JPH06344582A - 熱記録装置 - Google Patents

熱記録装置

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JPH06344582A
JPH06344582A JP13480393A JP13480393A JPH06344582A JP H06344582 A JPH06344582 A JP H06344582A JP 13480393 A JP13480393 A JP 13480393A JP 13480393 A JP13480393 A JP 13480393A JP H06344582 A JPH06344582 A JP H06344582A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な制御で高品質なカラー画像を容易に得る
ことのできる熱記録装置を提供する。 【構成】サーマルヘッド38と予熱手段40と定着手段
42とを備える。この予熱手段40は、多色感熱記録材
料12を、その各感熱層の発色温度未満の所定温度に予
熱するために、ヒータ44a乃至44cが内装されたプ
ラテンローラ46a乃至46cを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色感熱記録材料にフ
ルカラー画像等の記録を行う熱記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料に対して熱エネルギを付与
し、画像等の記録を行う熱記録装置が普及している。特
に、近年、多色に発色する多色感熱記録材料を用いて鮮
明なフルカラー画像等を再生したいという要請が強くな
ってきている。
【0003】そこで、本出願人は、このような要請に対
応すべく、支持体上にジアゾ化合物およびカップリング
成分からなる熱発色要素を設け、前記熱発色要素が複数
の温度域の異なる熱または同一の温度域の熱によって発
色するものであり、前記ジアゾ化合物が波長の異なる複
数の電磁線によって分解するものである新規な多色感熱
記録材料を提案している(特開昭61−40192号、
特開昭61−40193号参照)。
【0004】さらに、本出願人は、支持体上に三層の感
熱層が積層され、少なくとも最外側および第二層目の感
熱層が実質的に透明な感熱層でありかつ少なくともそれ
ら二つの感熱層の発色系が、光分解性ジアゾ化合物とカ
プラーの組み合わせからなる多色感熱記録材料を提案し
ている(特開平2−141279号公報参照)。この多
色感熱記録材料は、不透明支持体の片面に透明なシアン
感熱層、透明なイエロ感熱層および透明なマゼンタ感熱
層を順次積層しており、少なくともマゼンタ感熱層およ
びイエロ感熱層の発色系はジアゾ系であり、シアン感熱
層はジアゾ系であってもジアゾ系でなくてもよい。この
場合、ジアゾ化合物は、その分解波長域が外側の感熱層
に使用するものほど長波長となるように選択される。な
お、ジアゾ系以外の発色系としては、熱感度や発色濃度
の観点から電子供与性染料前駆体と顕色剤の組み合わせ
(ロイコ系)を使用することが好ましい。
【0005】一方、本出願人は、熱源としてレーザを用
いた熱記録装置に適用され、良好な画像を高品位で記録
することのできる感熱記録材料として、支持体上に発色
剤、顕色剤および光吸収色素を備え、付加される熱エネ
ルギに応じた濃度で発色する材料を開発し、特許出願し
ている(特願平3−62684号、特開平5−2421
9号参照)。従って、この種の発色剤、顕色剤および光
吸収色素を含むシアン感熱層、イエロ感熱層およびマゼ
ンタ感熱層を積層することにより、フルカラー再現に対
応する多色感熱記録材料が得られることになる。
【0006】ところで、この種の多色感熱記録材料を発
色させる場合、それぞれの感熱層の発色温度が異なる際
には、まず低熱エネルギで最外層の感熱層をマゼンタ発
色させた後、この最外層の感熱層に含有されるジアゾ化
合物を光の照射によって分解させて記録画像の定着を行
い、次に前記マゼンタ発色よりも大きな熱エネルギで第
二層の感熱層をイエロ発色させ、この第二層を定着し、
さらに前記イエロ発色よりも大きな熱エネルギで第三層
