント展
開を行う。
【0095】次に、サブCPU23における、メインC
PU21のコマンド制御動作を、図21を用いて説明す
る。サブCPU23は、メインCPU21によりコマン
ド割り込みを受けると(S21−01)、そのコマンド
の解析を行い(S21−02)、サブCPU23がコマ
ンド実行中であることをメインCPU21へ知らせるた
めのビジー(busy)フラグを立て(S21−0
3)、コマンドを実行する(S21−04)。コマンド
実行が終了すると、サブCPU23はビジーフラグをリ
セットし(S21−05)、その後前記ステップS21
−01に戻って、メインCPU21から次のコマンド割
り込みがなされるまで待機する。
【0096】なお、前記ステップS21−01において
は、コマンド割り込みを受けるまで、その判別処理を実
行する。
【0097】図23は、サブCPU23で行われるプリ
ント開始処理を示すフローチャートである。本実施例で
は、印字を行う前は、装置の消費電流を押さえるため
に、ステッピングモータ15及びサーマルヘッド8の駆
動電圧を0Vにしてあるので、該駆動電圧の出力を開始
するために本プリント開始処理が行われる。
【0098】まず、前回プリンタの使用後に駆動電圧を
切断したときの、後述するステッピングモータ15のフ
ィード(FD)時間をタイマ50(図19参照)にセッ
トし(S23−01)、ステッピングモータ15の駆動
電圧の出力を開始するため昇圧DC/DCコンバータ3
4の発振を開始させる(S23−02)。この出力が安
定するまで約50msec待ち(S23−03)、確実
にフィードすることが可能なイニシャル用のFD時間と
して1500msecをセットし(S23−04)、逆
方向に24ステップ分(S23−05)、正方向に24
ステップ分(S23−06)感熱紙17を搬送させる。
前記イニシャル用FD時間による、ステップS23−0
5及びステップS23−06の動作は、紙搬送系のギヤ
のバックラッシュを1文字列印字コマンドの実行前に取
り去っておくために行うものである。
【0099】また、前記の紙搬送は、紙搬送系が完全に
停止している状態から紙搬送系を駆動することができる
大きさの回転力(プルイントルク)を持っている。この
ようにして、前記ステップS23−06での紙搬送が終
わると、本処理動作が終了する。
【0100】次に、1ドット列印字について、図24乃
至図27のフローチャートを参照して説明する。携帯型
電子情報処理装置では電池容量の制限から全ての発熱体
を同時に加熱することは困難であるので、本ルーチン
は、1ドット列分の印字データを同時にヒートできるド
ット数(本実施例の場合は24ドット)に応じて、数回
に別けて印字を行うようにしている。
【0101】まず、図24のステップS24−01にお
いて、1回のヒートで発熱可能なドット数(以下、同時
ヒートドット数という。)として24を、サブCPU2
3が占有するRAM27に読み込まれたフォント情報を
バイト単位で操作するためのゲットポインタとして10
0hを、512ビットシフトレジスタへの送信済みのバ
イト数をカウントするためのバイトカウンタに0を、そ
れぞれ初期値としてセットする。次に、ゲットポインタ
が示すアドレスに格納されている1バイト分のフォント
データを取り出す(S24−02)。予めROM26内
に記録しておいたルックアップテーブル『00h〜FF
hの各バイトデータ(入力値)に対応する「1」の個数
(出力値)が書かれた256個のデータ列』に基づいて
該フォントデータに含まれている「1」の数即ちヒート
ドット数を導き出し、該ヒートドット数を前記同時ヒー
トドット数から差し引いて(S24−03)、ゲットポ
インタが示すアドレスに存在する1バイトデータが1回
でヒート可能であるか否かを判別する(S24−0
4)。例えば、図22のフォント展開例において、ゲッ
トポインタ100hの場合、このポインタで示されてい
る1バイトデータは2進数表示で「11000110」
で、4個の「1」があるので、残りの同時ヒートドット
数は20(24−4=20)となる。従って、この1バ
イトのデータは1回でヒート可能であることが判る。
【0102】サブCPU23は、1バイトデータが1回
でヒート可能であることが判ると、このデータを512
ビットシフトレジスタ28に転送し(S24−05)、
次の1バイトデータの処理のためにゲットポインタ及び
バイトカウンタをそれぞれ+1進め(S24−06)、
バイトカウンタの示す値が有効バイト数に達したか否か
を判別する(S24−07)。図22の展開例では、1
ドット列方向に49バイト展開されているので、有効バ
イト数は49である。バイトカウンタ値が有効バイト数
に達すれば、後述する図27のルーチンを実行し、達し
なければバイトカウンタ値が32になったか否かを判別
する(S24−08)。バイトカウンタ値が32になれ
ば、前記ステップS24−02に戻り、また、バイト数
カウンタ値が32にならなければ後述する図26の中間
送りルーチンを実行した後、前記ステップS24−02
に戻る。
【0103】前記ステップS24−04において残りの
同時ヒートドット数が0以下になると、残りの同時ヒー
トドット数が0になるように、マスク用1バイトデータ
によって現在処理中の1バイトデータの一部をLSB方
向からマスクする(S24−10)。マスク処理終了後
の1バイトデータは、512ビットシフトレジスタ28
に送信される(S24−11)。
【0104】前述したように、本実施例で使用したプリ
ンタでは、STB信号は512個全ての発熱体に入力し
ているので、未処理のバイトデータに対応する発熱体が
発熱しないように、未処理バイト分のスペースデータ
(00h)を前記1バイトデータに続けて512ビット
シフトレジスタ28に送信する(S24−12)。前回
のヒートが終了するのを待ち(S24−13)、サブC
PU23により512ビットラッチレジスタ29に対し
てPLA信号が送信されると、前記ステップS24−0
5において512ビットシフトレジスタ28に転送され
ていたPDA信号が512ビットラッチレジスタ29に
転送される(S24−14)。ここで、512ビットシ
