JPH0634557A - レーザ光学系、及びレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法 - Google Patents
レーザ光学系、及びレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法Info
- Publication number
- JPH0634557A JPH0634557A JP20844492A JP20844492A JPH0634557A JP H0634557 A JPH0634557 A JP H0634557A JP 20844492 A JP20844492 A JP 20844492A JP 20844492 A JP20844492 A JP 20844492A JP H0634557 A JPH0634557 A JP H0634557A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レーザビームを用いた走査光学系を新規に構
成する事により、被検面の表面状態の高速・高精度の読
み取り性能を達成する事の出来るレーザ光学系、及び、
レーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法を提
供する事である。 【構成】 この発明に係わるレーザ光学系は、レーザビ
ームを出力する半導体レーザと、この半導体レーザから
出力されたレーザビームを偏向させる為のポリゴンミラ
ー、このポリゴンミラーで偏向されたレーザビームの主
光線を、光軸に平行にすると共に、被検面上で等速で走
査させる為の走査レンズ系と、半導体レーザとポリゴン
ミラーとの間の光路中に介設され、走査レンズ系の光軸
に対して垂直に置かれた被検面で反射されて半導体レー
ザに向けて、被検面への入射光路と同一の光路を戻って
来たレーザビームを、光路から分離する為のビームスプ
リッタと、このビームスプリッタで分離されたレーザビ
ームを受光して、表面状態を読み取る為の第1の受光素
子とを具備する事を特徴としている。
成する事により、被検面の表面状態の高速・高精度の読
み取り性能を達成する事の出来るレーザ光学系、及び、
レーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法を提
供する事である。 【構成】 この発明に係わるレーザ光学系は、レーザビ
ームを出力する半導体レーザと、この半導体レーザから
出力されたレーザビームを偏向させる為のポリゴンミラ
ー、このポリゴンミラーで偏向されたレーザビームの主
光線を、光軸に平行にすると共に、被検面上で等速で走
査させる為の走査レンズ系と、半導体レーザとポリゴン
ミラーとの間の光路中に介設され、走査レンズ系の光軸
に対して垂直に置かれた被検面で反射されて半導体レー
ザに向けて、被検面への入射光路と同一の光路を戻って
来たレーザビームを、光路から分離する為のビームスプ
リッタと、このビームスプリッタで分離されたレーザビ
ームを受光して、表面状態を読み取る為の第1の受光素
子とを具備する事を特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザビームを用い
て被検面の表面状態、例えば、表面欠陥や画像を読み取
るのに好適するレーザ光学系、及び、レーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法に関する。
て被検面の表面状態、例えば、表面欠陥や画像を読み取
るのに好適するレーザ光学系、及び、レーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、塗装面の検査の為
に、この塗装面に光を斜めに照射し、その反射光を受光
し、その受光状態に応じて、塗装面に欠陥があるか否か
を判断する方式が採用されている。この場合、この受光
素子としては、ラインセンサが用いられており、このラ
インセンサの延出方向とは直交する方向に沿って、この
ラインセンサを移動させる事により、塗装面を所定の面
積範囲で検査することが出来る事になる。
に、この塗装面に光を斜めに照射し、その反射光を受光
し、その受光状態に応じて、塗装面に欠陥があるか否か
を判断する方式が採用されている。この場合、この受光
素子としては、ラインセンサが用いられており、このラ
インセンサの延出方向とは直交する方向に沿って、この
ラインセンサを移動させる事により、塗装面を所定の面
積範囲で検査することが出来る事になる。
【0003】同様に、例えば、原稿の画像を読み取る為
に、この原稿面に光を斜めに照射し、その反射光を受光
し、その受光状態に応じて、画像を読み取る方式が広く
採用されている。この場合も、上述した塗装面の欠陥検
出と同様に、受光素子としてラインセンサが用いられて
おり、このラインセンサの延出方向とは直交する方向に
沿って、原稿を移動させる事により、原稿の画像を所定
の面積範囲で読み込むことが出来る事になる。
に、この原稿面に光を斜めに照射し、その反射光を受光
し、その受光状態に応じて、画像を読み取る方式が広く
採用されている。この場合も、上述した塗装面の欠陥検
出と同様に、受光素子としてラインセンサが用いられて
おり、このラインセンサの延出方向とは直交する方向に
沿って、原稿を移動させる事により、原稿の画像を所定
の面積範囲で読み込むことが出来る事になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、被検面に対して所定の面積範囲で斜めに光を
照射し、その反射光を受光する様にしていたので、光の
発光位置と受光位置とが必然的に異なる事となり、構成
上の制約が発生すると共に、読み取り速度の高速化を図
る事が困難である問題点が指摘されており、解決が要望
されていた。
おいては、被検面に対して所定の面積範囲で斜めに光を
照射し、その反射光を受光する様にしていたので、光の
発光位置と受光位置とが必然的に異なる事となり、構成
上の制約が発生すると共に、読み取り速度の高速化を図
る事が困難である問題点が指摘されており、解決が要望
されていた。
【0005】また、従来においては、受光素子としてラ
インセンサが用いられいた為、読み取り精度(即ち、解
像度)が、ラインセンサを構成する例えばフォトダイオ
ードの配設ピッチ及び配設個数に依存する事となり、高
い読み取り精度を達成する事が困難である問題点が指摘
されており、改善が要望されていた。
インセンサが用いられいた為、読み取り精度(即ち、解
像度)が、ラインセンサを構成する例えばフォトダイオ
ードの配設ピッチ及び配設個数に依存する事となり、高
い読み取り精度を達成する事が困難である問題点が指摘
されており、改善が要望されていた。
【0006】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、この発明の目的は、レーザビームを用いた走
査光学系を新規に構成する事により、被検面の表面状態
の高速・高精度の読み取り性能を達成する事の出来るレ
ーザ光学系、及び、レーザビームを用いた被検面の表面
状態の読取方法を提供する事である。
たもので、この発明の目的は、レーザビームを用いた走
査光学系を新規に構成する事により、被検面の表面状態
の高速・高精度の読み取り性能を達成する事の出来るレ
ーザ光学系、及び、レーザビームを用いた被検面の表面
状態の読取方法を提供する事である。
【0007】
【課題を解決する為の手段】上述した課題を解決し、目
的を達成する為、この発明に係わるレーザ光学系は、レ
ーザビームを出力するレーザ出力手段と、このレーザ出
力手段から出力されたレーザビームを偏向させる為の偏
向手段と、この偏向手段で偏向されたレーザビームの主
光線を、光軸に平行にすると共に、被検面上で等速で走
査させる為の走査レンズ系と、前記レーザ出力手段と偏
向手段との間の光路中に介設され、前記走査レンズ系の
光軸に対して垂直に置かれた被検面で反射されて前記レ
ーザ出力手段に向けて、前記被検面への入射光路と同一
の光路を戻って来たレーザビームを、前記光路から分離
する為の第1の分離手段と、この第1の分離手段で分離
されたレーザビームを受光する第1の受光手段とを具備
する事を特徴としている。
的を達成する為、この発明に係わるレーザ光学系は、レ
ーザビームを出力するレーザ出力手段と、このレーザ出
力手段から出力されたレーザビームを偏向させる為の偏
向手段と、この偏向手段で偏向されたレーザビームの主
光線を、光軸に平行にすると共に、被検面上で等速で走
査させる為の走査レンズ系と、前記レーザ出力手段と偏
向手段との間の光路中に介設され、前記走査レンズ系の
光軸に対して垂直に置かれた被検面で反射されて前記レ
ーザ出力手段に向けて、前記被検面への入射光路と同一
の光路を戻って来たレーザビームを、前記光路から分離
する為の第1の分離手段と、この第1の分離手段で分離
されたレーザビームを受光する第1の受光手段とを具備
する事を特徴としている。
【0008】また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記第1の受光手段は、1つの受光素子を備える
事を特徴としている。また、この発明に係わるレーザ光
学系において、前記偏向手段は、一方向に沿って回転す
るポリゴンミラーを備える事を特徴としている。また、
この発明に係わるレーザ光学系において、前記走査レン
ズ系は、fθ性及びテレセントリック性を有するレンズ
群から構成される事を特徴としている。
いて、前記第1の受光手段は、1つの受光素子を備える
事を特徴としている。また、この発明に係わるレーザ光
学系において、前記偏向手段は、一方向に沿って回転す
るポリゴンミラーを備える事を特徴としている。また、
この発明に係わるレーザ光学系において、前記走査レン
ズ系は、fθ性及びテレセントリック性を有するレンズ
群から構成される事を特徴としている。
【0009】また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記レンズ群は、前記偏向手段で偏向されたレー
ザビームを、像面上で等速に走査される様に変換する為
のfθレンズ系と、このfθレンズ系から出力されたレ
ーザビームの主光線を、前記光軸に平行となる様に変換
する為のテレセントリックレンズ系とを備える事を特徴
としている。また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記テレセントリックレンズ系は、少なくとも一
つの面を、非球面から構成される事を特徴としている。
いて、前記レンズ群は、前記偏向手段で偏向されたレー
ザビームを、像面上で等速に走査される様に変換する為
のfθレンズ系と、このfθレンズ系から出力されたレ
ーザビームの主光線を、前記光軸に平行となる様に変換
する為のテレセントリックレンズ系とを備える事を特徴
としている。また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記テレセントリックレンズ系は、少なくとも一
つの面を、非球面から構成される事を特徴としている。
【0010】また、この発明に係わるレーザ光学系は、
前記偏向手段により偏向されたレーザビームの偏向範囲
内に配設され、レーザビームを受光する第2の受光手段
を更に具備する事を特徴としている。また、この発明に
係わるレーザ光学系は、前記偏向手段により偏向された
レーザビームの偏向範囲内であって、前記被検面の走査
範囲外に位置して配設され、前記レーザビームを反射す
る前記反射ミラーと、この反射ミラーで反射されたレー
ザビームを受光する第2の受光手段とを更に具備する事
を特徴としている。
前記偏向手段により偏向されたレーザビームの偏向範囲
内に配設され、レーザビームを受光する第2の受光手段
を更に具備する事を特徴としている。また、この発明に
係わるレーザ光学系は、前記偏向手段により偏向された
レーザビームの偏向範囲内であって、前記被検面の走査
範囲外に位置して配設され、前記レーザビームを反射す
る前記反射ミラーと、この反射ミラーで反射されたレー
ザビームを受光する第2の受光手段とを更に具備する事
を特徴としている。
【0011】また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記第2の受光手段は、これへのレーザビームの
入射に伴い前記被検面へのレーザビームの走査開始位置
を規定する検出信号を出力する事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザ光学系は、前記レーザ出力
手段と偏向手段との間の光路中に介設され、このレーザ
出力手段から出力されたレーザビームを、前記光路から
分離する為の第2の分離手段と、この第2の分離手段で
分離されたレーザビームを受光する第3の受光手段と、
この第3の受光手段での受光状態に基づいて、前記レー
ザ出力手段の出力状態を一定に保持する為の出力保持手
段とを更に具備する事を特徴としている。
いて、前記第2の受光手段は、これへのレーザビームの
入射に伴い前記被検面へのレーザビームの走査開始位置