の感熱層をシアン発色させる。なお、この第三層は、必
要に応じて定着される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
多色感熱記録材料では、各感熱層の発色温度に対応して
それぞれの感熱層に所定の熱エネルギを付与する必要が
あるが、熱記録装置が設置されている室内の温度から最
外層の感熱層の発色温度までにかなりの温度範囲があ
り、特に第二層および第三層の感熱層に対して相当に大
きな熱エネルギを付与しなければならない。従って、発
色させるための装置側の負荷が相当に大きなものとなる
とともに、制御が困難となり、所望の熱エネルギを確実
に付与することができず、高品質なフルカラー画像を得
ることができないという問題が指摘されている。
【0008】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、簡単な制御で高品質なカラー画像を容易に
得ることができる熱記録装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、支持体上に複数の層の感熱層が積層さ
れ、少なくとも前記複数の層のうち一層を除く感熱層が
それぞれ異なる波長の光で定着される多色感熱記録材料
に対し、多色記録を行う熱記録装置であって、前記熱記
録装置は、前記多色感熱記録材料を、該多色感熱記録材
料に積層された複数の層の感熱層の中、少なくとも一層
の感熱層が発色する発色温度未満の所定温度に予熱する
予熱手段と、前記多色感熱記録材料に積層された複数の
層の感熱層を、それぞれ所定の発色温度に加熱する加熱
手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】また、前記複数の層は三層であり、該三層
の感熱層は、それぞれ異なる温度で発色するものであ
り、前記熱記録装置は、前記多色感熱記録材料を、該三
層の感熱層の中、最も低温で発色する感熱層の発色温度
未満の所定温度に予熱する低温予熱手段と、前記多色感
熱記録材料を、該三層の感熱層の中、中間の温度で発色
する感熱層の発色温度未満の所定温度に予熱する中温予
熱手段と、前記多色感熱記録材料を、該三層の感熱層の
中、最も高温で発色する感熱層の発色温度未満の所定温
度に予熱する高温予熱手段と、を備えることが好まし
い。
【0011】また、前記加熱手段が、サーマルヘッドを
備えることが好ましい。
【0012】さらにまた、前記加熱手段が、前記多色感
熱記録材料に対してレーザビームを走査させるレーザビ
ーム発生源を備えるとともに、該多色感熱記録材料の感
熱層は、光吸収色素を備えることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明に係る熱記録装置では、複数の層の感熱
層が積層された多色感熱記録材料が、この感熱層の発色
温度未満の所定温度に予熱されるため、前記多色感熱記
録材料自体が発色温度直前の温度に加熱された状態とな
り、各感熱層に対して比較的小さな熱エネルギを付与す
るだけで前記感熱層が所望の色に確実に発色する。
【0014】また、多色感熱記録材料の各感熱層が、そ
れぞれ異なる温度で発色するものであれば、この多色感
熱記録材料を最も低温で発色する感熱層の発色温度未満
の所定温度に予熱しておくことにより、この最も低温で
発色する感熱層の他、さらに高温で発色する複数の層の
感熱層に対してもさほど大きな熱エネルギを付与する必
要がなく、加熱手段の制御が容易になる。
【0015】しかも、例えば、三層構造の多色感熱記録
材料を、低温感熱層の発色後に中温感熱層の発色温度未
満に予熱し、さらにこの中温感熱層の発色後に高温感熱
層の発色温度未満に予熱すれば、各感熱層に所定の熱エ
ネルギを容易かつ正確に付与することができ、高品質な
フルカラー画像が得られる。
【0016】
【実施例】本発明に係る熱記録装置について実施例を挙
げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0017】図1において、参照数字10は、第1の実
施例に係る熱記録装置を示す。この熱記録装置10は、
多色感熱記録材料12に対してフルカラー画像記録を行
