JPH06343948A - 汚染粒状物質の処理方法及び装置 - Google Patents

汚染粒状物質の処理方法及び装置

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JPH06343948A
JPH06343948A JP3147982A JP14798291A JPH06343948A JP H06343948 A JPH06343948 A JP H06343948A JP 3147982 A JP3147982 A JP 3147982A JP 14798291 A JP14798291 A JP 14798291A JP H06343948 A JPH06343948 A JP H06343948A
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JP3147982A
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ジーン ラオダ エドワード
David C Grant
チャールズ グラント デビッド
Edward F Sverdrup
フレデリック スヴェルドラップ エドワード
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09CRECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09C1/00Reclamation of contaminated soil
    • B09C1/02Extraction using liquids, e.g. washing, leaching, flotation
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F9/00Treating radioactively contaminated material; Decontamination arrangements therefor
    • G21F9/04Treating liquids

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 放射性物質、重金属等の廃棄物が混合状態と
なって汚染している土壌等の粒状物の処理方法及び装置
を提供する。 【構成】 重金属、放射性核種及び有機物のうち一つ又
は組合せ状態で汚染された粒状物質を、汚染物質流動化
溶液で洗浄する。大きな粒子を機械的に分離し、水で洗
浄し、回収した土壌として掘出し現場に戻す。汚染物質
と共に微粒子を好ましくは鉱物ジグ18内で汚染物質流
動化溶液により中程度サイズの粒子から分離する。中程
度サイズの粒子をアトリション・スクラバー22で研磨
して付着状態の微粒子を脱落させる。得られた微粒子を
第2の鉱物ジグ26内で洗浄水により中程度サイズの粒
子から分離する。中程度サイズの粒子と洗浄水から成る
スラリーを脱水して、回収されるべき土壌を更に得る。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、種々の汚染物質、例えば重金属、放射性物質
及び有機物で(これらは、組合せ状態にある場合が多
い)汚染されている例えば土壌のような粒状物を、溶
脱、洗浄、アトリション研磨、向流方式によりサイズ
(粒径)の差に従って行う分離(以下、「サイズ差分
離」ともいう。)及び密度の差による分離(以下、「密
度差分離」ともいう。)を併用してクリーニングするた
めの方法及び装置に関する。
【0001】汚染された土壌の処分は益々厄介な環境問
題になっている。汚染物質としては、銅、鉛及び水銀の
ような重金属や、ラジウム、ウラン及びトリウムのよう
な放射性核種や、油、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、
煙突から出る煤その他が挙げられる。特定の汚染物質の
除去に関しては、種々の技術が開発されている。例え
ば、重金属は、土壌の沈泥フラクション(fraction)、
腐植土フラクション又は粘土フラクション中に顕著に見
られることが分かっている。それ故、これら重金属を除
去するには、例えば傾動式のテーブルを用いるサイズ差
分離法、鉱物ジグ内で行われる並流法及び例えば沈澱剤
を用いる化学的な手法を利用するのが良い。放射性物質
は一般に可溶性なので溶脱法を利用すると大部分は除去
できる。これら放射性物質は、より微細な粒子中に存在
している場合も多いので、最もひどく汚染されているフ
ラクションを向流方式のサイズ差分離法により除去する
のが良い。有機物を除去するには、界面活性剤による洗
浄、熱処理又は生物学的なプロセスにより除去するのが
良い。
【0002】しかしながら、土壌中に異なる性状の汚染
物物質が存在している場合には特定の問題が生じる。一
般に、生物学的プロセス又は熱的プロセスは、洗浄法よ
りも有機物の除去に対する効果が高い。しかしながら、
鉛又はクロム(+6)のような有毒性無機物質は、もし
存在していれば、その毒性によって生物化学的なシステ
ムを不活性な状態にするとともに、熱的プロセスについ
ては大気汚染の問題を生ずる。さらに、もしそうでなく
ても、熱的プロセスは処理後の土壌中の定着汚染物質を
流動化させる場合がある。
