JPH06341453A - トルクリミッタ - Google Patents
トルクリミッタInfo
- Publication number
- JPH06341453A JPH06341453A JP12919493A JP12919493A JPH06341453A JP H06341453 A JPH06341453 A JP H06341453A JP 12919493 A JP12919493 A JP 12919493A JP 12919493 A JP12919493 A JP 12919493A JP H06341453 A JPH06341453 A JP H06341453A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction
- rotating body
- driven member
- ribbon winding
- side rotating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トルクリミッタの異音を防止すること。
【構成】 駆動源に連結された入力側回転体25の摩擦
面29f,30fと、この入力側回転体25と同軸に設
けられた出力側回転体31の摩擦面31f1,31f2と
を対向圧接し、前記入力側回転体25の回転力を相対向
する前記摩擦面29f,30f,31f1,31f2の摩
擦力により前記出力側回転体31に伝達するトルクリミ
ッタ1において、前記回転体31の摩擦面31f1,3
1fに回転方向に対して角度を有する溝38を形成し、
この溝38で、異音の原因となる摩擦面に介在する摩耗
粉を取り除くようにした。
面29f,30fと、この入力側回転体25と同軸に設
けられた出力側回転体31の摩擦面31f1,31f2と
を対向圧接し、前記入力側回転体25の回転力を相対向
する前記摩擦面29f,30f,31f1,31f2の摩
擦力により前記出力側回転体31に伝達するトルクリミ
ッタ1において、前記回転体31の摩擦面31f1,3
1fに回転方向に対して角度を有する溝38を形成し、
この溝38で、異音の原因となる摩擦面に介在する摩耗
粉を取り除くようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動源の回転力を摩擦
力により従動側に伝達するトルクリミッタに関する。
力により従動側に伝達するトルクリミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】トルクリミッタには様々な方式のものが
あるが、駆動源に連結された入力側回転体の摩擦面と、
この入力側回転体と同軸に設けられた出力側回転体の摩
擦面とを対向圧接し、前記入力側回転体の回転力を相対
向する前記摩擦面の摩擦力により前記出力側回転体に伝
達するように構成されたものがある。このようなトルク
リミッタは、入力側回転体に比べ出力側回転体の回転が
少ない差動状態においては、相対向する摩擦面に生ずる
摩擦力に応じた一定の回転力が出力側回転体に伝達され
ている。
あるが、駆動源に連結された入力側回転体の摩擦面と、
この入力側回転体と同軸に設けられた出力側回転体の摩
擦面とを対向圧接し、前記入力側回転体の回転力を相対
向する前記摩擦面の摩擦力により前記出力側回転体に伝
達するように構成されたものがある。このようなトルク
リミッタは、入力側回転体に比べ出力側回転体の回転が
少ない差動状態においては、相対向する摩擦面に生ずる
摩擦力に応じた一定の回転力が出力側回転体に伝達され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなトルクリミ
ッタは、差動状態において異音を発生してしまうことが
ある。この異音の原因を以下に述べる。この差動状態に
おいては、対向圧接されている摩擦面が滑りを生じてい
るので、摩擦面は摩耗を伴う。この摩耗により摩耗粉が
生じ、この摩耗粉が対向する摩擦面に介在して異音の原
因となることが考えられる。また、摩擦面に摩耗粉が介
在すると伝達トルクも一定とならず不安定なものとな
り、さらに、摩擦面の摩耗を促進して、トルクリミッタ
の寿命を短くしてしまうことも考えられる。
ッタは、差動状態において異音を発生してしまうことが
ある。この異音の原因を以下に述べる。この差動状態に
おいては、対向圧接されている摩擦面が滑りを生じてい
