JPH06346904A - 合流制御装置 - Google Patents

合流制御装置

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JPH06346904A
JPH06346904A JP5138529A JP13852993A JPH06346904A JP H06346904 A JPH06346904 A JP H06346904A JP 5138529 A JP5138529 A JP 5138529A JP 13852993 A JP13852993 A JP 13852993A JP H06346904 A JPH06346904 A JP H06346904A
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pilot pressure
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Yoshimi Saotome
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の油圧回路の作動油を第2の油圧回路の
油圧供給側に合流させる合流制御装置を小型化、低廉化
する。 【構成】 第1の油圧回路C1と第2の油圧回路C2と
の間に合流制御用パイロット切換弁26を直列に配し、
パイロット圧誘導回路C3を付加する。合流制御用パイ
ロット切換弁26は、パイロット圧が供給されない状態
で、第1の油圧回路C1を流れる作動油をそのまま戻り
油路14に逃がす位置を保持し、パイロット圧が供給さ
れた状態で、上記作動油を第2の油圧回路C2の油圧供
給側に導いて第2の油圧源C2からの圧油と合流させる
位置に切換えられる。パイロット圧誘導回路C3は、第
2の油圧回路C2における主巻駆動用パイロット切換弁
30、補巻駆動用パイロット切換弁34の少なくとも一
方にパイロット圧が供給された場合に、このパイロット
圧を上記合流制御用パイロット切換弁26に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧回路における合流
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、第1の油圧源をもつ第1の油圧回
路と、第2の油圧源をもつ第2の油圧回路とを備えた回
路の中には、上記第1の油圧回路を流れる作動油を第2
の油圧回路における油圧供給側に適宜合流させる合流制
御装置を設け、上記合流により、第2の油圧回路におけ
る流量を増大してアクチュエータ等の作動速度を高める
ようにしたものが知られている。
【0003】図3は、その一例として、クレーンに設け
られた油圧駆動回路を示したものである。図示のバルブ
ブロック100は、第1の油圧源P1とタンク102と
を結ぶメイン油路104を有している。このメイン油路
104に沿って、上記第1の油圧源P1側から順に、圧
力補償付流量制御弁108、ブーム起伏用手動切換弁1
10、ブーム伸縮用手動切換弁112、逆止弁113、
圧力補償付流量制御弁114、主巻ウインチ駆動用手動
切換弁116、圧力補償付流量制御弁118、補巻ウイ
ンチ駆動用手動切換弁120が直列に配されており、そ
の下流側から戻り油路106が分岐して上記タンク10
2に接続されている。また、メイン油路104において
上記逆止弁113と圧力補償付流量制御弁114との間
の位置には第2の油圧源P2が接続されている。
【0004】従って、上記圧力補償付流量制御弁10
8、ブーム起伏用手動切換弁110、ブーム伸縮用手動
切換弁112等により、第1の油圧源P1をもつ第1の
油圧回路C1が構成され、上記圧力補償付流量制御弁1
14、主巻ウインチ駆動用手動切換弁116、圧力補償
付流量制御弁118、補巻ウインチ駆動用手動切換弁1
20等により、第2の油圧源P2をもつ第2の油圧回路
C2が構成されている。
【0005】ブロックバルブ100には、ポート12
2,124,126,128,130,132,13
4,136が形成され、ポート122,124が図外の
ブーム起伏シリンダに、ポート126,128がブーム
伸縮シリンダに、ポート130,132が主巻ウインチ
駆動モータに、ポート134,136が補巻ウインチ駆
動モータに、それぞれ接続されている。
【0006】ブーム起伏用手動切換弁110は、3位置
切換弁で構成され、中立位置(図の中央位置)ではメイ
ン油路104をブロックしてその一次圧で圧力補償付流
量制御弁108を図の上位置側に作動させ、図の上位置
に切換えられた状態ではポート122を第1の油圧源P
1に接続するとともにポート124を戻り油路106に
接続してブーム起立側にブーム起伏シリンダを作動さ
せ、図の下位置に切換えられた状態ではポート124を
第1の油圧源P1に接続するとともにポート122を戻
り油路106に接続してブーム倒伏側にブーム起伏シリ
ンダを作動させるものである。ここで上記圧力補償付流
量制御弁108は、上記上位置側に作動することによ
り、メイン通路104において上記ブーム起伏用手動切
換弁110の上流側と下流側とをバイパス通路109を
介して接続するように構成されている。
【0007】ブーム伸縮用手動切換弁112も3位置切
換弁で構成され、中立位置(図の中央位置)ではメイン
油路104をそのまま開通して第1の油圧源P1からの
圧油をポート126,128をバイパスして逃がし、図
の上位置に切換えられた状態ではポート126を第1の
油圧源P1に接続するとともにポート128を戻り油路
106に接続してブーム伸長側にブーム伸縮シリンダを