【0003】放射性汚染物質(例えばウラン、トリウ
ム、ラジウム等)を除去するには土壌を洗浄するのが良
い。土壌の汚染により、多種多様な汚染物質を含有する
土壌を処理する手段が得られる。洗浄した土壌は、次の
生物学的又は熱的な処理を受けやすくなる。無機物及び
放射性物質を有機物から分離し、そして個別的に販売し
たり、処分するのがよい。
【0004】多くの土壌洗浄法が利用可能である。大抵
の場合、緊密な土壌/界面活性剤の接触状態が得られる
よう採鉱設備が用いられる。米国特許第4,783,2
53号は、水を並流状態で流して、汚染状態にある重い
粒子から非汚染状態の軽い粒子を浮遊させて取り除くこ
とにより放射性汚染物を土壌から分離する方法を開示し
ている。軽い粒子を含むスラリーを渦巻型分級機又はク
ラシファイヤー、遠心分離機、濾過装置等を用いて脱水
する。米国特許第4,783,263号は、有毒又は危
険な物質を、界面活性剤とアルカリ性薬剤の双方又は何
れか一方の加えられたスラリーに変換することにより特
定の有機物中の有毒又は危険な物質を土壌等から除去
し、液相状態の有毒物質を好ましくはフロス浮選セル中
の改質剤を用いて濃縮させる方法を開示している。
【0005】現在用いられている方法は、一種類の汚染
物質しか除去できず、また一種類の土壌しかクリーニン
グできないような最適化が施され、また大径粒子のクリ
ーニングを実施可能であるが後で処分するためのフラク
ション中の微粒子を濃縮するような構成になっており、
さらに水除去のための濾過技術(これは運転費用が高く
つき、金のかかる作業である)を用いる場合が多いとい
う点で不都合である。
【0006】本発明の主目的は、重金属、放射性物質、
有機物のうち一つ又は組合せ状態で汚染された粒状物質
を、溶脱用溶液と界面活性剤とこれらの混合物とから成
る群から選択された汚染物質流動化溶液で洗浄し、それ
により可溶性且つ分散性の汚染物質を汚染物質流動化溶
液の液相状態で流動化する段階を含む粒状物質処理方法
において、実質的に残留汚染の無い同一サイズの大径の
粒子を、中程度サイズの粒子、微粒子及び汚染物質流動
化溶液から機械的に分離する段階と、分離した大径粒子
を、水が主成分の洗浄溶液で洗浄し、それにより回収さ
れるべき粒状物質を得る段階と、汚染物質流動化溶液の
向流により中程度サイズの粒子から微粒子をサイズの差
に従って分離して廃棄スラリーを生じさせる段階と、汚
染物質流動化溶液の向流により微粒子を除去した状態の
中程度サイズの粒子をアトリション研磨し、それにより
中程度サイズの粒子から付着状態の微粒子を脱落させる
段階と、脱落した微粒子を洗浄水の向流により中程度サ
イズの粒子からサイズの差に従って分離して、廃棄スラ
リー及び中程度サイズの粒子と洗浄水から成る流出液を
追加的に生じさせる段階と、中程度サイズの粒子と洗浄
水から成る流出液を脱水して、回収されるべき粒状物質
を得る段階とを有することを特徴とする汚染粒状物質処
理方法にある。
【0007】また、本発明の要旨は、重金属、放射性物
質、有機物のうち1つまたは組合せ状態で汚染された粒
状物質を処理する装置において、粒状物質を溶脱用溶液
と界面活性剤とこれらの混合物とから成る群から選択さ
れた汚染物質流動化溶液で洗浄し、実質的に残留汚染の
無い同一サイズの大きな粒子を、中程度サイズの粒子、
微粒子及び汚染物質流動化溶液から機械的に分離し、分
離した大径粒子を水で洗浄して回収されるべき粒状物を
得るためのサイズ・セパレーターと、微粒子を汚染物質
流動化溶液の向流により中程度サイズの粒子からサイズ
の差に従って分離して廃棄スラリーを生じさせる第1の
鉱物ジグと、汚染物質流動化溶液の向流により微粒子を
除去した状態の中程度サイズの粒子を研磨し、それによ
り付着状態の微粒子を中程度サイズの粒子から脱落させ
るアトリション・スクラバーと、脱落した微粒子を洗浄
水の向流により中程度サイズの粒子からサイズの差に従
って分離して、廃棄スラリーと中程度サイズの粒子及び
洗浄水から成る流出液を追加的に生じさせる第2の鉱物
ジグと、中程度サイズの粒子及び洗浄水からなる流出液
を脱水して、回収されるべき粒状物質を得るクラリファ
イヤーを有することを特徴とする汚染粒状物質処理装置
にもある。
【0008】本発明の方法は汚染物質を分離できるので
高濃度汚染状態にあるフラクションに対して最適の汚染
粒状物質処理手順又は処理後の対策が可能になる。
【0009】サイズ差分離は好ましくは鉱物ジグ内で実
施される。粒状物物質が不溶性の重金属で汚染されてい
る場合、不溶性の重金属を、密度差分離法により、例え
ば脱水段階に先立って洗浄水を十字流の状態で脈動させ
ることにより第2のサイズ差分離段階から得られた中程
度サイズの粒子及び洗浄水から成る流出液から分離する
のがよい。
【0010】粒子を研磨すれば中程度サイズの粒子に付
着している鉱物スライム(粘泥)または微粒子が除去さ
れる。公知のように、これら脱落した微粒子は化学的に
活性な非常に広い表面を有している。可溶化された汚染
物質の中にはこれら微粒子の表面に対する親和性の強い
ものがある。それゆえ、本発明の方法によれば、溶解し
た汚染物質は、研磨により微粒子を脱落させる前に第1
のサイズ差分離において取り出される。次に、これら脱
落した粒子を洗浄水を用いる第2の向流方式サイズ・セ