るので、摩擦面は摩耗を伴う。この摩耗により摩耗粉が
生じ、この摩耗粉が対向する摩擦面に介在して異音の原
因となることが考えられる。また、摩擦面に摩耗粉が介
在すると伝達トルクも一定とならず不安定なものとな
り、さらに、摩擦面の摩耗を促進して、トルクリミッタ
の寿命を短くしてしまうことも考えられる。
【0004】
【課題を解決するための手段】駆動源に連結された入力
側回転体の摩擦面と、この入力側回転体と同軸に設けら
れた出力側回転体の摩擦面とを対向圧接し、前記入力側
回転体の回転力を相対向する前記摩擦面の摩擦力により
前記出力側回転体に伝達するトルクリミッタにおいて、
少なくとも一方の前記回転体の摩擦面に回転方向に対し
て角度を有する溝を形成した。
側回転体の摩擦面と、この入力側回転体と同軸に設けら
れた出力側回転体の摩擦面とを対向圧接し、前記入力側
回転体の回転力を相対向する前記摩擦面の摩擦力により
前記出力側回転体に伝達するトルクリミッタにおいて、
少なくとも一方の前記回転体の摩擦面に回転方向に対し
て角度を有する溝を形成した。
【0005】
【作用】少なくとも一方の回転体の摩擦面に回転方向に
対して角度を有する溝を形成したことで、この溝が掻き
取るようにして相対向する摩擦面に介在する摩耗粉を除
去するので、相対向した摩擦面に介在する摩耗粉に起因
する、異音、伝達トルクの不安定化、寿命の短縮等が防
止される。
対して角度を有する溝を形成したことで、この溝が掻き
取るようにして相対向する摩擦面に介在する摩耗粉を除
去するので、相対向した摩擦面に介在する摩耗粉に起因
する、異音、伝達トルクの不安定化、寿命の短縮等が防
止される。
【0006】
【実施例】本発明の第一の実施例を図面に基づいて説明
する。このトルクリミッタであるリボン巻取機構1はサ
ーマルプリンタ2の一部として形成されており、インク
リボン3を一定トルクで巻取るようになっている。ここ
で、このサーマルプリンタ2は、図3に例示するよう
に、本体ハウジング4の後面部と前面部とに印刷用紙の
挿入口5と排出口6とが形成されており、これらの開口
5,6間を連通する印刷用紙の搬送路7上には弾発的に
対向配置されたプラテンローラ8とサーマルヘッド9と
からなるプリンタ部10が設けられている。そして、こ
のプリンタ部10の前記部材8,9間に前記印刷用紙の
前記搬送路7と共に形成された前記インクリボン3のリ
ボン搬送路11は、一個のリボン給送ローラ12と複数
個のフィードローラ13〜15及び前記リボン巻取機構
1のリボン巻取ローラ16等で形成されている。そし
て、このサーマルプリンタ2では、前記プリンタ部10
の前記プラテンローラ8と前記リボン巻取機構1のタイ
ミングプーリ17(図1及び図2に示す)とには、駆動
源である駆動モータ18がタイミングベルト19やタイ
ミングプーリ20等で連結されている。
する。このトルクリミッタであるリボン巻取機構1はサ
ーマルプリンタ2の一部として形成されており、インク
リボン3を一定トルクで巻取るようになっている。ここ
で、このサーマルプリンタ2は、図3に例示するよう
に、本体ハウジング4の後面部と前面部とに印刷用紙の
挿入口5と排出口6とが形成されており、これらの開口
5,6間を連通する印刷用紙の搬送路7上には弾発的に
対向配置されたプラテンローラ8とサーマルヘッド9と
からなるプリンタ部10が設けられている。そして、こ
のプリンタ部10の前記部材8,9間に前記印刷用紙の
前記搬送路7と共に形成された前記インクリボン3のリ
ボン搬送路11は、一個のリボン給送ローラ12と複数
個のフィードローラ13〜15及び前記リボン巻取機構
1のリボン巻取ローラ16等で形成されている。そし
て、このサーマルプリンタ2では、前記プリンタ部10
の前記プラテンローラ8と前記リボン巻取機構1のタイ
ミングプーリ17(図1及び図2に示す)とには、駆動
源である駆動モータ18がタイミングベルト19やタイ
ミングプーリ20等で連結されている。
【0007】そして、このような構造のサーマルプリン
タ2のリボン巻取機構1は、図1及び図2に例示するよ
うに、本体フレーム21に突設された支持軸22に前記
タイミングプーリ17が回転自在に装着されており、こ
のタイミングプーリ17に突設された回転軸23にはワ
ンウェイクラッチ24を介してフランジホイル25(入
力側回転体)が装着されている。ここで、このフランジ