作動させ、図の下位置に切換えられた状態ではポート1
28を第1の油圧源P1に接続するとともにポート12
6を戻り油路106に接続してブーム収縮側にブーム起
伏シリンダを作動させるものである。
【0008】主巻ウインチ駆動用手動切換弁116も3
位置切換弁で構成され、中立位置(図の中央位置)では
メイン油路104をそのまま開通して第2の油圧源P2
からの圧油をポート130,132をバイパスして逃が
し、図の下位置に切換えられた状態ではポート130を
第2の油圧源P2に接続するとともにポート132を戻
り油路106に接続して巻出し側に主巻ウインチ駆動モ
ータを作動させ、図の上位置に切換えられた状態ではポ
ート132を第2の油圧源P2に接続するとともにポー
ト130を戻り油路106に接続して巻取り側に主巻ウ
インチ駆動モータを作動させるものである。
【0009】補巻ウインチ駆動用手動切換弁120も3
位置切換弁で構成され、中立位置(図の中央位置)では
メイン油路104をそのまま開通して第2の油圧源P2
からの圧油をポート134,136をバイパスして逃が
し、図の下位置に切換えられた状態ではポート134を
第2の油圧源P2に接続するとともにポート136を戻
り油路106に接続して巻出し側に補巻ウインチ駆動モ
ータを作動させ、図の上位置に切換えられた状態ではポ
ート136を第2の油圧源P2に接続するとともにポー
ト134を戻り油路106に接続して巻取り側に補巻ウ
インチ駆動モータを作動させるものである。
【0010】さらに、上記メイン油路104において上
記逆止弁113の直上流側の位置からは油路140が分
岐してバルブブロック100の下流側に接続されてい
る。この油路140の途中にロード切換ブロック142
が設けられ、このロード切換ブロック142には、3位
置手動切換弁146,148が直列に配されている。こ
れらの手動切換弁146,148は、それぞれ上記主巻
ウインチ駆動用手動切換弁116、補巻ウインチ駆動用
手動切換弁120と機械的に連動するように接続されて
いる。
【0011】ここで手動切換弁146は、中立位置にあ
る状態(すなわち主巻ウインチ駆動用手動切換弁116
が中立位置にある状態)では油路140をそのまま開通
し、上位置もしくは下位置に切換えられた状態(すなわ
ち主巻ウインチ駆動用手動切換弁116が上位置もしく
は下位置に切換えられた状態)では油路140をブロッ
クするように構成されている。同様に手動切換弁148
も、中立位置にある状態(すなわち主巻ウインチ駆動用
手動切換弁120が中立位置にある状態)では油路14
0をそのまま開通し、上位置もしくは下位置に切換えら
れた状態(すなわち主巻ウインチ駆動用手動切換弁12
0が上位置もしくは下位置に切換えられた状態)では油
路140をブロックするように構成されている。
【0012】このような回路において、主巻ウインチ駆
動用手動切換弁116及び補巻ウインチ駆動用手動切換
弁120がともに中立位置にある状態、すなわち主巻ウ
インチ駆動も補巻ウインチ駆動も行われていない状態で
は、ロード切換ブロック142における手動切換弁14
6,148も中立位置にあるため、第1の油圧回路C1
からの作動油は、油路140を通じて(すなわち第2の
油圧回路C2をバイパスして)そのままタンク102に
逃がされる。このため、第1の油圧源P1は、第2の油
圧回路C2に関してアンロード状態となり、第1の油圧
源C1の駆動負荷が無駄に高められることが防がれる。
【0013】これに対し、主巻ウインチ駆動用手動切換
弁116、補巻ウインチ駆動用手動切換弁120の少な
くとも一方が図の上位置もしくは下位置に切換えられた
状態、すなわち主巻ウインチ、補巻ウインチの少なくと
も一方が駆動される状態では、ロード切換ブロック14
2における手動切換弁146,148の少なくとも一方
が上位置もしくは下位置に切換えられるため、油路14
0はブロックされ、第1の油圧回路C1を流れる作動油
は、第2の油圧源P2からの圧油と合流して手動切換弁
116,120に供給される。従って、第2の油圧源P
2単独による駆動に比べ、手動ウインチや補巻ウインチ
を駆動するための作動油流量が増加され、その分、駆動
速度が高められることとなる。
【0014】また、このような合流制御装置の他、例え
ば実開昭59−59501号公報には、第1の油圧回路
の切換弁下流側のバイパス流路を逆止弁を介して他方の
油圧回路の圧油供給回路に接続し、上記バイパス流路に
合流制御用リリーフ弁を設けるとともに、この合流制御
用リリーフ弁のベント回路を合流選択弁により開閉する
ようにし、しかもこの合流選択弁を第2の油圧回路の切
換弁と連動するように構成したものが示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記図3に示した装置
では、主補巻ウインチ駆動用手動切換弁116,120
の少なくとも一方が中立位置から操作された場合にのみ
第1の油圧回路C1からの作動油を合流させるようにす
るため、主補巻ウインチ駆動用手動切換弁116,12
0の各々について個別に手動切換弁146,148を設
け、かつこれらを主補巻ウインチ駆動用手動切換弁11
6,120と並列に配さなければならない。しかも、各
手動切換弁146,148のストロークは、主補巻ウイ
ンチ駆動用手動切換弁116,120のストロークと同
等であって大きなものとなっている、従って、これら手
動切換弁146,148の設置に多くのスペースを確保
しなければならず、装置全体の大型化及びコストの増大
は避けられない。この点は、実開昭59−59501号
公報に示された合流制御装置についても同様である。