を規定する検出信号を出力する事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザ光学系は、前記レーザ出力
手段と偏向手段との間の光路中に介設され、このレーザ
出力手段から出力されたレーザビームを、前記光路から
分離する為の第2の分離手段と、この第2の分離手段で
分離されたレーザビームを受光する第3の受光手段と、
この第3の受光手段での受光状態に基づいて、前記レー
ザ出力手段の出力状態を一定に保持する為の出力保持手
段とを更に具備する事を特徴としている。
【0012】また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記第1及び第2の分離手段は、共通のビームス
プリッタを備え、前記第1の受光手段は、このビームス
プリッタの一側に、また、前記第3の受光手段は、この
一側とは反対側の他側に、夫々配設される事を特徴とし
ている。また、この発明に係わるレーザ光学系は、前記
レーザ出力手段、偏向手段、走査レンズ系、第1の分離
手段、第1の受光手段が共通に取り付けられるハウジン
グを更に具備する事を特徴としている。
いて、前記第1及び第2の分離手段は、共通のビームス
プリッタを備え、前記第1の受光手段は、このビームス
プリッタの一側に、また、前記第3の受光手段は、この
一側とは反対側の他側に、夫々配設される事を特徴とし
ている。また、この発明に係わるレーザ光学系は、前記
レーザ出力手段、偏向手段、走査レンズ系、第1の分離
手段、第1の受光手段が共通に取り付けられるハウジン
グを更に具備する事を特徴としている。
【0013】また、この発明に係わるレーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法は、レーザビームを出
力する第1の工程と、出力されたレーザビームを偏向す
る第2の工程と、偏向されたレーザビームを被検面上で
等速に走査される様に変換すると共に、前記レーザビー
ムの主光線を光軸と平行になる様に変換する第3の工程
と、前記第3の工程で得られるレーザビームが被検面で
反射された反射レーザビームを、前記第2の工程及び第
3の工程におけるレーザビームの入射光路と同一の光路
を戻す第4の工程と、前記反射レーザビームを戻り光路
から分離する第5の工程と、分離されたレーザビームを
受光して、この受光状態に基づき、前記被検面の表面状
態を読み取る第6の工程とを具備する事を特徴としてい
る。
いた被検面の表面状態の読取方法は、レーザビームを出
力する第1の工程と、出力されたレーザビームを偏向す
る第2の工程と、偏向されたレーザビームを被検面上で
等速に走査される様に変換すると共に、前記レーザビー
ムの主光線を光軸と平行になる様に変換する第3の工程
と、前記第3の工程で得られるレーザビームが被検面で
反射された反射レーザビームを、前記第2の工程及び第
3の工程におけるレーザビームの入射光路と同一の光路
を戻す第4の工程と、前記反射レーザビームを戻り光路
から分離する第5の工程と、分離されたレーザビームを
受光して、この受光状態に基づき、前記被検面の表面状
態を読み取る第6の工程とを具備する事を特徴としてい
る。
【0014】また、この発明に係わるレーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記第6の
工程における被検面の表面状態の読取動作は、前記戻り
光路において、偏向前の状態に復帰された後に実行され
る事を特徴としている。また、この発明に係わるレーザ
ビームを用いた被検面の表面状態の読取方法において、
前記第6の工程での表面状態の読み取り動作に応じて、
前記被検面の表面欠陥を検出する事を特徴としている。
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記第6の
工程における被検面の表面状態の読取動作は、前記戻り
光路において、偏向前の状態に復帰された後に実行され
る事を特徴としている。また、この発明に係わるレーザ
ビームを用いた被検面の表面状態の読取方法において、
前記第6の工程での表面状態の読み取り動作に応じて、
前記被検面の表面欠陥を検出する事を特徴としている。
【0015】また、この発明に係わるレーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記第6の
工程での表面状態の読み取り動作に応じて、前記被検面
に描かれた画像を読み取る事を特徴としている。また、
この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表面状
態の読取方法において、前記被検面は原稿表面から構成
され、前記画像は原稿像である事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表
面状態の読取方法において、前記被検面は、バーコード
が描かれた表面から構成され、前記画像は、前記バーコ
ード像である事を特徴としている。
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記第6の
工程での表面状態の読み取り動作に応じて、前記被検面
に描かれた画像を読み取る事を特徴としている。また、
この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表面状
態の読取方法において、前記被検面は原稿表面から構成
され、前記画像は原稿像である事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表
面状態の読取方法において、前記被検面は、バーコード
が描かれた表面から構成され、前記画像は、前記バーコ
ード像である事を特徴としている。
【0016】また、この発明に係わるレーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記被検面
と、前記第1の工程乃至第6の工程を実行するレーザ光
学系とは、前記第3の工程におけるレーザビームの走査
方向とは直交する方向に沿って相対的に移動される事を
特徴としている。また、この発明に係わるレーザビーム
を用いた被検面の表面状態の読取方法において、前記レ
ーザ光学系は固定され、前記被検面が前記走査方向とは
直交する方向に沿って移動される事を特徴としている。
また、この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の
表面状態の読取方法において、前記被検面は固定され、
前記レーザ光学系が前記走査方向とは直交する方向に沿
って移動される事を特徴としている。
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記被検面
と、前記第1の工程乃至第6の工程を実行するレーザ光
学系とは、前記第3の工程におけるレーザビームの走査
方向とは直交する方向に沿って相対的に移動される事を
特徴としている。また、この発明に係わるレーザビーム
を用いた被検面の表面状態の読取方法において、前記レ
ーザ光学系は固定され、前記被検面が前記走査方向とは
直交する方向に沿って移動される事を特徴としている。
また、この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の
表面状態の読取方法において、前記被検面は固定され、
前記レーザ光学系が前記走査方向とは直交する方向に沿
って移動される事を特徴としている。
【0017】
【実施例】以下に、この発明に係わるレーザ光学系の一
実施例の構成を、レーザ式読取装置に適用した場合につ
き、添付図面を参照して詳細に説明する。この一実施例
のレーザ式読取装置は、その使用態様を後に詳細に説明
するが、被検面X上に描かれた画像を読み取ったり、被
検面Xの表面欠陥を検査する等、被検面Xの表面状態を
読み取る様に構成されている。
実施例の構成を、レーザ式読取装置に適用した場合につ
き、添付図面を参照して詳細に説明する。この一実施例
のレーザ式読取装置は、その使用態様を後に詳細に説明
するが、被検面X上に描かれた画像を読み取ったり、被
検面Xの表面欠陥を検査する等、被検面Xの表面状態を
読み取る様に構成されている。
【0018】即ち、図1及び図2に示す様に、このレー
ザ式読取装置10は、内部が中空状になされたハウジン
グ12を備えている。このハウジング12の下面には、
一方向に沿って(即ち、図中左右方向に沿って)延出す
る開口14が厚さ方向に貫通した状態で形成されてお
り、この開口14の両端の夫々外方に位置するハウジン
グ12の下面部分には、図中下方に向けて延出するステ
イ16が夫々一体的に取り付けられている。両ステイ1
6の下端には、支持台17が取り付けられている。この
支持台17の上面は、後述する走査レンズ系18の主光
線の光軸に直交する様に正確に設定されている。即ち、
この支持台17上に、被検面Xを上にした検査体が直接
に載置される様に設定されている。従って、この支持台
17上の被検面Xは、走査レンズ系18の主光線の光軸
に直交する事となる。
ザ式読取装置10は、内部が中空状になされたハウジン
グ12を備えている。このハウジング12の下面には、
一方向に沿って(即ち、図中左右方向に沿って)延出す
る開口14が厚さ方向に貫通した状態で形成されてお
り、この開口14の両端の夫々外方に位置するハウジン
グ12の下面部分には、図中下方に向けて延出するステ
イ16が夫々一体的に取り付けられている。両ステイ1
6の下端には、支持台17が取り付けられている。この
支持台17の上面は、後述する走査レンズ系18の主光
線の光軸に直交する様に正確に設定されている。即ち、
この支持台17上に、被検面Xを上にした検査体が直接
に載置される様に設定されている。従って、この支持台
17上の被検面Xは、走査レンズ系18の主光線の光軸
に直交する事となる。
【0019】また、このハウジング12内には、ハウジ
ング12の内側面上に取り付けられた状態で、この発明
の特徴をなすレーザ光学系Lが配設されている。このレ
ーザ光学系Lは、図3に取り出して示す様に、レーザ光
を出力する半導体レーザ20と、この半導体レーザ20
から出力されたレーザ光を平行ビームに変換する為のコ
リメータレンズ22と、このコリメータレンズ22から
出力されたレーザビームを所定のビーム径に整形する為
のスリット板24と、このスリット板24のスリット2
4aを透過したレーザビームの楕円形状の光束を走査面
上で円形状の光束に直すと共に、非点収差を補正する為
のアナモフィカルレンズ(シリンダレンズ)26と、こ
のアナモフィカルレンズ26から出力されたレーザビー
ムを等角速度で偏向させる為の偏向手段としてのポリゴ
ンミラー(回転多面鏡)28と、このポリゴンミラー2
8で偏向されたレーザビームを、像面としての被検面X
において等速の線速度で走査させると共に、レーザ光学
系Lの光軸にレーザビームの主光線が平行となる様に変
換する為の為の結像レンズとしての走査レンズ系18と
を基本的に備えている。尚、レーザビームの主光線がレ
ーザ光学系Lの光軸に平行となされる事により、このレ
ーザビームは、被検面Xに対して、このレーザビームが
入射される被検面X上の反射点を通る走査方向に沿う延
出軸線に対して垂直になるように、入射される事にな
る。ここで、以下の説明においては、この様なレーザビ
ームの入射状態を、表現の簡略化の為、単に、「レーザ
ビームが被検面Xに対して垂直に入射される」と表現す
るものとする。
ング12の内側面上に取り付けられた状態で、この発明
の特徴をなすレーザ光学系Lが配設されている。このレ
ーザ光学系Lは、図3に取り出して示す様に、レーザ光
を出力する半導体レーザ20と、この半導体レーザ20
から出力されたレーザ光を平行ビームに変換する為のコ
リメータレンズ22と、このコリメータレンズ22から
出力されたレーザビームを所定のビーム径に整形する為
のスリット板24と、このスリット板24のスリット2
4aを透過したレーザビームの楕円形状の光束を走査面
上で円形状の光束に直すと共に、非点収差を補正する為
のアナモフィカルレンズ(シリンダレンズ)26と、こ
のアナモフィカルレンズ26から出力されたレーザビー
ムを等角速度で偏向させる為の偏向手段としてのポリゴ
ンミラー(回転多面鏡)28と、このポリゴンミラー2
8で偏向されたレーザビームを、像面としての被検面X
において等速の線速度で走査させると共に、レーザ光学
系Lの光軸にレーザビームの主光線が平行となる様に変
換する為の為の結像レンズとしての走査レンズ系18と
を基本的に備えている。尚、レーザビームの主光線がレ
ーザ光学系Lの光軸に平行となされる事により、このレ
ーザビームは、被検面Xに対して、このレーザビームが
入射される被検面X上の反射点を通る走査方向に沿う延
出軸線に対して垂直になるように、入射される事にな
る。ここで、以下の説明においては、この様なレーザビ
ームの入射状態を、表現の簡略化の為、単に、「レーザ
ビームが被検面Xに対して垂直に入射される」と表現す
るものとする。
【0020】ここで、上述した半導体レーザ20は、こ
の一実施例においては、5mWの光出力(定格)で、例え
ば、780nmのレーザ波長のレーザ光を放射する様に構