フトレジスタ28は次回の512ビットフォントデータ
が受信可能な状態になる。
【0105】サブCPU23によりSTB信号がアクテ
ィブにされると、前記ステップS24−14において5
12ビットラッチレジスタ29に転送されたPDA信号
のうち「1」のビットに対応した発熱体がヒートされ、
感熱紙17に印字出力が行われる(S24−15)。
【0106】ステップS24−15におけるヒート処理
は、図25で示されるフローチャートに基づいて行われ
る。即ち、タイマ50にヒート時間がセットされると
(S25−01)、タイマ50のカウントダウンが始ま
り(S25−02)、設定された時間だけヒートが行わ
れて、ヒート処理が完了する。タイマ50はワンショッ
トモードであり、前記カウントダウンが開始されるとサ
ブCPU23からサーマルヘッド8に送られるSTB信
号がアクティブになり、512ビットラッチレジスタ2
9にセットされたフォントデータのうち「1」に対応す
る発熱体への通電が行われる。タイマカウント値が0に
なると前記STB信号はノンアクティブになり、ヒート
が終了する。
【0107】再び図24に戻って、そのステップS24
−15が終了すると、サブCPU23は次のヒートのた
め、512ビットシフトレジスタ28のデータ転送を行
う。まず、処理済みのデータに相当するバイトカウンタ
値分のスペースデータを512ビットシフトレジスタ2
8へ送信する(S24−16)。次に、ステップS24
−10で使用したマスク用1バイトデータの「0」と
「1」を反転したデータによりマスクを解除し(S24
−17)、前記ステップS24−10でマスク処理をし
たために転送されなかったビットに対応した1バイトデ
ータを生成すると共に、前記ステップS24−10で
「0」になっている同時ヒートドット数にイニシャル値
「24」をセットし(S24−18)、その後前記ステ
ップS24−03に戻る。以上の如く、ステップS24
−01からステップS24−18により、1ドット列印
字を完了する。
【0108】次に、サーマルプリンタに発生するスティ
ックに対する制御を説明する。「スティック」とは、感
熱紙17の表面に塗布された発色層に含まれるバインダ
が印字処理動作により発生する熱によって溶解し、動作
終了後に冷却されてサーマルヘッド8に固着することに
起因して生じるものである。この固着物が紙搬送動作に
対する抵抗となり、搬送用のステッピングモータ15の
脱調等、スムーズな紙搬送を阻害し、不均一な印字を引
き起こす原因の1つとなる。
【0109】上記のようなスティックを防止するため
に、前述の図24におけるステップS24−01からス
テップS24−07までの動作を繰り返し、バイトカウ
ンタのカウント値が「32」になった場合、すなわち、
512ドットの半分の256ドットまでに対応する32
バイトの処理が終了したときに、図26に示す中間送り
ルーチンを実行する。
【0110】即ち、サブCPU23により処理済みの3
2バイト分のスペースデータが512ビットシフトレジ
スタ28に送信され(S26−01)、前回のヒート処
理が終了すると(S26−02)、512ビットラッチ
レジスタ29にPLA信号を送信した後に(S26−0
3)、ヒート処理が行われる(S26−04)。このス
テップS26−04のヒート処理は、上述した図25の
フローチャートに沿って行われる。続いて、中間送りル
ーチンの実行を示すフラグが立てられ(S26−0
5)、1ステップの紙送りが行なわれる(S26−0
6)。このS26−06での処理が終了後、同時ヒート
ドット数に初期値がセットされ(S26−07)、中間
送りルーチンが終了する。このようにして中間送りルー
チンが終了すると、前記図24のステップS24−02
に戻り、再びステップS24−07までの動作が繰り返
される。
【0111】図22の展開例「I」に対応する1バイト
データの送信をステップS24−05により終了し、ス
テップS24−06によりゲットポインタ及びバイトカ
ウンタを1ずつインクリメントすると、ゲットポインタ
は131hとなる。このとき、バイトカウンタは49と
なり、前述の有効バイト数に達したことが前記ステップ
S24−07により確認される。有効バイト数以降のバ
イトには文字展開されていないので、図27の1ドット
列最後のヒート処理ルーチンへ移行する。
【0112】図27において、最初に64バイトのうち
で未処理のバイト、すなわち、64から有効バイト数を
差し引いたバイト数に対応するスペースデータを512
ビットシフトレジスタ28へ送信し(S27−01)、
前回のヒート終了を待って(S27−02)PDA信号
をラッチさせ(S27−03)、ヒート処理を実行する
(S27−04)。図22の展開例では、前述のように
1ドット列の中間で1ステップ紙送りが実行されている
ことが中間紙送りフラグにより判別され(S27−0
5)、中間紙送りフラグをクリアして(S27−06)
1ステップの紙送りを行い(S26−08)、本処理動
作を終了する。
【0113】なお、例えば、5バイトのフォントデータ
しかない場合には、前記図24のステップS24−09
での中間送りルーチンは実行されないので、図26のス
テップS26−06による紙送りが行われない。そこ
で、ステップS27−08の前に1ステップの紙送りを
行うステップS27−07を設けたものである。
【0114】1文字列印字は、前述の1ドット列印字と
紙送りの繰り返しにより行われる。1文字列印字は図2
8のフローチャートに基づいて行われる。前述のよう
に、サブCPU23が1文字列印字を実行している間
に、メインCPU21はいずれかのバッファにおいて次
の文字列のフォント展開を行っているので、サブCPU
23が印字に必要なデータを1バイト毎に直接バッファ
から取り出していると、両CPU21,23のアドレス
が重複する場合がある。これを防ぐために、サブCPU
23はバッファに格納されている展開済みの1ドット列
分のフォントデータをサブCPU23が占有しているR
AM27の領域000100h〜0002FFhにコピ
ーし、このコピーしたデータから必要なフォントデータ
を取り出すことにする。このコピーを行ってるときは、