パレーターで分離する。溶解状態の汚染物質による脱落
粒子の汚染が問題ではないような用途では、汚染物質移
動化溶液の向流を用いて微粒子の当初のサイズ差分離に
先立って別のアトリション研磨段階を実施するのがよ
い。
【0011】本発明は更に、第2のサイズ差分離後に残
存している中程度サイズの粒子の脱水により得られた水
を、第2のサイズ差分離向流のための洗浄水として用い
る点に特徴がある。
【0012】除去される微粒子のサイズを調整するため
サイズ差分離段階における向流の流量を調節するのがよ
い。この流量調節は、土壌粒子の回収率と残留汚染の許
容レベルをバランスさせるよう実施される。代表的には
約60ミクロン以下の微粒子を廃棄スラリー中で除去す
る。実際の除去サイズは、粒子サイズの関数として汚染
の分布状態によって決まり、小は200ミクロン以下の
サイズから、大は10ミクロンまで様々である。
【0013】本発明のもう1つの新規な特徴は、微粒子
をスラリーからサイズ差分離すると共に粒状物質を洗浄
するために、鉱物ジグを向流モードで用いることにあ
る。一段階では汚染物質移動化溶液を用いて向流を生じ
させるが、洗浄水は微粒子の除去のための最終のサイズ
差分離段階で用いられる。
【0014】微粒子、放射性汚染物質を含む溶解状態の
金属及び有機物を含有する2つの向流サイズ差分離段階
から得られた廃棄スラリーは、微粒子及び汚染物質を除
去しまた再循環されるべき清浄な汚染物質移動化溶液を
生ぜしめるようさらに処理される。本発明の一実施例で
は溶解状態の金属は硫化物を用いることにより沈澱す
る。沈澱物及び土壌微粒子は、脱水処理により除去さ
れ、汚染物質移動化溶液は可溶性の放射性汚染物質の除
去のため例えばイオン交換ベッドで処理され、次に活性
炭ベッドに通されて再循環前に、有機物が除去される。
【0015】
【実施例】本発明の内容は添付の図面に例示的に示すに
過ぎない好ましい実施例についての以下の説明を読むと
明らかになろう。
【0016】本発明は、種々の性状の粒状物質の処理、
特に、汚染状態の土壌の処理に適しているが、スラッ
ジ、沈澱物、スクラップ・ヤード・ダスト等の処理につ
いても用いることができる。これら粒状物質は、重金
属、有機物及び放射性核種のうち一種類又は組合せ状態
で汚染されている場合がある。
【0017】第1図は、本発明の第1の実施例を示して
いる。最初の段階において、掘り出した土を大きな石及
び岩屑の除去作業を実施する。この除去作業は、第1図
には示していない。次に、土壌を機械的なサイズ・セパ
レーター10、例えば、回転ドラム又は振動スクリーン
装置で処理して供給土壌を分類し、次にライン12を通
って供給された汚染物質流動化溶液で予め洗浄される。
たとえば、粒径が5mm以上の大きな土壌粒子は、汚染
物質流動化溶液で洗浄され、ライン14を通って供給さ
れた水でリンスされ、残留汚染があるかどうか検査し、
無ければ、回収した土壌として堀出し現場に戻す。土壌
の洗浄に用いられる汚染物質流動化溶液の種類は除去す
べき汚染物の性状に応じて決まることになる。可溶性の
汚染物質については、汚染物質流動化溶液は溶脱剤を含
有することになろう。多くの適当な溶脱剤が知られてお
り、可溶性の放射性物質の溶脱に適した通常の溶脱剤と
しては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、酢
酸、次亜塩素酸ナトリウムその他が挙げられる。一般に
汚染状態の土壌等の中に見られる可溶性汚染物質のため
の溶脱剤は周知である。分散性の汚染物質に関しては、
汚染物質流動化溶液は適当な界面活性剤を含有する。た
とえば油、グリース、ポリ塩化ビフェニル等のような汚
染物質を分散させる適当な界面活性剤も周知である。汚
染物質流動化溶液は清浄にすべき土壌中の汚染物質に応
じて溶脱剤と界面活性剤を種々の組合せ状態で含有する
のが良い。
【0018】ライン16を通って機械的セパレーター1
0から送り出された、粒径が5mm以下の土壌粒子と汚
染物質流動化溶液から成る流出液は、次に、向流方式サ
イズ・セパレーター、例えば鉱物ジグ18で処理され
る。ジグ18内では、ライン13を通って別途供給され
る汚染物質流動化溶液は流出液の流れの方向と逆の方向
で(向流状態で)上方へ流れる。微粒子は、汚染物質流
動化溶液の上方への流れと共に上方へ運ばれ、それによ
り、ライン20を通って送り出されるスラリーが成形さ
れる。これら微粒子は一般に、重金属粒子を含んでい
る。鉱物ジグ18内の汚染物質含有溶液の上向きの流れ
速度は、所望のサイズ(粒径)、例えば、サイズが60
ミクロン以下の微粒子を分離するよう設定されている。
ライン20内の送出し状態のスラリーは、微粒子に加え
て、溶脱且つ分散状態にある金属及び有機物を含有する
汚染物質流動化溶液を含む。
【0019】従前、米国特許第4,783,253号に
開示されているような鉱物ジグは、並流モードの動作が
行われるに過ぎなかった。本発明によれば、鉱物ジグ1
8を向流モードで動作させる。かかる向流モード動作の
ためには、ジグ18の作動条件として、ストローク長さ
を12〜20mm、パルス周波数を毎分300〜40
0、汚染物質流動化溶液のアップフロー又はオーバーフ
ロー流量を毎分1〜8リットル、汚染物質流動化溶液の
アンダーフロー流量を毎分1〜3リットルにし、直径が
4.8mm以上のボールを一層の状態に並べるのが良
