JPH05200320A - 土壌粒子から汚染樹脂粒子の混合物を分離する方法 - Google Patents

土壌粒子から汚染樹脂粒子の混合物を分離する方法

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JPH05200320A
JPH05200320A JP4189892A JP18989292A JPH05200320A JP H05200320 A JPH05200320 A JP H05200320A JP 4189892 A JP4189892 A JP 4189892A JP 18989292 A JP18989292 A JP 18989292A JP H05200320 A JPH05200320 A JP H05200320A
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resin particles
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Leland Leroy Learn
レロイ ラーン レランド
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ジーン ラホダ エドワード
Arthur W Ott
ウイリアム オット アーサー
Albert J Dietrich
ジョセフ ディートリッヒ アルバート
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03BSEPARATING SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS
    • B03B9/00General arrangement of separating plant, e.g. flow sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B09DISPOSAL OF SOLID WASTE; RECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09CRECLAMATION OF CONTAMINATED SOIL
    • B09C1/00Reclamation of contaminated soil
    • B09C1/02Extraction using liquids, e.g. washing, leaching, flotation

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚染樹脂粒子の混合物を土壌粒子から分離す
る方法を提供する。 【構成】 樹脂粒子の実質的に全て及び土壌粒子のうち
第1の部分を同伴するに十分な流体速度で上記混合物を
流動化する。土壌粒子の同伴された第1の部分は平均粒
子サイズが汚染樹脂粒子よりも小さい。土壌粒子の第2
の部分を、同伴された汚染樹脂粒子及び土壌粒子の同伴
された第1の部分から分離して収集する。土壌粒子の第
2の部分は流動化状態の混合物中に同伴されない。汚染
樹脂粒子の平均粒子サイズに一致する粒子を捕集する粒
子分離装置(13)の使用により、土壌粒子の同伴され
た第1の部分を同伴された汚染樹脂粒子から分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の汚染物、例えば
重金属、放射性化合物及び有機物で汚染されている(こ
れらの組み合わせである場合が多い)汚染樹脂を次のよ
うな段階で、即ち、土壌/樹脂混合物の流動化段階、流
動化されなかった土壌粒子の除去段階及び流動化された
土壌粒子からの流動化状態の樹脂の分離段階により粒状
物、例えば土壌から分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】汚染状
態の土壌及び地下水は日々益々深刻な環境問題となって
いる。汚染物としては、例えば銅、鉛及び水銀のような
重金属、例えばラジウム、ウラン及びトリウムのような
放射性各種、例えば油、グリース、ポリ塩化ビフェニー
ル(PCB)、ベンジルアミン塩酸塩、煙道煤その他の
有機物が挙げられる。
【0003】特定の汚染物類を土壌及び地下水から除去
するために種々の技術が開発された。例えば、重金属は
主として、沈泥、腐食土または土壌の粘土部分中に存在
することが知られている。それゆえに、重金属は、サイ
ズ分離法、例えば傾動自在なテーブル、鉱物ジグ内の向
流方式及び化学的な手法、例えば溶脱法によって除去で
きる場合がある。放射性化合物は、その発生原因がスピ
ル(spill)である場合、溶脱法により大規模に除去でき
る場合がある。これら化合物は又、一層微細な粒子中に
存在することが多いので、汚染の最もひどい画分も向流
方式サイズ分離法により除去できる。有機物は界面活性
剤を用いた洗浄、熱処理または生物化学的な手法によっ
て除去できる場合がある。
【0004】異種の汚染物が同一の土壌及び/又は地下
水中に存在している場合、特別な問題が生じる。一般
に、生物学的手法または熱処理法は、より微細な粒子の
土壌及び粘土の場合には有機物の除去に関し、洗浄より
も有効である。しかしながら、有毒無機物、例えば鉛ま
たはクロム(+6)(もし存在していれば)は、それら
