JPH06347859A - 閃光同調手段を有するシャッタ - Google Patents
閃光同調手段を有するシャッタInfo
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- JPH06347859A JPH06347859A JP5138581A JP13858193A JPH06347859A JP H06347859 A JPH06347859 A JP H06347859A JP 5138581 A JP5138581 A JP 5138581A JP 13858193 A JP13858193 A JP 13858193A JP H06347859 A JPH06347859 A JP H06347859A
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- Japan
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- shutter
- closing
- flash
- opening
- synchronization
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- Pending
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- Exposure Control For Cameras (AREA)
- Stroboscope Apparatuses (AREA)
- Shutter-Related Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 開放動作又は閉鎖動作に同期して閃光装置の
発光タイミングを制御し、被写体速度検出手段が所定値
以上であることを検出したとき閃光装置発光後に急速に
閉鎖しシャッタ速度を短縮する。 【効果】 閃光撮影に同調して高精度に絞り値を制御
し、動被写体に対してもブレの生じない撮影を可能とす
る。
発光タイミングを制御し、被写体速度検出手段が所定値
以上であることを検出したとき閃光装置発光後に急速に
閉鎖しシャッタ速度を短縮する。 【効果】 閃光撮影に同調して高精度に絞り値を制御
し、動被写体に対してもブレの生じない撮影を可能とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ用シャッタであっ
て、特に閃光装置の発光タイミングを被写体の移動速度
との関係で制御する閃光同調手段を有するシャッタに関
する。
て、特に閃光装置の発光タイミングを被写体の移動速度
との関係で制御する閃光同調手段を有するシャッタに関
する。
【0002】
【従来の技術】カメラ用シャッタの開閉動作に同期して
閃光装置の発光タイミングを制御する方法として、シャ
ッタが全開した時点、開放動作過程又は閉鎖動作過程で
発光する方法が知られている。シャッタが全開した時点
で閃光装置を発光させる方式は、高速度露出時間に対し
て正確に同調する点で有利であるがデイライト・シンク
ロを行う場合には不利である。
閃光装置の発光タイミングを制御する方法として、シャ
ッタが全開した時点、開放動作過程又は閉鎖動作過程で
発光する方法が知られている。シャッタが全開した時点
で閃光装置を発光させる方式は、高速度露出時間に対し
て正確に同調する点で有利であるがデイライト・シンク
ロを行う場合には不利である。
【0003】また、シャッタ羽根の開放または閉鎖する
過程でストロボを発光させる、いわゆるデイライトシン
クロも公知であるが逆光の主被写体に対して有効である
反面で動被写体やカメラ振れに対して不利である。さら
に、デイライトシンクロFbとフラッシュマチックFa
との差違が大きい場合に中間値Fcの設定を行う方法も
図20の如く公知であるが、単に中間値Fcの露出設定
により双方の被写体に妥協点を見出すにすぎず、カメラ
振れや動被写体に対する課題と、適性露出を確保すると
いう根本的課題の解決ではない。
過程でストロボを発光させる、いわゆるデイライトシン
クロも公知であるが逆光の主被写体に対して有効である
反面で動被写体やカメラ振れに対して不利である。さら
に、デイライトシンクロFbとフラッシュマチックFa
との差違が大きい場合に中間値Fcの設定を行う方法も
図20の如く公知であるが、単に中間値Fcの露出設定
により双方の被写体に妥協点を見出すにすぎず、カメラ
振れや動被写体に対する課題と、適性露出を確保すると
いう根本的課題の解決ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は被写体に対し
て適正な閃光露出動作を実行し、且つカメラ振れの生じ
にくい露出時間を確保するようシャッタ作動時間を短縮
することを目的とする。
て適正な閃光露出動作を実行し、且つカメラ振れの生じ
にくい露出時間を確保するようシャッタ作動時間を短縮
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明のシャッタは、開放部材
及び閉鎖部材に同期する閃光装置用の同期信号発生手段
を作動すると共に、これら被写体の移動速度に応じて作
動タイミングを選択手段により選択自在な構成としたも
のである。
及び閉鎖部材に同期する閃光装置用の同期信号発生手段
を作動すると共に、これら被写体の移動速度に応じて作
動タイミングを選択手段により選択自在な構成としたも
のである。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。図16は、本発明の概要を示す構成図
である。モータmを内蔵し、撮影レンズ駆動部をも搭載
したシャッタSは、それぞれの作動態様を選択する手段
たる電子回路Scにより制御される。電子回路Scに
は、電源回路Pcを介して電池Eが供給され、シャッタ
Sとともにフラッシュ装置F、フィルム巻上モータM
w、ズームレンズ作動モータMZをも制御する。電子回
路Scは、被写体輝度を測定す る測光回路Bm、およ
び被写体までの距離を測定する測距回路Dmとの間で信
号授受を司る制御回路Ccを有し、各種の撮影モードを
