JPH05245965A - 両面防滑性シート - Google Patents

両面防滑性シート

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JPH05245965A
JPH05245965A JP4730192A JP4730192A JPH05245965A JP H05245965 A JPH05245965 A JP H05245965A JP 4730192 A JP4730192 A JP 4730192A JP 4730192 A JP4730192 A JP 4730192A JP H05245965 A JPH05245965 A JP H05245965A
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JP
Japan
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slip
support
slip layer
double
area
Prior art date
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Pending
Application number
JP4730192A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Wakata
員義 若田
Kazuhiko Kono
和彦 河野
Shunsuke Shioi
俊介 塩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高防滑性で、且つ耐ブロッキング性に優れた両
面防滑性シートを提供する。 【構成】支持体の両面にパターン状に防滑層を設けた両
面防滑性シートであり、特に防滑層パターンの形成状態
として、片面の防滑層部の裏面が少なくとも20%以上
(面積)の非防滑層部となるようにパターン形成された
両面防滑性シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防滑性シートに関し、
特に高防滑性で、且つ耐ブロッキング性に優れた両面防
滑性シートに関する。
【0002】
【従来の技術】紙、フィルム、不織布等の表面に防滑層
を設けた防滑性シートは、一般に良く知られている。中
でも両面防滑性シートは種々の物品の間に敷くだけで良
好な防滑性を発揮することができるので、カーペットや
置き畳みの滑り止め、或いは瓦葺き時の養生シートをは
じめ、様々な用途が考えられている。
【0003】しかしながら、かかる両面防滑性シートは
性能面で未だ充分とはいえない。即ち、防滑性シートと
しては、一般に高防滑性のものが望まれるが、防滑性を
高めるためにはガラス転移点を低くし、且つ柔らかい樹
脂を使用する必要がある。その場合、他の基材と長時間
密着させておくと、面同士がブロッキングし易い傾向に
ある。
【0004】特に、両面防滑性シートの場合に、巻取状
態、或いは平版の形状で重ねられた状態が長時間に亘り
維持されると、防滑層同士が対向する状態で長時間放置
されるので密着面同士が強くブロッキングを起こし、酷
い場合にはブロッキングにより防滑性が低下することが
ある。上記の如き理由から、現状では高防滑性のものが
得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明者等は高防滑性を有し、且つ耐ブロッキング性に優
れた両面防滑性シートについて鋭意研究、検討を重ね
た。その結果、両面防滑性シートにおいて、防滑層が特
定のパターンを有するように、支持体の両面に設けるこ
とにより、高防滑性を有し、且つ耐ブロッキング性に優
れた両面防滑性シートが得られることを見出したのであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体の両面
に防滑層を設けてなる両面防滑性シートにおいて、該防
滑層がパターン状に設けられ、且つ該シートが積層され
た場合に、防滑層の非重層部が防滑層の20%以上の面
積となるように防滑層のパターン形成がなされているこ
とを特徴とする両面防滑性シートである。
【0007】
【作用】前記したように、本発明の両面防滑性シートは
支持体の両面に防滑層をパターン状に設けるものであ
り、且つ該シートが積層された場合に防滑層の非重層部
が防滑層全体の20%以上の面積となるように防滑層パ
ターンが設けられていることを特徴とする両面防滑性シ
ートである。
【0008】即ち、防滑性シートは接触面積が小さくて
もその効果を発揮するため、非重層部の面積が20%以
上、好ましくは50%以上であれば、重層部の防滑性が
ブロッキングにより低下しても防滑性シートとして有効
に機能できるものである。勿論、最も好ましい仕様は片
面の防滑層パターンがその裏面では非防滑層部となるよ
うにパターン形成されているのが望ましいものである。
【0009】因みに、20%未満の場合には、実質的に
防滑層がほぼ全面で対向することになり、ブロッキング
が発生した場合防滑性の低下を招き好ましくない。な
お、パターンの形状としては、ストライプ,網点,格子
等があるが、なかでも流れ方向にストライプを設けたも
のがシートを巻取りとした場合に非重層部の割合が常に
一定となり、本発明の所望の効果を得る上からは好まし
い。さらに好ましくは、既述したように片面の防滑層パ
ターン部がその裏面では非防滑層部となるようにパター
ン形成されると防滑層が全く重層しないので、ブロッキ
ングによる防滑性の低下が無く望ましい態様である。
