JPH0634198A - 送風用レジスタ - Google Patents

送風用レジスタ

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JPH0634198A
JPH0634198A JP18813592A JP18813592A JPH0634198A JP H0634198 A JPH0634198 A JP H0634198A JP 18813592 A JP18813592 A JP 18813592A JP 18813592 A JP18813592 A JP 18813592A JP H0634198 A JPH0634198 A JP H0634198A
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barrel
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blower
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Keiji Nishiyama
恵二 西山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストの安いバレルタイプのレジスタを使用
し、それにもかかわらず外観が損なわれることがなく、
しかもバレルを回動させた場合に、風の進行がベゼルに
よって阻害されることのない送風用レジスタを提供す
る。 【構成】 送風路(ベゼル3)中に配設されたバレル5
を回動させることにより、その送風路に沿って送られる
風の向きを変える送風用レジスタであり、送風方向Aに
沿って並べて配置された少なくとも2つのバレル回動中
心6a及び6bを有している。バレル5が中立位置(図
1の状態)から一方の側へ回動する場合と他方の側へ回
動する場合とで、バレル5の回動中心が、それら2つの
バレル回動中心6a,6b間で変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等において車室に
送り込む風の向きを変えるための送風用レジスタに関す
る。特に、送風路中に配設されたバレルを回動させるこ
とによってその送風路に沿って送られる風の向きを変え
る送風用レジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】車両、例えば自動車においては、インス
トルメントパネル等に上記の送風用レジスタが設けられ
ていて、送風源から送り出された風がその送風用レジス
タを介して車室内に送り込まれる。通常の送風用レジス
タでは、その構成部材であるバレルを車輌搭乗者が回動
させることにより、車室内へ送り込まれる風の向きを任
意の希望する方向へ変更できるようになっている。
【0003】このような送風用レジスタとして、例え
ば、図19に示すものが知られている。この送風用レジ
スタ51は、自動車のインストルメントパネル52に取
り付けられるものであって、送風路を形成しているベゼ
ル53と、ピン54を介してベゼル53に回動可能に支
持されているバレル55とを有している。送風源(図示
せず)から送られた風は、ベゼル53によって導かれて
矢印Aのように進み、そしてバレル55を介してインス
トルメントパネル52の右方に広がる車室へ送り出され
る。バレル55は、ピン54を中心として回動すること
により、実線で示す中立位置と、鎖線で示す上向位置
と、そして破線で示す下向位置の3つの位置をとること
ができる。搭乗者(図示せず)がバレル55を回動させ
ることにより、風の向を好みの方向に変えることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の送風用レジスタ
は、図19に示すように、バレル55が1つのピン54
だけで支持されていた。つまり、バレル55の回動中心
が1つだけであった。その結果、バレル55を1つの方
向、例えば下向位置(破線)の方向へ回動させたとき、
バレル55の下部がベゼル53の底部奥側(図の左側)
へ大きく入り込んでいた。この状態になると、ベゼル5
3の先端棚部53aがバレル55の前方(図の右側)へ
大きく露出してしまうので、下向位置(破線)にあるバ
レル55から出て図の下方へ向かう風の進行がそのベゼ
ル先端棚部53aによって阻害されるという問題があっ
た。
【0005】また、回動するバレル55がベゼル53の
底部内壁にぶつからないようにするため、バレル55の
長さはあまり長くできない。その結果、バレル55が中
立位置(実線)にあるとき、バレル55の下端とベゼル
先端棚部53aとの間に大きな間隔Bが形成され、その
ためベゼル先端棚部53aが外部へ大きく露出して搭乗
に目視されてしまい、外観が著しく損なわれるという問
題もあった。
【0006】ベゼル先端棚部53aが外部へ露出するこ
