JPH0634105U - 合成樹脂製オイルミストセパレータ - Google Patents

合成樹脂製オイルミストセパレータ

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JPH0634105U
JPH0634105U JP7433292U JP7433292U JPH0634105U JP H0634105 U JPH0634105 U JP H0634105U JP 7433292 U JP7433292 U JP 7433292U JP 7433292 U JP7433292 U JP 7433292U JP H0634105 U JPH0634105 U JP H0634105U
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勝次 降矢
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株式会社土屋製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルミストセパレータを、それぞれバッフ
ルプレートを一体成形したボディとカバーとで形成し、
バッフルプレートのカバー側またはボディ側に突出する
部分の周縁に生ずる隙間を、その隙間近傍に設けたリブ
で遮ぎり、直進するガス通路を無くする。 【構成】 オイルミストセパレータの下部容器をなすボ
ディにバッフルプレート8、下部容器をなすカバー5に
バッフルプレート12を設ける。バッフルプレート8が
カバー5との間に生ずる隙間10をリブ17で遮きる。
同様にカバーに設けたバッフルプレート12とボディと
の隙間はリブ16で遮ぎる。こうしてガスの直進可能な
通路をなくし、バッフルプレートとボディ、カバーとの
一体成形を容易にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、内燃機関のブローバイガス還流路中に装着されるオイルミストセ パレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のロッカーカバー内などで発生するブローバイガスを再循還させる流 路中にオイルミストセパレータが設けられる。例えば実開昭57−171110 号公報または実開昭57−148009号公報に開示されているように、1個の ケース内壁の対向する2面に交互にバッフルプレートを設け、ジグザグ状の通路 を形成させてバッフルプレートにオイルミストを衝突させ、油滴として分離する ものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このようなオイルミストセパレータは往々合成樹脂で成形するが、この場合バ ッフルプレートを内蔵するので、全体を一体成形することは不可能であり、ケー スをボディとカバーに分割し、ボディとカバーとにそれぞれバッフルプレートを 一体成形し、交互の位置に配列されるように設ける。
【0004】 このように形成すると例えばボディに設けたバッフルプレートは相手方のカバ ー側へ突出し、突出した部分の周縁にジグザグ通路に接する部分と、非通路であ って相手方の内壁に密着すべき部分とが生ずる。例えば図6、図7に示す平行な 二つの断面において、オイルセパレータ30のボディ31にバッフルプレート3 2を設けるとその突出部分Pのガス通路Qに接しない周縁33、34は相手方の カバー35の内壁との間に隙間が生ずる。また、カバー35のバッフルプレート 36の突出部分Pの周縁37、38とボディ31の内壁との間も同様である。さ らに図8、図9に示す他の例において、オイルセパレータ40のボディ41のバ ッフルプレート42の突出部分Pの周縁43、44およびカバー45のバッフル プレート46の突出部分Pの周縁47、48も同様である。このようにしてガス 通路Q−Qは図6、図7においては左右方向のジグザグ通路が、図8、図9にお いては上下方向のジグザグ通路が形成される。
【0005】 この場合周縁部分33、34、37、38および43、44、47、48は非 通路部分として隙間があるのはガスが直進できる隙間を形成するので好ましくな いが、ボディカバーを合成樹脂で別個に形成するとこの部分を密接させることは できない。これは通例ボディ、カバーのフランジ部分39a、39bおよび49 a、49bが振動溶着されるから、その振幅分を明けておかなければならないこ とによる。
【0006】 なお、前記周縁部分が相手方に密接するように成形しフランジと同時に振動溶 着することが出来れば最も好都合であるが、両者の加振方向が一致しない、ある いは両者同時溶着の場合は、加圧力の配分を適正に行うことが困難である等の理 由でバッフルプレートを溶着することは実際上不可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記の問題を解決するためのもので、ケースをなすボディとカバー とに一体成形によりそれぞれ相手方となるカバー側とボディ側とに突出させてバ ッフルプレートを設け、非通路側となるバッフルプレートの周縁と相手方のカバ ーまたはボディとの間の隙間の近傍に、この隙間に平行なリブを設けて障壁とす るものである。
【0008】
【作用】
上記の手段によりこのオイルセパレータは部材の接合がケースとなる部分の接 合のみであり、内部には溶着等の接合手段を必要としない。ケース内にはバッフ ルプレートによりジグザグ状の通路が形成され、ジグザグ状とならないバッフル プレート周縁とカバーまたはボディ内壁との隙間は、リブが障壁となってガスの 流通が阻止され、少くとも直進可能のガス流路は形成されない。
【0009】
【実施例】