成されている。また、上述したポリゴンミラー28は図
示しない駆動モータにより、約6,500rpm の回転数
で一定回転される様に設定されている。
の一実施例においては、5mWの光出力(定格)で、例え
ば、780nmのレーザ波長のレーザ光を放射する様に構
成されている。また、上述したポリゴンミラー28は図
示しない駆動モータにより、約6,500rpm の回転数
で一定回転される様に設定されている。
【0021】また、上述した走査レンズ系18は、この
一実施例においては、第1乃至第3のレンズ18a〜1
8cから構成されており、第1及び第2のレンズ18
a,18bは、ポリゴンミラー28で偏向されたレーザ
ビームを、走査面X′(図1に一点鎖線で示す。)にお
いて等速の線速度で走査させる様にfθレンズ群から形
成され、第3のレンズ18cは、第2のfθレンズ18
bから出力されたレーザビームを、テレセントリック
に、即ち、走査レンズ系18の光軸がレーザビームの主
光線と平行になった状態で、被検面X上で結像する様に
テレセントリックレンズから形成されている。
一実施例においては、第1乃至第3のレンズ18a〜1
8cから構成されており、第1及び第2のレンズ18
a,18bは、ポリゴンミラー28で偏向されたレーザ
ビームを、走査面X′(図1に一点鎖線で示す。)にお
いて等速の線速度で走査させる様にfθレンズ群から形
成され、第3のレンズ18cは、第2のfθレンズ18
bから出力されたレーザビームを、テレセントリック
に、即ち、走査レンズ系18の光軸がレーザビームの主
光線と平行になった状態で、被検面X上で結像する様に
テレセントリックレンズから形成されている。
【0022】ここで、レーザ走査光学系において、この
ように被検面Xに入射されるレーザビームをテレセント
リックに、即ち、被検面Xに対してレーザビームが垂直
に入射される様に設定する為の第3のレンズ18cを備
える事により、本願発明の一特徴が構成されている。
尚、この一実施例においては、この走査レンズ系18を
構成する第1及び第2のfθレンズ群18a,18b
は、ガラスから形成され、第3のテレセントリックレン
ズはプラスチックから形成されている。
ように被検面Xに入射されるレーザビームをテレセント
リックに、即ち、被検面Xに対してレーザビームが垂直
に入射される様に設定する為の第3のレンズ18cを備
える事により、本願発明の一特徴が構成されている。
尚、この一実施例においては、この走査レンズ系18を
構成する第1及び第2のfθレンズ群18a,18b
は、ガラスから形成され、第3のテレセントリックレン
ズはプラスチックから形成されている。
【0023】また、この第3のテレセントリックレンズ
18cは、この一実施例においては、入射側及び射出側
の面が共に非球面となる様に形成されている。このよう
に非球面となる射出面を備える事により、テレセントリ
ック性を達成する為に必要となるレンズ枚数が少なくて
済み、この一実施例の様に、1枚のレンズのみでテレセ
ントリック性を達成する事が可能となる。ここで、この
第3のテレセントリックレンズ18cは、その機能上、
被検面Xの走査範囲の全幅に渡り延出する状態で形成さ
れなければならない為、テレセントリック性を達成する
為に多数枚のレンズ構成が必要となると、その費用が高
いものにつくが、上述した様にこの一実施例では非球面
を採用する事により少ない枚数でテレセントリック性を
達成する事が出来るので、コストの低廉化を達成するこ
とが出来ると共に、配設スペースが少なくて済み、装置
全体の小型化を達成することが出来る事になる。
18cは、この一実施例においては、入射側及び射出側
の面が共に非球面となる様に形成されている。このよう
に非球面となる射出面を備える事により、テレセントリ
ック性を達成する為に必要となるレンズ枚数が少なくて
済み、この一実施例の様に、1枚のレンズのみでテレセ
ントリック性を達成する事が可能となる。ここで、この
第3のテレセントリックレンズ18cは、その機能上、
被検面Xの走査範囲の全幅に渡り延出する状態で形成さ
れなければならない為、テレセントリック性を達成する
為に多数枚のレンズ構成が必要となると、その費用が高
いものにつくが、上述した様にこの一実施例では非球面
を採用する事により少ない枚数でテレセントリック性を
達成する事が出来るので、コストの低廉化を達成するこ
とが出来ると共に、配設スペースが少なくて済み、装置
全体の小型化を達成することが出来る事になる。
【0024】ここで、このように走査レンズ系18を備
える事により、被検面Xに垂直に入射したレーザビーム
は、この被検面Xで反射され、ここに至る入射光路と同
じ光路を全く逆に戻る事になる。即ち、被検面Xからの
反射レーザビームは、第3、第2、そして第1のfθレ
ンズ系18c,18b,18aを順次透過し、ポリゴン
ミラー28で再び反射され(逆偏向され)、アナモフィ
カルレンズ26を透過して、上述したスリット板24に
向けて戻る事になる。
える事により、被検面Xに垂直に入射したレーザビーム
は、この被検面Xで反射され、ここに至る入射光路と同
じ光路を全く逆に戻る事になる。即ち、被検面Xからの
反射レーザビームは、第3、第2、そして第1のfθレ
ンズ系18c,18b,18aを順次透過し、ポリゴン
ミラー28で再び反射され(逆偏向され)、アナモフィ
カルレンズ26を透過して、上述したスリット板24に
向けて戻る事になる。
【0025】一方、上述したスリット板24とアナモフ
ィカルレンズ26との間の光路中には、この発明の他の
特徴を構成する点であるが、ビームスプリッタ30が介
設されている。このビームスプリッタ30は、底面が直
角二等辺三角形を呈する三角柱形状の2つのプリズムガ
ラス30a,30bを、斜辺に対応する面を間にハーフ
ミラー30cを介設した状態で互いに合わせ、立方体形
状となる様にして形成されている。このビームスプリッ
タ30は、ハーフミラー30cが光路に対して45度で
傾斜する状態で光路中に配設されている。このようにビ
ームスプリッタ30を備える事により、アナモフィカル
レンズ26を透過し、スリット板24に向けて戻って来
た所の被検面Xからの反射レーザビームは、このビーム
スプリッタ30のハーフミラー30cにより部分的に反
射され、半導体レーザ20とポリゴンミラー28とを結
ぶ光路から分離されることになる。換言すれば、その反
射分離光路は元の光路から90度だけ、図中斜め上方に
向けて折れ曲がった状態で設定される事になる。
ィカルレンズ26との間の光路中には、この発明の他の
特徴を構成する点であるが、ビームスプリッタ30が介
設されている。このビームスプリッタ30は、底面が直
角二等辺三角形を呈する三角柱形状の2つのプリズムガ
ラス30a,30bを、斜辺に対応する面を間にハーフ
ミラー30cを介設した状態で互いに合わせ、立方体形
状となる様にして形成されている。このビームスプリッ
タ30は、ハーフミラー30cが光路に対して45度で
傾斜する状態で光路中に配設されている。このようにビ
ームスプリッタ30を備える事により、アナモフィカル
レンズ26を透過し、スリット板24に向けて戻って来
た所の被検面Xからの反射レーザビームは、このビーム
スプリッタ30のハーフミラー30cにより部分的に反
射され、半導体レーザ20とポリゴンミラー28とを結
ぶ光路から分離されることになる。換言すれば、その反
射分離光路は元の光路から90度だけ、図中斜め上方に
向けて折れ曲がった状態で設定される事になる。
【0026】この反射分離光路中には、ハーフミラー3
0cで分離された反射レーザビームを集光される為の集
光レンズ32が介設されている。そして、この集光レン
ズ32により集光される位置に、第1の受光素子34が
配設されている。尚、この第1の受光素子34の配設位
置は、上述した被検面Xと共役な位置となる様に設定さ
れている。この第1の受光素子34は、被検面Xで反射
されたレーザビームを受けて、その受光強度に応じた電
気信号を出力する様に構成されている。換言すれば、こ
の第1の受光素子34からの出力信号は、被検面Xの表
面情報、例えば、表面欠陥情報や画像情報を含んでいる
ものである。この第1の受光素子34は、後に図4を参
照して説明する第1の電気回路Aに組み込まれ、この第
1の電気回路Aを介して、出力信号が外部に取り出され
る様に設定されている。
0cで分離された反射レーザビームを集光される為の集
光レンズ32が介設されている。そして、この集光レン
ズ32により集光される位置に、第1の受光素子34が
配設されている。尚、この第1の受光素子34の配設位
置は、上述した被検面Xと共役な位置となる様に設定さ
れている。この第1の受光素子34は、被検面Xで反射
されたレーザビームを受けて、その受光強度に応じた電
気信号を出力する様に構成されている。換言すれば、こ
の第1の受光素子34からの出力信号は、被検面Xの表
面情報、例えば、表面欠陥情報や画像情報を含んでいる
ものである。この第1の受光素子34は、後に図4を参
照して説明する第1の電気回路Aに組み込まれ、この第
1の電気回路Aを介して、出力信号が外部に取り出され
る様に設定されている。
【0027】ここで、以上の説明から明らかな様に、こ
の第1の受光素子34には、1本の反射レーザビームが
入射される事になるので、この発明の別の特徴を構成す
る点であるが、唯1つの受光素子が用いられ得る事にな
る。換言すれば、この発明においては、多数の受光素子
が直線状に配列されたラインセンサを用いることなく、
被検面Xを所定の幅(即ち、走査幅)で読み取る事が出
来る事になる。
の第1の受光素子34には、1本の反射レーザビームが
入射される事になるので、この発明の別の特徴を構成す
る点であるが、唯1つの受光素子が用いられ得る事にな
る。換言すれば、この発明においては、多数の受光素子
が直線状に配列されたラインセンサを用いることなく、
被検面Xを所定の幅(即ち、走査幅)で読み取る事が出
来る事になる。
【0028】また、走査レンズ系18の第2及び第3の
fθレンズ群18b,18cの間には、第1及び第2の
fθレンズ群18a,18bで走査の線速度を等速とな
る様になされたレーザビームの中で、ポリゴンミラー2
8における偏向範囲内であって、被検面Xでの走査範囲
外の一方側に外れたレーザビームを反射する為の反射ミ
ラー36が、ハウジング12の内側面上に固定されてい
る。一方、この走査範囲外の他方側に位置した状態で、
反射ミラー36で反射されたレーザビームを受ける為の
第2の受光素子38が、ハウジング12の内側面上に固
定されている。この第2の受光素子38は、この一実施
例においては、これへのレーザビームの入射に対応し
て、レーザビームの被検面X上における一走査での水平
同期信号を出力する為のビームデテクターとして機能す
る様に設定されている。換言すれば、この第2の受光素
子38へのレーザビームの入射に伴い、被検面Xの一走
査毎における夫々の走査開始位置が規定され、従って、
この第2の受光素子38からの水平同期信号(HSYN
C)の出力を基準として、各々の走査におけるレーザビ
ームの照射位置が正確に検出される事になる。尚、この
第2の受光素子38は、後に図5を参照して説明する第
2の電気回路Bに組み込まれ、この第2の電気回路Bを
介して、水平同期信号(HSYNC)が外部に取り出さ
れる様に設定されている。
fθレンズ群18b,18cの間には、第1及び第2の
fθレンズ群18a,18bで走査の線速度を等速とな
る様になされたレーザビームの中で、ポリゴンミラー2
8における偏向範囲内であって、被検面Xでの走査範囲
外の一方側に外れたレーザビームを反射する為の反射ミ
ラー36が、ハウジング12の内側面上に固定されてい
る。一方、この走査範囲外の他方側に位置した状態で、
反射ミラー36で反射されたレーザビームを受ける為の
第2の受光素子38が、ハウジング12の内側面上に固
定されている。この第2の受光素子38は、この一実施
例においては、これへのレーザビームの入射に対応し
て、レーザビームの被検面X上における一走査での水平
同期信号を出力する為のビームデテクターとして機能す
る様に設定されている。換言すれば、この第2の受光素
子38へのレーザビームの入射に伴い、被検面Xの一走
査毎における夫々の走査開始位置が規定され、従って、
この第2の受光素子38からの水平同期信号(HSYN
C)の出力を基準として、各々の走査におけるレーザビ
ームの照射位置が正確に検出される事になる。尚、この
第2の受光素子38は、後に図5を参照して説明する第
2の電気回路Bに組み込まれ、この第2の電気回路Bを
介して、水平同期信号(HSYNC)が外部に取り出さ
れる様に設定されている。
【0029】一方、この一実施例において上述したビー
ムスプリッタ30を備える事により、半導体レーザ20
から出力され、スリット板24のスリット24aを透過
したレーザビームは、このビームスプリッタ30のハー
フミラー30cにより部分的に反射され、半導体レーザ
20とポリゴンミラー28とを結ぶ光路から分離されさ
れることになる。換言すれば、その出力分離光路は元の
光路から90度だけ、図中斜め下方に向けて折れ曲がっ
た状態で設定される事になる。
ムスプリッタ30を備える事により、半導体レーザ20
