JP2579928Y2 - 合成樹脂製オイルミストセパレータ - Google Patents

合成樹脂製オイルミストセパレータ

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JP2579928Y2
JP2579928Y2 JP1045692U JP1045692U JP2579928Y2 JP 2579928 Y2 JP2579928 Y2 JP 2579928Y2 JP 1045692 U JP1045692 U JP 1045692U JP 1045692 U JP1045692 U JP 1045692U JP 2579928 Y2 JP2579928 Y2 JP 2579928Y2
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oil mist
gap
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welding
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勝次 降矢
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株式会社テネックス
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、内燃機関のブローバ
イガスとオイルミストを分離する合成樹脂製のオイルミ
ストセパレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来内燃機関のブローバイガス還流流路
にオイルミストセパレータが装着されており、往々合成
樹脂製のものが用いられる。その例を図4に示す。オイ
ルミストセパレータ30は、合成樹脂製でバッフルプレ
ート32、33を一体成形し、ブローバイガスの流出口
34とオイルの還流口35を設けたボディ31と、ブロ
ーバイガスの流入口36を設けた皿状のカバー37とを
溶着させて形成される。
【0003】この溶着はボディ31のフランジ面38と
カバー37のフランジ面39を振動溶着により溶着し、
同時にバッフルプレート32、33の上端面40、41
をカバー37の下向きの天井壁となる部分に溶着させる
ものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような従来のボデ
ィ31とカバー37とは、ケーシングの強度と気密性を
保つためフランジ面38、39の溶着を確実に行う必要
がある。一方これと同時に溶着されるバッフル板の上端
面40、41は、フランジ面38、39と同一平面上に
なく摩擦面の形状も異なるので、適正な溶け代を設定
し、適正に押圧力を配分して、フランジ面と同程度に的
確な溶着状態を得ることは困難である。しかもバッフル
板の上端面40、41は厚さが薄く片持式に一方が自由
端となっているので、強度が十分でなく、強い押圧力を
与えて摩擦熱を十分に発生させることは無理があり時に
は溶着時にバッフル板の折損を招く。
【0005】従ってボディ31とカバー37を振動溶着
する場合、フランジ面と同時に溶着されるバッフル板上
端の溶着は不完全であり、隙間ができてブローバイガス
が直進のまま洩れてしまい、オイル分離作用が低下す
る。またバッフル板上端の溶着を完全にするため強度を
考慮して低い押圧力や弱い振動で溶着しようとすればフ
ランジ部の溶着が不完全になり、あるいは溶着に長時間
を要して生産コストが上昇する。図5に示すようにボデ
ィ45とカバー46を略対称形として中間のD−D平面
で溶着するようにしても、上記のようにバッフル板の溶
着部47、48はフランジ部分と溶着条件が異なり不完
全な溶着状態になることは図4の場合と同様である。
【0006】そこでこの考案のオイルミストセパレータ
はバッフル板の上端又は下端の溶着を廃止し、他の手段
で上記の課題を解決するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案の合成樹脂製オ
イルミストセパレータは、ケーシング内の側壁の一方側
と対向する他方向とに交互にかつ平行させてバッフル板
を設けるとともに、バッフル板の上端又は下端と、ケー
シングの天井壁又は底壁との間に空隙を設け、この空隙
の近傍にバッフル板と平行な遮閉板を、ケーシングの天
井壁又は底壁に設け、その高さを空隙の上下幅より大と
したものである。
【0008】
【作用】この考案の合成樹脂製オイルミストセパレータ
は、ブローバイガスが流入口から流出口へ向けて流れる
間に側壁から交互に出ているバッフル板によって強制的
に流れ方向を屈折させ、オイルミストをバッフル板に衝
突させ、油滴として分離する。
【0009】バッフル板の上端又は下端と天井壁又は底
壁との間に空隙を有するが、この空隙の前面と後面の一
方又は双方に空隙の上下幅より高い遮閉板が近接して設
けられているから、ブローバイガスの流通は制限され
る。空隙を通過する少量のブローバイガスは直進して通
過することなく遮閉板の下端又は上端を越えて屈折し遮
閉板とバッフル板との空隙を通り抜けるものであるか
ら、この空隙を通過するブローバイガスはオイルミスト
の油滴化と分離が十分に行われる。