く、それにより、アンダーフロー状態の土壌を80〜9
5%、オーバーフロー状態の土壌を30〜5%にする。
【0020】鉱物ジグ18の底部から取り出される直径
が5mm〜60ミクロンの中程度サイズの粒子はアトリ
ション・スクラバー22で研磨され、これにより鉱物ス
ライム(粘泥)又は微粒子が中程度サイズの粒子から擦
り落とされる。ライン24を通ってアトリション・スク
ラバー22から排出された中程度サイズの粒子及び脱落
粒子は、第2の向流方式サイズ・セパレーター、例え
ば、ジグ18と関連して上述した態様で動作する第2の
鉱物ジグ26中でリンスされる。第2の鉱物ジグ26内
の向流の実体は、代表的には直径が60ミクロン以下の
脱落粒子を分離するよう選択された速度で上方へ流れる
洗浄水である。微粒子と洗浄水から成るスラリーはライ
ン28を通って送り出される。
【0021】第2の鉱物ジグ26から排出された残りの
中程度サイズの粒子は、密度の差に従って分離するセパ
レーター(以下、「密度差セパレーター」ともい
う。)、例えば十字流形ジグ30で処理され、これによ
り一層密度の大きな重金属廃棄固形粒子が取り出され
る。ジグ18,26と類似した鉱物ジグ30は十字流モ
ードで作動され、ストローク長さを3〜5mm、パルス
周波数を毎分100〜400、水の上向き流の流量を毎
分1〜8リットル、4.8mm未満のボール(玉)を1
〜3層にし、それにより、土壌のオーバーフローを80
〜95%、アンダーフローを20〜5%にする。中程度
サイズの土壌粒子を運んでいる十字流はライン32を通
って脱水装置、例えばクラリファイヤ又は清澄器34、
或いはハイドロサイクロンに流入する。クラリファイヤ
34からのスラッジは、ポンプ36によって乾燥パッド
38上に圧送される。乾燥パッドから回収された乾燥後
の粒子は清浄度について検査を受け、追加の清浄な土壌
として掘出し現場に戻される。クライファイヤ34によ
って除去された水は、ポンプ40によってライン42を
通って第2の鉱物ジグ26の向流用洗浄水として循環さ
れ、ライン44を通って密度差セパレーター・ジグ30
の十字流として用いられる。
【0022】第1の鉱物ジグ18及び第2の鉱物ジグ2
6からのライン20,28内の2つの廃棄スラリーの流
れは、沈澱設備46内へ送り込まれ、この沈澱設備には
溶解した金属を沈澱させる沈澱剤が加えられる。硫化物
又は他の適当な物質を用いると、特定の汚染状態の土壌
中に存在している溶解状態の金属を沈澱させることがで
きる。これら沈殿物及び土壌微粒子は有機物及び重金属
で強く汚染されているであろう。凝集剤、例えばNal
co7182、即ちイリノイ州ネーパービル所在のナル
コ・ケミカル・カンパニー(Nalco Chemical Company)
が製造している微量金属の吸着及び共沈を邪魔しない陰
イオンポリマーが沈澱設備46からライン48を通って
脱水装置50に運ばれる沈澱物及び微粒子に加えられ、
脱水装置50は、例えば大きな比重のミクロンサイズの
粒子を分離するバードレス−モズレー(Bardles
−Mozley)形濃縮機52であるのがよい。それと
同時に、微粒子をテーブルを強剪断作用で軌道を描いて
機械振動させることにより洗浄する。テーブルから洗い
出された土壌微粒子を含む溶液を、高強度マトリックス
磁気セパレーターに通し、無機質汚染物質を含む弱常磁
性水酸化物で被覆されたミクロンサイズの粒子を除去す
る。残りの溶液からの固形物を次に装置54で濾過また
は凝集作用により沈澱させて造粒又はペレット化するこ
とにより流れから分離する。有機物で汚染されたフラク
ションに更に生物学的、化学的又は熱的を処理を施し、
その後に掘出し現場に戻すのが良い。
【0023】バードレス−モズレー形濃縮機52によっ
て除去された濃縮状態の固形物は、処分するか、或いは
濃縮物として販売することが出来る。濾液をライン55
を通して活性炭ベッド56へ送り、ここで、再循環のた
めライン58を通って送る前にすべての有機物を除去す
る。再循環させた溶液を、2つの汚染物質含有溶液補給
タンク60,62のうちの一方、即ち、現時点において
処理に供せられていないタンク内に送り込む。活性炭ベ
ッド56内の汚染状態の活性炭は熱的または化学的な処
理或いは埋設が可能である。再循環した汚染物質流動化
溶液を分析し、活性成分、例えば苛性洗浄液又は乳化剤
をオフライン補給タンク60又は62内にバッチ方式で
補給する。タンク60,62のうち使用状態のものから
の汚染物質流動化溶液をポンプ64又は66によってラ
イン12を通して機械的なサイズ差セパレーター10に
圧送し、そしてライン13を通して第1の鉱物ジグ18
内へ圧送する。
【0024】第2図は、本発明の変形例を示しており、
この変形例においては、大径粒子の除去後の汚染状態の
土壌をスクリュー式洗浄機/分級機の形態の機械的サイ
ズ差セパレーター68に送り、このセパレーター68に
おいて、土壌をライン70を通って供給された汚染物質
流動化溶液で洗浄し、また大径粒子を、ライン72を通
って導入された、水を主成分とする洗浄溶液でリンスし
又は濯ぎ、清浄な大径固形物として排出する。中程度サ
イズの粒子及び微粒子をライン74を通して第1のアト
リション・スクラバー76に送り、ここで付着状態の微
粒子を中程度サイズの粒子から擦り落とす。次に研磨さ
