JP3220824B2 - 閃光装置を有するプログラムシャッタ - Google Patents

閃光装置を有するプログラムシャッタ

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JP3220824B2 JP18510093A JP18510093A JP3220824B2 JP 3220824 B2 JP3220824 B2 JP 3220824B2 JP 18510093 A JP18510093 A JP 18510093A JP 18510093 A JP18510093 A JP 18510093A JP 3220824 B2 JP3220824 B2 JP 3220824B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は閃光装置を有するプログ
ラムシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ用のシャッタ羽根を開閉するため
徐々に運動させるものが実用化されており、近年は、ス
テップモータ等の比較的作動速度の制御の安定化したモ
ータにより開閉するシャッタが実用化されている。
【0003】また、被写体までの距離を複数回に亘って
測定し、被写体の移動速度と方向とを含む距離信号を出
力して最適位置に合焦する装置も特開平2−14981
0号公報により公知である。
【0004】このような技術に基づいて実用化されたカ
メラにおいて閃光撮影を行う場合、撮影レンズは被写体
距離に対応して最適位置に合焦し、また、その距離に最
適な絞り値に対して閃光装置が発光するように構成され
ている。
【0005】しかし、このようなカメラにおいて被写体
がカメラに対して接近又は離反する場合に、移動するこ
とも考慮して最適絞り値で閃光装置を発光させることは
達成されていない。
【0006】従って、移動被写体に対する閃光装置の照
明光が必ずしも充分であることはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題に鑑
みて、被写体がカメラに対して接近又は離反する場合に
おいても当該主被写体に対して最適露光を与えるカメラ
用のプログラムシャッタを構成することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための具体的手段】本発明によれば、
シャッタ羽根を徐々に作動して開閉するプログラムシャ
ッタにおいて、被写体の接近及び離反を測定してその速
度と方向とを含む距離信号を出力する測定手段と、シャ
ッタの開閉運動中に発光自在な閃光装置と、前記測定手
段の出力に基づき、前記閃光装置のトリガー信号を発生
する制御手段とを備え、前記測定手段の接近に対しては
閉鎖運動中に、さらに離反信号に対しては開放運動中に
前記制御手段がトリガー信号を発生するように構成する
ことにより課題を解決することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。
【0010】図16は、本発明の概要を示す構成図であ
る。モータmを内蔵し、撮影レンズ駆動部をも搭載した
シャッタSは、それぞれの作動態様を選択する手段たる
電子回路Scにより制御される。電子回路Scは、電源
回路PCを介して電池Eが供給され、シャッタSととも
にフラッシュ装置F、フィルム巻上モータMw、ズーム
レンズ作動モータMzをも制御する。電子回路Scは、
被写体輝度を測定する測光回路Bm、および被写体まで
の距離を測定する測距回路Dmとの間で信号授受を司る
制御回路Ccを有し、各種の撮影モードを選択する設定
手段Msおよび選択信号を入力するスイッチSwを接続
されている。制御回路Ccは、駆動回路Dcを介してシ
ャッタSおよび、フラッシュ装置F、フィルム巻上モー
タMw、ズームレンズ作動モータMz等を作動する。
【0011】測距回路Dmは、特願昭63−30352
9号に開示されたものと同様に構成されており、カメラ
に対して被写体が接近及び離反する場合の速度と、その
方向を含む距離信号を出力する測定手段である。
【0012】図1において、シャッタ基板Aに固着され
たステップモータの永久磁石ロータ1は、ピニオン1a
と共に回動自在に支持されている。歯車2は、ピニオン
2aと一体に形成され、ピニオン1aに噛合い回動自在
に軸支されている。駆動リング3は、ピニオン2aに噛
合う歯車3aと、制御部分であるカム部3b、3c、3
dと、突起3eとを備え、撮影レンズLのまわりに回動
