JPH0634763U

JPH0634763U - 携帯用飛散防止器

Info

Publication number: JPH0634763U
Application number: JP2630193U
Authority: JP
Inventors: 部守幸岡
Original assignee: 有限会社アバンティ
Priority date: 1993-05-20
Filing date: 1993-05-20
Publication date: 1994-05-10

Abstract

(57)【要約】【目的】ファンにより吸引した霧状の接着剤をフィル
ターで吸収・濾過して本体の外部に流出、逸散させない
ようにした携帯用飛散防止器を提供すること。【構成】箱状の本体１の前面に開口した吹付け口２
と、本体１の後面に配設したフィルター８と、フィルタ
ー８の背面にパッキン７を介して着脱自在に装着した裏
蓋４と、裏蓋４の背面中央部に取付けたファン９と、本
体１の底部に取付けた脚部１０と、本体１の内部空間に
挿入した原稿台３と、からなり、本体内に飛散する霧状
の接着剤等をフィルターを介してファンにより本体外に
逸散させることなく吸収・濾過する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、接着剤等のスプレー作業に用いる携帯用飛散防止器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、印刷物等の版下、デザイン製作等にかかわる糊付け作業において、接着剤をスプレーにより吹き付ける際には、箱状をした本体の正面に吹付け口を開口して、糊付けしたい原稿を本体内に入れて覆いつつ吹付口から霧状になった接着剤を吹き付けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このような従来のスプレー方法では、霧状となった接着剤が極めて容易に吹付け口から流出、逸散してしまい室内等の作業所を汚染し、空調機器のフィルターの目詰り、ＯＡ機器等の精密機器に悪影響を及ぼし、それが故障等の原因となっていた。そのため、室内でスプレーによる接着剤の吹付けができないオフィスが多く、この種の作業に支障をきたしていた。

【０００４】本考案は、この点に鑑みてなされたもので、覆いとなる箱状の本体の裏蓋にフィルターとファンを装着して、ファンにより吸引した霧状の接着剤をフィルターで吸収、濾過してこれらを本体の外部に流出、逸散させないようにした携帯用飛散防止器を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の携帯用飛散防止器においては、箱状の本体の前面に吹付け口を開口し、さらに、この本体の後面にフィルターとファンを装着し、本体内に飛散する霧状の接着剤等をフィルターを介してファンにより吸引・槇過する。

【０００６】

【作用】

上記のように構成された本考案の携帯用飛散防止器では、ファンを回転駆動させることにより、本体内に飛散する霧状の接着剤等はフィルターを介してファンにより吸引されるので、本体の吹付口から接着剤等が流出、飛散することなくフィルターに吸収され、清浄な空気のみが本体の外部に放出される。

【０００７】

【実施例】

本考案の携帯用飛散防止器の一実施例を図面について説明する。

【０００８】図１と図２に示すように、段ボールあるいはプラスチック材料から箱状の本体１を形成し、さらに本体１の前面に吹付け口２を開口させ、その内部空間に後方に傾斜させた原稿台３を載置する。この原稿台３の表面には糊付けしたい原稿等を置いて接着剤等の吹付けを行うが、その背面には補強のために断面Ｖ字形をした補強材３Ａが取付けられている。なお、この原稿台３は本体１の後方開口部１Ａから本体１の内部空間に挿入される。さらに、本体１の後方開口部１Ａにはパッキン６を介してストッパー兼フィルター枠５が取付けられていて、このストッパー兼フィルター枠５に特殊ウレタンからなるフィルター８が一層または多層構造により嵌入されている。また、フィルター８の背面には、パッキン７を介して裏蓋４が止め具１１により着脱自在に装着されている。この裏蓋４はフィルター８の交換時に開けられ、また、飛散防止器の使用時には閉じられるようになっている。パッキン６，７は、本体１から霧状となった接着剤が逸出しないようフィルター８の枠体と密着するようになっている。さらに、裏蓋４の背面中央部にはファン９が取付けられていて、霧状の接着剤等を吸引し、フィルター８で吸収、濾過して清浄な空気を本体１の外部へ放出する。また、本体１の底部に脚部１０を取付けて設置スペースと本体１の傾斜角度を調節する。

【０００９】このようにして構成された本考案の携帯用飛散防止器を使用するには、所定個所に搬入し、まず、電源を入れてファン９を回転させ、糊付けしたい原稿を本体１の吹付け口２から挿入して気流により飛ばないように軽く原稿台３に押し付ける。そして、スプレーの噴射ノズルを吹付け口２に近づけて接着剤が本体１の外に飛散しないようにして原稿に吹き付ける。スプレーによる吹付けが終了したら、本体１内に残留している霧状の接着剤がフィルター８によって吸収・濾過されるまで（約１０秒）待ってから電源を切りファン９の回転を止め、吹付口２より原稿を取出す。フィルター８は、接着剤の使用度合に応じて適宜新しいものと交換してもよいし、また、本体１を低価格なダンボール紙により形成して交換自在としてもよい。さらに、本体１内に滞留する接着剤を回収してもよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、室内で接着剤等の吹付け作業を行っても、霧状の接着剤等が本体から流出、飛散しないので、室内が清浄に保たれ、精密機械、コンピュータ等への悪影響がなくなり、これら機器の故障が減少する効果を奏する。また、携帯用としても有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の飛散防止器の一実施例の斜視図。

【図２】その縦断側面図である。

【符号の説明】

１本体２吹付け口３原稿台４裏蓋５ストッパー兼フィルター枠６，７パッキン８フィルター１０脚部１１止め具

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】箱状の本体（１）の前面に開口した吹付け
口（２）と、前記本体（１）の後面に配設したフィルター（８）と、前記フィルター（８）の背面にパッキン（７）を介して
着脱自在に装着した裏蓋（４）と、前記裏蓋（４）の背面中央部に取付けたファン（９）
と、前記本体（１）の底部に取付けた脚部（１０）と、前記本体（１）の内部空間に挿入した原稿台（３）と、からなり、前記本体内に飛散する霧状の接着剤等を前記
フィルターを介して前記ファンにより前記本体外に逸散
させることなく吸収・濾過することを特徴とする携帯用
飛散防止器。