うものであり、この多色感熱記録材料12は、図2に示
すように、不透明支持体14の片面に透明なシアン感熱
層16、透明なイエロ感熱層18および透明なマゼンタ
感熱層20が中間層22、22を介装して順次積層され
ており、このマゼンタ感熱層20上に透明な保護層24
が設けられている。少なくともマゼンタ感熱層20およ
びイエロ感熱層18の発色系は、ジアゾ系であり、シア
ン感熱層16は、ジアゾ系であってもジアゾ系でなくて
もよい。ジアゾ化合物は、その分解波長域が外側の感熱
層に使用するものほど長波長となるように選択される。
なお、ジアゾ系以外の発色系としては、熱感度や発色濃
度の観点から電子供与性染料前駆体と顕色剤の組み合わ
せ(ロイコ系)を使用することが好ましい。
【0018】図1に示すように、熱記録装置10を構成
するケーシング26内の一端側(図中、右側)には、複
数の多色感熱記録材料12を収容するストッカ28が配
設される。このストッカ28の底部に、多色感熱記録材
料12を取り出すための開口部30が形成され、この開
口部30の近傍に前記多色感熱記録材料12を矢印A方
向に搬送するための搬送系32が配設される。
【0019】搬送系32の下流側には、それぞれニップ
ローラ対34、36が所定の間隔離間して配設され、こ
のニップローラ対34、36の間に、ライン状サーマル
ヘッド38、予熱手段40および定着手段42が配設さ
れる。
【0020】予熱手段40は、多色感熱記録材料12の
三層の感熱層の中、最も低温で発色するマゼンタ感熱層
20の発色温度未満の所定温度に予熱するために、ヒー
タ44aが内装されたゴム製プラテンローラ46a(低
温予熱手段)を備える。この予熱手段40は、さらに多
色感熱記録材料12の三層の感熱層の中、中間の温度で
発色するイエロ感熱層18の発色温度未満の所定温度に
予熱するために、ヒータ44bが内装されたゴム製プラ
テンローラ46b(中温予熱手段)を備えるとともに、
前記多色感熱記録材料12の三層の感熱層の中、最も高
温で発色するシアン感熱層16の発色温度未満の所定温
度に予熱するために、ヒータ44cが内装されたゴム製
プラテンローラ46c(高温予熱手段)を備える。この
プラテンローラ46a乃至46cは、図示しない駆動部
を介して旋回自在であり、選択的にサーマルヘッド38
に対向して配置される。
【0021】定着手段42は、予熱手段40の両側に配
設される第1および第2定着ユニット48a、48bを
備え、この第1および第2定着ユニット48a、48b
内にそれぞれ異なる周波数で発光する第1および第2光
源50a、50bが配設される。
【0022】ニップローラ対34、36の外方には、多
色感熱記録材料12の端部を検出するための第1および
第2センサ52、54が設けられるとともに、このニッ
プローラ対36の下流側には、前記多色感熱記録材料1
2を積層して収容する集積部56が配置される。
【0023】このように構成される第1の実施例に係る
熱記録装置10の動作について説明する。
【0024】ストッカ28の下端部に形成された開口部
30から、多色感熱記録材料12が搬送系32を介して
一枚ずつ取り出される。この多色感熱記録材料12は、
ニップローラ対34に挟持されて矢印A方向に搬送さ
れ、ヒータ44aの作用下にプラテンローラ46aを介
してマゼンタ感熱層20の発色温度未満の所定温度TM
に予熱される(図3参照)。
【0025】そこで、サーマルヘッド38により多色感
熱記録材料12に低熱エネルギが付与されてマゼンタ感
熱層20が発色した後、定着手段42を構成する第1光
源50aから記録後の多色感熱記録材料12に定着光が
照射される。この第1光源50aは、マゼンタ感熱層2
0に含有するジアゾ化合物の分解波長域の光を導出して
おり、このジアゾ化合物が分解して前記マゼンタ感熱層
20の記録画像が定着される。
【0026】多色感熱記録材料12は、ニップローラ対
34からニップローラ対36に受け渡されて矢印A方向
に搬送され、その先端部が第1センサ52により検出さ
れると、このニップローラ対36が前記とは逆方向に回
転されて前記多色感熱記録材料12が矢印B方向に搬送
される。ここで、予熱手段40を構成するプラテンロー
ラ46bがサーマルヘッド38に対向する位置に配置さ