から出力され、スリット板24のスリット24aを透過
したレーザビームは、このビームスプリッタ30のハー
フミラー30cにより部分的に反射され、半導体レーザ
20とポリゴンミラー28とを結ぶ光路から分離されさ
れることになる。換言すれば、その出力分離光路は元の
光路から90度だけ、図中斜め下方に向けて折れ曲がっ
た状態で設定される事になる。
【0030】この出力分離光路中には、ハーフミラー3
0cで分離された出力レーザビームを受光する為の第3
の受光素子40が配設されている。尚、この第3の受光
素子40の配設位置は、上述した被検面Xと共役な位置
となる様に設定されている。この第3の受光素子40
は、半導体レーザ20から出力されたレーザビームを受
けて、その受光強度に応じた電気信号を出力する様に構
成されている。換言すれば、この第3の受光素子40か
らの出力信号は、半導体レーザ20の出力状態の変化情
報を含んでいるものである。この第3の受光素子40
は、後に図6を参照して説明する第3の電気回路Cに組
み込まれており、この第3の電気回路Cは、半導体レー
ザ20の光出力を一定となる様に制御する自動出力制御
回路として機能する様に構成されている。この第3の電
気回路Cの出力は、半導体レーザ20に接続されてい
る。
0cで分離された出力レーザビームを受光する為の第3
の受光素子40が配設されている。尚、この第3の受光
素子40の配設位置は、上述した被検面Xと共役な位置
となる様に設定されている。この第3の受光素子40
は、半導体レーザ20から出力されたレーザビームを受
けて、その受光強度に応じた電気信号を出力する様に構
成されている。換言すれば、この第3の受光素子40か
らの出力信号は、半導体レーザ20の出力状態の変化情
報を含んでいるものである。この第3の受光素子40
は、後に図6を参照して説明する第3の電気回路Cに組
み込まれており、この第3の電気回路Cは、半導体レー
ザ20の光出力を一定となる様に制御する自動出力制御
回路として機能する様に構成されている。この第3の電
気回路Cの出力は、半導体レーザ20に接続されてい
る。
【0031】このように、この一実施例においては、第
3の受光素子40を備え、これからの出力信号に基づき
自動出力制御回路Cを駆動して、半導体レーザ20のレ
ーザ光の出力を制御する事により、半導体レーザ20の
光出力を所定の値に正確に一定に保持することが出来る
事になる。このように半導体レーザ20の光出力を一定
に保持する事により、例えば、このレーザ光学系を用い
て、被検面X上に描かれた画像を読み取る際において、
詳細は後述するが、第1の受光素子34で受光した反射
レーザビームを画像情報として読み込む事が可能とな
る。
3の受光素子40を備え、これからの出力信号に基づき
自動出力制御回路Cを駆動して、半導体レーザ20のレ
ーザ光の出力を制御する事により、半導体レーザ20の
光出力を所定の値に正確に一定に保持することが出来る
事になる。このように半導体レーザ20の光出力を一定
に保持する事により、例えば、このレーザ光学系を用い
て、被検面X上に描かれた画像を読み取る際において、
詳細は後述するが、第1の受光素子34で受光した反射
レーザビームを画像情報として読み込む事が可能とな
る。
【0032】ここで、この一実施例においては、第1の
受光素子34として唯1つのフォトダイオードを備え、
上述した第1の電気回路Aは、図4に示す様に、このフ
ォトダイオード34へのレーザビームの入射に伴いオン
動作する第1のトランジスタTR1と、この第1のトラ
ンジスタTR1のエミッタ端子に接続され、ここからの
電流を増幅する為の第1のオペアンプOP1とを主とし
て備え、このほかに、種々の抵抗とコンデンサを備えて
構成されている。そして、この第1の電気回路Aにおい
ては、上述した第1のオペアンプOP1の出力端が、被
検面Xの表面状態の読取情報を有する信号が出力される
出力端として機能する様に設定されており、この第1の
電気回路Aの出力端と上述した第2の電気回路Bの出力
端とを図示しない画像処理装置に接続する事により、こ
の画像処理装置において、後述する被検面Xの表面状態
の一態様である画像を読み取る事が出来る事になる。ま
た、これら第1及び第2の電気回路A,Bの出力端を図
示しない表面検査装置に接続する事により、この表面検
査装置において、被検面Xの表面状態の一態様である表
面欠陥を検査することが出来る事になる。
受光素子34として唯1つのフォトダイオードを備え、
上述した第1の電気回路Aは、図4に示す様に、このフ
ォトダイオード34へのレーザビームの入射に伴いオン
動作する第1のトランジスタTR1と、この第1のトラ
ンジスタTR1のエミッタ端子に接続され、ここからの
電流を増幅する為の第1のオペアンプOP1とを主とし
て備え、このほかに、種々の抵抗とコンデンサを備えて
構成されている。そして、この第1の電気回路Aにおい
ては、上述した第1のオペアンプOP1の出力端が、被
検面Xの表面状態の読取情報を有する信号が出力される
出力端として機能する様に設定されており、この第1の
電気回路Aの出力端と上述した第2の電気回路Bの出力
端とを図示しない画像処理装置に接続する事により、こ
の画像処理装置において、後述する被検面Xの表面状態
の一態様である画像を読み取る事が出来る事になる。ま
た、これら第1及び第2の電気回路A,Bの出力端を図
示しない表面検査装置に接続する事により、この表面検
査装置において、被検面Xの表面状態の一態様である表
面欠陥を検査することが出来る事になる。
【0033】また、図5に示す様に、水平同期信号を出
力する為のビームデテクターとして機能する第2の受光
素子38は、1つのフォトダイオードから構成され、上
述した第2の電気回路Bは、このフォトダイオード38
へのレーザビームの入射に伴いオン動作する第2のトラ
ンジスタTR2と、この第2のトランジスタTR2のエ
ミッタ端子に接続され、ここからの電流を増幅する為の
第2のオペアンプOP2とを主として備え、このほか
に、種々の抵抗とコンデンサを備えて構成されている。
そして、この第2の電気回路Bにおいては、上述した第
2のオペアンプOP2の出力端が、水平同期信号(HS
YNC)が出力される出力端として機能する様に設定さ
れており、上述した様にして、画像処理装置または表面
検査装置に、第1の電気回路Aの出力端と共に接続され
ている。
力する為のビームデテクターとして機能する第2の受光
素子38は、1つのフォトダイオードから構成され、上
述した第2の電気回路Bは、このフォトダイオード38
へのレーザビームの入射に伴いオン動作する第2のトラ
ンジスタTR2と、この第2のトランジスタTR2のエ
ミッタ端子に接続され、ここからの電流を増幅する為の
第2のオペアンプOP2とを主として備え、このほか
に、種々の抵抗とコンデンサを備えて構成されている。
そして、この第2の電気回路Bにおいては、上述した第
2のオペアンプOP2の出力端が、水平同期信号(HS
YNC)が出力される出力端として機能する様に設定さ
れており、上述した様にして、画像処理装置または表面
検査装置に、第1の電気回路Aの出力端と共に接続され
ている。
【0034】更に、図6に示す様に、半導体レーザ20
から射出されたレーザビームを受ける為の第3の受光素
子40は、1つのフォトダイオードから構成され、半導
体レーザ20の光出力を一定となる様に制御する為の自
動出力制御回路として機能する第3の電気回路Cは、半
導体レーザ20に動作電流を出力する為の集積回路IC
と、フォトダイオード40から出力された電流のピーク
値をホールドする為のAPC用ピークホールドブロック
42と、フォトダイオード40を保護する為の保護ブロ
ック44と、半導体レーザ20を所定の周波数で変調す
る為の変調ブロック46とを主として備えている。尚、
この第3の電気回路Cは周知の構成である為、図6にそ
の具体構成を示すのみで、詳細な説明を省略する。
から射出されたレーザビームを受ける為の第3の受光素
子40は、1つのフォトダイオードから構成され、半導
体レーザ20の光出力を一定となる様に制御する為の自
動出力制御回路として機能する第3の電気回路Cは、半
導体レーザ20に動作電流を出力する為の集積回路IC
と、フォトダイオード40から出力された電流のピーク
値をホールドする為のAPC用ピークホールドブロック
42と、フォトダイオード40を保護する為の保護ブロ
ック44と、半導体レーザ20を所定の周波数で変調す
る為の変調ブロック46とを主として備えている。尚、
この第3の電気回路Cは周知の構成である為、図6にそ
の具体構成を示すのみで、詳細な説明を省略する。
【0035】次に、以上の様に構成されたレーザ式読取
装置10を用いて被検面X上の表面状態を読み取る為の
読取方法について、以下に説明する。先ず、半導体レー
ザ20から所定の光出力でレーザ光が射出されると、こ
の射出されたレーザ光は、コリメータレンズ22で平行
光束に変換され、スリット板24のスリット24aを透
過する事により所定径のレーザビームに整形される事に
なる。そして、このスリット板24を通り抜けたレーザ
ビームは、ビームスプリッタ30に入射し、このビーム
スプリッタ30のハーフミラー30cで部分的に反射さ
れ、ここに入射したレーザビームの一部を出力分離光路
に向けて分離されることになる。ここで、この出力分離
光路に分離されたレーザビームの一部は、第3の受光素
子40に入射し、この入射に応じて第3の受光素子40
から出力される電気信号は、第3の電気回路Cを介し
て、半導体レーザ20の光出力を所定の一定値に保持す
る為に利用される事になる。
装置10を用いて被検面X上の表面状態を読み取る為の
読取方法について、以下に説明する。先ず、半導体レー
ザ20から所定の光出力でレーザ光が射出されると、こ
の射出されたレーザ光は、コリメータレンズ22で平行
光束に変換され、スリット板24のスリット24aを透
過する事により所定径のレーザビームに整形される事に
なる。そして、このスリット板24を通り抜けたレーザ
ビームは、ビームスプリッタ30に入射し、このビーム
スプリッタ30のハーフミラー30cで部分的に反射さ
れ、ここに入射したレーザビームの一部を出力分離光路
に向けて分離されることになる。ここで、この出力分離
光路に分離されたレーザビームの一部は、第3の受光素
子40に入射し、この入射に応じて第3の受光素子40
から出力される電気信号は、第3の電気回路Cを介し
て、半導体レーザ20の光出力を所定の一定値に保持す
る為に利用される事になる。
【0036】一方、ビームスプリッタ30のハーフミラ
ー30cをそのまま透過したレーザビームの残りの部分
は、アナモフィカルレンズ26を透過する事により、レ
ーザビームの楕円形状の光束を走査面上で円形状の光束
に直されると共に、非点収差を補正される事になる。そ
して、このアナモフィカルレンズ26を射出したレーザ
ビームは、回転中のポリゴンミラー28の一つの反射面
で反射され、この反射面が回転する事に応じて、所定の
偏向角度で等角速度で偏向される事になる。この様にポ
リゴンミラー28で偏向されたレーザビームは、走査レ
ンズ系18に入射し、走査レンズ系18の中の第1及び
第2のfθレンズ群18a,18bを透過する事によ
り、被検面Xにおいて等速の線速度で走査する様に変換
され、また、第3のテレセントリックレンズ18cを透
過する事により、テレセントリックに、即ち、レーザビ
ームの主光線が、光軸に平行となる様に変換される事に
なる。
ー30cをそのまま透過したレーザビームの残りの部分
は、アナモフィカルレンズ26を透過する事により、レ
ーザビームの楕円形状の光束を走査面上で円形状の光束
に直されると共に、非点収差を補正される事になる。そ
して、このアナモフィカルレンズ26を射出したレーザ
ビームは、回転中のポリゴンミラー28の一つの反射面
で反射され、この反射面が回転する事に応じて、所定の
偏向角度で等角速度で偏向される事になる。この様にポ
リゴンミラー28で偏向されたレーザビームは、走査レ
ンズ系18に入射し、走査レンズ系18の中の第1及び
第2のfθレンズ群18a,18bを透過する事によ
り、被検面Xにおいて等速の線速度で走査する様に変換
され、また、第3のテレセントリックレンズ18cを透
過する事により、テレセントリックに、即ち、レーザビ
ームの主光線が、光軸に平行となる様に変換される事に
なる。
【0037】この様にして、走査レンズ系18を射出し
たレーザビームは、光軸に対して垂直に置かれた被検面
Xに向けて垂直に入射する事になる。従って、この被検
面Xで反射されたレーザビームは、入射角度が90度で
あるので、入射光路と同一の光路を逆に戻る事になる。
ここで、この反射レーザビームは、被検面Xにおける表
面情報を含んでいる。
たレーザビームは、光軸に対して垂直に置かれた被検面
Xに向けて垂直に入射する事になる。従って、この被検
面Xで反射されたレーザビームは、入射角度が90度で
あるので、入射光路と同一の光路を逆に戻る事になる。
ここで、この反射レーザビームは、被検面Xにおける表
面情報を含んでいる。
【0038】即ち、被検面Xからの反射レーザビーム
は、走査レンズ系18の第3のテレセントリックレンズ