の毒性に起因して生物学的な系を非活性化させると共に
熱分解法に固有の空気汚染の問題を深刻化させる傾向が
ある。加えて、熱処理法を用いると汚染物を可動化させ
ることができるが、そうしなければ、汚染物は、処理後
の土壌中に定着してしまう。
【0005】放射能汚染(例えばウラン、トリウム、ラ
ジウム等)は土壌洗浄法により除去できる場合があり、
この土壌洗浄法は、多種の汚染物類を有する土壌を処理
する手段として利用できる。洗浄後の土壌は引き続いて
行なわれる生物学的処理または熱処理との両立が可能で
ある。無機化合物及び放射性化合物は有機物から分離さ
れ市販または処分されるようになる。
【0006】現在利用可能な土壌洗浄方法は多くある。
これら洗浄法は大抵の場合、土壌と抽出剤の十分な相互
接触を可能にする鉱山用機器(mine equipment)を用い
ている。米国特許第4,783,253号は、水の向流
を用いて汚染状態の重い粒子から汚染されていない軽い
粒子を浮動させて取り去ることをにより、放射性汚染物
を土壌から分離する方法を開示している。一層軽い粒子
から成るスラリーは、渦形分級機、遠心分離機、フィル
タ等を用いて脱水される。米国特許第4,783,26
3号は、材料をスラリーの状態にし、界面活性剤及び/
又はアルカリ性薬剤を追加し、有毒物質を液相の状態
で、好ましくはフロス浮選用セル中に改質剤を用いて濃
縮することにより有毒物質または危険物質、特に有機物
を土壌等から除去する方法を開示している。
【0007】ある場合では、汚染は、事故により土壌の
上に放出されたイオン交換物質中に濃縮された状態で見
受けられる。これは、任意の採鉱場所または処理中に樹
脂を用いる処理施設において問題になりがちである。ま
た、汚染状態の土壌への樹脂の追加は、汚染物を濃縮
し、かくして土壌を除染する有効な手段であることが判
明している。しかしながら、汚染物に対するイオン交換
樹脂の強い親和性により、汚染物は樹脂から容易には抽
出できず或いは可動状態にできない。したがって汚染樹
脂を土壌から凝離させる必要がある。
【0008】本発明の主目的は、廃棄物、例えば放射性
物質、有機物及び重金属の混合物で汚染された粒状物
質、例えば土壌等を処理する改良方法を提供することに
ある。
【0009】本発明のもう1つの目的は、大きな資本を
必要とせず、経済的に実施でき、現場での処理のために
何処でも実施できる方法を提供することにある。
【0010】本発明のさらにもう1つの目的は、いった
ん汚染物を土壌から除去したら、汚染物を効果的に回収
でき、この場合、機器、化学物質を最小限度しか必要と
しないシステムであって、作業場所に持ち運びでき、さ
らに回収した汚染物、例えば金属を採鉱及び/または溶
融作業により処理できるシステムを提供することにあ
る。
【0011】本発明のさらにもう1つの目的は、汚染樹
脂、例えばイオン交換物質を含有する土壌を処理するの
に用いることのできる方法を提供することにある。
【0012】本明細書において、「流体」という用語
は、圧縮性及び非圧縮性の流体の両方、例えば液体、ガ
ス混合物及びその溶液の両方を含むものとする。
【0013】また、「土壌」という用語は、汚染物の付
着する粒状物、例えば粘土、微粉、砂、石、腐植土等の
すべての形態を含むものとする。
【0014】さらに、「重金属汚染物」という用語は、
放射性金属と非放射性金属の両方を含み、さもなけれ
ば、当業者に公知の金属汚染物の全範囲を含むものとす
る。
【0015】さらに、「有機汚染物」という用語は、土
壌に付着しがちであり、土壌または地下水に留まるよう
な場合には環境状の危険性をもたらすすべての有機化合
物をさすものとする。
【0016】上記目的に鑑みて、本発明によれば、樹
脂、例えば有機汚染物、重金属汚染物及び/または放射
性汚染物で汚染されたイオン交換樹脂を含有する土壌を
除染する方法に関する。本発明の方法は、樹脂粒子及び
土壌粒子の一部を同伴するのに十分な流体速度で汚染状
態の樹脂粒子を含む土壌混合物を流動化させる段階を含
む。イオン交換樹脂と土壌の比重のさによって、同伴状
態の樹脂粒子は同伴状態の土壌粒子よりも著しく大きな
平均粒子サイズを有する。もし流動化速度を、サイズが
類似した土壌粒子ではなくて樹脂粒子の実質的にすべて
を同伴するほど早いものであるように選択すれば、土壌
からの同伴樹脂のサイズによる分離が容易に達成され
る。大きすぎて流動化流れ中に同伴できない土壌粒子
は、例えば沈澱によって分離させ、その間、樹脂粒子と
一緒に同伴された土壌粒子をサイズ選択分離手段、例え
ば鉱物ジグやスクリーンを用いて分離する。
【0017】本発明のもう1つの好ましい実施例では、
大き目の土壌粒子が本発明の方法で用いられ、樹脂粒子
の分離が達成され、大きめ目土壌粒子は、汚染状態の樹
脂粒子の沈澱を阻止する曲がりくねった進路を取ると共
に流動化状態の混合物中の樹脂粒子のチャンネリングを
阻止する傾向のある平均粒子サイズを有する。
【0018】添付の図面は本発明の好ましい実施例の種
々の特徴を示している。
【0019】
【実施例】本発明の必要性の根拠は、或る汚染物類、特
に、土壌と接触状態にあり、又はそうなりがちな樹脂へ
の付着汚染物が、代表的な土壌洗浄法による除去に関し
困難な課題を引き起こしているという考えにある。
【0020】本発明に係る土壌からの汚染樹脂の分離方
法は、樹脂の比重が一般に土壌の比重(通常は約2.