選択する設定手段Msおよび選択信号を入力するスイッ
チSwを接続されている。制御回路Ccは、駆動回路D
cを介してシャッタSおよび、フラッシュ装置F、フィ
ルム巻上モータMw、ズームレンズ作動モータMz等を
作動する。またフラッシュ装置Fの発光タイミングを制
御する切換手段Syを備えている。
詳細に説明する。図16は、本発明の概要を示す構成図
である。モータmを内蔵し、撮影レンズ駆動部をも搭載
したシャッタSは、それぞれの作動態様を選択する手段
たる電子回路Scにより制御される。電子回路Scに
は、電源回路Pcを介して電池Eが供給され、シャッタ
Sとともにフラッシュ装置F、フィルム巻上モータM
w、ズームレンズ作動モータMZをも制御する。電子回
路Scは、被写体輝度を測定す る測光回路Bm、およ
び被写体までの距離を測定する測距回路Dmとの間で信
号授受を司る制御回路Ccを有し、各種の撮影モードを
選択する設定手段Msおよび選択信号を入力するスイッ
チSwを接続されている。制御回路Ccは、駆動回路D
cを介してシャッタSおよび、フラッシュ装置F、フィ
ルム巻上モータMw、ズームレンズ作動モータMz等を
作動する。またフラッシュ装置Fの発光タイミングを制
御する切換手段Syを備えている。
【0007】図1において、シャッタ基板Aに固着され
たステップモータの永久磁石ロータ1は、ピニオン1a
と共に回動自在に支持されている。歯車2は、ピニオン
2aと一体に形成され、ピニオン1aに噛合い回動自在
に軸支されている。駆動リング3は、ピニオン2aに噛
合う歯車3aと、制御部分であるカム部3b、3c、3
dと、突起3eとを備え、撮影レンズLのまわりに回動
自在に支持されている。
たステップモータの永久磁石ロータ1は、ピニオン1a
と共に回動自在に支持されている。歯車2は、ピニオン
2aと一体に形成され、ピニオン1aに噛合い回動自在
に軸支されている。駆動リング3は、ピニオン2aに噛
合う歯車3aと、制御部分であるカム部3b、3c、3
dと、突起3eとを備え、撮影レンズLのまわりに回動
自在に支持されている。
【0008】撮影レンズLを停止位置から合焦位置へ移
動する距離リング4は、突起3eに係合する曲部4a
と、撮影レンズLを作動する曲部4bと、歯車4cと、
突起4dとを有し、突起4dに作用するばね4eによ
り、撮影レンズLのまわりに右旋回力を付勢されてい
る。
動する距離リング4は、突起3eに係合する曲部4a
と、撮影レンズLを作動する曲部4bと、歯車4cと、
突起4dとを有し、突起4dに作用するばね4eによ
り、撮影レンズLのまわりに右旋回力を付勢されてい
る。
【0009】ラチェット車5は、ラチェット部5aを有
し、歯車4cと噛合うピニオン5bと一体に形成され、
回動自在に軸支されている。係止レバー6は、ラチェッ
ト部5aに係合する係止部6aと他方に延びる突起6b
とを有し、ばね6cにより右旋回力を付勢されて軸支6
dされている。
し、歯車4cと噛合うピニオン5bと一体に形成され、
回動自在に軸支されている。係止レバー6は、ラチェッ
ト部5aに係合する係止部6aと他方に延びる突起6b
とを有し、ばね6cにより右旋回力を付勢されて軸支6
dされている。
【0010】開放レバー7は、カム部3b、3cに係合
する操作部7aと、フォーク部7bと、突起6bに係合
する作動ピン7cを有し、ばね7dにより左旋回力を付
勢され回動自在に軸支7eされている。ピン8は、図示
しないシャッタ羽根を作動するためのもので、フォーク
部7bに係合している。電磁石9は、コイル9aにより
励磁され、操作部7aに嵌合する鉄片9bを、ばね7d
に抗して吸着保持し、開放レバー7の作動を拘束制御す
る。
する操作部7aと、フォーク部7bと、突起6bに係合
する作動ピン7cを有し、ばね7dにより左旋回力を付
勢され回動自在に軸支7eされている。ピン8は、図示
しないシャッタ羽根を作動するためのもので、フォーク
部7bに係合している。電磁石9は、コイル9aにより
励磁され、操作部7aに嵌合する鉄片9bを、ばね7d
に抗して吸着保持し、開放レバー7の作動を拘束制御す
る。
【0011】閉鎖レバー10は、カム部3dに係合する
ピン10aと、フォーク部10bと、操作部10cとを
有し、ばね10dにより左旋回力を付勢され回動自在に
軸支10eされている。ピン11は、図示しない絞り羽
根を作動するためのもので、フォーク部7bに係合して
いる。
ピン10aと、フォーク部10bと、操作部10cとを
有し、ばね10dにより左旋回力を付勢され回動自在に
軸支10eされている。ピン11は、図示しない絞り羽
根を作動するためのもので、フォーク部7bに係合して
いる。
【0012】電磁石12は、コイル12aにより励磁さ
れ、操作部10cに嵌合する鉄片12bを、ばね10d
に抗して吸着保持し、閉鎖レバー10の作動を拘束制御
する。電磁石9、12のコイル9a、12aへの通電を
選択的に制御する電子回路13は、カメラのモード選択
により切換えられる。
れ、操作部10cに嵌合する鉄片12bを、ばね10d
に抗して吸着保持し、閉鎖レバー10の作動を拘束制御
する。電磁石9、12のコイル9a、12aへの通電を
選択的に制御する電子回路13は、カメラのモード選択
により切換えられる。
【0013】シャッタ基板A上に構成された上記各構造
について、予め選択された絞り値に従って露出作動する
場合の作動方法を以下に説明する。図1の状態からステ
ップモータが逆回転すると、ロータ1が左回転して、歯
車2を介して歯車3aにより駆動リング3が、ばね4e
に抗して距離リング4と共に左旋回する。このとき開放
レバー7の操作部7aが、カム部3bの左端により押さ
れるので、鉄片9bが電磁石9の吸着面に沿って公知の
方向で摺動し、作動ピン7cにより突起6bが押されて
係止レバーが左旋回し、係止部6aがラチェット部5a
の作動域から脱出する。なお、ラチェット部5aは、右
旋回する際には、係止部6aを押上げつつ作動するが、
左旋回する方向に対しては係止部6aにより作動を拘束
されるように形成されている。この状態までモータが作
動すると電子回路13がコイル9aに通電するため、電
磁石9が励磁され、鉄片9bを吸着保持し、開放レバー