れており、このプラテンローラ46b内のヒータ44b
が付勢されて多色感熱記録材料12が加熱される。この
ため、多色感熱記録材料12は、イエロ感熱層18の発
色温度未満の所定温度TYに予熱される(図3参照)。
【0027】次いで、サーマルヘッド38を介して多色
感熱記録材料12に前記マゼンタ発色に必要な熱エネル
ギが付与され、イエロ感熱層18が発色する。そして、
定着手段42を構成する第2光源50bから記録後の多
色感熱記録材料12にイエロ感熱層18に含有するジア
ゾ化合物の分解波長域の光が照射され、このジアゾ化合
物が分解して前記イエロ感熱層18の記録画像が定着さ
れる。
【0028】矢印B方向に搬送されている多色感熱記録
材料12の端部が第2センサ54により検出されると、
ニップローラ対34が逆方向に回転されてこの多色感熱
記録材料12が矢印A方向に搬送される。その際、プラ
テンローラ46cがサーマルヘッド38に対向して配置
されており、このプラテンローラ46c内のヒータ44
cの作用下に多色感熱記録材料12がシアン感熱層16
の発色温度未満の所定温度TCに予熱される(図3参
照)。
【0029】その後、サーマルヘッド38を介して多色
感熱記録材料12に前記イエロ発色に必要な熱エネルギ
が付与され、シアン感熱層16が発色する。このシアン
感熱層16がジアゾ発色系を採用している際には、その
分解波長域の光を照射することにより該シアン感熱層1
6の記録画像の定着を行うことが好ましい。
【0030】このように、マゼンタ、イエロおよびシア
ンを個別に発色させることにより、所望のフルカラー画
像が記録された多色感熱記録材料12は、集積部56に
積層状態で収容される。なお、定着手段42として、第
1および第2光源50a、50bを採用したが、これに
限定されるものではなく、例えば第2光源50bのみを
使用してこの第2光源50bとフィルタ(図示せず)と
を併用することにより、異なる波長の光を多色感熱記録
材料12に照射するように構成してもよい。
【0031】この場合、第1の実施例では、多色感熱記
録材料12にサーマルヘッド38を介してマゼンタ感熱
層20を発色させる直前に、予熱手段40を構成するヒ
ータ44aの付勢作用下にこの多色感熱記録材料12
を、前記マゼンタ感熱層20の発色温度直前の温度TM
に予熱している。従って、サーマルヘッド38の作用下
にマゼンタ感熱層20の発色に必要な熱エネルギを容易
かつ確実に付与することができ、前記サーマルヘッド3
8の制御が簡素化するとともに、高精度なマゼンタ発色
が可能になるという効果が得られる。
【0032】さらに、多色感熱記録材料12は、イエロ
感熱層18の発色直前にこのイエロ感熱層18の発色温
度未満の所定温度TYに予熱されるとともに、シアン感
熱層16の発色直前にこのシアン感熱層16の発色温度
未満の所定温度TCに予熱される。このため、通常、予
熱処理が行われない場合に相当に大きな熱エネルギが必
要なイエロ感熱層18およびシアン感熱層16の発色
に、多色感熱記録材料12にさほど大きな熱エネルギを
付与する必要がなく、サーマルヘッド38の制御が容易
になるとともに、このサーマルヘッド38に高出力が要
求されず、熱記録装置10全体の構造が簡素化するとい
う利点がある。
【0033】これにより、マゼンタ発色、イエロ発色お
よびシアン発色が高精度に行われ、高品質なフルカラー
画像が効率的に得られるという効果が得られる。
【0034】なお、第1の実施例では、イエロ感熱層1
8の発色直前およびシアン感熱層16の発色直前に、多
色感熱記録材料12をそれぞれ所定温度TYおよびTC
に予熱しているが、この多色感熱記録材料12を所定温
度TMに一旦予熱した後、前記所定温度TY、TCに予
熱することなく前記イエロ感熱層18およびシアン感熱
層16の発色を行うことができる。その際、多色感熱記
録材料12は、図3に示すように、予め所定温度TMま
で加熱されているため、イエロ感熱層18およびシアン
感熱層16の発色に必要な熱エネルギが、従来の室温か
ら加熱するものに比べて相当に低減されることになる。
【0035】また、予熱手段40として単一のプラテン
ローラ46aを使用し、ヒータ44aの出力を制御する
