JPH06345438A - 鉄含有超微粒子二酸化チタンの製造方法 - Google Patents
鉄含有超微粒子二酸化チタンの製造方法Info
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- JPH06345438A JPH06345438A JP16008893A JP16008893A JPH06345438A JP H06345438 A JPH06345438 A JP H06345438A JP 16008893 A JP16008893 A JP 16008893A JP 16008893 A JP16008893 A JP 16008893A JP H06345438 A JPH06345438 A JP H06345438A
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- C01—INORGANIC CHEMISTRY
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- C01G49/00—Compounds of iron
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- Glanulating (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 日焼け止め化粧料、紫外線防止塗料用等とし
て使用される鉄含有超微粒子二酸化チタンを提供する。 【構成】 平均単一粒子径が０．０１〜０．１μｍであ
り、鉄成分をＦｅ換算で、二酸化チタンに対して１〜３
０重量％の割合で含有する超微粒子二酸化チタンであ
る。このものは、チタン塩の酸性水溶液と鉄塩の酸性水
溶液とをアルカリの存在下で加水分解させ、次に得られ
た加水分解生成物沈殿を焼成し、粉砕することにより得
られる。
て使用される鉄含有超微粒子二酸化チタンを提供する。 【構成】 平均単一粒子径が０．０１〜０．１μｍであ
り、鉄成分をＦｅ換算で、二酸化チタンに対して１〜３
０重量％の割合で含有する超微粒子二酸化チタンであ
る。このものは、チタン塩の酸性水溶液と鉄塩の酸性水
溶液とをアルカリの存在下で加水分解させ、次に得られ
た加水分解生成物沈殿を焼成し、粉砕することにより得
られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本願発明は、鉄を含有する超微粒
子二酸化チタンの製造方法およびこれを用いた日焼け止
め化粧料、紫外線防止塗料に関するものである。
子二酸化チタンの製造方法およびこれを用いた日焼け止
め化粧料、紫外線防止塗料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一次粒子径約０．１μｍ以下の超微粒子
二酸化チタンは、樹脂の膜或いは成形物に配合した場合
に可視光線を透過させるので透明性を示し、一方、紫外
線を遮蔽して紫外線により変色、変質する物質を保護す
るといったように、一次粒子径０．１５〜０．５μｍの
顔料級二酸化チタンとは異なった性質を示すことは良く
知られている。このために自然な肌色を生かし、かつ紫
外線による日焼けを防止するための日焼け止め化粧料と
しての利用が最近特に注目されている。しかしながら、
従来より市販されている超微粒子二酸化チタンは凝集力
が強く、水系、油性系の媒体において一次粒子まで完全
に分散させることが難しいために、例えば、超微粒子二
酸化チタンを配合した日焼け止め化粧料を肌に塗布した
場合、しばしば青みの強い散乱を起こして、青みの色調
を与え、そのために肌を不健康に見せる欠点がある。ま
た、従来の超微粒子二酸化チタンは紫外線Ｂ領域の波長
の光線（波長３２０〜２９０ｎｍ）は十分に遮蔽するも
のの紫外線Ａ領域の波長の光線（波長３８０〜３２０ｎ
ｍ）の遮蔽は不十分であり、近年、Ａ領域の紫外線によ
る皮膚障害が問題となり、このため有機紫外線吸収剤等
を併用しているのが実情である。
二酸化チタンは、樹脂の膜或いは成形物に配合した場合
に可視光線を透過させるので透明性を示し、一方、紫外
線を遮蔽して紫外線により変色、変質する物質を保護す
るといったように、一次粒子径０．１５〜０．５μｍの
顔料級二酸化チタンとは異なった性質を示すことは良く
知られている。このために自然な肌色を生かし、かつ紫
外線による日焼けを防止するための日焼け止め化粧料と
しての利用が最近特に注目されている。しかしながら、
従来より市販されている超微粒子二酸化チタンは凝集力
が強く、水系、油性系の媒体において一次粒子まで完全