18cを透過し、第2及び第1のfθレンズ群18b,
18aを順次透過し、ポリゴンミラー28の出力時(入
射時)に反射された反射面で再び反射され、偏向前の元
の状態に、復帰される事になる。換言すれば、ポリゴン
ミラー28と半導体レーザ20とを結ぶ光路を出力時
(入射時)とは逆に戻る事になる。そして、アナモフィ
カルレンズ26を透過した反射レーザビームは、上述し
たビームスプリッタ30に先程とは逆方向から入射する
事になる。ここで、このビームスプリッタ30に入射し
た反射レーザビームは、これのハーフミラー30cで部
分的に反射され、ここに入射した反射レーザビームの一
部を反射分離光路に向けて分離されることになる。ここ
で、この反射分離光路に分離された反射レーザビームの
一部は、第1の受光素子34に入射し、この入射に応じ
て第1の受光素子34から出力される電気信号は、第1
の電気回路Aを介して、被検面Xの表面状態の読取動作
に利用される事になる。
は、走査レンズ系18の第3のテレセントリックレンズ
18cを透過し、第2及び第1のfθレンズ群18b,
18aを順次透過し、ポリゴンミラー28の出力時(入
射時)に反射された反射面で再び反射され、偏向前の元
の状態に、復帰される事になる。換言すれば、ポリゴン
ミラー28と半導体レーザ20とを結ぶ光路を出力時
(入射時)とは逆に戻る事になる。そして、アナモフィ
カルレンズ26を透過した反射レーザビームは、上述し
たビームスプリッタ30に先程とは逆方向から入射する
事になる。ここで、このビームスプリッタ30に入射し
た反射レーザビームは、これのハーフミラー30cで部
分的に反射され、ここに入射した反射レーザビームの一
部を反射分離光路に向けて分離されることになる。ここ
で、この反射分離光路に分離された反射レーザビームの
一部は、第1の受光素子34に入射し、この入射に応じ
て第1の受光素子34から出力される電気信号は、第1
の電気回路Aを介して、被検面Xの表面状態の読取動作
に利用される事になる。
【0039】ここで、半導体レーザ20から射出された
レーザ光が被検面Xに照射されるタイミングと、この被
検面Xで反射後第1の受光素子34で検出されるタイミ
ングとの実質的な同時性について、以下に検証する。
レーザ光が被検面Xに照射されるタイミングと、この被
検面Xで反射後第1の受光素子34で検出されるタイミ
ングとの実質的な同時性について、以下に検証する。
【0040】先ず、このレーザ式読取装置10での読取
精度(即ち、解像度)を300dpiとすると、300dpi
の解像度は、1インチ当りのドット数が300である
事を意味しているので、1ドット当りの幅は、2.54
/300≒85μm となる。一方、レーザビームの速度
は、光速であるので、3×1010cm/secである。従っ
て、1ドット分を走査する為に必要となる時間は、ポリ
ゴンミラー28が上述した様に6,500rpm で回転し
ているとすると、約300nsecとなる。ここで、半導体
レーザ20から被検面Xまでの光路長と、この被検面X
から第1の受光素子34までの光路長との合計値を、例
えば60cmとすると、半導体レーザ20から出力された
レーザ光が第1の受光素子34に受光されるまでに2ns
ecの時間が必要となる。
精度(即ち、解像度)を300dpiとすると、300dpi
の解像度は、1インチ当りのドット数が300である
事を意味しているので、1ドット当りの幅は、2.54
/300≒85μm となる。一方、レーザビームの速度
は、光速であるので、3×1010cm/secである。従っ
て、1ドット分を走査する為に必要となる時間は、ポリ
ゴンミラー28が上述した様に6,500rpm で回転し
ているとすると、約300nsecとなる。ここで、半導体
レーザ20から被検面Xまでの光路長と、この被検面X
から第1の受光素子34までの光路長との合計値を、例
えば60cmとすると、半導体レーザ20から出力された
レーザ光が第1の受光素子34に受光されるまでに2ns
ecの時間が必要となる。
【0041】即ち、解像度300dpi を達成するに際し
て1ドット分を走査する為に必要となる時間である約3
00nsecと比較して、半導体レーザ20から出力された
レーザ光が第1の受光素子34に受光されるまでに必要
となる時間である2nsecは、前者の1%以下であり、第
1の受光素子34の受光範囲を充分に広く設定する事に
より確実に吸収する事の出来る所の、実質的に誤差範囲
内と見做す事の出来る時間である。この様にして、第1
の受光素子34で検出しているレーザビームは、実質的
に同時に、被検面Xで反射されたレーザビームであると
見做すことが出来、換言すれば、被検面Xで反射された
レーザビームは、実質的に同時に、第1の受光素子34
で検出される事になる。
て1ドット分を走査する為に必要となる時間である約3
00nsecと比較して、半導体レーザ20から出力された
レーザ光が第1の受光素子34に受光されるまでに必要
となる時間である2nsecは、前者の1%以下であり、第
1の受光素子34の受光範囲を充分に広く設定する事に
より確実に吸収する事の出来る所の、実質的に誤差範囲
内と見做す事の出来る時間である。この様にして、第1
の受光素子34で検出しているレーザビームは、実質的
に同時に、被検面Xで反射されたレーザビームであると
見做すことが出来、換言すれば、被検面Xで反射された
レーザビームは、実質的に同時に、第1の受光素子34
で検出される事になる。
【0042】次に、このレーザ式読取装置10を、被検
面Xの表面状態の一態様である表面欠陥を検査する為の
表面検査装置に接続した場合における表面欠陥読取方法
について説明する。
面Xの表面状態の一態様である表面欠陥を検査する為の
表面検査装置に接続した場合における表面欠陥読取方法
について説明する。
【0043】この表面欠陥読取方法においては、このレ
ーザ式読取装置10の支持台17上に、検査しようとす
る例えば平面からなる塗装面等の被検面X上に載置し、
これを図示しないガイドに沿わせて、走査レンズ系18
による走査方向(主走査方向)とは直交する走査方向
(副走査方向)に沿って移動させる。このようなレーザ
式読取装置10の副走査動作に応じて、第1の受光素子
34には、被検面Xとしての塗装面からの反射レーザビ
ームが入射する事になる。
ーザ式読取装置10の支持台17上に、検査しようとす
る例えば平面からなる塗装面等の被検面X上に載置し、
これを図示しないガイドに沿わせて、走査レンズ系18
による走査方向(主走査方向)とは直交する走査方向
(副走査方向)に沿って移動させる。このようなレーザ
式読取装置10の副走査動作に応じて、第1の受光素子
34には、被検面Xとしての塗装面からの反射レーザビ
ームが入射する事になる。
【0044】一方、第1の受光素子34には、被検面X
に凹みや突起等の表面欠陥が生じている場合には、この
欠陥部分で、光軸に対する垂直度が損なわれる事にな
り、この欠陥部分で反射したレーザビームは、この欠陥
部分に入射した光路を戻らずに、他の方向に向けて反射
する事になる。この結果、この欠陥部分で反射したレー
ザビームは、第1の受光素子34に受光されず、この時
点における第1の電気回路Aからの出力レベルが実質的
に零となる。ここで、この第1の電気回路Aからの出力
レベルが実質的に零となった被検面X上の位置は、主走
査方向に関しては、第2の受光素子38から出力される
水平同期信号に基づき、正確に検出されるものであり、
副走査方向に関しては、レーザ式読取装置10の移動距
離に基づき、正確に検出されるものである。換言すれ
ば、この被検面X上の欠陥位置は、主走査方向及び副走
査方向に関して正確に検出され、その2次元位置が特定
される事になる。
に凹みや突起等の表面欠陥が生じている場合には、この
欠陥部分で、光軸に対する垂直度が損なわれる事にな
り、この欠陥部分で反射したレーザビームは、この欠陥
部分に入射した光路を戻らずに、他の方向に向けて反射
する事になる。この結果、この欠陥部分で反射したレー
ザビームは、第1の受光素子34に受光されず、この時
点における第1の電気回路Aからの出力レベルが実質的
に零となる。ここで、この第1の電気回路Aからの出力
レベルが実質的に零となった被検面X上の位置は、主走
査方向に関しては、第2の受光素子38から出力される
水平同期信号に基づき、正確に検出されるものであり、
副走査方向に関しては、レーザ式読取装置10の移動距
離に基づき、正確に検出されるものである。換言すれ
ば、この被検面X上の欠陥位置は、主走査方向及び副走
査方向に関して正確に検出され、その2次元位置が特定
される事になる。
【0045】また、被検面Xにおける表面欠陥としての
塗装面の曇状態を検出する場合には、曇り部分での反射
レーザビームの一部が乱反射を起こして、その反射レー
ザビームの光強度が減じられる事になる。この事は、第
1の受光素子34において、出力信号の減少して検出さ
れる事になる。従って、第1の電気回路Aからの出力端
からの出力信号が、所定の閾値よりも高い場合にはその
曇度が許容され、低くなった時点で許容されない様に、
その閾値を設定する事により、塗装面での曇り状態を確
実に検出する事が可能となる。
塗装面の曇状態を検出する場合には、曇り部分での反射
レーザビームの一部が乱反射を起こして、その反射レー
ザビームの光強度が減じられる事になる。この事は、第
1の受光素子34において、出力信号の減少して検出さ
れる事になる。従って、第1の電気回路Aからの出力端
からの出力信号が、所定の閾値よりも高い場合にはその
曇度が許容され、低くなった時点で許容されない様に、
その閾値を設定する事により、塗装面での曇り状態を確
実に検出する事が可能となる。
【0046】尚、この様に被検面Xの表面欠陥はその位
置を正確に特定した状態で、確実に検出することが出来
る事になる。ここで、上述したレーザ式読取装置10に
おける表面欠陥の検査動作に際して、レーザ式読取装置
10を固定し、被検面Xである塗装面を副走査方向に沿
って移動させる様に説明したが、この発明は、この様な
検査動作に限定されることなく、例えば、被検面Xを固
定し、このレーザ式読取装置10を副走査方向に沿って
移動させる様にして、表面欠陥の検査動作を実行する様
にしても良い。この場合、図1乃至図3に示す構成から
支持台17を取り除き、両ステイ16の下面を直接に被
検面X上に載置する事になる。
置を正確に特定した状態で、確実に検出することが出来
る事になる。ここで、上述したレーザ式読取装置10に
おける表面欠陥の検査動作に際して、レーザ式読取装置
10を固定し、被検面Xである塗装面を副走査方向に沿
って移動させる様に説明したが、この発明は、この様な
検査動作に限定されることなく、例えば、被検面Xを固
定し、このレーザ式読取装置10を副走査方向に沿って
移動させる様にして、表面欠陥の検査動作を実行する様
にしても良い。この場合、図1乃至図3に示す構成から
支持台17を取り除き、両ステイ16の下面を直接に被
検面X上に載置する事になる。
【0047】この際、この様な副走査方向の位置を検出
する為に、ステイ16の底面に、被検面Xに転接して、
レーザ式読取装置10の副走査方向の移動に応じて滑る
ことなく転動する検出ローラを設け、この検出ローラに
これと一体回転するロータリーエンコーダを取り付ける
事により、このレーザ式読取装置10の副走査方向の位
置を正確に検出することが出来る事になる。また、この
場合の検査範囲は、レーザ式読取装置10における走査
幅を一方の長さとし、レーザ式読取装置10の副走査方
向に沿う移動距離を他方の長さとする矩形状(帯状)を
呈するものであり、この検査範囲を順次隣接する検査領
域を移動させる事により、実質的にいかなる面積の被検
面Xをも検査する事が可能となる。
する為に、ステイ16の底面に、被検面Xに転接して、
レーザ式読取装置10の副走査方向の移動に応じて滑る
ことなく転動する検出ローラを設け、この検出ローラに
これと一体回転するロータリーエンコーダを取り付ける
事により、このレーザ式読取装置10の副走査方向の位
置を正確に検出することが出来る事になる。また、この
場合の検査範囲は、レーザ式読取装置10における走査
幅を一方の長さとし、レーザ式読取装置10の副走査方
向に沿う移動距離を他方の長さとする矩形状(帯状)を
呈するものであり、この検査範囲を順次隣接する検査領
域を移動させる事により、実質的にいかなる面積の被検
面Xをも検査する事が可能となる。
【0048】この様にして、被検面Xである塗装面を備
えた被検出体を、塗装面をステイ16の底面に摺接させ
つつ副走査方向に沿って移動させても良いし、また、こ
のステイ16が立設された支持台17上を、ステイ16
の間を通る様にして、被検面Xである塗装面を備えた被
検出体を通過させる様に、副走査方向に沿って摺動させ
る様に移動させても良い。前者の場合、被検出体の厚さ
は、全く問題にならないが、後者の場合においても、テ
レセントリックレンズ18cから射出されるレーザビー
ムは、光軸と平行になされているので、デフォーカスに
はなるが、所定の許容範囲であれば、検出動作に問題が
無く、実質的に検出動作が損なわれる事にはならないも
のである。
えた被検出体を、塗装面をステイ16の底面に摺接させ