自在に支持されている。撮影レンズLを停止位置から合
焦位置へ移動する距離リング4は、突起3eに係合する
曲部4aと、撮影レンズLを作動する曲部4bと、歯車
4cと、突起4dとを有し、突起4dに作用するばね4
eにより、撮影レンズLのまわりに右旋回力を付勢され
ている。
【0013】ラチェット車5は、ラチェット部5aを有
し、歯車4cと噛合うピニオン5bと一体に形成され、
回動自在に軸支されている。係止レバー6は、ラチェッ
ト部5aに係合する係止部6aと他方に延びる突起6b
とを有し、ばね6cにより右旋回力を付勢されて軸支6
dされている。開放レバー7は、カム部3b、3cに係
合する操作部7aと、フォーク部7bと、突起6bに係
合する作動ピン7cを有し、ばね7dにより左旋回力を
付勢され回動自在に軸支7eされている。ピン8は、図
示しないシャッタ羽根を作動するためのもので、フォー
ク部7bに係合している。
【0014】電磁石9は、コイル9aにより励磁され、
操作部7aに嵌合する鉄片9bを、ばね7dに抗して吸
着保持し、開放レバー7の作動を拘束制御する。閉鎖レ
バー10は、カム部3dに係合するピン10aと、フォ
ーク部10bと、操作部10cとを有し、ばね10dに
より左旋回力を付製され回動自在に軸支10eされてい
る。ピン11は、図示しない絞り羽根を作動するための
もので、フォーク部7bに係合している。
【0015】電磁石12は、コイル12aにより励磁さ
れ、操作部10cに嵌合する鉄片12bを、ばね10d
に抗して吸着保持し、閉鎖レバー10の作動を拘束制御
する。電磁石9、12のコイル9a、12aへの通電を
選択的に制御する電子回路13は、カメラのモード選択
により切換えられる。シャッタ基板A上に構成された上
記各構造について、予め選択された絞り値に従って露出
作動する場合の作動方法を以下に説明する。
【0016】図1の状態からステップモータが逆回転す
ると、ロータ1が左回転して、歯車2を介して歯車3a
により駆動リング3が、ばね4eに抗して距離リング4
と共に左旋回する。このとき開放レバー7の操作部7a
が、カム部3bの左端により押されるので、鉄片9bが
電磁石9の吸着面に沿って公知の方向で摺動し、作動ピ
ン7cにより突起6bが押されて係止レバーが左旋回
し、係止部6aがラチェット部5aの作動域から脱出す
る。なお、ラチェット部5aは、右旋回する際には、係
止部6aを押上げつつ作動するが、左旋回する方向に対
しては係止部6aにより作動を拘束されるように形成さ
れている。
【0017】この状態までモータが作動すると電子回路
13がコイル9aに通電するため、電磁石9が励磁さ
れ、鉄片9bを吸着保持し、開放レバー7を、不作動状
態に拘束する(図2の状態)。ここでステップモータが
正回転に移り駆動リング3は、ばね4eにより距離リン
グ4を突起3eに曲部4aを追従させつつ右旋回し、同
時に歯車4cにより、ラチェット車5を左旋回させる。
この過程において、公知の方法で撮影レンズLの合焦点
位置が確認されると、ステップモータが一時停止し、電
子回路13により、コイル9aへの通電が断たれること
により、開放レバー7がばね7dにより操作部7aとカ
ム部3bとが再び当接するまで左旋回する。従って、作
動ピン7cに突起6bが追従して係止レバー6は、係止
部6aがラチェット部5aを係止する位置まで、ばね6
cにより右旋回する。従って、距離リング4は、もはや
駆動リング3に追従できず、撮影レンズLは合焦点位置
に設定される(図3の状態)。
【0018】ここで、測距回路Dmと制御回路Ccとに
よって制御される撮影レンズLの合焦点動作について説
明する。測距回路Dmは、前述の通り、公知の方法によ
り被写体の接近と離反とを識別し、その方向ならびに速
度を検出して制御回路Ccに信号を出力する。制御回路
Ccは被写体の速度に応じて、シャッタ起動信号が入力
されてから現実に撮影動作が実行されるまでの予め設定
されたタイムラグを考慮して、その間の被写体の移動距
離を予測して正しい合焦位置に撮影レンズLを設定す
る。
【0019】また、制御回路Ccは測距回路Dmからの
方向信号に応じて、後述する閃光装置Fの発光タイミン
グ及び、開閉動作の速度の切換信号を発生する。
【0020】ステップモータが正回転を開始すると、こ
れに同期して、撮影レンズLの絞り口径を設定すべく、
電子回路13は、コイル12aへの通電タイミングを制
御する。即ち、コイル12aには通電されていないた
め、駆動リング3が右旋回すると、カム部3dにピン1