ホイル25は、フランジ部26から突設された回転軸2
7の先端部にねじ部28が形成された構造となってお
り、前記ワンウェイクラッチ24によって前記インクリ
ボン3を巻回する方向に空転自在となっている。そし
て、このようなフランジホイル25の前記回転軸27に
は、前記フランジホイル25と共に回転する摩擦部材2
9,30が両面に配置された円盤状の従動部材31(出
力側回転体)と弾発機構であるコイルスプリング32と
が回転自在に軸支されており、このコイルスプリング3
2を貫通した前記回転軸27の前記ねじ部28にはロー
レットナット33が締結されている。ここで、円盤状の
前記摩擦部材29,30間に位置した円盤状の前記従動
部材31は、凹凸部34が上縁部に形成された円環壁が
外周部に立設されており、このような従動部材31の円
環壁内に前記摩擦部材29,30と前記コイルスプリン
グ32及び前記ローレットナット33が位置している。
そして、前記コイルスプリング32の弾発力により前記
摩擦部材29,30と前記従動部材31との相対向して
いる摩擦面29f、30f、31f1、31f2が圧接さ
れている。なお、図5に示すように前記従動部材31の
前記摩擦面31f1、31f2には、放射状の溝38(深
さ0.5mm)が120度間隔で形成されている。
タ2のリボン巻取機構1は、図1及び図2に例示するよ
うに、本体フレーム21に突設された支持軸22に前記
タイミングプーリ17が回転自在に装着されており、こ
のタイミングプーリ17に突設された回転軸23にはワ
ンウェイクラッチ24を介してフランジホイル25(入
力側回転体)が装着されている。ここで、このフランジ
ホイル25は、フランジ部26から突設された回転軸2
7の先端部にねじ部28が形成された構造となってお
り、前記ワンウェイクラッチ24によって前記インクリ
ボン3を巻回する方向に空転自在となっている。そし
て、このようなフランジホイル25の前記回転軸27に
は、前記フランジホイル25と共に回転する摩擦部材2
9,30が両面に配置された円盤状の従動部材31(出
力側回転体)と弾発機構であるコイルスプリング32と
が回転自在に軸支されており、このコイルスプリング3
2を貫通した前記回転軸27の前記ねじ部28にはロー
レットナット33が締結されている。ここで、円盤状の
前記摩擦部材29,30間に位置した円盤状の前記従動
部材31は、凹凸部34が上縁部に形成された円環壁が
外周部に立設されており、このような従動部材31の円
環壁内に前記摩擦部材29,30と前記コイルスプリン
グ32及び前記ローレットナット33が位置している。
そして、前記コイルスプリング32の弾発力により前記
摩擦部材29,30と前記従動部材31との相対向して
いる摩擦面29f、30f、31f1、31f2が圧接さ
れている。なお、図5に示すように前記従動部材31の
前記摩擦面31f1、31f2には、放射状の溝38(深
さ0.5mm)が120度間隔で形成されている。
【0008】そして、前記従動部材31の前記凹凸部3
4と係合する凹凸部39が外周部に形成された従動部材
の一部であるフランジホイル40が、前記フランジホイ
ル25の回転軸27先端から突出した前記支持軸22に
回転自在に軸支されてワッシャ41とEリング42とで
装着されており、このフランジホイル40に突設された
嵌合軸43に前記リボン巻取ローラ16が着脱自在に装
着されている。
4と係合する凹凸部39が外周部に形成された従動部材
の一部であるフランジホイル40が、前記フランジホイ
ル25の回転軸27先端から突出した前記支持軸22に
回転自在に軸支されてワッシャ41とEリング42とで
装着されており、このフランジホイル40に突設された
嵌合軸43に前記リボン巻取ローラ16が着脱自在に装
着されている。
【0009】つぎに、ローレットナット33には以下に
述べる回り止が施されている。まず、フランジホイル2
5のねじ部28に180度間隔でねじ部28の軸方向と
直交する係止溝50が形成され、ねじ部28に捩じ込ま
れているローレットナット33の前面に沿わせて回転止
クリップ51が設けられている。この回転止クリップ5
1はほぼU字型に曲折されて相対向する辺に内向きの凸
部51aがそれぞれ曲折されて形成されており、この凸
部51aが前記係止溝50に係合することで前記ねじ部
28に回転不能に取り付けられている。さらに、この回
転止クリップ51に当接する凸部52が前記ローレット