7を、不作動状態に拘束する(図2の状態)。
について、予め選択された絞り値に従って露出作動する
場合の作動方法を以下に説明する。図1の状態からステ
ップモータが逆回転すると、ロータ1が左回転して、歯
車2を介して歯車3aにより駆動リング3が、ばね4e
に抗して距離リング4と共に左旋回する。このとき開放
レバー7の操作部7aが、カム部3bの左端により押さ
れるので、鉄片9bが電磁石9の吸着面に沿って公知の
方向で摺動し、作動ピン7cにより突起6bが押されて
係止レバーが左旋回し、係止部6aがラチェット部5a
の作動域から脱出する。なお、ラチェット部5aは、右
旋回する際には、係止部6aを押上げつつ作動するが、
左旋回する方向に対しては係止部6aにより作動を拘束
されるように形成されている。この状態までモータが作
動すると電子回路13がコイル9aに通電するため、電
磁石9が励磁され、鉄片9bを吸着保持し、開放レバー
7を、不作動状態に拘束する(図2の状態)。
【0014】ここでステップモータが正回転に移り駆動
リング3は、ばね4eにより距離リング4を突起3eに
曲部4aを追従させつつ右旋回し、同時に歯車4cによ
り、ラチェット車5を左旋回させる。この過程におい
て、公知の方法で撮影レンズLの合焦点位置が確認され
ると、ステップモータが一時停止し、電子回路13によ
り、コイル9aへの通電が断たれることにより、開放レ
バー7がばね7dにより操作部7aとカム部3bとが再
び当接するまで左旋回する。従って、作動ピン7cに突
起6bが追従して係止レバー6は、係止部6aがラチェ
ット部5aを係止する位置まで、ばね6cにより右旋回
する。従って、距離リング4は、もはや駆動リング3に
追従できず、撮影レンズLは合焦点位置に設定される
(図3の状態)。
リング3は、ばね4eにより距離リング4を突起3eに
曲部4aを追従させつつ右旋回し、同時に歯車4cによ
り、ラチェット車5を左旋回させる。この過程におい
て、公知の方法で撮影レンズLの合焦点位置が確認され
ると、ステップモータが一時停止し、電子回路13によ
り、コイル9aへの通電が断たれることにより、開放レ
バー7がばね7dにより操作部7aとカム部3bとが再
び当接するまで左旋回する。従って、作動ピン7cに突
起6bが追従して係止レバー6は、係止部6aがラチェ
ット部5aを係止する位置まで、ばね6cにより右旋回
する。従って、距離リング4は、もはや駆動リング3に
追従できず、撮影レンズLは合焦点位置に設定される
(図3の状態)。
【0015】ステップモータが正回転を開始すると、こ
れに同期して、撮影レンズLの絞り口径を設定すべく、
電子回路13は、コイル12aへの通電タイミングを制
御する。即ち、コイル12aには通電されていないた
め、駆動リング3が右旋回すると、カム部3dにピン1
0aが追従してばね10dにより、閉鎖レバー10が左
旋回し、ピン11を作動して所定の絞り値になるまでス
テップモータが正回転する。そこで、電子回路13はコ
イル12aに通電して電磁石12を励磁し、鉄片12b
を吸着保持して所定の絞り値に対応するカム部3dの位
置で閉鎖レバー10をばね10dに抗して不作動状態に
拘束する(図4の状態)。なお、二つの電磁石9、12
は独立して制御されるから合焦点位置および絞り値設定
位置に対応して、いずれが先行して設定されるかは一義
的ではない。
れに同期して、撮影レンズLの絞り口径を設定すべく、
電子回路13は、コイル12aへの通電タイミングを制
御する。即ち、コイル12aには通電されていないた
め、駆動リング3が右旋回すると、カム部3dにピン1
0aが追従してばね10dにより、閉鎖レバー10が左
旋回し、ピン11を作動して所定の絞り値になるまでス
テップモータが正回転する。そこで、電子回路13はコ
イル12aに通電して電磁石12を励磁し、鉄片12b
を吸着保持して所定の絞り値に対応するカム部3dの位
置で閉鎖レバー10をばね10dに抗して不作動状態に
拘束する(図4の状態)。なお、二つの電磁石9、12
は独立して制御されるから合焦点位置および絞り値設定
位置に対応して、いずれが先行して設定されるかは一義
的ではない。
【0016】続いてステップモータが正回転すると、電
子回路13は再びコイル9に通電して、電磁石9を励磁
するため開放レバー7は再び作動を拘束され、操作部7
aがカム部3cの作動域を経過した時に、コイル9への
通電が断たれる。この時開放レバー7は、ばね7dによ
り急速に左旋回し、ピン8を作動して、図示しないシャ
ッタ羽根をレンズ開口が急速に開く方向に作動し、露出
作動を開始する(図5の状態)。フラッシュ光が必要な
場合にはこの時点で発光される(図8の状態)。
子回路13は再びコイル9に通電して、電磁石9を励磁
するため開放レバー7は再び作動を拘束され、操作部7
aがカム部3cの作動域を経過した時に、コイル9への
通電が断たれる。この時開放レバー7は、ばね7dによ
り急速に左旋回し、ピン8を作動して、図示しないシャ
ッタ羽根をレンズ開口が急速に開く方向に作動し、露出
作動を開始する(図5の状態)。フラッシュ光が必要な
場合にはこの時点で発光される(図8の状態)。
【0017】レンズ開口は、前述の通り、カム部3dに
依存して電磁石12が閉鎖レバー10を拘束した位置に
おける絞り値に設定されている。所望の露出時間が経過
すると、電子回路13がコイル12aへの通電を断ち、
電磁石12が消磁するので、閉鎖レバー10は、ばね1
0dにより、急速に左旋回し、ピン11を作動して前述
の絞り羽根を急速に閉鎖し、露出を終了する(図6の状
態)。以上の作動を時間経過に対応して示すと図7のよ
うになる。
依存して電磁石12が閉鎖レバー10を拘束した位置に
おける絞り値に設定されている。所望の露出時間が経過
すると、電子回路13がコイル12aへの通電を断ち、
電磁石12が消磁するので、閉鎖レバー10は、ばね1
0dにより、急速に左旋回し、ピン11を作動して前述
の絞り羽根を急速に閉鎖し、露出を終了する(図6の状
態)。以上の作動を時間経過に対応して示すと図7のよ
うになる。
【0018】その後、ステップモータが逆回転すると、
駆動リング3は、距離リング4とともにばね4eに抗し