に分散させることが難しいために、例えば、超微粒子二
酸化チタンを配合した日焼け止め化粧料を肌に塗布した
場合、しばしば青みの強い散乱を起こして、青みの色調
を与え、そのために肌を不健康に見せる欠点がある。ま
た、従来の超微粒子二酸化チタンは紫外線Ｂ領域の波長
の光線（波長３２０〜２９０ｎｍ）は十分に遮蔽するも
のの紫外線Ａ領域の波長の光線（波長３８０〜３２０ｎ
ｍ）の遮蔽は不十分であり、近年、Ａ領域の紫外線によ
る皮膚障害が問題となり、このため有機紫外線吸収剤等
を併用しているのが実情である。
【０００３】紫外線遮蔽効果に優れ、青み色調を与えな
い日焼け止め化粧料として、例えば、微粒子酸化チタン
と微粒子酸化鉄を配合した化粧料組成物（特開昭６２−
６７０１４号）が提案されている。しかしながら、この
ようにただ単に二酸化チタンと酸化鉄とを配合しただけ
では、両者の分散性の違いにより、化粧料中で色分かれ
を起こしたり、紫外線Ａ領域の波長の光線の遮蔽が不十
分であるなどの問題がある。最近、前記色分かれを防止
するため、二酸化チタンと酸化鉄とを単一顔料化しよう
とする方法がいくつか提案されている。例えば、平均
粒径０．０１〜１μｍの二酸化チタン粒子に含水酸化鉄
等の処理を施し、乾燥ないし焼成する（特公平４−５０
０１号）、最大粒径が０．１μｍの二酸化チタンに塩
基性高級脂肪酸鉄塩を施す（特開昭６１−２６４０６３
号）、最大粒径が０．１μｍ以下の二酸化チタン粒子
表面にアルミニウム、ケイ素、鉄の酸化物または水酸化
物の処理を施す（特開平２−２０４３２６号）等が挙げ
られる。しかしながら、これらはいずれも二酸化チタン
微粒子を用い、その表面上に鉄の水酸化物または酸化物
を処理し、乾燥または焼成する方法であり、これらによ
る場合はいわゆる青み低減や紫外線Ａ領域の遮蔽効果が
十分でない。また、Ｆｅ2 Ｏ3 ／ＴｉＯ2 （重量比）が
０．０５〜５０である酸化チタン・酸化鉄複合ゾル（特
開平２−１７８２１９号）が提案されている。これはチ
タンゾルでは不充分な、紫外線Ａ領域の遮蔽能力向上を
目的としたものであるが、ゾルの形態であるために、化
粧料及び塗料への配合に制約があり、耐久性や長期安定
性の点でも問題を残している。
い日焼け止め化粧料として、例えば、微粒子酸化チタン
と微粒子酸化鉄を配合した化粧料組成物（特開昭６２−
６７０１４号）が提案されている。しかしながら、この
ようにただ単に二酸化チタンと酸化鉄とを配合しただけ
では、両者の分散性の違いにより、化粧料中で色分かれ
を起こしたり、紫外線Ａ領域の波長の光線の遮蔽が不十
分であるなどの問題がある。最近、前記色分かれを防止
するため、二酸化チタンと酸化鉄とを単一顔料化しよう
とする方法がいくつか提案されている。例えば、平均
粒径０．０１〜１μｍの二酸化チタン粒子に含水酸化鉄
等の処理を施し、乾燥ないし焼成する（特公平４−５０
０１号）、最大粒径が０．１μｍの二酸化チタンに塩
基性高級脂肪酸鉄塩を施す（特開昭６１−２６４０６３
号）、最大粒径が０．１μｍ以下の二酸化チタン粒子
表面にアルミニウム、ケイ素、鉄の酸化物または水酸化
物の処理を施す（特開平２−２０４３２６号）等が挙げ
られる。しかしながら、これらはいずれも二酸化チタン
微粒子を用い、その表面上に鉄の水酸化物または酸化物
を処理し、乾燥または焼成する方法であり、これらによ
る場合はいわゆる青み低減や紫外線Ａ領域の遮蔽効果が
十分でない。また、Ｆｅ2 Ｏ3 ／ＴｉＯ2 （重量比）が
０．０５〜５０である酸化チタン・酸化鉄複合ゾル（特
開平２−１７８２１９号）が提案されている。これはチ
タンゾルでは不充分な、紫外線Ａ領域の遮蔽能力向上を
目的としたものであるが、ゾルの形態であるために、化
粧料及び塗料への配合に制約があり、耐久性や長期安定
性の点でも問題を残している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、紫外線Ａ
領域の遮蔽能力が大きく改善され、青みの色調を与えな
い日焼け止め化粧料または紫外線防止塗料などに最適の
鉄含有超微粒子二酸化チタンを得ることである。
領域の遮蔽能力が大きく改善され、青みの色調を与えな
い日焼け止め化粧料または紫外線防止塗料などに最適の
鉄含有超微粒子二酸化チタンを得ることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、紫外線Ａ
領域の遮蔽能力に優れ、青みの色調を与えない超微粒子
二酸化チタンを得るべく種々検討を行った。その結果、
チタン塩の酸性水溶液と鉄塩の酸性水溶液をアルカリ物