つつ副走査方向に沿って移動させても良いし、また、こ
のステイ16が立設された支持台17上を、ステイ16
の間を通る様にして、被検面Xである塗装面を備えた被
検出体を通過させる様に、副走査方向に沿って摺動させ
る様に移動させても良い。前者の場合、被検出体の厚さ
は、全く問題にならないが、後者の場合においても、テ
レセントリックレンズ18cから射出されるレーザビー
ムは、光軸と平行になされているので、デフォーカスに
はなるが、所定の許容範囲であれば、検出動作に問題が
無く、実質的に検出動作が損なわれる事にはならないも
のである。
【0049】一方、このレーザ式読取装置10を、被検
面Xの表面状態の他の態様である画像を読み取る為の画
像処理装置に接続した場合における画像読取方法につい
て説明する。この画像読取方法においては、図1乃至図
3に示す構成から支持台17を取り除いた状態で、この
レーザ式読取装置10の両ステイ16の下面を読み取ろ
うとする原稿等の被検面X上に載置し、レーザ式読取装
置10を図示しないガイドに沿わせて、副走査方向に沿
って移動させる。このようなレーザ式読取装置10の副
走査動作に応じて、第1の受光素子34には、被検面X
としての原稿面からの反射レーザビームが入射する事に
なる。ここで、この読取範囲は、上述した検出範囲の場
合と同様であり、この読取範囲を順次隣接する読取領域
に移動させる事により、実質的にいかなる面積の被検面
Xをも読取する事が可能となる。
面Xの表面状態の他の態様である画像を読み取る為の画
像処理装置に接続した場合における画像読取方法につい
て説明する。この画像読取方法においては、図1乃至図
3に示す構成から支持台17を取り除いた状態で、この
レーザ式読取装置10の両ステイ16の下面を読み取ろ
うとする原稿等の被検面X上に載置し、レーザ式読取装
置10を図示しないガイドに沿わせて、副走査方向に沿
って移動させる。このようなレーザ式読取装置10の副
走査動作に応じて、第1の受光素子34には、被検面X
としての原稿面からの反射レーザビームが入射する事に
なる。ここで、この読取範囲は、上述した検出範囲の場
合と同様であり、この読取範囲を順次隣接する読取領域
に移動させる事により、実質的にいかなる面積の被検面
Xをも読取する事が可能となる。
【0050】一方、被検面Xにおける画像を読み取る場
合には、白色部分と黒色部分とで反射時におけるレーザ
ビームの吸収量が異なり、従って、反射レーザビームの
光強度が変化する事になる。この事は、第1の受光素子
34において、出力信号の変化として現れる事になる。
従って、第1の電気回路Aからの出力端からの出力信号
が、所定の閾値よりも高い場合には白色部分と判定し、
低くなった場合に黒色部分を判定される様に、その閾値
を設定する事により、原稿面における画像を確実に読み
取る事が可能となる。
合には、白色部分と黒色部分とで反射時におけるレーザ
ビームの吸収量が異なり、従って、反射レーザビームの
光強度が変化する事になる。この事は、第1の受光素子
34において、出力信号の変化として現れる事になる。
従って、第1の電気回路Aからの出力端からの出力信号
が、所定の閾値よりも高い場合には白色部分と判定し、
低くなった場合に黒色部分を判定される様に、その閾値
を設定する事により、原稿面における画像を確実に読み
取る事が可能となる。
【0051】また、この様な副走査方向の位置を検出す
る為に、上述した様にして、ステイ16の底面に、被検
面Xに転接して、レーザ式読取装置10の副走査方向の
移動に応じて滑ることなく転動する検出ローラを設け、
この検出ローラにこれと一体回転するロータリーエンコ
ーダを取り付ける事により、このレーザ式読取装置10
の副走査方向の位置を正確に検出することが出来る事に
なる。
る為に、上述した様にして、ステイ16の底面に、被検
面Xに転接して、レーザ式読取装置10の副走査方向の
移動に応じて滑ることなく転動する検出ローラを設け、
この検出ローラにこれと一体回転するロータリーエンコ
ーダを取り付ける事により、このレーザ式読取装置10
の副走査方向の位置を正確に検出することが出来る事に
なる。
【0052】ここで、このレーザ式読取装置10におけ
る画像の読取動作に際して、被検面Xである原稿面を固
定し、このレーザ式読取装置10を副走査方向に沿って
移動させる様に説明したが、このレーザ式読取装置10
を固定し、被検面Xである原稿面を副走査方向に沿って
移動させる様にして、原稿画像の読取動作を実行する様
にしても良い。
る画像の読取動作に際して、被検面Xである原稿面を固
定し、このレーザ式読取装置10を副走査方向に沿って
移動させる様に説明したが、このレーザ式読取装置10
を固定し、被検面Xである原稿面を副走査方向に沿って
移動させる様にして、原稿画像の読取動作を実行する様
にしても良い。
【0053】この場合、勿論、原稿面を、ステイ16の
底面に摺接させつつ副走査方向に沿って移動させても良
いし、このステイ16が立設された支持面上を、ステイ
16の間を通る様にして、原稿面を通過させる様に、副
走査方向に沿って摺動させる様に移動させても良い。前
者の場合、原稿の厚さは、全く問題にならないが、後者
の場合においても、テレセントリックレンズ18cから
射出されるレーザビームは、光軸と平行になされている
ので、デフォーカスにはなるが、所定の許容範囲であれ
ば、読取動作に問題が無く、実質的に読取動作が損なわ
れる事にはならないものである。
底面に摺接させつつ副走査方向に沿って移動させても良
いし、このステイ16が立設された支持面上を、ステイ
16の間を通る様にして、原稿面を通過させる様に、副
走査方向に沿って摺動させる様に移動させても良い。前
者の場合、原稿の厚さは、全く問題にならないが、後者
の場合においても、テレセントリックレンズ18cから
射出されるレーザビームは、光軸と平行になされている
ので、デフォーカスにはなるが、所定の許容範囲であれ
ば、読取動作に問題が無く、実質的に読取動作が損なわ
れる事にはならないものである。
【0054】以上詳述した様に、この一実施例において
は、レーザ光学系として、ポリゴンミラー28で偏向さ
れ、第1及び第2のfθレンズ群18a,18bで走査
されたレーザビームをテレセントリックレンズ18cを
介して被検面Xに垂直に入射させる事により、この入射
光路と同一の光路を反射レーザビームが戻る事になる。
従って、この反射レーザビームをビームスプリッタ30
で分離し、この分離されたレーザビームを第1の受光素
子34で受光する事により、被検面Xの表面状態を確実
に読み取る事が可能となる。特に、この読取動作に際し
て、被検面X上を走査されるレーザビームを利用してい
るので、被検面Xの表面状態を高速・高精度に読み取る
ことが出来る事になる。
は、レーザ光学系として、ポリゴンミラー28で偏向さ
れ、第1及び第2のfθレンズ群18a,18bで走査
されたレーザビームをテレセントリックレンズ18cを
介して被検面Xに垂直に入射させる事により、この入射
光路と同一の光路を反射レーザビームが戻る事になる。
従って、この反射レーザビームをビームスプリッタ30
で分離し、この分離されたレーザビームを第1の受光素
子34で受光する事により、被検面Xの表面状態を確実
に読み取る事が可能となる。特に、この読取動作に際し
て、被検面X上を走査されるレーザビームを利用してい
るので、被検面Xの表面状態を高速・高精度に読み取る
ことが出来る事になる。
【0055】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能である事は言うまでも無い。例えば、上述
した一実施例においては、偏向手段としてレーザビーム
を等角速度で偏向するポリゴンミラ28を備え、走査レ
ンズ系18としてfθレンズ群18a,18bを備える
様に説明したが、この発明は、このような構成に限定さ
れることなく、要は、レーザビームを所定の偏向角で偏
向出来るものであれば何でも良く、例えば、偏向手段と
して等角速度運動をしない共振型のガルバノミラーを用
いる事も出来る。この場合、偏向光束を等速運動の走査
点像に変換する為の走査レンズとして、アークサインレ
ンズが用いられることになる。
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能である事は言うまでも無い。例えば、上述
した一実施例においては、偏向手段としてレーザビーム
を等角速度で偏向するポリゴンミラ28を備え、走査レ
ンズ系18としてfθレンズ群18a,18bを備える
様に説明したが、この発明は、このような構成に限定さ
れることなく、要は、レーザビームを所定の偏向角で偏
向出来るものであれば何でも良く、例えば、偏向手段と
して等角速度運動をしない共振型のガルバノミラーを用
いる事も出来る。この場合、偏向光束を等速運動の走査
点像に変換する為の走査レンズとして、アークサインレ
ンズが用いられることになる。
【0056】また、上述した一実施例においては、ビー
ムデテクタとしての第2の受光素子38には、反射ミラ
ー36で反射されたレーザビームが入射される様に説明
したが、この発明は、このような構成に限定されること
なく、この反射ミラー36が配設された位置に第2の受
光素子38を配設し、この第2の受光素子38に第1及
び第2のfθレンズ群18a,18bを射出して等速移
動する様に走査されたレーザビームが直接に入射される
様にしても良い。
ムデテクタとしての第2の受光素子38には、反射ミラ
ー36で反射されたレーザビームが入射される様に説明
したが、この発明は、このような構成に限定されること
なく、この反射ミラー36が配設された位置に第2の受
光素子38を配設し、この第2の受光素子38に第1及
び第2のfθレンズ群18a,18bを射出して等速移
動する様に走査されたレーザビームが直接に入射される
様にしても良い。
【0057】また、上述した一実施例においては、1台
のビームスプリッタ30のハーフミラー30cで、被検
面Xから反射されて来た反射レーザビームを分離して第
1の受光素子34に向かわせると共に、半導体レーザ2
0から射出されたレーザビームを分離して第3の受光素
子40に向かわせる機能を同時に果たす様に説明した
が、この発明は、この様な構成に限定されることなく、
被検面Xから反射された来た反射レーザビームを分離す
る為のビームスプリッタと、半導体レーザ20から射出
されたレーザビームを分離する為のビームスプリッタと
を、別々に備える様に構成しても良い事は言うまでも無
い。
のビームスプリッタ30のハーフミラー30cで、被検
面Xから反射されて来た反射レーザビームを分離して第
1の受光素子34に向かわせると共に、半導体レーザ2
0から射出されたレーザビームを分離して第3の受光素
子40に向かわせる機能を同時に果たす様に説明した
が、この発明は、この様な構成に限定されることなく、
被検面Xから反射された来た反射レーザビームを分離す
る為のビームスプリッタと、半導体レーザ20から射出
されたレーザビームを分離する為のビームスプリッタと
を、別々に備える様に構成しても良い事は言うまでも無
い。
【0058】また、上述した一実施例においては、第1
及び第2のfθレンズ群18a,18bはガラスから、
また、第3のテレセントリックレンズ18cはプラスチ
ックから夫々形成される様に説明したが、この発明は、
この様な構成に限定されることなく、第1及び第2のf
θレンズ群18a,18bをプラスチックから、また、
第3のトレセントリックレンズ18cをガラスから形成
する様に構成しても良いし、また、全てをガラスから形
成しても良いし、更に、全てをプラスチックから形成す
る様にしても良い事は言うまでも無い。
及び第2のfθレンズ群18a,18bはガラスから、
また、第3のテレセントリックレンズ18cはプラスチ
ックから夫々形成される様に説明したが、この発明は、
この様な構成に限定されることなく、第1及び第2のf
θレンズ群18a,18bをプラスチックから、また、
第3のトレセントリックレンズ18cをガラスから形成
する様に構成しても良いし、また、全てをガラスから形
成しても良いし、更に、全てをプラスチックから形成す
る様にしても良い事は言うまでも無い。
【0059】また、上述した一実施例においては、第1
の受光素子34や第3の受光素子40は、被検面Xと共
役な関係の位置に配設される様に説明したが、この発明
は、この様な構成に限定されることなく、要は、共役な
位置に配設すれば、受光位置におけるレーザビーム径
が、被検面Xでの反射位置におけるレーザビーム径と同
一になり最適であるというだけで、夫々の受光素子3
4,40の受光位置を、別段、共役な関係に無い位置に
配設しても、受光位置におけるビーム径が反射位置と比
較して単に広がったり狭くなるだけで、反射レーザビー
ムを受光する事を何ら妨げるものではない。
の受光素子34や第3の受光素子40は、被検面Xと共
役な関係の位置に配設される様に説明したが、この発明
は、この様な構成に限定されることなく、要は、共役な
位置に配設すれば、受光位置におけるレーザビーム径
が、被検面Xでの反射位置におけるレーザビーム径と同
一になり最適であるというだけで、夫々の受光素子3