8)よりも非常に小さい(例えば、有機イオン交換樹脂
の場合は約1.1)ことを利用している。流体のアップ
フロー(upflow)を土壌と樹脂の層又は床に通すことに
より、密度の低い樹脂を同一サイズの土壌粒子から容易
に分離できる。ストークスの法則を用いると、特定サイ
ズの粒子を同伴するのに必要な流体速度(即ち、終速
度)の計算が可能である。固体粒子が充分に高い流体柱
を通って落下させられるときの固体粒子の最終的な速度
として定義される終速度は、次のストークスの法則を用
いて求めることができる。
【0021】 Ut=(Ps−Pf)*g*d/(18*μ) 上式において、Utは終速度(cm/s)、Psは固体
密度(g/cm)、Pfは流体密度(g/cm)、
gは重力加速度(cm/s)、dは粒子直径(c
m)、μは流体の粘度(g/(cm・s))である。な
お、 REt=Ut*d*Pf/μ<0.3 であり、上式において、REtは終速度で測定した粒子
レイノルズ数である。0.3<REt<1000の場
合、ストークスの法則を次のように変形して用いること
ができる。
【0022】Ut=0.153 *d1.14*g1.71*(Ps-Pf)
0.71/(μ0.43*Pf0.29) 上記方程式は、厳密には球形粒子に当て嵌まるに過ぎな
いが、土壌/樹脂粒子に関する終速度の計算に用いられ
る。粒子サイズ及び粒子密度の関数として計算により得
た終速度を表1に掲げた。
【0023】
【表1】 粒子サイズの関数として、水中における樹脂及び土壌の
同伴又は流動化に必要な粒子速度の比較を図1に示して
いる。樹脂を同一サイズの土壌粒子から分離できること
は明白である。しかしながら、特定サイズの樹脂ビーズ
を除去している間、サイズの小さな土壌粒子も除かれる
ことになる。たとえば、250ミクロンの樹脂ビーズの
除去と同時に、44ミクロン以下の土壌粒子も除かれる
ことになろう。同伴土壌と樹脂の粒子サイズの著しい差
を利用して、オーバーフローの流れをスクリーニングす
れば、小さなサイズの土壌粒子を通過させながら樹脂ビ
ーズを収集することができる。
【0024】かくして、本発明の分離方法では、制御さ
れた流体速度における汚染状態の樹脂粒子及び土壌粒子
の少なくとも一部の流動化と、流動化された流出液の選
択的なスクリーニングが併せ行われる。この選択的な分
離を達成するユニークな方法は「鉱物ジグ」と呼ばれる
採鉱装置を用いるものである(図2参照)。本発明で用
いられる鉱物ジグの使用法は、その標準的な用途とは対
照的である。鉱物ジグを設計対象にした典型的な鉱石処
理操作では、関心のある鉱物である供給材料のうちほん
の微量の最高密度画分又はフラクションがジグの底部又
はハッチ内に集められる。この通常の用途では、ジグに
その頂部からスラリーが供給され、ジグにパルス作用を
及ぼし、それによりスラリーにパルス又は脈動を与え
る。通常はパルスが下降行程にあるときに水がジグを通
って上方へ流れる。このパルス作用により、密度が最も
高い粒子は一層短時間で沈澱し、より軽く、しかも密度
の低い粒子は水のアップフローにより運び去られる。
【0025】しかしながら、本発明の樹脂凝離用途につ
いては、ジグの作動法を変形して大部分の土壌がダウン
フローでジグを通過し、樹脂及び土壌の微粉だけがキャ
リオーバーされるようにする。これを達成するには、ジ
グ内部の行程を比較的長く設定して、次のパルス発生前
に沈澱するのに充分な時間を粒子に与え、ジグ内の床深
さを最小限に抑え、好ましくは、床内に大き目の粒子を
用いると共に連続的なアップフローを用いる。このよう
にすると、樹脂粒子を理論的な同伴速度よりも遅い流体
速度で同伴することが事実上可能である。次に、樹脂及
び微粉を含むオーバーフローをスクリーニングして微粉
から樹脂を分離する。
【0026】図2を参照すると、本発明を具体化した好
ましい方法が示されている。樹脂含有の汚染土壌の混合
物(全体を符号10で示す)を任意公知の方法で、例え
ばスラリータンク11内で混合物と水を混ぜることによ
りスラリー状にする。この樹脂/土壌混合物は、樹脂の
不慮のこぼれにより生じた生成物であっても、土壌から
汚染物を除去するために土壌に意図的に加えた樹脂の生
成物であっても良い。無論、水以外の流体、例えば、他
の液体(例えば、油)又はガス(例えば、空気)を用い