質の存在下で同時に加水分解させ、しかる後、加水分解
生成物を３００〜８００℃で焼成することにより、平均
単一粒子径が０．０１〜０．１μｍである、青味色調の
散乱性が少なくかつ紫外線Ａ領域の遮蔽性と粉体色の淡
色性が共に改善された鉄含有超微粒子二酸化チタンが得
られることを見出したものである。
領域の遮蔽能力に優れ、青みの色調を与えない超微粒子
二酸化チタンを得るべく種々検討を行った。その結果、
チタン塩の酸性水溶液と鉄塩の酸性水溶液をアルカリ物
質の存在下で同時に加水分解させ、しかる後、加水分解
生成物を３００〜８００℃で焼成することにより、平均
単一粒子径が０．０１〜０．１μｍである、青味色調の
散乱性が少なくかつ紫外線Ａ領域の遮蔽性と粉体色の淡
色性が共に改善された鉄含有超微粒子二酸化チタンが得
られることを見出したものである。
【０００６】こうして得られた本願発明の鉄含有超微粒
子二酸化チタンは、紫外線Ａ領域の遮蔽能力に優れ、こ
れを配合した化粧料等を肌に塗布しても青みの色調が極
めて少ないものである。即ち、本願発明は平均単一粒子
径が０．０１〜０．１μｍの二酸化チタンであり、鉄成
分をＦｅとしてＴｉＯ2 に対し１〜３０重量％含有して
いる鉄含有超微粒子二酸化チタンである。本願発明にお
いては、チタン塩の酸性水溶液と鉄塩の酸性水溶液をア
ルカリ物質の存在下で同時に加水分解させた後焼成する
ため、得られる鉄含有超微粒子二酸化チタンは、チタン
成分と鉄成分が強固に結合したものであり、このもの
は、鉄成分が結晶内部に含有されたり、鉄成分とチタン
成分との反応生成物が主成分を形成して含有されたり、
或いは鉄成分の一部が酸化鉄となって含有されたり、更
にはそれらの一部もしくは全てが含有されたりしてお
り、強い分散条件で化粧料または塗料に配合しても、
鉄成分と二酸化チタンの色分かれが生じることなく、
紫外線Ａ領域の遮蔽能力が著しく向上し、青みの色調
を示しにくく、更には粉体色の淡色化がもたらされる
等、従来技術に見られない顕著に優れた効果を発現す
る。本願発明の鉄含有超微粒子二酸化チタンの平均粒子
径は電子顕微鏡写真による平均単一粒子径として０．０
１〜０．１μｍ望ましくは０．０２〜０．０８μｍのも
のである。鉄含有超微粒子二酸化チタン中の鉄成分の量
は、Ｆｅ換算で、二酸化チタンに対して１〜３０重量
％、好ましくは２〜２０重量％である。該鉄成分の量が
前記範囲より多きに過ぎると、その鉄分による着色が強
くなりすぎたり、二酸化チタンの耐熱性、耐薬品性等が
損なわれる等の問題が生じる。また、前記範囲より少な
きに過ぎると、充分な青み低減能力、紫外線Ａ領域遮蔽
能力等が得られ難くなる。
子二酸化チタンは、紫外線Ａ領域の遮蔽能力に優れ、こ
れを配合した化粧料等を肌に塗布しても青みの色調が極
めて少ないものである。即ち、本願発明は平均単一粒子
径が０．０１〜０．１μｍの二酸化チタンであり、鉄成
分をＦｅとしてＴｉＯ2 に対し１〜３０重量％含有して
いる鉄含有超微粒子二酸化チタンである。本願発明にお
いては、チタン塩の酸性水溶液と鉄塩の酸性水溶液をア
ルカリ物質の存在下で同時に加水分解させた後焼成する
ため、得られる鉄含有超微粒子二酸化チタンは、チタン
成分と鉄成分が強固に結合したものであり、このもの
は、鉄成分が結晶内部に含有されたり、鉄成分とチタン
成分との反応生成物が主成分を形成して含有されたり、
或いは鉄成分の一部が酸化鉄となって含有されたり、更
にはそれらの一部もしくは全てが含有されたりしてお
り、強い分散条件で化粧料または塗料に配合しても、
鉄成分と二酸化チタンの色分かれが生じることなく、
紫外線Ａ領域の遮蔽能力が著しく向上し、青みの色調
を示しにくく、更には粉体色の淡色化がもたらされる
等、従来技術に見られない顕著に優れた効果を発現す
る。本願発明の鉄含有超微粒子二酸化チタンの平均粒子
径は電子顕微鏡写真による平均単一粒子径として０．０
１〜０．１μｍ望ましくは０．０２〜０．０８μｍのも
のである。鉄含有超微粒子二酸化チタン中の鉄成分の量
は、Ｆｅ換算で、二酸化チタンに対して１〜３０重量
％、好ましくは２〜２０重量％である。該鉄成分の量が
前記範囲より多きに過ぎると、その鉄分による着色が強
くなりすぎたり、二酸化チタンの耐熱性、耐薬品性等が
損なわれる等の問題が生じる。また、前記範囲より少な
きに過ぎると、充分な青み低減能力、紫外線Ａ領域遮蔽
能力等が得られ難くなる。
【０００７】本願発明の鉄含有超微粒子二酸化チタン
は、必要に応じアルミニウム、亜鉛、ナトリウム、カリ
ウム、マグネシウム、リン等の金属元素の少なくとも一
種を少量含有しても良い。このことにより、得られる鉄