とによる上記の問題点を解消できるレジスタとして、第
19図のようなバレルタイプでない、いわゆるフィンタ
イプのレジスタがある。しかしながら、このフィンタイ
プレジスタはコストが非常に高いという問題があった。
【0007】本発明は、従来のレジスタにおける上記の
問題点に鑑みてなされたものであって、コストの安いバ
レルタイプのレジスタを使用し、それにもかかわらず外
観が損なわれることがなく、しかもバレルを回動させた
場合にも、風の進行が阻害されることのない送風用レジ
スタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る送風用レジスタは、送風方向に沿って
並べて配置された少なくとも2つのバレル回動中心を有
しており、バレルが中立位置から一方の側へ回動する場
合と他方の側へ回動する場合とで、バレルの回動中心
が、上記少なくとも2つのバレル回動中心の間で変わる
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】バレルは、中立位置から一方の向き及びそれと
反対側の他方の向きへ回動する。バレルが一方の向き
(例えば、上向き)へ回動するときの回動中心は、例え
ば送風方向に関して上流側にある回動中心である。そし
て、他方の向き(例えば下向き)へ回動するとき、バレ
ルの回動中心は、例えば下流側にある回動中心へと変化
する。この回動中心の変化により、バレルに関して、単
なる1点中心の回動運動だけではなくて、送風方向に対
して直角方向への運動をも行わせることが可能となる。
その結果、バレルを取り囲むベゼル、特にベゼル先端棚
部によってそのバレルから吹き出される風の進行が阻害
されるのを防止できる。また、単なる1点中心の回動を
行わせる場合に比べて、バレルの長さを長くしてもバレ
ルを回動させるときにバレルとベゼル内壁がぶつかるこ
とがない。バレルの長さを長くできれば、バレルを中立
位置に位置させたとき、ベゼル先端棚部がバレルによっ
て隠されて外部へ著しく露出することがなくなり、それ
故、バレルが取り付けられているインストルメントパネ
ルの外観を良好に保持できる。
【0010】
【実施例】図1は、本発明に係る送風用レジスタの第1
実施例を示している。同図において、送風用レジスタ1
がインストルメントパネル2に取り付けられているこ
と、そしてバレル5がベゼル3に支持されてその内部に
配設されていることは、図19に示した従来装置と同じ
である。しかしながら本実施例では、図2に示すよう
に、バレル5の側面5aにクランク状に曲がっている軸
部材6が固定されている。図では、手前側の側面5aに
ついてのみ示してあるが、実際には、図示しない奥側の
側面にも同様の軸部材が固定されている。
【0011】軸部材6のうち、側面5aに固定されてい
る部分6aは第1支軸を構成し、先端部分6bは第2支
軸を構成している。図3に示すように、第1支軸6aは
ベゼル3の第1の側板3bに設けられた、第2支軸6b
を中心とする円弧状のガイド穴7にはめ込まれている。
一方、第2支軸6bはベゼル3の第2の側板3cに設け
られた、第1支軸6aを中心とする円弧状の他のガイド
穴8にはめ込まれている。ガイド穴7及び8は、図1に
示すように、それぞれが第2支軸6b及び第1支軸6a
を中心とする円弧状に形成されているので、両者は下方
部分の間隔が広く、上方へ向かうに従って間隔が狭くな
るように配置されている。
【0012】本実施例に係るレジスタ1の構成は概略以
上の通りである。以下、動作の態様について説明する。
図1に示した状態は、バレル5が中立位置にある場合で
ある。この状態において、第1支軸6aは左側ガイド穴
7の下端に接触しており、一方、第2支軸6bは右側ガ
イド穴8の下端に接触している。この状態よりバレル5
を下向きにしようとすると、第2支軸6bは下に動けな
いため、第2支軸6bを中心としてバレル5が第1支軸
6aを伴って正時計方向へ回動し、このとき第1支軸6
aは左側ガイド穴7内を上方へ移動する。第1支軸6a
の移動は、図4に示すように、第1支軸6aが左側ガイ
ド穴7の上端に接触した位置で止る。この位置がバレル
5の下向位置である。この状態で、バレル5によって風
が下方向へ向けられる。
【0013】次に、その下向状態からバレル5を上向き
にしようとすると、ガイド穴7とガイド穴8の間隔と、
第1支軸6aと第2支軸6bとの間隔が図1に示した中
立状態で最大のため、第2支軸6bは図4の状態では回
動中心にしかならす、バレル5は第1支軸6aを伴って
反時計方向に回動して図1の中立位置に戻る。さらにバ
レル5を上向きにしようとすると、今度は第1支軸6a
がガイド穴7の下端で止るために、バレル5は第1支軸
6aを中心として第2支軸6bを伴って反時計方向に回
動し、このとき第2支軸6bが右側ガイド穴8内で上方
へ移動する。そして、図5に示すように、第2支軸6b