ことにより、多色感熱記録材料12を、それぞれ所定温
度TM、TYおよびTCに予熱するように構成してもよ
く、さらにプラテンローラ46a乃至46cを使用する
ことなくサーマルヘッド38自体を加熱することにより
多色感熱記録材料12を所定温度TM、TYおよびTC
に予熱することもできる。
【0036】次いで、第2の実施例に係る熱記録装置6
0について、図4を参照して説明する。なお、第1の実
施例に係る熱記録装置10と同一の構成要素には、同一
の参照数字を付してその詳細な説明は省略する。
【0037】この熱記録装置60は、サーマルヘッドに
代替してレーザ発生手段(レーザビーム発生源)62を
備えている。このレーザ発生手段62は、多色感熱記録
材料12a上にレーザビームLを主走査方向に照射して
画像等を記録するものである。この多色感熱記録材料1
2aは、前述した多色感熱記録材料12と略同様に構成
されたものを使用することができるが、レーザビームL
の照射によってマゼンタ発色、イエロ発色およびシアン
発色を行わせる必要から、各感熱層に光吸収剤を含有し
ているか、若しくは、感熱層の最上部である保護層24
(図2参照)に光吸収剤を含有している。
【0038】この熱記録装置60では、前述した熱記録
装置10と同様に多色感熱記録材料12aにフルカラー
画像等の記録が行われる。これを概略的に説明すると、
多色感熱記録材料12aがニップローラ対34を介して
矢印C方向に搬送されると、予熱手段40を介してこの
多色感熱記録材料12aが所定温度TMに加熱される。
そして、レーザ発生手段62から導出されるレーザビー
ムLの主走査によって前記多色感熱記録材料12aがマ
ゼンタ発色した後、第1光源50aの作用下に定着され
る。さらに、多色感熱記録材料12aは、矢印D方向に
搬送されながら、予熱手段40を介して所定温度TYに
加熱され、レーザ発生手段62によりイエロ発色された
後に第2光源50bの作用下に定着される。その後、多
色感熱記録材料12aは、矢印C方向に搬送されながら
所定温度TCに加熱され、レーザビームLの照射により
シアン発色されて搬出される。
【0039】従って、第2の実施例では、第1の実施例
と同様にマゼンタ発色、イエロ発色およびシアン発色に
さほど大きな熱エネルギを必要とせず、レーザ発生手段
62を介して多色感熱記録材料12aに高階調のフルカ
ラー画像を精度よく形成することができる。しかも、レ
ーザ発生手段62は、高出力を要求されないため、熱記
録装置60全体の構成も簡素化されるという利点が得ら
れる。
【0040】なお、予熱手段40が、単一のプラテンロ
ーラ46aのみを備え、多色感熱記録材料12aを一旦
マゼンタ発色温度未満の所定温度TMに加熱した後、所
定温度TYおよびTCに予熱することなくこの多色感熱
記録材料12aにマゼンタ発色、イエロ発色およびシア
ン発色を行うことも可能である。
【0041】また、多色感熱記録材料に電極層を設け、
この電極層に電極ローラを当接させて通電することによ
りこの多色感熱記録材料を予熱することもでき、その
他、種々の構成が採用される。この種の予熱手段として
は、本出願人による特願平5−38888号に開示され
ている。
【0042】また、上述した実施例では、マゼンタ発色
層、イエロ発色層、シアン発色層の三層の感熱記録材料
を用いてフルカラー記録を行う例について説明したが、
さらに黒色発色層を設けた四層としてもよく、また、黒
色発色層と赤色発色層の二層の感熱記録材料を用いて二
色記録を行うこともできる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る熱記録装置によれば、以下
の効果が得られる。
【0044】三層の感熱層が積層された多色感熱記録材
料が、この感熱層の発色温度未満の所定温度に予熱され
るため、前記多色感熱記録材料自体が発色温度直前の温
度に加熱された状態となり、各感熱層に対して比較的小
さな熱エネルギを付与するだけで前記感熱層が所望の色
に確実に発色する。従って、加熱手段を容易に制御する
ことができるとともに、この加熱手段に高出力を必要と
せず、熱記録装置全体の構成が簡素化する。
【0045】また、多色感熱記録材料の各感熱層が、そ
れぞれ異なる温度で発色するものであれば、この多色感