れた粒子を第1の鉱物ジグ78で構成される向流方式サ
イズ差セパレーターに送り込む。鉱物ジグ78中の向流
はライン79を通って供給された汚染物質流動化溶液に
よって得られる。微粒子及び溶解又は分散状態の汚染物
質を含む汚染物質流動化溶液から成るスラリーをライン
80を通して鉱物ジグ78から送り出す。中程度サイズ
の粒子を第2のアトリション・スクラバー82に通し、
ここで再び研磨されてさらに付着状態の粒子が脱落し、
次いで第2の向流方式サイズ差セパレーター、即ち鉱物
ジグ84に通され、この鉱物ジグ84は洗浄水の上方の
上向きの流れを用いてライン86を通って排出される廃
棄スラリー中の追加の脱落微粒子を分離する。残りの中
程度サイズの粒子をハイドロサイクロン88で脱水し、
次にタンク90内で清澄にする。タンク90からのスラ
ッジをポンプ93によってライン92を通して乾燥パッ
ド又はベッド94上に堆積させ、追加の清浄な土壌を生
じさせ、これを掘出し現場に戻す。ハイドロサイクロン
88によって除去された水を洗浄水としてライン96を
通って第2の鉱物ジグ84へ再循環させる。必要ならば
補給水をライン97を介して加える。
【0025】ライン80、86中の2つの廃棄スラリー
の流れをライン98を通してハイドロサイクロン100
を含む脱水装置に送る。ハイドロサイクロン100から
の清浄な微粒子をライン102を介して沈澱反応器10
4に送り込み、この反応器104には凝集剤を加える。
脱水状態の微粒子を反応器104から取り出して処分ま
たは次の処理のために用いるのがよい。タンク104か
ら排出され及びサイクロン100から排出されたオーバ
ーフロー溶液を再循環させる。汚染物質が放射性物質ま
たは重金属を含む場合には、再循環した溶液をイオン交
換ベッド106に通して可溶性金属を除去し、その後に
汚染物質流動化溶液補給タンク108,110に送り込
む。再び、補給化学物質を一方の補給タンク108又は
110に加えている間、汚染物質流動化溶液は、ポンプ
109又は111によって他方のタンクからスクリュー
洗浄機/クラシファイヤ(分級機)68及び第1の鉱物
ジグ78に圧送されている。
【0026】第3図は本発明のさらにもう1つの実施例
を示している。この実施例で用いられるスクリーン/洗
浄機形機械的サイズ差セパレーター112は、第1の実
施例で用いられたものと類似しており、供給土壌を、ラ
イン113を通って供給された汚染物質流動化溶液によ
って洗浄し、例えば5mmよりも大きな流径の粒子を分
離し、これをライン115を通って供給される水で濯ぎ
洗いする。次に、中程度サイズの粒子及び微粒子をライ
ン114を通って第1のアトリション・スクラバー11
6に運び込む。アトリション・スクラバー116は、付
着状態の微粒子を中程度サイズの粒子から擦り落とす。
次に、アトリション・スクラバー116内の脱落微粒子
を含む微粒子を、向流方式サイズ差セパレーター、例え
ば向流がライン120を通って供給される汚染物質流動
化溶液である第1の鉱物ジグ118内の中程度サイズの
粒子から分離する。微粒子及び可溶化状態且つ分散状態
の汚染物質を含有する廃棄スラリーを、ライン122を
通して排出する。残りの粒子を第2のアトリション・ス
クラバー124に通し、濯ぎ洗い水の向流によりサイズ
差セパレーションを行う第2の鉱物ジグ128にライン
126を通って送り込む。微粒子を含む廃棄スラリーを
ライン130を通って第2の鉱物ジグ128から排出す
る。
【0027】第2の鉱物ジグ128から排出された中程
度サイズの粒子を分級機又は重力分離機、例えば十字流
方式ジグ132に通し、重金属粒子を除去して処分す
る。残りの中程度サイズの粒子を例えばクラリファイヤ
ー134内で脱水する。再び、クラリファイヤー134
からのスラッジをポンプ136によって乾燥用パッド1
38上に送り、追加の清浄な土壌を得る。クラリファイ
ヤー134内で除去された水をポンプ114上によって
ライン142を介して再循環させ、向流を第2の鉱物ジ
グ128に供給し、ライン144を通して十字流方式ジ
グ132に供給する。
【0028】本発明によれば、ライン122,130内
の廃棄スラリーの流れを処理して汚染物質を除去すると
共に汚染物質流動化溶液を再循環させる。この廃棄スラ
リーの特定の処理方法は、土壌から抽出される汚染物質
の性状によって決まる。第3図に示す実施例では、溶解
状態の金属汚染物質を反応器146内で沈澱させ、その
結果得られた沈澱物及び微粒子を、凝集剤の追加を含む
脱水工程によって分離する。脱水装置148は、第1図
及び第2図に示す実施例で用いられる装置から成るのが
良いが、これとは別の脱水装置であってもよい。有機汚
染物は活性炭ベッド150内の再循環状態の汚染物質流
動化溶液から除去され、一方、沈澱工程では除去されな
かった可溶性の放射性汚染物質はイオン交換ベッド15
2内で取り出される。再び、再循環した汚染物質流動化
溶液を、その時点において用いられていない2つの補給
タンク154、156のうちの一方に戻し、ポンプ15
8又は160によって稼働状態のタンクからスクリーン
/洗浄機112及び第1の鉱物ジグ118に圧送する。
【0029】本発明の種々の実施例による土壌洗浄の実
験例を以下に記載する。これら実験例で用いた標準方法
は、エンバイロンメンタル・プロテクション・エージェ