てスラリーを形成し、樹脂を流動化しても良い。
【0027】スラリーを流動化して、スラリーが樹脂粒
子の実質的に全部及び一般に微粉である土壌粒子を同伴
するのに必要な速度に達するようにする。しかしなが
ら、流体の速度は、土壌と樹脂の混合物を全て同伴する
ほど大きいものであってはならず、そうでなければ、本
発明による分離の利点が損なわれることになろう。さら
に、過剰量の同伴は、エネルギーの浪費という結果をも
たらすことになる。
【0028】もしスラリー状の混合物が所望の終速度又
は同伴速度に達すると、任意公知の方法でかかるスラリ
ー状混合物を同伴できる。同伴方法としては、ポンプ、
重力(所望の終速度の下向き流を得るのに充分なヘッド
を生じさせることによる)、スターラー(攪拌機)、ブ
ロワ等の使用が挙げられる。
【0029】同伴された状態の樹脂及び土壌を、流体中
に同伴されなかった土壌粒子から分離する。これを行う
最も簡単な方法は、同伴されなかった土壌粒子を重力に
より沈澱させて収集できるようにすることである。この
手法は図2に概略的に示されており、スラリー状の混合
物12は、ジグ用の水14が供給されているジグ13に
入る。ジグ13によって同伴されなかった土壌粒子は沈
澱し、生成物カーボイ16内に清浄な土壌として集めら
れる。
【0030】一方、ジグ13からアップフローとして通
過するオーバーフロー17は終速度又は同伴速度に達し
て樹脂を同伴するが、土壌(通常は微粉)は、樹脂を回
収するようなサイズに設定された粒子サイズ分離手段、
例えば、60メッシュのスクリーン18に通される。汚
染状態の樹脂19は除去されて、汚染物の処分、熱分
解、酸化及び重金属の回収等が行われる。土壌含有流2
0は粒子サイズ分離手段に通されて樹脂を除去されホッ
パ内に集められて用地に戻され、或いは次の処理が行わ
れる。この手法による所望の樹脂凝離の達成能力は、以
下の実験例に示されている。
【0031】実験例 テキサス州ブルーニ(Bruni)のウラン溶液採鉱地から採
集した土壌に対する改質研究によれば、或る土壌サンプ
ルに樹脂の汚染が生じていることが分かった。汚染の存
在が十分考えられる土壌からウラン汚染物を除去するに
あたって好結果を生んだ抽出剤は、樹脂を含有している
土壌に対しては有効ではない。この理由は、樹脂(ペン
シルベニア州フィラデルフィアに所在のローム・アンド
・ハース社のDOWEX 21K)が、抽出剤によって
は可動性を与えることができないウランに対する高い親
和性を有していることにある。土壌及び樹脂混合物の化
学的分析の結果、ウラン含有量は約90ppmであり、
これは所要の改善レベルの42ppmよりも大きいこと
がわかった。次に行なった分析の結果、汚染の大部分が
樹脂と関連していることがわかった。土壌混合物のうち
約1重量%を占める樹脂は7000ppmのウランを含
有していた。土壌それ自体は30ppm未満のウランを
含有していた。図3に示すように、土壌中の所望のウラ
ンレベルを達成するためには、土壌から樹脂の少なくと
も70%を凝離することが必要であった。樹脂の粒子サ
イズの分析によれば、樹脂のうち大部分が250ミクロ
ン以上であることがわかった。かくして、試験を行なっ
て、樹脂を流動化させる鉱物ジグ及び樹脂をオーバーフ
ローから収集するための250ミクロンのスクリーンを
用いて樹脂を土壌から凝離できるかどうかを確かめた。
【0032】試験結果(表2に要約して示す)によれ
ば、ジグを通る固形物のダウンフローを最大にするよう
になっている条件のもとでは、樹脂の約40%だけが土
壌から除去されることがわかる。引き続き行なった試験
の結果によれば、大き目の土壌粒子から成る床を追加す
ることにより、凝離を大幅に向上させることができた。
床を形成する大き目の土壌は、オーバーフロー流れによ
る同伴によって床からのその排出を防止するが、床の適
当なパルス作用を可能にしかくして処理中の土壌が床中
の細隙を通過させることができるようにするサイズ
(0.19〜0.25インチ直径)(4mm〜7mm)
に設定してある。かかる床により、樹脂をジグの底部に
移動させる一層曲がりくねった進路が得られ、かくして
樹脂をアップフロー流れによって土壌から流動化させる
機会が一層多く得られることになる。また、かかる床に
より、ジグを通る溶液のアップフローの分布が一層良好