て左旋回する。このとき、ラチェット車5は、前述の逆
回転の作動初期と同様に、係止部6aを押上げつつ歯車
4cにより右旋回する。
駆動リング3は、距離リング4とともにばね4eに抗し
て左旋回する。このとき、ラチェット車5は、前述の逆
回転の作動初期と同様に、係止部6aを押上げつつ歯車
4cにより右旋回する。
【0019】一方、カム部3cにより、操作部7aを押
されて、開放レバーがばね7dに抗して左旋回し、ピン
8を作動して開放状態にあるシャッタ羽根を閉鎖する。
さらにステップモータが逆回転すると、カム部3dによ
り操作部10cを押されて閉鎖レバー10がばね10d
に抗して右旋回し、ピン11を作動して閉鎖状態にある
絞り羽根を開放する。ステップモータは、図1に示す初
期状態になったところで停止して、一回の作動を終了す
る。
されて、開放レバーがばね7dに抗して左旋回し、ピン
8を作動して開放状態にあるシャッタ羽根を閉鎖する。
さらにステップモータが逆回転すると、カム部3dによ
り操作部10cを押されて閉鎖レバー10がばね10d
に抗して右旋回し、ピン11を作動して閉鎖状態にある
絞り羽根を開放する。ステップモータは、図1に示す初
期状態になったところで停止して、一回の作動を終了す
る。
【0020】次に、被写体の明るさに応じたプログラム
露出作動を行う場合の作動について、前述の場合と異る
部分のみ説明する。ステップモータが正回転して電磁石
9が消磁され、ラチェット車5が停止された後、電子回
路13はコイル9aには通電せず、コイル12aには通
電を継続する。この状態でステップモータがさらに正回
転すると、カム部3cの傾斜に従って、操作部7aがば
ね7dの付勢力で追従し、開放レバー7を軸7eのまわ
りに左旋回する。従って、ピン8は、図示しないシャッ
タ羽根を、ステップモータの正回転に依存するカム部3
cの傾斜に対応する速度で開放する。被写体の輝度に対
応する露出量の1/2に達した時、ステップモータが逆
回転し、従って駆動リング3が左旋回して開放レバー7
をばね7dに抗して右旋回させ、シャッタ羽根を閉鎖し
て露出を終了する。その後、電子回路13がコイル12
aへの通電を断ち、前述の場合と同様に初期状態を示す
図1の状態に戻る。
露出作動を行う場合の作動について、前述の場合と異る
部分のみ説明する。ステップモータが正回転して電磁石
9が消磁され、ラチェット車5が停止された後、電子回
路13はコイル9aには通電せず、コイル12aには通
電を継続する。この状態でステップモータがさらに正回
転すると、カム部3cの傾斜に従って、操作部7aがば
ね7dの付勢力で追従し、開放レバー7を軸7eのまわ
りに左旋回する。従って、ピン8は、図示しないシャッ
タ羽根を、ステップモータの正回転に依存するカム部3
cの傾斜に対応する速度で開放する。被写体の輝度に対
応する露出量の1/2に達した時、ステップモータが逆
回転し、従って駆動リング3が左旋回して開放レバー7
をばね7dに抗して右旋回させ、シャッタ羽根を閉鎖し
て露出を終了する。その後、電子回路13がコイル12
aへの通電を断ち、前述の場合と同様に初期状態を示す
図1の状態に戻る。
【0021】つまり、開放レバー7によるシャッタ羽根
のみが作動することによって、ステップモータの回転速
度に対応する時間で露出作動が行われる。この場合にお
けるシャッタ羽根の経過時間に対する開閉波形を図9に
示す。なお、プログラム露出作動であっても、図10又
は図11に示すように、目的に応じた撮影効果を生じさ
せるため、次のような作動が行われる。
のみが作動することによって、ステップモータの回転速
度に対応する時間で露出作動が行われる。この場合にお
けるシャッタ羽根の経過時間に対する開閉波形を図9に
示す。なお、プログラム露出作動であっても、図10又
は図11に示すように、目的に応じた撮影効果を生じさ
せるため、次のような作動が行われる。
【0022】図10の場合、前述の説明におけるステッ
プモータが露光量の1/2に達しても逆回転せずそのま
ま正回転を継続する。そしてはぼ被写体輝度に対応する
露光量に達したとき、電子回路13が、コイル12aへ
の通電を断ち電磁石12を消磁することにより、閉鎖レ
バー10を作動させて絞り羽根を急速に閉鎖して露出を
終了する。
プモータが露光量の1/2に達しても逆回転せずそのま
ま正回転を継続する。そしてはぼ被写体輝度に対応する
露光量に達したとき、電子回路13が、コイル12aへ
の通電を断ち電磁石12を消磁することにより、閉鎖レ
バー10を作動させて絞り羽根を急速に閉鎖して露出を
終了する。
【0023】なお、この場合に、駆動リング3が正回転
して、カム部3cによる開放作動の制御が開始される以
前に、絞り羽根を図10の点P1に対応する位置までカ
ム部3dの移動中に変位させ(図10の鎖線aで示す)
電磁石12によりその位置P1に待機させておけば、よ
り効率よく閉鎖タイミングを制御することができる。こ
のような方法は、シャッタが急速に閉鎖できるのでカメ
ラ振れが発生した時に撮影画面に対するその影響を減少
するために有効である。
して、カム部3cによる開放作動の制御が開始される以
前に、絞り羽根を図10の点P1に対応する位置までカ
ム部3dの移動中に変位させ(図10の鎖線aで示す)
電磁石12によりその位置P1に待機させておけば、よ
り効率よく閉鎖タイミングを制御することができる。こ
のような方法は、シャッタが急速に閉鎖できるのでカメ
ラ振れが発生した時に撮影画面に対するその影響を減少
するために有効である。
【0024】図16における加速度センサTm等は、カ
メラ振れ等が発生した場合に、撮影画面に対するカメラ
本体の相対移動を検出して信号を出力し、電子回路Sc
により予め定めた信号レベル以上の場合にカメラ振れを
認知する振動検出手段を構成する。以下に図21により
その作動を説明する。
メラ振れ等が発生した場合に、撮影画面に対するカメラ
本体の相対移動を検出して信号を出力し、電子回路Sc
により予め定めた信号レベル以上の場合にカメラ振れを
認知する振動検出手段を構成する。以下に図21により
その作動を説明する。
【0025】図9に示すプログラム露出作動は被写体輝