含有超微粒子二酸化チタンの粒子径を制御したり、耐久
性を向上させたりすることができる。更に、本発明の超
微粒子二酸化チタンは、その表面をアルミニウム、ケイ
素、チタン、ジルコン、スズ、アンチモン等の金属の酸
化物または水酸化物の少なくとも一種の無機化合物で処
理、被覆したりすることができる。また、化粧品分野や
顔料分野で使用される種々の有機化合物、例えば、カル
ボン酸、ポリオール、アミン、シロキサン、シランカッ
プリング剤等の少なくとも一種で処理、被覆したりして
も良く、その場合、化粧料、塗料への分散性及び塗膜の
耐久性を一層向上させることができる。
は、必要に応じアルミニウム、亜鉛、ナトリウム、カリ
ウム、マグネシウム、リン等の金属元素の少なくとも一
種を少量含有しても良い。このことにより、得られる鉄
含有超微粒子二酸化チタンの粒子径を制御したり、耐久
性を向上させたりすることができる。更に、本発明の超
微粒子二酸化チタンは、その表面をアルミニウム、ケイ
素、チタン、ジルコン、スズ、アンチモン等の金属の酸
化物または水酸化物の少なくとも一種の無機化合物で処
理、被覆したりすることができる。また、化粧品分野や
顔料分野で使用される種々の有機化合物、例えば、カル
ボン酸、ポリオール、アミン、シロキサン、シランカッ
プリング剤等の少なくとも一種で処理、被覆したりして
も良く、その場合、化粧料、塗料への分散性及び塗膜の
耐久性を一層向上させることができる。
【０００８】次に本願発明の鉄含有超微粒子二酸化チタ
ンの製造方法について説明する。本願発明におけるチタ
ンの酸性水溶液としては、一般に硫酸チタン、塩化チタ
ン等があるが、所謂硫酸法や塩素法による二酸化チタン
の製造工程中で生成する硫酸チタニル、四塩化チタン水
溶液等を使用するのが工業的に有利である。また、鉄塩
の酸性水溶液としては、塩化第一鉄、硫酸第一鉄、塩化
第二鉄、硫酸第二鉄、硝酸第二鉄等の水溶液が挙げられ
る。
ンの製造方法について説明する。本願発明におけるチタ
ンの酸性水溶液としては、一般に硫酸チタン、塩化チタ
ン等があるが、所謂硫酸法や塩素法による二酸化チタン
の製造工程中で生成する硫酸チタニル、四塩化チタン水
溶液等を使用するのが工業的に有利である。また、鉄塩
の酸性水溶液としては、塩化第一鉄、硫酸第一鉄、塩化
第二鉄、硫酸第二鉄、硝酸第二鉄等の水溶液が挙げられ
る。
【０００９】本願発明の方法において、チタン塩の酸性
水溶液と鉄塩の酸性水溶液を同時に加水分解させるには
種々の方法によって行なうことができるが、例えば水酸
化ナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア水等のアル
カリ物質の水溶液を４０〜９０℃望ましくは６０〜８０
℃に加熱し、この中に、チタン塩の酸性水溶液と鉄塩の
酸性水溶液を並行的に添加したり、或いはそれらの酸性
水溶液を予め混合して添加したりして中和することによ
り行なうことができるが、特にＦｅ換算で二酸化チタン
に対して１〜３０重量％、好ましくは５〜２０重量％と
なるように予め調製したチタン塩と鉄塩の混合酸性水溶
液を添加して中和するのが望ましい。なお、中和反応は
系のｐＨを８〜１０に調整しながら行うのがよい。
水溶液と鉄塩の酸性水溶液を同時に加水分解させるには
種々の方法によって行なうことができるが、例えば水酸
化ナトリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア水等のアル
カリ物質の水溶液を４０〜９０℃望ましくは６０〜８０
℃に加熱し、この中に、チタン塩の酸性水溶液と鉄塩の
酸性水溶液を並行的に添加したり、或いはそれらの酸性
水溶液を予め混合して添加したりして中和することによ
り行なうことができるが、特にＦｅ換算で二酸化チタン
に対して１〜３０重量％、好ましくは５〜２０重量％と
なるように予め調製したチタン塩と鉄塩の混合酸性水溶
液を添加して中和するのが望ましい。なお、中和反応は
系のｐＨを８〜１０に調整しながら行うのがよい。
【００１０】次に前記の中和による加水分解で得られた
生成物を分別、洗浄した後、乾燥し、または乾燥せずに
３００〜８５０℃の温度で焼成し、一次粒子径が０．０
１〜０．１μｍの鉄含有超微粒子二酸化チタンとする。
その後、サンドミル、ペブルミル、デイスクミル等の湿
式粉砕機、或いは、流体エネルギーミル、ハンマーミ
ル、エッジランナーミル等の乾式粉砕機などを用いて粉
砕する。
生成物を分別、洗浄した後、乾燥し、または乾燥せずに
３００〜８５０℃の温度で焼成し、一次粒子径が０．０
１〜０．１μｍの鉄含有超微粒子二酸化チタンとする。