になり、かくしてチャンネリングが最少限に抑えられ
る。表2の結果の示すところによれば、大きめの床材料
を用いると、80%以上の樹脂の凝離が達成された。
【0033】鉱物ジグは、周波数が800rpmで、行
程長さが最大0.75インチ(19mm)であるのが良
い。ジグの流動化域の寸法は表面積が約4インチ×6イ
ンチ(10cm×15cm)〜4フィート×6フィート
(120cm×180cm)、高さが約1フィート(3
0cm)までである。流動化に関する重要な変数は流動
化域の単位面積当たりの流量である。
【0034】また、表2の結果によれば、樹脂の凝離
は、アップフロー流量を1.6GPM/フィート2から
3.2GPM/フィート(60〜130リットル/分
/m)に増大させることにより80%(試験B)から
90%以上(試験C)に増大させることができる。流量
をさらに4.8GPM/フィート(190リットル/
分/m)(試験D)まで増大させても樹脂の除去は著
しくは増大しなかった。ストークスの法則によれば、少
なくとも5GPM/フィート2(200リットル/分/
)の流体速度がこの樹脂を同伴するのに必要である
べきである。ジグのパルス作用及びジグ中の短い流動化
域は結果的に樹脂の同伴に必要な流体の流量は少なくな
ると考えられている。他の凝離装置(例えば、流動床)
は同一程度の樹脂の凝離を得るにはより多い流量を必要
とするであろう。
【0035】ジグの底部及びスクリーン(<250ミク
ロン)を通過したジグ・オーバーフローである土壌生成
物は分析すると、30ppm未満のウランを含有してい
た。これら流れは供給物の99%を示し、かくして、汚
染はオーバーフロー用250ミクロンのスクリーン中に
集められた供給物の1%に効果的に凝縮されていた。
【0036】 表2−樹脂の凝離 アップフロー流量 粒子 %樹脂 試験番号 GPM/フィート2 リットル/ 分/m2 床* 除去 A 4.8 190 No 43% B 1.6 60 Yes 80% C 3.2 130 Yes +90% D 4.8 190 Yes +90% *:粒子床中の固形物の層は、0.19〜0.25イン
チ(4〜7mm)の固形物から成る。
【0037】粒子層中の固形物の層は直径が0.19〜
0.25インチ(4〜7mm)の固形物から成る。
【0038】当然のことながら、当業者であれば、本明
細書で開示した本発明の方法の変形例を特許請求の範囲
に記載されている本発明の精神から逸脱することなく想
到できることは理解されよう。例えば、本発明の方法を
用いると、陰イオン含有樹脂を含む任意性状の汚染物含
有樹脂を土壌から除去することができる。かかる陰イオ
ンとしては、例えば、陰イオンの電化を運ぶ傾向のある
ウラン、砒素及び/又はクロムの錯体があげられる。当
然のことながら、陽イオン交換樹脂も本発明によれば土
壌から除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の利点を示すグラフ図であり、
粒子サイズの関数としての樹脂及び土壌粒子の同伴速度
を示す図である。
【図2】本発明の好ましい方法を示す概略フローチャー
ト図である。
【図3】土壌ウランレベルに対する樹脂の凝離の影響を
示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 樹脂/土壌の混合物 11 スラリータンク 12 スラリー状の混合物 13 鉱物ジグ 16 カーボイ 17 オーバーフロー 18 スクリーン 19 汚染樹脂粒子 21 ホッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レランド レロイ ラーン アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッ ツバーグ マクファーレン ドライブ 218 (72)発明者 エドワード ジーン ラホダ アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッ ツバーグ ワシントン ストリート 116 (72)発明者 アーサー ウイリアム オット アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッ ツバーグ グリーンズバーグ パイク 4295 (72)発明者 アルバート ジョセフ ディートリッヒ アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 アー ウィン アールディー 1 ボックス 550