度が比較的明るい場合に対して、小さい開口と長い時間
との組合せによる作動を示している。このような露出は
焦点深度上ボケに対して有効であるが、カメラ振れに対
して不利である。
度が比較的明るい場合に対して、小さい開口と長い時間
との組合せによる作動を示している。このような露出は
焦点深度上ボケに対して有効であるが、カメラ振れに対
して不利である。
【0026】図21に示す如く、セクタがすでにプログ
ラム露出作動を開始した後であって、閉鎖作動に移る以
前に(ピーク点P3)、加速度センサTmからカメラ振
れ信号が検出されると、制御回路Ccはピーク点P3で
はモータMに対する反転信号を出力せず、同等の露出量
を確保できるピーク点P4までモータMは開放運動を継
続する。そして、ピーク点P4までの作動を確保するに
相応する時間経過の後に、電磁石12を制御して、ばね
10dにより絞り羽根を急速に閉鎖する。従って、被写
体に対する適性露光量を確保した上でカメラ振れに対し
て有効な短かい露出時間で作動できる。
ラム露出作動を開始した後であって、閉鎖作動に移る以
前に(ピーク点P3)、加速度センサTmからカメラ振
れ信号が検出されると、制御回路Ccはピーク点P3で
はモータMに対する反転信号を出力せず、同等の露出量
を確保できるピーク点P4までモータMは開放運動を継
続する。そして、ピーク点P4までの作動を確保するに
相応する時間経過の後に、電磁石12を制御して、ばね
10dにより絞り羽根を急速に閉鎖する。従って、被写
体に対する適性露光量を確保した上でカメラ振れに対し
て有効な短かい露出時間で作動できる。
【0027】次に図11の場合について説明する。ステ
ップモータの正回転により、駆動リング3が右旋回し
て、上記図3の位置まで作動したとき、カム部3dに操
作部10cが追従して、被写体輝度に対応して予測され
る絞り値まで閉鎖レバー10が回転した位置P2で電磁
石12が励磁され、また、電磁石9も励磁される。
ップモータの正回転により、駆動リング3が右旋回し
て、上記図3の位置まで作動したとき、カム部3dに操
作部10cが追従して、被写体輝度に対応して予測され
る絞り値まで閉鎖レバー10が回転した位置P2で電磁
石12が励磁され、また、電磁石9も励磁される。
【0028】さらにステップモータが正回転したとき
に、電磁石9が消磁されて、開放レバー7がばね7dに
より左旋回し、シャッタ羽根を急速に開き露出を開始す
る。また、電磁石9の消磁と同時に、ステップモータが
逆回転を開始するため、シャッタ羽根は、絞り羽根によ
って制限されていた開口値P2からカム部3cの作動に
よる開放レバー7によって、ステップモータの速度に依
存する速度で閉鎖する。
に、電磁石9が消磁されて、開放レバー7がばね7dに
より左旋回し、シャッタ羽根を急速に開き露出を開始す
る。また、電磁石9の消磁と同時に、ステップモータが
逆回転を開始するため、シャッタ羽根は、絞り羽根によ
って制限されていた開口値P2からカム部3cの作動に
よる開放レバー7によって、ステップモータの速度に依
存する速度で閉鎖する。
【0029】バルブ作動又はタイム作動は図17乃至1
9に示す構成により達成される。図17は前記図1に対
応しており、駆動リング3が、カム部3dにつづく段部
3fを備えている部分のみ図1と異る。
9に示す構成により達成される。図17は前記図1に対
応しており、駆動リング3が、カム部3dにつづく段部
3fを備えている部分のみ図1と異る。
【0030】従って、ここでは段部3fに関するバルブ
作動又はタイム作動についてのみ説明する。設定手段M
sおよびスイッチSwにより、バルブモード又はタイム
モードが選択された状態で作動が開始されると、前述の
場合と同様に駆動リング3等が作動し、電磁石12は励
磁されたまま、駆動リング3は正回転し、図18に示す
位置で閉鎖レバー10のピン10aが段部3fに保持さ
れた後に消磁される。従って、絞り羽根は電磁石12の
消磁後も開放状態を維持する。バルブモード又はタイム
モードのいずれかの信号に対応してモータMが逆回転す
ると、段部3fがピン10aから退避し、閉鎖レバー1
0がばね10dにより急速に回転して絞り羽根を閉じて
露出を終了する。
作動又はタイム作動についてのみ説明する。設定手段M
sおよびスイッチSwにより、バルブモード又はタイム
モードが選択された状態で作動が開始されると、前述の
場合と同様に駆動リング3等が作動し、電磁石12は励
磁されたまま、駆動リング3は正回転し、図18に示す
位置で閉鎖レバー10のピン10aが段部3fに保持さ
れた後に消磁される。従って、絞り羽根は電磁石12の
消磁後も開放状態を維持する。バルブモード又はタイム
モードのいずれかの信号に対応してモータMが逆回転す
ると、段部3fがピン10aから退避し、閉鎖レバー1
0がばね10dにより急速に回転して絞り羽根を閉じて
露出を終了する。
【0031】このようなモードは、カメラ使用者の要望
に応じて選択自在にしたり、カメラの製造又は修理の過
程においてのみ撮影レンズのピント調整のために選択自
在にしたりすることができる。また、目的に応じて図1
9に示す如く、絞り値を選択すべく複数の段部3gを形
成すると用途が拡大する。
に応じて選択自在にしたり、カメラの製造又は修理の過
程においてのみ撮影レンズのピント調整のために選択自
在にしたりすることができる。また、目的に応じて図1
9に示す如く、絞り値を選択すべく複数の段部3gを形
成すると用途が拡大する。
【0032】次に、ディライトシンクロによる露出作動
について説明する。一般にフォーカルプレーンシャッタ
では、先幕シンクロ(以下、本発明では前シンクロとい
う。)と後幕シンクロ(以下、本発明では後シンクロと
いう。)とによってフラッシュ撮影が行われ、動被写体
に対してそれぞれ異る効果が得られる。
について説明する。一般にフォーカルプレーンシャッタ
では、先幕シンクロ(以下、本発明では前シンクロとい
う。)と後幕シンクロ(以下、本発明では後シンクロと
いう。)とによってフラッシュ撮影が行われ、動被写体
に対してそれぞれ異る効果が得られる。
【0033】先ず、前シンクロの場合には、図12に示
すように、シャッタ機構の作動は、図10の作動と同一