【0016】本発明は、このような事情に鑑み、コンパ
クトで安価な合流制御装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、第1の油圧源に接続された第
1の油圧回路を流れる作動油を、第2の油圧源に接続さ
れた第2の油圧回路の油圧供給側に合流させるための合
流制御装置において、上記第2の油圧回路に、パイロッ
ト圧が供給された状態で上記第2の油圧源をアクチュエ
ータに接続し、パイロット圧が供給されない状態で上記
第2の油圧源を上記アクチュエータをバイパスして逃が
す駆動用パイロット切換弁を複数個直列に並べて設け、
上記第1の油圧回路と第2の油圧回路との間に、パイロ
ット圧が供給された状態で上記第1の油圧回路を流れる
作動油を上記第2の油圧回路の油圧供給側に合流させ、
パイロット圧が供給されない状態で上記作動油を上記第
2の油圧回路をバイパスして逃がす合流制御用パイロッ
ト切換弁を設けるとともに、上記第2の油圧回路におけ
る少なくとも一つの駆動用パイロット切換弁にパイロッ
ト圧が供給された場合にこのパイロット圧を上記合流制
御用パイロット切換弁に導くパイロット圧誘導回路を備
えたものである(請求項1)。
【0018】上記パイロット圧誘導回路としては、入口
側が各駆動用パイロット切換弁へのパイロット圧供給路
に接続され、出口側が上記合流制御用パイロット切換弁
のパイロット供給部に接続されるパイロット圧誘導シャ
トル弁を備えたものが好適である(請求項2)。
【0019】さらに、この合流制御装置において、少な
くとも一つの駆動用パイロット切換弁を中央バイパス型
3位置パイロット切換弁で構成した場合、上記パイロッ
ト圧誘導回路に、上記中央バイパス型3位置パイロット
切換弁で構成された駆動用パイロット切換弁への両パイ
ロット圧供給路に入口側がそれぞれ接続され、出口側が
上記パイロット圧誘導シャトル弁の入口側に接続される
パイロット圧選択シャトル弁を設けるようにすればよい
(請求項3)。
【0020】また、上記の各装置において、上記合流制
御用パイロット切換弁を、第1のパイロット圧供給部に
パイロット圧が供給された状態で上記第1の油圧回路を
流れる作動油を上記第2の油圧回路の油圧供給側に合流
させ、第2のパイロット圧供給部にパイロット圧が供給
された状態で上記第1の油圧回路を流れる作動油をアク
チュエータに導き、パイロット圧が供給されない状態で
上記第1の油圧回路を流れる作動油を上記第2の油圧回
路をバイパスして逃がす3位置パイロット切換弁で構成
するとともに、上記パイロット圧誘導回路の途中に、こ
のパイロット圧誘導回路による上記第1のパイロット圧
供給部へのパイロット圧誘導を許容しかつ上記第2のパ
イロット圧供給部へのパイロット圧供給を阻止する第1
の切換状態と、上記パイロット圧誘導回路による上記第
1のパイロット圧供給部へのパイロット圧誘導を阻止し
かつ上記第2のパイロット圧供給部をパイロット圧供給
源に接続する第2の切換状態とに切換えられるパイロッ
ト圧切換手段を設けることにより、後述のようなより優
れた効果が得られる(請求項4)。
【0021】
【作用】請求項1記載の装置によれば、第2の油圧回路
における複数の駆動用パイロット切換弁のいずれにもパ
イロット圧が供給されない状態、すなわちどの駆動用パ
イロット切換弁を通じてもアクチュエータの駆動が行わ
れない状態では、パイロット圧誘導回路を通じて合流制
御用パイロット切換弁にパイロット圧が供給されること
がないので、第1の油圧回路を流れる作動油は第2の油
圧回路を経由せずに合流制御用パイロット切換弁を通じ
て逃がされる。従って、第1の油圧源は第2の油圧回路
に関してアンロード状態となる。
【0022】これに対し、第2の油圧回路における複数
の駆動用パイロット切換弁の少なくとも一つにパイロッ
ト圧が供給される状態、すなわちいずれかの駆動用パイ
ロット切換弁を通じてアクチュエータが駆動される状態
では、上記パイロット圧がパイロット圧誘導回路を通じ
て合流制御用パイロット切換弁に導かれるので、この合
流制御用パイロット切換弁を通じて、上記第1の油圧回
路を流れる作動油が上記第2の油圧回路の油圧供給側で
第2の油圧源からの圧油と合流し、この合流流量で上記
アクチュエータの駆動が行われる。
【0023】この装置では、第2の油圧回路に複数の駆
動用パイロット切換弁が設けられているにもかかわら
ず、合流制御に要するパイロット切換弁は一つである。
しかも、この合流制御用パイロット切換弁は第1の油圧
回路と第2の油圧回路との間に直列に配されており、そ
の設置に要するスペースは小さい。
【0024】より具体的に、請求項2記載の装置では、
第2の油圧回路における複数の駆動用パイロット切換弁
のいずれにもパイロット圧が供給されない状態では、パ
イロット圧誘導シャトル弁にもパイロット圧が与えられ
ないため、このパイロット圧誘導シャトル弁に接続され
ている合流制御用パイロット切換弁にもパイロット圧が
供給されない。これに対し、第2の油圧回路における複
数の駆動用パイロット切換弁の少なくとも一つにパイロ
ット圧供給路を通じてパイロット圧が供給されると、上
記パイロット圧供給路に入口側が接続されているパイロ
ット圧誘導シャトル弁により上記パイロット圧が高圧選
択され、このパイロット圧誘導シャトル弁の出口側に接
続されている合流制御用パイロット切換弁のパイロット
圧供給部に導かれる。
【0025】ここで、請求項3記載の装置では、中央バ
イパス型3位置パイロット切換弁で構成された駆動用パ
イロット切換弁において、そのいずれか一方のパイロッ
ト圧供給部にパイロット圧供給路を通じてパイロット圧