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚染樹脂粒子の混合物を土壌粒子から分
    離する方法であって、樹脂粒子の実質的に全て及び土壌
    粒子のうち第1の部分を同伴するに十分な流体速度で前
    記混合物を流動化する段階を含み、土壌粒子の同伴され
    た第1の部分は平均粒子サイズが汚染樹脂粒子よりも小
    さく、前記分離方法は、土壌粒子の第2の部分を、同伴
    された汚染樹脂粒子及び土壌粒子の同伴された第1の部
    分から分離して収集する段階を更に含み、土壌粒子の第
    2の部分は流動化状態の混合物中に同伴されず、前記分
    離方法は更に、汚染樹脂粒子の平均粒子サイズに一致す
    る粒子を捕集する粒子分離手段の使用により、土壌粒子
    の同伴された第1の部分を同伴された汚染樹脂粒子から
    分離する段階を含むことを特徴とする分離方法。
  2. 【請求項2】 土壌粒子の第2の部分を分離して沈澱に
    より収集することを特徴とする請求項1の分離方法。
  3. 【請求項3】 土壌粒子の第1の部分は微粉を含み、土
    壌粒子の第2の部分はその大部分を占め、粒子分離手段
    は汚染樹脂粒子を捕集するが、微粉は通過させることが
    できるスクリーンから成り、前記流動化段階は鉱物ジグ
    を用いて実施され、鉱物ジグはその底部に土壌粒子の第
    2の部分を集めるようになっており、鉱物ジグはさら
    に、同伴された汚染樹脂粒子及び微粉を鉱物ジグからス
    クリーンへオーバーフロー流の状態で通過させることが
    できるようになっていることを特徴とする請求項1の分
    離方法。
  4. 【請求項4】 流動化状態の混合物は汚染樹脂粒子及び
    土壌粒子の第1の部分を土壌の第2の部分から分離する
    のを助けるために、大き目の土壌粒子の床に通され、大
    き目の土壌粒子は、汚染樹脂粒子の沈澱を阻止する曲が
    りくねった進路を取りがちな平均粒子サイズを有し、大
    き目の土壌粒子は更に、流動化状態の混合物中の汚染樹
    脂粒子のチャンネリングを阻止する傾向があることを特
    徴とする請求項1の分離方法。
  5. 【請求項5】 鉱物ジグは、約5GPM/フィート
    (200リットル/分/m)以下のアップフロー流
    量で動作することを特徴とする請求項3の分離方法。
  6. 【請求項6】 鉱物ジグは、約1.6GPM/フィート
    (60リットル/分/m)以上のアップフロー流量
    で動作することを特徴とする請求項5の分離方法。
  7. 【請求項7】 汚染樹脂粒子はイオン交換樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1の分離方法。
  8. 【請求項8】 汚染樹脂粒子は、重金属または有機物で
    汚染された樹脂粒子であることを特徴とする請求項7の
    分離方法。
  9. 【請求項9】 汚染樹脂粒子は、ウランで汚染された樹
    脂粒子であることを特徴とする請求項8の分離方法。
  10. 【請求項10】 汚染樹脂粒子と土壌粒子の混合物の調
    製を、最初に、汚染されていない樹脂と汚染されている
    土壌を混合して、樹脂に付着している汚染物を汚染状態
    の土壌から除去することを特徴とする請求項1の分離方
    法。
  11. 【請求項11】 汚染物は、重金属、放射性汚染物及び
    有機汚染物から成る群から選択されることを特徴とする
    請求項10の分離方法。
  12. 【請求項12】 汚染されていない樹脂は、陽イオン交
    換樹脂であることを特徴とする請求項11の分離方法。
  13. 【請求項13】 汚染されている樹脂は、陰イオン交換
    樹脂であることを特徴とする請求項11の分離方法。
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