0aが追従してばね10dにより、閉鎖レバー10が左
旋回し、ピン11を作動して所定の絞り値になるまでス
テップモータが正回転する。そこで、電子回路13はコ
イル12aに通電して電磁石12を励磁し、鉄片12b
を吸着保持して所定の絞り値に対応するカム部3dの位
置で閉鎖レバー10をばね10dに抗して不作動状態に
拘束する(図4の状態)。なお、二つの電磁石9、12
は独立して制御されるから合焦点位置、絞り値設定位置
及び後述する開閉動作のタイミングに対応して、いずれ
が先行して設定されるかは一義的ではない。
【0021】続いてステップモータが正回転すると、電
子回路13は再びコイル9に通電して、電磁石9を励磁
するため開放レバー7は再び作動を拘束され、操作部7
aがカム部3cの作動域を経過した時に、コイル9への
通電が断たれる。この時開放レバー7は、ばね7dによ
り急速に左旋回し、ピン8を作動して、図示しないシャ
ッタ羽根をレンズ開口が急速に開く方向に作動し、露出
作動を開始する(図5の状態)。レンズ開口は、前述の
通り、カム部3dに依存して電磁石12が閉鎖レバー1
0を拘束した位置における絞り値に設定されている。
【0022】所望の露出時間が経過すると、電子回路1
3がコイル12aへの通電を断ち、電磁石12が消磁す
るので、閉鎖レバー10は、ばね10dにより、急速に
左旋回し、ピン11を作動して前述の絞り羽根を急速に
閉鎖し、露出を終了する(図6の状態)。以上の作動を
時間経過に対応して示すと図7のようになる。その後、
ステップモータ1が逆回転すると、駆動リング3は、距
離リング4とともにばね4eに抗して左旋回する。この
とき、ラチェット車5は、前述の逆回転の作動初期と同
様に、係止部6aを押上げつつ歯車4cにより右旋回す
る。
【0023】一方、カム部3cにより、操作部7aを押
されて、開放レバーがばね7dに抗して左旋回し、ピン
8を作動して開放状態にあるシャッタ羽根を閉鎖する。
さらにステップモータが逆回転すると、カム部3dによ
り操作部10cを押されて閉鎖レバー10がばね10d
に抗して右旋回し、ピン11を作動して閉鎖状態にある
絞り羽根を開放する。ステップモータ1は、図1に示す
初期状態になったところで停止して、一回の作動を終了
する。
【0024】次に、被写体の明るさに応じたプログラム
露出作動を行う場合の作動について、前述の場合と異る
部分のみ説明する。ステップモータ1が正回転して電磁
石9が消磁され、ラチェット車5が停止された後、電子
回路13はコイル9aには通電せず、コイル12aには
通電を継続する。この状態でステップモータ1がさらに
正回転すると、カム部3cの傾斜に従って、操作部7a
がばね7dの付勢力で追従し、開放レバー7を軸7eの
まわりに左旋回する。従って、ピン8は、図示しないシ
ャッタ羽根を、ステップモータ1の正回転に依存するカ
ム部3cの傾斜に対応する速度で開放する。
【0025】被写体の輝度に対応する露出量の1/2に
達した時、ステップモータ1が逆回転し、従って駆動リ
ング3が左旋回して開放レバー7をばね7dに抗して右
旋回させ、シャッタ羽根を閉鎖して露出を終了する。そ
の後、電子回路13がコイル12aへの通電を断ち、前
述の場合と同様に初期状態を示す図1の状態に戻る。
【0026】つまり、開放レバー7によるシャッタ羽根
のみが作動することによって、ステップモータ1の回転
速度に対応する時間で露出作動が行われる。この場合に
おけるシャッタ羽根の経過時間に対する開閉波形を図9
に示す。なお、プログラム露出作動であっても、図10
又は図11に示すように、目的に応じた撮影効果を生じ
させるため、次のような作動が行われる。
【0027】図10の場合、前述の説明におけるステッ
プモータ1が露光量の1/2に達しても逆回転せずその
まま正回転を継続する。そしてはぼ被写体輝度に対応す
る露光量に達したとき、電子回路13が、コイル12a
への通電を断ち電磁石12を消磁することにより、閉鎖
レバー10を作動させて絞り羽根を急速に閉鎖して露出
を終了する。なお、この場合に、駆動リング3が正回転
して、カム部3cによる開放作動の制御が開始される以
前に、絞り羽根を図10の点P1に対応する位置までカ
ム部3dの移動中に変位させ(図10の一点鎖線で示
す)電磁石12によりその位置に待機させておけば、よ
り効率よく閉鎖タイミングを制御することができる。
【0028】次に図11の場合について説明する。ステ
ップモータ1の正回転により、駆動リング3が右旋回し
て、上記図3の位置まで作動したとき、カム部3dに操