が供給された場合、このパイロット圧は、パイロット圧
選択シャトル弁により高圧選択され、さらにパイロット
圧誘導シャトル弁により高圧選択されて合流制御用パイ
ロット切換弁のパイロット圧供給部に導かれることとな
る。
【0026】請求項4記載の装置では、パイロット圧切
換手段が第1の切換状態に切換えられると、パイロット
圧誘導回路による第1のパイロット圧供給部へのパイロ
ット圧誘導が許容されかつ第2のパイロット圧供給部へ
のパイロット圧供給が阻止されるため、前述の各装置と
同様に合流制御用パイロット切換弁が作動し、これによ
る合流制御がなされる。これに対し、パイロット圧切換
手段が第2の切換状態に切換えられると、上記パイロッ
ト圧誘導回路による上記第1のパイロット圧供給部への
パイロット圧誘導が阻止され、かつ上記第2のパイロッ
ト圧供給部が強制的にパイロット圧供給源に接続される
ため、合流制御用パイロット切換弁によって上記第1の
油圧回路を流れる作動油がアクチュエータに導かれ、第
1の油圧源によるアクチュエータの駆動が行われること
となる。
【0027】
【実施例】本発明の第1実施例を図1に基づいて説明す
る。なお、ここではクレーンに設けられた油圧駆動回路
について説明するが、本発明では油圧回路の適用対象を
特に問わない。
【0028】図示のバルブブロック10は、第1の油圧
源P1とタンク16とを結ぶメイン油路12を有してい
る。このメイン油路12に沿って、上記第1の油圧源P
1側から順に、圧力補償付流量制御弁20、ブーム起伏
用パイロット切換弁22、ブーム伸縮用パイロット切換
弁24、合流制御用パイロット切換弁26、逆止弁2
7、圧力補償付流量制御弁28、主巻ウインチ駆動用パ
イロット切換弁30、圧力補償付流量制御弁32、補巻
ウインチ駆動用パイロット切換弁34が直列に配されて
いる。これらの弁をバイパスするようにしてメイン油路
12に戻り油路14が接続されており、この戻り油路1
4の途中にリリーフ弁18が設けられている。そして、
メイン油路12において上記逆止弁27と圧力補償付流
量制御弁28との間に第2の油圧源P2が接続されてい
る。
【0029】従って、上記圧力補償付流量制御弁20、
ブーム起伏用パイロット切換弁22、ブーム伸縮用パイ
ロット切換弁24等により、第1の油圧源P1をもつ第
1の油圧回路C1が構成され、上記圧力補償付流量制御
弁28、主巻ウインチ駆動用パイロット切換弁30、圧
力補償付流量制御弁32、補巻ウインチ駆動用パイロッ
ト切換弁34等により、第2の油圧源P2をもつ第2の
油圧回路C2が構成されている。
【0030】ブロックバルブ10には、ポートA1,B
1,A2,B2,A3,B3,A4,B4が形成され、
これらのポートが各アクチュエータに接続されている。
詳しくは、ポートA1,B1が図外のブーム起伏シリン
ダに、ポートA2,B2が図外のブーム伸縮シリンダ
に、ポートA3,B3が図外の主巻ウインチ駆動モータ
に、ポートA4,B4が図外の補巻ウインチ駆動モータ
にそれぞれ接続されている。
【0031】前記ブーム起伏用パイロット切換弁22
は、中央バイパス型3位置切換弁で構成され、パイロッ
ト圧が供給されない状態では中立位置(図の中央位置)
を保持し、一方のパイロット圧供給部22aに図略のパ
イロット油圧源からパイロット圧供給路21aを通じて
パイロット圧が供給される場合には図の下位置に切換え
られ、他方のパイロット圧供給部22bに上記パイロッ
ト油圧源からパイロット圧供給路21bを通じてパイロ
ット圧が供給される場合には図の上位置に切換えられ
る。そして、上記中立位置ではメイン油路12をそのま
ま開通して第1の油圧源P1からの圧油を下流側に逃が
し、図の下位置ではポートA1を第1の油圧源P1に接
続するとともにポートB1を戻り油路14に接続してブ
ーム起立側にブーム起伏シリンダを作動させ、図の上位
置ではポートB1を第1の油圧源P1に接続するととも
にポートA1を戻り油路14に接続してブーム倒伏側に
ブーム起伏シリンダを作動させるように構成されてい
る。
【0032】ブーム伸縮用パイロット切換弁24も中央
バイパス型3位置切換弁で構成され、パイロット圧が供
給されない状態では中立位置(図の中央位置)を保持
し、一方のパイロット圧供給部24aに図略のパイロッ
ト油圧源からパイロット圧供給路23aを通じてパイロ
ット圧が供給される場合には図の下位置に切換えられ、
他方のパイロット圧供給部24bに上記パイロット油圧
源からパイロット圧供給路23bを通じてパイロット圧
が供給される場合には図の上位置に切換えられる。そし
て、上記中立位置ではメイン油路12をそのまま開通し
て第1の油圧源P1からの圧油を下流側に逃がし、図の
下位置ではポートA2を第1の油圧源P1に接続すると
ともにポートB2を戻り油路14に接続してブーム伸長
側にブーム伸縮シリンダを作動させ、図の上位置ではポ
ートB2を第1の油圧源P1に接続するとともにポート
A2を戻り油路14に接続してブーム収縮側にブーム伸
縮シリンダを作動させるように構成されている。
【0033】主巻ウインチ駆動用パイロット切換弁30
も中央バイパス型3位置切換弁で構成され、パイロット
圧が供給されない状態では中立位置(図の中央位置)を
保持し、一方のパイロット圧供給部30aに図略のパイ
ロット油圧源からパイロット圧供給路31aを通じてパ
イロット圧が供給される場合には図の上位置に切換えら
れ、他方のパイロット圧供給部30bに上記パイロット
油圧源からパイロット圧供給路31bを通じてパイロッ
ト圧が供給される場合には図の下位置に切換えられる。
そして、上記中立位置ではメイン油路12をそのまま開