ンシー(Environmental Protection Agency)により、特
定の掘出し現場について確立された有毒化学物質溶脱方
法(TCLP)である。最初の3つの実験例に関し、そ
れらの結果は、線グラフの状態で図示され、除去された
微粒子のサイズ及びその結果得られる回収された供給土
壌の割合を判定する鉱物ジグ中の向流の設定値の影響を
連続的に示している。
【0030】実 験 例 1 約11000ppmの銅で汚染された工場現場の土壌
を、第1図のフローチャートに示す本発明の実施例に従
って処理した。汚染物質流動化溶液は、スクリーン/洗
浄機10及び第1の鉱物ジグ18内の最初の洗浄段階で
用いられた1重量%酢酸水溶液であった。クラリファイ
ヤー34から回収した水を濯ぎ洗い水として第2の鉱物
ジグ26及び十字流方式密度差セパレーター30内で用
いた。
【0031】この試験結果が第4図に示されている。未
処理の土壌がトレース162により、水だけを用いて洗
浄した土壌の結果がトレース164により、酢酸を、鉱
物ジグ18、26から廃棄スラリーと一緒に運び出され
た銅を溶解する汚染物流動化溶液として用いた結果がト
レース166によってそれぞれ示されている。当初の汚
染源は約11000ppmの銅であったが、本発明を用
いると大部分の銅が除去されたことが分かる。この堀出
し現場についての土壌の許容清浄限度は、250ppm
であった。鉱物ジグ中の向流の流量を調節して当初の土
壌の80%を回収しても土壌のこの許容清浄限度の条件
が満たされたことが分かる。90%の回収状態において
も、残留銅汚染度は土壌の清浄限度よりも50ppmだ
け大であるに過ぎなかった。
【0032】実 験 例 2 0.1モルの炭酸カリウム水溶液及び0.1モルの炭酸
ナトリウム水溶液を汚染物質流動化溶液として用いて、
69ppmのラジウムで汚染された土壌を第2図に示す
本発明の実施例に従って処理した。濯ぎ洗い水は、脱水
用ハイドロサイクロン88で回収した水であった。この
実験例の結果を示す第5図において、トレース168は
未処理の土壌、トレース170は水だけで洗浄した土
壌、トレース172は炭酸カリウムと炭酸ナトリウムか
ら成る化学的洗浄液で処理して水で濯ぎ洗いした土壌の
結果をそれぞれ示している。第5図から分かるように、
大部分の汚染は微粒子フラクションに見られ、従って、
より小径の微粒子の約25%しか除去できなかった未処
理の土壌であっても、点線で示すウランの42ppmの
土壌許容清浄限度の条件を満足している。本発明を用い
ると、土壌の90%以上を、ウランの土壌許容清浄限度
が42ppm以内の状態で回収した。
【0033】実 験 例 3 約295ppmのポリ塩化ビフェニルで汚染された土壌
を第2図に示す本発明の実施例に従って処理した。この
実験例における汚染物質流量化溶液は、1重量%のNP
90溶液、即ち、ヘンケル・コーポレイション(Henkel
Corporation)によって製造された界面活性剤と、ウィ
トコ・コーポレイション(Witco Corporation)から入手
できる界面活性剤である1重量%のAdsee799溶
液とを混ぜ合わせたものである。かかる実験結果は第6
図に示されており、この第6図において、トレース17
4は未処理の土壌、トレース276は水だけで洗浄され
た土壌、ハッチング部分178は表面活性剤溶液で洗浄
された土壌のそれぞれの結果を示している。理解し得る
ように、本発明に従って処理した土壌だけが点線で示す
土壌許容清浄限度である25ppmの要件を満足してお
り、事実上、土壌すべてが、この本発明の方法によって
回収された。
【0034】実 験 例 4 この実験に用いられた下水沈澱物は以下の初期汚染物レ
ベルを有していた。
【0035】ウラン − 140〜200ppm 水銀 − 900〜1000ppm PCB − 5〜10ppm 目標とする改善の度合いは次の条件である。
【0036】ウラン − 50ppm 水銀 − 12ppm PCB − 2ppm TCLP試験の合格 下水沈澱物を本発明の実施例に従って以下のように処理
した。即ち、次亜鉛素酸ナトリウム溶液(20g/リッ
トル)を用いてアトリション研磨及び初期の微粉分離を
行い、水により洗浄し、次に密度差に従って分離した。
かかる試験結果が第7図の棒グラフに示されている。5
0ppmを条件とするウラン・ターゲットは本発明を用
いると容易に条件を満足した。水銀の12ppmの化学
的な清浄限度の達成は無理であった。しかしながら、こ
の清浄限度は、水銀が元素の状態で汚染源と成っている
と仮定して便宜的に定められたものである。事実、水銀
はウランと不溶性が高い水銀の金属間アマルガムの形態
で存在していた。その結果、水銀の達成レベルはTCL
P試験を通過した。
【0037】実 験 例 5 この実験例で用いられた油田の土壌は以下の初期汚染レ
ベルを有していた。
【0038】ウラン − 120ppm PCB − 7〜14ppm 油/グリース − 3〜6重量% かかる土壌を第3図に示す本発明の実施例に従って処理
した。目標とする改善の度合いは次の通りである。
【0039】ウラン − 80ppm PCB − 2ppm TCLP試験の合格 使用した汚染物質流動化溶液は、ヘンケル・コーポレイ
ションから入手し得る0.1重量%APG−325とウ
ィトコ・コーポレイションから入手し得る0.1重量%