メインCPU21による、対応するバッファにおけるフ
ォント展開は中断する。
【0115】図28において、まず、サブCPU23は
メインCPU21が設定したバッファの先頭アドレス
と、フォントデータのドット列数と、有効バイト数を取
り出し(S28−01)、紙送りの初期値としてステッ
プカウンタに「0」をセットする(S28−02)。続
いて、バッファに展開されている1ドット列分に当たる
512ビットのデータをRAM27にコピーし(S28
−03)、次の1ドット列のフォントデータのコピーの
ために、バッファアドレスを64バイト進め、ドット列
数を−1する(S28−04)。ここで、ドット列数が
0であるか否かを判別し(S28−05)、0でない場
合にはRAM27にコピーされたフォントデータにヒー
トすべきデータがあるか否かをチェックする(S28−
06)。ヒートすべきデータが存在しない場合にはステ
ップカウンタを+1して(S28−07)、前記ステッ
プS28−02に戻る。ヒートすべきデータが存在する
場合は、ステップカウンタのカウンタ値分だけ紙送りを
行ない(S28−08)、1ドット列印字を実行し(S
28−09)、前記ステップS28−02へ戻る。
【0116】このようにして、ステップS28−02か
らステップS28−09までの動作を、ドット列数が0
になるまで繰り返す。ステップS28−05において、
ドット列数が0であると判別されたときは、後述する紙
送りルーチンで使用されるFDステップポインタを
「0」にリセットし(S28−10)、ステップカウン
タのカウンタ値分の紙送りを行い(S28−11)、本
処理動作を終了する。
【0117】以上のように、本実施例では、1文字列コ
マンドの中で1ドット列ごとに1ステップずつ紙送りを
行うのではなく、ヒートすべきデータの存在しない場合
にはステップ数を蓄えておき、まとめて紙送りを行って
いる。これは、後述する紙送りルーチンの中で、高速化
のために行われる「スローアップ」や電流値制御におい
て効果を発揮する。
【0118】次に、サブCPU23による紙送り制御ル
ーチンについて説明する。本ルーチンは、プリントアウ
ト処理の一部としてだけでなく、プリント開始コマンド
及び1文字列印字の各コマンド実行中にも行われるもの
である。ここでは、1文字列印字処理における紙送りに
ついて説明する。1文字列印字処理における紙送りで
は、前述のように1ドット列印字データのチェックによ
り、ヒートすべきデータが存在しない場合にはステップ
数を蓄積して、まとめて紙送りを行うので、1ステップ
のみの紙送りから十数ステップの連続した紙送りまで、
印字パターンによって様々な場合が考えられる。
【0119】印字の高速化を図るためには、各ステップ
の励磁時間をできるだけ短くすることが望まれるが、本
実施例では、スローアップにより高速化を行う。すなわ
ち、モータの停止状態からの最初の励磁は自己起動する
のに十分な時間を取って行い、徐々に時間を短くし、最
終的にはステッピングモータ15にかかる負荷に応じた
トルクを保証できる時間にまで、励磁する速度を上げて
いくものである。
【0120】ここでは、ステッピングモータ15の励磁
時間が直前のヒートのFDステップポインタの値に応じ
て変化するようなスローアップを行う。つまり、スロー
アップテーブルは1ステップ目(FDステップポインタ
=0)は900μsec、2ステップ目は800μse
c、次いで700、600、500μsecというよう
に励磁時間を短くし、500μsecで連続して励磁さ
せるように設定される。このときの電流値は400mA
である。
【0121】さらに、本実施例では、電池の容量に応じ
て励磁電流を少なくする、第2のスローアップテーブル
を有している。ここでは励磁電流値は250mAであ
り、この電流値でも十分なトルクを出すことができるよ
うに、励磁時間は1200μsecから、1100、1
000、900、・・・と短くなる。第2のスローアッ
プテーブルによりステッピングモータ15を駆動する場
合は、第1のスローアップテーブルを用いる場合に比べ
て、紙送りの速度は遅くなるが、消費する電力は少なく
押さえているために、瞬間的な電圧ドロップを比較的小
さく押さえることができるので、電池の容量があるレベ
ル以下になったときには、電池を有効に利用することが
できる。
【0122】図29は、上述の紙送りの制御手順を示す
フローチャートである。同図において、まず、ステップ
カウンタに紙送り処理のステップ数をセットし(S29
−01)、ヒート分割数をチェックする(S29−0
2)。ヒート分割数が1のときは1ステップ当たりのフ
ィード(FD)時間(励磁相を切り替えてからステッピ
ングモータ15へ通電する時間)が1msecでヒート
時間が1msecの場合は、直前の励磁相切り替えから
今回の切り替えまでの時間は2msecである。ところ
が、ステッピングモータ15の共振点を2msecとす
ると、この点はステッピングモータ15が最大速度で回
転しているタイミングであり、このときに励磁相を切り
替えると脱調を生じる可能性が高くなる。そこで、タイ
ミングをずらすために、1msec待機し(S29−0
3)、前記ヒート分割数を0に初期化する(S29−0
4)。
【0123】次に、電池容量を検出し、その結果に基づ
いて、第1のスローアップテーブルと第2のスローアッ
プテーブルのいずれかを選択する。すなわち、電池容量
が6V以上残っている場合は(S29−05)、電流値
400mAの第1のスローアップテーブルによる高速シ
ーケンスを実行し(S29−06)、電池容量が6V未
満のときは、電流値250mAの低速シーケンスを実行
する(S29−07)。このとき、FDステップポイン
タは0であるので、選択したステップアップテーブルか
らFDステップポインタ値に対応する最初のFD時間を
取り出し(S29−08)、その値をFDタイマにセッ
トする(S29−09)。
【0124】次に、現在の相信号を示すフェーズポイン
タを回転方向に応じて+1または−1し(S29−1
0)、この相信号と電流値とに応じた1バイト印字デー
タを取り出し(S29−11)、8ビットシフトレジス
タ30に転送する(S29−12)。前記1バイトデー