作部10cが追従して、被写体輝度に対応して予測され
る絞り値まで閉鎖レバー10が回転した位置P2で電磁
石12が励磁され、また、電磁石9も励磁される。さら
にステップモータ1が正回転したときに、電磁石9が消
磁されて、開放レバー7がばね7dにより左旋回し、シ
ャッタ羽根を急速に開き露出を開始する。また、電磁石
9の消磁と同時に、ステップモータ1が逆回転を開始す
るため、シャッタ羽根は、絞り羽根によって制限されて
いた開口値P2からカム部3cの作動による開放レバー
7によって、ステップモータ1の速度に依存する速度で
閉鎖する。
【0029】次に、ディライトシンクロによる露出作動
について説明する。本発明では開放運動中に閃光装置を
発光するシンクロ(以下、本発明では前シンクロとい
う。)と閉鎖運動中に発光するシンクロ(以下、本発明
では後シンクロという。)とによってフラッシュ撮影が
行われ、動被写体に対してそれぞれ異る効果が得られ
る。
【0030】前述の通り、測距回路Dmによる検出に基
づいて、制御回路Ccが被写体の離反信号を出力する場
合には、図12に示す開閉動作と前シンクロが選択され
る。一方、接近信号を出力する場合には図13に示す開
閉動作と後シンクロが選択される。つまり、前述の通り
制御回路Ccは被写体の速度を検出して、現実に開閉作
動が行われる時点における被写体の移動位置を予測して
撮影レンズLの合焦位置を設定する。従って、閃光装置
が発光するタイミングにおけるシャッタ開口径も移動位
置に対して適正であることが好ましい。この点を配慮し
て本発明は、前述のような前シンクロと後シンクロを選
択している。即ち、被写体が離反する場合には前シンク
ロを選択することにより、遠ざかりつつある被写体に補
助照射光を技光し、絞り開口がより大きくなるように開
閉動作と発光タイミングとを設定する。一方、接近する
場合には後シンクロを選択し、接近しつつある被写体に
補助光を投光し、絞り開口がより小さくなるように開閉
動作と発光タイミングとを設定する。このようにするこ
とにより、移動しつつある被写体に対して適正な露光を
与え、誤差の少ない撮影を行うよう補正を加えることが
できる。
【0031】以下、それぞれの場合について作動を説明
する。
【0032】先ず、前シンクロの場合には、図12に示
すように、シャッタ機構の作動は、図10の作動と同一
であり、背景の明るさに比例した露出動作が行われ、シ
ャッタ羽根による開放運動の過程で、主被写体の予測距
離に対応する開口値に達した時点t1でフラッシュが発
光する。また、後シンクロの場合には、図13に示すよ
うに、シャッタ機構の作動は、図11の作動と同一であ
り、背景の明るさに比例した露出作動が行われ、シャッ
タ羽根による閉鎖運動の過程で、主被写体の予測距離に
対応する開口値に達した時点t2でフラッシュが発光す
る。
【0033】なお、前述の前シンクロおよび後シンクロ
の場合に、全露出時間Tが長いためにカメラ振れの恐れ
が生ずることがある。このような場合には次のように全
露出時間Tを短縮することができる。即ち、前シンクロ
にあっては、図14に示すように電磁石9の消磁がフラ
ッシュ発光の直前に行われるため、シャッタ羽根は、作
動の初期のみ、ばね7dにより急速に開き、その後は前
シンクロを確実にさせるためにカム部3cに追従する速
度で開く。
【0034】また、後シンクロにあっては、図15に示
すように電磁石12の消磁がフラッシュ発光の直後に行
われるため、絞り羽根はばね10dにより途中から急速
に閉鎖する。
【0035】従って、図14、図15から明らかなよう
に、全露出時間Tが短縮されて、カメラ振れの危険性を
減少することができる。このような切換えは、従来から
行われていたように、全露出時間Tがカメラ振れを生ず
る限界を超えたことを自動的に検知して、電磁石9、1
2の作動タイミングを制御することによって本発明の構
成であれば容易に実現することができる。このように作
動させても、発光タイミングt1、t2の前後に所定の時
間が確保される限り、本発明の実施に対して効果が失わ
れることはない。
【0036】なお、上記説明で図11又は図13の場合
に、露出作動が開始された後に被写体輝度が急激に変化
したり、他のカメラのフラッシュ光が検知された場合等
において、図15に示すように絞り羽根を急速に作動し
て露出作動を強制的に終了させることもできる。
【0037】さらに、上記以外の場合にも、電磁石9及
び12の作動タイミングをカム部13c及び13dとの
組合せで適宜制御することによって、図8〜図15以外