ASOとの混合状態の界面活性剤であった。この界面活
性剤混合物を次亜鉛素酸ナトリウム(20g/リット
ル)と炭酸ナトリウム(21g/リットル)を含有する
溶脱用溶液と混合した。
【0040】事実上100%の回収土壌について、この
実験例の結果は次の通りであった。
【0041】ウラン − 60ppm PCB − <2ppm TCLP試験合格 未処理の土壌、水で洗浄された土壌及び本発明に従って
処理された土壌についてのウラン・レベルは第8図に示
されている。
【0042】上述のことから分かるように、本発明によ
り、種々の物質で汚染された種々の性状の粒状物質を処
理する汎用的な方法及び装置が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の第1の実施例の工程図であ
る。
【図2】第2図は、本発明の第2の実施例の工程図であ
る。
【図3】第3図は、本発明の第3の実施例の工程図であ
る。
【図4】第4図は、第1図に示す本発明の実施例に従っ
て土壌を洗浄した実験例の結果を示すグラフ図である。
【図5】第5図は、第2図に示す本発明の実施例に従っ
て土壌を洗浄した場合の実験例の結果を示すグラフ図で
ある。
【図6】第6図は、第2図に示す本発明の実施例に従っ
て土壌を洗浄した実験例の結果を示すグラフ図である。
【図7】第7図は、第3図に示す本発明の実施例に従っ
て土壌を洗浄した実験例の結果を示す棒グラフ図であ
る。
【図8】第8図は、第3図に示す本発明の実施例に従っ
て土壌を洗浄した実験例の結果を示す棒グラフ図であ
る。
【符号の説明】
34,134 クラリファイヤー 46 タンク 52 濃縮機 56,150 活性炭ベッド 60,62,108,110,154,156 補給タ
ンク 90,104,146 タンク 106,152 イオン交換ベッド 148 脱水装置
フロントページの続き (72)発明者 デビッド チャールズ グラント アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ギブ ソニア クリークビュー ドライブ 1018 (72)発明者 エドワード フレデリック スヴェルドラ ップ アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ノー ス ハンティングドン オールド トレイ ル ロード 11029

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重金属、放射性物質、有機物のうち一つ
    又は組合せ状態で汚染された粒状物質を、溶脱用溶液と
    界面活性剤とこれらの混合物とから成る群から選択され
    た汚染物質流動化溶液で洗浄し、それにより可溶性且つ
    分散性の汚染物質を汚染物質流動化溶液の液相状態で流
    動化する段階を含む粒状物質処理方法において、実質的
    に残留汚染の無い同一サイズの大径の粒子を、中程度サ
    イズの粒子、微粒子及び汚染物質流動化溶液から機械的
    に分離する段階と、分離した大径粒子を、水が主成分の
    洗浄溶液で洗浄し、それにより回収されるべき粒状物質
    を得る段階と、汚染物質流動化溶液の向流により中程度
    サイズの粒子から微粒子をサイズの差に従って分離して
    廃棄スラリーを生じさせる段階と、汚染物質流動化溶液
    の向流により微粒子を除去した状態の中程度サイズの粒
    子をアトリション研磨し、それにより中程度サイズの粒
    子から付着状態の微粒子を脱落させる段階と、脱落した
    微粒子を洗浄水の向流により中程度サイズの粒子からサ
    イズの差に従って分離して、廃棄スラリー及び中程度サ
    イズの粒子と洗浄水から成る流出液を追加的に生じさせ
    る段階と、中程度サイズの粒子と洗浄水から成る流出液
    を脱水して、回収されるべき粒状物質を得る段階とを有
    することを特徴とする汚染粒状物質処理方法。
  2. 【請求項2】 汚染物質流動化溶液の向流による中程度
    サイズの粒子からの微粒子のサイズ差分離段階の実施前
    に、中程度サイズの粒子をアトリション研磨して付着状
    態の微粒子を最初に脱落させることを特徴とする請求項
    1の汚染粒状物質処理方法。
  3. 【請求項3】 中程度サイズの粒子と洗浄水からなる流
    出液の脱水段階の実施前に、重金属化合物を、洗浄水の
    十字流により中程度サイズの粒子と洗浄水から成る流出
    液から密度の差に従って分離することを特徴とする請求
    項1又は2の汚染粒状物質処理方法。
  4. 【請求項4】 脱水処理により、中程度サイズの粒子と
    洗浄水から成る流出液から除去された水を、洗浄水の向
    流によるサイズ差分離のための洗浄水として再循環させ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の汚染粒
    状物質処理方法。
  5. 【請求項5】 脱水後の中程度サイズの粒子を蒸発によ
    り一段と乾燥させることを特徴とする請求項1〜4のう
    ちいずれか1つに記載の汚染粒状物質処理方法。
  6. 【請求項6】 廃棄物スラリー及び追加的に得られた廃
    棄物スラリー中の汚染物質流動化溶液から微粒子を分離