タは、モータフィードデータを含んでおり、モータフィ
ードデータを8ビットシフトレジスタ30にシフトさせ
るのと同時にMLA信号をアクティブにすることにより
(S29−13)、8ビットシフトレジスタ30はステ
ッピングモータドライバ31へ駆動データ信号を出力す
る。
【0125】そして、サブCPU23から駆動電圧切り
換え部53へのホールド信号をノンアクティブにする
(S29−14)ことにより、ステッピングモータドラ
イバ31へモータ駆動電圧16Vが供給され、前記駆動
データに応じた励磁相及び電流値における1ステップフ
ィードが開始される。また、前記1ステップフィードと
同時に、前記ステップS29−09でセットされたFD
タイマのカウントダウンを開始し(S29−15)、F
Dタイマが0になったところで(S29−16)FDス
テップポインタを+1する(S29−17)。そして、
FDステップポインタの値がステップカウンタのカウン
タ値と等しくなったか否かを判別し(S29−18)、
等しくない場合には、以後、FDステップポインタの値
とステップカウンタのカウンタ値とが一致するまで、前
記ステップS29−08からステップS29−17を繰
り返す。FDステップポインタの値とステップカウンタ
のカウンタ値が一致すると(S29−18)、ホールド
信号をアクティブにし(S29−19)、ステッピング
モータ15への供給電圧を4Vにして待機する(S29
−20)。
【0126】以上説明したように、プリント開始処理、
1ドット列印字、紙送りの各処理を実行することによ
り、プリントシーケンスが終了する。
【0127】以上のような構成により、携帯型電子情報
処理装置において、高速な印字を行う場合は大電力を消
費してしまうが、2種類の駆動用シーケンスを用いて電
池容量に基づいた駆動制御を行うことにより、電池を有
効利用しながらできるだけ高速な印字を行うことができ
る。また、本実施例では2種類の駆動用シーケンスを用
いたが、更に、2種類以上のシーケンスを設けることに
より、より一層の効率化を図ることができる。
【0128】また、本実施例では、電池容量の検出手段
として、電池の端子電圧をA/D変換することにより電
池容量を得る方法を挙げたが、これ以外の方法であって
も同様の効果が得られるものであれば良いことは云うま
でもない。
【0129】[第6実施例]次に、本発明の第6実施例
を、図30を参照して説明する。
【0130】前述の第5実施例では、紙送りシーケンス
起動時にスローアップテーブル及び駆動電流値を決定し
たが、本実施例では、高速又は低速シーケンスを選択し
てステッピングモータ15を駆動しているときにもスロ
ーアップテーブル及び駆動電流値を変更することができ
るようにした点で、第5実施例と異なる。即ち、本実施
例は高速シーケンスを実行している場合には、FDステ
ップ毎に電池電圧残量を検出し、電池残量が所定量より
少なくなった場合にはすぐに低速シーケンスへ移行でき
るようにしたものである。
【0131】図30は、本実施例を説明するフローチャ
ートである。同図において、ステップS30−01から
ステップS30−20までは、前述した第5実施例にお
ける図29のステップS29−01〜ステップS29−
20と同一であるから、その説明を省略し、相違点のみ
説明する。
【0132】ステップS30−18において、FDステ
ップポインタの値がステップカウンタのカウンタ値に達
していないことが判別されると、現在行われている処理
が低速シーケンスであるか否かを判別し(S30−2
1)、低速シーケンスによる処理が行われていた場合に
はそのままステップS30−08に進み、高速シーケン
スによる処理が行われていた場合にはステップS30−
05に進んで、再度電池容量を確認し(S30−0
5)、電池容量が6V未満である場合には低速シーケン
スを選択し(S30−07)、6V以上である場合には
高速シーケンスを選択する(S30−06)。
【0133】このようにして、プリンタ駆動中にもスロ
ーアップテーブル及び駆動電流値を変更することを可能
にしたことにより、電池容量を有効に使用し、且つ、で
きるだけ高速に印字を行うことができる。
【0134】また、本実施例では、電池残量検知回路の
ノイズによる検出値変動及び低速シーケンス時の少ない
電流負荷による電池電圧の回復等により、1ステップ毎
に高速シーケンスと低速シーケンスとの変更が生じる
と、感熱紙17の搬送動作の不安定や印字には支障がな
くても、パルスのタイミングが崩れてノイズが高くなる
ことを防ぐため、低速シーケンスから高速シーケンスへ
の移行は、紙送りシーケンスの起動時のみとした。
【0135】更に、低速シーケンスから高速シーケンス
に戻る電圧値を6.2Vとしてヒステリシスを持たせる
ことにより、上記の搬送動作の不安定を防止することは
可能となる。
【0136】[第7実施例]次に、本発明の第7実施例
を、図31及至図33を参照して説明する。なお、本実
施例において、上述した第1実施例における図3及び図
4と同一構成要素については、図面に同一符号を付して
説明する。
【0137】図31は、本実施例に係る携帯型電子情報
処理装置における、サーマルプリンタ2aの斜視図、図
32は同プリンタの2aの側断面図である。このサーマ
ルプリンタ2aの印字手段は、感熱紙17の搬送方向に
平行な16ドットのサーマルヘッド(図示省略)を備え
ており、プラテン55とサーマルヘッドとで感熱紙17
を挟んで印字が行われる。印字方向は紙送り用駆動ロー
ラ7aの軸線方向であり、プリンタ筐体6に備えた2本
のガイド56、57に沿ってサーマルヘッドを保持する
ヘッド保持体58が移動する。また、一方のガイド57
はリードスクリューからなり、ヘッド保持体58の雌ね
じと係合し、その一端が印字用ステッピングモータ59
に連結されている。そのため、印字用ステッピングモー
タ59の回転によりヘッド保持体58は往復走査し、1
6ドット幅の印字が行われる。更に、紙送り用駆動ロー
ラ7aは紙送り用モータ60に連結され、該モータ60
により回転される。
【0138】本実施例では、16ドットすなわち、1文
字幅分の印字が可能であるので、図33に示されるよう