通して第2の油圧源P2からの圧油を下流側に逃がし、
図の上位置ではポートA3を第2の油圧源P2に接続す
るとともにポートB3を戻り油路14に接続して巻出し
側に主巻ウインチ駆動モータを作動させ、図の下位置で
はポートB3を第2の油圧源P2に接続するとともにポ
ートA3を戻り油路14に接続して巻取り側に補巻ウイ
ンチ駆動モータを作動させるように構成されている。
【0034】補巻ウインチ駆動用パイロット切換弁34
も中央バイパス型3位置切換弁で構成され、パイロット
圧が供給されない状態では中立位置(図の中央位置)を
保持し、一方のパイロット圧供給部34aに図略のパイ
ロット油圧源からパイロット圧供給路33aを通じてパ
イロット圧が供給される場合には図の上位置に切換えら
れ、他方のパイロット圧供給部34bに上記パイロット
油圧源からパイロット圧供給路33bを通じてパイロッ
ト圧が供給される場合には図の下位置に切換えられる。
そして、中立位置ではメイン油路12をそのまま開通し
て第2の油圧源P2からの圧油をポートA4,B4をバ
イパスして逃がし、図の上位置に切換えられた状態では
ポートA4を第2の油圧源P2に接続するとともにポー
トB4を戻り油路14に接続して巻出し側に補巻ウイン
チ駆動モータを作動させ、図の下位置に切換えられた状
態ではポートB4を第2の油圧源P2に接続するととも
にポートA4を戻り油路14に接続して巻取り側に補巻
ウインチ駆動モータを作動させるように構成されてい
る。
【0035】本発明の特徴とするところの合流制御用パ
イロット切換弁26は、この実施例では単一のパイロッ
ト圧供給部26aをもつ2位置切換弁で構成され、この
パイロット圧供給部26aにパイロット圧が供給されな
い場合には図の下位置を保持し、パイロット圧が供給さ
れる場合には図の上位置に切換えられる。そして、図の
上位置ではメイン油路12をそのまま開通して第1の油
圧回路C1を流れる作動油を逆止弁27を通じて上記第
1の油圧源から第2の油圧回路C2に供給される圧油に
合流させ、図の下位置に切換えられた状態では上記メイ
ン油路12をブロックして上記第1の油圧回路C1を流
れる作動油をそのまま戻り油路14に逃がすように構成
されている。
【0036】さらに、この装置には、上記主補巻ウイン
チ駆動用パイロット切換弁30,34に供給されるパイ
ロット圧を上記合流制御用パイロット切換弁26のパイ
ロット圧供給部26aに導くパイロット圧誘導回路C3
が備えられている。
【0037】このパイロット圧誘導回路C3は、2つの
パイロット圧選択シャトル弁38,40及びパイロット
圧誘導シャトル弁42を備えている。パイロット圧選択
シャトル弁38は、その2つの入口側ポートが上記パイ
ロット圧供給路31a,31bにそれぞれ接続されてお
り、出口側ポートがパイロット圧誘導シャトル弁42の
一方の入口側ポートに油路43を介して接続されてい
る。パイロット圧選択シャトル弁40は、その2つの入
口側ポートが上記パイロット圧供給路33a,33bに
それぞれ接続されており、出口側ポートが上記パイロッ
ト圧誘導シャトル弁42の他方の入口側ポートに油路4
4を介して接続されている。そして、このパイロット圧
誘導シャトル弁42の出口側ポートが上記合流制御用パ
イロット切換弁26のパイロット圧供給部26aに油路
46を介して接続されている。
【0038】次に、この回路の作用を説明する。
【0039】主巻ウインチ駆動用パイロット切換弁30
及び補巻ウインチ駆動用パイロット切換弁34がともに
中立位置にある状態、すなわち、両パイロット切換弁3
0,34にパイロット圧が供給されず、主巻ウインチ駆
動も補巻ウインチ駆動も行われていない状態では、各シ
ャトル弁38,40,42及び合流制御用パイロット切
換弁26のパイロット圧供給部26aにもパイロット圧
が供給されず、この合流制御用パイロット切換弁26は
図の下位置を保持する。従って、第1の油圧回路C1を
流れる作動油は、第2の油圧回路C2を経由することな
く(すなわち第2の油圧回路C2をバイパスして)その
まま戻り油路14を通じてタンク16に逃がされる。こ
のため、第1の油圧源P1は、第2の油圧回路C2に関
してアンロード状態となり、その駆動負荷が無駄に増大
することが防がれる。
【0040】これに対し、主巻ウインチ駆動用パイロッ
ト切換弁30、補巻ウインチ駆動用パイロット切換弁3
4の少なくとも一方が図の上位置もしくは下位置に切換
えられた状態、すなわち、両パイロット切換弁30,3
4の少なくとも一方にパイロット圧が供給されて主巻ウ
インチ、補巻ウインチの少なくとも一方が駆動される状
態では、このパイロット圧がパイロット圧誘導回路C3
を通じて合流制御用パイロット切換弁26のパイロット
圧供給部26aに導かれる。例えば、主巻ウインチ駆動
用パイロット切換弁30のパイロット圧供給部30aに
パイロット圧供給路31aを通じてパイロット圧が供給
される場合には、このパイロット圧がパイロット圧選択
シャトル弁38で高圧選択されてパイロット圧誘導シャ
トル弁42に導かれ、さらにこのパイロット圧誘導シャ
トル弁42で高圧選択されて上記合流制御用パイロット
圧切換弁26のパイロット圧供給部26aに導かれる。
【0041】このパイロット圧により、合流制御用パイ
ロット切換弁26が図の上位置に切換えられ、第1の油
圧回路C1の戻り油路を滑らかに遮断しながらメイン油
路12を開通するので、第1の油圧回路C1を流れる作
動油は、ブリードオフ制御によって、第2の油圧源P2
から吐出される圧油と合流しながら第2の油圧回路C2
に供給され、パイロット切換弁30,34を通じて主巻