熱記録材料を最も低温で発色する感熱層の発色温度未満
の所定温度に予熱しておくことにより、この最も低温で
発色する感熱層の他、中温で発色する感熱層および高温
で発色する感熱層に対してもさほど大きな熱エネルギを
付与する必要がなく、加熱手段の制御が容易になる。
【0046】しかも、多色感熱記録材料を、低温感熱層
の発色後に中温感熱層の発色温度未満に予熱し、さらに
この中温感熱層の発色後に高温感熱層の発色温度未満に
予熱すれば、各感熱層に所定の熱エネルギを容易かつ正
確に付与することができ、高品質なフルカラー画像が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る熱記録装置の概略
構成説明図である。
【図2】前記熱記録装置に使用される多色感熱記録材料
の縦断説明図である。
【図3】前記多色感熱記録材料の各感熱層の発色温度と
濃度との関係図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る熱記録装置の概略
構成説明図である。
【符号の説明】
10…熱記録装置 12、12a…多色感熱記録材料 16、18、20…感熱層 38…サーマルヘッド 40…予熱手段 42…定着手段 44a〜44c…ヒータ 46a〜46c…プラテンローラ 48a、48b…定着ユニット 50a、50b…光源 60…熱記録装置 62…レーザ発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/26 G03G 15/04 116 9122−2H B41J 3/20 116 6956−2H B41M 5/18 D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に複数の層の感熱層が積層され、
    少なくとも前記複数の層のうち一層を除く感熱層がそれ
    ぞれ異なる波長の光で定着される多色感熱記録材料に対
    し、多色記録を行う熱記録装置であって、 前記熱記録装置は、前記多色感熱記録材料を、該多色感
    熱記録材料に積層された複数の層の感熱層の中、少なく
    とも一層の感熱層が発色する発色温度未満の所定温度に
    予熱する予熱手段と、 前記多色感熱記録材料に積層された複数の層の感熱層
    を、それぞれ所定の発色温度に加熱する加熱手段と、 を備えることを特徴とする熱記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記複数の
    層は三層であり、該三層の感熱層は、それぞれ異なる温
    度で発色するものであり、 前記熱記録装置は、前記多色感熱記録材料を、該三層の
    感熱層の中、最も低温で発色する感熱層の発色温度未満
    の所定温度に予熱する低温予熱手段と、 前記多色感熱記録材料を、該三層の感熱層の中、中間の
    温度で発色する感熱層の発色温度未満の所定温度に予熱
    する中温予熱手段と、 前記多色感熱記録材料を、該三層の感熱層の中、最も高
    温で発色する感熱層の発色温度未満の所定温度に予熱す
    る高温予熱手段と、 を備えることを特徴とする熱記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の装置において、前
    記加熱手段は、サーマルヘッドを備えることを特徴とす
    る熱記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の装置において、前
    記加熱手段は、前記多色感熱記録材料に対してレーザビ
    ームを走査させるレーザビーム発生源を備えるととも
    に、 該多色感熱記録材料の感熱層は、光吸収色素を備えるこ
    とを特徴とする熱記録装置。
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JP2011143722A (ja) * 2001-05-30 2011-07-28 Zink Imaging Llc 熱画像化システム

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