が右側ガイド穴8の上端に接触した状態、すなわち上向
き状態になる。この状態で、風が上方向へ向けられる。
【0014】図5の上向き状態からバレル5を下向きに
しようとすると、上向きにするときと同様に第1支軸6
aが回動中心にしかならないため、バレル5は第1支軸
6aを回動中心として第2支軸6bを伴って正時計方向
へ回動し、図1の中立位置に戻る。
【0015】以上の説明から明らかなように、2本の支
軸6a及び6bの動きは次のように規制されている。す
なわち、バレル5を上向きあるいは下向きに動かす際、
各々片方の支軸が回動中心として固定されるように各支
軸6a及び6bの動作が規制されている。
【0016】本実施例では、バレル5を1つの方向、例
えば下向位置(図4)へ向かう正時計方向へ回動させた
とき、そのバレルは、第2支軸6bを中心として第1支
軸6aを伴って回動する。その結果、バレル5は、送風
方向Aに対して直角方向である上方へ持ち上がりなが
ら、さらに前方(右方)へ突き出る。それ故、バレル5
が単に第1支軸6aを中心として回動する場合に比べ
て、バレル5から下方へ向かう風のうち、ベゼル3の先
端棚部3aによってその進行が阻害されるものの量が減
少し、よって、多量の風を車室内に送り込むことが可能
となる。
【0017】また、バレル5が第2支軸6bを中心とし
て上方へ持ち上がるということは、バレル5が中立位置
(図1)にあるときのバレル下部長さをLのように長く
しておいても、バレル5を下向位置(図4)へ回動した
ときに、その下端がベゼル3の底面内壁にぶつかること
がないということである。第1支軸6aを回動中心とし
ていた従来装置によれば、バレル5とベゼル3とのぶつ
かり合いを回避するために、バレル5の下部長さをRの
ように短くしておかなければならなかったので、バレル
5の下方におけるベゼル先端棚部3aの露出の程度がB
のように大きくならざるを得なかった。通常、搭乗者の
目の位置は図1の右上にあるので、上記のようにベゼル
先端棚部3aが大きく露出していると、それが搭乗者に
よって目視され易く、よって著しく外観が損なわれてい
た。これに対して、本実施例によれば、バレル下部長さ
をLのように長くすることができるので、バレル5が中
立位置にあるときのベゼル先端棚部3aの露出の度合が
Dのように短くなって外観を損なうことがなくなる。
【0018】図6は本発明の第2実施例を示している。
この実施例が上述した第1実施例と異なる点は、軸部材
16に形成されている第1支軸16a及び第2支軸16
bの両方がバレル5に固定されていることである。これ
らの各支軸16a,16bは、図7に示すように、ベゼ
ル3を構成している1枚の側板3bに設けられたガイド
穴7及び8にはめ込まれている。これらのガイド穴7,
8は図1に示したものと同じである。この第2実施例の
動作態様は、図1に示した第1実施例と同じであるの
で、その説明は省略する。
【0019】なお、バレル5に固定される2本の支軸の
構造は、上記2つの実施例に限定されるものではなく、
要は、バレル5を上向きあるいは下向きに回動させる
際、両支軸のうちの各々片方づつが回動中心として固定
されるように各支軸6a及び6bの動作が規制されるよ
になっていればよい。
【0020】図8は、本発明の第3実施例を示してい
る。この実施例に係るレジスタ11では、図9に示すよ
うに、第1支軸26aがバレル5に固定されている。一
方、第2支軸26bは、第1支軸26a上に回動自在に
嵌合するブラケット12の先端に設けられている。第1
支軸26aは、図10に示すように、ベゼル3の第1の
側板3bに設けられている、第2支軸26bを中心とす
る円弧状のガイド穴17にはめ込まれている。第2支軸
26bは、ベゼル3の第2の側板3cに設けられている
穴18にはめ込まれている。この穴18は単なる丸穴で
あり、よって、第2支軸26bは、回動自在ではあるが
上下あるいは左右方向には位置移動しないようになって
いる。
【0021】ベゼルの第1側板3b上には、第1支軸2
6a上に形成された突部13をガイドするための第1ガ
イド14と、その第1ガイド14に対向して配置された
第2ガイド15とが設けられている。第1ガイド14
は、図8に示すように、円弧状に湾曲する2つの部分を
接合させた形状を有している。また、第2ガイド部材1
5は、突部13が当たることにより第1支軸26aが回
転するのを規制するように作用する。
【0022】本実施例は以上のように構成されているの
で、バレル5を上向にするためにバレル5の先端上部を
指で押せば、第1支軸26aがガイド穴17の下端にあ
るため、バレル5は第1支軸26aを中心として回動
し、図12に示す上向き状態となる。このとき、第1支
軸26aはブラケット12から独立して回転し、よって
第2支軸26bは回転しない。またこのとき、第1支軸
26a上の突部13は、その先端が第1ガイド14の下