ウインチもしくは補巻ウインチの駆動に供される。従っ
て、第2の油圧源P2単独による駆動に比べ、手動ウイ
ンチや補巻ウインチを駆動するための作動油流量が増加
され、その駆動速度が高められることとなる。
【0042】以上のように、この装置では、主補巻ウイ
ンチ駆動用パイロット切換弁30,34のいずれにもパ
イロット圧が供給されない場合には、第1の油圧回路C
1を流れる作動油を第2の油圧回路C2をバイパスして
タンク側に逃がしてアンロード状態にする一方、上記パ
イロット切換弁30,34の少なくとも一方にパイロッ
ト圧が供給された場合には自動的に上記作動油を第2の
油圧源P2からの圧油に合流させて主補巻ウインチの駆
動に供することができる。
【0043】さらに、合流制御用の弁はパイロット切換
弁26のみでよく、しかも、このパイロット切換弁26
は両油圧回路C1,C2の間に直列状態で設けられてお
り、またパイロット圧誘導回路C3を構成する各シャト
ル弁38,40,42も切換弁に比べて安価かつ小型で
あるので、従来装置、例えば前記図3に示した装置のよ
うに、各駆動用切換弁について個別にこれと連動する手
動切換弁を並列に設けるものと比べ、装置全体を小型化
及び低廉化することができる。
【0044】次に、第2実施例を図2に基づいて説明す
る。
【0045】この装置では、前記第1実施例における2
位置切換の合流制御用パイロット切換弁26に代え、3
位置切換の合流制御用パイロット切換弁48が設けられ
るとともに、バルブブロック10にポートA5,B5が
付加され、これらのポートA5,B5が方向切換バルブ
ブロック50を介してアクチュエータ52に接続されて
いる。
【0046】上記合流制御用パイロット切換弁48は、
両パイロット圧供給部48a,48bにパイロット圧が
供給されない場合には中立位置(図の中央位置)を保持
し、パイロット圧供給部48aにパイロット圧が供給さ
れる場合には図の上位置に切換えられ、パイロット圧供
給部48bにパイロット圧が供給される場合には図の下
位置に切換えられる。そして、中立位置では上記第1の
油圧回路C1を流れる作動油をそのまま戻り油路14に
逃がすとともに両ポートA5,B5も戻り油路14に接
続し、図の上位置ではメイン油路12をそのまま開通し
て第1の油圧回路C1を流れる作動油を逆止弁27を通
じて上記第1の油圧源から第2の油圧回路C2に供給さ
れる圧油に合流させ、図の下位置では第1の油圧回路C
1の戻り油路をポートA5に接続するとともにポートB
5を逆止弁27側に接続するように構成されている。
【0047】方向切換バルブブロック50は、2つのバ
ルブブロック側ポートA6,B6を有し、これらはそれ
ぞれ上記ポートA5,B5に接続されている。そして、
外部からのパイロット圧の供給あるいは手動操作によっ
て、上記ポートA6に導入された作動油をアクチュエー
タ52のポート52a側に導く状態とポート52b側に
導く状態とに選択的に切換えられるように構成されてい
る。
【0048】上記合流制御用パイロット切換弁48の一
方のパイロット圧供給部48aには、前記第1実施例で
示したパイロット圧誘導回路C3の油路46が接続さ
れ、他方のパイロット圧供給部48bには、油路56及
びフィルタ58を介してパイロット油圧源54が接続さ
れており、上記油路46,56の途中に、パイロット圧
切換ブロック(パイロット圧切換手段)60が設けられ
ている。
【0049】このパイロット圧切換ブロック60は、2
つの2位置電磁切換弁62,64を備えている。両電磁
切換弁62,64は、その切換用ソレノイドが励磁され
ない状態では各々図の左位置を保持し、コントローラ7
0の出力信号で上記ソレノイドが励磁される状態では図
の右位置に切換えられる。ここで電磁切換弁62は、図
の左位置で油路46を開通する一方、右位置で油路46
を遮断して上記パイロット圧供給部48aをドレン回路
66に接続するように構成され、電磁切換弁64は、図
の右位置で油路56を開通する一方、左位置で油路56
を遮断して上記パイロット圧供給部48bをドレン回路
66に接続するように構成されている。
【0050】次に、この装置の作用を説明する。
【0051】まず、コントローラ70から制御信号が出
力されず、パイロット圧切換ブロック60における電磁
切換弁62,64のソレノイドがともに励磁されない状
態、すなわち両電磁切換弁62,64が図の左位置を保
持する状態(第1の切換状態)では、電磁切換弁62に
より油路46が開通される一方、電磁切換弁64により
パイロット圧供給部48bがドレン回路66に接続され
るため、合流制御用パイロット切換弁48は前記第1実
施例に示した合流制御用パイロット切換弁26と同様の
動作を行うこととなる。
【0052】すなわち、主巻ウインチ駆動用パイロット
切換弁30及び補巻ウインチ駆動用パイロット切換弁3
4がともに中立位置にある状態では、合流制御用パイロ
ット切換弁48の両パイロット圧供給部48a,48b
にパイロット圧が供給されず、この合流制御用パイロッ
ト切換弁48は中立位置を保持するため、第1の油圧回
路C1を流れる作動油は、第2の油圧回路C2を経由す
ることなく(すなわち第2の油圧回路C2をバイパスし
て)そのまま戻り油路14を通じてタンク16に逃がさ
れる。このため、第1の油圧源P1は、第2の油圧回路
C2に関してアンロード状態となり、その不要な駆動負
荷の増大が防がれる。また、ポートA5,B5も戻り油
路14に接続されるため、アクチュエータ52の駆動は
行われない。
【0053】一方、主巻ウインチ駆動用パイロット切換
弁30、補巻ウインチ駆動用パイロット切換弁34の少