【0010】上記の如きパターン状に防滑層を設ける方
法としては、塗工、及び印刷による方法が有る。塗工に
よる場合のヘッドとしては、ダイコータ,リップコー
タ,グラビアコータ,ロールコータ,カーテンコータ,
スプレーコータ等従来公知のものが使用できる。これら
のうち、ダイコータ、リップコータはストライプ幅の調
節が容易で、且つ精度良く行えるために好ましい方法で
ある。他方、印刷式はグラビア、フレキソ、オフセット
等従来公知の印刷機が適宜利用できる。
【0011】なお、支持体両面に防滑層を設ける方法と
しては、同一の支持体の表裏に設けたり、支持体の片面
に防滑層を設けた片面防滑性シート同士をラミネートす
る等の方法がある。
【0012】本発明における防滑層は、ゴム弾性を有す
る材料で構成されたものであり、例えば発泡性マイクロ
カプセルと接着剤を基本成分とするものや、反発弾性の
大きいゴム類、例えばシリコーンゴムやウレタンゴム等
がある。本発明の場合、特に発泡性マイクロカプセルと
接着剤を主成分とした防滑層を用いた場合に顕著な効果
が得られる。
【0013】上述の発泡性マイクロカプセルとしては、
例えば芯物質としてn−ブタン、i−ブタン、ペンタ
ン、ネオペンタンの様な低沸点の炭化水素を内包し、壁
膜剤として塩化ビニリデン,アクリロニトリル,メチル
メタクリレートの様な(メタ)アクリル酸エステル、ス
チレンの様な芳香族ビニル化合物を主成分とする熱可塑
性樹脂を使用したマイクロカプセルとして、例えば市販
品として松本マイクロスフェアF−30,F−50,F
−80(以上、松本油脂製)やエクスパンセルWU−6
42,WU−551,WU−462(以上、エクスパン
セル社製)等が例示される。
【0014】なお、接着剤としては、水性系として塗被
する場合にはラテックス系バインダ、水溶性バインダ
ー、非水性系として塗被する場合には油溶性バインダが
使用される。また、電子線或いは紫外線で硬化する場合
には、エチレン性不飽和結合を有するモノマ、オリゴマ
或いはプレポリマが使用される。
【0015】ここに、ラテックス系バインダとしては、
スチレン・ブタジエン系ラテックス,アクリロニトリル
・ブタジエン系ラテックス,メチルメタクリレート・ブ
タジエン系ラテックス,アクリル酸エステル系ラテック
ス,酢酸ビニル系ラテックス,塩化ビニル系ラテック
ス,及びこれらのカルボキシ変性物等が挙げられる。
【0016】また、水溶性バインダとしては、ゼラチ
ン,カゼイン等のプロテイン類、澱粉,エーテル化澱
粉,エステル化澱粉,酸化澱粉等の澱粉類、カルボキシ
メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセ
ルロース誘導体,アルギン酸ソーダ,アラビアゴム等の
多糖類の如き天然高分子化合物、半合成高分子化合物、
ポリビニルアルコール,ポリアクリル酸,ポリビニルピ
ロリドン,ポリアクリルアミド,マレイン酸共重合体等
の如き合成高分子化合物等が挙げられる。
【0017】さらに、油溶性バインダとしては、各種ロ
ジン,コーパル,ダルマン等の天然樹脂、エチルセルロ
ース,ヒドロキシプロピルセルロース,セルロースアセ
テートプロピオネート,重合ロジン,エステルガム等の
半合成樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂,キシレン
樹脂,尿素樹脂,石油樹脂,アルキド樹脂,アクリル樹
脂,塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体,ポリアミド樹
脂,ポリウレタン,エポキシ樹脂等の合成樹脂が挙げら
れる。
【0018】また、電子線、或いは紫外線で硬化するエ
チレン性不飽和結合を有するモノマ,オリゴマ,プレポ
リマとしては、各種単官能,多官能の(メタ)アクリル
酸エステル類等の従来より公知公用の化合物が挙げられ
る。上述の接着剤のうち、特にガラス転移点が40℃以
下のものが防滑性の効果の点で好ましい。
【0019】発泡性マイクロカプセルは、通常接着剤1
00重量部に対して、1〜90重量部、好ましくは3〜
50重量部、より好ましくは5〜30重量部になるよう
に配合される。
【0020】なお、発泡性マイクロカプセルと接着剤を
主成分とする塗料には、必要に応じて、防滑性を制御
する、静電気による塵の吸着を防止する、ブロッキ
ング防止、防滑性の経時的安定を良くする等の目的の
為に、シリカ,水酸化アルミニウム,炭酸カルシウム,
カオリン,酸化チタン,プラスチックピグメント等の顔
料、ポリエチレンワックス等の離型剤、界面活性剤、分
散剤、帯電防止剤、消泡剤、着色剤、蛍光染料、老化防
止剤、増粘剤等の助剤を適宜添加することができる。
【0021】一方、両面防滑性シートの支持体として
は、例えば紙,含浸紙,合成紙,フィルム,不織布、或
いはこれらの複合体を始めとして、従来より公知の支持
体が使用できる。
【0022】防滑層用の塗被液は、例えば水や有機溶剤
等の媒体に発泡性マイクロカプセルおよび接着剤、さら
に必要に応じて顔料等の助剤を適宜添加して調製され
る。防滑層用塗被液の塗被量は、上記の如き支持体上に
一般には防滑効果とコストの面から乾燥後の塗被量が1
〜25g/m2 、好ましくは3〜20g/m2 の範囲と
なるように塗被される。
【0023】なお、マイクロカプセルの発泡は、通常カ
プセル塗料を支持体に塗被する際の乾燥工程で行われる
が、場合によってはコーター等による再加熱、或いは印
刷工程中の加熱によっても可能である。その際の加熱温
度は、使用するカプセル壁膜のガラス転移点や処理時間
等により変わるので、画一的には言えないが、前記市販
