JPH0634143Y2 - ブックカバー - Google Patents

ブックカバー

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JPH0634143Y2
JPH0634143Y2 JP1989050654U JP5065489U JPH0634143Y2 JP H0634143 Y2 JPH0634143 Y2 JP H0634143Y2 JP 1989050654 U JP1989050654 U JP 1989050654U JP 5065489 U JP5065489 U JP 5065489U JP H0634143 Y2 JPH0634143 Y2 JP H0634143Y2
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JP
Japan
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book
book cover
resin
cover
slip layer
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JP1989050654U
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Inventor
員義 若田
政直 田尻
俊介 塩井
Original Assignee
新王子製紙株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はブックカバーに関し、特に本の取り扱い中に動
く或いは外れることの無いブックカバーに関するもので
ある。
「従来の技術」 本が汚れないように保護したり、或いは本の装飾性を高
めるため、ブックカバーがよく用いられて入る。このブ
ックカバーは、通常、紙、合成紙、不織布、フィルム、
布、皮、合成皮革等が基材として使用されており、中で
も紙、合成紙、不織布、フィルム等は安価であり、また
印刷を施す等極めて容易に装飾性を高めることができる
ため、最も広く使用されている。しかし、このような基
材を用いたブックカバーは、本を取り扱う際にカバーが
動き易い,はずれ易い等の欠点を有している。また、糊
層を設けたブックカバーも提案されているが、糊を用い
た場合、ブックカバーを取替ることが困難である。
「考案が解決しようとする課題」 本考案者らは、かかる現状に鑑み、ブックカバーの基材
について鋭意研究した結果、紙、合成紙、不織布、フィ
ルム等を基材とした表面に、防滑層を設けたシートを用
いることにより、極めて有用なブックカバーが得られる
ことを見出し本考案に至った。
「課題を解決するための手段」 本考案は、本の表紙に接触する側に、発泡性マイクロカ
プセルを含有する防滑層を設けたことを特徴とするブッ
クカバー。および、本の表紙に接触する側に、微粘着粒
子を含有する防滑層を設けたことを特徴とするブックカ
バーである。
「作用」 本考案のブックカバーは、紙、合成紙、不織布、フィル
ム等の支持体に防滑層を設けたシートを基材とし、当業
界公知の形態に加工されたもので、必要に応じてシート
の片面或いは両面に装飾用の印刷がなされている。
防滑層としては、ゴム弾性を有する材料で構成されたも
のであれば本考案の機能を発揮できるが、中でも発泡性
マイクロカプセル及び/又は微粘着粒子を用いた系はそ
の効果に点で特に顕著である。
発泡性マイクロカプセルとしては、例えば、芯物質とし
てn−ブタン、i−ブタン、ペンタン、ネオペンタンの
様な低沸点の炭化水素を内包し、カプセルの壁膜剤とし
て塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メチルメタクリ
レートの様な(メタ)アクリル酸エステル、スチレンの
様な芳香族ビニル化合物を主成分とする熱可塑性樹脂を
使用したマイクロカプセル(例えば、マツモトマイクロ
フェアF−30、F−50、F−80(松本油脂製)、エクス
パンセルWU−642、WU−551、WU−461(日本フェライト
製)として入手できる)等が挙げられる。
発泡性マイクロカプセルを用いて防滑層を形成する場合
には、通常マイクロカプセルを支持体に固定する為の接
着剤が使用される。
接着剤としては、水性系として塗布する場合には、水溶
性バインダー、ラテックス系バインダーなど、非水性系
として塗布する場合には、油溶性バインダーが使用され
る。また電子線或いは紫外線で硬化する場合には、エチ
レン性不飽和結合を有するモノマー、オリゴマー或いは
プレポリマーが使用される。
ここで使用される水溶性バインダーとしては、例えばゼ
ラチン、アルブミン、カゼイン等のプロティン類、穀物
澱粉、α化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル
化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等のセルロース類、寒天、アル
ギン酸ソーダ、アラビヤゴム等の多糖類の如き水溶性天
然高分子化合物、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、マレ
イン酸共重合体等の如き水溶性合成高分子化合物があ
り、ラテックス系バインダーとしては、スチレン・ブタ
ジエンラテックス、アクリロニトリル・ブタジエンラテ
ックス、アクリル酸エステル系ラテックス、酢酸ビニル
系ラテックス、塩化ビニリデン系ラテックス、メチルメ
タクリレート・ブタジエンラテックス及びこれらのカル
ボキシ変成(例えばアクリル酸)ラテックス等が挙げら
れる。
また油溶性バインダーとしては、例えばロジン(ガムロ
ジン、ウッドロジン、トール油ロジン)、セラミック
ス、コーパル、ダルマン、ギルソナイト、ゼイン等の天
然樹脂、硬化ロジン、エステルガムおよびその他のロジ
ンエステル、マレイン酸樹脂、フマル酸樹脂、二量化ロ
ジン、重合ロジン、ロジン変成フェノール樹脂、メチル
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセ
テートブチラート、ニトロセルロース等の半合成樹脂、
フェノール樹脂、キシレン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、ケトン樹脂、クマロン・インデン樹脂、石油樹脂、
テルペン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、アルキド樹脂、ポ
リアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン
・無水マレイン酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸
共重合体、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重
合体、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体、変成ポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール(ブチラー
ル樹脂)、ポリビニルピロリドン、塩素化ポリプロピレ
ンスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン等の合成
樹脂等が挙げられる。
また電子線或いは紫外線で硬化するエチレン性不飽和結
合を有するモノマー、オリゴマー、プレポリマーとして
は、例えばスチレン、メチルメタクリレート、ブチルメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジメタクリレート、ペンタエ
リスリトールアクリレート、トリメチロールプロパンジ
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリレート、1,2−ブタンジ
オールジアクリレート、エポキシ樹脂とアクリル酸との
反応物、マレイン酸とジエチレングリコールとアクリル
酸の縮合物等が挙げられる。なかでもガラス転移点が40
℃以下の接着剤が防滑性の効果の点で好ましい。
前記の発泡性マイクロカプセルと接着剤は、通常接着剤
100重量部に対して発泡性マイクロカプセルが1〜90重
量部、好ましくは3〜50重量部、より好ましくは5〜30
重量部となるように調成される。また炭酸カルシウム、
クレー、カオリン、酸化チタン、プラスチックピグメン
ト等の顔料、界面活性剤、分散剤、消泡剤、帯電防止
剤、着色剤又は蛍光染料等を必要に応じて添加してもよ
い。
調成された防滑層塗液は、支持体に例えばエアーナイフ
コーター、バーコーター、ブレードコーター等で塗布・
乾燥して、防滑層を設けることができる。
塗液の塗布量は、防滑効果とコストの面から乾燥後の塗
布量で1〜20g/m2、好ましくは2〜15g/m2程度である。
因に1g/m2未満では目的とする効果が得られず、また20g
/m2を越えての使用はコストが高くなる。支持体と塗布
層との接着性が充分でない場合は、支持体に予めプライ
マー処理を施しておくとよい。
マイクロカプセルの発泡は、マイクロカプセルを含む防
滑層塗液を支持体に塗布した後の乾燥段階で行われる。
一方微粘着粒子としては、従来公知のものが用いられ、
例えばアクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等の(メ
タ)アクリル酸エステルを主成分とするビニルモノマー
の懸濁重合、乳化重合により製造される。このような微
粘着粒子としては、例えばオリバインBPW-4930,5356
(東洋インキ製造(株)製)X-387-521E、X-387-522S
(サイデン化学製)等がある。
また、このような微粘着粒子は、前述した接着剤を添加
して用いることも可能であり、その添加量は要求される
微粘着性、防滑性の程度により適宜選択される。更に
は、先述した白色顔料、有色顔料等の助剤を必要に応じ
て添加してもよい。また、調製された塗液は、先述した
方法で塗布する事ができる。
塗液の塗布量は、防滑効果とコストの面から乾燥後の塗
布量で1〜20g/m2、好ましくは2〜15g/m2程度である。
因に1g/m2未満では目的とする効果が得られず、また20g
/m2を越えての使用はコストが高くなる。支持体と塗布
層との接着性が充分でない場合は、支持体に予めプライ
マー処理を施しておくとよい。
本考案は、ブックカバーの本に接触する側にこのような
防滑層を設けたことにより、取り扱い中に動いたり外れ
たりすることが防止できるものである。また、この防滑
層の摩擦角(J.Tappi紙パルプ試験法No.31−79(傾斜
法)に順じ、上質紙に対する摩擦角)において40℃以上
有するものであれば、極めて取り扱いに優れたものがで
きる。
なお、防滑層は基材の本と接する側の全面或いは取り扱
い中に動いたり外れたりしない範囲で部分的に設けるこ
とができる。また、微粘着粒子と発泡性マイクロカプセ
ルは併用しても何等差し支えない。
更に、本考案のブックカバーとしてより好ましいものと
しては、本の表紙との非接触側に金属蒸着層、プラスチ
ックフィルムラミネート層或いはコート層等当業界公知
の層を設けてより装飾性を高めたり、特徴ある風合を生
じせしめたものが挙げられる。例えばコート層として
は、アート紙やキャストコート紙等の顔料コート層、或
いは皮革様風合いの発泡性マイクロカプセル含有層等が
挙げられる。
「効果」 本考案のブックカバーは、本の取り扱い中に外れる等の
現象が全く生じなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案ブックカバーの一実施例を示す断面
図、第2図は本ブックカバーを使用した状態を説明する
図である。 1……ブックカバー 2……基材 3……防滑層 4……本 5……本の表紙

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本の表紙に接触する側に、発泡性マイクロ
    カプセルを含有する防滑層を設けたことを特徴とするブ
    ックカバー。
  2. 【請求項2】本の表紙に接触する側に、微粘着粒子を含
    有する防滑層を設けたことを特徴とするブックカバー。
  3. 【請求項3】本の表紙との非接触側に、コート層を設け
    た請求項(1)又は(2)記載のブックカバー。
JP1989050654U 1989-04-27 1989-04-27 ブックカバー Expired - Fee Related JPH0634143Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5935067U (ja) * 1982-08-30 1984-03-05 出光石油化学株式会社 ブツクカバ−

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