JPH0667813U - ヘッドカバーのオイルセパレータ - Google Patents

ヘッドカバーのオイルセパレータ

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JPH0667813U
JPH0667813U JP009120U JP912093U JPH0667813U JP H0667813 U JPH0667813 U JP H0667813U JP 009120 U JP009120 U JP 009120U JP 912093 U JP912093 U JP 912093U JP H0667813 U JPH0667813 U JP H0667813U
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head cover
oil
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満浩 中
一 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトなシリンダヘッドカバーでありな
がらブローバイガス中のオイルの分離性能を向上する。 【構成】 シリンダヘッドカバー1の上壁2下面に突設
された周リブ3とその下端に当接配置した仕切底板5に
て閉空間6を区画し、この閉空間6にジクザグ状の分離
通路8を形成したオイルセパレータにおいて、閉空間6
の一部に、分離通路8の適所に開口する適当容量のチャ
ンバー12を設け、このチャンバー12を共鳴箱として
作用させて分離通路8におけるクランクケース内の脈動
圧の影響を低減することによりオイル分離性能を向上し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関においてブローバイガスに伴って流出しようとするオイル を分離するためにシリンダヘッドカバーに設けられるオイルセパレータに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば実開昭64−8519号公報に開示されているように、シリ ンダヘッドカバーの上壁下部にジグザグ状の分離通路を設け、その一端にクラン クケース内に連通するブローバイガスの流入口を設けるとともに他端にスロット ルバルブより上流側の吸気通路に連通する流出口を設けることによって、ブロー バイガスに伴って流出しようとするオイルを分離し、オイル消費量の低減を図る ようにしたヘッドカバーのオイルセパレータが知られている。
【0003】 このようなオイルセパレータの一例として、図5に示すように、シリンダヘッ ドカバー31の上壁32の下面に周リブ33を突設し、この周リブ33の下端に 仕切底板34を当接配置し、シリンダヘッドカバー31内の空間に対して区画さ れた閉空間35を形成し、この閉空間35内に千鳥状に横リブ36を配置してジ グザグ状の分離通路37を形成し、その一端側にシリンダヘッドカバー31内に 開口するブローバイガス流入口38を形成し、分離通路37の他端側の上壁32 にブローバイガス流出口39を形成したものが知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記の如くジグザグ状の分離通路37にてオイルを分離するオイル セパレータにおいては、オイルの分離性能が十分でない場合があり、特に全負荷 ・高速回転域でオイル消費が増加するという問題があった。これに対して、分離 性能を向上してオイル消費量を低減するには、シリンダヘッドカバー31の高さ を高くするなどの手段にて分離通路37の容量を大きくするのが有効であるが、 エンジンのコンパクト化の観点から十分な容量を確保することは困難であるとい う問題があった。
【0005】 本考案は、このような従来の問題点に鑑み、コンパクトなシリンダヘッドカバ ーでありながらブローバイガス中のオイルの分離性能を向上できるヘッドカバー のオイルセパレータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、内燃機関のシリンダヘッドカバーの上壁下面に突設された周リブと その下端に当接配置した仕切底板にて閉空間を区画し、この閉空間の適当箇所に ブローバイガスの流入口と流出口を設けるとともにそれらの間にジクザグ状の分 離通路を形成したヘッドカバーのオイルセパレータにおいて、閉空間の一部に、 分離通路の適所に開口する適当容量のチャンバーを設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
本考案によれば、分離通路の適所に開口するように適当容量のチャンバーを設 けたことにより、このチャンバーが共鳴箱として作用して分離通路におけるクラ ンクケース内の脈動圧の影響を低減することができ、オイル分離性能が向上して オイル消費を低減できる。即ち、ジグザグ状の分離通路によるオイル分離性能を 低下させる要因としては、クランクケース内の脈動圧に伴うブローバイガス流の 脈動によってオイルが分離されずに流出するという要因が大きく、特に全負荷・ 高速回転域ではその影響が大きいが、本考案では分離通路に開口させて設けたチ ャンバーがヘルムホルツの共鳴箱として作用することによりクランクケース内の 脈動圧の影響を分離通路で低減することができるため、ブローバイガス流の脈動 に伴うオイルの流出を防止することができ、かくしてシリンダヘッドカバーの高 さを高くしたりして容量を変えなくても、ブローバイガスからのオイル消費量を 低減することができる。
【0008】
【実施例】 以下、本考案の一実施例を図1〜図4を参照して説明する。
【0009】 図1において、1はシリンダヘッドカバーであり、その上壁2の下面に略長方 形状の周リブ3が突設されている。4は各シリンダ毎に設けられたプラグ装着穴 であり、各プラグ装着穴4の周壁4aの相互間及び周壁4aと周リブ3の短辺と の間が縦リブ3aにて接続されている。周リブ3の下端には仕切底板5が当接配 置され、シリンダヘッドカバー1内の空間に対して区画された閉空間6が形成さ れている。この閉空間6は縦リブ3aにて6a、6bに2分割されているが、そ の一方の閉空間6a内に千鳥状に横リブ7が設けられることによってジグザグ状 の分離通路8が形成されている。この分離通路8の一端側では、周リブ3の一部 及び仕切底板5の一部を切欠いてシリンダヘッドカバー1内の空間を介してクラ ンクケース内に連通するブローバイガス流入口9が形成され、分離通路8の他端 側ではシリンダヘッドカバー1の上壁2にブローバイガス流出口10が形成され ている。このブローバイガス流出口10はスロットルバルブの上流側の吸気通路 に連通されている。