【0010】この合成樹脂製のオイルミストセパレータ
は、ケーシングが水平方向に分割したボディとカバーと
で構成され、両者の開口端を振動溶着により溶着して形
成されるが、バッフル板はボディ、カバーのいずれか一
方に一体に成形され、当該バッフルプレートに対応する
遮閉板はボディ、カバーのいずれか他方に一体に成形さ
れ、ボディ、カバーを溶着すると互に組み合わせた位置
となる。従って振動溶着はボディカバーの開口端面の溶
着最適条件のみを配慮すればよく、無理のない溶着が可
能であり、制作容易でケーシングの溶着状態も安定し確
実である。
【0011】
【実施例】この考案の実施例を図1〜図3に示す。オイ
ルミストセパレータ1は、合成樹脂製の上端開放のボデ
ィ2と合成樹脂製の下端開放のカバー3とを、それぞれ
のフランジ部4、5を突き合わせて振動溶着することに
よりケーシング6を形成し、内部にバッフル板7、8、
9を設けたものである。ボディ2の壁面に流出口10、
カバー3の壁面に流入口11を設け、流入口11、流出
口10の間にバッフル板7、8、9を配置する。バッフ
ル板は2枚以上適宜の枚数とする。
【0012】バッフル板7、8、9は、ボディ2と一体
成形で形成され、バッフル板8は一方の側壁12から、
またバッフル板7、9は側壁12と対向する他方の側壁
13から内方へ向け、それぞれ底壁14から立上らせて
平行に設けてあり、側壁12、13の距離の約2/3の
幅を有し、流入口11と流出口10の間に複数回屈折す
るブローバイガス流路を形成させる。
【0013】バッフル板7、8、9の上端縁17、1
8、19とカバー3が形成する天井壁15との間に空隙
16を設ける。空隙16は、ケーシング部材としてボデ
ィ2、カバー3を成形する際、フランジ部4、5の溶け
代を見込んだうえ、なるべく小さく設定する。天井壁1
5には各バッフル板7、8、9の上端縁17、18、1
9を平行に挟むように遮閉板20a、20b、21a、
21b及び22a、22bを一体成形により垂下させ
る。遮閉板20a〜22bの高さは空隙16の上下幅よ
り大にし、それぞれ対応する上端縁17、18、19に
近接させる。
【0014】このオイルミストセパレータ1は内燃機関
のブローバイガス環流路(図示しない)の途中に組み込
まれ、流入口11、流出口10の間をブローバイガスが
屈折して流れる間にオイルミストをバッフル板7、8、
9に衝突させ、油滴化したオイルを底壁14に流下させ
る。オイルは底壁14を流れてオイル還流口23からオ
イルパンへ戻る。
【0015】バッフル板7、8、9の上端縁17、1
8、19と天井壁15との間に空隙16があるが、遮閉
板20a〜22bによりブローバイガスがこの空隙を直
進して通過することはない。空隙16は上下幅が小さ
く、各遮閉板は空隙に接近しているから、遮閉板を越え
て屈折して流れるブローバイガスは僅少にとどまり、ま
た通過の際オイルミストは油滴化する。この例では各バ
ッフル板7、8、9に対しそれぞれの空隙の前後に遮閉
板を設けているが、ブローバイガスの流量やケーシング
内の圧力差、あるいは含有するオイルミスト量によっ
て、これら6個の遮閉板の一部を省略してもよい。また
バッフル板を天井壁から垂下させ、遮閉板を底壁に設け
る構造としてもよい。
【0016】
【考案の効果】この考案の合成樹脂製オイルミストセパ
レータはバッフル板の周囲のブローバイガスが直進して
洩れるような隙間が生じないからオイル分離が確実であ
る。しかもボディとカバーを溶着してケーシングを形成
する際、フランジ部の単純な突き合わせ溶着のみでよ
く、バッフル板上端縁の溶着条件を配慮する必要がない
から溶着が容易で確実に行なわれる。従って強度及び外
部へのブローバイガス洩れに対し信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の側面断面図(図2のC−C線)
【図2】実施例の平面断面図(図1のA−A線)
【図3】実施例の正面断面図(図1のB−B線)
【図4】従来のオイルセパレータの斜視図
【図5】従来の他のオイルセパレータの側面断面図
【符号の説明】
6 ケーシング 7、8、9 バッフル板 10 流出口 11 流入口 12、13 側壁 14 底壁 15 天井壁 20a、20b、21a、21b、22a、22b 遮
閉板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉されたケーシングの壁面に設けた流
    入口と流出口の間に、ケーシング内の側壁の一方側と対
    向する他方側から、複数のバッフル板を交互にかつ平行
    に設けてなる合成樹脂製のオイルミストセパレータにお
    いて、各バッフル板の上端又は下端とケーシング内の天
    井壁又は底壁との間に空隙が設けられ、該空隙の近傍の
    天井壁又は底壁に、前記バッフル板と平行で高さが前記
    空隙の上下幅より大なる遮閉板を設けたオイルミストセ
    パレータ。
JP1045692U 1992-01-31 1992-01-31 合成樹脂製オイルミストセパレータ Expired - Fee Related JP2579928Y2 (ja)

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