図1〜図5に実施例を示す。図3に示すようにオイルセパレータ1は、ブロー バイガスの流入口2を有するボディ3と流出口4を有するカバー5とをそれぞれ の開口端周縁に設けたフランジ6、7を振動溶着することにより、合成樹脂でな るケースを形成する。ボディ3はケースの下半分を形成しカバー5はケースの上 半分を形成する。
【0010】 ボディ3の底壁および一方の側壁と一体に成形してバッフルプレート8が形成 される(図4)。バッフルプレート8の幅は両側壁間の距離の約80%であり、 上方に延長されて突出部9を形成している。突出部9とカバー5の一方の側壁と の間に隙間10、カバー5の天井壁との間に隙間11が形成される。バッフルプ レート8と他方の側壁との間の、側壁間の距離の約20%の部分はガス通路Gで ある。
【0011】 カバー5の天井壁および他方の側壁と一体に成形してバッフルプレート12を 形成し垂下させる(図5)。バッフルプレート12はバッフルプレート8とほぼ 点対称の形状をしており、下方に突出部13が延長されており、突出部13とボ ディ3の他方の側壁との間に隙間14、ボディ3の底壁との間に隙間15が形成 される。一方側の幅約20%の部分はガス通路Gとなる。
【0012】 ボディ3の他方の側壁に隙間14に近接しかつ平行なリブ16を設け、カバー 5の一方の側壁に隙間10に近接しかつ平行なリブ17を設ける。この例では隙 間10、14に対しそれぞれリブ16、17が1個ずつ設けてあるが、要すれば 隙間10、14を挟んでそれぞれリブ16、17を2個ずつ設けてもよい。
【0013】 オイルセパレータ1は取付用フランジ19で適宜の個所に固定され、ブローバ イガス還流路の一部を形成する。ブローバイガスは流入口2から流出口4に流れ る間にジグザグ状のガス通路Gを通り、オイルミストをバッフルプレート12、 8に衝突させて分離する。分離して油滴となったオイルは底壁を流れ底壁に設け たオイル戻し管(図示しない)から排出される。
【0014】 バッフルプレート12、8の周縁に生ずる隙間14、10はリブ16、17に 阻止されてガス通過量はほとんど無い。極く小量のガスが通過しようとしても直 進通路ではないからオイルミストの分離はガス通路と同様に行なわれる。またバ ッフルプレート12、8は上下方向の隙間15、11が形成されるが、隙間15 、11でジグザグ流路を形成し、しかも流量は少ないからオイル分離作用はガス 通路Gと同様に行なわれる。隙間15、11には隙間12、8に対するリブ16 、17のように、底壁と天井壁とにリブ(図示しない)を設けて流通を阻止する こととしてもよい。
【0015】
【考案の効果】
この考案のオイルセパレータは、上記の構成により、部材となるボディ、カバ ーにバッフルプレートを一体成形するのに成形が容易であり、両部材を接合して オイルセパレータを形成する際に内部のバッフルプレート溶着という困難な問題 が生じないので製作容易である。しかもリブを設けて隙間の障壁としたことによ りブローバイガスの直進通路は形成されず、オイル分離作用が低下することはな い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカバーの横断面図(図3のA−A線)
である。
【図2】実施例のボディの横断面図(図3のB−B線)
である。
【図3】実施例の縦断面図(図1、図2のC−C線)で
ある。
【図4】実施例の図3と直交する面の縦断面図(図3の
D−D線)である。
【図5】実施例の図3と直交し図4と異る面の縦断面図
(図3のE−E線)である。
【図6】従来のバッフルプレート一体化オイルセパレー
タの縦断面図である。
【図7】図6のオイルセパレータの他の面の縦断面図で
ある。
【図8】従来の他のバッフルプレート一体化オイルセパ
レータの縦断面図である。
【図9】図8のオイルセパレータの他の面の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
2 流入口 3 ボディ 4 流出口 5 カバー 8、12 バッフルプレート 9、13 突出部 10、11、14、15 隙間 16、17 リブ G ガス通路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディとカバーとでなり流入口と流出口
    を備えたケース内に平行な複数のバッフルプレートを、
    ボディとカバーとから交互に、それぞれカバー側とボデ
    ィ側とに突出させて設けてジグザグ状の通路を形成さ
    せ、該バッフルプレートの突出部分の周縁のうち非通路
    側となる部分と、相手方のカバーまたはボディ内壁との
    間に生ずる隙間に近接し、かつ隙間に平行なリブをカバ
    ーまたはボディの内壁に設けて、該リブを前記隙間に対
    する障壁としたことを特徴とする合成樹脂製のオイルミ
    ストセパレータ。
JP1992074332U 1992-09-30 1992-09-30 合成樹脂製オイルミストセパレータ Expired - Fee Related JP2590392Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078236A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 トヨタ紡織株式会社 オイルセパレータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019078236A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 トヨタ紡織株式会社 オイルセパレータ
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