なくとも一方にパイロット圧が供給されて両パイロット
切換弁30,34の少なくとも一方が図の上位置もしく
は下位置に切換えられる状態では、このパイロット圧が
パイロット圧誘導回路C3を通じてパイロット圧供給部
48aに導かれるため、合流制御用パイロット切換弁4
8が図の上位置に切換えられ、第1の油圧回路C1の戻
り油路を滑らかに遮断しながらメイン油路12を開通す
る。従って、第1の油圧回路C1を流れる作動油は、ブ
リードオフ制御によって第2の油圧源P2から吐出され
る圧油と合流しながら第2の油圧回路C2に供給され、
パイロット切換弁30,34を通じて主巻ウインチもし
くは補巻ウインチの駆動に供される。
【0054】これに対し、コントローラ70から制御信
号が出力されて両電磁切換弁62,64の切換用ソレノ
イドが励磁され、両電磁切換弁62,64が図の左位置
から右位置に切換えられると(第2の切換状態)、電磁
切換弁62を通じてパイロット圧供給部48aがドレン
回路66に接続されるとともに、電磁切換弁64によっ
て油路56が開通され、パイロット圧供給部48bがパ
イロット油圧源54に接続される。すなわち、パイロッ
ト圧供給部48b側にのみパイロット圧が供給され、合
流制御用パイロット切換弁48は図の下位置に切換えら
れる。このため、主補巻ウインチ駆動用パイロット切換
弁30,34の切換状態にかかわらず、アクチュエータ
52に方向切換バルブブロック50及び合流制御用パイ
ロット切換弁48を介して第1の油圧回路C1を流れる
作動油が供給され、第1の油圧源P1によるアクチュエ
ータ52の駆動が行われる。また、このアクチュエータ
52の作動方向は、方向切換バルブブロック50の作動
によって切換えられる。
【0055】以上のように、この実施例装置では、前記
第1実施例における2位置切換の合流制御用パイロット
切換弁26を3位置切換の合流制御用パイロット切換弁
48に代え、かつ、パイロット圧切換ブロック60を付
設するだけの簡単かつコンパクトな構成で、前記第1実
施例装置のもつ機能に加え、第1の油圧回路C1を流れ
る作動油をアクチュエータ52の駆動に供する機能を付
加することが可能となっている。
【0056】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではなく、例として次のような態様を採るこ
とも可能である。
【0057】(1) 上記第2実施例では、合流制御用パイ
ロット切換弁48に方向切換バルブブロック50を介し
てアクチュエータ52を接続したものを示したが、この
アクチュエータ52がリーヴィングウインチ等のように
一方向にのみ駆動されるものである場合には、上記方向
切換バルブブロック50を省略してアクチュエータ52
を直接合流制御用パイロット切換弁48に接続してもよ
い。
【0058】(2) 上記各実施例では、主補巻ウインチ駆
動用パイロット切換弁30,34を3位置切換弁で構成
したものを示したが、本発明において、駆動用パイロッ
ト切換弁に接続されるアクチュエータが上記リーヴィン
グウインチ等のように一方向のみ駆動されるものである
場合には、これら駆動用パイロット切換弁を2位置切換
弁で構成してもよい。この場合、パイロット圧選択シャ
トル弁38,40が省略可能となる。
【0059】(3) 本発明において、第2の油圧回路C2
に設けられる駆動用パイロット切換弁は複数個あればよ
く、3つ以上の駆動用パイロット切換弁を直列に配して
も良い。この場合、少なくとも一つの駆動用パイロット
切換弁に供給されたパイロット圧を合流制御用パイロッ
ト切換弁のパイロット供給部に導くように、複数のパイ
ロット圧誘導シャトル弁を適宜配すればよい。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次の効果
を得ることができる。
【0061】まず請求項1記載の装置では、第1の油圧
回路と第2の油圧回路との間に、第1の油圧回路の作動
油を第2油圧回路をバイパスして逃がすバイパス状態
と、上記作動油を第2の油圧源からの圧油に合流させて
第2の油圧回路に供給する合流状態とに切換えられる合
流制御用パイロット切換弁を配し、第2の油圧回路にお
ける複数の駆動用パイロット切換弁の少なくとも一つに
パイロット圧が供給された場合にこのパイロット圧を上
記合流制御用パイロット切換弁に導いてこれを上記合流
状態に切換えるようにしたものであるので、従来のよう
に各駆動用切換弁に対応してこれと連動する合流制御用
切換弁を駆動用切換弁と並列に配する装置に比べ、装置
全体を小型化及び低廉化することができる効果がある。
【0062】より具体的に、請求項2記載の装置では、
方向切換弁よりも小型で安価なパイロット圧誘導シャト
ル弁を用いるだけで、上記合流制御用パイロット切換弁
へのパイロット圧の誘導を行うことができる。
【0063】また、請求項3記載の装置では、駆動用パ
イロット切換弁の一部または全部を中央バイパス型3位
置パイロット切換弁で構成した場合でも、このパイロッ
ト切換弁に接続される両パイロット圧供給路にパイロッ
ト圧選択シャトル弁を接続するだけの簡単な構成で、両
パイロット圧供給部のいずれか一方にパイロット圧が供
給された場合にこのパイロット圧を上記パイロット圧選
択シャトル弁により高圧選択してパイロット圧誘導シャ
トル弁に導き、合流制御用パイロット切換弁のパイロッ
ト圧供給部に誘導することができる。
【0064】さらに、請求項4記載の装置では、上記合
流制御用パイロット切換弁を第1のパイロット圧供給部
及び第2のパイロット圧供給部をもつ3位置パイロット
切換弁で構成するとともに、パイロット圧誘導回路によ