ナット33の前面に120度間隔で突設されている。
述べる回り止が施されている。まず、フランジホイル2
5のねじ部28に180度間隔でねじ部28の軸方向と
直交する係止溝50が形成され、ねじ部28に捩じ込ま
れているローレットナット33の前面に沿わせて回転止
クリップ51が設けられている。この回転止クリップ5
1はほぼU字型に曲折されて相対向する辺に内向きの凸
部51aがそれぞれ曲折されて形成されており、この凸
部51aが前記係止溝50に係合することで前記ねじ部
28に回転不能に取り付けられている。さらに、この回
転止クリップ51に当接する凸部52が前記ローレット
ナット33の前面に120度間隔で突設されている。
【0010】このような構成において、このサーマルプ
リンタ2では、駆動モータ18の駆動力により、プリン
タ部10のプラテンローラ8が一定速度で回転駆動され
るようになっている。そこで、このプラテンローラ8に
よって圧接された印刷用紙とインクリボン3とが一定速
度で搬送されるとともに、インクリボン3のインクがサ
ーマルヘッド9の発熱走査で印刷用紙に転写されること
で画像印刷が行なわれる。この時、このようなプリンタ
部10から一定速度で排出されるインクリボン3は、リ
ボン巻取機構1のリボン巻取ローラ16に巻取量とは無
関係にたるむことなく巻回されるようになっている。
リンタ2では、駆動モータ18の駆動力により、プリン
タ部10のプラテンローラ8が一定速度で回転駆動され
るようになっている。そこで、このプラテンローラ8に
よって圧接された印刷用紙とインクリボン3とが一定速
度で搬送されるとともに、インクリボン3のインクがサ
ーマルヘッド9の発熱走査で印刷用紙に転写されること
で画像印刷が行なわれる。この時、このようなプリンタ
部10から一定速度で排出されるインクリボン3は、リ
ボン巻取機構1のリボン巻取ローラ16に巻取量とは無
関係にたるむことなく巻回されるようになっている。
【0011】そこで、このようなリボン巻取機構1の動
作を以下に詳述する。まず、このリボン巻取機構1で
は、タイミングプーリ17の回転軸23にはフランジホ
イル25がワンウェイクラッチ24で連結されているの
で、駆動モータ18の駆動力でタイミングプーリ17が
所定方向に駆動回転されるとフランジホイル25も回転
する。このフランジホイル25の回転速度は、プラテン
ローラ8の回転速度に比べて高くなるように駆動モータ
18からの減速比が定められている。ここで、このフラ
ンジホイル25の回転力は二個の摩擦部材29,30と
従動部材31との相対向する摩擦面29f、30f、3
1f1、31f2での摩擦力により従動部材31に伝達さ
れている。そして、この従動部材31に凹凸部34,3
9の係合でフランジホイル40が固定的に連結されてい
るので、このフランジホイル40に直結されたリボン巻
取ローラ16は従動部材31と共に回転してインクリボ
ン3を巻取ることになる。このとき、フランジホイル2
5の回転速度は、プラテンローラ8の回転速度に比べて
高く設定されているので、このフランジホイル25の回
転が伝達されているリボン巻取ローラ16はインクリボ
ン3にたるみを生じさせることなくインクリボン3を巻
取ることができる。なお、リボン巻取ローラ16の回転
速度はプラテンローラ8の回転により送りだされるイン
クリボン3を巻取る速度となるのでフランジホイル25
の回転速度に比べて低いが、この回転速度の差は、二個
の摩擦部材29,30と従動部材31との相対向してい
る摩擦面29f、30f、31f1、31f2での滑りに
より吸収されている。つまり、このトルクリミッタであ
るリボン巻取機構1は常に差動状態にて運転されてい
る。この差動状態では、リボン巻取ローラ16の回転力
は摩擦面29f、30f、31f1、31f2での摩擦力
に応じて一定となる。
作を以下に詳述する。まず、このリボン巻取機構1で
は、タイミングプーリ17の回転軸23にはフランジホ
イル25がワンウェイクラッチ24で連結されているの
で、駆動モータ18の駆動力でタイミングプーリ17が
所定方向に駆動回転されるとフランジホイル25も回転
する。このフランジホイル25の回転速度は、プラテン
ローラ8の回転速度に比べて高くなるように駆動モータ
18からの減速比が定められている。ここで、このフラ
ンジホイル25の回転力は二個の摩擦部材29,30と