面によってガイドされながら回動する。
【0023】図12の状態からバレル5を下向にするた
めにバレル5の先端下部を指で押せば、突部13の先端
が第1ガイド14の下面に当たっているためバレル5は
第1支軸26aを中心として正時計方向へ回動し、図8
に示す中立位置に戻る。その後、さらにバレル5を下向
きに回動させると、突部13の先端が第1ガイド14の
左側湾曲部から外れる。そしてさらに、突部13が第2
ガイド15のために第1支軸26aを中心として回動で
きなくなり、そのため、バレル5は第2支軸26bを中
心として正時計方向へ回動することになる。このとき、
突部13は、第1ガイド14の右側湾曲部及び第2ガイ
ド15に沿って回転移動し、第1支軸26aがガイド穴
17内で上方へ移動する。この場合、バレル5は、送風
方向Aに対して直角方向である上方へ持ち上がりなが
ら、前方(図の右方)へ張り出すように移動する。
【0024】以上のように、この第3実施例において
も、第1及び第2実施例と同様にして、バレル5が上向
方向(反時計方向)へ回動する場合と、下向方向(正時
計方向)へ回動する場合とで、その回動中心が第1支軸
26aと第2支軸26bとの間で変化する。
【0025】図13は、本発明の第4実施例を示してい
る。この実施例では、上述した各実施例のように2本の
円柱状の支軸を用いるのではなくて、図14に示すよう
に上方に向けて湾曲する特殊形状の軸部材36が用いら
れている。この軸部材36は、左側垂下部36a、右側
垂下部36b、そして両垂下部の間に形成される湾曲凹
部40を有している。
【0026】一方、この湾曲軸部材36を支持するため
にベゼル3の側板に設けられる穴は、図13に符号27
で示すように、軸部材36の湾曲形状に対応した湾曲形
状に形成されている。具体的に説明すれば、軸受穴27
は、軸部材36の左側垂下部36aを収容する左側軸受
穴27aと軸部材36の右側垂下部36bを収容する右
側軸受穴27bとを湾曲状に結んだ形状に形成されてお
り、両側の軸受穴27a及び27bの間には、軸部材3
6の湾曲凹部40を支持するための張出し部27cが形
成されている。この張出し部27cの上端は滑らかな曲
線状、例えば円弧状に形成されている。また、図13に
示すように、張出し部27cによって湾曲凹部40が支
持され、さらに軸部材36の右側垂下部36bの下端が
右側軸受穴27aの下端に接触している状態で、軸部材
36の上面と軸受穴27の上面との間には、適宜の幅の
空間Gが形成されるようになっている。
【0027】図13において、軸受穴27の張出し部2
7cによって軸部材36の湾曲凹部40を受けることに
よりバレル5が中立位置に保持されている。この中立位
置からバレル5を上向き、すなわち反時計方向に回動さ
せると、軸部材36が張出し部27cの上端に沿って左
側にまわりこむように移動し、これによりバレル5が張
出し部27cを中心として反時計方向へ回動する。そし
て、図16に示すように、軸部材36の左側垂下部36
aの下端が左側軸受穴27aの下端に当たった状態でバ
レル5の回動が止る。この状態がバレル5の上向状態で
ある。
【0028】上向状態にあるバレル5を下向き、すなわ
ち正時計方向に回動させると、軸部材36が張出し部2
7cに沿って右側へまわりこむように移動して、図13
の中立位置へ戻る。この状態において、軸部材36の右
側垂下部36bが右側軸受穴27bの下端に当たるの
で、それ以降、張出し部27cに沿った軸部材36のま
わりこみ移動はできなくなる。従って、中立位置からさ
らにバレル5を上向きに回動させると、軸部材36は、
右側軸受穴27bによって支持される右側垂下部36b
を中心として、空間Gによって許される範囲内だけ正時
計方向へ回動する。このときバレル5は、上方へ持ち上
がりながら、前方(図の右方)へ張り出すように移動す
る。バレル5のこの移動は、図15に示すように、軸部
材36の上面が軸受穴27の上面に当たった状態で止
る。この状態がバレル5の下向き状態である。
【0029】この第4実施例においても、上記各実施例
と同様にして、バレル5が上向方向(反時計方向)へ回
動する場合と、下向方向(正時計方向)へ回動する場合
とで、その回動中心が変化する。上向き回動の際は軸受
穴27の張出し部27cの中心Xが回動中心となり、下
向き回動の際は軸部材36の右側垂下部36bの中心Y
が回動中心となる。
【0030】以上、いくつかの実施例をあげて本発明を
説明したが、本発明はそれらの実施例に限定されるもの
ではなく、種々に改変することができる。例えば、いま
までの説明ではバレル5が、図17に示すように、水平
軸Hを中心として上下方向に回動するものとしたが、図
18に示すように、バレル5が垂直軸Vを中心として左
右方向に回動する場合にも、本発明を適用することがで
きる。また、上記の各実施例では、バレル5の回動中心