に1文字列分のフォント展開がなされた後は、先頭から
順次縦方向のデータを16ビット用レジスタへ転送し、
ヒートをしていくことができるので、印字データの制御
が前述の第1〜第6実施例より簡単にすることができ
る。
【0139】上記のような構成において、前記感熱紙1
7の紙送りは、上述した第1実施例と同様である。
【0140】上述したサーマルプリンタ2aにおいて、
印字の高速化に係るのは印字用のステッピングモータ5
9と紙送り用モータ60である。本実施例では、両モー
タ59、60に第5実施例で説明したスローアップ処理
の高速シーケンス、低速シーケンスを適用している。即
ち、紙送りのシーケンスを実行するにあたり、電池容量
を検出して、上述した第5実施例における図29のフロ
ーチャートに沿ってシーケンスを決定し、ヘッド保持体
58の走査にあっても同様に、電池容量を検出して使用
するシーケンスを決定する。ただし、紙送りシーケンス
の場合には、電気を消費するものはモータのみであるこ
とから、シーケンスの切り換え電圧は5.5Vとし、ヘ
ッド保持体58の走査の場合には、ステッピングモータ
59の駆動と共にヒート処理を行うため、動作時の電圧
の降下量が大きいことから、シーケンスの切り換え電圧
は6.0Vとする。
【0141】以上のようにして、第5実施例とは異なる
構造のサーマルプリンタ2aにおいても、高速シーケン
スと低速シーケンスの切り換えを、大電力を消費するモ
ータを駆動させるか否かにより行うので、電池容量を有
効に使用しながら可能な限り高速な印字を行うことがで
きる。
【0142】[第8実施例]次に、本発明の第8実施例
を、図34乃至図36に基づいて説明する。本実施例
は、電源の切り忘れ等による電池容量の浪費を防止する
ようにしたものである。
【0143】図34は、本実施例に係る携帯型電子情報
処理装置の斜視図であり、同図において上述した第1実
施例における図1と同一構成要素には同一符号を付して
ある。本装置は、電源オンスイッチ61と電源オフスイ
ッチ62と受光素子63を有している。
【0144】図35は、本装置の概略構成を示す電気回
路図である。同図に示すように、情報処理部64はアナ
ログスイッチ部65を介してキーボード回路部66に接
続されており、情報入力部3のキー操作によって信号が
入力される。キーボード回路部66は情報入力部3の操
作によってオン・オフするキースイッチKS11〜KS
18と、KS21〜KS28と、KS31〜KS38
と、KS41〜48とがマトリックス状に接続されて構
成される。また、各キースイッチの各行ラインの一端は
抵抗器R1、R2、R3、R4を介して接地され、他端
はアナログスイッチ部65にあるアナログスイッチAS
W1、ASW2、ASW3、ASW4に接続されてい
る。さらに、各キースイッチの各列ラインは、情報処理
部64に接続されている。前記アナログスイッチASW
1、ASW2、ASW3、ASW4の各制御端子は、信
号線SWLを介して光感知部67のトランジスタTrの
コレクタ端子に接続されており、該トランジスタTrの
エミッタ端子は接地され、ベース端子はコンパレータC
Pの出力側に接続されている。コンパレータCPは、そ
の反転入力端子側には受光素子63のコレクタ端子から
の出力電圧が入力され、非反転入力端子側には抵抗体R
5及びR6により分割された電圧が入力されている。ま
た、R7及びR9はプルアップ用の抵抗体であり、R8
はフィードバック用抵抗体である。
【0145】以下、キーロックスイッチとして機能する
トランジスタTrを、ロックスイッチTrと記す。
【0146】また、本実施例において、情報入力部3の
キースイッチを32個に限定して説明する。
【0147】情報処理部64からキーマトリックスへ
は、常時情報処理部64内のキーボードコントロール論
理部(不図示)から、互いに排他的にタイミング信号T
1〜T8が出力され、キーマトリックスからは信号線D
M1〜DM4を介して情報処理部64内の理論部(不図
示)へと導かれる。この出力信号の流れを、図35に基
づいて説明する。
【0148】アナログスイッチ部65がオン状態にあ
り、途中でロックスイッチTrからの信号によりオフ状
態に切り換えられた場合の信号線SWLは図36のよう
になる。信号線SWLがハイレベルのときにキースイッ
チKS22が押下され、一旦解除されてからキースイッ
チKS24が押下された場合、タイミング出力T2及び
T4が信号線DM2を介して情報処理部64に入力され
る。情報処理部64では、出力信号の種類(T1〜T
8)と出力される信号線(DM1〜DM4)により、押
下されたキースイッチを認識することができる。キース
イッチKS24が押下されたときにロックスイッチTr
が切り替わると、アナログスイッチ部65がオフ状態に
なるので、それまでDM2を介して情報処理部64へ伝
えられていた信号は禁止される。
【0149】上記のような構成により、光感知部67に
より制御されるキーロックについて説明する。
【0150】受光素子63によって光が感知されている
ときは、受光素子63のコレクタ端子とエミッタ端子が
ほぼ導通状態となるので、コンパレータCPの反転入力
端子に入力する抵抗体R5、R6により生成される所定
の電圧値より低い電圧が、非反転入力端子に入力され
る。従って、コンパレータCPはローレベルの信号を出
力し、ロックスイッチTrはオフ状態になる。このと
き、信号線SWLはハイレベルとなってアナログスイッ
チ部65は制御端子に入力し、アナログスイッチASW
のスイッチ機能がオン状態にされるので、情報入力部3
により入力された信号は、キーボード回路部66の各キ
ースイッチとアナログスイッチ部65の各アナログスイ
ッチと信号線DMを介して情報処理部64へ入力され
る。
【0151】一方、受光素子63により光が感知されな
い状態になると、コンパレータの非反転入力端子には抵
抗体R5、R6により生成される所定の電圧より高い電
圧が入力されるので、コンパレータCPからハイレベル
の信号が出力され、ロックスイッチTrがオン状態にな
る。これにより、信号線SWLはローレベルとなり、ア
ナログスイッチASWのスイッチ機能がオフ状態にさ