従動部材31との相対向する摩擦面29f、30f、3
1f1、31f2での摩擦力により従動部材31に伝達さ
れている。そして、この従動部材31に凹凸部34,3
9の係合でフランジホイル40が固定的に連結されてい
るので、このフランジホイル40に直結されたリボン巻
取ローラ16は従動部材31と共に回転してインクリボ
ン3を巻取ることになる。このとき、フランジホイル2
5の回転速度は、プラテンローラ8の回転速度に比べて
高く設定されているので、このフランジホイル25の回
転が伝達されているリボン巻取ローラ16はインクリボ
ン3にたるみを生じさせることなくインクリボン3を巻
取ることができる。なお、リボン巻取ローラ16の回転
速度はプラテンローラ8の回転により送りだされるイン
クリボン3を巻取る速度となるのでフランジホイル25
の回転速度に比べて低いが、この回転速度の差は、二個
の摩擦部材29,30と従動部材31との相対向してい
る摩擦面29f、30f、31f1、31f2での滑りに
より吸収されている。つまり、このトルクリミッタであ
るリボン巻取機構1は常に差動状態にて運転されてい
る。この差動状態では、リボン巻取ローラ16の回転力
は摩擦面29f、30f、31f1、31f2での摩擦力
に応じて一定となる。
【0012】ここで、この摩擦面29f、30f、31
f1、31f2はその滑りにより摩耗を伴っている。この
摩耗により生じた摩耗粉は摩擦面間に介在することにな
る。しかし、本実施例では、摩擦面31f1、31f2に
形成された溝38が掻き取るようにして、その摩擦面間
に介在する摩耗粉を除去する。このため、本実施例のト
ルクリミッタであるリボン巻取機構1では、相対向した
摩擦面に介在する摩耗粉に起因する、異音、伝達トルク
の不安定化、寿命の短縮等が防止される。特に、伝達ト
ルクが一定となることは、インクリボン3を巻取る巻取
力が一定となることであり、このため、インクリボン3
はジャムを生じることなく均一に巻取られることにな
る。
f1、31f2はその滑りにより摩耗を伴っている。この
摩耗により生じた摩耗粉は摩擦面間に介在することにな
る。しかし、本実施例では、摩擦面31f1、31f2に
形成された溝38が掻き取るようにして、その摩擦面間
に介在する摩耗粉を除去する。このため、本実施例のト
ルクリミッタであるリボン巻取機構1では、相対向した
摩擦面に介在する摩耗粉に起因する、異音、伝達トルク
の不安定化、寿命の短縮等が防止される。特に、伝達ト
ルクが一定となることは、インクリボン3を巻取る巻取
力が一定となることであり、このため、インクリボン3
はジャムを生じることなく均一に巻取られることにな
る。
【0013】さらに、このリボン巻取機構1では、コイ
ルスプリング32の弾発力で摩擦部材29,30と従動
部材31との摩擦面29f、30f、31f1、31f2
を圧接するようにしているが、このコイルスプリング3
2の弾発力はフランジホイル25のフランジ部26とこ
のフランジ部26から突設された回転軸27の先端部に
取り付けられたローレットナット33との間に作用して
いる。つまり、このリボン巻取機構1では、一体として
回転するフランジホイル25とローレットナット33と
の間の他にはコイルスプリング32の弾発力で発生する
スラスト荷重が作用しないので、スラスト荷重による摩
擦損失等が生じず、駆動モータ18の消費電力が低減さ
れている。
ルスプリング32の弾発力で摩擦部材29,30と従動
部材31との摩擦面29f、30f、31f1、31f2
を圧接するようにしているが、このコイルスプリング3
2の弾発力はフランジホイル25のフランジ部26とこ
のフランジ部26から突設された回転軸27の先端部に
取り付けられたローレットナット33との間に作用して
いる。つまり、このリボン巻取機構1では、一体として
回転するフランジホイル25とローレットナット33と
の間の他にはコイルスプリング32の弾発力で発生する
スラスト荷重が作用しないので、スラスト荷重による摩
擦損失等が生じず、駆動モータ18の消費電力が低減さ
れている。
【0014】なお、このリボン巻取機構1では、フラン
ジホイル25にワンウェイクラッチ24が内蔵されてい
るので、インクリボン3の装着時等にリボン巻取ローラ
16を手動で迅速に回転することができる。また、この
リボン巻取機構1では、フランジホイル25に対するロ
ーレットナット33の捩込量を調整してコイルスプリン