その後、サンドミル、ペブルミル、デイスクミル等の湿
式粉砕機、或いは、流体エネルギーミル、ハンマーミ
ル、エッジランナーミル等の乾式粉砕機などを用いて粉
砕する。
【００１１】本願発明方法においては、前記方法で得ら
れた鉄含有超微粒子二酸化チタン粒子の表面にアルミニ
ウム、ケイ素、チタニウム、ジルコニウム、スズ、アン
チモンなどの金属の含水酸化物を沈殿させ、被覆させて
もよい。この方法は例えば、焼成、粉砕して得られた鉄
含有二酸化チタンを水に分散させてスラリーとし、必要
に応じて湿式粉砕、分級処理した後、この中にアルミニ
ウム、ケイ素、チタニウム、ジルコニウム、スズ及びア
ンチモンの各水溶性塩の群から選ばれた少なくとも一種
を二酸化チタンに対して酸化物換算総量で１〜３０重量
％添加後、該水溶性塩がスラリー中でアルカリ性を示す
場合は硫酸、塩酸等の酸性溶液で、該水溶性塩がスラリ
ー中で酸性を示す場合は水酸化ナトリウム、アンモニア
水等のアルカリ性溶液で中和して該二酸化チタン粒子の
表面に沈殿、被覆させ、このものを分別後、乾燥、粉砕
することにより行うことができる。この被覆処理により
鉄含有超微粒子二酸化チタンの分散媒体における、分散
性、耐久性などを向上させることができる。
れた鉄含有超微粒子二酸化チタン粒子の表面にアルミニ
ウム、ケイ素、チタニウム、ジルコニウム、スズ、アン
チモンなどの金属の含水酸化物を沈殿させ、被覆させて
もよい。この方法は例えば、焼成、粉砕して得られた鉄
含有二酸化チタンを水に分散させてスラリーとし、必要
に応じて湿式粉砕、分級処理した後、この中にアルミニ
ウム、ケイ素、チタニウム、ジルコニウム、スズ及びア
ンチモンの各水溶性塩の群から選ばれた少なくとも一種
を二酸化チタンに対して酸化物換算総量で１〜３０重量
％添加後、該水溶性塩がスラリー中でアルカリ性を示す
場合は硫酸、塩酸等の酸性溶液で、該水溶性塩がスラリ
ー中で酸性を示す場合は水酸化ナトリウム、アンモニア
水等のアルカリ性溶液で中和して該二酸化チタン粒子の
表面に沈殿、被覆させ、このものを分別後、乾燥、粉砕
することにより行うことができる。この被覆処理により
鉄含有超微粒子二酸化チタンの分散媒体における、分散
性、耐久性などを向上させることができる。
【００１２】なお、前記の無機化合物による処理におい
て、複数の金属の含水酸化物を被覆させる場合は、各種
の金属の含水酸化物を同時に沈澱させても、また順次沈
澱させてもよい。
て、複数の金属の含水酸化物を被覆させる場合は、各種
の金属の含水酸化物を同時に沈澱させても、また順次沈
澱させてもよい。
【００１３】本願発明の鉄含有超微粒子二酸化チタン
は、前記した如く種々の日焼け止め化粧料や紫外線防止
用塗料に有用なものであるが、最近注目され普及しつつ
ある紫外線防止用木材塗料にも好適なものである。な
お、本願発明の鉄含有超微粒子二酸化チタンがＸ線回折
において、ルチル型二酸化チタン結晶の回折ピークの他
に２θ＝２４．５°（ＣｕＫα）に回折ピークを有する
場合は、粉体色が淡色系となり易く、例えば化粧料等の
適用系における調合上一層好適のものとなり易い。
は、前記した如く種々の日焼け止め化粧料や紫外線防止
用塗料に有用なものであるが、最近注目され普及しつつ
ある紫外線防止用木材塗料にも好適なものである。な
お、本願発明の鉄含有超微粒子二酸化チタンがＸ線回折
において、ルチル型二酸化チタン結晶の回折ピークの他
に２θ＝２４．５°（ＣｕＫα）に回折ピークを有する
場合は、粉体色が淡色系となり易く、例えば化粧料等の
適用系における調合上一層好適のものとなり易い。
【００１４】
【実施例】 実施例１ ＴｉＯ2 として２００ｇ／ｌの濃度の四塩化チタン水溶
液に該ＴｉＯ2 に対してＦｅとして７．０重量％の鉄分
を含有する塩化第一鉄の４水塩水溶液を添加して混合酸
性水溶液を調製した。７０℃に加温した２０重量％の炭
酸ナトリウム水溶液２５００ｇに前記混合酸性水溶液１
８００ｇを３０分を要して添加し、しかる後、水酸化ナ
トリウム水溶液を４０分間を要して添加してｐＨ９に調
整し、四塩化チタンと塩化第一鉄を加水分解して沈澱を
生成させた。得られた加水分解生成物をその後６０分間
熟成し、濾過、洗浄した。得られた洗浄ケーキを６００
℃で３時間焼成し、水中に分散させ、サンドミルで湿式
粉砕して、超微粒子二酸化チタンのスラリーとした。こ
のスラリーを７０℃に加熱し、次いで攪拌下にＴｉＯ2
に対してＡｌ2 Ｏ3として２．０重量％の硫酸アルミニ
ウム水溶液を３０分間を要して添加し、引き続き水酸化
ナトリウム溶液を添加し、ｐＨを７．０に調整して含水
アルミナを沈殿、被覆させた。その後、６０分間熟成