4,40の受光位置を、別段、共役な関係に無い位置に
配設しても、受光位置におけるビーム径が反射位置と比
較して単に広がったり狭くなるだけで、反射レーザビー
ムを受光する事を何ら妨げるものではない。
【0060】また、上述した一実施例においては、テレ
セントリックレンズ18cは、1枚のレンズから構成さ
れる様に説明したが、この発明は、このような構成に限
定されることなく、例えば、複数枚のレンズ群から構成
される様にしても良い。また、このテレセントリックレ
ンズ18cは、上述した一実施例においては、その入射
面及び射出面を共に非球面から形成される様に説明した
が、この発明は、このような構成に限定されることな
く、入射面及び射出面の少なくとも一方が非球面に形成
される様にしても良いものである。
セントリックレンズ18cは、1枚のレンズから構成さ
れる様に説明したが、この発明は、このような構成に限
定されることなく、例えば、複数枚のレンズ群から構成
される様にしても良い。また、このテレセントリックレ
ンズ18cは、上述した一実施例においては、その入射
面及び射出面を共に非球面から形成される様に説明した
が、この発明は、このような構成に限定されることな
く、入射面及び射出面の少なくとも一方が非球面に形成
される様にしても良いものである。
【0061】また、上述した一実施例においては、被検
面Xとして平面状のものを読み取る様に説明したが、上
述したテレセントリック性の説明から明らかな様に、レ
ーザビームの被検面Xへの入射は、厳密な意味における
平面に対する垂直状態としなければなならい訳では無
く、このレーザビームは、被検面Xに対して、このレー
ザビームが入射される被検面X上の反射点を通る走査方
向に沿う延出軸線に対して垂直になるように、入射され
れば良いものであり、この条件が満たされれば、曲面状
のものを読み取ることが出来る事になる。
面Xとして平面状のものを読み取る様に説明したが、上
述したテレセントリック性の説明から明らかな様に、レ
ーザビームの被検面Xへの入射は、厳密な意味における
平面に対する垂直状態としなければなならい訳では無
く、このレーザビームは、被検面Xに対して、このレー
ザビームが入射される被検面X上の反射点を通る走査方
向に沿う延出軸線に対して垂直になるように、入射され
れば良いものであり、この条件が満たされれば、曲面状
のものを読み取ることが出来る事になる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した様に、レーザビームを出力
するレーザ出力手段と、このレーザ出力手段から出力さ
れたレーザビームを偏向させる為の偏向手段と、この偏
向手段で偏向されたレーザビームの主光線を、光軸に平
行にすると共に、被検面上で等速で走査させる為の走査
レンズ系と、前記レーザ出力手段と偏向手段との間の光
路中に介設され、前記走査レンズ系の光軸に対して垂直
に置かれた被検面で反射されて前記レーザ出力手段に向
けて、前記被検面への入射光路と同一の光路を戻って来
たレーザビームを、前記光路から分離する為の第1の分
離手段と、この第1の分離手段で分離されたレーザビー
ムを受光する第1の受光手段とを具備する事を特徴とし
ている。
するレーザ出力手段と、このレーザ出力手段から出力さ
れたレーザビームを偏向させる為の偏向手段と、この偏
向手段で偏向されたレーザビームの主光線を、光軸に平
行にすると共に、被検面上で等速で走査させる為の走査
レンズ系と、前記レーザ出力手段と偏向手段との間の光
路中に介設され、前記走査レンズ系の光軸に対して垂直
に置かれた被検面で反射されて前記レーザ出力手段に向
けて、前記被検面への入射光路と同一の光路を戻って来
たレーザビームを、前記光路から分離する為の第1の分
離手段と、この第1の分離手段で分離されたレーザビー
ムを受光する第1の受光手段とを具備する事を特徴とし
ている。
【0063】また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記第1の受光手段は、1つの受光素子を備える
事を特徴としている。また、この発明に係わるレーザ光
学系において、前記偏向手段は、一方向に沿って回転す
るポリゴンミラーを備える事を特徴としている。また、
この発明に係わるレーザ光学系において、前記走査レン
ズ系は、fθ性及びテレセントリック性を有するレンズ
群から構成される事を特徴としている。また、この発明
に係わるレーザ光学系において、前記レンズ群は、前記
偏向手段で偏向されたレーザビームを、像面上で等速に
走査される様に変換する為のfθレンズ系と、このfθ
レンズ系から出力されたレーザビームの主光線を、前記
光軸に平行となる様に変換する為のテレセントリックレ
ンズ系とを備える事を特徴としている。
いて、前記第1の受光手段は、1つの受光素子を備える
事を特徴としている。また、この発明に係わるレーザ光
学系において、前記偏向手段は、一方向に沿って回転す
るポリゴンミラーを備える事を特徴としている。また、
この発明に係わるレーザ光学系において、前記走査レン
ズ系は、fθ性及びテレセントリック性を有するレンズ
群から構成される事を特徴としている。また、この発明
に係わるレーザ光学系において、前記レンズ群は、前記
偏向手段で偏向されたレーザビームを、像面上で等速に
走査される様に変換する為のfθレンズ系と、このfθ
レンズ系から出力されたレーザビームの主光線を、前記
光軸に平行となる様に変換する為のテレセントリックレ
ンズ系とを備える事を特徴としている。
【0064】また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記テレセントリックレンズ系は、少なくとも一
つの面を、非球面から構成される事を特徴としている。
また、この発明に係わるレーザ光学系は、前記偏向手段
により偏向されたレーザビームの偏向範囲内に配設さ
れ、レーザビームを受光する第2の受光手段を更に具備
する事を特徴としている。また、この発明に係わるレー
ザ光学系は、前記偏向手段により偏向されたレーザビー
ムの偏向範囲内であって、前記被検面の走査範囲外に位
置して配設され、前記レーザビームを反射する前記反射
ミラーと、この反射ミラーで反射されたレーザビームを
受光する第2の受光手段とを更に具備する事を特徴とし
ている。
いて、前記テレセントリックレンズ系は、少なくとも一
つの面を、非球面から構成される事を特徴としている。
また、この発明に係わるレーザ光学系は、前記偏向手段
により偏向されたレーザビームの偏向範囲内に配設さ
れ、レーザビームを受光する第2の受光手段を更に具備
する事を特徴としている。また、この発明に係わるレー
ザ光学系は、前記偏向手段により偏向されたレーザビー
ムの偏向範囲内であって、前記被検面の走査範囲外に位
置して配設され、前記レーザビームを反射する前記反射
ミラーと、この反射ミラーで反射されたレーザビームを
受光する第2の受光手段とを更に具備する事を特徴とし
ている。
【0065】また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記第2の受光手段は、これへのレーザビームの
入射に伴い前記被検面へのレーザビームの走査開始位置
を規定する検出信号を出力する事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザ光学系は、前記レーザ出力
手段と偏向手段との間の光路中に介設され、このレーザ
出力手段から出力されたレーザビームを、前記光路から
分離する為の第2の分離手段と、この第2の分離手段で
分離されたレーザビームを受光する第3の受光手段と、
この第3の受光手段での受光状態に基づいて、前記レー
ザ出力手段の出力状態を一定に保持する為の出力保持手
段とを更に具備する事を特徴としている。
いて、前記第2の受光手段は、これへのレーザビームの
入射に伴い前記被検面へのレーザビームの走査開始位置
を規定する検出信号を出力する事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザ光学系は、前記レーザ出力
手段と偏向手段との間の光路中に介設され、このレーザ
出力手段から出力されたレーザビームを、前記光路から
分離する為の第2の分離手段と、この第2の分離手段で
分離されたレーザビームを受光する第3の受光手段と、
この第3の受光手段での受光状態に基づいて、前記レー
ザ出力手段の出力状態を一定に保持する為の出力保持手
段とを更に具備する事を特徴としている。
【0066】また、この発明に係わるレーザ光学系にお
いて、前記第1及び第2の分離手段は、共通のビームス
プリッタを備え、前記第1の受光手段は、このビームス
プリッタの一側に、また、前記第3の受光手段は、この
一側とは反対側の他側に、夫々配設される事を特徴とし
ている。また、この発明に係わるレーザ光学系は、前記
レーザ出力手段、偏向手段、走査レンズ系、第1の分離
手段、第1の受光手段が共通に取り付けられるハウジン
グを更に具備する事を特徴としている。従って、この発
明によれば、レーザビームを用いた走査光学系を新規に
構成する事により、被検面の表面状態の高速・高精度の
読み取り性能を達成する事の出来るレーザ光学系が提供
される事になる。
いて、前記第1及び第2の分離手段は、共通のビームス
プリッタを備え、前記第1の受光手段は、このビームス
プリッタの一側に、また、前記第3の受光手段は、この
一側とは反対側の他側に、夫々配設される事を特徴とし
ている。また、この発明に係わるレーザ光学系は、前記
レーザ出力手段、偏向手段、走査レンズ系、第1の分離
手段、第1の受光手段が共通に取り付けられるハウジン
グを更に具備する事を特徴としている。従って、この発
明によれば、レーザビームを用いた走査光学系を新規に
構成する事により、被検面の表面状態の高速・高精度の
読み取り性能を達成する事の出来るレーザ光学系が提供
される事になる。
【0067】また、この発明に係わるレーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法は、レーザビームを出
力する第1の工程と、出力されたレーザビームを偏向す
る第2の工程と、偏向されたレーザビームを被検面上で
等速に走査される様に変換すると共に、前記レーザビー
ムの主光線を光軸と平行になる様に変換する第3の工程
と、前記第3の工程で得られるレーザビームが被検面で
反射された反射レーザビームを、前記第2の工程及び第
3の工程におけるレーザビームの入射光路と同一の光路
を戻す第4の工程と、前記反射レーザビームを戻り光路
から分離する第5の工程と、分離されたレーザビームを
受光して、この受光状態に基づき、前記被検面の表面状
態を読み取る第6の工程とを具備する事を特徴としてい
る。
いた被検面の表面状態の読取方法は、レーザビームを出
力する第1の工程と、出力されたレーザビームを偏向す
る第2の工程と、偏向されたレーザビームを被検面上で
等速に走査される様に変換すると共に、前記レーザビー
ムの主光線を光軸と平行になる様に変換する第3の工程
と、前記第3の工程で得られるレーザビームが被検面で
反射された反射レーザビームを、前記第2の工程及び第
3の工程におけるレーザビームの入射光路と同一の光路
を戻す第4の工程と、前記反射レーザビームを戻り光路
から分離する第5の工程と、分離されたレーザビームを
受光して、この受光状態に基づき、前記被検面の表面状
態を読み取る第6の工程とを具備する事を特徴としてい
る。
【0068】また、この発明に係わるレーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記第6の
工程における被検面の表面状態の読取動作は、前記戻り
光路において、偏向前の状態に復帰された後に実行され
る事を特徴としている。また、この発明に係わるレーザ
ビームを用いた被検面の表面状態の読取方法において、
前記第6の工程での表面状態の読み取り動作に応じて、
前記被検面の表面欠陥を検出する事を特徴としている。
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記第6の
工程における被検面の表面状態の読取動作は、前記戻り
光路において、偏向前の状態に復帰された後に実行され
る事を特徴としている。また、この発明に係わるレーザ
ビームを用いた被検面の表面状態の読取方法において、
前記第6の工程での表面状態の読み取り動作に応じて、
前記被検面の表面欠陥を検出する事を特徴としている。
【0069】また、この発明に係わるレーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記第6の
工程での表面状態の読み取り動作に応じて、前記被検面
に描かれた画像を読み取る事を特徴としている。また、
この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表面状
態の読取方法において、前記被検面は原稿表面から構成
され、前記画像は原稿像である事を特徴としている。
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記第6の
工程での表面状態の読み取り動作に応じて、前記被検面