グ32の弾発力を可変することで、摩擦部材29,30
と従動部材31との摩擦面29f、30f、31f1、
31f2での摩擦力を調整することができるので、イン
クリボン3の巻取力を調整することができる。
ジホイル25にワンウェイクラッチ24が内蔵されてい
るので、インクリボン3の装着時等にリボン巻取ローラ
16を手動で迅速に回転することができる。また、この
リボン巻取機構1では、フランジホイル25に対するロ
ーレットナット33の捩込量を調整してコイルスプリン
グ32の弾発力を可変することで、摩擦部材29,30
と従動部材31との摩擦面29f、30f、31f1、
31f2での摩擦力を調整することができるので、イン
クリボン3の巻取力を調整することができる。
【0015】また、ローレットナット33が振動や、ロ
ーレットナット33の捩じ込みの際にその回転につられ
て捻じり込まれたコイルスプリング32の戻ろうとする
回転力などにより緩もうとすると、その前面に突設され
ている凸部52が回転止クリップ51に当接する。この
ため、このローレットナット33はそれ以上緩むことが
なく、つねに一定のバネ圧を保持することができる。な
お、バネ圧を調整する際には、回転止クリップ51を一
旦ねじ部28から取外し、ローレットナット33を回転
させてバネ圧を調節し、その後、また元のようにローレ
ットナット33の前面に沿わせて凸部51aを係合溝5
0に係合させることで取り付ける。
ーレットナット33の捩じ込みの際にその回転につられ
て捻じり込まれたコイルスプリング32の戻ろうとする
回転力などにより緩もうとすると、その前面に突設され
ている凸部52が回転止クリップ51に当接する。この
ため、このローレットナット33はそれ以上緩むことが
なく、つねに一定のバネ圧を保持することができる。な
お、バネ圧を調整する際には、回転止クリップ51を一
旦ねじ部28から取外し、ローレットナット33を回転
させてバネ圧を調節し、その後、また元のようにローレ
ットナット33の前面に沿わせて凸部51aを係合溝5
0に係合させることで取り付ける。
【0016】なお、本実施例で云う弾発機構とは外方に
離反する方向に圧力を発生する機構を意味しており、上
述のようにコイルスプリング32の他にも、ゴム球等の
弾性材を利用したリボン巻取機構や磁気的に反発する一
対のマグネットを弾発機構として利用したリボン巻取機
構(共に図示せず)等が実施可能である。
離反する方向に圧力を発生する機構を意味しており、上
述のようにコイルスプリング32の他にも、ゴム球等の
弾性材を利用したリボン巻取機構や磁気的に反発する一
対のマグネットを弾発機構として利用したリボン巻取機
構(共に図示せず)等が実施可能である。
【0017】さらに、本実施例のリボン巻取機構1で
は、駆動源である駆動モータ18をタイミングベルト1
9等で回転自在なタイミングプーリ17に連結し、この
タイミングプーリ17に駆動部材であるフランジホイル
25を固定的に連結することを例示したが、本発明は上
記形式に限定されるものでもなく、例えば、このような
フランジホイル25をギヤ列で駆動モータ18に連結す
ることや、フランジホイル25を駆動モータ18の駆動
軸に直接的に連結すること等も実施可能である。また、
本実施例のリボン巻取機構1では、リボン巻取ローラ1
6と従動部材であるフランジホイル40とを別体として
連結することを例示したが、本発明は上記形式に限定さ
れるものではなく、このような部材を一体に形成したも
のも実施可能である。
は、駆動源である駆動モータ18をタイミングベルト1
9等で回転自在なタイミングプーリ17に連結し、この
タイミングプーリ17に駆動部材であるフランジホイル
25を固定的に連結することを例示したが、本発明は上
記形式に限定されるものでもなく、例えば、このような
フランジホイル25をギヤ列で駆動モータ18に連結す
ることや、フランジホイル25を駆動モータ18の駆動
軸に直接的に連結すること等も実施可能である。また、
本実施例のリボン巻取機構1では、リボン巻取ローラ1
6と従動部材であるフランジホイル40とを別体として
連結することを例示したが、本発明は上記形式に限定さ
れるものではなく、このような部材を一体に形成したも
のも実施可能である。
【0018】なお、本実施例では、トルクリミッタをリ
ボン巻取機構1として使用する例を説明したが、これに