し、濾過、洗浄し、乾燥した後、流体エネルギーミルで
粉砕して電子顕微鏡写真法による平均単一粒子径０．０
４μｍの超微粒子二酸化チタン（Ａ）を得た。
液に該ＴｉＯ2 に対してＦｅとして７．０重量％の鉄分
を含有する塩化第一鉄の４水塩水溶液を添加して混合酸
性水溶液を調製した。７０℃に加温した２０重量％の炭
酸ナトリウム水溶液２５００ｇに前記混合酸性水溶液１
８００ｇを３０分を要して添加し、しかる後、水酸化ナ
トリウム水溶液を４０分間を要して添加してｐＨ９に調
整し、四塩化チタンと塩化第一鉄を加水分解して沈澱を
生成させた。得られた加水分解生成物をその後６０分間
熟成し、濾過、洗浄した。得られた洗浄ケーキを６００
℃で３時間焼成し、水中に分散させ、サンドミルで湿式
粉砕して、超微粒子二酸化チタンのスラリーとした。こ
のスラリーを７０℃に加熱し、次いで攪拌下にＴｉＯ2
に対してＡｌ2 Ｏ3として２．０重量％の硫酸アルミニ
ウム水溶液を３０分間を要して添加し、引き続き水酸化
ナトリウム溶液を添加し、ｐＨを７．０に調整して含水
アルミナを沈殿、被覆させた。その後、６０分間熟成
し、濾過、洗浄し、乾燥した後、流体エネルギーミルで
粉砕して電子顕微鏡写真法による平均単一粒子径０．０
４μｍの超微粒子二酸化チタン（Ａ）を得た。
【００１５】実施例２ 混合酸性水溶液の組成を、ＴｉＯ2 に対してＦｅとして
１０．０重量％に変更した以外は実施例１と同様にして
超微粒子二酸化チタン（Ｂ）を得た。なお、この超微粒
子二酸化チタン（Ｂ）についてＸ線回折分析を行なった
ところ、ルチル結晶ピークの他に２θ＝２４．５°に明
確なピークの出ることが確認された。
１０．０重量％に変更した以外は実施例１と同様にして
超微粒子二酸化チタン（Ｂ）を得た。なお、この超微粒
子二酸化チタン（Ｂ）についてＸ線回折分析を行なった
ところ、ルチル結晶ピークの他に２θ＝２４．５°に明
確なピークの出ることが確認された。
【００１６】比較例１ 塩化第一鉄水溶液を添加しないこと以外は、実施例１と
同様にして、超微粒子二酸化チタン（Ｃ）を得た。
同様にして、超微粒子二酸化チタン（Ｃ）を得た。
【００１７】比較例２ Ａｌ2 Ｏ3 として２．０重量％の硫酸アルミニウム水溶
液を３０分間を要して添加する代わりにＦｅとして７重
量％の硫酸第一鉄水溶液を添加したこと以外は比較例１
と同様にして、超微粒子二酸化チタン（Ｄ）を得た。
液を３０分間を要して添加する代わりにＦｅとして７重
量％の硫酸第一鉄水溶液を添加したこと以外は比較例１
と同様にして、超微粒子二酸化チタン（Ｄ）を得た。
【００１８】比較例３ 比較例２の超微粒子二酸化チタン（Ｄ）を６００℃にお
いて、３時間焼成し、流体エネルギーミルで粉砕して超
微粒子二酸化チタン（Ｅ）を得た。
いて、３時間焼成し、流体エネルギーミルで粉砕して超
微粒子二酸化チタン（Ｅ）を得た。
【００１９】比較例４ 市販の超微粒子酸化鉄（粒子径約０．０４μｍ）を比較
例１の超微粒子二酸化チタン（Ｃ）に対してＦｅとして
７重量％となるように混合して混合粉末（Ｆ）を得た。
例１の超微粒子二酸化チタン（Ｃ）に対してＦｅとして
７重量％となるように混合して混合粉末（Ｆ）を得た。
【００２０】比較例５ 市販の顔料用酸化鉄（粒子径約０．２μｍ）を比較例１
の超微粒子二酸化チタン（Ｃ）に対してＦｅとして７重
量％となるように混合して混合粉末（Ｇ）を得た。
の超微粒子二酸化チタン（Ｃ）に対してＦｅとして７重
量％となるように混合して混合粉末（Ｇ）を得た。
【００２１】
【試験例】 試験例１ 試料２ｇを準備し、ＳＵＳ板の上にアルミリング（内径
３３ｍｍφ、高さ５ｍｍ）を乗せ、その上に試料を山盛
りに入れた。ＳＵＳ板でこれの上下を挟み、プレス機に
て２００ｋｇ／ｃｍ2 ×１０秒間プレスして成形した。
この成形体の粉体色（Ｌ、ａ、ｂ）を色差計で測定し
た。この結果を表１に示した。
３３ｍｍφ、高さ５ｍｍ）を乗せ、その上に試料を山盛
りに入れた。ＳＵＳ板でこれの上下を挟み、プレス機に
て２００ｋｇ／ｃｍ2 ×１０秒間プレスして成形した。
この成形体の粉体色（Ｌ、ａ、ｂ）を色差計で測定し
た。この結果を表１に示した。
【００２２】
【表１】
【００２３】試験例２ 超微粒子二酸化チタン（Ａ）〜（Ｇ）をそれぞれ下記の
処方で日焼け止めクリームとした。 （１）ステアリン酸 ２．５重量部 （２）サラシミツロウ ３．５重量部 （３）セタノール ３．５重量部 （４）スクワラン １７．０重量部 （５）モノステアリン酸グリセリン ３．０重量部 （６）超微粒子二酸化チタン ３．０重量部 （７）メチルパラベン ０．１重量部 （８）グリセリン １２．０重量部 （９）トリエタノールアミン １．０重量部 （１０）精製水 ５４．１重量部 （１１）香料 ０．３重量部 成分（１）〜（６）を８０℃で加熱混合したものを、成