【0010】 そして、本実施例では縦リブ3aの一部、即ちブローバイガス流入口9に近い 1番目と2番目のプラグ装着穴周壁4a、4a間の縦リブ3aが除去されるとと もに2番目の周壁4aから他方の閉空間6bを横断する区画リブ11が設けられ 、この区画リブ11にて他方の閉空間6bの一部に分離通路8に開口するチャン バー12が形成されている。
【0011】 図3と図4にシリンダヘッドカバー1と仕切底板5の具体例をそれぞれ示す。
【0012】 図3において、13はシリンダヘッドカバー1の下端のシリンダヘッド上面との 接合面に形成したシール溝、14は取付用ボルト穴であり、15は周リブ3や縦 リブ3aの適当箇所に設けられた仕切底板5取付用のボスである。また、閉空間 6bにおけるチャンバー12の残り部分にも適当に横リブ17が設けられてジグ ザグ状の別の分離通路18が形成されており、その一端部にシリンダヘッドカバ ー1内の空間に開口するブローバイガス流入口19が形成されるとともに他端部 にブローバイガス流出口20が形成されている。このブローバイガス流出口20 はスロットルバルブの下流側の吸気通路に連通されている。
【0013】 図4において、仕切底板5のブローバイガス流入口9に対応する部分にはブロ ーバイガスを円滑に流入させるためにシリンダヘッドカバー1内に向けて傾斜し た傾斜案内面21が形成されている。また、ブローバイガス流出口10の近傍部 分及びチャンバー12内の適当箇所にそれぞれ分離したオイルをシリンダヘッド カバー1内に戻すための戻し穴22とその周囲の凹部23が形成され、さらにそ の上部にシリンダヘッドカバー1内で撥ね上げられたオイルがこの戻し穴22か ら侵入するのを防止する邪魔板24、25が取付けられている。また、ブローバ イガス流入口19に対応する部分にも傾斜案内面26が形成され、ブローバイガ ス流出口20の近傍に戻し穴27とその周囲の凹部が形成されている。なお、こ の戻し穴27の部分ではオイルが侵入する恐れがないため、邪魔板は設けられて いない。28はプラグ装着穴4に対応する開口、29はこの仕切底板5の取付穴 である。
【0014】 以上の構成において、クランクケース内からシリンダヘッドカバー1内の空間 を経てブローバイガス流入口9に流入したオイルを含んだブローバイガスは、ジ クザグ状の分離通路8を通過する間にそのオイルが分離され、ブローバイガス流 出口10からエアクリーナ等のスロットルバルブの上流側の吸気通路内に供給さ れる。
【0015】 この分離通路8によるオイル分離に際して、閉空間6の一部を利用して分離通 路8の適所に開口するチャンバー12を設けたことにより、このチャンバー12 をヘルムホルツの共鳴箱として作用させることができる。即ち、図2に示すよう に、分離通路8に対するチャンバー12の開口位置と、その開口部の長さLと、 開口面積Sと、チャンバー12の容量Vを調整設定することにより、エンジンの クランクケース内の脈動圧に伴う分離通路8におけるブローバイガスの脈動を低 減することができるため、分離通路8によるオイル分離性能が向上し、その結果 オイル消費を低減できる。特に、全負荷・高速回転域ではクランクケース内の脈 動圧に伴う分離性能の低下が著しいため、上記容量Vや開口面積S等をこの全負 荷・高速回転域に合わせて調整設定しておくことにより、オイル消費の低減に大 きな効果を発揮する。かくして、シリンダヘッドカバー1の容量を変えずにブロ ーバイガスからのオイル消費量を低減することができる。
【0016】
【考案の効果】
本考案のヘッドカバーのオイルセパレータによれば、以上のようにシリンダヘ ッドカバーの上壁下部の閉空間に形成したジグザグ状の分離通路の適所に開口す るように、閉空間の一部に適当容量のチャンバーを設けるだけで、このチャンバ ーが共鳴箱として作用して分離通路におけるクランクケース内の脈動圧の影響を 低減することができ、コンパクトなシリンダヘッドカバーでありながらオイル分 離性能を向上してオイル消費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヘッドカバーのオイルセパレータにお
ける一実施例を示し、(a)は横断下面図、(b)は縦
断正面図である。
【図2】同実施例におけるチャンバーの作用説明図であ
る。
【図3】同実施例におけるシリンダヘッドカバーの具体
例を示し、(a)は下面図、(b)は(a)のA−A矢
視断面図である。
【図4】同実施例における仕切底板の具体例を示し、
(a)は下面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図、
(c)は(a)のC−C矢視断面図、(d)は(a)の
D−D矢視断面図、(e)は(a)のE−E矢視断面図
である。
【図5】従来例のヘッドカバーのオイルセパレータを示
し、(a)は横断下面図、(b)は縦断正面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッドカバー 2 上壁 3 周リブ 5 仕切底板 6 閉空間 8 分離通路 9 ブローバイガス流入口 10 ブローバイガス流出口 11 チャンバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダヘッドカバーの上壁
    下面に突設された周リブとその下端に当接配置した仕切
    底板にて閉空間を区画し、この閉空間の適当箇所にブロ
    ーバイガスの流入口と流出口を設けるとともにそれらの
    間にジクザグ状の分離通路を形成したヘッドカバーのオ
    イルセパレータにおいて、閉空間の一部に、分離通路の
    適所に開口する適当容量のチャンバーを設けたことを特
    徴とするヘッドカバーのオイルセパレータ。
JP1993009120U 1993-03-05 1993-03-05 ヘッドカバーのオイルセパレータ Expired - Fee Related JP2587577Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008223523A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Kubota Corp エンジン
JP2012197710A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Kubota Corp エンジンのブリーザ装置

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JP4649428B2 (ja) * 2007-03-09 2011-03-09 株式会社クボタ エンジン
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