に描かれた画像を読み取る事を特徴としている。また、
この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表面状
態の読取方法において、前記被検面は原稿表面から構成
され、前記画像は原稿像である事を特徴としている。
【0070】また、この発明に係わるレーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記被検面
は、バーコードが描かれた表面から構成され、前記画像
は、前記バーコード像である事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表
面状態の読取方法において、前記被検面と、前記第1の
工程乃至第6の工程を実行するレーザ光学系とは、前記
第3の工程におけるレーザビームの走査方向とは直交す
る方向に沿って相対的に移動される事を特徴としてい
る。
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記被検面
は、バーコードが描かれた表面から構成され、前記画像
は、前記バーコード像である事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表
面状態の読取方法において、前記被検面と、前記第1の
工程乃至第6の工程を実行するレーザ光学系とは、前記
第3の工程におけるレーザビームの走査方向とは直交す
る方向に沿って相対的に移動される事を特徴としてい
る。
【0071】また、この発明に係わるレーザビームを用
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記レーザ
光学系は固定され、前記被検面が前記走査方向とは直交
する方向に沿って移動される事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表
面状態の読取方法において、前記被検面は固定され、前
記レーザ光学系が前記走査方向とは直交する方向に沿っ
て移動される事を特徴としている。
いた被検面の表面状態の読取方法において、前記レーザ
光学系は固定され、前記被検面が前記走査方向とは直交
する方向に沿って移動される事を特徴としている。ま
た、この発明に係わるレーザビームを用いた被検面の表
面状態の読取方法において、前記被検面は固定され、前
記レーザ光学系が前記走査方向とは直交する方向に沿っ
て移動される事を特徴としている。
【0072】従って、この発明によれば、被検面の表面
状態の高速・高精度の読み取り性能を達成する事の出来
るレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法が
提供される事になる。
状態の高速・高精度の読み取り性能を達成する事の出来
るレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法が
提供される事になる。
【図1】この発明に係わるレーザ光学系の一実施例の構
成を示す正面断面図である。
成を示す正面断面図である。
【図2】図1に示すレーザ光学系の構成を示す側断面図
である。
である。
【図3】図1に示すレーザ光学系のレーザ走査光学系の
構成を取り出して示す正面図である。
構成を取り出して示す正面図である。
【図4】第1の電気回路の構成を示す回路図である。
【図5】第2の電気回路の構成を示す回路図である。
【図6】第3の電気回路の構成を示す回路図である。
A 第1の電気回路 B 第2の電気回路 C 第3の出来回路 L レーザ光学系 X 被検面 10 レーザ式読取装置 12 ハウジング 14 開口 16 ステイ 17 支持台 18 fθレンズ系 18a 第1のfθレンズ 18b 第2のfθレンズ 18c 第3のfθレンズ 20 半導体レーザ 22 コリメータレンズ 24 スリット板 24a スリット 26 アナモフィカルレンズ 28 ポリゴンミラー 30 ビームスプリッタ 30a;30b プリズムガラス 30c ハーフミラー 32 集光レンズ 34 第1の受光素子 36 反射ミラー 38 第2の受光素子 40 第3の受光素子 42 APC用ピークホールドブロック 44 保護ブロック 46 変調ブロックである。
Claims (21)
- 【請求項1】レーザビームを出力するレーザ出力手段
と、 このレーザ出力手段から出力されたレーザビームを偏向
させる為の偏向手段と、 この偏向手段で偏向されたレーザビームの主光線を、光
軸に平行にすると共に、被検面上で等速で走査させる為
の走査レンズ系と、 前記レーザ出力手段と偏向手段との間の光路中に介設さ
れ、前記走査レンズ系の光軸に対して垂直に置かれた被
検面で反射されて前記レーザ出力手段に向けて、前記被
検面への入射光路と同一の光路を戻って来たレーザビー
ムを、前記光路から分離する為の第1の分離手段と、 この第1の分離手段で分離されたレーザビームを受光す
る第1の受光手段とを具備する事を特徴とするレーザ光
学系。 - 【請求項2】前記第1の受光手段は、1つの受光素子を
備える事を特徴とする請求項1に記載のレーザ光学系。 - 【請求項3】前記偏向手段は、一方向に沿って回転する
ポリゴンミラーを備える事を特徴とする請求項1に記載
のレーザ光学系。 - 【請求項4】前記走査レンズ系は、fθ性及びテレセン
トリック性を有するレンズ群から構成される事を特徴と
する請求項1に記載のレーザ光学系。 - 【請求項5】前記レンズ群は、前記偏向手段で偏向され
たレーザビームを、像面上で等速に走査される様に変換
する為のfθレンズ系と、このfθレンズ系から出力さ
れたレーザビームの主光線を、前記光軸に平行となる様
に変換する為のテレセントリックレンズ系とを備える事
を特徴とする請求項4に記載のレーザ光学系。 - 【請求項6】前記テレセントリックレンズ系は、少なく
とも一つの面を、非球面から構成される事を特徴とする
請求項5に記載のレーザ光学系。 - 【請求項7】前記偏向手段により偏向されたレーザビー
ムの偏向範囲内に配設され、レーザビームを受光する第
2の受光手段を更に具備する事を特徴とする請求項1に
記載のレーザ光学系。 - 【請求項8】前記偏向手段により偏向されたレーザビー
ムの偏向範囲内であって、前記被検面の走査範囲外に位
置して配設され、前記レーザビームを反射する前記反射
ミラーと、 この反射ミラーで反射されたレーザビームを受光する第
2の受光手段とを更に具備する事を特徴とする請求項1
に記載のレーザ光学系。 - 【請求項9】前記第2の受光手段は、これへのレーザビ
ームの入射に伴い前記被検面へのレーザビームの走査開
始位置を規定する検出信号を出力する事を特徴とする請
求項7または8に記載のレーザ光学系。 - 【請求項10】前記レーザ出力手段と偏向手段との間の
光路中に介設され、このレーザ出力手段から出力された
レーザビームを、前記光路から分離する為の第2の分離
手段と、 この第2の分離手段で分離されたレーザビームを受光す
る第3の受光手段と、 この第3の受光手段での受光状態に基づいて、前記レー
ザ出力手段の出力状態を一定に保持する為の出力保持手
段とを更に具備する事を特徴とする請求項1に記載のレ
ーザ光学系。 - 【請求項11】前記第1及び第2の分離手段は、共通の
ビームスプリッタを備え、 前記第1の受光手段は、このビームスプリッタの一側
に、また、前記第3の受光手段は、この一側とは反対側
の他側に、夫々配設される事を特徴とする請求項10に
記載のレーザ光学系。 - 【請求項12】前記レーザ出力手段、偏向手段、走査レ
ンズ系、第1の分離手段、第1の受光手段が共通に取り
付けられるハウジングを更に具備する事を特徴とする請
求項1に記載のレーザ光学系。 - 【請求項13】レーザビームを出力する第1の工程と、 出力されたレーザビームを偏向する第2の工程と、 偏向されたレーザビームを被検面上で等速に走査される
様に変換すると共に、前記レーザビームの主光線を光軸
と平行になる様に変換する第3の工程と、 前記第3の工程で得られるレーザビームが被検面で反射
された反射レーザビームを、前記第2の工程及び第3の
工程におけるレーザビームの入射光路と同一の光路を戻
す第4の工程と、 前記反射レーザビームを戻り光路から分離する第5の工
程と、 分離されたレーザビームを受光して、この受光状態に基
づき、前記被検面の表面状態を読み取る第6の工程とを
具備する事を特徴とするレーザビームを用いた被検面の
表面状態の読取方法。 - 【請求項14】前記第6の工程における被検面の表面状
態の読取動作は、前記戻り光路において、偏向前の状態
に復帰された後に実行される事を特徴とする請求項13
に記載のレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取
方法。 - 【請求項15】前記第6の工程での表面状態の読み取り
動作に応じて、前記被検面の表面欠陥を検出する事を特
徴とする請求項14に記載のレーザビームを用いた被検
面の表面状態の読取方法。 - 【請求項16】前記第6の工程での表面状態の読み取り
動作に応じて、前記被検面に描かれた画像を読み取る事
を特徴とする請求項14に記載のレーザビームを用いた
被検面の表面状態の読取方法。 - 【請求項17】前記被検面は、原稿表面から構成され、 前記画像は、原稿像である事を特徴とする請求項16に
記載のレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方
法。 - 【請求項18】前記被検面は、バーコードが描かれた表
面から構成され、 前記画像は、前記バーコード像である事を特徴とする請
求項16に記載のレーザビームを用いた被検面の表面状
態の読取方法。 - 【請求項19】前記被検面と、前記第1の工程乃至第6
の工程を実行するレーザ光学系とは、前記第3の工程に
おけるレーザビームの走査方向とは直交する方向に沿っ
て相対的に移動される事を特徴とする請求項13に記載
のレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法。 - 【請求項20】前記レーザ光学系は固定され、 前記被検面が前記走査方向とは直交する方向に沿って移
動される事を特徴とする請求項19に記載のレーザビー
ムを用いた被検面の表面状態の読取方法。 - 【請求項21】前記被検面は固定され、 前記レーザ光学系が前記走査方向とは直交する方向に沿
って移動される事を特徴とする請求項19に記載のレー
ザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20844492A JPH0634557A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | レーザ光学系、及びレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20844492A JPH0634557A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | レーザ光学系、及びレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634557A true JPH0634557A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16556315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20844492A Pending JPH0634557A (ja) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | レーザ光学系、及びレーザビームを用いた被検面の表面状態の読取方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634557A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5917590A (en) * | 1996-12-24 | 1999-06-29 | U.S. Philips Corporation | Optical inspection device and lithographic apparatus provided with such a device |
JP2012181150A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Niigata Univ | カム表面の観察方法 |
JP2013537976A (ja) * | 2010-09-24 | 2013-10-07 | トムラ ソーティング エーエス | 物体を検査するための装置および方法 |
-
1992
- 1992-07-13 JP JP20844492A patent/JPH0634557A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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