分（７）〜（１０）を８０℃で加熱混合したものに加
え、ホモミキサーでよく混合し、強く攪拌する。４５℃
付近で（１１）を添加し日焼け止めクリームを調整し
た。
処方で日焼け止めクリームとした。 （１）ステアリン酸 ２．５重量部 （２）サラシミツロウ ３．５重量部 （３）セタノール ３．５重量部 （４）スクワラン １７．０重量部 （５）モノステアリン酸グリセリン ３．０重量部 （６）超微粒子二酸化チタン ３．０重量部 （７）メチルパラベン ０．１重量部 （８）グリセリン １２．０重量部 （９）トリエタノールアミン １．０重量部 （１０）精製水 ５４．１重量部 （１１）香料 ０．３重量部 成分（１）〜（６）を８０℃で加熱混合したものを、成
分（７）〜（１０）を８０℃で加熱混合したものに加
え、ホモミキサーでよく混合し、強く攪拌する。４５℃
付近で（１１）を添加し日焼け止めクリームを調整し
た。
【００２４】評価方法１ 上記各クリームを石英ガラス上に２５μｍの膜厚となる
ように塗布し、分光光度計にて７５０〜３００ｎｍの透
過率を測定した。
ように塗布し、分光光度計にて７５０〜３００ｎｍの透
過率を測定した。
【００２５】評価方法２ 上記各クリームを２０〜５２歳の女性１０名に通常に使
用してもらった後、青白さに関して相互に目視評価して
もらった。以上の評価結果を表２に示した。
用してもらった後、青白さに関して相互に目視評価して
もらった。以上の評価結果を表２に示した。
【００２６】
【表２】
【００２７】
【発明の効果】本発明で得られる鉄含有超微粒子二酸化
チタンは、チタン成分と鉄成分が強固に結合しているた
め、強い分散条件で化粧料または塗料に配合しても、
鉄成分と二酸化チタンの色分かれがない、日焼け止め
化粧料に適用した場合、紫外線Ａ領域の遮蔽能力が著し
く向上する、化粧料に適用した場合、肌に塗布して
も、青みの強い散乱を起こすことはなく肌を健康的に見
せる、粉体色が淡色系となり易く、化粧料等の適用系
における調合を一層好適なものにし易い等、顕著に優れ
た効果を発現する。また紫外線防止用木材塗料に適用し
た場合、優れた紫外線遮蔽効果と好ましい色調を付与す
ることができる。
チタンは、チタン成分と鉄成分が強固に結合しているた
め、強い分散条件で化粧料または塗料に配合しても、
鉄成分と二酸化チタンの色分かれがない、日焼け止め
化粧料に適用した場合、紫外線Ａ領域の遮蔽能力が著し
く向上する、化粧料に適用した場合、肌に塗布して
も、青みの強い散乱を起こすことはなく肌を健康的に見
せる、粉体色が淡色系となり易く、化粧料等の適用系
における調合を一層好適なものにし易い等、顕著に優れ
た効果を発現する。また紫外線防止用木材塗料に適用し
た場合、優れた紫外線遮蔽効果と好ましい色調を付与す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 雅一 三重県四日市市石原町１番地 石原産業株 式会社四日市事業所内
Claims (5)
- 【請求項１】 チタン塩の酸性水溶液と鉄塩の酸性水溶
液とをアルカリ物質の存在下で加水分解させた後、生成
した沈殿を焼成する、ＴｉＯ2 に対し鉄成分をＦｅとし
て１〜３０重量％含有し、平均単一粒子径が０．０１〜
０．１μｍである鉄含有超微粒子二酸化チタンの製造方
法。 - 【請求項２】 その粒子表面にアルミニウム、ケイ素、
チタニウム、ジルコニウム、スズ及びアンチモンの群か
ら選ばれる少なくとも一種の元素の含水酸化物または酸
化物を被覆する請求項１の鉄含有超微粒子二酸化チタン
の製造方法。 - 【請求項３】 ３００〜８５０℃の温度で焼成する請求
項１の鉄含有超微粒子二酸化チタンの製造方法。 - 【請求項４】 請求項１、２または３の方法で得られる
鉄含有超微粒子二酸化チタンを含有する日焼け止め化粧
料。 - 【請求項５】 請求項１、２または３の方法で得られる
鉄含有超微粒子二酸化チタンを含有する紫外線防止塗
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5160088A JP2931180B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 鉄含有超微粒子二酸化チタンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5160088A JP2931180B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 鉄含有超微粒子二酸化チタンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06345438A true JPH06345438A (ja) | 1994-12-20 |