れ、各信号線DL1とDM1、DL2とDM2、DL3
とDM3、DL4とDM4の間が非導通状態となる。従
って、情報入力部3により入力された信号は、情報処理
部64に到達できず、キーロック状態となる。
【0152】以上のようにして、電源を切り忘れたまま
ポケットや鞄等に収納した場合でも、自動的にキーロッ
ク状態になるので、キーが押下されることによるデータ
の破壊や誤作動を防ぐことができる。
【0153】[第9実施例]次に、本発明の第9実施例
を、図37に基づき説明する。
【0154】前記第8実施例は、光を感知しなくなった
ときはキーをロックして誤動作を防止するものであった
が、本実施例は、光を感知しなくなると情報処理部64
により、携帯型電子情報処理装置のシステムの様々な状
態と情報処理部64のレジスタの中身をメモリに保管し
(以下、レジウム機能という。)、電源を切断すること
により電源を切り忘れた状態でキーが押下されたときの
データの破壊や誤動作を防止するようにしたものであ
る。
【0155】レジウム機能は、情報処理部64が様々な
システムデータと情報処理部64のレジスタに書き込ま
れたデータとを、メモリに保管した後で電源が切断され
るようにしたもので、使用者が電源をいれると、その直
前に電源を切断した状態からシステムを立ち上げること
ができる。このようなレジウム機能は、パーソナルコン
ピュータ等では公知の機能である。
【0156】図37は、本実施例に係る携帯型電子情報
処理装置の概略構成を示すブロック図である。同図にお
いて、上述した第8実施例と同一構成要素には、同一符
号を付してある。携帯型電子情報処理装置を制御する情
報処理部64は出力8ビットのA/Dコンバータ68を
備え、該A/Dコンバータ68には受光素子63のコレ
クタ端子とプルアップ用の抵抗体R12が接続されてい
る。受光素子63からの出力は該A/Dコンバータ68
によりA/D変換され、情報処理部64の内部レジスタ
(不図示)に書き込まれる。電源オンスイッチ61の一
端は情報処理部64とプルダウン用の抵抗体R10とに
接続され、電源オフスイッチ62の一端は情報処理部6
4とプルダウン用の抵抗体R11に接続されており、各
抵抗体R10、R11の他端はバックアップ用電源VB
Bに接続されている。前記抵抗体R10、R11及び受
光素子63のエミッタ端子はそれぞれ接地されている。
【0157】以上のような構成において、通常は、使用
者により電源オンスイッチ61が押下されると、情報処
理部64にハイレベルの電圧が入力され、電源投入直前
に電源を切断したときの状態が再現され、使用可能な状
態になる。また、使用者により電源オフスイッチ62が
押下され、再度ハイレベルの電圧が入力されたときは、
電源オフスイッチ62が押下された時点のシステムのデ
ータ及び情報処理部64内のレジスタに書き込まれたデ
ータがメモリに保管された後、電源が切断される。
【0158】電源がオン状態のときに、受光素子63が
光を感知しなくなると、コレクタ電圧が上昇し、A/D
コンバータ68にハイレベルの信号が入力される。情報
処理部64により該ハイレベルの信号が感知されると、
受光素子63が光を感知しなくなった時点のシステムの
データ及び情報処理部64内のレジスタに書き込まれた
データがメモリに保管された後、電源が切断される。
【0159】従って、携帯型電子情報処理装置が、電源
を切り忘れたままポケットや鞄等に収納された場合、受
光素子63が光を感知しなくなるので、上述したレジウ
ム機能を実行した後に、電源が切断されることにより、
データの破壊や誤作動を防止でき、電源の無駄な消耗を
防止できる。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の携帯型電子情報処理装置によれば、大電力処理手段を
実行しているときは、ローバッテリ処理を開始する電池
容量を大電力処理以外の処理を実行しているときのロー
バッテリ処理を開始する第1の所定値より低い第2の所
定値に設定するので、電池容量を有効に利用することが
できると共に、大電力処理が、その瞬間的な電圧ドロッ
プのために中断されることがない。
【0161】また、本発明の第2の携帯型電子情報処理
装置によれば、電池容量が前記第2の所定値になるまで
電源供給手段により少なくとも情報処理手段に電気エネ
ルギーを供給するので、上述した請求項1の効果に加え
て、電池電圧が情報処理手段を動作せしめるのに必要な
電圧を下回った場合であっても、所定の電圧を供給する
ことができる。
【0162】また、本発明の請求項3の携帯型電子情報
処理装置によれば、大電力処理手段が動作しているとき
は前記電力供給手段により前記情報処理手段に電気エネ
ルギーを供給するので、上記請求項2と同様の効果が得
られる。
【0163】また、請求項4の携帯型電子情報処理装置
によれば、電池容量が所定レベルより少なくなった場合
には、搬送手段のステッピングモータの駆動周波数と駆
動電流値とをそれまでより低い値に制御するようにした
ので、メモリ効果を引き起こすことなく、高速印字が可
能で、しかも電池容量を有効利用することができる。
【0164】また、請求項5の携帯型電子情報処理装置
によれば、搬送手段動作中は前記ステッピングモータの
駆動周波数と駆動電流値の切り換えができないようにし
たので、搬送手段の不安定やパルスのタイミングが崩れ
てノイズが高くなることを防止することができる。
【0165】また、請求項6の携帯型電子情報処理装置
によれば、前記ステッピングモータの駆動周波数と駆動
電流値がヒステリシスをもって切り換えられるので、請
求項5の効果に加えて、その切り換えが円滑に行える。
【0166】また、請求項7の携帯型電子情報処理装置
によれば、光検出手段が光を検出しなくなると、情報入
力部のキーをロックするので、電源を切り忘れたままポ
ケットや鞄等に収納された場合に、キーを押下されるこ
とによるデータの破壊や誤作動を防止することができ
る。
【0167】更に、請求項8の携帯型電子情報処理装置
によれば、光検出手段が光を検出しなくなると、電源が
オフになると共に電源がオフになる直前のデータが記憶
手段に記憶されるので、電源を切り忘れたままポケット