限定されるものではなく、このトルクリミッタは他の分
野に広く用いることができるものである。
ボン巻取機構1として使用する例を説明したが、これに
限定されるものではなく、このトルクリミッタは他の分
野に広く用いることができるものである。
【0019】
【発明の効果】本発明は、駆動源に連結された入力側回
転体の摩擦面と、この入力側回転体と同軸に設けられた
出力側回転体の摩擦面とを対向圧接し、前記入力側回転
体の回転力を相対向する前記摩擦面の摩擦力により前記
出力側回転体に伝達するトルクリミッタにおいて、少な
くとも一方の前記回転体の摩擦面に回転方向に対して角
度を有する溝を形成したことにより、この溝が掻き取る
ようにして相対向する摩擦面に介在する摩耗粉を除去す
るので、相対向した摩擦面に介在する摩耗粉に起因す
る、異音、伝達トルクの不安定化、寿命の短縮等を防止
することができる。
転体の摩擦面と、この入力側回転体と同軸に設けられた
出力側回転体の摩擦面とを対向圧接し、前記入力側回転
体の回転力を相対向する前記摩擦面の摩擦力により前記
出力側回転体に伝達するトルクリミッタにおいて、少な
くとも一方の前記回転体の摩擦面に回転方向に対して角
度を有する溝を形成したことにより、この溝が掻き取る
ようにして相対向する摩擦面に介在する摩耗粉を除去す
るので、相対向した摩擦面に介在する摩耗粉に起因す
る、異音、伝達トルクの不安定化、寿命の短縮等を防止
することができる。
【図1】本発明の第一の実施例を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図2】その縦断正面図である。
【図3】サーマルプリンタの全体構造を示す縦断側面図
である。
である。
【図4】従動部材を取り出して示す(a)は左側面図、
(b)は右側面図である。
(b)は右側面図である。
【図5】回転止クリップの取付状態を示す側面図であ
る。
る。
1 トルクリミッタ 18 駆動源 25 入力側回転体 29f,30f 入力側回転体の摩擦面 31 出力側回転体 31f1,31f2 出力側回転体の摩擦面 38 溝
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動源に連結された入力側回転体の摩擦
面と、この入力側回転体と同軸に設けられた出力側回転
体の摩擦面とを対向圧接し、前記入力側回転体の回転力
を相対向する前記摩擦面の摩擦力により前記出力側回転
体に伝達するトルクリミッタにおいて、少なくとも一方
の前記回転体の摩擦面に回転方向に対して角度を有する
溝を形成したことを特徴とするトルクリミッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12919493A JPH06341453A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | トルクリミッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12919493A JPH06341453A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | トルクリミッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06341453A true JPH06341453A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15003476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12919493A Pending JPH06341453A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | トルクリミッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06341453A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013158571A (ja) * | 2012-02-07 | 2013-08-19 | Olympus Medical Systems Corp | 医療機器 |