| JP2931180B2 JP2931180B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=15707605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5160088A Expired - Lifetime JP2931180B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 鉄含有超微粒子二酸化チタンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2931180B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1990008889A1 (en) * | 1989-01-31 | 1990-08-09 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Output controller of internal combustion engine |
| JP2004043282A (ja) * | 2002-05-20 | 2004-02-12 | Sumitomo Chem Co Ltd | 酸化チタンの製造方法 |
| WO2012046493A1 (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-12 | 信越化学工業株式会社 | ルチル型酸化チタン微粒子分散液、その製造方法及び該ルチル型酸化チタン薄膜を表面に有する部材 |
| WO2018123928A1 (ja) | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 中国塗料株式会社 | 防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚塗膜付き基材及びその製造方法、並びに防汚方法 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP5160088A patent/JP2931180B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1990008889A1 (en) * | 1989-01-31 | 1990-08-09 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Output controller of internal combustion engine |
| JP2004043282A (ja) * | 2002-05-20 | 2004-02-12 | Sumitomo Chem Co Ltd | 酸化チタンの製造方法 |
| WO2012046493A1 (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-12 | 信越化学工業株式会社 | ルチル型酸化チタン微粒子分散液、その製造方法及び該ルチル型酸化チタン薄膜を表面に有する部材 |
| JPWO2012046493A1 (ja) * | 2010-10-08 | 2014-02-24 | 信越化学工業株式会社 | ルチル型酸化チタン微粒子分散液、その製造方法及び該ルチル型酸化チタン薄膜を表面に有する部材 |
| JP5633571B2 (ja) * | 2010-10-08 | 2014-12-03 | 信越化学工業株式会社 | ルチル型酸化チタン微粒子分散液の製造方法 |
| WO2018123928A1 (ja) | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 中国塗料株式会社 | 防汚塗料組成物、防汚塗膜、防汚塗膜付き基材及びその製造方法、並びに防汚方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2931180B2 (ja) | 1999-08-09 |
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