や鞄等に収納した場合、電池の無駄な消耗及びデータの
破壊や誤作動を防ぎ、再び電源が投入されたときは電源
を切断する直前の状態を再現して作業を継続することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る携帯型電子情報処理
装置の上面斜視図である。
【図2】同装置の背面斜視図である。
【図3】同装置におけるプリンタの分解斜視図である。
【図4】同プリンタの側断面図である。
【図5】同装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】同装置におけるプリンタ制御信号のタイミング
を示す図である。
【図7】同装置におけるステッピングモータドライバの
電流制御信号と、それに対応する電流値を示す図であ
る。
【図8】同装置における昇圧DC/DCコンバータ、昇
降圧DC/DCコンバータ、第1及び第2の割り込み発
生回路の仕様を示す図である。
【図9】同装置における1文字列印字の制御を示すフロ
ーチャートである。
【図10】同装置において使用される「H」パターン3
2桁のビットイメージを示す図である。
【図11】図10に示されたビットイメージの第1列目
から第3列目までの3ドットラインのビットイメージを
示す図である。
【図12】同装置において印字データ送信信号(PD
A)に出力される相信号の一例を示す図である。
【図13】同装置における昇圧DC/DCコンバータの
電気回路図である。
【図14】同装置における昇降圧DC/DCコンバータ
の電気回路図である。
【図15】本発明の第2実施例に係る携帯型電子情報処
理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図16】同装置における昇圧DC/DCコンバータの
電気回路図である。
【図17】本発明の第3実施例に係る携帯型電子情報処
理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第4実施例に係る携帯型電子情報処
理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第5実施例に係る携帯型電子情報処
理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図20】同装置におけるメインCPUが実行するプリ
ント制御手順を示すフローチャートである。
【図21】同装置におけるサブCPUが実行するプリン
ト制御手順を示すフローチャートである。
【図22】同装置において使用される「H」パターンの
ビットイメージを示す図である。
【図23】同装置におけるプリント開始処理の制御手順
を示すフローチャートである。
【図24】同装置における1ドット列印字の制御手順を
示すフローチャートである。
【図25】同装置におけるヒート処理の制御手順を示す
フローチャートである。
【図26】同装置における中間送りルーチンの制御手順
を示すフローチャートである。
【図27】同装置における1ドット列印字の制御手順を
示すフローチャートである。
【図28】同装置における1文字列印字の制御手順を示
すフローチャートである。
【図29】同装置における紙送りの制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【図30】本発明の第6実施例に係る携帯型電子情報処
理装置における紙送りの制御手順を示すフローチャート
である。
【図31】本発明の第7実施例に係る携帯型電子情報処
理装置におけるプリンタの斜視図である。
【図32】同プリンタの側断面図である。
【図33】同装置において使用される「H」パターンの
データの転送を示す図である。
【図34】本発明の第8実施例に係る携帯型電子情報処
理装置の斜視図である。
【図35】同装置の概略構成を示すブロック図である。
【図36】同装置における情報入力部のキースイッチの
動作を説明するタイミングチャートである。
【図37】本発明の第9実施例に係る携帯型電子情報処
理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図38】一般的な携帯型電子情報処理装置における電
圧ドロップを説明する概略構成図である。
【図39】同装置の使用経過時間と電池電圧との関係を
示すグラフである。
【図40】従来の携帯型電子情報処理装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図41】同装置に使用されているステッピングモータ
のトルクと駆動周波数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2 サーマルプリンタ(大電力処理手段) 3 情報入力部(情報入力手段) 5 電池 7 プラテンローラ(搬送手段) 7a 駆動ローラ(搬送手段) 8 サーマルヘッド(印字手段) 13 ギア(搬送手段) 14 ギア(搬送手段) 15 ステッピングモータ(搬送手段) 16 ピンチローラ(搬送手段) 20 情報処理部(情報処理手段) 21 メインCPU(情報処理手段) 23 サブCPU(情報処理手段、駆動制御手段) 24 ROM(情報処理手段) 25 RAM(情報処理手段) 26 ROM(情報処理手段) 27 RAM(情報処理手段) 28 512ビットシフトレジスタ(印字手段) 29 512ビットラッチレジスタ(印字手段) 30 8ビットシフトレジスタ(搬送手段) 31 ステッピングモータドライバ(搬送手段) 32 昇圧DC/DCコンバータ(電源供給手段) 34 昇降圧DC/DCコンバータ(電源供給手段) 35 PDC信号線(切り換え手段) 36 第1の割り込み発生回路(電池容量検出手段、ロ
ーバッテリ手段、切り換え手段) 37 第2の割り込み発生回路(電池容量検出手段、ロ