のカプセルの場合であると90〜170℃程度に設定す
るのが望ましい。なお、加熱方法としては、熱風,熱ロ
ール,赤外線ヒーター,マイクロ波,ガスバーナー等従
来公知の方法が適宜利用できる。また、支持体と防滑層
の密着性が不充分な場合には、支持体に予めプライマー
処理等を施しておくと良い。
【0024】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論、実施例のみに限定されるものでは
ない。なお、特に断らない限り例中の部、および%はそ
れぞれ「重量部」、「重量%」を示す。
【0025】実施例1 支持体として、95g/m2 の含浸紙(商品名:Sベラ
ンN/特種製紙(株)製)を準備し、前記含浸紙に下記
にしめす発泡性マイクロカプセル含有塗料をリップコー
ターで乾燥重量が片面当たり15g/m2 となるように
両面塗被した。即ち、支持体の巾方向に巾5cmのスト
ライプを3cmの間隔で、片面に第1回目の塗被を行
い、100℃で乾燥した。更に、反対側の面に巾5cm
のストライプを3cmの間隔で図1の如く塗被し、15
0℃で乾燥し、表裏の非重層部の面積が66.7%のス
トライプ状のパターンを有する両面防滑性シートの巻取
を得た。このときのワインダはセンターワインダを使用
した。
【0026】〔発泡性マイクロカプセル含有塗料/乾燥
重量部〕発泡性マイクロカプセル(商品名:エクスパン
セルWU−642/エクスパンセル社製)…9部、アク
リル酸エステル系エマルジョン(商品名:AE−337
/日本合成ゴム社製,固形分濃度50%)…80部、水
酸化アルミニウム(商品名:ハイジライトH−42/昭
和電工(株)製)…10部、アニオン系帯電防止剤(商
品名:ケミスタット6120/三洋化成(株)製)…1
部、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲンF
−3H/第一工業製薬(株)製)…1部、及び水…15
0部から成る。
【0027】比較例1 実施例1において、支持体の両面に防滑層用塗被液を全
面塗被した以外は、実施例1と同様にして両面防滑性シ
ートの巻取を得た。なお、このときの塗被量は片面当た
り乾燥重量で15g/m2 であった。
【0028】実施例2 実施例1において、支持体として70g/m2 の晒クラ
フト紙を用いて、その両面に防滑層のパターンの形状を
図2の如く作成した以外は、実施例1と同様にして両面
防滑性シートを得た。なお、このときの塗被量(防滑
層)は片面当たり乾燥重量で20g/m2 であった。即
ち、支持体の片面において、巾方向に巾2cmのストラ
イプを2cmの間隔で、第1回目の塗被を行った。次い
で、裏面に巾2cmのストライプを2cmの間隔で、塗
被部が第1回目の非塗被部となるように塗被した。
【0029】かくして得られた3種類の両面防滑性シー
トについて、以下の如く品質特性を評価した。 〔防滑性〕:防滑層の摩擦角をJ.TAPPI/紙パル
プ試験法No.31−79に準拠し、上質紙に対する摩擦
角を測定した。値が大きい程、高防滑性を示す。 〔ブロッキング性〕:巻取の芯部のシートを2枚積層し
た状態で取出し、その剥離力をT剥離(引っ張り速度;
300mm/min.25mm巾)で測定した。値が大
きい程、ブロッキングし易いことを示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の実施例で得られた両面防滑性シートは防滑性、および
耐ブロッキング性に極めて優れたものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の両面防滑性シートの断面図であ
る。
【図2】図2は本発明の両面防滑性シートの断面図であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の両面に防滑層を設けてなる両面防
    滑性シートにおいて、該防滑層がパターン状に設けら
    れ、且つ該シートが積層された場合に、防滑層の非重層
    部が防滑層の20%以上の面積となるように防滑層のパ
    ターン形成がなされていることを特徴とする両面防滑性
    シート。
  2. 【請求項2】パターンがシートの流れ方向のストライプ
    である請求項1記載の両面防滑性シート。
JP4730192A 1992-03-04 1992-03-04 両面防滑性シート Pending JPH05245965A (ja)

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JP4730192A JPH05245965A (ja) 1992-03-04 1992-03-04 両面防滑性シート

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JP4730192A JPH05245965A (ja) 1992-03-04 1992-03-04 両面防滑性シート

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JPH05245965A true JPH05245965A (ja) 1993-09-24

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JP4730192A Pending JPH05245965A (ja) 1992-03-04 1992-03-04 両面防滑性シート

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