    し、汚染物質流動化溶液を再循環させることを特徴とす
    る請求項1の汚染粒状物質処理方法。
  7. 【請求項7】 放射性汚染物質を、再循環した溶液から
    除去することを特徴とする請求項6の汚染粒状物質処理
    方法。
  8. 【請求項8】 有機物を、再循環した溶液から除去する
    ことを特徴とする請求項6又は7の汚染粒状物質処理方
    法。
  9. 【請求項9】 サイズが約5mm以上の大径の粒子を、
    中程度サイズの粒子及び微粒子から機械的に分離するこ
    とを特徴とする請求項1の汚染粒状物質処理方法。
  10. 【請求項10】 向流状態にある汚染物質流動化溶液及
    び洗浄水の流量は、汚染を所定レベルまで減少させるよ
    う選択された同一サイズの微粒子を除去するよう設定さ
    れていることを特徴とする請求項9の汚染粒状物質処理
    方法。
  11. 【請求項11】 向流状態の汚染物質流量化溶液及び洗
    浄水の流量は、約200ミクロン以下の同一サイズの微
    粒子を分離するよう選択されていることを特徴とする請
    求項9の汚染粒状物質処理方法。
  12. 【請求項12】 向流状態の汚染物質流動化溶液及び洗
    浄水の流量は、約60ミクロン以下の同一サイズの微粒
    子を分離するよう選択されていることを特徴とする請求
    項9の汚染粒状物質処理方法。
  13. 【請求項13】 前記分離段階をそれぞれ、鉱物ジグを
    向流モードで用いて実施することを特徴とする請求項1
    の汚染粒状物質処理方法。
  14. 【請求項14】 鉱物ジグを用いて微粒子を粒状物質の
    スラリー中の大径の粒子から分離し、それと同時に粒状
    物質を洗浄する段階は、スラリーを鉱物ジグの頂部に導
    入する段階と、鉱物ジグ中に向流を生じさせる段階と、
    微粒子を含有するオーバーフロー及び粒状物質の大径粒
    子を含有するアンダーフローを生じさせる、向流流量と
    関連のある流量で鉱物ジグからアンダーフローを取り出
    す段階とから成ることを特徴とする請求項13の汚染粒
    状物質処理方法。
  15. 【請求項15】 向流の流量を、毎分約1〜8リットル
    の流量で導入し、アンダーフローを毎分約1〜3リット
    ルの速度で取り出すことを特徴とする請求項14の汚染
    粒状物質処理方法。
  16. 【請求項16】 粒状物質は可溶性且つ分散性の汚染物
    質を選択的に含有し、前記向流は、可溶性且つ分散性の
    汚染物質を流動化して微粒子と共にオーバーフローで運
    び去る汚染物質流動化溶液の流れであることを特徴とす
    る請求項14の汚染粒状物質処理方法。
  17. 【請求項17】 重金属、放射性物質、有機物のうち1
    つまたは組合せ状態で汚染された粒状物質を処理する装
    置において、粒状物質を溶脱用溶液と界面活性剤とこれ
    らの混合物とから成る群から選択された汚染物質流動化
    溶液で洗浄し、実質的に残留汚染の無い同一サイズの大
    きな粒子を、中程度サイズの粒子、微粒子及び汚染物質
    流動化溶液から機械的に分離し、分離した大径粒子を水
    で洗浄して回収されるべき粒状物を得るためのサイズ・
    セパレーターと、微粒子を汚染物質流動化溶液の向流に
    より中程度サイズの粒子からサイズの差に従って分離し
    て廃棄スラリーを生じさせる第1の鉱物ジグと、汚染物
    質流動化溶液の向流により微粒子を除去した状態の中程
    度サイズの粒子を研磨し、それにより付着状態の微粒子
    を中程度サイズの粒子から脱落させるアトリション・ス
    クラバーと、脱落した微粒子を洗浄水の向流により中程
    度サイズの粒子からサイズの差に従って分離して、廃棄
    スラリーと中程度サイズの粒子及び洗浄水から成る流出
    液を追加的に生じさせる第2の鉱物ジグと、中程度サイ
    ズの粒子及び洗浄水からなる流出液を脱水して、回収さ
    れるべき粒状物質を得るクラリファイヤーを有すること
    を特徴とする汚染粒状物質処理装置。
  18. 【請求項18】 前記流出液が十字流方式で流れる十字
    流形ジグが、流出液の脱水前に、重金属粒子を、中程度
    サイズの粒子及び洗浄水から成る流出液から密度の差に
    従って分離することを特徴とする請求項17の汚染粒状
    物質処理装置。
  19. 【請求項19】 第2のアトリション・スクラバーが、
    汚染物質流動化溶液の向流による第1の鉱物ジグ内での
    微粒子の分離前に、中程度サイズの粒子を研磨して付着
    状態の微粒子を最初に脱落させることを特徴とする請求
    項17の汚染粒状物質処理装置。
  20. 【請求項20】 乾燥パッドが、前記クラリファイヤー
    で脱水処理された中程度サイズの粒子を乾燥させること
    を特徴とする請求項17の汚染粒状物質処理装置。
JP3147982A 1990-05-25 1991-05-23 汚染粒状物質の処理方法及び装置 Withdrawn JPH06343948A (ja)

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