ーバッテリ手段、切り換え手段) 39 割り込みコントローラ(ローバッテリ手段) 45 降圧DC/DCコンバータ(電源供給手段) 47 ハードディスク装置(大電力処理手段) 48 無線ユニット(大電力処理手段) 49 A/D変換器(電池容量検出手段) 52 ホールド電圧作成部(電源供給手段) 53 駆動電圧切り換え部(電源供給手段) 54 割り込み発生回路(ローバッテリ手段) 57 ガイド(印字手段) 58 ヘッド保持体(印字手段) 59 印字用ステッピングモータ(印字手段) 60 紙送り用モータ(搬送手段) 63 受光素子(光検出手段) 64 情報処理部(記憶手段、電源オフ手段) 65 アナログスイッチ部(ロック手段) 66 キースイッチ部(情報入力部) 67 光感知部(光検出手段) 68 A/Dコンバータ(光検出手段) Tr トランジスタ(制御手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された情報を処理する情報処理手段
    と、前記情報処理手段により処理された情報に基づいて
    瞬間的に大きな電力を要する処理を実行する大電力処理
    手段と、少なくとも前記情報処理手段と前記大電力処理
    手段とを動作させるのに必要な電気エネルギーを供給す
    る電池と、前記電池の容量を検出する電池容量検出手段
    と、前記電池容量検出手段により検出された電池容量が
    第1の所定値以下になると動作して当該実行中の処理を
    中断させるローバッテリ処理手段と、前記大電力処理手
    段が動作しているときは前記ロ−バッテリ処理手段の動
    作開始基準となる前記電池容量の値を前記第1の所定値
    より低い第2の所定値に切り換える切り換え手段とを備
    えたことを特徴とする携帯型電子情報処理装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記情報処理手段を動作させ
    るのに必要な電気エネルギーを前記電池容量が前記第2
    の所定値になるまで供給する電力供給手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の携帯型電子情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記大電力処理手段が動作しているとき
    は、前記情報処理手段を動作させるのに必要な電気エネ
    ルギーを前記電力供給手段から供給することを特徴とす
    る請求項2記載の携帯型電子情報処理装置。
  4. 【請求項4】 入力された情報を処理する情報処理手段
    と、前記情報処理手段により処理された情報を記録用紙
    に印字出力する印字手段と、ステッピングモータにより
    前記記録用紙あるいは前記印字手段の少なくとも一方を
    移動させることにより前記記録用紙と前記印字手段の相
    対位置を可変制御する搬送手段と、少なくとも前記搬送
    手段を動作するのに必要な電気エネルギーを供給する電
    池と、前記電池の容量を検出する電池容量検出手段と、
    前記搬送手段のステッピングモータの駆動周波数と駆動
    電流値とを制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動制
    御手段は、第1の所定駆動周波数と第1の所定駆動電流
    値に制御する第1の駆動制御シーケンスと、前記第1の
    所定駆動周波数より低い第2の駆動周波数と前記第1の
    駆動電流値より低い第2の駆動電流値に制御する第2の
    駆動制御シ−ケンスとを有し、更に、前記電池容量検出
    手段により検出された電池容量に基づいて前記第1の駆
    動制御シーケンスによる制御と前記第2の駆動制御シー
    ケンスによる制御とに択一的に切り換える切り換え手段
    を備えたことを特徴とする携帯型電子情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段の動作中は前記第2の駆動
    制御シーケンスによる制御から前記第1の駆動制御シー
    ケンスによる制御への切り換えを行なえないようにした
    ことを特徴とする請求項4記載の携帯型電子情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の駆動制御シーケンスによる制
    御と前記第2の駆動制御シーケンスによる制御の切り換
    えは、ヒステリシスをもって行われることを特徴とする
    請求項4記載の携帯型電子情報処理装置。
  7. 【請求項7】 情報を入力する入力手段と、前記入力手
    段を動作不可能状態にロックするロック手段と、周囲の
    明るさを検出する光検出手段と、前記光検出手段から出
    力される検出信号に応じて前記ロック手段を制御する制
    御手段とを備えたことを特徴とする携帯型電子情報処理
    装置。
  8. 【請求項8】 情報を入力する入力手段と、電源がオフ
    状態になる直前のデータを記憶する記憶手段と、周囲の
    明るさを検出する光検出手段と、前記光検出手段から出
    力される検出信号に応じて前記電源をオフにする電源オ
    フ手段とを備えたことを特徴とする携帯型電子情報処理
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002087054A1 (fr) * 2001-04-17 2002-10-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif electronique a batterie et appareil de communication mobile
JP2003047238A (ja) * 2001-04-17 2003-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池駆動式電子装置および移動体通信機器

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CN1333508C (zh) * 2001-04-17 2007-08-22 松下电器产业株式会社 电池驱动式电子装置和移动通信机

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