WO2013190923A1 (ja) * | 2012-06-21 | 2013-12-27 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 挿入機器 |
WO2024017417A1 (zh) * | 2022-10-30 | 2024-01-25 | 西安铁路信号有限责任公司 | 一种鼓式扭矩限制器摩擦方法 |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP12919493A patent/JPH06341453A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013158571A (ja) * | 2012-02-07 | 2013-08-19 | Olympus Medical Systems Corp | 医療機器 |
WO2013190923A1 (ja) * | 2012-06-21 | 2013-12-27 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 挿入機器 |
JP5490339B1 (ja) * | 2012-06-21 | 2014-05-14 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 挿入機器 |
CN103906460A (zh) * | 2012-06-21 | 2014-07-02 | 奥林巴斯医疗株式会社 | 插入设备 |
WO2024017417A1 (zh) * | 2022-10-30 | 2024-01-25 | 西安铁路信号有限责任公司 | 一种鼓式扭矩限制器摩擦方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0724088B1 (en) | Torque limiter | |
EP1900536B1 (en) | Power Transmission method and apparatus, medium discharging apparatus using the same, and image forming device having the medium discharging apparatus | |
GB2259961A (en) | Torque-transmitting means in paper sheet feeding apparatus | |
JPH06341453A (ja) | トルクリミッタ | |
JP2003118196A (ja) | インクジェットプリンタのヘッドギャップ調整装置 | |
JP2634721B2 (ja) | ウェブ巻取装置 | |
US6572291B1 (en) | Print media handling system and printer having the same | |
JPH0750739A (ja) | ファクシミリの多枚給紙装置 | |
JPH0674311A (ja) | 回転力伝達装置及びその使用方法 | |
JPH05118345A (ja) | トルクリミツタ | |
JP2004181691A (ja) | ロール状インキリボンの移送装置 | |
JP4525688B2 (ja) | 画像形成装置 | |
KR100614872B1 (ko) | 선택급지형 급지구동장치 | |
JPH05149358A (ja) | 板バネ機構 | |
KR940007503Y1 (ko) | 잉크쉬트 구동장치 | |
KR200182769Y1 (ko) | 팩시밀리의 열전사리본 권취용 마찰 동력전달장치 | |
JPH08337021A (ja) | 紙送り装置 | |
JP2003104608A (ja) | 記録装置 | |
KR940002120B1 (ko) | 지 반송장치의 과부하 제어장치 | |
JPS62275943A (ja) | 紙搬送ロ−ラ | |
KR19990034439A (ko) | 팩시밀리의 열전사리본 마찰 동력전달장치 | |
JPH07309050A (ja) | プリンタ | |
JPS6487370A (en) | Paper feeder of printer | |
JPH06107346A (ja) | 用紙搬送装置 | |
JP2004084760A (ja) | 一方向クラッチ |