る第1のパイロット圧供給部へのパイロット圧誘導を許
容して第2のパイロット圧供給部へのパイロット圧供給
を阻止する第1の切換状態と、パイロット圧誘導回路に
よる上記第1のパイロット圧供給部へのパイロット圧誘
導を阻止して第2のパイロット圧供給部を強制的にパイ
ロット圧供給源に接続する第2の切換状態とに切換えら
れるパイロット圧切換手段を備えるだけの簡単な構成
で、上記請求項1〜3記載の装置のもつ機能に加え、上
記第1の油圧回路を流れる作動油をアクチュエータに導
いて第1の油圧源によるアクチュエータの駆動を行う機
能を付加することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における合流制御装置を備
えた油圧回路を示す回路図である。
【図2】本発明の第2実施例における合流制御装置を備
えた油圧回路を示す回路図である。
【図3】従来の合流制御装置を備えた油圧回路の一例を
示す回路図である。
【符号の説明】
10 バルブブロック 12 タンク 14 メイン油路 16 戻り油路 26 合流制御用パイロット切換弁 26a パイロット圧供給部 30 主巻ウインチ駆動用パイロット切換弁(駆動用パ
イロット切換弁) 30a,30b,34a,34b パイロット圧供給部 31a,31b,33a,33b パイロット圧供給路 34 補巻ウインチ駆動用パイロット切換弁(駆動用パ
イロット切換弁) 38,40 パイロット圧選択シャトル弁 42 パイロット圧誘導シャトル弁 52 アクチュエータ 54 パイロット油圧源 60 パイロット圧切換ブロック(パイロット圧切換手
段) C1 第1の油圧回路 C2 第2の油圧回路 C3 パイロット圧誘導回路 P1 第1の油圧源 P2 第2の油圧源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の油圧源に接続された第1の油圧回
    路を流れる作動油を、第2の油圧源に接続された第2の
    油圧回路の油圧供給側に合流させるための合流制御装置
    において、上記第2の油圧回路に、パイロット圧が供給
    された状態で上記第2の油圧源をアクチュエータに接続
    し、パイロット圧が供給されない状態で上記第2の油圧
    源を上記アクチュエータをバイパスして逃がす駆動用パ
    イロット切換弁を複数個直列に並べて設け、上記第1の
    油圧回路と第2の油圧回路との間に、パイロット圧が供
    給された状態で上記第1の油圧回路を流れる作動油を上
    記第2の油圧回路の油圧供給側に合流させ、パイロット
    圧が供給されない状態で上記作動油を上記第2の油圧回
    路をバイパスして逃がす合流制御用パイロット切換弁を
    設けるとともに、上記第2の油圧回路における少なくと
    も一つの駆動用パイロット切換弁にパイロット圧が供給
    された場合にこのパイロット圧を上記合流制御用パイロ
    ット切換弁に導くパイロット圧誘導回路を備えたことを
    特徴とする合流制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の合流制御装置において、
    上記パイロット圧誘導回路に、入口側が各駆動用パイロ
    ット切換弁へのパイロット圧供給路に接続され、出口側
    が上記合流制御用パイロット切換弁のパイロット供給部
    に接続されるパイロット圧誘導シャトル弁を設けたこと
    を特徴とする合流制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の合流制御装置において、
    少なくとも一つの駆動用パイロット切換弁を中央バイパ
    ス型3位置パイロット切換弁で構成するとともに、上記
    パイロット圧誘導回路に、上記中央バイパス型3位置パ
    イロット切換弁で構成された駆動用パイロット切換弁へ
    の両パイロット圧供給路に入口側がそれぞれ接続され、
    出口側が上記パイロット圧誘導シャトル弁の入口側に接
    続されるパイロット圧選択シャトル弁を設けたことを特
    徴とする合流制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の合流制
    御装置において、上記合流制御用パイロット切換弁を、
    第1のパイロット圧供給部にパイロット圧が供給された
    状態で上記第1の油圧回路を流れる作動油を上記第2の
    油圧回路の油圧供給側に合流させ、第2のパイロット圧
    供給部にパイロット圧が供給された状態で上記第1の油
    圧回路を流れる作動油をアクチュエータに導き、パイロ
    ット圧が供給されない状態で上記第1の油圧回路を流れ
    る作動油を上記第2の油圧回路をバイパスして逃がす3
    位置パイロット切換弁で構成するとともに、上記パイロ
    ット圧誘導回路の途中に、このパイロット圧誘導回路に
    よる上記第1のパイロット圧供給部へのパイロット圧誘
    導を許容しかつ上記第2のパイロット圧供給部へのパイ
    ロット圧供給を阻止する第1の切換状態と、上記パイロ
    ット圧誘導回路による上記第1のパイロット圧供給部へ
    のパイロット圧誘導を阻止しかつ上記第2のパイロット
    圧供給部をパイロット圧供給源に接続する第2の切換状
    態とに切換えられるパイロット圧切換手段を設けたこと
    を特徴とする合流制御装置。
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