であり、背景の明るさに比例した露出動作が行われ、シ
ャッタ羽根による開放運動の過程で、主被写体の距離に
対応する開口値に達した時点t1でフラッシュが発光す
る。
すように、シャッタ機構の作動は、図10の作動と同一
であり、背景の明るさに比例した露出動作が行われ、シ
ャッタ羽根による開放運動の過程で、主被写体の距離に
対応する開口値に達した時点t1でフラッシュが発光す
る。
【0034】また、後シンクロの場合には、図13に示
すように、シャッタ機構の作動は、図11の作動と同一
であり、背景の明るさに比例した露出作動が行われ、シ
ャッタ羽根による閉鎖運動の過程で、主被写体の距離に
対応する開口値に達した時点t2でフラッシュが発光す
る。なお、前述の前シンクロおよび後シンクロの場合
に、全露出時間Tが長いためにカメラ振れの恐れが生ず
ることがある。このような場合には次のように全露出時
間Tを短縮することができる。
すように、シャッタ機構の作動は、図11の作動と同一
であり、背景の明るさに比例した露出作動が行われ、シ
ャッタ羽根による閉鎖運動の過程で、主被写体の距離に
対応する開口値に達した時点t2でフラッシュが発光す
る。なお、前述の前シンクロおよび後シンクロの場合
に、全露出時間Tが長いためにカメラ振れの恐れが生ず
ることがある。このような場合には次のように全露出時
間Tを短縮することができる。
【0035】即ち、前シンクロにあっては、図14に示
すように電磁石9の消磁がフラッシュ発光の直前に行わ
れるため、シャッタ羽根は、作動の初期のみ、ばね7d
により急速に開き、その後は前シンクロを確実にさせる
ためにカム部3cに追従する速度で開く。また、後シン
クロにあっては、図15に示すように電磁石12の消磁
がフラッシュ発光の直後に行われるため、絞り羽根はば
ね10dにより途中から急速に閉鎖する。さらに図23
に示す如く、後シンクロでありながら加速度センサTm
の信号出力を検出した場合には、電磁石9が励磁されて
開放レバー7が作動せず、従ってセクタの作動開始が遅
れ、有効露出時間Taは短縮された時間Tbとなる。こ
の場合に、図15に示すタイミングで、電磁石12をも
作動させれば、さらに有効露出時間を短縮し、カメラ振
れに対応できる。フラッシュ装置Fの発光タイミング
は、前シンクロ及び後シンクロ等の選択されたモードに
対して所定開口値に達したときに同期信号を出力し、ま
た、加速度センサTmの信号出力に応じて切換手段SY
により同期信号を出力することにより制御される。
すように電磁石9の消磁がフラッシュ発光の直前に行わ
れるため、シャッタ羽根は、作動の初期のみ、ばね7d
により急速に開き、その後は前シンクロを確実にさせる
ためにカム部3cに追従する速度で開く。また、後シン
クロにあっては、図15に示すように電磁石12の消磁
がフラッシュ発光の直後に行われるため、絞り羽根はば
ね10dにより途中から急速に閉鎖する。さらに図23
に示す如く、後シンクロでありながら加速度センサTm
の信号出力を検出した場合には、電磁石9が励磁されて
開放レバー7が作動せず、従ってセクタの作動開始が遅
れ、有効露出時間Taは短縮された時間Tbとなる。こ
の場合に、図15に示すタイミングで、電磁石12をも
作動させれば、さらに有効露出時間を短縮し、カメラ振
れに対応できる。フラッシュ装置Fの発光タイミング
は、前シンクロ及び後シンクロ等の選択されたモードに
対して所定開口値に達したときに同期信号を出力し、ま
た、加速度センサTmの信号出力に応じて切換手段SY
により同期信号を出力することにより制御される。
【0036】従って、図14、図15、図23から明ら
かなように、全露出時間Tが短縮されて、カメラ振れの
危険性を減少することができる。このような切換えは、
従来から行われていたような、全露出時間Tがカメラ振
れを生ずる限界を超えたことを自動的に検知して、本発
明により、電磁石9、12の作動タイミング及び被写体
速度に応じた切換タイミングを制御することによって容
易に実現することができる。即ち、フラッシュ撮影に必
要な発光タイミングに対してはシャッタ開口の変動速度
を緩やかに制御し、その他のタイミング、特に動被写体
に対しては可及的にシャッタ速度を短縮するものであ
る。なお、上記説明で図11又は図13の場合に、露出
作動が開始された後に被写体輝度が急激に変化したり、
他のカメラのフラッシュ光が検知された場合等におい
て、図15に示すように絞り羽根を急速に作動して露出
作動を強制的に終了させることもできる。
かなように、全露出時間Tが短縮されて、カメラ振れの
危険性を減少することができる。このような切換えは、
従来から行われていたような、全露出時間Tがカメラ振
れを生ずる限界を超えたことを自動的に検知して、本発
明により、電磁石9、12の作動タイミング及び被写体
速度に応じた切換タイミングを制御することによって容
易に実現することができる。即ち、フラッシュ撮影に必
要な発光タイミングに対してはシャッタ開口の変動速度
を緩やかに制御し、その他のタイミング、特に動被写体
に対しては可及的にシャッタ速度を短縮するものであ
る。なお、上記説明で図11又は図13の場合に、露出
作動が開始された後に被写体輝度が急激に変化したり、
他のカメラのフラッシュ光が検知された場合等におい
て、図15に示すように絞り羽根を急速に作動して露出
作動を強制的に終了させることもできる。
【0037】次にデイライトシンクロについて、従来の
概念とは著しく異る作動方法を、本発明の実施例の一つ
として図22により説明する。前述の通り、従来例によ
る作動を示す図20において、主被写体距離により演算
される絞り値Faでのフラッシュ発光が適正露光を得る
ものであり、周囲光に対する適正露光が絞り値Fbであ
る場合、一般的に中間値Fcでフラッシュ発光が行われ
ていた。このようにして撮影された写真は、主被写体の
照明が不足し、且つ周囲光に対してはオーバー露光とな
る。このような被写体は窓際に立つ人物を窓越しの風景
と共に撮影する場合等によく存在する。
概念とは著しく異る作動方法を、本発明の実施例の一つ
として図22により説明する。前述の通り、従来例によ
る作動を示す図20において、主被写体距離により演算