の波形でシャッタを制御することができる。なお、本発
明の前シンクロ及び後シンクロは、図9の作動に対して
発光タイミングを設定しても同一の効果が得られる。
【0038】上記説明においては、ステップモータを使
用した具体例を示したが、速度制御が自在であれば他の
種類のモータ例えば超音波モータであっても可能であ
る。電磁石9、12についても、通電によってプランジ
ャーが作動するタイプのものによりまたは、永久磁石ロ
ータが旋回することにより、その他適宜の方法により開
放レバー7、閉鎖レバー10を拘束制御するものであっ
てもよい。
【0039】また、上記実施例は、初期状態においてレ
ンズ開口を閉鎖したカメラについては実現したものであ
るが、一眼レフレックスカメラの如く、初期状態におい
てレンズ開口を開放したタイプのシャッタとしても実現
できる。即ち、開放レバー7が、直接ピン8を作動する
ことなく、弾性体を介した中間部材により間接的に作動
させるように構成すれば公知の方法で容易に実現でき
る。なお、上記実施例における距離リング4及びラチェ
ット車5等がなくても、本発明の一形態として実現でき
る。さらに、絞り羽根に代えて液晶等によって絞り効果
を生じさせることが可能であり、本発明は上記実施例に
限定されず、同一概念で変形した実施形態が可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】上記説明で明らかな如く、本発明によれ
ば、シャッタの開放動作と閉鎖動作とを徐々に制御しつ
つ、その運動中に被写体の移動方向に合わせて閃光装置
の発光タイミングを制御することができるものであり、
移動中の被写体に対しても可及的にフラッシュ光による
補正を適正に制御し、的確な撮影を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す作動開始前の平面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例を示す作動直後の平面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示す合焦点位置を示す平面
図である
【図4】本発明の一実施例を示す絞り値設定後の平面図
である。
【図5】本発明の一実施例を示すシャッタ開放動作中の
平面図である。
【図6】本発明の一実施例を示すシャッタ露出作動を終
了した状態の平面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す一連の動作シーケンス
を示す線図である。
【図8】本発明の一実施例を示すばねによる開閉動作を
示す線図である。
【図9】本発明の一実施例を示すモータによる開閉動作
を示す線図である。
【図10】本発明の一実施例を示すモータにより開放
し、ばねにより閉鎖する線図である。
【図11】本発明の一実施例を示すばねにより開放しモ
ータにより閉鎖する線図である。
【図12】本発明の一実施例を示す前シンクロによる動
作を示す線図である。
【図13】本発明の一実施例を示す後シンクロによる動
作を示す線図である。
【図14】本発明の一実施例を示す前シンクロにおける
他の動作例を示す線図である。
【図15】本発明の一実施例を示す後シンクロにおける
他の動作例を示す線図である。
【図16】本発明の一実施例を示す全体構成を示すブロ
ック図である。
【符号の簡単な説明】
1 モータのロータ 3 駆動リング(駆動部材) 4 距離リング(距離部材) 7 開放レバー(開放部材) 9 第1の電磁石(Mg1) 10 閉鎖レバー(閉鎖部材) 12 第2の電磁石(Mg2) 13 電子回路(Sc)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ羽根を徐々に作動して開閉する
    プログラムシャッタにおいて、被写体の接近及び離反を
    測定してその速度と方向とを含む距離信号を出力する測
    定手段と、シャッタの開閉運動中に発光自在な閃光装置
    と、前記測定手段の出力に基づき、前記閃光装置のトリ
    ガー信号を発生する制御手段とを備え、前記測定手段の
    接近に対しては閉鎖運動中に、さらに離反信号に対して
    は開放運動中に前記制御手段がトリガー信号を発生する
    ように構成したことを特徴とする閃光装置を有するプロ
    グラムシャッタ。
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