が2つの回動中心間で変わる場合を例に挙げたが、3つ
以上の回動中心間で回動中心が変わるようにしても差し
支えがない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、バレルが一方の向き
(例えば、上向き)へ回動する場合と、他方の向き(例
えば、下向き)へ回動する場合とで、その回動中心が変
化する。この回動中心の変化により、バレル全体を送風
方向に対して直角の方向にずらせることができる。この
場合、バレル全体をずらせる方向がベゼルの先端棚部か
ら遠ざかる方向であれば、バレルから吹き出される風の
うちベゼルの先端棚部によってその進行が阻害されるも
のの量が減少する。その結果、バレルを通して車室内
へ、より多くの風を無駄なく送り込むことが可能にな
る。
【0032】また、バレルが中立位置から一方の側(例
えば、下向き)へ回動するき、バレル全体を送風方向に
対して直角の方向へずらせることができるので、そのず
れる分だけバレルの長さを長くしたとしてもバレルがベ
ゼル内壁にぶつかることを回避できる。このようにバレ
ルの長さを長くできれば、バレルが中立位置にあると
き、ベゼルの先端棚部のより多くの部分をバレルによっ
て隠して搭乗車の視野に入らないようにすることができ
る。これにより、バレル及びベゼルを備えたインストル
メントパネルの外観を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る送風用レジスタの第1実施例を示
す側面断面図である。
【図2】上記実施例の要部を示す斜視図である。
【図3】図1のIII−III線に従った平面断面図で
ある。
【図4】図1の送風用レジスタを下向位置に回動させた
状態を示す側面断面図である。
【図5】図1の送風用レジスタを上向位置に回動させた
状態を示す側面断面図である。
【図6】本発明に係る送風用レジスタの第2実施例の要
部を示す斜視図である。
【図7】図6におけるVII−VII線に従った平面断
面図である。
【図8】本発明に係る送風用レジスタの第3実施例を示
す側断面図である。
【図9】図8の送風用レジスタの要部を示す斜視図であ
る。
【図10】図8におけるX−X線に従った平面断面図で
ある。
【図11】図8の送風用レジスタを下向位置に回動させ
た状態を示す側面断面図である。
【図12】図8の送風用レジスタを上向位置に回動させ
た状態を示す側面断面図である。
【図13】本発明に係る送風用レジスタの第4実施例を
示す側面断面図である。
【図14】図13の送風用レジスタの要部を示す斜視図
である。
【図15】図13の送風用レジスタを下向位置に回動さ
せた状態を示す側面断面図である。
【図16】図13の送風用レジスタを上向位置に回動さ
せた状態を示す側面断面図である。
【図17】バレルの回動方向の一態様を示す斜視図であ
る。
【図18】バレルの回動方向の他の一態様を示す斜視図
である。
【図19】従来の送風用レジスタの一例を示す側断面図
である。
【符号の説明】
3:ベゼル 3a:ベゼル先端棚部 5:バレル 6a,16a,26a:第1支軸(回動中心) 27c:軸受穴の張出し部(回動中心) 6b,16b,26b:第2支軸(回動中心) 36b:軸部材の右側垂下部(回動中心) A:送風方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風路中に配設されたバレルを回動させ
    ることにより、その送風路に沿って送られる風の向きを
    変える送風用レジスタにおいて、 送風方向に沿って並べて配置された少なくとも2つのバ
    レル回動中心を有しており、 バレルが中立位置から一方の側へ回動する場合と他方の
    側へ回動する場合とで、バレルの回動中心が、上記少な
    くとも2つのバレル回動中心間で変化することを特徴と
    する送風用レジスタ。
JP18813592A 1992-07-15 1992-07-15 送風用レジスタ Expired - Lifetime JP2886736B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5908734A (en) * 1996-07-09 1999-06-01 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Image formation method with a post exposure heating step
CN110106680A (zh) * 2018-02-01 2019-08-09 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 一种风道转换装置的风道挡板及风道转换装置

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