される絞り値Faでのフラッシュ発光が適正露光を得る
ものであり、周囲光に対する適正露光が絞り値Fbであ
る場合、一般的に中間値Fcでフラッシュ発光が行われ
ていた。このようにして撮影された写真は、主被写体の
照明が不足し、且つ周囲光に対してはオーバー露光とな
る。このような被写体は窓際に立つ人物を窓越しの風景
と共に撮影する場合等によく存在する。
【0038】そこで、本発明による作動を図22により
説明すると、設定手段MsおよびスイッチSwにより、
デイライトシンクロモードを選択した上で作動が開始す
ると電磁石には、絞り羽根を線図aに沿って所定値Fc
に設定し、電磁石9はシャッタ羽根を線図bに沿って作
動し、露光量は主被写体および周囲光に対しても適正に
なる。
説明すると、設定手段MsおよびスイッチSwにより、
デイライトシンクロモードを選択した上で作動が開始す
ると電磁石には、絞り羽根を線図aに沿って所定値Fc
に設定し、電磁石9はシャッタ羽根を線図bに沿って作
動し、露光量は主被写体および周囲光に対しても適正に
なる。
【0039】この場合に測光回路Bmが、主被写体の輝
度が完全な逆光ではなく、自然光によりやや照明されて
いることを検知しているときには、いわゆるミックス光
であるから絞り値Fcをその分だけ小さくすれば、主被
写体をオーバー露光から回避できる。
度が完全な逆光ではなく、自然光によりやや照明されて
いることを検知しているときには、いわゆるミックス光
であるから絞り値Fcをその分だけ小さくすれば、主被
写体をオーバー露光から回避できる。
【0040】なお、上記図16において、加速度センサ
Tmに代えて速度センサVmの信号をとらえて、撮影ミ
スを防止することもできる。即ち、速度センサVmは被
写体の速度が所定値以上であることを検知して加速度セ
ンサTmの信号に代わる信号を出力し、前述の場合と同
様に撮影画面内の被写体が、最小錯乱円内のボケ像とし
て撮影できるようにシャッタを制御する。
Tmに代えて速度センサVmの信号をとらえて、撮影ミ
スを防止することもできる。即ち、速度センサVmは被
写体の速度が所定値以上であることを検知して加速度セ
ンサTmの信号に代わる信号を出力し、前述の場合と同
様に撮影画面内の被写体が、最小錯乱円内のボケ像とし
て撮影できるようにシャッタを制御する。
【0041】さらに、上記以外の場合にも、電磁石9及
び12の作動タイミングをカム部13c及び13dとの
組合せで適宜制御することによって、図8〜15および
図21〜23以外の波形でシャッタを制御することがで
きる。
び12の作動タイミングをカム部13c及び13dとの
組合せで適宜制御することによって、図8〜15および
図21〜23以外の波形でシャッタを制御することがで
きる。
【0042】なお、図8による作動は、絞り値を予め設
定して露出時間を被写体輝度に応じて制御すること、お
よび、露出時間を予め設定して絞り値を被写体輝度に応
じて制御することも同一概念で実現できる。また、いず
れも手動選択により制御することもできる。
定して露出時間を被写体輝度に応じて制御すること、お
よび、露出時間を予め設定して絞り値を被写体輝度に応
じて制御することも同一概念で実現できる。また、いず
れも手動選択により制御することもできる。
【0043】上記説明においては、ステップモータを使
用した具体例を示したが、速度制御が自在であれば他の
種類のモータ例えば超音波モータであっても可能であ
る。電磁石9、12についても、通電によってプランジ
ャーが作動するタイプのものによりまたは、永久磁石ロ
ータが旋回することにより、その他適宜の方法により開
放レバー7、閉鎖レバー10を拘束制御するものであっ
てもよい。
用した具体例を示したが、速度制御が自在であれば他の
種類のモータ例えば超音波モータであっても可能であ
る。電磁石9、12についても、通電によってプランジ
ャーが作動するタイプのものによりまたは、永久磁石ロ
ータが旋回することにより、その他適宜の方法により開
放レバー7、閉鎖レバー10を拘束制御するものであっ
てもよい。
【0044】また、上記実施例は、初期状態においてレ
ンズ開口を閉鎖したカメラについて実現したものである
が、一眼レフレックスカメラの如く、初期状態において
レンズ開口を開放したタイプのシャッタとしても実現で
きる。即ち、開放レバー7が、直接ピン8を作動するこ
となく、弾性体を介した中間部材により間接的に作動さ
せるように構成すれば公知の方法で容易に実現できる。
ンズ開口を閉鎖したカメラについて実現したものである
が、一眼レフレックスカメラの如く、初期状態において
レンズ開口を開放したタイプのシャッタとしても実現で
きる。即ち、開放レバー7が、直接ピン8を作動するこ
となく、弾性体を介した中間部材により間接的に作動さ
せるように構成すれば公知の方法で容易に実現できる。
【0045】なお、上記実施例における距離リング4及
びラチェット車5等がなくても、本発明の一形態として
実現できる。また、本発明は上記実施例に限定されず、
同一概念で変形した実施形態が可能である。
びラチェット車5等がなくても、本発明の一形態として
実現できる。また、本発明は上記実施例に限定されず、
同一概念で変形した実施形態が可能である。
【0046】
【発明の効果】上記説明で明らかな如く、本発明によれ
ば、シャッタの開放動作、又は閉鎖動作に同期して閃光
装置の発光タイミングを制御し、且つ被写体の移動速度
に応じて露出時間を短縮することができるため、閃光装
置を使用する場合でも可及的に適正絞り値で発光させる
ことができると共に、動被写体に対してもブレの生じ難
い撮影を可能とすることができる。
ば、シャッタの開放動作、又は閉鎖動作に同期して閃光
装置の発光タイミングを制御し、且つ被写体の移動速度
に応じて露出時間を短縮することができるため、閃光装
置を使用する場合でも可及的に適正絞り値で発光させる
ことができると共に、動被写体に対してもブレの生じ難
い撮影を可能とすることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す作動開始前の平面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の一実施例を示す作動直後の平面図であ
る。
る。
【図3】本発明の一実施例を示す合焦点位置を示す平面
図である
図である
【図4】本発明の一実施例を示す絞り値設定後の平面図
である。
である。
【図5】本発明の一実施例を示すシャッタ開放動作中の
平面図である。
平面図である。
【図6】本発明の一実施例を示すシャッタ露出作動を終
了した状態の平面図である。
了した状態の平面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す一連の動作シーケンス
を示す線図である。
を示す線図である。
【図8】本発明の一実施例を示すばねによる開閉動作を
示す線図である。
示す線図である。
【図9】本発明の一実施例を示すモータによる開閉動作
を示す線図である。
を示す線図である。
【図10】本発明の一実施例を示すモータにより開放
し、ばねにより閉鎖する線図である。
し、ばねにより閉鎖する線図である。
【図11】本発明の一実施例を示すばねにより開放しモ
ータにより閉鎖する線図である。
ータにより閉鎖する線図である。
【図12】本発明の一実施例を示す前シンクロによる動
作を示す線図である。
作を示す線図である。
【図13】本発明の一実施例を示す後シンクロによる動
作を示す線図である。
作を示す線図である。
【図14】本発明の一実施例を示す前シンクロにおける
他の動作例を示す線図である。
他の動作例を示す線図である。
【図15】本発明の一実施例を示す後シンクロにおける
他の動作例を示す線図である。
他の動作例を示す線図である。
【図16】本発明の一実施例を示す全体構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図17】本発明の一実施例を示すシャッタの作動開始
前の平面図である。
前の平面図である。
【図18】本発明の一実施例を示すシャッタのバルブ保
持直後の平面図である。
持直後の平面図である。
【図19】本発明の一実施例を示すシャッタの作動開始
前の平面図である。
前の平面図である。
【図20】デイライトシンクロの実施例を示す線図であ
る。
る。
【図21】本発明の一実施例を示すカメラぶれ防止作動
を示す線図である。
を示す線図である。
【図22】本発明のデイライトシンクロの実施例を示す
線図である。
線図である。
【図23】後シンクロの場合の作動を示す線図である。
1 モータのロータ 3 駆動リング(駆動部材) 4 距離リング(距離部材) 7 開放レバー(開放部材) 9 第1の電磁石(Mg1) 10 閉鎖レバー(閉鎖部材) 12 第2の電磁石(Mg2) 13 電子回路(Sc) Tm 加速度センサ(振動検出手段) Vm 速度センサ(速度検出手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 シャッタの開閉作動に同期して閃光装置
の発光タイミングを制御する閃光同調手段を有するシャ
ッタにおいて、シャッタの開放動作又は閉鎖動作に同期
して作動し、前記閃光装置を発光する同調信号発生手段
と、撮影画面内の被写体の移動速度を検知し、所定値以
上の速度の場合に動被写体信号を出力する速度検出手段
とを備え、前記速度検出手段の動被写体信号の出力に応
答して前記同調信号発生手段はシャッタ閉鎖動作に同期
する前記同期信号を出力し前記閃光装置を発光すること
を特徴とする閃光同調手段を有するシャッタ。 - 【請求項2】 正逆回転を制御される単一のモータと、
前記モータにより正逆回転を制御され、第1及び第2の
制御部を有する駆動部材と、前記第1の制御部により作
動する開放部材と、前記第2の制御部により作動する閉
鎖部材と、前記閉鎖部材をシャッタの閉鎖方向に付勢す
る閉鎖ばねと、前記閉鎖ばねに抗して前記閉鎖部材の作
動を拘束する閉鎖拘束部材と、撮影画面内の被写体とカ
メラ本体との相対移動を検出して所定値以上の相対移動
に対する信号を出力する振動検出手段と、閃光装置の発
光タイミングを制御する閃光同調手段と、前記振動検出
手段の出力信号に応答して、前記閉鎖拘束部材による拘
束作動の可否を選択する選択手段とを備え、前記振動検
出手段の出力信号により、前記閃光同調手段は、前記閉
鎖拘束部材の閉鎖作動に同期して閃光装置への発光信号
を出力し、前記駆動部材は前記開放部材および前記閉鎖
部材によりシャッタ開閉作動を行うことを特徴とする閃
光同調手段を有するシャッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5138581A JPH06347859A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 閃光同調手段を有するシャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5138581A JPH06347859A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 閃光同調手段を有するシャッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06347859A true JPH06347859A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15225468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5138581A Pending JPH06347859A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 閃光同調手段を有するシャッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06347859A (ja) |
-
1993
- 1993-06-10 JP JP5138581A patent/JPH06347859A/ja active Pending
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